JP2006248533A - キャップ及びキャップ付容器 - Google Patents

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宗孝 井田
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Abstract

【課題】 一旦開栓したキャップ付容器を再度閉栓する際に、閉栓の途中に一時的に回転トルクが上昇することがなく、確実に閉栓することができるとともに、開栓性が良好でかつライナー欠けのないキャップ及びこのキャップが螺着されたキャップ付容器を提供する。
【解決手段】 円板状の天板部と天板部の周縁から略垂下してなる周壁部とを有するキャップ本体と、キャップ本体の天板部の内面に沿って配置されるライナー21とを備えたキャップにおいて、ライナー21の外周部分には、ライナー21の厚さが、前記外周部分の径方向内側に形成されたシール部22の厚さよりも薄くされた逃げ部23が設けられており、逃げ部23が、最外周から径方向内側に0.3mmから2.0mmの範囲内から径方向外側に形成されるとともに、最外周の厚さが、シール部22の厚さの50%から95%とされたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ボトル缶やガラスビンやPETボトル等に使用されるキャップ及びキャップ付容器に関する。
近年、清涼飲料水などの飲料用容器として、ガラスボトル、PETボトル、アルミボトル缶等の開閉可能なボトル容器が広く使用されている(特許文献1参照。)。これらの容器に使用されるキャップは、合成樹脂を射出成形により成形されたキャップ本体や、アルミ板や鉄板等を絞り加工して成形されたキャップ本体に、主に合成樹脂で構成されたライナーを備えたものが広く提供されている。
キャップ本体の天板部の内面に配置されるライナーとしては、塩ビゾルのようにキャップ本体に樹脂を流し込んでゲル化と同時に接着したものや、溶融樹脂をキャップ本体の中に入れて型押ししたもの(モールド型ライナー)や、予め成形したシート状のライナーを挿入するもの等が提供されている。
これらのライナーが口金部に密着することにより、ボトル容器内が密封されるものである。
図10に、従来のキャップの一例としてモールド型のライナーを装着したキャップを示す。また、図11、図12に、図10のキャップがボトル容器に被着された状態を示す。
キャップ1は、円板状の天板部3と該天板部3から略垂下してなる周壁部4とを有するキャップ本体2と、天板部3の内面に配置されるモールド型のライナー5とで構成されている。ここで、ライナー5は略一定厚さの板状とされている。
このキャップ1は、ボトル容器6の口金部7に被着されて使用され、周壁部4に口金部7の雄ネジに沿って雌ネジが形成されている。また、天板部3の外周部が、口金部7の先端側に設けられたカール部8に押し付けられるように変形させられており、カール部8とライナー5とが密着されている。このライナー5とカール部8とが密着することによって、ボトル容器6の内容物が密封されることとなる。
このようなキャップ1においては、キャップ1をボトル容器6に対して相対的に回転させることでキャップ1を口金部7の雄ネジに沿って上昇させ、ライナー5とカール部8とが離間されることで開栓される。また、このキャップ1を開栓した後に再度キャップ1を雄ネジに沿って回動させることで閉栓することができるものである。
特開2001−270596号公報
ところで、従来のキャップ1では、図12に示すように、ライナー5の外周部分はその厚さが一定な板状とされ、これが折り曲げられた形とされている。このようなキャップ1を閉栓する際には、ライナー5の外周部分の角部の一部がカール部8に最初に接触し、これを無理やりねじ込むことでキャップ1が閉栓されるので、閉栓時に一度回転トルクが上昇することになる。図13に、図10のキャップ1が螺着されたボトル容器6を閉栓する際の回転トルクを測定した結果を示す。完全に閉栓する前に一時的に回転トルクが上昇することが分かる。
ここで、閉栓時において一時的に回転トルクが大きく上昇した場合には、使用者は閉栓がされたと勘違いしてしまい、このボトル容器6を傾けたりカバンの中に入れたりした際にボトル容器6の内容物が漏れてしまうといった問題があった。
また、従来のキャップ1においては、天板部3の絞りが過度に行われた場合には、ライナー5とカール部8とが強力に密着してしまい、キャップ1を開栓する際の開栓トルクが大きくなり開栓性が劣化するといった問題があった。
また、ライナー5の外周部分の厚さが一定な板状としているので、ライナー5を成形するために、キャップ1内に樹脂材料を射出する際に樹脂材料の充填量や充填圧力が不足した場合には、樹脂材料がライナー5の外周部分まで行き渡らず、ライナー欠けといった欠陥が生じるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、一旦開栓したキャップ付容器を再度閉栓する際に、閉栓の途中に一時的に回転トルクが上昇することがなく、確実に閉栓することができるとともに、開栓性が良好でかつライナー欠けのないキャップ及びこのキャップが螺着されたキャップ付容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は、円板状の天板部と該天板部の周縁から略垂下してなる周壁部とを有するキャップ本体と、該キャップ本体の前記天板部の内面に沿って配置されるライナーとを備えたキャップにおいて、前記ライナーの外周部分には、前記ライナーの厚さが、前記外周部分の径方向内側に形成されたシール部の厚さよりも薄くされた逃げ部が設けられており、前記逃げ部が、前記ライナーの最外周から径方向内側に0.3mmから2.0mmの範囲内の位置から径方向外側に形成されるとともに、前記最外周の厚さが、前記シール部の厚さの50%から95%とされたことを特徴とする。
上記のキャップでは、ライナーの外周部分に逃げ部が形成されているので、キャップを閉栓する際に、初期段階でライナーの角部がカール部に接触することが妨げられるとともに、この逃げ部がガイドとなり、キャップがキャップの軸心と口金部の軸心とが一致するように配置される。また、逃げ部が設けられているので、天板部の絞りが過度に行われた場合でも、ライナーとカール部とが強力に密着してしまうことが防止されるとともに、ライナーの外周部分の体積が小さくなる。
ここで、逃げ部がライナーの最外周から0.3mm未満である場合には、ガイドとしての働きが不十分となり、キャップの軸心と口金部の軸心とを一致することができなくなってしまう。一方、逃げ部がライナーの最外周から2.0mmを越える場合には、容器の密封性を損なうおそれがある。したがって、逃げ部は、ライナーの最外周から径方向内側に0.3mmから2.0mmの範囲内の位置から径方向外側に形成されることが好ましい。
また、ライナーの最外周の厚さが、シール部の厚さの50%未満である場合には、ライナーの最外周がキャップの天板側に位置することとなり、キャップを閉栓する際にカール部とほとんど接触することがなくガイドとしての働きが不十分となってしまう。一方、ライナーの最外周の厚さが、シール部の厚さの95%を越える場合には、シール部との厚さの変化が少なく、カール部と接触し閉栓の途中で回転トルクが上昇してしまう。したがって、ライナーの最外周の厚さは、前記シール部の厚さの50%から95%の範囲内とすることが好ましい。
また、請求項2に記載のキャップは、前記逃げ部が、前記シール部の径方向外側に設けられた段差部であることを特徴とする。この構成のキャップでは、逃げ部として段差部が設けられており、キャップの閉栓時における初期のカール部とライナーとの接触が妨げられる。また、段差部によってキャップがガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とが一致するようにキャップが移動される。
また、請求項3に記載のキャップは、前記逃げ部が、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部とは反対側に向かうに従い漸次径が小さくされたテーパー面部であることを特徴とする。この構成のキャップでは、逃げ部としてテーパー面部が設けられており、このテーパー面部に沿ってキャップが円滑に移動され、キャップの軸心と口金部の軸心とが確実に一致するようにキャップが配置される。
また、請求項4に記載のキャップは、前記逃げ部が、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部に向けて凹んだ凹曲面部であることを特徴とする。この構成のキャップでは、逃げ部として凹曲面部が設けられており、キャップの閉栓時における初期のカール部とライナーとの接触が妨げられる。また、凹曲面部に沿ってキャップが円滑にガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とが確実に一致するようにキャップが移動される。
また、請求項5に記載のキャップは、前記逃げ部が、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部とは反対側に膨らんだ凸曲面部であることを特徴とする。この構成のキャップでは、逃げ部として凸曲面部が設けられており、この凸曲面部に沿ってキャップがさらに円滑にガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とがさらに確実に一致するようにキャップが移動される。
また、請求項6に記載のキャップ付容器は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のキャップが螺着されたことを特徴とする。この構成のキャップ付容器では、キャップに装着されたライナーの外周部分に逃げ部が形成されているので、キャップを閉栓する際に、この逃げ部とシール部とがガイドとなり、キャップの軸心と口金部の軸心とが一致するようにキャップが配置される。
請求項1に記載のキャップでは、キャップを閉栓する際に、初期段階でライナーの角部がカール部に接触することが妨げられるとともに、この逃げ部がガイドとなり、キャップがキャップの軸心と口金部の軸心とが一致するように配置されるので、ライナーとカール部とが一部で強く接触することが防止され、閉栓時における回転トルクの一時的な上昇がなく、使用者が閉栓したと勘違いすることを防止できる。
ここで、逃げ部が、前記最外周から径方向内側に0.3mmから2.0mmの範囲内から径方向外側に形成されているので、この逃げ部がキャップのガイドとして確実に作用するとともに、カール部とシール部との密着部分を確保でき、確実にキャップ付容器を密封することができる。
また、ライナーの最外周の厚さが、前記シール部の厚さの50%から95%とされているので、シール部の径方向外側に形成された逃げ部がガイドとして確実に作用し、キャップの軸心と口金部の軸心とを一致させることができる。
また、天板部の絞りが過度に行われた場合でも、口金部のカール部にライナーが強く接触することが防止されるので、開栓時における開栓トルクを低く抑えることができ、開栓性を向上することができる。
また、ライナーの外周部分の体積が小さいので、ライナーがモールド型である場合に、樹脂材料の充填量や充填圧力が不足した場合でも、ライナーの外周部分に樹脂材料が行き渡り、ライナー欠け等の不良の発生を防止できる。
請求項2に記載のキャップでは、キャップの閉栓時における初期のカール部とライナーとの接触が妨げられるので、閉栓途中に回転トルクが上昇することを防止でき、閉栓を確実に行うことができる。また、段差部によってキャップがガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とが一致するようにキャップが移動され、カール部とライナーとが一部で接触することを防止できる。
また、逃げ部が段差部であるので、ライナーの形状が簡単であり、このライナーを成形することが容易となり、ライナーの製造コストを低減することができる。
請求項3に記載のキャップでは、テーパー面部に沿ってキャップが円滑に移動され、キャップの軸心と口金部の軸心とが確実に一致するようにキャップが配置されるので、ライナーが偏ってカール部と接触することが防止され、閉栓途中に回転トルクが上昇することを防止でき、閉栓を確実に行うことができる。
また、逃げ部がテーパー面部であるので、ライナーに逃げ部を形成するのが比較的容易であり、キャップの製造コストを低減することができる。
請求項4に記載のキャップでは、キャップの閉栓時における初期のカール部とライナーとの接触が妨げられるとともに、凹曲面部に沿ってキャップが円滑にガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とが確実に一致するので、閉栓途中に回転トルクが上昇することを確実に防止でき、閉栓をさらに確実に行うことができる。
請求項5に記載のキャップでは、凸曲面部に沿ってキャップがさらに円滑にガイドされ、キャップの軸心と口金部の軸心とがさらに確実に一致するようにキャップが移動されるので、閉栓途中に回転トルクが上昇することをさらに確実に防止でき、閉栓を一層確実に行うことができる。
請求項6に記載のキャップ付容器では、キャップのライナーの外周部分に逃げ部が形成されており、キャップを閉栓する際に、この逃げ部がガイドとなり、キャップの軸心と口金部の軸心とが一致するように配置されるので、閉栓途中に回転トルクが上昇することを防止でき、閉栓を確実に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、一旦開栓したキャップ付容器を再度閉栓する際に、閉栓の途中に一時的に回転トルクが上昇することがなく、確実に閉栓することができるとともに、開栓性が良好でかつライナー欠けのないキャップ及びこのキャップが螺着されたキャップ付容器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1に本発明の第1の実施形態であるキャップ11を、図2にキャップ11がボトル缶32に被着された状態を、図3にキャップ11に使用されるライナー21を示す。
キャップ11は、アルミ材によって構成されるキャップ本体12とキャップ本体12に配置されるライナー21とから構成されている。
キャップ本体12は、円板状の天板部13と、天板部13の周縁から略垂下してなる周壁部14を有する。周壁部14の天板部13側(図1において上方)には、周壁部14の内面側に突出された凸部が周方向に繰り返されたナール部15が形成されている。そして、ナール部15の天板部13と反対側(図1において下方)には、キャッピング装置が案内されるグルーブ部が形成されている。また、周壁部14の天板部13と反対側には、キャップ本体12径方向外側へ突出された一対のビード部16a、16bが形成されており、この一対のビード部16a、16bを連結するブリッジ部17と押込凹部18とが周方向で交互に設けられている。この押込凹部18には、キャップ本体12の周方向に延びるスリット19が形成され、このスリット19よりも下側の部分がピルファープルーフバンド20とされている。
ライナー21は、例えばポリプロピレン(PP)等の樹脂材料から構成され、その外形が円板状とされており、キャップ本体12の天板部13内面に直接形成されたモールド型のライナーとされている。図3に示すように、ライナー21の外周部には、その厚さがライナー21の中央部よりも厚くされたシール部22がリング状に形成されている。また、このシール部22よりも外周部分には、その厚さがシール部22よりも薄くされてシール部22から段状に形成された段差部23がリング状に形成されている。この段差部23が逃げ部24を構成している。
ここで、逃げ部24は、ライナー21の最外周から半径方向内側に1.0mmの位置から径方向外側に形成されている。また、段差部23(逃げ部24)の厚さは、シール部22の厚さの70%とされている。
図6に、上記のキャップ11が使用されるキャップ付容器の一例としてキャップ付ボトル缶31を示す。キャップ付ボトル缶31は、アルミニウム合金などで形成された金属製ボトル缶32(以下ボトル缶32と称す)にキャップ11が螺着された構成となっている。ボトル缶32は、円筒状の缶胴33から上方に向かって縮径する縮径部34を有し、縮径部34の上方に口金部35を備えている。口金部35には雄ネジ部36と膨出部37とが形成され、口金部35の先端側には、カール部38が形成されている。
キャップ11は、ボトル缶32の口金部35に被着されて使用される。すなわち、キャップ11は、ボトル缶32の口金部35に被せられ、キャッピング装置のネジ形成ローラーがキャップ11の周壁部14に押し当てられた状態で口金部35の周囲を回転し、口金部35の雄ネジ部36に沿って転動することにより、キャップ11の周壁部14内面に口金部35の雄ネジ部36に対応した雌ネジを形成しつつ、口金部35に被着される。
また、キャップ11の天板部13の内面にはシール材であるライナー21が配置されており、この天板部13に絞り加工が施され、ライナー21が口金部35のカール部38を覆うように変形され、カール部とライナー21とが密着することで、ボトル缶32の内容物が密封されている。
また、口金部35に形成された膨出部37の下方には、ピルファープルーフバンド20の下端がすそ巻きされている。
このようにキャップ11が被着されたボトル缶32を開栓する際には、ボトル缶32を一定位置に保持した状態で、当該キャップ11を回転させる。この回転により、ボトル缶32の膨出部37と係合しているピルファープルーフバンド20がブリッジ部17にて分離され、キャップ11のピルファープルーフバンド20以外の部分は、口金部35の雄ネジ部36に沿って上方に移動する。これに伴い、ライナー21も上方に移動し、ライナー21とカール部38とが離間されて開栓される。
一旦、開栓したキャップ付ボトル缶31を再度閉栓する際には、キャップ11をボトル缶32の口金部35に被せ、キャップ11の雌ネジ部と口金部35の雄ネジ部36とを螺合させてキャップ11を回動することにより、キャップ11を雄ネジ部36に沿って下方に移動させる。ここで、キャップ11のライナー21と口金部35のカール部38とが接触するが、上記構成のキャップ11ではライナー21の外周部に逃げ部24として段差部23が形成されており、キャップ11がこの段差部23にガイドされて、キャップ11の軸心と口金部の軸心とが一致するように配置され、ライナー21の一部とカール部38の一部とが接触して回転トルクが上昇することが防止される。
図5に、上記構成のキャップ11が螺着されたキャップ付容器を閉栓する際の回転トルクを測定した結果を示す。キャップ11の回転開始から回転終了まで回転トルクが徐々に増加しており、一時的な回転トルクの上昇は認められない。したがって、上記の構成のキャップ11では、閉栓時における回転トルクの一時的な上昇がないので、使用者が閉栓したと勘違いすることがなく、確実にキャップ付ボトル缶31を閉栓することができる。
また、ライナー21の最外周に逃げ部24が設けられており、キャップ11を口金部35に被着した際に、ライナー21とカール部38との接触面積が低減されるので、このキャップ11が過度に絞り加工された場合でも、キャップ11を開栓する際の開栓トルクを小さくでき開栓性を良好にすることができる。
さらに、ライナー21の外周部分の体積が減少されているので、ライナー21がモールド型でありキャップ11内に樹脂材料を射出して成形する際に樹脂材料の充填量や充填圧力が不足した場合でも、樹脂材料がライナー21の外周部分まで行き渡り、ライナー欠けといった欠陥の発生を防止できる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分には共通の符号を付し、説明を省略する。
図7に第2の実施形態のキャップ11に配置されるライナー41を示す。
この第2の実施形態のキャップ11に配置されるライナー41の外周部には、逃げ部44として天板部13の反対側に向かうに従い漸次径が小さくなるテーパー面部43が形成されている。
上記のライナー41が配置されたキャップ11では、第1の実施形態と同様の効果を得る他、逃げ部44がテーパー面部43とされているので、キャップ11がこのテーパー面部43に沿って円滑にガイドされ、キャップ11の軸心と口金部35の軸心とが確実に一致され、閉栓時における回転トルクの一時的な上昇を確実に防止することができる。
また、テーパー面部43とされているので、ライナー41の加工が比較的容易であり、キャップ11の製造コストを低減することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8に第3の実施形態のキャップ11に配置されるライナー51を示す。
この第3の実施形態のキャップ11に配置されるライナー51の外周部分には、逃げ部54として天板部13側に凹んだ凹曲面部53が形成されている。
上記のライナー51が配置されたキャップ11では、第1の実施形態と同様の効果を得る他、逃げ部54が凹曲面部53とされているので、キャップ11がこの凹曲面部53に沿って円滑にガイドされ、キャップ11の軸心と口金部35の軸心とをより確実に一致させることができ、閉栓時における回転トルクの一時的な上昇をより確実に防止することができる。
また、凹曲面部53とされているので、ライナー51の外周部分の体積が小さくでき、ライナー51がモールド型でありキャップ11内に樹脂材料を射出して成形する際に樹脂材料の充填量や充填圧力が不足した場合でも、樹脂材料がライナー51の外周部分まで確実に行き渡り、ライナー欠けといった欠陥の発生を確実に防止できる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図9に第4の実施形態のキャップ11に配置されるライナー61を示す。
この第4の実施形態のキャップ11に配置されるライナー61の外周部には、逃げ部64として天板部13と反対側に膨らんだ凸曲面部63が形成されている。
上記のライナー61が配置されたキャップ11では、第1の実施形態と同様の効果を得る他、逃げ部64が凸曲面部63とされているので、キャップ11がこの凸曲面部63に沿って一層円滑にガイドされ、キャップ11の軸心と口金部35の軸心とを一層確実に一致することができ、閉栓時における回転トルクの一時的な上昇を一層確実に防止することができる。
なお、本実施形態においては、アルミ製のキャップ付ボトル缶を用いて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、ガラスビンに金属製キャップが装着されたものや、PET容器に樹脂製キャップが装着されたものでも良い。
また、ライナーをポリプロピレン製として説明したが、これに限定されることはなく、他の材質で構成されたものであっても良い。
また、モールド型のライナーとして説明したが、これに限定されることはなく、シート状のライナーなどであっても良い。
また、逃げ部24をライナー21の最外周から径方向内側に1.0mmの位置から径方向外側に形成されたもので説明したが、0.3mmから2.0mmの範囲内であれば良い。また、逃げ部としてのライナー最外周の厚さをシール部の厚さの70%としたもので説明したが、50%から95%の範囲内であればよい。
本発明の第1の実施形態であるキャップの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態であるキャップがボトル容器に被着された際の断面図である。 本発明の第1の実施形態であるキャップに具備されるライナーの外周部拡大図である。 本発明の第1の実施形態であるキャップがボトル容器の口金部に被着された際のキャップ外周部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態であるキャップを閉栓する際の回転トルクの測定結果である。 本発明のキャップが被着されるキャップ付ボトル缶の部分断面図である。 本発明の第2の実施形態であるキャップに具備されるライナーの外周部拡大図である。 本発明の第3の実施形態であるキャップに具備されるライナーの外周部拡大図である。 本発明の第4の実施形態であるキャップに具備されるライナーの外周部拡大図である。 従来のキャップの部分断面図である。 従来のキャップがボトル容器に被着された際の断面図である。 従来のキャップがボトル容器の口金部に被着された際のキャップ外周部の拡大断面図である。 従来のキャップを閉栓する際の回転トルクの測定結果である。
符号の説明
11 キャップ
12 キャップ本体
13 天板部
14 周壁部
21、41、51、61 ライナー
22 シール部
23 段差部
24,44,54,64 逃げ部
31 キャップ付ボトル缶(キャップ付容器)
35 口金部
38 カール部
43 テーパー面部
53 凹曲面部
63 凸曲面部

Claims (6)

  1. 円板状の天板部と該天板部の周縁から略垂下してなる周壁部とを有するキャップ本体と、該キャップ本体の前記天板部の内面に沿って配置されるライナーとを備えたキャップにおいて、
    前記ライナーの外周部分には、前記ライナーの厚さが、前記外周部分の径方向内側に形成されたシール部の厚さよりも薄くされた逃げ部が設けられており、
    前記逃げ部が、前記ライナーの最外周から径方向内側に0.3mmから2.0mmの範囲内の位置から径方向外側に形成されるとともに、前記最外周の厚さが、前記シール部の厚さの50%から95%とされたことを特徴とするキャップ。
  2. 前記逃げ部は、前記シール部の径方向外側に設けられた段差部であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 前記逃げ部は、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部とは反対側に向かうに従い漸次径が小さくされたテーパー面部であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  4. 前記逃げ部は、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部に向けて凹んだ凹曲面部であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  5. 前記逃げ部は、前記シール部の径方向外側に設けられ、前記天板部とは反対側に膨らんだ凸曲面部であることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のキャップが螺着されたキャップ付容器。
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