JP2006246065A - 通知装置、被通知装置および状態通知方法 - Google Patents

通知装置、被通知装置および状態通知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ネットワークに接続された機器またはユーザの状態通知を行う際に、不要な通知を減らし、サーバの処理負荷を軽減することを可能とする通知装置、被通知装置および状態通知方法を提供すること。
【解決手段】 管理者端末103がプレゼンスサーバ装置100に通知要求をする際に、装置の状態の継続時間、または状態が変化した時刻、状態の変化履歴で示された状態変化条件を指定する。プレゼンスサーバ装置100は状態変化条件を満たす場合にだけ通知を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、装置またはユーザの状態を通知する装置および方法に関し、特に装置またはユーザの状態の状態継続時間、状態変化時刻、状態変化履歴が所定の条件を満たすときに限り状態の通知を行う通知装置、被通知装置および状態通知方法に関する。
近年、通信相手の接続状態(オンライン/オフライン)を知ることができるプレゼンスサービスがIM(Instant Message)などで実用化されている。また、企業におけるプレゼンスサービスとしては、通信相手の在席状態(在席/不在)をネットワーク経由で通知するサービスが普及しつつある。
このようなサービスを提供するための一つの方法として、SIP(Session Initiation Protocol)プロトコルに準拠したSIPイベント通知機能がある(非特許文献1参照)。SIPイベント通知機能を使って企業におけるプレゼンスサービスを実現する場合は、社員の状態を管理するプレゼンスサーバを設置し、社員の状態が変化したら、状態通知要求をしている機器に向けて状態変化通知を送信する。
図34は従来のSIPイベント通知機能を使ったプレゼンスサービスにおけるネットワーク構成の一例を示す図である。パーソナルコンピュータ(以後、「PC」という)701〜704は社内LAN(Local Area Network)710を介して接続されており、PCを使用するユーザのプレゼンス状態(在席/不在)の状態を取得している。プレゼンスサーバ装置700はPC701〜704を使用するユーザの状態を管理し、ユーザの状態に変化があった場合は状態通知要求をしている機器に向けて状態変化を通知する。例えばPC701の状態が「在席」から「不在」に変化した場合は、PC701はプレゼンスサーバ装置700に「不在」という状態を登録する。PC704がPC701の状態通知要求をしていると、プレゼンスサーバ装置100はPC701の状態を「在席」から「不在」に更新した後、PC701の状態通知要求をしているPC704に対して状態変化を通知する。
このような状態変化の通知に使われるSIPプロトコルに準拠したメッセージについて図35を参照して説明する。図35はSIPプロトコルに準拠したプレゼンスサービスにおけるメッセージフローの一例を示す図である。PC701は自装置のユーザの状態を記述したPUBLISHメッセージをプレゼンスサーバに送信し、現在のユーザの状態をプレゼンスサーバ701に登録する。プレゼンスサーバ装置700はPUBLISHメッセージを受信してPC701のユーザの状態を登録すると200 OK応答を返す。PC704はPC701の状態通知を要求するために、PC701のURIを記述したSUBSCRIBEメッセージをプレゼンスサーバ装置700に送信する。プレゼンスサーバ装置700はSUBSCRIBEメッセージを受信し通知要求を受け入れると、200 OK応答を返す。その後、プレゼンスサーバ装置700はPC701のユーザの状態を記述したNOTIFYメッセージをPC704に送信する。PC704はNOTIFYメッセージを受信し、PC701のユーザの状態を取得するとプレゼンスサーバ装置700に対して200 OK応答を返す。その後、PC701は自装置のユーザの状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置700にPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置700はPC701からのPUBLISHメッセージを受信すると、PC701の状態を記述したNOTIFYメッセージをPC704に送信する。
このようにSIPイベント通知機能を使うことによって、プレゼンスサービスに代表される状態通知サービスを実現できる。さらに今後はネットワークに接続された全ての機器の状態を通知するサービスの実用化も予想される。ところが通知する状態や機器が増えることで状態を管理するサーバにおける処理負荷の増大が問題となり、負荷軽減を図る必要が生じる。
従来の処理負荷の軽減方法としては、例えばIETF(Internet Engineering Task Force)のSIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)ワーキンググループで提案されているイベントフィルタがある。イベントフィルタについて図36を参照して説明する。図36はイベントフィルタのメッセージフローの一例を示す図である。
イベントフィルタでは機器を使用するユーザが指定された状態になったときだけNOTIFYメッセージを送信することが可能となる。PC704はSUBSCRIBEメッセージを送信する際に、NOTIFYメッセージを生成する条件をSUBSCRIBEメッセージのボディ部に記述する。この例では「PC701を使用するユーザが不在になったときだけ通知」という条件を記述しておく。なお、実際の条件の記述はXML (Extensible Markup Language)が使われるが、ここでは詳細な説明を省略する。プレゼンスサーバ装置700はSUBSCRIBEメッセージを受信すると、PC701を使用するユーザの状態を記述したNOTIFYメッセージをPC704に送信する。SUBSCRIBEメッセージ受信後、最初に送信されるNOTIFYメッセージについては、SUBSCRIBEメッセージに記述された条件を満たさないに場合でも送信される。
その後プレゼンスサーバ装置700は、「在席」という状態を登録するPUBLISHメッセージを受信した場合はNOTIFYメッセージを送信せず、「不在」という状態を登録するPUBLISHメッセージを受信した場合にのみPC704にNOTIFYメッセージを送信する。
このようにイベントフィルタはPC704が指定した条件を満たすときだけNOTIFYメッセージを送信するので不要なNOTIFYメッセージトラヒックが減り、ネットワークリソースを有効に利用できるとともにプレゼンスサーバ装置700のNOTIFYメッセージ送信に関わる処理負荷を軽減することができる。
Session Initiation Protocol(sip)、2005年2月24日、〔平成17年2月24日検索〕、インターネット<http://www.ietf.org/html.charters/sip−charter.html>
しかしながら上述した従来のイベントフィルタでは、装置または装置を使用するユーザの現在の状態だけが指定可能であり、状態が継続した時間や、状態が変化した時刻を指定することが不可能であった。このため、例えばユーザが10分以上「不在」状態となった場合にだけ通知、というような指定ができず、不要なNOTIFYメッセージが送信されていた。また、指定可能な条件として装置またはユーザの状態変化履歴を指定することも従来のイベントフィルタでは不可能であった。例えば、ユーザの居場所を示す状態が「休憩室→喫煙室→休憩室」と変化した場合にだけ通知、というような指定もイベントフィルタは不可能であり、不要なNOTIFYメッセージが送信されていた。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、ネットワークに接続された装置の状態を通知する際に、不要な通知を減らすことにより、ネットワークリソースを有効に利用できるとともにプレゼンスサーバの処理負担を軽減することができる通知装置、被通知装置および状態通知方法を提供することを目的とする。
第1の発明の通知装置は、時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間情報、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻情報、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴情報の少なくとも一つを含む状態変化情報を保存する状態変化情報保存手段と、状態変化条件を設定する状態変化条件設定手段と、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態変化情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態変化条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する状態変化判定手段と、前記状態変化判定手段によって前記発行体の状態が変化したと判定した場合に、状態変化を通知する状態変化通知パケットを送信する状態変化通知情報送信手段とを備える構成を有している。
この構成により、本発明の通知装置は、指定された状態の継続時間、状態の変化時刻、または変化の履歴の少なくとも一つにより表される状態の変化に応じて状態を通知するか否かをより詳細に判定することができるため、不要な通知を減らし、ネットワークリソースを有効に利用できるとともに通知装置および被通知装置の送受信に関わる処理負担を軽減できる。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化情報保存手段は、前記状態継続時間を保存し、前記状態変化条件設定手段は、前記状態継続時間を指定する状態継続時間条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態継続時間情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態継続時間条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、状態変化条件として状態が継続した時間を指定することが可能となる。例えば「1分以上同一の継続した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化情報保存手段は、前記状態変化時刻を保存し、前記状態変化条件設定手段は、前記状態変化時刻の範囲を指定する状態変化時刻条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態変化時刻情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態変化時刻条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、状態変化条件として状態変化した時刻を指定することが可能となる。例えば「状態が8時から10時に変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した時刻の状態変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、上述の本発明の通知装置において、前記状態変化情報保存手段はさらに、少なくとも一つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を保存し、前記状態変化条件設定手段はさらに、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値を指定する前記状態項目の状態値条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、状態変化条件として状態が継続した状態継続時間または状態が変化した状態変化時刻に加えて、少なくとも1つの状態項目およびその状態項目の状態値を指定することが可能となる。例えば「8時から10時にユーザが出社した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態継続時間または状態変化時刻における特定の状態の変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化情報保存手段は、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す変化履歴情報を保存し、前記状態変化条件設定手段は、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する履歴条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す前記変化履歴情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の前記変化履歴条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、状態変化条件として状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンを指定することが可能となる。例えば「ユーザの居場所が休憩室→喫煙室→休憩室と変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンの変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化情報保存手段は、複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化情報を保存し、前記状態変化条件設定手段は、前記複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記複数の状態変化情報と、前記状態変化条件設定手段により設定された前記複数の状態変化条件間の論理条件とに基づいて前記複数の状態発行体の前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、状態変化条件として複数の状態発行体の個別の状態変化条件間の論理条件を指定することが可能となる。例えば「ユーザAの居場所が10分以上居室であり、ユーザBの居場所も10分以上居室である場合だけ通知」といった個別の状態変化条件間の論理条件の指定をして、個別の状態変化条件の論理条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、それぞれの状態発行体の状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化条件を示す変化条件情報パケットを受信する変化条件情報受信手段を備え、前記状態変化条件設定手段は、前記変化条件情報受信手段により受信された前記変化条件情報パケットに基づいて前記状態変化条件を設定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、外部機器から状態変化条件を設定することが可能となるため、より適切な状態変化条件の指定が可能となる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
また、本発明の通知装置において、前記状態発行体は前記通知装置を含み、前記状態変化条件設定手段は、少なくとも前記通知装置自体の状態変化情報を設定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、通知装置自身の状態を状態変化条件として指定することが可能となり、より複雑な状態変化条件の指定が可能となる。これにより適切なタイミングで通知することが可能となり、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
また、本発明の通知装置において、前記状態変化通知情報送信手段は、前記状態変化通知パケットをSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルに準拠して送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知装置は、SIPプロトコルに準拠したイベント通知機能を使用した場合でも状態変化条件の指定が可能となるため、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
第2の発明の被通知装置は、時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体の前記状態を通知する通知装置とネットワークを介して接続され、前記通知装置から前記状態発行体の前記状態を示す状態通知パケットを受信する状態情報受信手段と、前記状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴の少なくとも一つを設定する状態変化条件を通知する変化条件情報パケットを送信する変化条件送信手段とを備えることを特徴とする前記状態発行体の前記状態を受信する構成を有している。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態の継続時間、または状態が変化した時刻、または状態の変化履歴の少なくとも一つによる状態変化条件の指定が可能となるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、前記状態継続時間を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態変化条件として状態が継続した時間を指定することが可能となる。例えば「1分以上同一の継続した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、状態が変化するごとに状態の変化を通知を受ける必要がなくなるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、前記状態変化時刻を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態変化条件として状態変化した時刻を指定することが可能となる。例えば「状態が8時から10時に変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、状態が変化するごとに状態の変化を通知を受ける必要がなくなるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段はさらに、少なくとも一つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態変化条件として状態が継続した状態継続時間または状態が変化した状態変化時刻に加えて、少なくとも1つの状態項目およびその状態項目の状態値を指定することが可能となる。例えば「8時から10時にユーザが出社した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態継続時間または状態変化時刻における特定の状態の変化のみ通知を受けることが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知を受ける必要がなくなるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態変化条件として状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンを指定することが可能となる。例えば「ユーザの居場所が休憩室→喫煙室→休憩室と変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンの変化のみ通知を受けることが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知を受ける必要がなくなるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、複数状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、状態変化条件として複数の状態発行体の個別の状態変化条件間の論理条件を指定することが可能となる。例えば「ユーザAの居場所が10分以上居室であり、ユーザBの居場所も10分以上居室である場合だけ通知」といった個別の状態変化条件間の論理条件の指定をして、個別の状態変化条件の論理条件を満たす場合のみ通知を受けるように設定すると、それぞれの状態発行体の状態が変化するごとに状態の変化の通知を受ける必要がなくなるため、被通知装置が必要としていない状態の通知を除去することができるとともに、通知パケットを受信する被通知装置はユーザが望むタイミングで状態の通知を受けることができ、被通知装置のアプリケーションが容易に開発できる。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、少なくとも前記通知装置の状態変化条件を指定する変化条件情報パケットを送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、通知装置自身の状態を状態変化条件として指定することが可能となり、より複雑な状態変化条件の指定が可能となる。これにより適切なタイミングで通知することが可能となり、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
また、本発明の被通知装置において、前記変化条件送信手段は、前記変化条件情報パケットをSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルに準拠して送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の被通知装置は、SIPプロトコルに準拠したイベント通知機能を使用した場合でも状態変化条件の指定が可能となるため、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
第3の発明の通知方法は、時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間情報、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻情報、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴情報の少なくとも一つを含む状態変化情報を保存する状態変化情報保存ステップと、
状態変化条件を設定する状態変化条件設定ステップと、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態変化情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態変化条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する状態変化判定ステップと、前記状態変化判定ステップが前記発行体の状態が変化したと判定した場合に、状態変化を通知する状態変化通知パケットを送信する状態変化通知パケット送信ステップとを備える構成を有している。
この構成により、本発明の通知方法は、指定された状態の継続時間、状態の変化時刻、または状態の変化の履歴の少なくとも一つにより表される状態の変化に応じて状態を通知するか否かを詳細に判定することができるため、不要な通知を減らし、ネットワークリソースを有効に利用できるとともに通知装置および被通知装置の送受信に関わる処理負担を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化情報保存ステップは、前記状態継続時間を保存し、前記状態変化条件設定ステップは、前記状態継続時間を指定する状態継続時間条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態継続時間情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態継続時間条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、状態変化条件として状態が継続した時間を指定することが可能となる。例えば「1分以上同一の継続した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化情報保存ステップは、前記状態変化時刻を保存し、前記状態変化条件設定ステップは、前記状態変化時刻の範囲を指定する状態変化時刻条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態変化時刻情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態変化時刻条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、状態変化条件として状態変化した時刻を指定することが可能となる。例えば「状態が8時から10時に変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した時刻の状態変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化情報保存ステップはさらに、少なくとも一つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を保存し、前記状態変化条件設定ステップはさらに、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値を指定する前記状態項目の状態値条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、状態変化条件として状態が継続した状態継続時間または状態が変化した状態変化時刻に加えて、少なくとも1つの状態項目およびその状態項目の状態値を指定することが可能となる。例えば「8時から10時にユーザが出社した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態継続時間または状態変化時刻における特定の状態の変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化情報保存ステップは、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す変化履歴情報を保存し、前記状態変化条件設定ステップは、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する履歴条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す前記変化履歴情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の前記変化履歴条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、状態変化条件として状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンを指定することが可能となる。例えば「ユーザの居場所が休憩室→喫煙室→休憩室と変化した場合だけ通知」といった状態変化条件の指定をして、状態変化条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、指定した状態項目とその状態項目の状態値の変化パターンの変化のみ通知することが可能となり、状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化情報保存ステップは、複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化情報を保存し、前記状態変化条件設定ステップは、前記複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記複数の状態変化情報と、前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記複数の状態変化条件間の論理条件とに基づいて前記複数の状態発行体の前記発行体の状態が変化したか否かを判定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、状態変化条件として複数の状態発行体の個別の状態変化条件間の論理条件を指定することが可能となる。例えば「ユーザAの居場所が10分以上居室であり、ユーザBの居場所も10分以上居室である場合だけ通知」といった個別の状態変化条件間の論理条件の指定をして、個別の状態変化条件の論理条件を満たす場合のみ通知を行うように設定すると、それぞれの状態発行体の状態が変化するごとに状態の変化を通知する必要がなくなる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信に関わる処理負荷を軽減できる。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化条件を示す変化条件情報パケットを受信する変化条件情報パケット受信ステップを備え、前記状態変化条件設定ステップは、前記変化条件情報パケット受信ステップにより受信された前記変化条件情報パケットに基づいて前記状態変化条件を設定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、外部機器から状態変化条件を設定することが可能となるため、より適切な状態変化条件の指定が可能となる。これにより不要な通知が減少し、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
また、本発明の通知方法において、前記状態発行体は状態通知装置を含み、前記状態変化条件設定ステップは、少なくとも前記状態通知装置自体の状態変化情報を設定する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、通知装置自身の状態を状態変化条件として指定することが可能となり、より複雑な状態変化条件の指定が可能となる。これにより適切なタイミングで通知することが可能となり、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
また、本発明の通知方法において、前記状態変化通知パケット送信ステップは、前記状態変化通知パケットをSIPプロトコルに準拠して送信する構成を有してもよい。
この構成により、本発明の通知方法は、SIPプロトコルに準拠したイベント通知機能を使用した場合でも状態変化条件の指定が可能となるため、ネットワークリソースを有効に使えるとともに、通知装置および被通知装置の通知パケットの送受信処理に関わる負荷が軽減される。
本発明は、ネットワークに接続された装置の状態を通知する際に、不要な通知を減らすことにより、ネットワークリソースを有効に利用できるとともに通知装置および被通知装置の処理負担を軽減することができる通知装置、被通知装置および状態通知方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の通知装置および被通知装置を適用したネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図1においてネットワークシステムは、プレゼンスサーバ装置100と、外勤者端末101と、内勤者端末102と、管理者端末103とを備え、プレゼンスサーバ装置100と、外勤者端末101と、内勤者端末102と、管理者端末103とはネットワーク110を介して相互に接続されている。外勤者端末101はユーザ121が操作する、例えば携帯電話、Personal Digital Assistance(以後、「PDA」という)などの機器であり、内勤者端末102はユーザ122が操作する、例えばPCなどの機器であり、外勤者端末101はユーザ121の状態が変化するたびに、内勤者端末102はユーザ122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に状態情報を通知してそれぞれのユーザの状態の登録を行う。管理者端末103はユーザ130が操作するPCなどの機器であり、事前にプレゼンスサーバ装置100に対して状態通知要求をしており、プレゼンスサーバ装置100から外勤者端末101および内勤者端末102のユーザ121およびユーザ122の状態通知を受けるようになっている。プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102から受信した状態情報に基づいて外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態を保持し、管理者端末103に対して外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態を通知する。
本実施の形態では、プレゼンスサーバ装置100に対してユーザ130は状態通知要求を行う際に状態継続時間を指定する状態変化条件を入力し設定しているものとする。一例として、「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という状態変化条件が設定され、プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101または内勤者端末102のユーザの状態が1分以上同一の状態を継続したときだけ管理者端末103に対して状態通知を行う場合について説明する。
まず、図2を参照して、本実施の形態のメッセージフローを説明する。なお、本実施の形態では、一例としてSIPプロトコルを適用して通信を行っており、信号はすべてパケットにて送受信されるが、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルやその他のプロトコルを適用して通信を行ってもよく、適用するプロトコルに応じて信号のフォーマットも異なってもよいことは明かである。これは第2の実施の形態以降の説明についても同様である。また、図2では簡略化のためPUBLISHメッセージやNOTIFYメッセージに対する200 OK応答の記述を省略しているが、実際は各メッセージに対して200 OK応答が返る。これは図2以降のメッセージフローを表す図についても同様であることは言うまでもない。外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信し、ユーザ121、122の状態をそれぞれ予め通知して登録しておく。
ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して、「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という状態変化条件を設定し、通知先URIとして管理者端末103のURIである「sip:103@example.com」を設定しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれのユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信すると、状態変化条件に記述された状態継続時間に相当する時間分のタイマーを始動し、指定された状態継続時間に相当する時間分が経過してタイマー終了した後に状態が変化していない場合は状態変化条件で指定された状態継続時間を超えたと判定し、管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。
ここで図1に戻り本実施の形態の詳細な説明をする。
外勤者端末101、内勤者端末102はユーザの状態を表す少なくとも一つの状態項目とその状態項目の状態値を通知するようになっている。
外勤者端末101は、ユーザ101の状態を、例えば、"place"という現在位置を意味する状態項目で表す。この状態項目"place"は、例えば、居室や1階会議室を表す"desk"や"1F_meeting"、移動中を表す"moving"といった状態値を有している。現在位置、すなわち状態項目"place"の検出方法としては外勤者端末101にRFID(Radio Frequency Identification)タグを搭載して、居室や会議室にRFID受信機を設置することにより、外勤者端末101の場所の状態を検出する方法、外勤者端末101の電源が切られたときには移動中とするなど、様々な方法が考えられる。
内勤者端末102は、ユーザ122の居室に設置されたPCなどの機器で、ユーザ122の状態を、例えば、現在内勤者端末102を使用しているかを表す"presence"というプレゼンス状態を意味する状態項目で表す。この状態項目"presence"は「在席/不在」を表す"open/closed"という二つの状態値を有している。プレゼンス状態、すなわち状態項目"presence"の検出には、内勤者端末102のスクリーンセーバが起動したら「不在」、それ以外は「在席」とするなど、様々な方法が想定できる。
なお、ここで記載した状態項目とその状態値は一例であり、この他にも電波強度状態やネットワーク接続状態など、その他の状態項目や状態値を持っていてもよい。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれのユーザの状態が変化すると、プレゼンスサーバ装置100にPUBLISHメッセージを送信して状態を登録する。なお、プレゼンスサーバ装置100のアドレスは各機器に予め設定されていてもよいし、その他の方法を使って取得してもよい。状態の登録方法としては、例えば内勤者端末102のプレゼンスが在席という状態を登録する場合は「 sip:102@example.com;presence="open"」というテキストをPUBLISHメッセージのボディ部に記述することが考えられる。なお、状態を表すテキストはXMLやその他のフォーマットでもよく、ボディ部ではなくヘッダ部に記述してもよい。また、状態の登録についてはPUBLISHメッセージを使わずに他のメッセージやSIP以外のプロトコルを使ってもよい。
管理者端末103はプレゼンスサーバ装置100からNOTIFYメッセージを受信するとその情報を画面に表示し、ユーザ121およびユーザ122の状態をユーザ130に対して知らせるようになっている。
プレゼンスサーバ装置100はユーザ130から入力された状態変化条件を保持し、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態が設定された状態変化条件を満たした場合にだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100の装置構成と動作の詳細については後述する。
なお、ネットワーク110としては社内LANが考えられるが、社内LAN以外にも宅内ネットワークやインターネットなど、その他のネットワークであってもよい。
次にプレゼンスサーバ装置100の構成と動作について図3および図4を参照して詳細に説明する。プレゼンスサーバ装置100は通知装置を構成している。なお、簡略化のため以後各メッセージに対する200 OK応答の動作については説明を省略するが、全てのメッセージに対して200 OK応答の送受信動作があるものとする。
まず、プレゼンスサーバ装置100の構成について説明する。図3は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100の構成を示すブロック図である。プレゼンスサーバ装置100は、図3に示されるように、プレゼンスサーバ装置100を構成する全ての構成部品の動作を制御する制御部201と、プレゼンスサーバ装置100が管理する全ての機器のURIと状態を保存する状態管理データベース202と、状態変化条件と通知先URIを保存する状態変化条件保持部203と、通知先URIおよび状態情報を含む信号を生成するメッセージ生成部204と、外勤者端末101、内勤者端末102、管理者端末103など外部の機器と信号の送受信を行う通信部205と、プレゼンスサーバ装置100の図示されていない画面に情報を出力する画面出力部206と、画面から入力された情報を入力する入力受信部207とを備えている。画面出力部206と入力受信部207は、例えば、タッチパネルなどで構成されてもよい。
本実施の形態では、入力受信部207が状態変化条件と通知先URIを入力するようになっている。状態変化条件保持部203は、入力された状態変化条件を保存するようになっている。入力受信部207と状態変化条件保持部203は状態変化条件設定手段を構成する。
状態管理データベース202は、通信部205を介して受信する外勤者端末101と内勤者端末102からユーザ121とユーザ122の状態情報に基づいてユーザ121とユーザ122の状態変化情報を保存するようになっており、状態変化情報保存手段を構成する。
制御部201は、状態管理データベース202に保存された外勤者端末101のユーザ121と内勤者端末102のユーザ122の状態変化情報と状態変化条件保持部203に保存された状態変化条件を比較して、ユーザ121とユーザ122の状態が所定の程度を超えて変化したか否かを判定するようになっており、状態変化判定手段を構成している。
さらに通信部205は、ユーザの状態が所定の程度を超えて変化したと制御部201により判定された場合に、管理者端末103に状態情報を含むNOTIFYメッセージを送信するようになっており、状態変化通知情報送信手段を構成している。
次に、プレゼンスサーバ装置100が状態変化条件を設定する際に実行する動作について図3および図4を参照して説明する。図4は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100が状態変化条件を設定する際に実行する動作を示すフロー図である。
最初に、制御部201は状態変化条件と通知先URIを入力する画面を表示する命令を画面出力部206に送り入力画面を表示させ(S1)、ユーザ130からの入力を待つ(S2)。ユーザ130から入力受信部207を介して状態変化条件と通知先URIが入力されるとその情報が入力受信部207から制御部201へ送られる(S3)。ここでは状態変化条件として状態継続時間が設定されるものとする。具体的には「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という条件が入力され、通知先URIとして管理者端末103のURIが入力されたものとする。状態変化条件と通知先URIの入力方法としては、予め設定された複数の状態変化条件や通知先URIの中から適当な条件やURIを選択するなど、様々な方法が想定できる。
制御部201は入力された状態変化条件を所定のフォーマットに変換する(S4)。ここでは「Continuing_time>=1min」というフォーマットに変換する。なお、状態変化条件のフォーマットについてはXMLなど、その他のフォーマットでもよい。
制御部201は状態変化条件と通知先URIを状態変化条件保持部203に保存する(S5)。ここでは状態変化条件として「Continuing_time>=1min」を保存し、通知先URIとしては管理者端末103のURIである「sip:103@examle.com」を保存する。なお、状態変化条件保持部203は複数の状態変化条件と通知先URIを保存することが可能である。状態変化条件保持部203で保存されるデータ構造の詳細については後述する。また、本実施の形態では、状態変化条件は入力受信部207を介して設定されたが、ユーザ130は入力受信部207を介せずに、管理者端末103を操作して、プレゼンスサーバ装置100の通信部205に状態変化条件と通知先URIの情報を有した変化条件情報パケットを送信して設定してもよいことは言うまでもない。管理者端末103が通信部205を介してプレゼンスサーバ装置100と通信して状態変化条件と通知先URIを入力して設定する方法については第6の実施の形態で後述する。
プレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージを受信後に実行する動作について図3と図5を参照して説明する。図5は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図である。
最初に、通信部205が外勤者端末101または内勤者端末102からPUBLISHメッセージを受信し(S101)、受信したPUBLISHメッセージを制御部201に送る(S102)。制御部201はPUBLISHメッセージに記述されたユーザの状態情報を状態管理データベース202に保存する(S103)。例えばPUBLISHメッセージに内勤者端末102のユーザ122が在席していることを表す「sip:102@example.com:presence="open"」という状態が記述されていた場合は、内勤者端末102を指定する「sip:102@example.com」というURIの状態項目"presence"の状態値を"open"に変更する。なお、状態管理データベース202で保存されるデータの構造の詳細については後述する。
制御部201は状態変化条件保持部203に保存されている状態変化条件と通知先URIを取得する(S104)。状態変化条件は「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という条件を意味する「Continuing_time>=1min」を取得するので、制御部201は状態変化条件で指定された状態継続時間に相当する時間分、すなわち1分のタイマーを始動する(S105)。タイマーが終了すると(S106)、状態管理データベース202からPUBLISHメッセージで通知された機器の現在の状態を取得する(S107)。ここで、PUBLISHメッセージ受信時の状態と、取得した現在の状態を比較する(S108)。状態が変化した場合はNOTIFYメッセージを生成せずに終了し、状態が変化していない場合は、同一の状態が状態変化条件で指定された状態継続時間を超えて継続されたと判断し、状態管理データベース202から取得した内勤者端末102のユーザ122の状態情報と通知先URIをメッセージ生成部204に送り(S109)、メッセージ生成部204は通知先URIをRequest-URIに記述し、ユーザ122の状態をボディ部に記述したNOTIFYメッセージを生成する(S110)。メッセージ生成部204は生成したNOTIFYメッセージを通信部205に送り(S111)、通信部205はNOTIFYメッセージを管理者端末103へ送信する(S112)。
次に、管理者端末103の構成と動作について図6および図7を参照して説明する。管理者端末103は被通知装置を構成している。
管理者端末103の構成について説明する。図6は本実施の形態における管理者端末103の構成を示すブロック図である。管理者端末103は、図6に示されるように、管理者端末103を構成する全ての構成部品の動作を制御する制御部301と、管理者端末103の図示されていない画面に情報を出力する画面出力部302と、プレゼンスサーバ装置100、外勤者端末101、内勤者端末102など外部の機器と信号の送受信を行う通信部303とから構成されている。
本実施の形態では、通信部303がプレゼンスサーバ装置100から外勤者端末101のユーザ121、内勤者端末102のユーザ122の状態を示す信号を受信する状態情報受信手段を構成している。
管理者端末103により実行されるNOTIFYメッセージ受信動作について図6と図7を参照して説明する。図7は本実施の形態における管理者端末103がNOTIFYメッセージ受信後に実行する動作のフロー図である。
まず、通信部303がNOTIFYメッセージを受信し(S201)、受信したNOTIFYメッセージを制御部301に送る(S202)。制御部301はNOTIFYメッセージに記述された状態を画面出力部302に表示する命令を送り、画面に状態を表示する(S203)。例えばNOTIFYメッセージに記述された状態が「sip:101@example.com:place="1F_meeting"」である場合は、画面に「外勤者端末101:場所1階会議室」というテキストメッセージを画面に表示させる。なお、画面に情報を表示する形態はアイコン表示やその他の形態であってもよい。さらには、本実施の形態では画面に表示して状態を通知しているが、画面に表示せずに音やその他の方法を使って状態を通知してもよいことは言うまでもない。
次に本実施の形態におけるNOTIFYメッセージに含まれるメッセージについて説明する。図8は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図である。なお、PUBLISHメッセージに含まれるメッセージについては通常のSIPにおいて使用されるメッセージと同様なので説明を省略する。また、図8に示すメッセージは説明に必要な部分以外については省略しており、実際のメッセージでは例えば他にヘッダが存在する。これは本明細書で図9以降に説明されるメッセージのデータの構造を示すブロック図についても同様である。
図8に示されるように、Request−URIとして状態変化条件保持部203の通知先URIに保持された管理者端末103のURIが記述される。Eventヘッダには、プレゼンスイベントを表す"presence"が記述される。ボディ部には状態管理データベース202から取得した例えば「外勤者端末101が1階会議室にいる」というユーザの状態が記述される。なお、ユーザの状態は拡張ヘッダを使ってヘッダ部に記述してもよい。
次に、状態管理データベース202および状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造について説明する。
最初に、状態管理データベース202で保存されるデータの構造について図9を参照して説明する。図9は本実施の形態における状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図である。
状態管理データベース202はプレゼンスサーバ装置100が管理する全ての機器のURIと状態を保持するデータベースであり、機器のURIと、それぞれの機器について1つ以上の状態項目とその状態項目の状態値が保存されている。
図9に示された例では、「sip:101@example.com」というURIを持つ機器は、状態項目"place"に対して、エレベータを示す"elevator"という状態値を持つということを示す。これは外勤者端末101が現在位置、エレベータという状態であるというメッセージであり、すなわち外勤者端末101、または外勤者端末101のユーザ121が現在エレベータの場所にいることを意味している。保持する状態項目としては、図9に記述した例以外にネットワークへの接続状態を示す"network"など様々なものが考えられる。
次に、状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造について図10を参照して説明する。図10は本実施の形態における状態変化条件保持部203で保存されるデータ構造を示すブロック図である。
状態変化条件保持部203はユーザによって設定された状態変化条件と、通知先URIを保存する。状態変化条件と通知先URIについては複数保持することが可能である。
図10に示された例では、「Continuing_time>=1min」で表される「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という状態変化条件を満たした場合は「sip:103@example.com」という通知先URIで表される管理者端末103に対して通知するということを示す。
以上説明したように本実施の形態では、ユーザ130がプレゼンスサーバ装置100に対して「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という状態変化条件を設定し、プレゼンスサーバ装置100は状態変化条件を満たすときだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置100と管理者端末103のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
また、管理者端末103は所望のタイミングで状態通知を受けることができ、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることが可能となる。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置100が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態継続時間を計測し、それが状態変化条件で示された状態継続時間を超えた以上と判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態継続時間の計測および判定の機能を管理者端末103に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末103にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末103は受信したNOTIFYメッセージから状態継続時間を計測し、それが管理者端末103に予め設定された状態変化条件で示された状態継続時間以上と判定された場合にユーザ130に対して状態の通知を行うことにより、ユーザ130は必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが、外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の変化を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を通知の対象としてもよいことは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成は第1の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して状態通知要求を行う際に状態が変化した状態変化時刻の範囲を指定する状態変化条件を入力して設定しているものとする。一例として、「状態が10時から11時の間に変化した場合だけ通知」という状態変化条件が設定され、プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101または内勤者端末102のユーザの状態が10時から11時の間に変化したときだけ管理者端末103に対して状態通知を行う場合について説明する。
まず、図11を参照して本実施の形態のメッセージフローを説明する。
外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信し、それぞれユーザ121、122の状態を予め通知して登録しておく。
ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して、状態変化条件として状態変化時刻の範囲、具体的には「状態が10時から11時の間に変化した場合だけ通知」を設定し、通知先URIとして管理者端末103のURIである「sip:103@example.com」を設定しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信すると、状態変化時刻として現在時刻を保持し、状態変化時刻が状態変化条件を満たす場合だけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。
次にプレゼンスサーバ装置100で実行される動作について詳細を説明する。なお、プレゼンスサーバ装置100の装置構成および状態変化条件設定動作については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、管理者端末103の装置構成および動作についても第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作について図3と図12を参照して説明する。図12は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図である。
最初に、通信部205がPUBLISHメッセージを受信し(S301)、受信したPUBLISHメッセージを制御部201に送る(S302)。制御部201はPUBLISHメッセージに記述された状態と現在時刻を状態管理データベース202に保存する(S303)。
例えばPUBLISHメッセージに内勤者端末102のユーザ122が在席していることを表す「sip:102@example.com:presence="open"」という状態が記述されていた場合は、内勤者端末102を指定する「sip:102@example.com」というURIが持つ状態項目"presence"の状態値を"open"に変更する。さらに、状態変化時刻として現在時刻を状態管理データベース202に保存する。なお、状態管理データベース202で保存されるデータ構造の詳細については後述する。
制御部201は状態変化条件保持部203に保存されている状態変化条件と通知先URIを取得する(S304)。状態変化条件として「状態が10時から11時の間に変化した場合だけ通知」という条件を意味する「10:00:00<=Changed_time<=11:00:00」を取得するので、制御部201は、状態管理データベース202に保存した内勤者端末102のユーザ122が状態を変化させた時刻が、ステップS304で取得した状態変化条件で指定された時刻の範囲に入っているか判定する(S305)。ここで、状態変化時刻が状態変化条件で指定された時刻の範囲に入っていない場合は、NOTIFYメッセージを生成せずに終了する。状態が変化した時刻が状態変化条件で指定された時刻の範囲に入っている場合は、PUBLISHメッセージに記述され、状態管理データベース202に保存された内勤者端末102のユーザ122の状態情報と通知先URIをメッセージ生成部204に送る(S306)。なお、ステップS307からS309までの工程については第1の実施の形態のステップS110からS112までの工程と同様であるため説明を省略する。
次に本実施の形態におけるNOTIFYメッセージに含まれるメッセージについて説明する。図13は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図である。
図13に示されるように、Request-URIとして状態変化条件保持部の通知先URIに保持された管理者端末103のURIが記述される。Eventヘッダには、プレゼンスイベントを表す"presence"が記述される。ボディ部には状態管理データベース202から取得した例えば「外勤者端末101が日本時間で10時59分33秒に1階ホールにいた」というユーザの状態と、状態が変化した時刻が記述される。なお、状態および状態が変化した時刻は拡張ヘッダを使ってヘッダ部に記述してもよい。
次に、状態管理データベース202で保存されるデータ構造について図14を参照して説明する。なお、状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造については第1の実施の形態と同様であるため省略する。
図14は本実施の形態における状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図である。
状態管理データベース202はプレゼンスサーバ装置100が管理する全ての機器のURIと状態を保持するデータベースであり、機器のURIと、それぞれの機器について1つ以上の状態項目、状態値および状態が変化した時刻が保持されている。
図14に記述された例では、「sip:101@example.com」というURIを持つ機器は、状態項目"place"に対して、エレベータを示す"elevator"という状態値を持ち、状態が変化した時刻は日本時間で10時58分51秒であるということを示す"10:58:51 +900"という値を持つことを示す。これは外勤者端末101が日本時間で10時58分51秒にエレベータへと現在位置を変化させたというメッセージであり、すなわち外勤者端末101、または外勤者端末101のユーザ121が日本時間で10時58分51秒にエレベータの場所へ移動したことを意味している。なお、保持する状態項目と状態値の組としては、図14に記述した例以外にもネットワークへの接続状態を示す"network"など様々なものが考えられる。
以上説明したように本実施の形態では、ユーザ130がプレゼンスサーバ装置100に対して「状態が10時から11時の間に変化した場合だけ通知」という状態変化条件を設定し、プレゼンスサーバ装置100は状態変化条件を満たすときだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置100と管理者端末103のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置100が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態変化時刻を保持し、それが状態変化条件で示された時刻の範囲に入っていると判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態変化時刻の保持および状態変化条件の判定の機能を管理者端末103に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末103にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末103は受信したNOTIFYメッセージの状態変化時刻を保持し、それが管理者端末103に予め設定された状態変化条件で示された時刻の範囲に入っていると判定された場合にユーザに対して状態の通知を行うことにより、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが、外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の変化を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を通知の対象としてもよいことは言うまでもない。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成は第1の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して状態通知要求を行う際に少なくとも一つの状態項目とその状態項目の状態値と、状態変化時刻の範囲を指定する状態変化条件を入力して設定しているものとする。一例として、「外勤者端末101の場所が10時から12時の間に1階会議室となった場合だけ通知」という状態変化条件が設定され、プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101のユーザ121の状態が場所が10時から12時の間に1階会議室となった場合だけ状態通知を行う場合について説明する。
まず、図15を参照して本実施の形態のメッセージフローを説明する。
外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信し、それぞれがユーザ121、122の状態を予め通知して登録しておく。
ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して、状態変化条件として機器の少なくとも一つの状態項目とその状態項目の状態値と、状態変化時刻の範囲、具体的には「外勤者端末101の場所が10時から12時の間にIF会議室となった場合だけ通知」を設定し、通知先URIとして管理者端末103のURIである「sip:103@example.com」を設定しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信すると、機器またはユーザの状態項目、状態値および状態変化時刻を保持し、状態項目、状態値および状態変化時刻が状態変化条件を満たす場合だけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。
次にプレゼンスサーバ装置100で実行される動作について詳細を説明する。なお、プレゼンスサーバ装置100の装置構成および状態変化条件設定動作については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、管理者端末103の装置構成および動作についても第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、送信されるNOTIFYメッセージメッセージのデータ構造については第2の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作について図3と図16を参照して説明する。図16は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図である。
ここで、ステップS401からS405までの工程については第2の実施の形態のステップS301からS305までの工程と同様のため説明を省略する。
ステップS305で、状態変化時刻が状態変化条件に記述された時刻の範囲に入っている場合、PUBLISHメッセージに記述され、状態管理データベース202に保存された外勤者端末101の状態項目とその状態項目の状態値が状態変化条件に記述された状態項目とその状態項目の状態値と合致するか判定する(S406)。合致しない場合はNOTIFYメッセージを生成せずに終了する。合致する場合は、ステップS407に進み、NOTIFYメッセージを生成して送信する。なお、ステップS407からS410までの工程については第2の実施の形態のステップS306からS309までの工程と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように本実施の形態では、ユーザ130がプレゼンスサーバ装置100に対して「外勤者端末101の場所が10時から12時の間にIF会議室となった場合だけ通知」という状態変化条件を設定し、プレゼンスサーバ装置100は状態変化条件を満たすときだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置100と管理者端末103のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置100が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態変化時刻、状態項目とその状態項目の状態値を保持し、それが状態変化条件を満たしていると判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態変化時刻、状態項目とその状態項目の状態値の保持および状態変化条件の判定の機能を管理者端末103に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末103にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末103は受信したNOTIFYメッセージの状態変化時刻、状態項目とその状態項目の状態値を保持し、それが管理者端末103に予め設定された状態変化条件を満たしていると判定された場合にユーザに対して状態の通知を行うことにより、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。さらに本実施の形態では、状態変化条件として状態変化時刻、状態項目とその状態項目の状態値を指定しているがこれに限定されることはない。状態継続時間、一つ以上の状態項目とその状態項目の状態値、あるいは状態継続時間、状態変化時間、一つ以上の状態項目とその状態項目の組み合わせなど様々な状態変化条件を指定することが可能である。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが、外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の変化を通知の対象にするなど、様々な人やものの状態を通知の対象としてもよいことは言うまでもない。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成は第1の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して状態通知要求を行う際に少なくとも一つの状態項目とその状態項目の状態値の変化履歴を指定する状態変化条件を入力して設定しているものとする。一例として、「外勤者端末101のユーザ121の場所が休憩室→喫煙室→休憩室と状態変化した場合だけ通知」という状態変化条件が設定され、プレゼンスサーバ装置100は状態変化条件を満たすときのみ状態通知を行う例を示す。
まず、図17を参照して本実施の形態のメッセージフローを説明する。
外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信し、それぞれユーザ121、122の状態を予め通知して登録しておく。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信するごとに、保持している状態変化の履歴を更新する。
ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して、状態変化条件として「外勤者端末101の場所が休憩室→喫煙室→休憩室と状態変化した場合だけ通知」を設定し、通知先URIとして管理者端末103のURIである「sip:103@example.com」を設定しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信するごとに、状態と状態変化時刻の履歴を更新し、ユーザ121の状態変化履歴が状態変化条件を満たす場合だけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。
次にプレゼンスサーバ装置100で実行される動作について詳細を説明する。なお、プレゼンスサーバ装置100の装置構成および状態変化条件設定動作については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、管理者端末103の装置構成および動作についても第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作について図3と図18を参照して説明する。図18は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図である。
最初に、通信部205がPUBLISHメッセージを受信し(S501)、受信したPUBLISHメッセージを制御部201に送る(S502)。制御部201はPUBLISHメッセージに記述された状態を状態管理データベース202に保存する(S503)。このとき状態管理データベース202は少なくとも一つの状態項目とその状態項目の状態値の変化履歴を保持しており、PUBLISHメッセージに記述された状態を最新状態値として変化履歴を更新する。
例えばPUBLISHメッセージに内勤者端末102のユーザ122が在席していることを表す「sip:102@example.com:presence="open"」という状態が記述されていた場合は、それを最新の状態として保持し、すでに保持してあった状態を過去の状態として更新する。なお、状態管理データベース202で保存されるデータ構造については後述する。
制御部201は状態変化条件保持部203に保存されている状態変化条件と通知先URIを取得し(S504)、状態変化条件により指定されたユーザ121の状態の履歴を状態管理データベース202から取得する(S505)。ここで、取得したユーザ121の変化履歴が、状態変化条件により指定された変化履歴の条件を満たすか判定する(S506)。変化履歴の条件を満たさない場合はNOTIFYメッセージを生成せずに終了する。変化履歴の条件を満たす場合は、ステップS507に進み、NOTIFYメッセージを生成して送信する。なお、ステップS507からS510までの工程は第2の実施の形態のステップS306からS309までの工程と同様であるため説明を省略する。
次に本実施の形態におけるNOTIFYメッセージについて説明する。
図19は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図である。
Request-URIとして状態変化条件保持部の通知先URIに保持された管理者端末103のURIが記述される。Eventヘッダには、時間変化に関するイベントを表す"Time-Filter"と記述する。ボディ部には状態管理データベース202から取得した状態と、状態が変化した時刻の履歴が記述される。なお、状態および状態が変化した時刻の履歴は拡張ヘッダを使ってヘッダ部に記述してもよい。
次に、状態管理データベース202で保存されるデータの構造について説明する。なお、状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造については図10で示された説明した第1の実施の形態における状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造と同様であるため説明を省略する。
図20は本実施の形態における状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図である。
状態管理データベース202はプレゼンスサーバ装置100が管理する全ての機器のURIと状態を保持するデータベースであり、機器のURIと、それぞれの機器について1つ以上の状態項目とその状態項目の状態値および状態が変化した時刻についてそれぞれ変化履歴が保存されている。
図20に示された例では、「sip:101@example.com」というURIを持つ機器は、状態項目"place"に対して、休憩室を示す"rest_room"という状態値を持ち、状態変化時刻は日本時間で10時58分51秒であるということを示す"10:58:51 +900"という値を持つことを示し、状態項目とその状態項目の状態値および状態変化時刻の履歴を複数保持する。なお、図19では変化履歴として3つの状態の変化の履歴の履歴変化情報が保存されているが、保存する履歴変化情報の状態の変化の履歴の数はそれより多くても少なくてもよいし、一定時間内に変化した状態の変化の履歴の履歴変化情報だけを保存してもよい。
以上説明したように本実施の形態では、ユーザ130がプレゼンスサーバ装置100に対して「外勤者端末101の場所が休憩室→喫煙室→休憩室と状態変化した場合だけ通知」という状態変化条件を設定し、プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101のユーザ121の状態の変化の履歴が状態変化条件を満たすときだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置100と管理者端末103のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置100が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態変化履歴を保持し、それが状態変化条件を満たしていると判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態変化履歴の保持および状態変化条件の判定の機能を管理者端末103に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末103にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末103は受信したNOTIFYメッセージの状態変化履歴を保持し、それが管理者端末103に予め設定された状態変化条件を満たしていると判定された場合にユーザに対して状態の通知を行うことにより、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。さらに本実施の形態では、状態変化条件として状態変化時刻、状態項目とその状態項目の状態値の履歴情報を指定しているがこれに限定されることはない。状態継続時間、一つ以上の状態項目とその状態項目の状態値の履歴情報、あるいは状態継続時間、状態変化時間、一つ以上の状態項目とその状態項目の履歴情報の組み合わせなど様々な状態変化条件を指定することが可能である。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の状態を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を通知の対象としてもよいことは言うまでもない。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成は第1の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して状態通知要求を行う際に複数の機器またはユーザに個別に対応する複数の個別の状態変化条件と、それら複数の個別の状態変化条件間の論理条件を指定する全体の状態変化条件を入力して設定しているものとする。一例として、外勤者端末101のユーザ121の個別の状態変化条件と内勤者端末102のユーザ122の個別の状態変化条件間の論理積である、「外勤者端末101のユーザ121の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末102のユーザ122のプレゼンス状態が在席である状態が10分以上継続した場合にだけ通知」という論理条件が全体の状態変化条件として設定され、プレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101のユーザ121の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末102のユーザ122のプレゼンス状態が在席である状態が10分以上継続した場合にだけ状態通知を行う場合について説明する。
まず、図21を参照して本実施の形態のメッセージフローを説明する。
外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信し、それぞれユーザ121、122の状態を予め登録しておく。
ユーザ130はプレゼンスサーバ装置100に対して、状態変化条件として「外勤者端末101のユーザ121の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末102のユーザ122のプレゼンス状態が在席である状態が10分以上継続した場合にだけ通知」を設定し、通知先URIとして管理者端末103のURIである「sip:103@example.com」を設定しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置100に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置100はPUBLISHメッセージを受信すると、それぞれの個別の状態変化条件に記述された時間分のタイマーを設定し、タイマー終了後に一方の機器またはユーザの状態が変化していない場合、他方の機器またはユーザの状態の履歴を参照し、他方の機器またはユーザの状態も該当する個別の状態変化条件を満たす場合だけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する。
次にプレゼンスサーバ装置100で実行される動作について詳細を説明する。なお、プレゼンスサーバ装置100の装置構成および状態変化条件設定動作については第4の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、管理者端末103の装置構成および動作については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作について図3と図22を参照して説明する。図22は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図である。
ここで、ステップS601からS604までの工程については第4の実施の形態のステップS501からS504までの工程と同様であるため説明を省略する。制御部201はステップS604で取得したそれぞれの個別の状態変化条件に記述された状態継続時間分のタイマーを開始する(S605)。タイマーが終了すると(S606)、PUBLISHメッセージに記述された一方の機器またはユーザの状態を状態管理データベース202から取得し(S607)、状態が変化したか判定する(S608)。状態が変化した場合はNOTIFYメッセージを生成せずに終了する。状態が変化しなかった場合はその機器またはユーザに関する個別の状態変化条件で指定された状態継続時間を超えたと判断し、ステップS609に進む。その後、状態管理データベース202から状態変化条件に記述されている他方の機器またはユーザの状態の履歴を取得して(S609)、取得した状態の履歴から状態継続時間を計算し、他方の機器またはユーザの状態に関する個別の状態変化条件が指定した状態継続時間を超えているか判定する(S610)。超えていない場合はNOTIFYメッセージを生成せずに終了する。超えている場合は、全ての状態変化条件、すなわち指定された個別の状態変化条件間の論理条件を満たしていると判断してステップS611に進み、NOTIFYメッセージを生成して送信する。なお、本実施の形態では、複数の個別の状態変化条件間の論理条件として全ての個別の状態変化条件を満たす場合(AND条件)のみNOTIFYメッセージを送信する例を挙げたが、複数の個別の状態変化条件間の論理条件として、一つ以上の個別の状態変化条件を満たす場合(OR条件)、もしくは満たさない場合(NOT条件)のみNOTIFYメッセージを送信する場合も可能であり、論理積以外のその他の論理条件であってもよいこと言うまでもない。また、ステップS611からS614までの工程については第2の実施の形態のステップS306からS309までの工程と同様であるため説明を省略する。
次に本実施の形態におけるNOTIFYメッセージメッセージについて説明する。
図23は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図である
Request-URIとして状態変化条件保持部の通知先URIに保持された管理者端末103のURIが記述される。Eventヘッダには、状態の時間状態変化に関するイベントを表す"Time-Filter"と記述する。ボディ部には状態管理データベース202から取得した複数の機器またはユーザの状態、すなわち外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態と、状態が変化した時刻が記述される。なお、状態および状態が変化した時刻は拡張ヘッダを使ってヘッダ部に記述してもよい。
以上説明したように本実施の形態では、ユーザ130がプレゼンスサーバ装置100に対して「外勤者端末101のユーザ121の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末102のユーザ122のプレゼンス状態が在席である状態が10分以上継続した場合にだけ通知」という個別の状態変化条件間の論理条件を設定し、プレゼンスサーバ装置100は上述の個別の状態変化条件間の論理条件が満たされるときだけ管理者端末103に対してNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置100と管理者端末103のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置100が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態変化履歴および状態継続時間を保持し、それが状態変化条件を満たしていると判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態変化履歴および状態継続時間の保持と状態変化条件の判定の機能を管理者端末103に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置100は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末103にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末103は受信したNOTIFYメッセージの状態変化履歴と状態継続時間を保持し、それが管理者端末103に予め設定された状態変化条件を満たしていると判定された場合にユーザに対して状態の通知を行うことにより、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが、外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の変化を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を対象としてもよいことは言うまでもない。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成は管理者端末103およびプレゼンスサーバ装置100に代わり管理者端末113およびプレゼンスサーバ装置400を備えている。同一の構成および同一の処理については説明を省略する。
本実施の形態では、管理者端末113はプレゼンスサーバ装置400に対して状態通知要求を行う際に、プレゼンスサーバ装置400の画面から入力を行うのではなく、状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを送信するものとする。一例として管理者端末113は、「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを送信し、プレゼンスサーバ装置400は受信したSUBSCRIBEメッセージに記述された状態変化条件を設定して、状態変化条件を満たすときのみ状態通知を行う場合について説明する。
最初に図24を用いて本実施の形態のメッセージフローを説明する。外勤者端末101、内勤者端末102はプレゼンスサーバ装置400に対してPUBLISHメッセージを送信し、それぞれユーザ121、122の状態を予め登録しておく。管理者端末113はプレゼンスサーバ装置400に対して、状態変化条件と通知先URIを記述したSUBSCRIBEメッセージを送信する。ここでは状態変化条件として「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」を記述し、通知先URIとして管理者端末113のURIである「sip:103@example.com」を記述しておく。プレゼンスサーバ装置400はSUBSCRIBEメッセージを受信すると、そこに記述された状態変化条件と通知先URIを保持しておく。
外勤者端末101、内勤者端末102はそれぞれユーザ121、122の状態が変化するたびにプレゼンスサーバ装置400に対してPUBLISHメッセージを送信する。プレゼンスサーバ装置400はPUBLISHメッセージを受信すると、状態変化条件に記述された時間分のタイマーを設定し、タイマー終了後に状態が変化していない場合だけ管理者端末113に対してNOTIFYメッセージを送信する。
最初に管理者端末113の構成と管理者端末113がSUBSCRIBEメッセージを送信する際に実行する動作について、図25と図26を参照して説明する。図25は本実施の形態における管理者端末113の構成を示すブロック図であり、図26は本実施の形態における管理者端末113がSUBSCRIBEメッセージを送信する際に実行する動作を示すフロー図である。
管理者端末113の構成について説明する。管理者端末113は、図25に示されるように、管理者端末113を構成する全ての構成部品の動作を制御する制御部401と、管理者端末113の図示されていない画面に情報を出力する画面出力部402と、画面から入力された情報を入力する入力受信部403、通知先URIおよび状態情報を含む信号を生成するメッセージ生成部404、プレゼンスサーバ装置400、外勤者端末101、内勤者端末102など外部の機器と信号の送受信を行う通信部405とから構成されている。画面出力部402と入力受信部403は、例えば、タッチパネルなどで構成されてもよい。
最初に、制御部401は状態変化条件を入力する画面を表示する命令を画面出力部402に送り(S701)、ユーザ130からの入力を待つ(S702)。ユーザ130から状態変化条件が入力されるとその情報が入力受信部403から制御部401へ送られる(S703)。ここでは状態変化条件として「1分以上同一の状態が継続した場合だけ通知」という条件が入力されたものとする。
制御部401は入力された条件を状態変化条件のフォーマットに変換する(S704)。ここでは「Continuing_time>=1min」という状態変化条件に変換する。
制御部401は変換した状態変化条件をメッセージ生成部404に送り(S705)、メッセージ生成部404は状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを生成する(S706)。メッセージ生成部404は生成したSUBSCRIBEメッセージを通信部405に送り(S707)、通信部405は受け取ったSUBSCRIBEメッセージをプレゼンスサーバ装置400に向けて送信する(S708)。ここでプレゼンスサーバ400のアドレスは管理者端末113に予め設定されていてもよいし、ユーザが入力画面から入力してもよい。SUBSCRIBEメッセージのデータに関する詳細は後述する。
次にプレゼンスサーバ装置400の構成とSUBSCRIBEメッセージ受信動作について図27と図28を参照して説明する。図27は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置400の構成を示すブロック図であり、図28は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置400がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作を示すフロー図である。なお、プレゼンスサーバ装置400がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作については第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。また、状態管理データベース502と状態変化条件保持部503のデータ構造についても第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
まず、プレゼンスサーバ装置400の構成について説明する。プレゼンスサーバ装置400は、図27に示されるように、プレゼンスサーバ装置400を構成する全ての構成部品の動作を制御する制御部501と、プレゼンスサーバ装置400が管理する全ての機器のURIと状態を保存する状態管理データベース502と、状態変化条件と通知先URIを保存する状態変化条件保持部503と、通知先URIおよび状態情報を含む信号を生成するメッセージ生成部504と、外勤者端末101、内勤者端末102、管理者端末113など外部の機器と信号の送受信を行う通信部505とを備えている。
図28は本実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置400がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作を示すフロー図である。
最初に、通信部505がSUBSCRIBEメッセージを受信し(S710)、受信したSUBSCRIBEメッセージを制御部501に送る(S711)。制御部501はSUBSCRIBEメッセージに記述された状態変化条件と通知先URIを状態変化条件保持部503に保存する(S712)。ここでは状態変化条件として「Continuing_time>=1min」が記述されているのでこれを保存する。通知先URIとしてはSUBSCRIBEメッセージのContactヘッダに記述されたURIを保存する。
その後、プレゼンスサーバ装置400はSUBSCRIBEメッセージに対する最初のNOTIFYメッセージを送信してもよい。最初のNOTIFYメッセージ送信については通常のSIP手順と同様であるため説明を省略する。
次に本実施の形態におけるSUBSCRIBEメッセージメッセージについて説明する。なお、NOTIFYメッセージに含まれるメッセージの詳細は第1の実施の形態と同様のため省略する。
SUBSCRIBEメッセージについて図29を参照して説明する。図29は本実施の形態における管理者端末113からプレゼンスサーバ装置400に送信されるSUBSCRIBEメッセージのデータの構造を示す図である。
Contactヘッダには、通知先URI、Request-URIとして、管理者端末113に予め設定された任意のアドレス(anonymous@anywhereなど)が記述される。Eventヘッダには、機器の時間変化状態を指定したフィルタを示す"Time-Filter"と記述する。ボディ部には状態変化条件を記述する。なお、状態変化条件は拡張ヘッダを使ってヘッダ部に記述してもよい。
本実施の形態では、通信部405がプレゼンスサーバ装置400から外勤者端末101のユーザ121、内勤者端末102のユーザ122の状態を示す信号を受信する状態情報受信手段、および状態変化条件を設定する変化条件情報パケットをプレゼンスサーバ装置400へ送信する変化条件送信手段を構成している。
通信部505は、管理者端末113から送信される変化条件情報パケットを受信する変化条件情報受信手段を構成し、状態変化条件保持部503は通信部505により受信された変化条件情報パケットに基づいて状態変化条件を保存する状態変化条件設定手段を構成する。
状態管理データベース502は、通信部505を介して受信する外勤者端末101と内勤者端末102からユーザ121とユーザ122の状態情報に基づいてユーザ121とユーザ122の状態変化情報を保存するようになっており、状態変化情報保存手段を構成する。
制御部501は、状態管理データベース502に保存された外勤者端末101のユーザ121と内勤者端末102のユーザ122の状態変化情報と状態変化条件保持部503に保存された状態変化条件を比較して、ユーザ121とユーザ122の状態が所定の程度を超えて変化したか否かを判定するようになっており、状態変化判定手段を構成している。
さらに通信部505は、ユーザの状態が所定の程度を超えて変化したと制御部501により判定された場合に、管理者端末113に状態情報を含むNOTIFYメッセージを送信するようになっており、状態変化通知情報送信手段を構成している。
以上説明したように本実施の形態では、管理者端末113がプレゼンスサーバ装置400に対して状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを送信し、プレゼンスサーバ装置400は状態変化条件を満たすときだけNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、状態変化条件を管理者端末113が指定することが可能となり、より適切なタイミングでNOTIFYメッセージが送信され、不要なNOTIFYメッセージが送信されることがなくなり、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、プレゼンスサーバ装置400と管理者端末113のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置400が外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122の状態継続時間を計測し、それが状態変化条件で示された状態継続時間以上と判定された場合にNOTIFYメッセージを送信していたが、状態継続時間の計測および判定の機能を管理者端末113に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置400は外勤者端末101と内勤者端末102のユーザ121、122の状態が変化するたびに管理者端末113にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末113は受信したNOTIFYメッセージから状態継続時間を計測し、それが管理者端末113に予め設定された状態変化条件で示された状態継続時間以上と判定された場合にユーザに対して状態の通知を行うことにより、ユーザは必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。また、本実施の形態では、外勤者端末101、内勤者端末102のユーザ121、122が状態発行体を構成し、ユーザ121、122の状態の変化を通知の対象としているが、外勤者端末101、内勤者端末102が状態発行体を構成し、外勤者端末101、内勤者端末102自体の状態の変化を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を対象としてもよいことは言うまでもない。
(第7の実施の形態)
図30は第7の実施の形態のプレゼンスサーバ装置、管理者端末およびネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図30においてネットワークシステムは、内勤者端末601、外勤者端末602、管理者端末603とを備え、内勤者端末601、外勤者端末602、管理者端末603はネットワーク610を介して相互に接続されている。内勤者端末601はユーザ621が操作する、例えばPCなどの機器であり、外勤者端末602はユーザ622が操作する、例えば携帯電話、PDAなどの機器である。ここで内勤者端末601は第6の実施の形態のプレゼンスサーバ装置400と同様の構成を有し、さらに内勤者端末601自体の状態変化情報を設定するようになっている。すなわち、内勤者端末601を構成する状態管理データベースは、他の機器のURIと状態とともに内勤者端末601自体または内勤者端末601を操作するユーザ621の状態も保存し、内勤者端末601を構成する状態変化条件保持部は内勤者端末601自体またはユーザ621の状態変化条件も保存し、内勤者端末601を構成する制御部は、状態管理データベースに保存された内勤者端末601自体またはユーザ621の状態変化情報も状態変化条件保持部に保存された状態変化条件と比較して、状態が所定の程度を超えて変化したか否かを判定するようになっている。管理者端末603はユーザ630が操作する、例えばPCなどの機器である。さらに管理者端末603は第6の実施の形態の管理者端末103と同様の構成を有しているものとする。管理者端末603は内勤者端末601、外勤者端末602のユーザ621、622の状態の通知を望み、内勤者端末601または外勤者端末602のいずれかに状態通知要求を送る。ここでは内勤者端末601に対して、「外勤者端末602のユーザ622の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末601のユーザ621のプレゼンス状態が在席である状態が10分以上継続した場合にだけ通知」という状態変化条件を指定した状態通知要求を送り、内勤者端末601は外勤者端末602に対して状態通知要求を送って外勤者端末602のユーザ622の状態を取得し、状態変化条件を満たすときのみ状態通知を行う例を示す。
最初に、図31を用いて本実施の形態のメッセージフローを説明する。
管理者端末603は内勤者端末601に対して状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを送信する。このとき状態変化条件としては「外勤者端末602のユーザ622の場所が居室である状態が10分以上継続し、かつ、内勤者端末601のユーザ621のプレゼンス状態がopenである状態が10分以上継続した場合にだけ通知」という条件を表す以下のメッセージをSIPボディ部に記述する。
「sip:602@example.com;place="desk"; Continuing_time>=10min AND
sip:601@example.com;presence="open"; Continuing_time>=10min」
内勤者端末601はSUBSCRIBEメッセージを受信すると、外勤者端末602に対して場所状態の通知要求を行うSUBSCRIBEメッセージを送信する。外勤者端末602はSUBSCRIBEメッセージを受信すると場所状態を記述したNOTIFYメッセージを内勤者端末601に送信する。内勤者端末601は外勤者端末602からNOTIFYメッセージを受信した場合、または内勤者端末601のユーザ621自身の場所状態が変化した場合に状態変化条件に記述された時間分のタイマーを設定し、タイマー終了後にユーザ621の状態が変化していない場合、状態変化条件に記述された他の機器またはユーザの状態の履歴を参照し、他の機器またはユーザの状態も状態変化条件を満たす場合だけ管理者端末603に対してNOTIFYメッセージを送信する。
次に内勤者端末601の動作について詳細を説明する。なお、内勤者端末601の構成については、内勤者端末601を構成する状態管理データベースは、他の機器のURIと状態とともに内勤者端末601自体または内勤者端末601を操作するユーザ621の状態も保存し、内勤者端末601を構成する状態変化条件保持部は内勤者端末601自体またはユーザ621の状態変化条件も保存し、内勤者端末601を構成する制御部は、状態管理データベースに保存された内勤者端末601自体またはユーザ621の状態変化情報も状態変化条件保持部に保存された状態変化条件と比較して、状態が所定の程度を超えて変化したか否かを判定するようになっている点以外は第6の実施の形態のプレゼンスサーバ装置400と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。また、管理者端末603の構成と動作については第6の実施の形態の管理者端末103と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
最初に内勤者端末601がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作について図27と図32を参照して説明する。図32は本実施の形態における内勤者端末601がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作を示すフロー図である。
最初に通信部505がSUBSCRIBEメッセージを受信し(S801)、受信したSUBSCRIBEメッセージを制御部501に送る(S802)。制御部501はSUBSCRIBEメッセージに記述された状態変化条件と通知先URIを状態変化条件保持部503に保存する(S803)。ここでは状態変化条件が以下のように記述され、通知先URIとして管理者端末603のURIがContactヘッダに記述されているものとする。
「sip:602@example.com;place="desk"; Continuing_time>=10min AND
sip:601@example.com;presence="open"; Continuing_time>=10min」
その後、状態変化条件に記述された外勤者端末602のURIおよび状態変化条件をメッセージ生成部504に送る(S804)。メッセージ生成部504は受け取ったURIをRequest-URIに記述したSUBSCRIBEメッセージを生成し(S805)、それを通信部505に送る(S806)。通信部505はSUBSCRIBEメッセージを外勤者端末602に送信し(S807)、SUBSCRIBEメッセージに対するNOTIFYメッセージの受信を待つ(S808)。
外勤者端末602からのNOTIFYメッセージを通信部505が受信すると(S809)、通信部505は受信したNOTIFYメッセージを制御部501に送る(S810)。制御部501はNOTIFYメッセージに記述された状態を状態管理データベース502に保存する(S811)。その後、外勤者端末602はSUBSCRIBEメッセージに対する最初のNOTIFYメッセージを送信してもよい。
次に内勤者端末601がNOTIFYメッセージを送信する際に実行する動作について図27と図33を参照して説明する。図33は本実施の形態における内勤者端末601がNOTIFYメッセージを送信する際に実行する動作を示すフロー図である。
通信部505は最初に外勤者端末602からのNOTIFYメッセージを受信するか、または内勤者端末601自身の状態が変化するのを待つ(S901)、外勤者端末602からNOTIFYメッセージを受信するか、内勤者端末601自身の状態が変化すると(S902)、受信したNOTIFYメッセージに記述された状態か、または内勤者端末601自身の変化した状態を状態管理データベース502に保存する(S903)。ここで、S904からS914までの工程については第6の実施の形態のS604からS614までの工程と同様であるため説明を省略する。
なお、S904からS914までのステップは内勤者端末601自身の状態が変化し、状態管理データベース502に保存されている状態を変更した場合にも実行され、必要に応じてNOTIFYメッセージが生成される。
以上説明したように本実施の形態では、管理者端末603が内勤者端末601に対して状態変化条件を記述したSUBSCRIBEメッセージを送信し、内勤者端末601は状態変化条件に記述された状態を取得するために外勤者端末602にSUBSCRIBEメッセージを送信し状態を取得し、状態変化条件を満たすときだけNOTIFYメッセージを送信する例を示した。これによって、プレゼンスサーバ装置が無い場合でも状態変化条件を指定することができ、ネットワークリソースを有効に使用できるとともに、内勤者端末601と管理者端末603のNOTIFYメッセージの送受信に関わる負荷が軽減される。また、本実施の形態のような構成をとることにより、サーバメンテナンスの必要がなくなる。
なお、本実施の形態ではプレゼンスサーバ装置の機能を実行する内勤者端末601が内勤者端末601、外勤者端末602の状態変化履歴および状態継続時間を保持し、それが状態変化条件を満たしていると判定された場合にNOTIFYメッセージを管理者端末603に送信していたが、状態変化履歴および状態継続時間の保持と状態変化条件の判定の機能を管理者端末603に持たせても、ユーザが必要なタイミングでの状態通知が可能となる。例えばプレゼンスサーバ装置の機能を実行する内勤者端末601が内勤者端末601、外勤者端末602の状態が変化するたびに管理者端末603にNOTIFYメッセージを送信する。管理者端末603は受信したNOTIFYメッセージの状態変化履歴と状態継続時間を保持し、それが管理者端末603に予め設定された状態変化条件を満たしていると判定された場合にユーザ630に対して状態の通知を行うことにより、ユーザ630は必要なタイミングでの状態通知を受けることができる。本実施の形態では、内勤者端末601、外勤者端末602のユーザ621、622が状態発行体を構成し、ユーザ621、622の状態の変化を通知の対象としているが、内勤者端末601、外勤者端末602が状態発行体を構成し、内勤者端末601、外勤者端末602自体の状態の変化を通知の対象とするなど、様々な人やものの状態を通知の対象としてもよいことは言うまでもない。
以上のように、本発明に係る通知装置、被通知装置および通知方法は、ネットワークに接続された装置の状態を通知する際に、不要な通知を減らすことにより、ネットワークリソースを有効に利用できるとともにプレゼンスサーバの処理負担を軽減することができるという効果を有し、プレゼンスサービスや機器またはユーザの状態管理サービスにおけるサーバの負荷軽減方法等として有用である。
第1の実施の形態の通知装置および被通知装置を適用したネットワークシステムの構成を示すブロック図 図1に示すネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置の構成を示すブロック図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置が状態変化条件を設定する際に実行する動作を示すフロー図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図 第1の実施の形態における管理者端末103の構成を示すブロック図 第1の実施の形態における管理者端末103がNOTIFYメッセージの受信後に実行する動作を示すフロー図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ100装置から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100の状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図 第1の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100の状態変化条件保持部203で保存されるデータの構造を示すブロック図 第2の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第2の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図 第2の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図 第2の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100の状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図 第3の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第3の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図 第4の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第4の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図 第4の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図 第4の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100の状態管理データベース202で保存されるデータの構造を示すブロック図 第5の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第5の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100がPUBLISHメッセージ受信後に実行する動作を示すフロー図 第5の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置100から管理者端末103に送信されるNOTIFYメッセージのデータの構造を示すブロック図 第6の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第6の実施の形態における管理者端末113の構成を示すブロック図 第6の実施の形態における管理者端末113がSUBSCRIBEメッセージを送信する際に実行する動作を示すフロー図 第6の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置400の構成を示すブロック図 第6の実施の形態におけるプレゼンスサーバ装置400がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作を示すフロー図 第6の実施の形態における管理者端末113からプレゼンスサーバ装置400に送信されるSUBSCRIBEメッセージのデータの構造を示す図 第7の実施の形態の通知装置および被通知装置を適用したネットワークシステムの構成を示すブロック図 第7の実施の形態におけるネットワークシステムのメッセージフローを示すシーケンス図 第7の実施の形態における内勤者端末601がSUBSCRIBEメッセージを受信する際に実行する動作を示すフロー図 第7の実施の形態における内勤者端末601がNOTIFYメッセージを送信する際に実行する動作を示すフロー図 従来のSIPイベント通知機能を使ったプレゼンスサービスにおけるネットワーク構成の一例を示す図 従来のSIPプロトコルに準拠したプレゼンスサービスにおけるメッセージフローの一例を示す図 従来のイベントフィルタのメッセージフローの一例を示す図
符号の説明
100、400、700 プレゼンスサーバ装置
101、602 外勤者端末
102、601 内勤者端末
103、113、603 管理者端末
701、702、703、704 パーソナルコンピュータ
110、610、710 ネットワーク(LAN)
121、122、130、621、622、630 ユーザ
201 プレゼンスサーバ装置の制御部
202 プレゼンスサーバ装置の状態管理データベース
203 プレゼンスサーバ装置の状態変化条件保持部
204 プレゼンスサーバ装置のメッセージ生成部
205 プレゼンスサーバ装置の通信部
206 プレゼンスサーバ装置の画面出力部
207 プレゼンスサーバ装置の入力受信部
301 管理者端末の制御部
302 管理者端末の画面出力部
303 管理者端末の通信部
401 管理者端末の制御部
402 管理者端末の画面出力部
403 管理者端末の入力受信部
404 管理者端末のメッセージ生成部
405 管理者端末の通信部
501 プレゼンスサーバ装置の制御部
502 プレゼンスサーバ装置の状態管理データベース
503 プレゼンスサーバ装置の状態変化条件保持部
504 プレゼンスサーバ装置のメッセージ生成部
505 プレゼンスサーバ装置の通信部

Claims (26)

  1. 時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間情報、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻情報、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴情報の少なくとも一つを含む状態変化情報を保存する状態変化情報保存手段と、
    状態変化条件を設定する状態変化条件設定手段と、
    前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態変化情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態変化条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する状態変化判定手段と、
    前記状態変化判定手段によって前記発行体の状態が変化したと判定した場合に、状態変化を通知する状態変化通知パケットを送信する状態変化通知情報送信手段とを備えた通知装置。
  2. 前記状態変化情報保存手段は、前記状態継続時間を保存し、
    前記状態変化条件設定手段は、前記状態継続時間を指定する状態継続時間条件を設定し、
    前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態継続時間情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態継続時間条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
  3. 前記状態変化情報保存手段は、前記状態変化時刻を保存し、
    前記状態変化条件設定手段は、前記状態変化時刻の範囲を指定する状態変化時刻条件を設定し、
    前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態変化時刻情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態変化時刻条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
  4. 前記状態変化情報保存手段はさらに、少なくとも1つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を保存し、
    前記状態変化条件設定手段はさらに、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値を指定する前記状態項目の状態値条件を設定し、前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通知装置。
  5. 前記状態変化情報保存手段は、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す変化履歴情報を保存し、
    前記状態変化条件設定手段は、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する履歴条件を設定し、
    前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す前記変化履歴情報と前記状態変化条件設定手段により設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の前記変化履歴条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
  6. 前記状態変化情報保存手段は、複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化情報を保存し、
    前記状態変化条件設定手段は、前記複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を設定し、
    前記状態変化判定手段は、前記状態変化情報保存手段に保存された前記複数の状態変化情報と、前記状態変化条件設定手段により設定された前記複数の状態変化条件間の論理条件とに基づいて前記複数の状態発行体の前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項5までの何れかに記載の通知装置。
  7. さらに、前記状態変化条件を示す変化条件情報パケットを受信する変化条件情報受信手段を備え、前記状態変化条件設定手段は、前記変化条件情報受信手段により受信された前記変化条件情報パケットに基づいて前記状態変化条件を設定することを特徴とする請求項1から請求項6までの何れかに記載の通知装置。
  8. 前記状態発行体は前記通知装置を含み、前記状態変化条件設定手段は、少なくとも前記通知装置自体の状態変化情報を設定することを特徴とする請求項1から請求項7までの何れかに記載の通知装置。
  9. 前記状態変化通知情報送信手段は、前記状態変化通知パケットをSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルに準拠して送信することを特徴とする請求項1から請求項8までの何れかに記載の通知装置。
  10. 時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体の前記状態を通知する通知装置とネットワークを介して接続され、前記通知装置から前記状態発行体の前記状態を示す状態通知パケットを受信する状態情報受信手段と、
    前記状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴の少なくとも一つを設定する状態変化条件を通知する変化条件情報パケットを送信する変化条件送信手段とを備えた被通知装置。
  11. 前記変化条件送信手段は、前記状態継続時間を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の被通知装置。
  12. 前記変化条件送信手段は、前記状態変化時刻を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の被通知装置。
  13. 前記変化条件送信手段はさらに、少なくとも一つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項11または請求項12に記載の被通知装置。
  14. 前記変化条件送信手段は、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載の被通知装置。
  15. 前記変化条件送信手段は、複数状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項10から請求項14までの何れかに記載の被通知装置。
  16. 前記変化条件送信手段は、少なくとも前記通知装置の状態変化条件を指定する変化条件情報パケットを送信することを特徴とする請求項10から請求項15までの何れかに記載の被通知装置。
  17. 前記変化条件送信手段は、前記変化条件情報パケットをSIPプロトコルに準拠して送信することを特徴とする請求項10から請求項16までの何れかに記載の被通知装置。
  18. 時間の経過に応じて様々な状態をとりうる状態発行体が同一の状態を継続している時間を表す状態継続時間情報、前記状態発行体が前記状態を変化させた時刻を表す状態変化時刻情報、および前記状態発行体の変化の履歴を表す変化履歴情報の少なくとも一つを含む状態変化情報を保存する状態変化情報保存ステップと、
    状態変化条件を設定する状態変化条件設定ステップと、
    前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態変化情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態変化条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定する状態変化判定ステップと、
    前記状態変化判定ステップが前記発行体の状態が変化したと判定した場合に、状態変化を通知する状態変化通知パケットを送信する状態変化通知パケット送信ステップとを備えた状態通知方法。
  19. 前記状態変化情報保存ステップは、前記状態継続時間を保存し、
    前記状態変化条件設定ステップは、前記状態継続時間を指定する状態継続時間条件を設定し、
    前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態継続時間情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態継続時間条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項18に記載の状態通知方法。
  20. 前記状態変化情報保存ステップは、前記状態変化時刻を保存し、
    前記状態変化条件設定ステップは、前記状態変化時刻の範囲を指定する状態変化時刻条件を設定し、
    前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態変化時刻情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態変化時刻条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項18に記載の状態通知方法。
  21. 前記状態変化情報保存ステップは、少なくとも一つの前記状態発行体の状態を表す状態項目と前記状態項目の状態値を保存し、
    前記状態変化条件設定ステップは、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値を指定する前記状態項目の状態値条件を設定し、前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項20または請求項21に記載の状態通知方法。
  22. 前記状態変化情報保存ステップは、前記状態発行体の少なくとも一つの前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す変化履歴情報を保存し、
    前記状態変化条件設定ステップは、前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化を指定する履歴条件を設定し、
    前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の変化の履歴を表す前記変化履歴情報と前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記状態項目と前記状態項目の前記状態値の前記変化履歴条件とに基づいて前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項18に記載の状態通知方法。
  23. 前記状態変化情報保存ステップは、複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化情報を保存し、
    前記状態変化条件設定ステップは、前記複数の状態発行体それぞれの複数の状態変化条件と、前記複数の状態変化条件間の論理条件を設定し、
    前記状態変化判定ステップは、前記状態変化情報保存ステップで保存された前記複数の状態変化情報と、前記状態変化条件設定ステップにより設定された前記複数の状態変化条件間の論理条件とに基づいて前記複数の状態発行体の前記発行体の状態が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項18から請求項22までの何れかに記載の状態通知方法。
  24. さらに、前記状態変化条件を示す変化条件情報パケットを受信する変化条件情報パケット受信ステップを備え、前記状態変化条件設定ステップは、前記変化条件情報パケット受信ステップにより受信された前記変化条件情報パケットに基づいて前記状態変化条件を設定することを特徴とする請求項18から請求項23までの何れかに記載の状態通知方法。
  25. 前記状態発行体は状態を通知する通知装置前記状態通知方法をを含み、前記状態変化条件設定ステップは、少なくとも前記状態通知装置方法自体の状態変化情報を設定することを特徴とする請求項18から請求項24までの何れかに記載の状態通知方法。
  26. 前記状態変化通知パケット送信ステップは、前記状態変化通知パケットをSIPプロトコルに準拠して送信することを特徴とする請求項18から請求項25までの何れかに記載の状態通知方法。
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