JP2006250897A - 設備時計、設備時計の動作監視方法及びプログラム - Google Patents

設備時計、設備時計の動作監視方法及びプログラム Download PDF

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JP2006250897A JP2005071718A JP2005071718A JP2006250897A JP 2006250897 A JP2006250897 A JP 2006250897A JP 2005071718 A JP2005071718 A JP 2005071718A JP 2005071718 A JP2005071718 A JP 2005071718A JP 2006250897 A JP2006250897 A JP 2006250897A
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Abstract

【課題】からくり本体部の動作を容易に把握する。
【解決手段】シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bに扉開命令op1を出力する。扉21aが開いて扉開センサ21cに接触すると、扉開センサ21cは、シーケンスコントローラ32にセンサ信号S1を出力する。シーケンスコントローラ32は、扉開命令op1を出力してからセンサ信号S1を取得するまでの時間を、扉開モータ21bの動作時間として計測する。そして、シーケンスコントローラ32は、取得した動作時間をメモリ31に記録する。シーケンスコントローラ32は、このような処理をすべての機構部について行い、ディスプレイ33は、すべての駆動部の動作時間を時系列化して表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、設備時計、設備時計の動作監視方法及びプログラムに関するものである。
人形や扉等のからくり機構が設けられ、からくりの構造物の動作の組み合わせによって時刻を報知する設備時計がある(例えば、特許文献1、2参照)。
従来の設備時計では、人形、扉等に、それぞれ、モータ、センサ等が取り付けられ、予め設定された時間になると、制御部は、各モータをシーケンス制御により駆動する。
センサが、扉が開いたことを検知し、あるいは、人形のステージが予め設定された位置まで移動したことを検知すると、制御部は、それぞれのモータの駆動を停止する。
このような設備時計では、モータ、センサが、万が一、動かなくなると、人形、扉等を、時刻の報知に合わせて動かすことができなくなるため、これらのモータ、センサの点検は、定期的に行われる。
実用新案登録第2511715号公報(第2頁、図1) 実用新案登録第2540984号公報(第2頁、図1)
しかし、設備時計では、モータ、センサ等の数が多い。また、設備時計の定期点検では、定期点検に要する時間が限られている。このため、従来の設備時計では、これらのモータ、センサ等を1つ1つ点検しなければならず、重点的に調査しなければならない箇所、劣化が疑われる箇所を、定期点検時に短時間で探すのは、容易ではない。また、年々、定期点検の回数も制限されつつあり、モータ、センサ等の劣化を確実に検出する必要もある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、各部の動作状態を容易に把握することが可能な設備時計、設備時計の動作監視方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る設備時計は、
複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計において、
前記各構造物をそれぞれ駆動させる複数の駆動部と、
前記時刻を報知するときに前記各駆動部が前記各構造物をそれぞれ駆動させたときの前記各駆動部の動作状態を示す動作値を取得する動作値取得部と、
前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記各駆動部の動作値を読み出して表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
前記各構造物が、予め設定された動作停止位置まで動いたことをそれぞれ検知して、動作検知信号を出力する複数の検知部を備え、
前記動作値取得部は、前記各駆動部に、順次、動作命令を出力し、前記動作命令を出力してから、前記動作命令を出力した当該駆動部に対応する前記検知部からの前記動作検知信号を取得するまでの時間を当該駆動部の動作時間として計測し、計測した前記動作時間を当該駆動部の動作値として取得するようにしてもよい。
前記表示部は、前記各駆動部の動作値を、前記各駆動部が動作した時刻毎に時系列化して表示するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る設備時計は、
複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計において、
前記各構造物をそれぞれ駆動させる複数の駆動部と、
前記時刻を報知するときに前記各駆動部が前記各構造物をそれぞれ駆動させたときの前記各駆動部の動作状態を示す動作値を取得する動作値取得部と、
前記各駆動部の動作値に対して予め設定された閾値をそれぞれ記憶する記憶部と、
前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値と前記記憶部が記憶する前記各駆動部の閾値とを比較して、前記駆動部の動作値が、対応する前記閾値を越えたときに、当該駆動部の不具合を示す警告を発するように制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記記憶部は、前記各駆動部の動作値に対して予め設定された、動作の停止が必要か否かを判定するための第2の閾値をそれぞれ記憶し、
前記制御部は、前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値と前記記憶部が記憶する前記各駆動部の第2の閾値とを比較して、前記駆動部の動作値が、対応する前記第2の閾値を越えたときに、動作を停止するように当該駆動部を制御するようにしてもよい。
前記各構造物が、予め設定された動作停止位置まで動いたことをそれぞれ検知して、動作検知信号を出力する複数の検知部を備え、
前記動作値取得部は、前記各駆動部に、順次、動作命令を出力し、前記動作命令を出力してから、前記動作命令を出力した当該駆動部に対応する前記検知部からの前記動作検知信号を取得するまでの時間を当該駆動部の動作時間として計測し、計測した前記動作時間を当該駆動部の動作値として取得するようにしてもよい。
本発明の第3の観点に係る設備時計の動作監視方法は、
複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計の動作監視方法であって、
前記時刻を報知するときに、前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する動作値取得ステップと、
前記動作値取得ステップで取得した前記各駆動部の動作値を記録する動作値記録ステップと、
前記動作値記録ステップで記録した前記各駆動部の動作値を表示する動作値表示ステップと、を備えた、
ことを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る設備時計の動作監視方法は、
複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計の動作監視方法であって、
前記時刻を報知するときに前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する動作値取得ステップと、
前記動作値取得ステップで取得した前記各駆動部の動作値と前記各駆動部の動作値に対して予め設定されて記憶された各閾値とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップで前記各駆動部の動作値と前記各閾値とを比較した結果、前記駆動部の動作値が、対応する前記閾値を越えたときに、当該駆動部の不具合を示す警告を発する警告ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計が前記時刻を報知するときに、前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する手順、
前記取得した前記各駆動部の動作値を記録する手順、
前記記録した前記各駆動部の動作値を表示する手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、各部の動作状態を容易に把握することができる。
以下、本発明の実施形態に係る設備時計を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る設備時計の構成を図1に示す。
本実施形態に係る設備時計は、からくり機構が設けられて、複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知するものであって、電源部1と、からくり本体部2と、制御部3と、からなる。
電源部1は、商用電源等から電力が供給されて、からくり本体部2と制御部3とに必要な電力を供給するものである。
からくり本体部2は、扉、ステージ、人形を備えたからくり機構の本体であり、複数の機構部として、例えば、扉機構部21、ステージ機構部22、・・・を備える。
扉機構部21は、からくり本体部2の扉の開閉を行うものであり、扉21aと、扉開モータ21bと、扉開センサ21cと、を備える。
扉21aは、設備時計の構造物の1つであり、例えば、図2に示すように、からくり本体部2の前面に配置された観音開きの扉である。
扉開モータ21bは、扉21aを開閉駆動する駆動部であり、電源部1から電力が供給される。扉開モータ21bは、制御部3から、扉21aを開く旨の扉開命令op1が供給されて扉21aを開く。
扉開センサ21cは、扉21aが予め設定された動作停止位置まで動いたことを検知して、動作検知信号としてセンサ信号S1を出力する検知部であり、電源部1から電力が供給される。
扉開センサ21cは、扉21aが閉じた状態から例えば、90°回転したときに、扉21aと接触する位置に配置される。扉開センサ21cは、扉21aが接触すると、センサ信号S1を制御部3に出力する。
ステージ機構部22は、ステージ22aと、ステージ前モータ22bと、ステージ前センサ22cと、を備える。
ステージ22aは、設備時計の構造物の1つであり、例えば、人形22dを載置するためのものである。
ステージ前モータ22bは、ステージ22aをせり出したり、収納したりするための駆動部であり、電源部1から電力が供給される。
ステージ前モータ22bは、制御部3から、動作命令として、ステージ22aをせり出す旨のせり出し命令op2が供給されてステージ22aをせり出す。
ステージ前センサ22cは、ステージ22aが予め設定された動作停止位置としてのせり出し位置を検知し、動作検知信号としてセンサ信号S1を出力する検知部であり、電源部1から電力が供給される。ステージ前センサ22cは、せり出したステージ22aの先端位置に配置される。
制御部3は、設備時計の動作を監視するためのものであり、メモリ31と、シーケンスコントローラ32と、ディスプレイ33と、を備える。
メモリ31は、からくり本体部2の動作値を記憶するための記憶部である。
シーケンスコントローラ32は、CPU、ROM、RAM等を備え、からくり本体部2のシーケンス制御を行うものである。CPUは、プログラムを実行するものである。ROMは、CPUが実行するプログラム等を記憶するものである。RAMは、CPUがプログラムの実行に必要なデータを記憶するものである。
シーケンスコントローラ32は、扉21aを開くとき、からくり本体部2の扉機構部21の扉開モータ21bに扉開命令op1を出力する。
また、シーケンスコントローラ32は、扉開センサ21cから出力されたセンサ信号S1を取得して、扉開モータ21bへの扉開命令op1の出力を停止する。
シーケンスコントローラ32は、ステージ22aをせり出すときは、ステージ前モータ22bにせり出し命令op2を出力する。
シーケンスコントローラ32は、ステージ前センサ22cから出力されたセンサ信号S2を取得して、ステージ前モータ22bへのせり出し命令op2の出力を停止する。
シーケンスコントローラ32は、このようなシーケンス制御を、からくり本体部2が備えるすべての機構部について、順次、行う。
また、シーケンスコントローラ32は、時刻を報知するときに扉開モータ21b、ステージ前モータ22bが、それぞれ、扉21a、ステージ22aを駆動したときの扉開モータ21b、ステージ前モータ22bの動作値を取得する動作値取得部としても機能する。
具体的に、シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bに扉開命令op1を出力してからセンサ信号S1を取得するまでの時間を、扉開モータ21bの動作時間として計測し、計測した動作時間を扉開モータ21bの動作値として取得してメモリ31に記憶する。
また、シーケンスコントローラ32は、ステージ前モータ22bにせり出し命令op2を出力してからセンサ信号S2を取得するまでの時間を、ステージ前モータ22bの動作時間として計測し、計測した動作時間をステージ前モータ22bの動作値として取得してメモリ31に記憶する。
ディスプレイ33は、タッチパネルディスプレイ等からなり、からくり本体部2の動作状態を示す動作値を表示するための表示部である。ディスプレイ33は、点検時等に押下されると、からくり本体部2の動作値として、メモリ31から扉開モータ21b、ステージ前モータ22b、・・・の各動作時間のデータを読み出し、各動作時間を表示する。
ディスプレイ33は、扉開モータ21b、ステージ前モータ22b、・・・の動作時間を、図3に示すように、時系列化して表示する。尚、図3において、t1、t2は、それぞれ、扉開モータ21b、ステージ前モータ22bの標準動作時間を示すものとする。
次に本実施形態に係る設備時計の動作を説明する。
シーケンスコントローラ32は、図4に示すフローチャートに従ってシーケンス制御を実行する。
シーケンスコントローラ32は、扉機構部21に対し、図5に示すフローチャートに従って扉開制御を実行する(ステップS11)。
即ち、シーケンスコントローラ32は、動作を開始する旨の動作命令op1を扉機構部21の扉開モータ21bに出力する(ステップS21)。
シーケンスコントローラ32は、センサ信号S1を取得する(ステップS22)。
シーケンスコントローラ32は、扉開命令op1の出力を停止する(ステップS23)。
シーケンスコントローラ32は、この扉開モータ21bの動作時間として、扉開モータ21bに扉開命令op1を出力してからセンサ信号S1を取得するまでの時間を計測する(ステップS24)。
シーケンスコントローラ32は、取得した扉開モータ21bの動作時間のデータをメモリ31に記録する(ステップS25)。
シーケンスコントローラ32は、扉開制御を実行すると、同じように、ステージ機構部22に対するステージせり出し処理を実行し、ステージ前モータ22bの動作時間をメモリ31に記録する(図4のステップS12)。
そして、シーケンスコントローラ32は、からくり本体部2が備える各機構部に対する制御を、順次、実行して、シーケンス制御を終了させる。
次に、この設備時計の動作を具体的に説明する。
図6(a)に示すように、シーケンスコントローラ32が、扉開命令op1を扉開モータ21bに出力する(ステップS21の処理)と、扉開モータ21bは、扉21aを駆動して、扉21aが開く。
図6(b)に示すように、扉21aが扉開センサ21cに接触すると、扉開センサ21cは、シーケンスコントローラ32に、センサ信号S1を出力する。シーケンスコントローラ32は、センサ信号S1を取得すると、扉開命令op1の出力を停止し(ステップS22,S23の処理)、扉開モータ21bは、扉21aの駆動を停止する。
シーケンスコントローラ32は、この扉開モータ21bの動作時間として、扉開モータ21bに扉開命令op1を出力してからセンサ信号S1を取得するまでの時間を計測する。そして、シーケンスコントローラ32は、取得したこの動作時間のデータをメモリ31に記録する(ステップS24,S25の処理)。
次に、シーケンスコントローラ32は、ステージ機構部22に対するステージせり出し処理を実行する(ステップS12の処理)。シーケンスコントローラ32は、ステージ前モータ22bにせり出し命令op2を出力すると、ステージ前モータ22bは、ステージ22aを前方へとせり出す。
図6(c)に示すように、ステージ22aの先端部がステージ前センサ22cの位置までせり出すと、ステージ前センサ22cは、シーケンスコントローラ32に、センサ信号S2を出力する。
シーケンスコントローラ32は、このセンサ信号S2を取得してせり出し命令op2の出力を停止する。ステージ前モータ22bは、ステージ22aのせり出し駆動を停止し、ステージ22aは停止する。
シーケンスコントローラ32は、せり出し命令op2を出力してからセンサ信号S2を取得するまでの時間を計測して、ステージ前モータ22bの動作時間を取得し、このデータをメモリ31に記録する。このようにしてシーケンスコントローラ32は、からくり本体部2が備える各機構部の動作時間を、順次、取得して、メモリ31に記録する。
ディスプレイ33は、定期点検時等に押下されると、この扉機構部21、ステージ機構部22、・・・の動作時間のデータをメモリ31から読み出して、図7に示すような動作時間を表示する。尚、ここでは、複数の機構部として、からくり本体部2は、扉開モータ21b、ステージ前モータ22bの他に、それぞれ、駆動部を有する人形機構部23,24を備えるものとする。また、図中、t3,t4は、それぞれ、人形機構部23,24の各駆動部の標準動作時間を示すものとする。
この図7に示すように、扉開モータ21b、ステージ前モータ22b、人形機構部23の駆動部の動作時間は、それぞれ、標準動作時間t1,t2,t3の近傍の値で上下しており、異常はないと考えられる。
しかし、人形機構部24の駆動部の動作時間は、標準動作時間t4に対して、上下する値が次第に大きくなり、人形機構部24の駆動部については、劣化が始まっていると考えられる。このように、各機構部の劣化は、微妙な変化ではあっても一目で判別される。
以上説明したように、本実施形態によれば、シーケンスコントローラ32は、からくり本体部2の各機構部の動作時間を取得して、ディスプレイ33は、この動作時間を時系列で表示するようにした。
従って、定期点検時に、この表示を視認することにより、各機構部の微妙な変化を判別することができ、劣化等、各機構部の動作状態を容易に把握することができる。このため、劣化箇所の早期発見に効果がある。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、動作時間が著しく標準動作時間と異なる場合、注意を促すために警告を発することもできる。警告は音によるものであってもよいし、ディスプレイ33に表示するようなものであってもよいし、あるいは、LED等を備えて、LEDによるものであってもよい。
尚、警告を発する場合、設備時計は、図3、図7に示すような表示を行わなくてもよい。また、LEDによって警告を表示するように構成された場合、設備時計は、ディスプレイ33を備えなくてもよい。
さらに、扉機構部21の場合、扉21aを閉じる制御を行うこともできる。扉機構部21の場合にこのような制御が必要となるのは、設備時計は屋外に配置される場合が多く、扉21aが開いたままになると、他の機構部にも影響を及ぼすためである。
ここで、例として、扉開モータ21bの動作時間が標準動作時間と著しく異なる場合に、扉21aを閉じる制御を行うとともに、ディスプレイ33による警告を行う場合の動作について説明する。
この場合、シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bの動作時間をカウントする動作カウンタCNTを備える。そして、動作カウンタCNTのカウント値(CNT値)に対する閾値として、下限値Tmin,上限値Tmax1,Tmax2(Tmin<Tmax1<Tmax2)が予め設定される。下限値Tminは、警告を発する程度に扉開モータ21bの動作時間が短いか否かを判定するための閾値である。上限値Tmax1は、警告を発する程度に扉開モータ21bの動作時間が長いか否かを判定するための閾値である。上限値Tmax2は、警告を発するだけでなく、扉21aを閉じる必要が生じる程度に扉開モータ21bの動作時間が長いか否かを判定するための閾値である。メモリ31は、これらの下限値Tmin,上限値Tmax1,Tmax2を予め記憶する。
シーケンスコントローラ32は、図8に示すフローチャートに従って、扉開閉制御を実行する。
即ち、シーケンスコントローラ32は、扉開命令op1を扉機構部21の扉開モータ21bに出力する(ステップS31)。
シーケンスコントローラ32は、動作カウンタCNTのカウントを開始する(ステップS32)。
シーケンスコントローラ32は、メモリ31から上限値Tmax2を読み出して、CNT値と上限値Tmax2とを比較し、CNT値が上限値Tmax2を越えたか否かを判定する(ステップS33)。
CNT値が上限値Tmax2を越えなかったと判定した場合(ステップS33においてNo)、シーケンスコントローラ32は、センサ信号S1を取得したか否かを判定する(ステップS34)。
センサ信号S1を取得していないと判定した場合(ステップS34においてNo)、シーケンスコントローラ32は、再度、CNT値が上限値Tmax2を越えたか否かを判定する(ステップS33)。
CNT値が上限値Tmax2を越えたと判定した場合(ステップS33においてYes)、シーケンスコントローラ32は、扉開命令op1の扉開モータ21bへの出力を停止する(ステップS35)。そして、シーケンスコントローラ32は、ステージ前モータ22bへの命令の出力も停止する。
シーケンスコントローラ32は、動作カウンタCNTのカウントを終了させる(ステップS36)。
シーケンスコントローラ32は、CNT値を動作時間として取得する(ステップS37)。
シーケンスコントローラ32は、動作時間のデータをメモリ31に記録する(ステップS38)。
シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bに扉閉命令op11を出力して扉閉制御を開始する(ステップS39)。
シーケンスコントローラ32は、扉が開かない旨の特別の警告をディスプレイ33に表示させる(ステップS40)。
一方、センサ信号S1を取得したと判定した場合(ステップS34においてYes)、シーケンスコントローラ32は、図5のステップS23〜S25と同様に、扉開命令op1の出力を停止し、この扉開モータ21bの動作時間を取得してメモリ31に記録する(ステップS41〜S44)。
シーケンスコントローラ32は、メモリ31から上限値Tmax1,下限値Tminを読み出して、扉開モータ21bの動作時間と上限値Tmax1,下限値Tminとを比較する(ステップS45)。
シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bの動作時間が上限値Tmax1を越えたか否かを判定する(ステップS46)。
扉開モータ21bの動作時間が上限値Tmax1を越えたと判定した場合(ステップS46においてYes)、シーケンスコントローラ32は、警告として、ディスプレイ33に、この旨のエラー表示をさせる(ステップS47)。
扉開モータ21bの動作時間が上限値Tmax1を越えていないと判定した場合(ステップS46においてNo)、シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bの動作時間が下限値Tmin未満か否かを判定する(ステップS48)。
扉開モータ21bの動作時間が下限値Tmin未満と判定した場合(ステップS48においてYes)、シーケンスコントローラ32は、警告として、ディスプレイ33に、この旨のエラー表示をさせる(ステップS47)。
扉開モータ21bの動作時間が下限値Tmin未満ではないと判定した場合(ステップS48においてNo)、シーケンスコントローラ32は、扉開モータ21bの動作時間が正常な範囲であるため、この扉開閉制御の処理を終了させる。
次に、この扉開閉制御を具体的に説明する。
図9(1)に示すように、CNT値として、T1が上限値Tmax2を越えた場合(Tmax2<T1)、シーケンスコントローラ32は、扉開命令op1の扉開モータ21bへの出力を停止し、扉開モータ21bに扉閉命令op11を出力する(ステップS35〜S39の処理)。
扉開モータ21bは、この扉閉命令op11に従って、扉21aを閉じる。扉21aが閉じるため、からくり本体部2の内部のステージ機構部22、人形機構部23等は、雨、風等から保護される。ディスプレイ33は扉21aが開かない旨の特別の警告を表示し(ステップS40の処理)、扉21aを含む扉機構部21の不具合が確認される。
図9(2)に示すように、CNT値として、T2が上限値Tmax2以下であって、上限値Tmax1を越えた場合(Tmax1<T2≦Tmax2)、ディスプレイ33は、この旨のエラー表示をする(ステップS47の処理)。図9(4)に示すように、CNT値として、T4が下限値Tmin未満の場合(0≦T4<Tmin)も、ディスプレイ33は、同様に、この旨のエラー表示をする(ステップS47の処理)。
一方、図9(3)に示すように、CNT値として、T3が下限値Tmin以上、上限値Tmax1以下の場合(Tmin≦T3≦Tmax1)、ディスプレイ33は、エラー表示を行わない。
上記実施の形態では、動作時間に基づいて各機構部の状態を把握するようにした。しかし、各機構部の状態を把握するには、動作時間に限られるものではなく、例えば、モータの温度、電源部1からの供給電流の値、各機構部の動作音等、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
モータの温度に基づいて各機構部の動作状態を把握する場合、複数の温度センサが各モータにそれぞれ配置され、各モータの温度を検出する。そして、シーケンスコントローラ32は、各温度センサから、検出した各モータの温度を取得する。
同様に、電源部1からの供給電流の値に基づいて各機構部の動作状態を把握する場合、各機構部に、供給電流の値を検出する電流センサが配置される。各機構部の動作音に基づいて各機構部の動作状態を把握する場合、各機構部に、各機構部の音量を検出する音量センサが配置される。そして、シーケンスコントローラ32は、電流センサ、音量センサから、その検出信号を取得する。この場合において、動作時間の場合と同様に、各動作値に閾値を設定して警告を発するように構成されることもできる。
上記実施形態では、からくり本体部2が、扉21a、ステージ22a、人形22dを備えるものとして説明した。しかし、からくり本体部2は、これに限らず、他の構造物、例えば、楽器、絵等を備えるようにしてもよい。さらに、設備時計は、噴水のように、水を噴出して時刻を報知するようなものであってもよい。
上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、撮影装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態に係る設備時計の構成を示すブロック図である。 設備時計の構成例を示す図である。 ディスプレイの表示例を示す図である。 シーケンスコントローラが実行するシーケンス制御を示すフローチャートである。 シーケンスコントローラが実行する扉開制御を示すフローチャートである。 シーケンス制御の動作を具体的に示す図である。 ディスプレイが表示する具体的な表示例を示す図である。 シーケンスコントローラが実行する扉開閉制御を示すフローチャートである。 扉開閉制御の動作を具体的に示す図である。
符号の説明
1 電源部
2 からくり本体部
3 制御部
21 扉機構部
21a 扉
21b 扉開モータ
21c 扉開センサ
22 ステージ機構部
22a ステージ
22b ステージ前モータ
22c ステージ前センサ
31 メモリ
32 シーケンスコントローラ
33 ディスプレイ

Claims (9)

  1. 複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計において、
    前記各構造物をそれぞれ駆動させる複数の駆動部と、
    前記時刻を報知するときに前記各駆動部が前記各構造物をそれぞれ駆動させたときの前記各駆動部の動作状態を示す動作値を取得する動作値取得部と、
    前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値を記憶する記憶部と、
    前記記憶部から前記各駆動部の動作値を読み出して表示する表示部と、を備えた、
    ことを特徴とする設備時計。
  2. 前記各構造物が、予め設定された動作停止位置まで動いたことをそれぞれ検知して、動作検知信号を出力する複数の検知部を備え、
    前記動作値取得部は、前記各駆動部に、順次、動作命令を出力し、前記動作命令を出力してから、前記動作命令を出力した当該駆動部に対応する前記検知部からの前記動作検知信号を取得するまでの時間を当該駆動部の動作時間として計測し、計測した前記動作時間を当該駆動部の動作値として取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の設備時計。
  3. 前記表示部は、前記各駆動部の動作値を、前記各駆動部が動作した時刻毎に時系列化して表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設備時計。
  4. 複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計において、
    前記各構造物をそれぞれ駆動させる複数の駆動部と、
    前記時刻を報知するときに前記各駆動部が前記各構造物をそれぞれ駆動させたときの前記各駆動部の動作状態を示す動作値を取得する動作値取得部と、
    前記各駆動部の動作値に対して予め設定された閾値をそれぞれ記憶する記憶部と、
    前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値と前記記憶部が記憶する前記各駆動部の閾値とを比較して、前記駆動部の動作値が、対応する前記閾値を越えたときに、当該駆動部の不具合を示す警告を発するように制御する制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする設備時計。
  5. 前記記憶部は、前記各駆動部の動作値に対して予め設定された、動作の停止が必要か否かを判定するための第2の閾値をそれぞれ記憶し、
    前記制御部は、前記動作値取得部が取得した前記各駆動部の動作値と前記記憶部が記憶する前記各駆動部の第2の閾値とを比較して、前記駆動部の動作値が、対応する前記第2の閾値を越えたときに、動作を停止するように当該駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の設備時計。
  6. 前記各構造物が、予め設定された動作停止位置まで動いたことをそれぞれ検知して、動作検知信号を出力する複数の検知部を備え、
    前記動作値取得部は、前記各駆動部に、順次、動作命令を出力し、前記動作命令を出力してから、前記動作命令を出力した当該駆動部に対応する前記検知部からの前記動作検知信号を取得するまでの時間を当該駆動部の動作時間として計測し、計測した前記動作時間を当該駆動部の動作値として取得する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の設備時計。
  7. 複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計の動作監視方法であって、
    前記時刻を報知するときに、前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する動作値取得ステップと、
    前記動作値取得ステップで取得した前記各駆動部の動作値を記録する動作値記録ステップと、
    前記動作値記録ステップで記録した前記各駆動部の動作値を表示する動作値表示ステップと、を備えた、
    ことを特徴とする設備時計の動作監視方法。
  8. 複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計の動作監視方法であって、
    前記時刻を報知するときに前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する動作値取得ステップと、
    前記動作値取得ステップで取得した前記各駆動部の動作値と前記各駆動部の動作値に対して予め設定されて記憶された各閾値とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップで前記各駆動部の動作値と前記各閾値とを比較した結果、前記駆動部の動作値が、対応する前記閾値を越えたときに、当該駆動部の不具合を示す警告を発する警告ステップと、を備えた、
    ことを特徴とする設備時計の動作監視方法。
  9. コンピュータに、
    複数の構造物の動きを組み合わせることによって時刻を報知する設備時計が前記時刻を報知するときに、前記複数の構造物をそれぞれ駆動させる各駆動部の動作値を取得する手順、
    前記取得した前記各駆動部の動作値を記録する手順、
    前記記録した前記各駆動部の動作値を表示する手順、
    を実行させるためのプログラム。
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