JP2006247859A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷要求において印刷データのページ記述言語として分化前の元のページ記述言語が指定されているのみでカラー印刷用か白黒モノクロ用かが指定されていない場合であっても、その印刷データのページ記述言語に対応したインタープリタによってその印刷データのコマンド解釈が行われるようにできる印刷装置を、提供する。
【解決手段】印刷装置10は、印刷要求中の言語移行コマンドでPCLが指定された場合、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cを使って、印刷データを構成するコマンドに対応するスタンダードポイントの総和を積算し、続いて、PCL5eのコマンド一覧テーブル20eを使って、印刷データを構成するコマンドに対応するスタンダードポイントの総和を積算し、総スタンダードポイントの大きい方のページ記述言語を、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する。
【選択図】図2
【解決手段】印刷装置10は、印刷要求中の言語移行コマンドでPCLが指定された場合、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cを使って、印刷データを構成するコマンドに対応するスタンダードポイントの総和を積算し、続いて、PCL5eのコマンド一覧テーブル20eを使って、印刷データを構成するコマンドに対応するスタンダードポイントの総和を積算し、総スタンダードポイントの大きい方のページ記述言語を、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷装置に、関する。
周知のように、印刷装置の中には、一頁分の印刷イメージを生成してその印刷イメージを用紙に印刷するという処理を、各頁について順に実行する印刷装置がある。この種の印刷装置は、ホストコンピュータ内のプリンタドライバが作成した印刷要求をそのホストコンピュータから受け取ると、その印刷要求を構成する印刷データに基づいてイメージデータを生成するとともに、その印刷要求を構成する処理命令コードに従って印刷イメージを用紙に印刷するようになっている。
より具体的に説明すると、前述した印刷データは、所定のページ記述言語(コマンド体系)のコマンドから構成されている。なお、これらコマンドは、文字の色や大きさを定義したり文字やイメージの配置位置を定義したりするための制御コードである。そして、プリンタドライバは、印刷装置が通常使用するよう設定されているインタープリタのページ記述言語とは異なるページ記述言語で印刷データを作成している場合には、印刷要求内の処理命令コードにおいて、印刷データのページ記述言語を指定する。印刷装置は、受け取った印刷要求内の処理命令コードにおいてページ記述言語が指定されていなかったときには、通常使用するよう設定されているインタープリタに印刷データ内のコマンドを解釈させることによって、印刷データからイメージデータを作成する。また、印刷装置は、受け取った印刷要求内の処理命令コードにおいてページ記述言語が指定されていたときには、その指定されたページ記述言語のインタープリタを呼び出して、呼び出したそのインタープリタに印刷データ内のコマンドを解釈させることによって、印刷データからイメージデータを作成する。
ところで、ページ記述言語(コマンド体系)は、各社によって種々開発されているが、それらページ記述言語の中には、同一のページ記述言語から分化してカラー印刷用に発展したページ記述言語と、白黒モノクロ印刷用に発展したページ記述言語とがある。これら一対のページ記述言語においては、カラー印刷用のページ記述言語が、白黒モノクロ印刷用のページ記述言語のコマンドを包含しているものの、カラー印刷用のページ記述言語のインタープリタは、白黒モノクロ印刷用のページ記述言語のインタープリタとは別のものとして構成されている。従って、この場合、プリンタドライバは、印刷要求内の処理命令コードにおいて、印刷データのページ記述言語がカラー印刷用か白黒モノクロ印刷かを指定しなければ、印刷装置は、印刷データ内のコマンドを解釈させるインタープリタを特定することができない。
しかしながら、プリンタドライバの中には、カラー印刷用のページ記述言語と白黒モノクロ用のページ記述言語とに分化する前の元のページ記述言語を、印刷要求内の処理命令コードにおいて指定してしまうものがあり、このようなプリンタドライバが作成した印刷要求をホストコンピュータから受け付けると、印刷装置が、カラー印刷用のページ記述言語のインタープリタと白黒モノクロ印刷用のページ記述言語のインタープリタの何れを使用して印刷データを解釈すれば良いかの判別を、付けられないこととなってしまう。
本発明は、前述したような従来の事情に鑑みてなされたものあり、その課題は、印刷要求において印刷データのページ記述言語として分化前の元のページ記述言語が指定されているのみでカラー印刷用か白黒モノクロ用かが指定されていない場合であっても、その印刷データのページ記述言語に対応したインタープリタによってその印刷データのコマンド解釈が行われるようにすることにある。
上記の課題を解決するための発明された印刷装置は、カラーの印刷イメージを描画するのに用いられるカラーコマンドと白黒モノクロの印刷イメージを描画するのに用いられる白黒コマンドとからなる第1ページ記述言語については、その全てのコマンドに第1ポイントを対応付けて記憶するとともに、前記白黒コマンドのみからなる第2ページ記述言語については、前記第1ページ記述言語のコマンドと同じコマンドに対して前記第1ページ記述言語のコマンドと同じ第1ポイントを対応付けて記憶する記憶部,印刷データと処理命令コードとを含む印刷要求をホストコンピュータから通信手段を介して受信するための受信部,前記受信部が前記ホストコンピュータから印刷要求を受信すると、その受信した印刷要求に含まれる処理命令コードにおいてその印刷要求に含まれる前記印刷データのページ記述言語が指定されているか否かを、判別する指定判別部,前記指定判別部が前記処理命令コードにおいて前記印刷データのページ記述言語が指定されていないと判断した場合に、前記第1ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第1ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第1ポイントを総和するとともに、前記第2ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第1ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第1ポイントを総和し、前記第1ページ記述言語についての第1ポイントの総和が第2ページ記述言語についての第1ポイントの総和よりも大きかった場合に、第1ページ記述言語を、前記印刷データを構成するコマンドを解釈すべきインタープリタのページ記述言語として特定する言語特定部,前記言語特定部が特定したバージョンのインタープリタ,又は、前記指定判別部が前記処理命令コードにおいて前記印刷データのページ記述言語が指定されていると判断した場合におけるその指定されたページ記述言語のインタープリタに対し、前記印刷データを構成するコマンドを解釈させてイメージデータを生成させる解釈部,及び、前記解釈部において生成されたイメージデータに基づいてイメージを用紙に印刷する印刷部を備えることを、特徴としている。
このように構成されると、印刷要求において印刷データのページ記述言語として分化前の元のページ記述言語が指定されているのみで、カラー印刷用の第1ページ記述言語か白黒モノクロ用の第2ページ記述言語かが指定されていない場合であっても、第1ページ記述言語の各コマンドについて定義されている第1ポイントのうち、印刷データを構成するコマンドに対応する第1ポイントの総和と、第2ページ記述言語の各コマンドについて定義されている第1ポイントのうち、印刷データを構成するコマンドに対応する第1ポイントの総和とが、比較され、第1ポイントの総和が大きい方のページ記述言語のインタープリタが、印刷データのコマンド解釈に使用される。
このように、印刷データが第1ページ記述言語のコマンドで作成されているか、第2ページ記述言語のコマンドで作成されているかが、印刷データを構成するコマンドに基づいて、判断されて、より可能性の高い方のページ記述言語のインタープリタが、印刷データのコマンド解釈に使用される。
従って、本発明によれば、印刷要求において印刷データのページ記述言語として分化前の元のページ記述言語が指定されているのみでカラー印刷用か白黒モノクロ用かが指定されていない場合であっても、その印刷データのページ記述言語に対応したインタープリタによってその印刷データのコマンド解釈が行われるようになる。
以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための一つの形態である印刷装置について説明する。
まず、本実施形態の印刷装置の構成を説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置10の構成図である。印刷装置10は、図示せぬホストコンピュータから印刷要求を受信して動作する装置であり、主要な構成として、外部I/F装置11,操作表示盤12,給紙機構13,印刷機構14,DRAM15,ROM16,CPU17,EEPROM18,及び、ASIC19を、内蔵している。
外部I/F装置11は、図示せぬホストコンピュータから印刷要求を受信するためのいわゆる通信インターフェースポートであり、前述した受信部として機能する。
操作表示盤12は、利用者からの各種の指示を受け付けたり各種の画面を表示したりするための機器であり、押しボタンやタッチスクリーンを備えている。
給紙機構13は、印刷機構14に一種類以上の用紙を供給する機構であり、用紙カセットが着脱自在に装着されるスロットを幾つか備えている。印刷機構14は、給紙機構13から供給された用紙に対して実際に印刷を行う機構である。
DRAM[Dynamic Random Access Memory]15は、図示せぬホストコンピュータから送られてきた印刷要求の一時的な保管領域として、及び、印刷要求に基づいて各種の処理が行われる際の作業領域として使用される揮発性メモリである。
ROM[Read Only Memory]16は、印刷装置10を制御するためのプログラムや、印刷要求中の印刷データに基づいてイメージデータを生成する際に使用されるフォントデータを記憶した不揮発性メモリである。
CPU[Central Processing Unit]17は、ROM16内のプログラムに従って各部を統合的に制御する制御回路である。EEPROM[Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory]18は、印刷に係る各種の設定を電源切断後にも保持しておくためのいわゆるフラッシュメモリである。
ASIC[Application Specific Integrated Circuit]19は、各ハードウエア11〜18間のデータや指示の遣り取りを制御する半導体集積回路であり、各ハードウエア11〜18に接続されている。このASIC19は、各ハードウエア11〜18との間のインターフェースとして、ビデオコントローラ191,IOコントローラ192,及び、メモリコントローラ193を、備えている。
ビデオコントローラ191は、印刷機構14へ供給すべきイメージデータをその印刷機構14内の図示せぬ走査ユニットが処理可能な形態の電気信号に変換するための回路モジュールである。
IOコントローラ192は、外部I/F装置11,操作表示盤12,及び、給紙機構13を制御するための回路モジュールである。なお、このIOコントローラ192は、図示せぬホストコンピュータから送信されてきた印刷要求を外部I/F装置11からDRAM15へ直接転送する処理を行う回路モジュールにもなっている。
メモリコントローラ193は、DRAM15に対するプログラムやデータの読み書きを制御する機能,ROM16からのプログラムやデータの読み出しを制御する機能,及び、印刷機構14内の図示せぬコントローラを制御する機能を有する回路モジュールである。
次に、本実施形態の印刷装置10が行う基本的な処理について説明する。
印刷装置10は、図示せぬホストコンピュータの周辺機器としての一般的な機能を実現している。この機能は、ROM16内のプログラムに従ってCPU17が各種の処理を実行することによって、実現されている。CPU17が行う基本的な処理としては、具体的には、この印刷装置10の上面に設けられている操作表示盤12のボタンやタッチスクリーンに対する操作を通じて利用者から実行すべき処理についての指示を取得する処理,図示せぬホストコンピュータから送信されてきた印刷要求を印刷ジョブとしてDRAM15内の印刷キューで管理するジョブ管理処理,実行対象とされた印刷要求(印刷ジョブ)に応じた印刷を印刷機構14に行わせるための印刷制御処理がある。
また、上記の印刷制御処理では、CPU17は、実行対象とされた印刷要求を構成する印刷データに基づいてイメージデータを生成するとともに、その印刷要求を構成する処理命令コードに従って給紙機構13及び印刷機構14を制御して、イメージデータに基づく印刷イメージを用紙に印刷する。なお、印刷イメージを印刷するために給紙機構13及び印刷機構14を制御するCPU17,給紙機構13,印刷機構14,及び、ビデオコントローラ191は、前述した印刷部に相当している。
ところで、図示せぬホストコンピュータから印刷装置10に送られてくる印刷要求中の印刷データは、ROM16内のプログラムによって実現される複数のインタープリタのうちの何れか一つが解釈することができるページ記述言語(コマンド体系)によって、作成されている。
また、その印刷要求中の処理命令コードには、この印刷装置10が通常使用するように設定されているインタープリタのページ記述言語とは異なるページ記述言語にて印刷データが作成されている場合に、インタープリタの変更を指定する言語移行コマンドが、図示せぬホストコンピュータ内のプリンタドライバによって、組み込まれる。そして、このコマンドには、その印刷データのページ記述言語(コマンド体系)を指定する情報(例えばページ記述言語の略称)が含まれている。
次に、本実施形態の印刷装置10がイメージデータを生成する際の処理の内容について、具体的に説明する。図2は、イメージデータを生成する際の処理の流れを示す図である。
CPU17は、まず、上記のジョブ管理処理を通じて処理対象とされた印刷要求(印刷ジョブ)につき、それを構成する処理命令コードに言語移行コマンドが含まれているか否かを、判別する(S101)。
そして、当該処理命令コードに言語移行コマンドが含まれていなかった場合(S101;NO)、CPU17は、通常に使用するよう設定されているインタープリタに対し、当該印刷要求中の印刷データを構成するコマンドを解釈する処理を、開始させて(S105)、図2に係る処理を終了する。
一方、当該処理命令コードに言語移行コマンドが含まれていた場合(S101;YES)、CPU17は、当該印刷データのページ記述言語を指定する情報をその言語移行コマンドから読み取り(S102)、続いて、その読み取った情報に基づいて、その印刷データを解釈させるためのインタープリタを特定する処理を行う必要があるか否かを、判別する(S103)。なお、このステップS103を実行するCPU17は、前述した指定判別部に相当している。
ここで、ROM16には、言語移行コマンドに含まれていた場合にインタープリタを特定する処理が行われるべき情報が、予め記録されている。例えば、PCL(米ヒューレットパッカード社商標)というページ記述言語(コマンド体系)には、同一のページ記述言語から分化したページ記述言語として、カラー印刷用として発展したPCL5cというページ記述言語と、白黒モノクロ印刷用として発展したPCL5eというページ記述言語とがあるが、これらPCL5cやPCL5eが言語移行コマンドにおいて指定されていても、これらPCL5cやPCL5eのインタープリタが各々存在するので、インタープリタを特定する処理を行う必要はない。しかし、言語移行コマンドにおいてPCLと単に指定された場合には、PCL5cのインタープリタとPCL5eのインタープリタの何れを使用すべきか不明確である。このため、このPCLを示す情報は、言語移行コマンドに含まれていた場合にインタープリタを特定する処理が行われるべき情報として、ROM16に予め記録されている。
また、このROM16には、PCLと指定された場合に特定される可能性のあるインタープリタのページ記述言語を示す情報として、PCL5cを示す情報と、PCL5eを示す情報とが、PCLを示す情報に対応付けられて記録される。
そして、当該言語移行コマンドから読み取った情報に基づいて、インタープリタを特定する処理を行う必要がないと判断した場合(S103;NO)、すなわち、当該言語移行コマンドから読み取った情報と同じ情報が、インタープリタを特定する処理が行われるべき情報としてROM16内に記録されていなかった場合、CPU17は、その言語移行コマンドから読み取った情報が示すページ記述言語のインタープリタを呼び出し、そのインタープリタに対し、印刷データを構成するコマンドを解釈する処理を、開始させて(S105)、図2に係る処理を終了する。なお、ステップS105を実行するCPU17は、前述した解釈部に相当している。
一方、当該言語移行コマンドから読み取った情報に基づいて、インタープリタを特定する処理を行う必要があると判断した場合(S103;YES)、すなわち、当該言語移行コマンドから読み取った情報と同じ情報が、インタープリタを特定する処理が行われるべき情報としてROM16内に記録されていた場合、CPU17は、インタープリタを特定する処理を開始する(S104)。図3は、インタープリタを特定する処理の流れを示す図である。
CPU17は、まず、ROM16内において当該言語移行コマンドに含まれた情報と同じ情報に対応付けられている幾つかの情報(上記の例で言えば、言語移行コマンドにPCLが含まれている場合におけるPCL5cとPCL5eとを示す情報)をROM16から読み出し、それら各情報が示すページ記述言語のうちの一つを検査対象言語として特定する(S201)。なお、以下の処理では、ROM16内に記録されているコマンド一覧テーブルのうち、検査対象言語に対応するコマンド一覧テーブルが使用される。
図4は、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cの一例を示す図であり、図5は、PCL5eのコマンド一覧テーブル20eの一例を示す図である。何れのテーブル20c,20eのレコードとも、「コマンド」,「スタンダードポイント」,「セパレートポイント」のフィールドを、有している。
「コマンド」フィールドには、そのページ記述言語(コマンド体系)の各コマンドが、記録される。
「スタンダードポイント」フィールドには、1以上の所定の数値がスタンダードポイントとして記録される。但し、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cとPCL5eのコマンド一覧テーブル20eとにおいて、同じ文字列のコマンドがある場合には、それらコマンドの「スタンダードポイント」フィールドには、同じ数値N1(例えばN1=2)が記録されることとなる。また、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cにしかないコマンドの「スタンダードポイント」フィールドには、独自の数値N2(例えばN2=2)が記録される。本実施形態では、同じスタンダードポイントが与えられたコマンドは、白黒モノクロの印刷イメージを描画するのに用いられるコマンド(以下、白黒コマンドと表記する)となっており、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cにだけ存在するコマンドは、カラーの印刷イメージを描画するのに用いられるコマンド(以下、カラーコマンドと表記する)となっている。
「セパレートポイント」フィールドには、印刷データがPCL5cとPCL5eとに共通する白黒コマンドから構成されている場合においてPCL5cとPCL5eとの区別を付けられるようにするための数値が、セパレートポイントとして記録される。具体的には、同一のコマンドについて、PCL5eの「セパレートポイント」フィールドには、1以上の所定の数値N3(例えばN3=1)が記録され、PCL5cの「セパレートポイント」フィールドには、0が記録される。また、PCL5cにしかないコマンドについても、「セパレートポイント」フィールドには、0が記録される。
なお、これらコマンド一覧テーブル20c,20eが記録されたROM16は、前述した記憶部に相当している。
CPU17は、検査対象言語を特定した後(S201)、当該印刷要求中の印刷データを構成するコマンドのうちの一つを、処理対象コマンドとして特定する(S202)。
続いて、CPU17は、その処理対象コマンドのスタンダードポイントとセパレートポイントとを、検査対象言語のコマンド一覧テーブルから読み出し、スタンダードポイントとセパレートポイントとを、DRAM15におけるその検査対象言語用として確保された領域に記録される数値(デフォルトはゼロ)に積算する(S203)。但し、検査対象言語のコマンド一覧テーブルに処理対象コマンドと同じコマンドがない場合には、ゼロを積算する。その後、CPU17は、当該印刷データ内において次の処理対象として特定できる未処理のコマンドがあるか否かを、判別する(S204)。
そして、当該印刷データ内において次の処理対象として特定できる未処理のコマンドがあった場合(S204;NO)、そのコマンドを処理対象コマンドとして特定し(S205)、その処理対象としたコマンドのスタンダードポイントとセパレートポイントとを、検査対象言語のコマンド一覧テーブルから読み出し、読み出したスタンダードポイントを、DRAM15におけるその検査対象言語用として確保された領域に記録されたスタンダードポイントに積算するとともに、読み出したセパレートポイントを、当該領域に記録されたセパレートポイントに積算する(S203)。但し、検査対象言語のコマンド一覧テーブルに処理対象コマンドと同じコマンドがない場合には、ゼロを積算する。
以上に説明したポイントの読み出し処理(S204;NO,S205)とポイントの積算処理(S203)とを、当該印刷データ内の各コマンドについて繰り返し実行した後、当該印刷データ内において次の処理対象として特定できるコマンドがなくなった場合(S204;YES)、CPU17は、この検査対象言語のコマンド一覧テーブルを使った処理ループを終了する。その後、CPU17は、次の検査対象として特定できる未検査のページ記述言語があるか否かを、判別する(S206)。
そして、次の検査対象として特定できる未検査のページ記述言語があった場合(S206;NO)、CPU17は、そのページ記述言語を検査対象言語として特定し(S207)、その検査対象としたページ記述言語のコマンド一覧テーブルを使って、当該印刷データを構成する各コマンドについてのスタンダードポイントを積算する処理とセパレートポイントを積算する処理とを行う(S202〜S205)。
以上に説明した当該印刷データについてのポイント積算処理(S202〜S205)を各ページ記述言語についてついて繰り返し実行した後、次の検査対象として特定できるページ記述言語がなくなった場合(S206;YES)、CPU17は、DRAM15の各ページ記述言語用の領域にそれぞれ記憶されている総スタンダードポイント及び総セパレートポイントに基づいて、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語を特定する(S208)。
具体的には、CPU17は、総スタンダードポイントが最も大きいページ記述言語が一つだけ存在するときには、そのページ記述言語をインタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する。また、CPU17は、総スタンダードポイントが最も大きいページ記述言語が二つ以上存在するときには、それらページ記述言語の総セパレートポイントを比較する。そして、総スタンダードポイントが最大であって総セパレートポイントが最大であるページ記述言語が一つだけ存在するときには、CPU17は、そのページ記述言語をインタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する。さらに、CPU17は、総スタンダードポイントが最も大きいページ記述言語が二つ以上存在する場合であって、それらの中に、総セパレートポイントが最大であるページ記述言語が二つ以上存在するときには、通常に使用するよう設定されているインタープリタのページ記述言語を、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する。
CPU17は、以上のようにしてインタープリタを呼び出すべきページ記述言語を特定し(S208)、その後、図3に係る処理を終了する。なお、ステップS201〜S208を実行するCPU17は、前述した言語特定部に相当している。
CPU17は、図3に係る処理を実行することによって、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語を決定した(S104)後、その決定したページ記述言語のインタープリタを呼び出し、そのインタープリタに対し、当該印刷データを構成するコマンドを解釈する処理を、開始させて(S105)、図2に係る処理を終了する。なお、ステップS105を実行するCPU17は、前述した解釈部に相当している。
次に、本実施形態の印刷装置10の作用及び効果について説明する。
印刷装置10は、通常に使用するよう設定されているインタープリタのページ記述言語と同じページ記述言語で作成された印刷データを含む印刷要求を、図示せぬホストコンピュータから受信したときには、その印刷要求中の処理命令コードには言語移行コマンドが含まれないことから、その印刷要求中の印刷データの解釈処理をそのインタープリタに行わせる(S101;NO,S105)。
また、印刷装置10は、通常に使用するように設定されているインタープリタ以外で内部に搭載されているインタープリタのページ記述言語と同じページ記述言語で作成された印刷データを含む印刷要求を、図示せぬホストコンピュータから受信したときには、その印刷データのページ記述言語を解釈できるインタープリタを呼び出して、そのインタープリタに印刷データの解釈処理を行わせる。
そして、このようにインタープリタを呼び出すとき、印刷装置10は、印刷要求中の処理命令コードに組み込まれている言語移行コマンドが含む情報が、インタープリタを特定できる情報であるとき、上記の例で言えば、PCL5cやPCL5eであるときには、それらPCL5cやPCL5eのインタープリタを呼び出して、そのインタープリタに印刷データの解釈処理を行わせる(S101;YES,S102,S103;NO,S105)。
しかし、印刷要求中の処理命令コードに組み込まれている言語移行コマンドが含む情報が、インタープリタを特定できない情報であるとき、上記の例で言えば、PCLであるときには、印刷装置10は、この印刷要求の印刷データについて解釈処理を行わせるインタープリタを特定する処理を行ってインタープリタを特定して、そのインタープリタに印刷データの解釈処理を行わせる(S101;YES,S102,S103;YES,S104,S105)。
インタープリタを特定する処理を上記の例を使って説明すると、印刷装置10は、PCLを示す情報に対応付けられてROM16に記録されているPCL5cとPCL5eとのうち、まず、図4に示すPCL5cのコマンド一覧テーブル20cを使って、印刷データの総スタンダードポイントと総セパレートポイントとを積算し、続いて、図5に示すPCL5eのコマンド一覧テーブル20eを使って、印刷データの総スタンダードポイントと総セパレートポイントとを積算する(S201〜S208)。
その後、印刷装置10は、PCL5cの総スタンダードポイントとPCL5eの総スタンダードポイントとを比較し、総スタンダードポイントに差があったときには、総スタンダードポイントの大きい方のページ記述言語を、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する(S208)。このとき、印刷データにおいて白黒コマンドとカラーコマンドとが混在していると、PCL5eのコマンド一覧テーブル20eを使って算出される総スタンダードポイントよりも、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cを使って算出される総スタンダードポイントのほうが、カラーコマンドの分だけ大きくなる。逆に、印刷データが白黒コマンドのみからなると、PCL5cのコマンド一覧テーブル20cを使っても、PCL5eのコマンド一覧テーブル20eを使っても、総スタンダードポイントは同じになる。つまり、総スタンダードポイントに差があったときには、必ず、印刷データにおいて白黒コマンドとカラーコマンドとが混在していて、PCL5eよりもPCL5cの方が総スタンダードポイントが大きくなるため、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として、PCL5cが、必ず特定されることとなる。
また、印刷データが白黒コマンドのみからなっていて、PCL5cとPCL5eの総スタンダードポイントに差がないと、印刷装置10は、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語を特定することができない。そこで、印刷装置10は、PCL5cとPCL5eの総セパレートポイントを比較し、総セパレートポイントの大きい方のページ記述言語を、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として特定する(S208)。なお、図4及び図5を用いて説明したように、PCL5cPCL5eのコマンド一覧テーブル20c,20eの双方に存在する同一のコマンドについては、PCL5cよりもPCL5eのほうが大きいセパレートポイントが与えられている。このため、たとえ総スタンダードポイントに差が無かったとしても、必ず、PCL5cよりもPCL5eの方が総セパレートポイントが大きくなるため、インタープリタを呼び出すべきページ記述言語として、PCL5eが、必ず特定されることとなる。
このように、本実施形態の印刷装置10によれば、印刷要求において印刷データのページ記述言語として分化前の元のページ記述言語(上記の例ではPCL)が指定されているのみでカラー印刷用か白黒モノクロ用かが指定されていない場合であっても、印刷データがカラー印刷用のページ記述言語のコマンドで作成されているか、白黒モノクロ印刷用のページ記述言語のコマンドで作成されているかが、印刷データを構成するコマンドに基づいて、判断されて、より可能性の高い方のページ記述言語のインタープリタが、印刷データのコマンド解釈に使用される。従って、このような場合でも、印刷データのページ記述言語に対応したインタープリタによって、その印刷データのコマンド解釈が行われるようになる。
10 印刷装置
11 外部I/F装置
14 印刷機構
15 DRAM
16 ROM
17 CPU
18 EEPROM
19 ASIC
191 ビデオコントローラ
11 外部I/F装置
14 印刷機構
15 DRAM
16 ROM
17 CPU
18 EEPROM
19 ASIC
191 ビデオコントローラ
Claims (2)
- カラーの印刷イメージを描画するのに用いられるカラーコマンドと白黒モノクロの印刷イメージを描画するのに用いられる白黒コマンドとからなる第1ページ記述言語については、その全てのコマンドに第1ポイントを対応付けて記憶するとともに、前記白黒コマンドのみからなる第2ページ記述言語については、前記第1ページ記述言語のコマンドと同じコマンドに対して前記第1ページ記述言語のコマンドと同じ第1ポイントを対応付けて記憶する記憶部,
印刷データと処理命令コードとを含む印刷要求をホストコンピュータから通信手段を介して受信するための受信部,
前記受信部が前記ホストコンピュータから印刷要求を受信すると、その受信した印刷要求に含まれる処理命令コードにおいてその印刷要求に含まれる前記印刷データのページ記述言語が指定されているか否かを、判別する指定判別部,
前記指定判別部が前記処理命令コードにおいて前記印刷データのページ記述言語が指定されていないと判断した場合に、前記第1ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第1ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第1ポイントを総和するとともに、前記第2ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第1ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第1ポイントを総和し、前記第1ページ記述言語についての第1ポイントの総和が第2ページ記述言語についての第1ポイントの総和よりも大きかった場合に、第1ページ記述言語を、前記印刷データを構成するコマンドを解釈すべきインタープリタのページ記述言語として特定する言語特定部,
前記言語特定部が特定したバージョンのインタープリタ,又は、前記指定判別部が前記処理命令コードにおいて前記印刷データのページ記述言語が指定されていると判断した場合におけるその指定されたページ記述言語のインタープリタに対し、前記印刷データを構成するコマンドを解釈させてイメージデータを生成させる解釈部,及び、
前記解釈部において生成されたイメージデータに基づいてイメージを用紙に印刷する印刷部
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記記憶部は、前記第2ページ記述言語については、全てのコマンドに第2ポイントを対応付けて記憶するとともに、第1ページ記述言語については、前記第2ページ記述言語のコマンドと同じコマンドに対して前記第2ページ記述言語のコマンドよりも少ない第2ポイントを対応付けて記憶し、
前記言語特定部は、前記第1ページ記述言語についての第1ポイントの総和と第2ページ記述言語についての第1ポイントの総和とに差がなかった場合には、前記第2ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第2ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第2ポイントを総和するとともに、前記第1ページ記述言語について前記記憶部に記憶されている第2ポイントのうち、前記印刷データを構成するコマンドと同じコマンドに対応する第2ポイントを総和し、前記第2ページ記述言語についての第2ポイントの総和が第1ページ記述言語についての第2ポイントの総和よりも大きかった場合に、第2ページ記述言語を、前記印刷データを構成するコマンドを解釈すべきインタープリタのページ記述言語として特定する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005063536A JP2006247859A (ja) | 2005-03-08 | 2005-03-08 | 印刷装置 |
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