JP2006252939A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池発電の際に生成された生成物や、発電で使用されなかった余剰の燃料の逆流を抑制した燃料電池システムを提供する。
【解決手段】MEAのアノード側ガス拡散層のアノード極側と反対の面に親水性高分子膜が、親水性高分子膜のアノード側ガス拡散層側と反対の面に間隙をもってシャワープレート4が設けられている。シャワープレート4は親水性高分子膜へ液体燃料を噴射する。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池システムに係り、特に液体燃料を直接用いて発電を行う燃料電池システムに関する。
近年、小型情報端末等の携帯用機器、可搬型機器に用いる小型の燃料電池の開発が進められている。
これら燃料電池は、燃料補給の利便性や燃料タンク構造の簡便化の観点から、燃料としてメタノールやエタノール等の液体燃料が用いられる。また、燃料電池システムを小型化するために、液体燃料を水素に改質することなく、燃料を直接発電部分に供給する燃料電池システムが用いられる。
従来の燃料電池システムは、例えば特許文献1に示す通り、固体高分子プロトン導電体膜の一方の面に空気極、他方の面に燃料極が設けられている。そして、この空気極や燃料極は、導電性と通気性を有する炭素シートで被覆されている。固体高分子プロトン導電体膜、空気極、燃料極、炭素シートおよび必要なパッキン等で構成されたMEAは、2枚のセパレータの間に設けられている。空気極側のセパレータの空気極側には、炭素シートで被覆された空気極へ空気を供給するための供給溝が設けられている。一方、燃料極側のセパレータの燃料極側には、炭素シートで被覆された燃料極へ液体の燃料を供給するための供給溝が設けられている。
特開2004−342534公報
このような従来の燃料電池システムは、発電の際に生成された生成物や、発電に使用されなかった余剰の燃料が逆流し、燃料を燃料極へ正確、均一に供給することができない場合がある。具体的には、例えば燃料にメタノール水溶液を用いる直接メタノール型燃料電池では、発電の際に生成物として二酸化炭素や水、発電に使用されなかった余剰の水等が逆流し、燃料極へ供給するメタノールの濃度を正確、均一に供給することができない場合がある。
本発明は、このような事情を鑑みてされたもので、発電の際に生成された生成物や、発電に使用されなかった余剰の燃料が逆流を抑制した燃料電池システムを提供する事を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池システムは、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の一方の面に設けられたカソード電極と、前記カソード電極へ、少なくとも酸素を含む気体を供給するための酸素供給手段と、前記高分子電解質膜の他方の面に設けられたアノード電極と、前記アノード電極の前記高分子電解質膜側と反対側の面に設けられた親水性高分子膜と、前記親水性高分子膜に設けられたガス拡散手段と、前記親水性高分子膜の前記アノード電極側と反対の面に間隙を有する様に設けられ、前記親水性高分子膜へ滴状の燃料を噴射するための複数の噴出孔が形成されたイジェクタと、前記イジェクタへ前記燃料を供給し、前記噴出孔より前記燃料を噴射するために前記燃料に圧力を加えるための加圧手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、発電の際に生成された生成物や、発電に使用されなかった余剰の燃料が逆流を抑制した燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による燃料電池システムの側面図である。
燃料タンク1には液体燃料2(燃料)が貯蔵されている。液体燃料2には、例えばメタノールやエタノール等の炭化水素系の液体の水溶液を用いることができる。
液体燃料2は、燃料タンク1から燃料電池セル3へ供給される。加圧手段によって液体燃料2は加圧され、液体燃料2は燃料電池セル3へ供給される。燃料電池セル3の詳細は後述する。加圧手段には、例えば燃料タンク1の内部に液体燃料2と共に貯蔵された加圧ガスを用いたり、液体燃料2の飽和蒸気圧が大気圧より高い場合にはその飽和蒸気圧を用いたりすることができる。
液体燃料2を燃料電池セル3へ供給するためのシャワープレート4(イジェクタ)は、燃料タンク1と配管5を用いて接続されている。図2に示す様に、シャワープレート4は燃料供給層4bと、燃料貯蔵層4cと、噴出孔層4dから構成されている。燃料供給層4bには、配管5と接続するための接続口4aが設けられている。噴出孔層4dには、滴状の液体燃料2を燃料電池セル3へ噴射するための噴出孔4eが複数設けられている。燃料貯蔵層4cは、接続口4aから供給された液体燃料2を複数の噴出孔4eに分配するための空間4fが設けられている。
燃料タンク1とシャワープレート4とを接続する配管5には、ストップバルブ6が設けられている。液体燃料4の供給を行うか否かを制御するために、ストップバルブ6は設けられている。
次に、燃料電池セル3の詳細について説明する。図3に示す様に、燃料電池セル3はMEA7、パッキン3a、流路板3b(酸素供給手段)、親水性高分子膜3c、カバープレート3dから構成される。MEA7は図4に示す様に高分子電解質膜7a、カソード電極7b、カソード側ガス拡散層7c、アノード電極7d、アノード側ガス拡散層7e(ガス拡散手段)から構成されている。
高分子電解質膜7aは水素イオンは通過できるが、電子は通過は通過することができない膜、例えばナフィオン(登録商標)で形成されている。カソード電極7bは、触媒が設けられた導電性のシート、例えば白金を用いた触媒が設けられたカーボン繊維で形成されている。カソード側ガス拡散層7cは、カソード側に供給された酸素を含む気体(例えば空気)をカソード電極7bへできるだけ均一に供給するために設けられている。また、カソード側ガス拡散層7cは、カソード側にて生成された水(水蒸気)をカソード電極7bからできるだけ均一に排出するために設けられている。カソード側ガス拡散層7cには、例えばカーボンペーパーを用いることができる。
アノード電極7dは、触媒が設けられた導電性のシート、例えば白金/ルテニウム合金を用いた触媒が設けられたカーボン繊維で形成されている。アノード側ガス拡散層7eは、アノード側に供給された燃料をアノード電極7dへできるだけ均一に供給するために設けられている。また、アノード側ガス拡散層7eは、アノード側にて生成された二酸化炭素をアノード電極7dからできるだけ均一に排出するために設けられている。アノード側ガス拡散層7eには、例えばカーボンペーパーを用いることができる。
MEA7のカソード側、すなわちカソード側ガス拡散層7cのカソード電極7bと反対側の面には、パッキン3aを介して流路板3bが設けられている。パッキン3aはMEA7と流路板3bとの間から空気や水が漏洩することを抑制するために設けられている。
流路板3bは、例えばカーボン等の導電性を有する材料を用いて形成されている。流路板3bには空気を供給可能にするために、また、水を排出可能にするために流路が形成されている。流路は例えばサーペンタイン形状に設けられた溝部分で形成されている。また、流路板3bはカソード電極7bと部分的に接触している。流路板3bには図示しない電極部が形成され、発電した電力を外部に供給することができる。
MEA7のアノード側、すなわちアノード側ガス拡散層7eのアノード電極7dと反対側の面には、パッキン3aを介してカバープレート3dが設けられている。カバープレート3dは親水性高分子膜3cの脱落を防止するために設けられている。パッキン3aはMEA7とカバープレート3dとの間から二酸化炭素が漏洩することを抑制するために設けられている。
親水性高分子膜3cは、MEA7のアノード側ガス拡散層7eに向かってシャワープレート4から供給された燃料を吸収するために設けられている。親水性高分子膜3cの一方の面(アノード極7d側と反対の面)にて吸収された燃料は、毛細管現象にて親水性高分子膜3cの他方の面からアノード側ガス拡散層7eへと供給される。
カバープレート3dは、例えばカーボン等の導電性を有する材料を用いて形成されている。また、カバープレート3dはアノード電極7dと部分的に接触している。カバープレート3dには図示しない電極部が形成され、発電した電力を外部に供給することができる。
シャワープレート4と親水性高分子膜3cの一方の面との間に間隙を有する様に、シャワープレート4は設けられている。シャワープレート4から重力方向に対し180°の方向に燃料を噴射した際、この間隙が噴射された燃料とシャワープレート4との距離の最大値以下となるようにシャワープレート4は設けられている。シャワープレート4から噴射された滴状の液体燃料2は親水性高分子膜3cにほぼ均一に吸収される。
シャワープレート4から重力方向に対し180°の方向に燃料を噴射した際の、滴状の液体燃料2(燃料滴11)の運動方程式は、図5に示す運動量の釣合いより数式1の通りとなる。
Figure 2006252939
ただし、Cは抗力係数で燃料滴のレイノルズ数の関数として公式化されており数式2の通りとなる。
Figure 2006252939
ここで、レイノルズ数は数式3で示される無次元数である。
Figure 2006252939
数式1を整理すると数式4のように書ける。
Figure 2006252939
数式4をもとに、シャワープレート4から重力方向に対し180°の方向に噴射された燃料滴11のシャワープレート4からの距離、すなわち燃料滴11がシャワープレート4から噴射された後のある経過時間における燃料滴11の位置を計算することができる。
数式4をもとに、燃料滴11のシャワープレート4からの距離の変化は、例えばオイラー法等の数値解析方法を用いて計算することができる。具体的には、まず数式4を数式5のように置き、初期値を指定する。
Figure 2006252939
時刻t=t+hでのvの値v(t+h)を知るには、テイラー級数を利用すればよく、時間hが十分小さいとして、数式5をテイラー展開すると、数式6のようになる。
Figure 2006252939
ここで、第3項以降を無視して近似解を求めると数式7のようになる。
Figure 2006252939
数式7より、時刻tのvの値が分かれば燃料滴11が噴射された後、時間hだけ経過した時のvの値を計算することができる。これを、初期値のv(t)=vを出発点として繰り返せば、時刻h刻みに次々とvの値を計算することができる。
また、滴状の燃料の位置yと速度vには下記に示す数式8の関係が成り立ち、初期値を指定する。
Figure 2006252939
数式5から数式7を求めた手順と同様に、数式8をテイラー展開した後に近似解を求めると、数式9のようになる。
Figure 2006252939
数式9より、時刻t0の位置yの値が分かれば燃料滴11が噴射された後、時間hだけ経過した時の位置yの値を計算することができる。これを、初期値のy(t)=yを出発点として繰り返せば、時刻h刻みに次々と位置yの値を計算することができる。
図6に、燃料滴11の径を0.05mm/0.10mm/0.25mm、メタノール水溶液を液体燃料2としてメタノールの濃度を5wt%/50wt%/100wt%(純メタノール)、燃料滴11がシャワープレート4から噴出した際の初期の噴出速度(初期噴出速度)を1m/sと仮定し、燃料滴11の初期位置を、すなわち燃料滴11が噴射される時のシャワープレート4からの距離を0mとした場合の、燃料滴11のシャワープレート4からの距離の変化を計算した結果を示す。なお、燃料滴11の密度ρfuelは液体燃料2の組成および濃度から求めることができる。
図6に示す通り、燃料滴11のシャワープレート4からの距離は、燃料滴11がシャワープレート4から噴射された後徐々に増加し、ある時間の時に最もシャワープレート4から離れ、その後は徐々に減少し、最終的にはゼロ、すなわち燃料滴11がシャワープレート4に戻ってくる。なお、図6では、計算の結果をそのままプロットしているので、燃料滴11の位置がマイナスとなる場合についても図示しているが、実際の燃料電池システムでは、シャワープレート4上に燃料滴11が達した後に燃料滴11がさらにそのまま移動することはない。また、図6ではグラフのプロットエリアの都合上、一部の条件について燃料滴11がシャワープレート4上に達する前でプロットを中断した。
燃料電池システムが重力方向に対してどのような向きで使用されても、シャワープレート4から噴射された燃料滴11が親水性高分子膜3cに吸収できるように、シャワープレート4と親水性高分子膜3cの一方の面との間の間隙は、上記の手順にて求めた燃料滴11とシャワープレート4との距離の最大値以下の数値とする。図7、図8、図9に燃料滴11の半径、燃料滴11の初期噴出速度、メタノール水溶液を液体燃料2としたときのメタノールの濃度を変化させた場合の、シャワープレート4と親水性高分子膜3cの一方の面との間の間隙の最大値を示す。
想定される燃料電池システムの使用環境、シャワープレート4の形状、想定される燃料滴11の濃度、加圧手段によって加圧される液体燃料2の圧力、その他燃料電池システムの設計や製造等に関わる変動要因を加味し、シャワープレート4と親水性高分子膜3cの一方の面との間の間隙を上記の手順にて求めた最大値以下とする。
ストップバルブ6を用いて、親水性高分子膜3cへ噴射する液体燃料2の流量Qの調整方法について説明する。
図10にシャワープレート4から噴射した直後の燃料滴11の状態を示す。図10に示す状態の燃料滴11は円柱形状に示しているが、実際には表面張力により球に近い形状である。ここでは、燃料滴11の体積を計算するために、便宜上円柱形状として仮定して図示している。
ストップバルブ6を時間Topenの間だけ開放した際の、シャワープレート4から噴出した直後の燃料滴11の形状は、噴出孔4eの直径と同等の直径d、時間Topen×燃料滴11の速度vの高さを有する円柱形状に近い形状となる。従って、燃料滴11の体積はこの円柱形状の体積に近似することができる。
この円柱形状の体積に近似された燃料滴11の体積は、噴出孔4eの開口面積とそこを通過する液体燃料2の速度、そして、噴出孔4eにおいて液体燃料2に圧力が加わる時間、すなわちストップバルブ6が開放した時間から数式10にて求めることができる。
Figure 2006252939
数式10から求められる燃料滴11の体積は、1つの噴出孔4eから、1回ストップバルブ6が開放状態となった際の燃料滴11の体積である。従って、シャワープレート4から1回ストップバルブ6が開放状態となった際の燃料滴11の体積の合計は数式11から求めることができる。
Figure 2006252939
また、加圧手段によって加圧された燃料タンク1の内部の圧力をptank、噴出孔4eにおける液体燃料2の圧力をpとすると、配管5やストップバルブ6等などの燃料タンク1から噴出孔4eへ至るまでの圧力損失を無視した場合、噴出孔4eから噴射する燃料滴11の速度vはベルヌーイの式より数式12から求めることができる。
Figure 2006252939
ここで、図11に示す様にストップバルブ6の開放時間がTopen、閉鎖時間がTcolseとなるように、開放と閉鎖をパルス状に繰り返した場合、シャワープレート4から噴射される液体燃料2の流量Qは数式13から求めることができる。
Figure 2006252939
従って、液体燃料2の流量Qは、ストップバルブ6の開放時間と閉鎖時間の比に依存するといえる。
このように、第1の実施の形態に係る燃料電池システムは、シャワープレート4と親水性高分子膜3cとの間に間隙を有しているので、発電の際に生成された二酸化炭素や水等の生成物や、発電に使用されなかった余剰の液体燃料2の逆流を抑制することができる。そして、この生成物や余剰の液体燃料2の逆流を抑制することができるので、液体燃料2をアノード側ガス拡散層7eへより正確、均一に供給することができる。
また、シャワープレート4から重力方向に対し180°の方向に液体燃料2を噴射した際、シャワープレート4と親水性高分子膜3cの一方の面との間の間隙が液体燃料2とシャワープレート4との距離の最大値以下となるようにシャワープレート4は設けられている。従って、燃料電池システムが重力方向に対してどのような向きで使用されても、液体燃料2をアノード側ガス拡散層7eへより正確、均一に供給することができる。
また、パルス状にストップバルブ6の開放と閉鎖とを繰り返す回数、開放と閉鎖の時間の比を変化させることで、流量Qを自在に制御することができる。すなわち、燃料電池システムの負荷に合わせて、燃料電池システムの発電能力を自在に制御することができる。
(第2の実施の形態)
図12は本発明の第2の実施の形態による燃料電池システムの側面図である。なお、第1の実施の形態の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
液体燃料2を燃料電池セル3へ供給するためのシャワープレート21(イジェクタ)は、燃料タンク1と配管5を用いて接続されている。図13に示す様に、シャワープレート21は燃料供給層21bと、燃料貯蔵層21cと、噴出孔層21dから構成されている。燃料供給層21bには、配管5と接続するための接続口21aが設けられている。燃料供給層21bには、後述する圧電アクチュエータ21gが振動する際、変形できる程度の厚さの金属板を用いることができる。噴出孔層21dには、滴状の液体燃料2を燃料電池セル3へ噴射するための噴出孔21eが複数設けられている。燃料貯蔵層21cは、接続口21aから供給された液体燃料2を複数の噴出孔21eに分配するための空間21fが設けられている。
燃料供給層21bの燃料貯蔵層21cと反対側の面には、圧電アクチュエータ21g(加圧手段)が設けられている。圧電アクチュエータ21gを振動させることにより、燃料供給層21bを変形させる。燃料供給層21bの変形に応じて空間21fの体積は変化し、空間21fの液体燃料2を加圧することができる。
このように、第2の実施の形態に係る燃料電池システムは、圧電アクチュエータ21gを有しているので、燃料タンク1の内部に加圧手段として液体燃料2と共に加圧ガスを貯蔵する必要がない。これは、燃料タンク1の内部にかかる圧力を低減することができるので、燃料タンク1に求められる機械的強度を低減することができる。すなわち、より簡便な燃料タンク1を用いることができる。
なお、加圧手段として圧電アクチュエータ21gを設ける代わりに、静電アクチュエータや電磁アクチュエータ、形状記憶合金を用いたアクチュエータを用いることができる。
また、親水性高分子膜3cの代わりに、図14に示す様に複数の孔22aが設けられた親水性高分子膜22を設けることもできる。親水性高分子膜22は、孔22aが設けられているので、発電に伴って生成された二酸化炭素などの生成物が、孔22aを通過することができ、より生成物の逆流を抑制することができる。
また、親水性高分子膜3cの代わりに、図15に示す様に複数の柱23a(ガス拡散手段)が設けられた親水性高分子膜23を設けることもできる。柱23aは、シャワープレート4から噴射された燃料をアノード側ガス拡散層7eを通じて、アノード電極7dへ供給するために設けられている。柱23aは親水性高分子膜3cの一部をエンボス状に突出させて設ける。すなわち、柱23aは親水性高分子膜3cと同一の素材で形成されている。親水性高分子膜23は、柱23aが設けられているので、発電に伴って生成された二酸化炭素などの生成物が、柱23aにて形成されたアノード側ガス拡散層7eと親水性高分子膜23との間隙を通過することができ、より生成物の逆流を抑制することができる。
また、親水性高分子膜23を設けた場合、アノード側ガス拡散層7eを省略してもかまわない。
また、アノード側ガス拡散層7eの形状を、図15に示す複数の柱23aが設けられた親水性高分子膜23のように、複数の柱(ガス拡散手段)を設けた形状にしてもかまわない。この場合も、柱にて形成されたアノード側ガス拡散層7eとアノード電極7dとの間隙を、発電に伴って生成された二酸化炭素などの生成物が通過することができ、より生成物の逆流を抑制することができる。
さらに、流路板3bの代わりに、図16に示す様に複数のフィン24aと複数の孔24bが設けられた放熱ブロック24(酸素供給手段)を用いることができる。放熱ブロック24には複数の孔24bが設けられているので、カソード側ガス拡散層7cへより均一に空気を供給することができるばかりでなく、MEA7から発生する熱をフィン24aにて高い効率で放熱することができる。また、フィン24aを図16に示すように、平行に設けられた複数の平板状のフィン24aで構成した場合、放熱ブロック24の周囲で流れる空気が整流されるため、より高い効率で放熱することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す側面図 本発明の第1の実施の形態の一部を示す分解斜視図 本発明の第1の実施の形態の一部を示す分解斜視図 本発明の第1の実施の形態の一部を示す分解斜視図 本発明の第1の実施の形態の原理を説明する図 本発明の第1の実施の形態の原理を説明する図 本発明の第1の実施の形態の設計例を説明する図 本発明の第1の実施の形態の設計例を説明する図 本発明の第1の実施の形態の設計例を説明する図 本発明の第1の実施の形態の原理を説明する図 本発明の第1の実施の形態の原理を説明する図 本発明の第2の実施の形態を示す側面図 本発明の第2の実施の形態の一部を示す分解斜視図 本発明の第2の実施の形態の変形例を示す図 本発明の第2の実施の形態の変形例を示す図 本発明の第2の実施の形態の変形例を示す図
符号の説明
1 燃料タンク
2 液体燃料
3 燃料電池セル
3a パッキン
3b 流路板
3c 親水性高分子膜
3d カバープレート
4 シャワープレート
4a 接続口
4b 燃料供給層
4c 燃料貯蔵層
4d 噴出孔層
4e 噴出孔
4f 空間
5 配管
6 ストップバルブ
7 MEA
7a 高分子電解質膜
7b カソード電極
7c カソード側ガス拡散層
7d アノード電極
7e アノード側ガス拡散層
11 燃料滴
21 シャワープレート
21a 接続口
21b 燃料供給層
21c 燃料貯蔵層
21d 噴出孔層
21e 噴出孔
21f 空間
21g 圧電アクチュエータ
22 親水性高分子膜
22a 孔
23 親水性高分子膜
23a 柱
24 放熱ブロック
24aフィン
24b 孔

Claims (6)

  1. 高分子電解質膜と、
    前記高分子電解質膜の一方の面に設けられたカソード電極と、
    前記カソード電極へ、少なくとも酸素を含む気体を供給するための酸素供給手段と、
    前記高分子電解質膜の他方の面に設けられたアノード電極と、
    前記アノード電極の前記高分子電解質膜側と反対側の面に設けられた親水性高分子膜と、
    前記親水性高分子膜に設けられたガス拡散手段と、
    前記親水性高分子膜の前記アノード電極側と反対の面に間隙を有する様に設けられ、前記親水性高分子膜へ滴状の燃料を噴射するための複数の噴出孔が形成されたイジェクタと、
    前記イジェクタへ前記燃料を供給し、前記噴出孔より前記燃料を噴射するために前記燃料に圧力を加えるための加圧手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ガス拡散手段は、前記親水性高分子膜の前記アノード電極側に設けられ、前記イジェクタから噴射された燃料を前記アノード電極へ供給するための複数の柱を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記ガス拡散手段は、前記親水性高分子膜の前記アノード電極側に設けられたアノード側ガス拡散層を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記ガス拡散手段は、前記親水性高分子膜の前記アノード側ガス拡散層側に設けられ、前記イジェクタから噴射された燃料を前記アノード側ガス拡散層を通じて前記アノード電極へ供給するための複数の柱を有することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記親水性高分子膜は、複数の孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  6. 前記間隙は、前記イジェクタから重力方向に対し180°の方向に前記燃料を噴射した際の、前記燃料と前記イジェクタとの距離の最大値以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の燃料電池システム。

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