JP2006248694A - エレベーター制御装置 - Google Patents

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丈輝 藤原
Satoru Fukuda
哲 福田
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義喜 坂田
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Abstract

【課題】フリーラン検出時における利用客の安全性の向上を図り得るエレベーター制御装置の提供。
【解決手段】上記課題は、乗りかごの運転及びドア開閉を制御する乗りかご運転制御回路15と、乗りかごの駆動源となる駆動綱車の回転速度を検出する速度検出器17と、乗りかごの運転を停止させる電磁ブレーキ装置13と、乗りかご運転制御回路15からの停止指令信号と速度検出器17からの速度検出信号によって乗りかごのフリーランを検出するフリーラン検出回路16とを備えたエレベーター制御装置において、フリーラン検出回路16でフリーランを検出した時に、電磁ブレーキ装置のみを非給電状態とし、かつ、乗りかご運転制御回路15により、速度検出器17による速度検出信号が零になるまで乗りかごのドアを戸閉する戸閉指令信号を継続して出力する構成とすることによって、達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター制御装置に関するものである。
一般に、数十年間、利用されてきたエレベーターでは、そのエレベーターを構成する部品が経年劣化などによって、何らかの故障が発生する可能性が大きくなる。例えば、上昇運転指令用接触器若しくは下降運転指令用接触器の接点が溶着若しくは固渋してしまった場合には、エレベーターの乗りかご運転制御手段によって乗りかごの上昇運転若しくは下降運転を停止させる停止指令信号を発生させることにより、上昇運転指令用接触器若しくは下降運転指令用接触器を「オフ」にしたにもかかわらず、上昇運転指令用接触器若しくは下降運転指令用接触器の接点が「オフ」になることがないので、乗りかごの駆動源となる誘導電動機の回転を止めるためのブレーキ力を生じさせる電磁ブレーキ装置への給電を遮断することができないため、乗りかごのフリーランを発生させてしまっていた。
そこで、従来、エレベーター制御装置においては、乗りかごのフリーランを検出したならば、電磁ブレーキ装置への給電を強制的に遮断させることにより、誘導電動機にブレーキ力を作用させてその誘導電動機に減速器を介して連結された駆動綱車を停止させることで、乗りかごを強制的に停止させるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−85779号公報(1頁、図1)
しかしながら、上記特開昭57−85779号公報などに記載のエレベーター制御装置では、乗りかごのフリーランが発生すると、3相3線R、S、Tの電源を遮断器によって、電磁ブレーキ装置への給電ばかりでなく、エレベーター制御盤やドア制御装置などへの給電も遮断するようにしている。そのために、乗りかごのフリーランが発生すると、乗りかごの運転制御及び乗りかごのドアの開閉制御をすることができなくなるので、乗りかごがドアゾーンに停止しても乗りかごのドアが開かずに、乗りかご内に利用客を閉じ込めてしまうという問題を有している共に、乗りかごが停止直前の低速運転(低速走行)時に乗りかごのフリーランが発生した際には、乗りかごが完全停止するまでの間、その乗りかごのドアを開かせたまま、その乗りかごを運転させてしまうという問題を有していた。
本発明の目的は、上記問題にかんがみ、乗りかごのフリーランの発生時に電磁ブレーキ装置への給電を強制的に遮断させて誘導電動機にブレーキ力を作用させることにより乗りかごを強制的に停止させても、乗りかごのフリーランが発生した場合における利用客の乗りかご内への閉じ込めを阻止できると共に、乗りかごが完全停止するまでの間、ドアを開かせたまま乗りかごを運転させることを防止できるエレベーター制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、乗りかごの運転及びドア制御装置による乗りかごのドア開閉を制御する乗りかご運転制御手段と、乗りかごの駆動源となる駆動綱車の回転速度を検出するための速度検出手段と、駆動綱車の回転を停止させることで乗りかごの運転を停止させる電磁ブレーキ装置と、乗りかご運転制御手段からの停止指令信号と速度検出手段からの速度検出信号によって乗りかごのフリーランを検出するフリーラン検出手段とを、少なくとも具備してなるエレベーター制御装置において、前記フリーラン検出手段で前記フリーランを検出した時に、電磁ブレーキ装置のみを非給電状態とし、かつ、前記乗りかご運転制御手段により、前記速度検出手段による速度検出信号が零になるまで乗りかごのドアを戸閉する戸閉指令信号を継続してドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力し、その後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力し、その後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置に出力すると共に、かご内開釦の操作により再度戸開動作を許可する構成にしたことを特徴としている。
本発明によれば、乗りかごのフリーランの発生時に電磁ブレーキ装置への給電を強制的に遮断させて誘導電動機にブレーキ力を作用させても、エレベーター制御盤やドア制御装置への給電も遮断されることがなく、乗りかごが完全に停止するまで乗りかごのドアの戸閉状態を維持させることを可能にして安全性を向上させることのできるエレベーター制御装置が得られる。
さらに、本発明によれば、フリーランが検出された際に、乗りかごの位置がドアゾーンの範囲内である場合には、乗りかごのドアが自動的に開き、その乗りかご内の利用客が乗場側に降ろすことができ、乗りかご内に利用客が閉じ込められるのを阻止し得るエレベーター制御装置が得られる。
さらに、本発明によれば、乗りかごの位置がドアゾーンの範囲内であるために、乗りかごのドアがドア制御装置によって自動的に開いても、その後、所定時間経過すると乗りかごのドアが自動的に閉じるので、フリーランが発生して保守点検作業が必要となった乗りかごに利用客が乗り込むことを阻止できるエレベーター制御装置が得られる。
さらに、本発明によれば、フリーランが検出された際に、乗りかごの位置がドアゾーンの範囲内であるために、乗りかごのドアが自動的に開き、その後、所定時間経過することで、乗りかごのドアが自動的に閉じても、乗りかごのかご内開釦を操作することにより、再度、乗りかごのドアを開かせることができるので、フリーランが発生して保守点検作業が必要となった乗りかごに、利用客が誤って乗り込んでも、その利用客が乗りかご内に閉じ込めされることを阻止できるエレベーター制御装置が得られる。
以下、本発明に係るエレベーター制御装置の一実施形態例を、図1〜図2に、基づいて、説明する。
図1において、一実施形態のエレベーター制御装置を採用したエレベーター1は、建物などに構築した昇降路2内を昇降する乗りかご3と釣合いおもり4を主ロープ5により連結してその主ロープ5を釣瓶式に駆動綱車6及びそらせ車7に巻き掛けて駆動綱車6を回転させることにより、その駆動綱車6と主ロープ5との間の摩擦力を利用して主ロープ5を移動させることで、乗りかご3を昇降路2内に設置したガイドレール(図示せず)に沿って上下方向に走行させるようにしてある。
乗りかご3には、図1に示すように、乗りかご3の出入口に設けたドア(図示せず)の開閉を行わせるドア制御装置8が設けられている。昇降路2の内壁には、ドアゾーン検出用プレート9が設けられている。乗りかご3の上面には、ドアゾーン検出用プレート9を検出するドアゾーン検出器10が設けられている。
ドアゾーン検出器10は、ドアゾーン検出用プレート9を検出すると、乗りかご3が、その乗りかご3のドアの開閉可能の範囲にあるとして、すなわち、ドアゾーンの範囲にあるとして、ドアゾーン検出信号を後述するエレベーター制御盤14に送信されるように構成されている。
駆動綱車6には、図1に示すように、減速器11を介して誘導電動機12が連結されている。誘導電動機12には、この誘導電動機12の回転を停止させるためのブレーキ力を生じさせる電磁ブレーキ装置13が設けられている。すなわち、図1に示す乗りかご3の運転を停止させるブレーキ手段は、電磁ブレーキ装置13によって誘導電動機12の回転を停止させることで、減速器11及び駆動綱車6の回転を停止させることにより、構成されるようにしてある。電磁ブレーキ装置13は、給電時に誘導電動機12へのブレーキ力が開放され、かつ、非給電時に誘導電動機12へのブレーキ力が発生するようにしてある。
エレベーター制御盤14には、機械室若しくは昇降路2内に設けられて、少なくとも、乗りかご3の上昇運転及び下降運転並びにドア制御装置8による乗りかご3のドア開閉を制御する乗りかご運転制御手段を構成するところの乗りかご運転制御回路15と、乗りかご3のフリーランを検出するフリーラン検出手段を構成するところのフリーラン検出回路16が包含されている。駆動綱車6には、その駆動綱車6の回転速度を検出するための速度検出手段を構成するところの速度検出器17が設けられている。
乗りかご運転制御回路15は、図1に示すように、乗りかご運転用マイコン18と、常開接点19A、19B、19Cを有する上昇運転指令用接触器19と、常開接点20A、20B、20Cを有する下降運転指令用接触器20とを含む構成としてある。乗りかご運転制御回路15の乗りかご運転用マイコン18には、ドアゾーン検出器10からドアゾーン検出信号が入力され、かつ、速度検出器17から速度検出信号が入力されるように、ドアゾーン検出器10及び速度検出器17が接続されている。
3相3線R、S、Tの電源には、図1に示すように、誘導電動機12及びエレベーター制御盤14が接続されている。上昇運転指令用接触器19の常開接点19Aは、R相に接続されている。上昇運転指令用接触器19の常開接点19Bは、T相に接続されている。下降運転指令用接触器20の常開接点20Aは、R相と整流器23の入力側との間に接続されている。下降運転指令用接触器20の常開接点20Bは、T相と整流器23の入力側との間に接続されている。整流器23の出力側には、上昇運転指令用接触器19の常開接点19Cと下降運転指令用接触器20の常開接点20Cとの並列回路が接続されている。この並列回路は、フリーラン検出用接触器22の常開接点22Aを介して電磁ブレーキ装置13に接続されている。
上昇運転指令用接触器19は、乗りかご運転用マイコン18から乗りかご3の運転指令信号が入力されると、「オン」して、常開接点19A、19B、19Cを「オン」させることにより、乗りかご3を上昇運転させる方向に誘導電動機12を回転させ、かつ、乗りかご運転用マイコン18から乗りかご3の停止指令信号が入力されると、「オフ」して、常開接点19A、19B、19Cを「オフ」させることにより、誘導電動機12の回転を停止させるように構成されている。下降運転指令用接触器20は、乗りかご運転用マイコン18から乗りかご3の運転指令信号が入力されると、「オン」して、常開接点20A、20B、20Cを「オン」させることにより、乗りかご3を下降運転させる方向に誘導電動機12を回転させ、かつ、乗りかご運転用マイコン18から乗りかご3の停止指令信号が入力されると、「オフ」して、常開接点20A、20B、20Cを「オフ」させることにより、誘導電動機12の回転を停止させるように構成されている。
フリーラン検出回路16は、図1に示すように、フリーラン用マイコン21と、常開接点22Aを有するフリーラン検出用接触器22とを含む構成としてある。フリーラン検出回路16のフリーラン用マイコン21には、ドアゾーン検出器10からドアゾーン検出信号が入力され、かつ、速度検出器17から速度検出信号が入力されるように、ドアゾーン検出器10及び速度検出器17が接続されている。
フリーラン検出回路16は、乗りかご運転用マイコン18からの乗りかご3の停止指令信号がフリーラン用マイコン21に入力されず、かつ、速度検出器17から速度検出信号がフリーラン用マイコン21に入力されている場合に、フリーラン検出用接触器22を「オン」して、常開接点22Aを「オン」させる(電磁ブレーキ装置13への給電を可能状態とする)と共に、乗りかご運転用マイコン18からの乗りかご3の停止指令信号がフリーラン用マイコン21に入力され、かつ、速度検出器17から速度検出信号がフリーラン用マイコン21に入力されている状態が、予め設定されたフリーラン検知時間を越えて続いた場合にフリーランの発生と判断してフリーラン用マイコン21からフリーラン検出用接触器22にフリーラン検知信号を入力させてそのフリーラン検出用接触器22を「オフ」して、常開接点22Aを「オフ」させる(電磁ブレーキ装置13を非給電状態にする)ように構成されている。
フリーラン検知時間は、フリーラン用マイコン21に記憶されており、自由に設定可能であり、例えば、乗りかご3と釣合いおもり4との重量のアンバランスが最大のときにおける乗りかご3の上昇若しくは下降する場合の最大加速度とドアゾーンの範囲(距離)とから求められものであって、前記最大加速度で乗りかご3の上昇若しくは下降しても、前記ドアゾーンの範囲(距離)内で、乗りかご3が停止する時間としてある。
エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15は、フリーラン検出回路16からのフリーラン検知信号が入力されると、速度検出器17による速度検出信号が零になるまで、乗りかご3のドアを戸閉する戸閉指令信号を継続してドア制御装置8に出力するように構成されている。これにより、乗りかご3のフリーランが発生した場合、乗りかご3が完全に停止するまでの間、乗りかご3のドアの戸閉状態を維持できる。
さらに、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15は、フリーラン検出回路16からのフリーラン検知信号が入力されると共に、ドアゾーン検出器10からドアゾーン検出信号が入力されると、乗りかご3のドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置8に出力し、その後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置8に出力するように構成されている。これにより、乗りかご3がドアゾーンの範囲内で停止すると、乗りかご3のドアが自動的に戸開し、その後、所定時間経過すると、乗りかご3のドアが自動的に戸閉する。ここで、所定時間は、乗りかご3内の利用客が乗場側に降りるのに十分な時間としてある。
さらに、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15は、フリーラン検出回路16からのフリーラン検知信号が入力されると共に、ドアゾーン検出器10からドアゾーン検出信号が入力されると、乗りかご3のドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置8に出力した後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置8に出力し、その後、乗りかご3のかご内開釦(図示せず)が操作された場合には、再度、戸開動作を許可する戸開指令信号をドア制御装置8に出力するように構成されている。
上記一実施形態のエレベーター制御装置によれば、通常は、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15で乗りかご3を上昇運転させる運転指令信号が発生すると、上昇運転指令用接触器19が「オン」することで、常開接点19A、19B、19Cが「オン」することにより、電磁ブレーキ装置13が給電されてブレーキ開放状態となるので、誘導電動機12の回転によって乗りかご3が上昇運転させられる。また、乗りかご運転制御回路15で乗りかご3の上昇運転を停止させる停止指令信号が発生すると、上昇運転指令用接触器19が「オフ」することで、常開接点19A、19B、19Cが「オフ」することにより、電磁ブレーキ装置13への給電が遮断されてブレーキが誘導電動機12に掛かりその誘導電動機12の回転が止められて乗りかご3の上昇運転が停止させられる。
さらに、上記一実施形態のエレベーター制御装置によれば、通常は、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15で乗りかご3を下降運転させる運転指令信号が発生すると、下降運転指令用接触器20が「オン」することで、常開接点20A、20B、20Cが「オン」することにより、電磁ブレーキ装置13が給電されてブレーキ開放状態となるので、誘導電動機12の回転によって乗りかご3が下降運転させられる。また、乗りかご運転制御回路15で乗りかご3の下降運転を停止させる停止指令信号が発生すると、下降運転指令用接触器20が「オフ」することで、常開接点20A、20B、20Cが「オフ」することにより、電磁ブレーキ装置13への給電が遮断されてブレーキが誘導電動機12に掛かりその誘導電動機12の回転が止められて乗りかご3の下降運転が停止させられる。
ところが、長年使用されたエレベーター1では、上昇運転指令用接触器19の常開接点19A、19B、19C及び下降運転指令用接触器20の常開接点20A、20B、20Cの「オン」動作及び「オフ」動作が繰り返されることによる経年劣化などにより、その常開接点19A、19B、19C若しくは常開接点20A、20B、20Cが溶着若しくは固渋してしまう場合が発生する。その場合には、常開接点19A、19B、19Cが溶着若しくは固渋していると、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15で乗りかご3の上昇運転を停止させる停止指令信号が発生して上昇運転指令用接触器19を「オフ」にしたにもかかわらず、常開接点19A、19B、19Cが「オン」状態のままであるために、電磁ブレーキ装置13への給電が遮断されず、ブレーキ開放状態のままとなり、乗りかご3がフリーラン状態となってしまう。また常開接点20A、20B、20Cが溶着若しくは固渋していると、エレベーター制御盤14の乗りかご運転制御回路15で乗りかご3の下降運転を停止させる停止指令信号が発生して下降運転指令用接触器20を「オフ」にしたにもかかわらず、常開接点20A、20B、20Cが「オン」状態のままであるために、電磁ブレーキ装置13への給電が遮断されず、ブレーキ開放状態のままとなり、乗りかご3がフリーラン状態となってしまう。
次に、上記フリーラン状態が発生した場合におけるエレベーター制御装置の動作手順を、図2に基づき詳説する。
(1)始めに、図2のステップS1に示すように、乗りかご運転制御回路15から停止指令信号(乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転を停止させる指令信号)がフリーラン検出回路16に入力されているか否かを、そのフリーラン検出回路16で判定する。そして、フリーラン検出回路16に停止指令信号が入力されていると判定された場合のみ、図2のステップS2に進む。
(2)図2のステップS2では、速度検出器17から速度検出信号がフリーラン検出回路16に入力されているか否かを、そのフリーラン検出回路16で判定する。そして、図2のステップS2において、速度検出器17から速度検出信号がフリーラン検出回路16に入力されていないと判定された場合には、乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転が通常に行われ、図2のステップS1〜ステップS2が繰り返し実行される。一方、図2のステップS2において、フリーラン検出回路16に速度検出器17から速度検出信号が入力されていると判定された場合には、図2のステップS3に進む。
(3)図2のステップS3では、フリーラン検出回路16に停止指令信号が入力されているにもかかわらず、フリーラン検出回路16に速度検出器17から速度検出信号が入力されている状態が、予めフリーラン検出回路16にフリーラン検出時間として設定した時間を経過していることをもって、フリーラン検出回路16により乗りかご3のフリーランが検出される。
(4)フリーラン検出回路16によりフリーランが検出されると、図2のステップS4に示すように、フリーラン用マイコン21よりフリーラン検出用接触器22に、そのフリーラン検出用接触器22を「オフ」にするためのオフ指令信号が入力される。
(5)フリーラン検出用接触器22にオフ指令信号が入力されると、常開接点22Aが「オフ」になるので、図2のステップS5に示すように、電磁ブレーキ装置13への給電のみが遮断されて、電磁ブレーキ装置13のブレーキ力が駆動綱車6に加えられることにより、乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転の停止が開始する。
(6)次いで、電磁ブレーキ装置13のブレーキ力が駆動綱車6に加えられることで乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転が完全に停止したか否かを、図2のステップS6に示すように、フリーラン検出回路16に速度検出器17から速度検出信号が入力されているか否かによって、判定する。その結果、図2のステップS6に示すように、乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転が完全に停止しないと判定した場合には、図2のステップS12に進み、かつ、乗りかご3の上昇運転若しくは下降運転が完全に停止したと判定した場合には、図2のステップS7に進む。
(7)図2のステップS6において、図2のステップS12に進んだ場合には、乗りかご3が完全に停止しない間は、乗りかご運転制御回路15からドア制御装置8に対して戸閉指令信号が送信されることで、図2のステップS13に示すように、乗りかご3のドアの戸閉状態が維持される。一方、図2のステップS6において、図2のステップS7に進んだ場合には、乗りかご3の停止位置がドアゾーンの範囲内か否かが判定されて、ドアゾーンの範囲内でない場合には、図2のステップS12に進み、かつ、ドアゾーンの範囲内である場合には、図2のステップS8に進む。
(8)図2のステップS7において、図2のステップS12に進んだ場合には、乗りかご3が完全に停止しない間は、乗りかご運転制御回路15からドア制御装置8に対して戸閉指令信号が送信されることで、図2のステップS13に示すように、乗りかご3のドアの戸閉状態が維持される。
(9)図2のステップS7において、図2のステップS8に進んだ場合には、乗りかご運転制御回路15からドア制御装置8に対して戸開指令信号が送信されて、図2のステップS9に示すように、乗りかご3のドアが戸開状態となり、図2のステップS10に進む。
(10)図2のステップS10において、乗りかご3のドアが戸開状態になっている時間が予め設定された所定時間を経過したか否かが判定される。その結果、乗りかご3のドアが戸開状態になっている時間がその予め設定された所定時間を経過しない間は、乗りかご3のドアの戸開状態が維持される。一方、図2のステップS10において、乗りかご3のドアが戸開状態になっている時間がその予め設定された所定時間を経過したならば、図2のステップS11に進む。
(11)図2のステップS11において、乗りかご3内のかご内開釦が利用客によって押されたか否かが判定される。その結果、乗りかご3内のかご内開釦が押されていれば、図2のステップS9〜ステップS11が繰り返し実行されて乗りかご3のドアの戸開状態が維持される。一方、乗りかご3内のかご内開釦が押されていなければ、図2のステップS12に進み、乗りかご運転制御回路15からドア制御装置8に対して戸閉指令信号が送信されて、図2のステップS13に示すように、乗りかご3のドアの戸閉状態が維持される。
以上のように、上記一実施形態のエレベーター制御装置によれば、フリーラン検出回路16によってフリーランが検出されると、電磁ブレーキ装置13への給電のみが遮断されて電磁ブレーキ装置13によるブレーキ力によって、乗りかご3の運転が停止させられる。そして、乗りかご3の運転が完全に停止するまでは、その乗りかご3のドアの戸閉状態をドア制御装置8によって維持されておくことができ、利用客に不安感を抱かせることがない。また、乗りかご3の運転が完全に停止したが、その停止位置がドアゾーンの範囲外である場合には、その乗りかご3のドアの戸閉状態をドア制御装置8によって維持されるので、安全である。
さらに、上記一実施形態のエレベーター制御装置によれば、フリーランが検出された際に、乗りかご3の位置がドアゾーンの範囲内である場合には、乗りかご3のドアがドア制御装置8によって自動的に開くので、その乗りかご3内の利用客が乗場側に降りることができるため、乗りかご3内に利用客が閉じ込めされることがない。また、乗りかご3の位置がドアゾーンの範囲内であって乗りかご3のドアがドア制御装置8によって自動的に開いても、その後、所定時間経過すると乗りかご3のドアがドア制御装置8によって自動的に閉じるので、フリーランが発生して保守点検作業が必要となった乗りかご3に利用客が乗り込むことを阻止できる。
さらに、フリーランが検出された際に、乗りかご3の位置がドアゾーンの範囲内であった場合、乗りかご3のドアが自動的に開き、その後、所定時間経過すると乗りかご3のドアが自動的に閉じると共に、乗りかご3のかご内開釦を操作することで、再度、乗りかご3のドアがドア制御装置8によって開かせることができるので、フリーランが発生して保守点検作業が必要となった乗りかご3に、利用客が誤って乗り込んでも、その利用客が乗りかご3内に閉じ込めされることがない。
上記実施形態では、駆動綱車6に速度検出器17を設けるようにしているが、これに限定されない。駆動綱車6の回転速度を検出できるところであれば、速度検出器17をどこに取り付けてもよい。
本発明の一実施形態に係わるエレベーター制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係わるエレベーター制御装置によるフリーラン検出時の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 エレベーター
2 昇降路
3 乗りかご
4 釣合いおもり
5 主ロープ
6 駆動綱車
7 そらせ車
8 ドア制御装置
9 ドアゾーン検出用プレート
10 ドアゾーン検出器
11 減速器
12 誘導電動機
13 電磁ブレーキ装置
14 エレベーター制御盤
15 乗りかご運転制御回路
16 フリーラン検出回路
17 速度検出器
18 乗りかご運転用マイコン
19 上昇運転指令用接触器
19A 常開接点
19B 常開接点
19C 常開接点
20 下降運転指令用接触器
20A 常開接点
20B 常開接点
20C 常開接点
21 フリーラン用マイコン
22 フリーラン検出用接触器
22A 常開接点
23 整流器

Claims (4)

  1. 乗りかごの運転及びドア制御装置による乗りかごのドア開閉を制御する乗りかご運転制御手段と、乗りかごの駆動源となる駆動綱車の回転速度を検出するための速度検出手段と、駆動綱車の回転を停止させることで乗りかごの運転を停止させる電磁ブレーキ装置と、乗りかご運転制御手段からの停止指令信号と速度検出器からの速度検出信号によって乗りかごのフリーランを検出するフリーラン検出手段とを、少なくとも具備してなるエレベーター制御装置において、前記フリーラン検出手段で前記フリーランを検出した時に、電磁ブレーキ装置のみを非給電状態とし、かつ、前記乗りかご運転制御手段により、前記速度検出手段による速度検出信号が零になるまで乗りかごのドアを戸閉する戸閉指令信号を継続してドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴とするエレベーター制御装置。
  2. 前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター制御装置。
  3. 前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力し、その後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置に出力する構成にしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター制御装置。
  4. 前記乗りかご運転制御手段を、前記フリーラン検出手段によって前記フリーランが検知された際、乗りかごのドアが自動で開閉可能の範囲にて乗りかごが停止した場合に、乗りかごのドアを戸開させる戸開指令信号をドア制御装置に出力し、その後、所定時間経過すると戸閉指令信号をドア制御装置に出力すると共に、かご内開釦の操作により再度戸開動作を許可するように構成したことを特徴とする請求項1記載のエレベーター制御装置。
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