JP2006248023A - 繊維補強ゴムコードの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯材の高密度化を促進できて、厚みを増すことなく高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備える繊維補強ゴムコードを実現すべく、繊維補強ゴムコードの製造方法や製造装置を見直して改善する。
【解決手段】並列配置された複数の芯材2をゴムで被覆して広幅ベルト状の未加硫コード体1を作成する一次成形工程と、一次成形工程によって得られる未加硫コード体1の二枚を、それぞれの芯材2は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧する二次成形工程と、を有する繊維補強ゴムコードの製造方法。二次成形工程は、一次成形工程によって未加硫コード体1が作成された直後に行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴム層中に複数の芯材が並列状態で埋設されて成る繊維補強ゴムコードの製造方法、並びに繊維補強ゴムコードの製造装置に関するものである。繊維補強ゴムコードは、例えば、筒状ゴムの外周面に螺旋状に巻付け繊維補強層を形成し、繊維補強ゴムホースを作成するに好適なものである。
上記の繊維補強ゴムコードは、複数本の芯材を列状に並べた状態、即ち並列状態でゴム被覆して成る広幅ベルト状のものである。繊維補強ゴムコードの使い道としては、高圧補強が必要なゴム製品や高圧ホース等であり、これを筒状ゴムに巻付けて加硫処理することにより、スクイーズ式ポンプのポンピングチューブに用いられることも行われる。ポンピングチューブには、頻繁な変形に耐え得る柔軟性と高圧に耐える強度とが求められるので、繊維補強ゴムホースにおける補強層である繊維補強ゴムコードにも高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備えることが求められる。尚、繊維補強コードについては、特許文献1〜4等において開示されている。
強度を高めるには厚みを増せば良いが、厚みが増すと柔軟性は悪化する。そして、柔軟性を改善するには厚みを薄くするのが良いが、そうなると強度は低下する。つまり、強度と柔軟性とは相反する性質のものであるため、一方を改善すると他方にはその悪影響が出るという関係にある。そこで、繊維補強ゴムコードにおいて強度と柔軟性との双方を改善するには、単位長さ当りの芯材の数を増やすこと、即ち芯材の配列密度を増して高密度化することにより、全体としての厚みを増やすことなく強度を高めることが可能になると考えられる。
繊維補強ゴムコードは、通常、芯材を平行に配列させた状態でゴム被覆する製造方法が採られる。この場合、(1)予め芯材をスダレ状にしておいてカレンダー等でゴムを擦り込む方法、(2)押出しダイスに芯材単線を一本毎に通して断面円形としたものを集体させる方法がある。芯材がスチールコードであるときには、単線、或いは複数本で押出しダイスを通してゴム被覆させる方法が、撚り線であるスチールコードの素線にまでゴムが押し込まれるという接着安定性に優れる利点がある。
一般に芯材を被覆するゴムは高圧であるから、多数の芯材を高圧ゴムで被覆させる際には、ゴムの圧力によって芯材の配列が乱れるおそれが強い。従って、その配列の乱れを規制すべく、押出しダイスの前後に芯材の配列ピッチを規制(ガイド)するコードガイドを配置したり、或いは、押出しダイスの形状を、芯材を囲繞する部分は厚く、かつ、芯材の無い部分は薄くする形状(特許文献1の図1参照)、即ち断面形状を波形として芯材の配列が乱れ難いようにしている。
前記コードガイドは、合隣る芯材間毎に設置されることになるが、高圧に耐える強度を出すための所定寸法が必要とされるので、コードガイドを装備する状態においては芯材の配列ピッチをさらに狭めるには限界がある。従って、芯材の配列ピッチを狭めて高密度化するのは難しく、高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備える繊維補強ゴムコードの実現には更なる改善の余地が残されているものであった。
特開2003−159909号公報 特開2003−278086号公報 特開平7−237271号公報 特開2004−218099号公報
本発明の目的は、芯材の高密度化を促進できて、厚みを増すことなく高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備える繊維補強ゴムコードを実現すべく、繊維補強ゴムコードの製造方法や製造装置を見直して改善する点にある。
請求項1に係る発明は、繊維補強ゴムコードの製造方法において、並列配置された複数の芯材2をゴムで被覆して広幅ベルト状の未加硫コード体1を作成する一次成形工程と、一次成形工程によって得られる未加硫コード体1の複数を、それぞれの芯材2は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧する二次成形工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の繊維補強ゴムコードの製造方法において、前記二次成形工程が、前記一次成形工程によって未加硫コード体1が作成された直後に行われることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の繊維補強ゴムコードの製造方法において、前記一次成形工程による未加硫コード体1として、前記芯材2ゴムで覆う複合部分hの厚みに対して、隣合う前記芯材2うしの間のゴム部分gの厚みが薄い断面形状を有する波形の未加硫コード体1を作成し、
前記二次成形工程においては、前記波形の未加硫コード体1の一対を、一方の複合部分hと他方のゴム部分gとが対向する状態で重ねて加圧することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、繊維補強ゴムコードの製造装置において、並列配置された複数の芯材2をゴム16で被覆して成る広幅ベルト状の未加硫コード体1を作成自在な一次成形機aと、この一次成形機aによって作成される未加硫コード体1の複数を、それぞれの芯材2は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧自在な二次成形機bと、を有して構成されることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の繊維補強ゴムコードの製造装置において、前記二次成形機bは、前記一次成形機aにおける未加硫コード体1の排出部10の付近に配置されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の繊維補強ゴムコードの製造装置において、前記一次成形機aは、前記芯材2をゴム16で覆う複合部分hの厚みに対して、隣合う前記芯材2どうしの間のゴム部分gの厚みが薄い断面形状を有する波形の未加硫コード体1を作成するものに構成されるとともに、前記二次成形機bは、前記波形の未加硫コード体1の一対を、一方の未加硫コード体1の複合部分hと他方の未加硫コード体1のゴム部分gとが対向される状態で重ねて加圧するものに構成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、未加硫で熱い状態のゴムは流動性に優れている点に着目することにより、複数枚の未加硫コード体を重ねて厚み厚み方向に圧縮させて一体化させ、それによって芯材の配列密度を倍増させようとする手段である。このような手段にれば、一般的な芯材の配列ピッチを有する未加硫コード体の複数枚を、熱くした状態で重ねて圧縮するだけの簡単な手段としながら、複数の未加硫コード体を予め芯材を高密度に配列させる必要なく、かつ、その高密度の配列状態を保持させる必要も無く、従来では為しえなかった高密度に芯材が配列された繊維補強ゴムコードを作成することが可能になる。その結果、芯材の高密度化を促進できて、厚みを増すことなく高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備える繊維補強ゴムコードを実現できる効果が得られる。
一次成形工程においては、流動状態となるように熱せられたゴムが芯材を覆うように流し込まれて未加硫コード体が作成されるので、一次成形工程を終えたばかりの未加硫コード体は十分に高温の状態にある。そこで、請求項2の発明によれば、一次成形工程の直後に二次成形工程が行なわれるようにされているので、複数の未加硫コード体は十分に熱い状態で重ねて加圧されるようになり、ヒータ等の専用の加温手段を省略することができる。その結果、二次成形工程を一次成形工程に続いて行なわせることにより、複数の未加硫コード体の一体化を促進するための加温手段が不要となり、その分の工程時間短縮による能率向上、並びにコストダウンが図れる合理的な繊維補強ゴムコードの製造方法を提供することができる。
請求項3の発明によれば、一次成形工程においては未加硫コード体の断面形状が波形に形成されるので、二次成形工程における複数の未加硫コード体を重ねる際には、芯材を含む複合部分と芯材を含まないゴム部分とが互いに嵌り合う凹凸の関係となり、互いに位置決めされる状態で重なる状態となる。従って、一次成形工程において複数の未加硫コード体どうしを互いの芯材が重ならないように互いに位置させて排出するだけで、二次成形工程においては複数の未加硫コード体が互いの芯材が重ならないように位置ズレされた状態で重ねられて加圧される状態が確実に得られるようになる。
例えば、平板状の未加硫コード体どうしを重ねる場合には、二次成形工程の直前において互いに芯材が重ならない位置決め状態を正確に維持させるための位置揃え手段が必要になるが、未加硫コード体の断面形状を波形とする手段を採れば、そのような位置揃え手段が不要である。そして、二次成形工程において重ねて加圧することにより、一体化された繊維補強ゴムコードとしての断面形状を平板状のものとすることが可能であるから、一次成形工程において波形とすることの不利も生じない。その結果、未加硫コード体の断面形状を波形とする工夫により、複数の未加硫コード体を互いの芯材がどうしが位置ズレする状態で良好に重ね合わされるようにしながら、そのための位置揃え手段が不要にできて工程の簡略化や能率向上が図れる効果を奏するものにできた。
請求項4の発明は、請求項1の発明を装置化したものであり、請求項1の発明による作用効果と同等の作用効果が得られる。
請求項5の発明は、請求項2の発明を装置化したものであり、請求項2の発明による作用効果と同等の作用効果が得られる。
請求項6の発明は、請求項3の発明を装置化したものであり、請求項3の発明による作用効果と同等の作用効果が得られる。
以下に、本発明による繊維補強ゴムコードの製造方法、及び製造装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は繊維補強ゴムコードの製造装置を示す概略の全体系統図、図2〜図5は一次成形機の構造を示す部品図や組付図、図6及び図7(a)〜(c)は二次成形機による二枚の未加硫コード体の合体作用を示す断面図である。
〔実施例1〕
繊維補強ゴムコードの製造装置について説明する。図1に示すように、繊維補強ゴムコードの製造装置Aは、並列配置された複数のスチールコード(芯材の一例)2をゴムで被覆して成る広幅ベルト状の未加硫コード体1を作成自在な一次成形機aの一対と、これら一次成形機a,aによって作成される未加硫コード体1の二枚(複数の一例)を、それぞれのスチールコード2,2は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧自在な二次成形機bと、を有して構成される。
一次成形機aは、図1〜図5に示すように、スチールコード2を通す孔路3が複数並列配置されるダイス4と、ダイスの左右それぞれに一体的に配備される左右のゴムガイド5,6と、これらダイス4とゴムガイド5,6とを所定の組付け状態に保持するホルダ7とを有して構成されている。この一次成形機aは、左用ホルダ7Lを有する左側一次成形機aと、右用ホルダ7Rを有する右側一次成形機aとの一対が用意されるとともに、これら各一次成形機a,aにゴムを流動供給するゴム供給機Gが用意される。尚、ゴム供給機Gは公知の一般的なものであるため、詳細な説明は割愛する。
ダイス4は、図2、図3に示すように、左右の側面4L,4Rが段状となるように正面視の形状が下窄まり状で、かつ、側面視の形状が、下端中央部にゴム流動用切欠き部8を有した矩形を呈するブロック材で成されている。上下に貫通する前述の孔路3は、その上端が上面4aに開口するとともに、その下端はゴム流動用切欠き部8に開口する状態に形成されている。尚、図1に仮想線で示すように、一次成形機aに供給される直前においてスチールコード2を整列させるためのコードガイド16を配備しても良い。
ゴムガイド5,6は、図3、図4に示すように、左右対称形状のものであり、左ゴムガイド5のもので説明する。尚、左右のガイドにおいて対応する箇所には対応する符号を付すものとする。ダイス4の左側面4Lに沿う段状の内面5aと、ダイス上面4aの左端部に上方から被さる上壁部5bと、ダイス下面4bの左端部に下方から被さる底壁部5cと、ゴム供給路5Aとを有するブロック材で形成されている。ゴム供給路5Aは、ゴム供給機Gから移送経路11を通って供給されてくるゴムを受止めて導く導入路9と、この導入路に続く状態でダイス4のゴム流動用切欠き部8に臨む内部流路(図示省略)とを有しており、導入路9はホルダ7Lの内面との共働によって、そして、内部流路はダイス4の左側面4Lとの共働によってそれぞれ機能する状態に形成されている。
ホルダ7L,7Rは、図1、図5に示すように、左右のゴムガイド5,6の間にダイス4を挟み込む組付け状態を保持すべく、それら三者5,6,4を組付け状態において囲繞するものであり、正面視で外側下部が斜めカットされたような形状であり、かつ、平面視で矩形ループ状を呈するブロック材から構成されている。左右の各ホルダ7L,7Rには、ダイス4の下端部から(ゴム流動用切欠き部8から)流下排出されてくる未加硫コード体1を、その断面形状を所定形状に整えてから下方に移動させるための整形移送路(排出部の一例)10に形成されている。
整形移送路10の下端開口形状は、スチールコード2をゴムで覆う複合部分hの厚みに対して、隣合うスチールコード2うしの間のゴム部分gの厚みが薄い波形の断面形状を有する未加硫コード体1(図6参照)となるように、孔路3部分の厚みが幅が厚く、隣合う孔路3どうしの間の部分に厚みが薄い波形のものに設定されている。そして、二次成形機bにおいては、波形の未加硫コード体1の一対が、一方の複合部分hと他方のゴム部分gとが対向する状態で重ねられるよう、各ホルダ7L,7Rから出される未加硫コード体1,1は、スチールコード2の配列ピッチp1の半分のピッチ1/2p1だけ互いに位置ズレする状態に設定されている。また、左右のホルダ7L,7Rは、極めて近接させて左右に相隣る状態に集約配置されている。尚、図5は右側のホルダ7Rを示している。
二次成形機bは、左右一対の押圧ローラ12,13を、一次成形機aの下方において対向配備することで構成されている。即ち、一対のローラ12,13は、それらの間に形成される間隔が所定の幅寸法(繊維補強ゴムコードとしての厚み)に設定された状態で回動自在に支持されるとともに、何れか一方のローラ12(又は13)、或いは双方のローラ12,13を、一次成形機aと同調して(又は独立して)駆動回転させる駆動機構14が設けられている。
つまり、一次成形機aの各ホルダ7L,7Rの下端部から下方排出されてくる一対の未加硫コード体1,1を重ねた状態で一対のローラ12,13間に導き入れることにより、計二枚の未加硫コード体1,1が幅方向に圧縮されて一体化された未加硫の繊維補強ゴムコード15となって送り出されるのである。尚、未加硫の繊維補強ゴムコード15は、繊維補強ゴムホースを作成すべく、筒状ゴムホース(図示省略)に巻回された後等、その後に加硫装置(図示省略)によって加硫処理されることになる。
次に、本発明による製造装置Aによる繊維補強ゴムコード15の製造方法について説明する。まず、一次成形機aにおいては、並列状態で下降供給されてくる多数のスチールコード2が、各ダイス4の対応する孔路3に取り込まれるとともに、ゴム供給機Gから左右のゴムガイド5,6に流動状の未加硫ゴム(16)が供給される。それによってダイス4の下端部のゴム流動用切欠き部8において、所定の配列ピッチでもって下降排出されるスチールコード2の列が、左右のゴムガイド5,6から送り出されてくるゴムによって覆われる。それによって図6に示すように、スチールコード2を埋設するゴム層16の最大厚みがL1で、かつ、スチールコード2の配列ピッチp1の断面波形形状を有する広幅ベルト状の未加硫コード体1が形成される。
左側の一次成形機aから下方排出される未加硫コード体1と、右側の一次成形機aから下方排出される未加硫コード体1とは、図6に示すように、互いのスチールコード2が互い違いになる状態に半ピッチ(p1/2)ずれる位置関係となるように設定されている。その配列状態で一対の未加硫コード体1,1が重ねられて二次成形機bに投入されるので、左右のローラ12,13で押圧されることによって一対の未加硫コード体1,1は、幅方向に圧縮されて図7(a)に示すように一体化され、さらに圧縮されて図7(b)に示すように略1枚の未加硫コード体のように成形される。
一対のローラ12,13の径や回転速度等の押圧条件によっては、二次成形機bから排出される一体化された未加硫の繊維補強ゴムコード15を、図7(c)に示すような、整列された一様な幅を呈する板状のものにすることも可能である。この二次成形機b通過後の繊維補強ゴムコード15においては、スチールコード2の配列ピッチp2が未加硫コード体1の略半分の値(p2=p1/2)で、かつ、厚みL2が未加硫コード体1と略同一の値(L2≒L1)に形成されている。
要するに、本発明による繊維補強ゴムコード15の製造方法は、並列配置された複数のスチールコード2をゴム16で被覆して広幅ベルト状の未加硫コード体1を作成する一次成形工程と、この一次成形工程によって得られる未加硫コード体1の二枚を、それぞれのスチールコード2は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧する二次成形工程と、を有している。そして、二次成形機bによる二次成形工程は、一次成形機aによる一次成形工程によって未加硫コード体1が作成された直後に行われるように設定されている。
このように、本製造装置Aにおいては、一次成形機aから出た直後の未加硫コード体1は、高温で流動し易い状態にあるから、ヒータ等の専用の加温機を別途に用意することなく、二枚の未加硫コード体1,1を一対の駆動回転されるローラ12,13間で圧縮するだけの簡単な二次成形機bとしながらも、スチールコード2の配列ピッチがほぼ1/2となる高密度(二倍密度)化された繊維補強ゴムコード15が実現できている。
従って、従来では不可能な高密度にスチールコード2が配列された補強繊維ゴムコード15は、厚みはほぼ同じで優れた柔軟性を有しながらも強度はほぼ2倍となるから、高い強度と優れた柔軟性とを兼ね備える繊維補強ゴムコード15として実現できている。筒状テーパ部を有する筒状ゴムホースに、この繊維補強ゴムコード15が補強層として巻回された繊維補強ゴムホースによるポンピングチューブでスクイーズ式ポンプを構成すれば、その耐久性や能率が明確に向上するものとすることが可能である。
実施例1による繊維補強コード15の具体緒元の一例としては次のようである。各一次成形機aにおいては、径0.7mmのスチールコード2を12本使用し、幅30mの未加硫コード体1が作成される。ダイス4の先端幅は30mmで、厚さ1.2mmとし、65度の天然ゴム16を、温度が70℃で、かつ、圧力が15Mpaのものとして供給し、各一次成形機aから幅30mmmで厚みが1.2mmの未加硫コード体1が作成される。この未加硫コード体1の二枚を二次成形機bにて重ねて圧縮すると、幅30mmの間に24本のスチールコード2が配列される状態の繊維補強ゴムコード15が得られる。
〔実施例2〕
実施例2による繊維補強コードは、次のようにして作成される。一次成形機aによって作成される未加硫コード体1として、径1mmのスチールコード2が幅10mm中に4本含まれる構造(芯材配列ピッチが2.5mm)のものを用いたところ、二次成形機b通過後にはスチールコード2が幅10mmmあたり8本含まれる構造(芯材配列ピッチが1.25mm)と、倍の密度を持つ繊維補強ゴムコードが得られた。従来の一般的な未加硫コード体は、径1mmのスチールコード2が幅10mm中に5本含まれる構造(芯材配列ピッチが2mm)であるので、実施例2による繊維補強ゴムコードは、従来品に対しては約1.6倍の密度とすることができている。またこれにより、強度が同じならば厚さは従来品の1/1.6倍の薄さにすることが可能である。
〔別実施例〕
芯材2としては、スチールコードの他、カーボンファイバ、高分子合成樹脂繊維等、種々の変更が可能である。また、上述の実施例では二枚の未加硫コード体1を重ねているが、三枚以上の未加硫コード体1を重ねて繊維補強ゴムコード15を作成するもの装置や方法も可能である。本発明による繊維補強ゴムコードは、ポンピングチューブの他、高圧補強が必要なゴム製品や高圧ホース等、種々のものに適用が可能である。
繊維補強ゴムコードの製造装置を示す全体斜視図 ダイスを示す斜視図 ダイスと左右のゴムガイドとを示す斜視図 ダイスと左右のゴムガイドとの組付け状態を示す斜視図 片側の一次成形機を示す斜視図 一次成形機から出た状態の未加硫コード体の断面形状を示す断面図 (a)、(b)、(c)は二次成形工程の進行状況を示す作用図
符号の説明
1 未加硫コード体
2 芯材(スチールコード)
10 排出部
16 ゴム(ゴム層)
a 一次成形機
b 二次成形機
h 複合部分
g ゴム部分
A 繊維補強ゴムコードの製造装置

Claims (6)

  1. 並列配置された複数の芯材をゴムで被覆して広幅ベルト状の未加硫コード体を作成する一次成形工程と、一次成形工程によって得られる未加硫コード体の複数を、それぞれの芯材は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧する二次成形工程と、を有する繊維補強ゴムコードの製造方法。
  2. 前記二次成形工程が、前記一次成形工程によって未加硫コード体が作成された直後に行われる請求項1に記載の繊維補強ゴムコードの製造方法。
  3. 前記一次成形工程による未加硫コード体として、前記芯材をゴムで覆う複合部分の厚みに対して、隣合う前記芯材どうしの間のゴム部分の厚みが薄い断面形状を有する波形の未加硫コード体を作成し、
    前記二次成形工程においては、前記波形の未加硫コード体の一対を、一方の複合部分と他方のゴム部分とが対向する状態で重ねて加圧する請求項1又は2に記載の繊維補強ゴムコードの製造方法。
  4. 並列配置された複数の芯材をゴムで被覆して成る広幅ベルト状の未加硫コード体を作成自在な一次成形機と、この一次成形機によって作成される未加硫コード体の複数を、それぞれの芯材は重ならないように互いに位置ズレされ、かつ、加温された状態で重ねて加圧自在な二次成形機と、を有して構成される繊維補強ゴムコードの製造装置。
  5. 前記二次成形機は、前記一次成形機における未加硫コード体の排出部の付近に配置されている請求項4に記載の繊維補強ゴムコードの製造装置。
  6. 前記一次成形機は、前記芯材をゴムで覆う複合部分の厚みに対して、隣合う前記芯材どうしの間のゴム部分の厚みが薄い断面形状を有する波形の未加硫コード体を作成するものに構成されるとともに、前記二次成形機は、前記波形の未加硫コード体の一対を、一方の未加硫コード体の複合部分と他方の未加硫コード体のゴム部分とが対向される状態で重ねて加圧するものに構成されている請求項4又は5に記載の繊維補強ゴムコードの製造装置。
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