JP4288410B2 - プレゼンスシステム、プレゼンスサーバおよびプログラム - Google Patents

プレゼンスシステム、プレゼンスサーバおよびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザの状態を他のユーザに通知するシステムに関し、特にプレゼンスシステムおよびプレゼンスサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットや携帯電話網を利用したプレゼンスサービスが普及しはじめている。このプレゼンスサービスを利用することで、利用者は他の利用者のプレゼンス状態をリアルタイムに認識することができ、インスタントメッセージサービスを併用すれば通信相手のプレゼンス状態を認識しながらメッセージの送受信が行える。インスタントメッセージ/プレゼンスサービスの基本的なアーキテクチャは、RFC2778(Network Working Group Request for Comments:2778)に示されている。
【0003】
プレゼンスシステムは、プレゼンスサービスを提供するシステムを指し、自身のプレゼンス情報を提供するプレゼンティティ、他のプレゼンティティの提供するプレゼンス情報を観察するウォッチャ、および、プレゼンティティからプレゼンス情報を受け取り、これをウォッチャに配信するプレゼンスサーバを主要な構成要素に持つ。図10に本発明の前提となるプレゼンスシステムの構成例を示す。
【0004】
図10において、端末100はユーザXが利用する端末であり、プレゼンティティ101を含むプレゼンスクライアント(以下、単にクライアントと称す)102が実装されている。端末200はユーザYが利用する端末であり、プレゼンティティ201を含むクライアント202が実装されている。端末300はユーザZが利用する端末であり、ウォッチャ301を含むクライアント302が実装されている。一般にプレゼンティティサービスを利用する端末100、200、300には、プレゼンティティとウォッチャの両方を備えるクライアントが実装されるが、図10では説明を簡単にするために一方を省略してある。本明細書では、クライアントを実装した端末をプレゼンス対応端末と呼ぶ。これらの端末100、200、300は、卓上に設置されたパーソナルコンピュータや携帯電話などであり、プレゼンスサーバ400とは図示しないインターネットや携帯電話網などのネットワークを通じて接続される。
【0005】
プレゼンスサーバ400は、各クライアント毎のプレゼンス情報を保持するエントリE1、E2、E3を有するプレゼンス情報キャッシュ401と、各クライアントのプレゼンティティから送信されたプレゼンス情報を、プレゼンス情報キャッシュ401の該当するエントリに記憶するプレゼンス情報受信部402と、プレゼンス情報キャッシュ401に記憶された各クライアント毎のプレゼンス情報を、他のクライアントのウォッチャに送信するプレゼンス情報送信部403とを備えている。
【0006】
次に、図10に示したプレゼンスシステムの動作を説明する。
【0007】
ユーザX、Y、Zは、プレゼンスサービスを利用するにあたって、端末100、200、300のクライアント102、202、302をプレゼンスサーバ400に接続し、プレゼンスサーバ400からクライアントIDを取得するとともに、仲間リストを登録する。各クライアント102、202、302に割り当てられたクライアントIDは、プレゼンスサーバ400において管理されるとともに、各クライアント102、202、302でも保持される。今、クライアント102、202、302に割り当てられたクライアントIDを、それぞれa、b、cとする。仲間リストの登録は、このクライアントIDを用いて行われる。ここでは、クライアント302が登録した仲間リストにクライアント102、202のクライアントIDであるa、bが含まれているものとする。このときのプレゼンス情報キャッシュ401の内容の一例を図11に、クライアント302が保持する情報キャッシュの内容の一例を図12にそれぞれ示す。
【0008】
図11を参照すると、プレゼンス情報キャッシュ401におけるエントリE1はクライアント100に割り当てられ、クライアントID設定欄4011および仲間リスト設定欄4012にクライアントID=aおよび仲間リスト(b、c)が設定されている。また、エントリE2はクライアント200に、エントリE3はクライアント300にそれぞれ割り当てられ、クライアントID設定欄4011および仲間リスト設定欄4012にクライアントID=b、c、仲間リスト(a、c)、(a、b)が設定されている。各エントリE1〜E3のプレゼンス情報設定欄4013は、そのエントリを割り当てられたクライアントのプレゼンス情報を保存する領域として使用される。
【0009】
図12を参照すると、クライアント302の情報キャッシュは、クライアントID設定欄3021にクライアントID=cが設定され、プレゼンス情報設定欄3022にクライアント302自身のプレゼンス情報が設定され、仲間リスト設定欄3023に各仲間毎のクライアントID3024とそのプレゼンス情報3025とが設定される。
【0010】
その後、ユーザXが、自分の端末100のクライアント102に対してユーザ自身のプレゼンス情報(在席中、離席中、取り込み中、外出中など)を入力すると、クライアント102のプレゼンティティ101は、入力されたプレゼンス情報に自己のクライアントID=aを添えてプレゼンスサーバ400に送信する。同様に、クライアント202のプレゼンティティ201はユーザYからプレゼンス情報が入力されると、自己のクライアントID=bを添えてプレゼンスサーバ400に送信する。ここでは、ユーザX、Yが手動でプレゼンス情報を入力する例を示したが、プレゼンティティ101、201が自動的にプレゼンス情報を認識して送信する場合もある。例えば、端末100、200が通信することが可能になったことを認識して「オンライン」のプレゼンス情報を送信し、通信できない状態になったことを認識して「オフライン」のプレゼンス情報を送信する場合がある。また、端末100、200が携帯電話のとき、電話中であることを認識して「電話中」のプレゼンス情報を送信する場合がある。
【0011】
プレゼンスサーバ400のプレゼンス情報受信部402は、クライアント102からクライアントID=aとプレゼンス情報を受信すると、プレゼンス情報キャッシュ401におけるクライアント102に対応するエントリE1のプレゼンス情報設定欄4013に今回受信したプレゼンス情報を設定する。そして、クライアントID=aのプレゼンス情報が更新されたことをプレゼンス情報送信部403に通知する。
【0012】
プレゼンス情報送信部403は、プレゼンス情報キャッシュ401を参照し、クライアント302の仲間リスト設定欄3023にクライアントID=aが存在することを認識し、エントリE1から更新後のクライアント102のプレゼンス情報を読み出し、クライアントID=aを添えてクライアント302のウォッチャ301へ送信する。
【0013】
ウォッチャ301は、情報キャッシュの仲間リスト設定欄3023におけるクライアントID=aに対応するプレゼンス情報3025を、受信したプレゼンス情報で更新し、端末300に接続された図示しない表示装置の画面上に、文字やアイコンなどによって、クライアントID=aのプレゼンス情報を表示する。
【0014】
同様に、プレゼンスサーバ400のプレゼンス情報受信部402は、クライアント202からクライアントID=bとプレゼンス情報を受信すると、プレゼンス情報キャッシュ401におけるクライアント202に対応するエントリE2に記憶されたプレゼンス情報を更新し、プレゼンス情報送信部403は、更新後のプレゼンス情報をクライアントID=bを付加してクライアント302のウォッチャ301へ送信する。ウォッチャ301は、仲間リスト設定欄3023におけるクライアントID=bに対応するプレゼンス情報3025を更新し、受信したクライアントID=bのプレゼンス情報を画面上に表示する。
【0015】
以上のような動作が行われることにより、ユーザZは、クライアントID=a、bに対応するユーザX、Yの最新のプレゼンス情報を認識することができる。
【0016】
他方、或るユーザの状況を他のユーザに通知する他の技術として、後述する特許文献1に記載されたスケジュール管理システムがある。このスケジュール管理システムでは、グループウェアサーバが予め登録された複数のメンバにより共有されるスケジュール情報の設定を受け付ける。また、各メンバによる端末からのアクセスに応じて、Webサーバにより前記スケジュール情報を一覧画面データとして当該端末へ送信する。更に、スケジュールの設定があったとき、予め定めた条件に応じて、その旨を必要なメンバに対して、メールサーバにより、当該メンバの携帯型情報機器への直送型の電子メールまたは文字メッセージ通信により通知する。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−92277号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
プレゼンスサービスのビジネスでの利用を考えると、在席中は自席上のパーソナルコンピュータをプレゼンス対応端末として利用し、会議中や外出中には携帯端末をプレゼンス対応端末として使いたいというように、複数のプレゼンス対応端末を同時に使用できると便利である。しかしながら、図10に示したプレゼンスシステムは、1ユーザ当り1つのプレゼンス対応端末しか実質的に使用できない。何故なら、例えば、図10において、端末100と端末200が同じユーザXのものとすると、ユーザZには、クライアントID=aとクライアントID=bの2つのプレゼンス情報が通知されることになり、プレゼンス情報を受け取るユーザZが混乱をきたすからである。
【0019】
また、ビジネスの世界ではグループウェアサーバなどを用いてスケジュール情報をサーバに登録しておくことはごく一般的に行われている。前述の特許文献1記載のスケジュール管理システムでは、或るユーザのスケジュールが設定されたとき、その旨を他のユーザに対して直接型の電子メールや文字メッセージ通信により通知することができる。しかし、プレゼンスサービスを通じて通知することはできない。
【0020】
本発明の目的は、他の利用者を混乱させることなく、複数のプレゼンス対応端末を一人のユーザが同時に使用できるようにしたプレゼンスシステムおよびプレゼンスサーバを提供することにある。
【0021】
本発明の別の目的は、グループウェアサーバで管理されるユーザのスケジュール情報もそのユーザのプレゼンス情報の1つとして扱うことができ、グループウェアサーバと連携可能なプレゼンスシステムおよびプレゼンスサーバを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のプレゼンスシステムは、同一のユーザにかかる複数の第1のプレゼンス対応端末と、他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末と、プレゼンスサーバとが、ネットワークを通じて接続されたプレゼンスシステムにおいて、前記複数の第1のプレゼンス対応端末は、自プレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報と自プレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報とを付加したプレゼンス情報を前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記プレゼンスサーバは、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記プレゼンティティから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報と共に、それに付加されたクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備え、前記第2のプレゼンス対応端末は、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として利用者に表示するウォッチャを備えている。
【0023】
本発明の第2のプレゼンスシステムは、同一のユーザにかかる第1のプレゼンス対応端末と、前記ユーザの予定の状態を示すスケジュール情報を管理するグループウェアサーバと、他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末と、プレゼンスサーバとが、ネットワークを通じて接続されたプレゼンスシステムにおいて、前記第1のプレゼンス対応端末は、自プレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報と自プレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報とを付加したプレゼンス情報を前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記グループウェアサーバは、前記ユーザのスケジュール情報と現在時刻とを比較して前記ユーザの予定の行動の変化時点で変化後の行動を示すプレゼンス情報をクライアント識別情報とユーザ識別情報とを付加して前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記プレゼンスサーバは、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記プレゼンティティから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報と共に、それに付加されたクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備え、前記第2のプレゼンス対応端末は、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として利用者に表示するウォッチャを備えている。
【0024】
本発明の第3のプレゼンスシステムは、第1または第2のプレゼンスシステムにおいて、前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のそれぞれについて、確からしさを示す信頼度を計算し、最も信頼度の高いプレゼンス情報を選択するものとして構成される。
【0025】
本発明の第4のプレゼンスシステムは、第3のプレゼンスシステムにおいて、前記信頼度の計算は、プレゼンス情報を最後に受信した時刻からの経過時間、プレゼンス情報の種別およびプレゼンス情報の平均更新間隔をパラメータとする計算式を用いて行うものとして構成される。
【0026】
本発明の第5のプレゼンスシステムは、第3または第4のプレゼンスシステムにおいて、前記プレゼンス情報送信手段は、前記プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報に該プレゼンス情報について計算された前記信頼度と前記ユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するものであり、前記第2のプレゼンス対応端末の前記ウォッチャは、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として前記付加された信頼度に応じた態様で利用者に表示するものとして構成される。
【0027】
本発明の第6のプレゼンスシステムは、第3または第4のプレゼンスシステムにおいて、前記プレゼンス情報決定手段は、複数のプレゼンス情報の信頼度の何れもが予め設定された閾値より高く、かつ、互いに排他的な関係にない場合、複数のプレゼンス情報を統合した1つのプレゼンス情報を決定するものとして構成される。
【0028】
本発明の第7のプレゼンスシステムは、第1または第2のプレゼンスシステムにおいて、前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のうち、最も最近に受信したプレゼンス情報を選択するものとして構成される。
【0029】
本発明の第8のプレゼンスシステムは、第1または第2のプレゼンスシステムにおいて、前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のうち、予めユーザから登録されたプレゼンス情報選択条件に従って1つのプレゼンス情報を選択するものとして構成される。
【0030】
本発明のプレゼンスサーバは、プレゼンスクライアントが搭載されているプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子をユーザ識別情報と定義するとき、同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段を備えることを基本とする。具体的には、本発明の第1のプレゼンスサーバは、同一のユーザにかかる複数の第1のプレゼンス対応端末および他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバにおいて、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記複数の第1のプレゼンス対応端末から受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応するエントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備えている。
【0031】
また本発明の第2のプレゼンスサーバは、同一のユーザにかかる第1のプレゼンス対応端末、前記ユーザの予定の状態を示すスケジュール情報を管理するグループウェアサーバおよび他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバにおいて、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記第1のプレゼンス対応端末および前記グループウェアサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備えている。
【0032】
【作用】
本発明にあっては、プレゼンスサーバが、同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するため、他の利用者を混乱させることなく、複数のプレゼンス対応端末を一人のユーザが同時に使用することができ、また、グループウェアサーバとの連携が可能となる
【0033】
【発明の第1の実施の形態】
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態にかかるプレゼンスシステムは、ユーザXが利用する2台の端末100、200と、ユーザYが利用する1台の端末300と、プレゼンスサーバ400とが、ネットワーク500を通じて接続されている。
【0034】
端末100は、ユーザXが例えば自席で利用するパーソナルコンピュータであり、プレゼンティティ101および情報キャッシュ105を含むクライアント102が実装され、キーボードやマウス等の入力装置およびLCD等の表示装置から構成される入出力装置103および記録媒体104が接続されている。プレゼンティティ101は、プレゼンス情報をプレゼンスサーバ400に送信する際、クライアント102のIDとは別にユーザXのIDを付加する点が図10に示したプレゼンティティ101と相違する。情報キャッシュ105は、ユーザXのID、クライアントID、クライアントのプレゼンス情報、仲間リストを保持する記憶部である。記録媒体104は、磁気ディスク等のコンピュータ可読記録媒体であり、クライアントプログラムを記録する。記録媒体104に記録されたクライアントプログラムは、端末100の立ち上げ時などに端末100を構成するコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上にクライアント102を実現する。
【0035】
端末200は、同じくユーザXが利用する例えば携帯電話などの携帯型情報端末であり、プレゼンティティ201および情報キャッシュ205を含むクライアント202が実装され、キーボード等の入力装置およびLCD等の表示装置から構成される入出力装置203および記録媒体204を備えている。プレゼンティティ201は、プレゼンス情報をプレゼンスサーバ400に送信する際、クライアント202のIDとは別にユーザXのIDを付加する点が図10に示したプレゼンティティ201と相違する。情報キャッシュ205は、ユーザXのID、クライアントID、クライアントのプレゼンス情報、仲間リストを保持する記憶部である。記録媒体204は、メモリカード等のコンピュータ可読記録媒体であり、クライアントプログラムを記録する。記録媒体204に記録されたクライアントプログラムは、端末200の初期設定時などに端末200を構成するコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上にクライアント202を実現する。
【0036】
端末300は、ユーザYが利用するパーソナルコンピュータ等の端末であり、ウォッチャ301および情報キャッシュ305を含むクライアント302が実装され、キーボードやマウス等の入力装置およびLCD等の表示装置から構成される入出力装置303および記録媒体304が接続されている。ウォッチャ301は、プレゼンスサーバ400から受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザIDにかかるユーザのプレゼンス情報として入出力装置303を通じて利用者に表示する点が図10のウォッチャ301と相違する。情報キャッシュ305は、ユーザYのID、クライアントID、クライアントのプレゼンス情報、仲間リストを保持する記憶部である。記録媒体304は、磁気ディスク等のコンピュータ可読記録媒体であり、クライアントプログラムを記録する。記録媒体304に記録されたクライアントプログラムは、端末300の立ち上げ時などに端末300を構成するコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上にクライアント302を実現する。
【0037】
なお、一般にプレゼンティティサービスを利用する端末100、200、300には、プレゼンティティとウォッチャの両方を備えるクライアントが実装されるが、図1では説明を簡単にするために一方を省略してある。
【0038】
プレゼンスサーバ400は、各クライアント毎のプレゼンス情報を保持するエントリE1、E2、E3を有するプレゼンス情報キャッシュ401と、プレゼンティティ101、201から受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザIDと共に、それに付加されたクライアントIDに対応するプレゼンス情報キャッシュ401のエントリE1〜E3にキャッシングするプレゼンス情報受信部402と、予め定められた条件に基づいて、プレゼンス情報キャッシュ401に保存された同一のユーザIDにかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定部404と、プレゼンス情報決定部404で決定されたプレゼンス情報にユーザIDを付加して、端末300のウォッチャ301に送信するプレゼンス情報送信部403とを備えている。
【0039】
次に、本実施の形態のプレゼンスシステムの動作を説明する。
【0040】
ユーザX、Yは、プレゼンスサービスを利用するにあたって、端末100、200、300のクライアント102、202、302をプレゼンスサーバ400に接続し、プレゼンスサーバ400からクライアントIDを取得するとともに、仲間リストを登録する。各クライアント102、202、302に割り当てられたクライアントIDは、プレゼンスサーバ400において管理されるとともに、各クライアント102、202、302でも保持される。今、クライアント102、202、302に割り当てられたクライアントIDを、それぞれa、b、cとする。仲間リストの登録は、このクライアントIDではなく、ユーザIDを用いて行われる。ここでは、ユーザXのIDをx、ユーザYのIDをyとし、ユーザXが登録した仲間リストにユーザYのIDyが含まれ、ユーザYが登録した仲間リストにユーザXのIDxが含まれているものとする。ユーザIDとしては、例えばSIP(Session Initiation Protocol)−URLを使用することができる。プレゼンス情報キャッシュ401の内容の一例を図2に、クライアント102、202、302が保持する情報キャッシュ105、205、305の内容の一例を図3にそれぞれ示す。
【0041】
図2を参照すると、プレゼンス情報キャッシュ401におけるエントリE1はクライアント100に割り当てられ、クライアントID設定欄4011および仲間リスト設定欄4012にクライアントID=aおよび仲間リスト(y)が設定されている。また、エントリE2はクライアント200に割り当てられ、クライアントID設定欄4011および仲間リスト設定欄4012にクライアントID=bおよび仲間リスト(y)が設定されている。更に、エントリE3はクライアント300に割り当てられ、クライアントID設定欄4011および仲間リスト設定欄4012にクライアントID=cおよび仲間リスト(x)が設定されている。各エントリE1〜E3のプレゼンス情報欄4013は、そのエントリを割り当てられたクライアントのプレゼンス情報の設定用に使用され、ユーザID設定欄4014は、プレゼンス情報に付加されたユーザIDの設定用に使用される。各エントリE1〜E3の付加情報設定欄4015の利用方法については後述する。
【0042】
図3(a)を参照すると、クライアント102の情報キャッシュ105は、ユーザID設定欄1026にユーザXから事前にユーザID=xが設定され、クライアントID設定欄1021にプレゼンスサーバ400から通知されたクライアントID=aが設定され、プレゼンス情報設定欄1022にクライアント102自身のプレゼンス情報が設定され、仲間リスト設定欄1023に各仲間毎のユーザID1027とそのプレゼンス情報1025とが設定される。
【0043】
図3(b)を参照すると、クライアント202の情報キャッシュ205は、クライアントID設定欄2021にクライアントID=bが設定されている点が相違するだけで、他は図3(a)に示したクライアント101の情報キャッシュ105と同じである。
【0044】
図3(c)を参照すると、クライアント302の情報キャッシュ305は、ユーザID設定欄3026にユーザYから事前にユーザID=yが設定され、クライアントID設定欄3021にプレゼンスサーバ400から通知されたクライアントID=cが設定され、プレゼンス情報設定欄3022にクライアント302自身のプレゼンス情報が設定され、仲間リスト設定欄3023に各仲間毎のユーザID3027とそのプレゼンス情報3025とが設定される。
【0045】
図4はクライアントIDの取得と仲間リストの登録を行う際の各クライアントとプレゼンスサーバの処理例を示すフローチャートである。以下、クライアント302を例にして説明する。ユーザYが入出力装置303から利用者登録を指示すると、クライアント302はネットワーク500経由でプレゼンスサーバ400に接続し、利用者登録要求を送信する(S301)。プレゼンスサーバ400は、システムでユニークなクライアントID=cを採番し(S401)、プレゼンス情報キャッシュ401から空きのエントリE3を確保して、そのクライアントID設定欄4011にクライアントID=cを設定する(S402)。また、仲間リスト設定欄4012、プレゼンス情報設定欄4013およびユーザID設定欄4014はNULLに初期化する。そして、採番したクライアントID=cを指定した利用者登録完了通知を要求元のクライアント302へ送信する(S403)。クライアント302は、受信したクライアントID=cを図3(c)に示した情報キャッシュ305のクライアントID設定欄3021に設定する(S302)。
【0046】
次にユーザYが、仲間リストに載せたい通信相手の利用者XのユーザID=xを指定した仲間リスト登録指示を入出力装置303から入力すると、クライアント302は、ユーザID=xを指定した仲間リスト登録要求を、要求元IDとしてクライアントID=cを添えて、ネットワーク500経由でプレゼンスサーバ400へ送信する(S303)。プレゼンスサーバ400は、要求元IDと同じIDをクライアントID設定欄4011に持つエントリE3をプレゼンス情報キャッシュ401から検索し、そのエントリE3の仲間リスト設定欄4012に、登録要求されたユーザID=xを登録する(S404)。そして、仲間リストの登録完了通知を要求元のクライアント302に送信する(S405)。
【0047】
登録完了通知を受信したクライアント302は、登録を要求した仲間リストに含まれるユーザID=xを図3(c)の情報キャッシュ305の仲間リスト設定欄3023におけるユーザID3027に設定する(S304)。
【0048】
次に、以上のような利用者登録と仲間リスト登録とがユーザX、Yで完了した後、ユーザXが端末100及び200に自身のプレゼンス情報を入力した場合の動作を説明する。図5はその際のクライアントとプレゼンスサーバの処理例を示すフローチャートである。
【0049】
ユーザXが、利用者登録後に最初に、端末100の入出力装置103からクライアント102に対してユーザ自身のプレゼンス情報(在席中、離席中、取り込み中、外出中など)を入力すると(S111)、クライアント102のプレゼンティティ101は、図3(a)の情報キャッシュ105のプレゼンス情報設定欄1022に、入力されたプレゼンス情報を設定すると共に、自己のクライアントID=aおよびユーザID=xを添えてプレゼンスサーバ400にプレゼンス情報を送信する(S112)。このプレゼンス情報をプレゼンス情報Aとする。ここでは、ユーザXが手動でプレゼンス情報を入力する例を示したが、プレゼンティティ101が自動的にプレゼンス情報を認識して送信する場合もある。例えば、端末100が通信することが可能になったことを認識して「オンライン」のプレゼンス情報を送信し、通信できない状態になったことを認識して「オフライン」のプレゼンス情報を送信する場合がある。
【0050】
プレゼンスサーバ400のプレゼンス情報受信部402は、クライアント102からクライアントID=aおよびユーザID=xが指定されたプレゼンス情報Aを受信すると(S411)、プレゼンス情報キャッシュ401におけるクライアントID=aに対応するエントリE1のプレゼンス情報設定欄4013に今回受信したプレゼンス情報Aを設定し、ユーザID設定欄4014にユーザID=xを設定する(S412)。次に、更新したエントリE1のユーザID設定欄4014に設定されたユーザID=xと同じユーザIDを持つ他のエントリがプレゼンス情報キャッシュ401に存在するか否か(S413)、そのような他のエントリが存在した場合には、その他のエントリのプレゼンス情報設定欄4013が全てNULLか否かを判定する(S414)。今の場合、ユーザID=xを持つ他のエントリE2が存在するが、プレゼンス情報設定欄4013はNULLなので、プレゼンス情報決定部404は、今回更新したエントリE1のプレゼンス情報設定欄4013に設定されたプレゼンス情報Aを唯一のプレゼンス情報に決定し(S415)、エントリE1を指定してプレゼンス情報送信部403に送信を要求する。
【0051】
プレゼンス情報送信部403は、プレゼンス情報キャッシュ401の指定されたエントリE1におけるユーザID設定欄4014に設定されたユーザID=xを仲間リストに含むエントリが存在するか否かを調べ、今の場合、エントリE3が存在するので、エントリE3のクライアントID設定欄4011に設定されたクライアントID=cで特定されるクライアント302のウォッチャ301に対して、指定されたエントリE1のプレゼンス情報設定欄4013に設定されたプレゼンス情報AとユーザID設定欄4014に設定されたユーザID=xとを送信する(S417)。
【0052】
クライアント302のウォッチャ301は、プレゼンスサーバ400からプレゼンス情報AとユーザID=xを受信すると(S311)、図3(c)の情報キャッシュ305の仲間リスト3023における同じユーザID=xに対応するプレゼンス情報3025を受信したプレゼンス情報Aに更新する(S312)。そして、入出力装置303の画面に表示しているユーザID=xに対応するアイコンあるいは文字を、更新後のプレゼンス情報Aに合致するように変更する(S313)。
【0053】
続いて、ユーザXが端末200の入出力装置203からクライアント102に対してユーザ自身のプレゼンス情報(在席中、離席中、取り込み中、外出中など)を入力した場合を考える。この入力したプレゼンス情報をプレゼンス情報Bとする。なお、ここでは、ユーザXが手動でプレゼンス情報を入力する例を示したが、プレゼンティティ201が自動的にプレゼンス情報を認識して送信する場合もある。例えば、端末200が携帯電話のとき、電話中であることを認識して「電話中」のプレゼンス情報を送信する場合がある。
【0054】
クライアント202のプレゼンティティ201は、プレゼンス情報Bが入力されると(S111)、図3(b)の情報キャッシュ205のプレゼンス情報設定欄2022に、入力されたプレゼンス情報Bを設定すると共に、自己のクライアントID=bおよびユーザID=xを添えてプレゼンスサーバ400にプレゼンス情報Bを送信する(S112)。プレゼンスサーバ400のプレゼンス情報受信部402は、クライアント202からクライアントID=bおよびユーザID=xが指定されたプレゼンス情報Bを受信すると(S411)、プレゼンス情報キャッシュ401におけるクライアントID=bに対応するエントリE2のプレゼンス情報設定欄4013に今回受信したプレゼンス情報Bを設定し、ユーザID設定欄4014にユーザID=xを設定する(S412)。次に、更新したエントリE2のユーザID設定欄4014に設定されたユーザID=xと同じユーザIDを持つ他のエントリがプレゼンス情報キャッシュ401に存在するか否か(S413)、そのような他のエントリが存在した場合には、その他のエントリのプレゼンス情報設定欄4013が全てNULLか否かを判定する(S414)。今の場合、ユーザID=xを持つ他のエントリE1が存在し、プレゼンス情報設定欄4013はNULLでなくプレゼンス情報Aが設定されているので、プレゼンス情報決定部404は、予め定められた条件に基づいて、複数のプレゼンス情報A、Bから唯一のプレゼンス情報を決定する(S416)。このステップS416の決定方法については後述する。そして、決定したプレゼンス情報を保持しているエントリE1またはE2を指定してプレゼンス情報送信部403に送信を要求する。以降、プレゼンス情報送信部403およびウォッチャ301で、前述した処理と同様の処理が行われ(S417、S311〜S313)、プレゼンスサーバ400がユーザXのプレゼンスとして決定したプレゼンス情報がユーザYに提示される。
【0055】
図5の処理では、プレゼンス情報キャッシュ401に保持されたプレゼンス情報が更新されたとき、自動的にウォッチャ301に対するプレゼンス情報の送信処理を開始したが、ウォッチャ301からプレゼンス情報の問い合わせがあったときにプレゼンス情報を応答する形態もある。この場合の処理例を図6に示す。
【0056】
ユーザYが、端末300の入出力装置303からクライアント302に対して仲間のプレゼンス情報の問い合わせを要求すると(S321)、クライアント302のウォッチャ301は、自己のクライアントID=cを指定してプレゼンスサーバ400に仲間リストのプレゼンス情報の問い合わせ要求を送信する(S322)。プレゼンスサーバ400のプレゼンス情報送信部403は、クライアント302からクライアントID=cが指定されたプレゼンス情報の問い合わせ要求を受信すると(S421)、プレゼンス情報決定部404にこの問い合わせ要求を伝達する。
【0057】
プレゼンス情報決定部404は、問い合わせ要求で指定されたクライアントIDを持つプレゼンス情報キャッシュ401のエントリE3における仲間リスト設定欄4012からユーザID=xを読み出し、このユーザID=xを持つ全てのエントリを検索する(S422)。そして、同一のユーザID=xを持つ複数のエントリが存在するかどうか(S423)、若しそのような複数のエントリがある場合には1つのエントリを除き他の全てのエントリのプレゼンス情報がNULLかどうかを判定する(S424)。同一ユーザID=xを持つエントリが1つだけ存在する場合(S423でNO)、存在した1つのエントリのプレゼンス情報を唯一のプレゼンス情報に決定し(S425)、また、複数存在しても1つのエントリだけにプレゼンス情報が設定されている場合(S424でYES)、その1つのエントリのプレゼンス情報を唯一のプレゼンス情報に決定する(S425)。他方、プレゼンス情報が設定された複数のエントリが存在すれば(S424でNO)、予め定められた条件に基づいて、複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定する(S426)。このステップS426の決定方法については後述する。
【0058】
次にプレゼンス情報決定部404は、決定したプレゼンス情報を保持しているエントリを指定してプレゼンス情報送信部403に送信を要求する。プレゼンス情報送信部403は、プレゼンス情報キャッシュ401の指定されたエントリにおけるプレゼンス情報設定欄4013に設定されたプレゼンス情報とユーザID設定欄4014に設定されたユーザID=xとを、プレゼンス情報の問い合わせ元のウォッチャ301へ送信する(S427)。
【0059】
クライアント302のウォッチャ301は、プレゼンス情報の問い合わせに対する応答としてプレゼンスサーバ400からプレゼンス情報とユーザID=xを受信すると(S323)、図3(c)の情報キャッシュ305の仲間リスト3023における同じユーザID=xに対応するプレゼンス情報3025を受信したプレゼンス情報で更新する(S324)。そして、入出力装置303の画面に表示しているユーザID=xに対応するアイコンあるいは文字を、更新後のプレゼンス情報に合致するように変更する(S325)。
【0060】
次に、図5のステップS416および図6のステップS426において複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定する幾つかの実施例について詳細に説明する。なお、説明を簡単にするために、対象となる複数のプレゼンス情報はプレゼンス情報Aとプレゼンス情報Bの2つとする。勿論、同様の方法で3つ以上のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定することが可能である。
【0061】
(1)実施例1
プレゼンス情報決定部404は、プレゼンス情報A、プレゼンス情報Bのそれぞれについて、信頼度Rを計算し、信頼度Rのより高い方のプレゼンス情報を唯一のプレゼンス情報として採用する。つまり、プレゼンス情報A、プレゼンス情報Bについて計算された信頼度RをそれぞれRa、Rbとすると、Ra>Rbならばプレゼンス情報Aを採用し、Ra<Rbならばプレゼンス情報Bを採用する。
【0062】
信頼度Rは、プレゼンス情報の「確からしさ」をあらわす値である。信頼度Rに影響を与えるパラメータとしては、以下のものがある。
○t:プレゼンティティからプレゼンス情報を最後に受信した時刻からの経過時間
○k:プレゼンス情報の種別に応じて決まる定数
○Tf:プレゼンティティにおけるプレゼンス情報の平均プレゼンス更新間隔
【0063】
経過時間tを信頼度Rに影響を与えるパラメータの1つにする理由は、プレゼンス情報を入力してから時間が経てば経つほど、プレゼンス情報は不確かになっていくからである。
【0064】
プレゼンス情報の種別に応じて決まる定数kを信頼度Rに影響を与えるパラメータの1つにする理由は、プレゼンスサービスを利用しているユーザの実際のプレゼンスとプレゼンティティに入力されているプレゼンス情報とを比較してみると、入力し忘れが原因で一致しない状況がしばしば発生するが、その一致しない程度は全てのプレゼンス情報の種別で同じではなく、種別によって相違する傾向が見られるからである。また、「電話中」など自動的に検知されるプレゼンスの種別では、一致度が高い傾向を示すからである。
【0065】
プレゼンティティにおけるプレゼンス情報の更新頻度をあらわすTfを信頼度Rに影響を与えるパラメータの1つにする理由は、ユーザが頻繁にプレゼンス情報を更新する端末であれば、このプレゼンティティのプレゼンス情報は比較的信頼度が高いものであるし、ユーザがあまり更新しない端末の場合は、信頼度は低いとみなすのが妥当であるからである。
【0066】
具体的には、プレゼンス情報決定部404は、プレゼンス情報の信頼度Rを以下の式で計算する。
R(k,Tf,t)=k・exp(−ct) …(1)
【0067】
式(1)におけるkの値は、プレゼンス情報の種別毎に予めプレゼンス情報決定部404内の図示しないkテーブルに保持しておく。プレゼンス情報の種別毎のkの値の一例を図7に示す。また、式(1)における経過時間tは、プレゼンス情報受信部402が図5のステップS412においてプレゼンス情報をプレゼンス情報キャッシュ401に記憶する際にその時点の現在時刻を、図2の付加情報設定欄4015に設定しておき(なお、このとき後述する式(4)の計算も行う)、プレゼンス情報決定部404がステップS416、S426において前記式(1)を計算する際にその時点の現在時刻と付加情報設定欄4015に設定された時刻との差を計算して求める。
【0068】
また、式(1)におけるcは、信頼度Rの減衰速度を決定する定数で、下記の式により計算する。
c=(ln2)/T=0.69315/T …(2)
ここで、Tは信頼度Rの値が半減するまでの時間、すなわち「半減期」である。半減期Tは、下記の式により計算する。
T=Ts*Tn/Tf …(3)
ここで、Tsは標準半減期で、これはプレゼンス情報の種別毎に予めプレゼンス情報決定部404内の図示しないTsテーブルに保持しておく。プレゼンス情報の種別毎のTsの値の一例を図7に示す。たとえば、「会議中」と「出張中」という2つのプレゼンス種別を考えると、会議は、普通数時間で終わるのに対し、出張は最低でも一日以上かかるため、「会議中」というプレゼンス情報は短時間で信頼度が下がっていくのに対し、「出張中」というプレゼンス情報は信頼度は比較的長時間信頼度が下がらない。このような観点から図7のTsの値が定められている。また、式(3)におけるTnは標準的なプレゼンス更新間隔で、たとえば約4時間とし、定数で定めておく。
【0069】
式(3)における平均プレゼンス更新間隔Tfは、プレゼンス情報受信部402がプレゼンス情報を受信するたびに図6のステップS422において計算する。具体的には、最新のプレゼンス更新間間隔(すなわち前回にプレゼンス情報を受信した時刻から今回プレゼンス情報を受信した時刻の差)Trを、以下の式(4)により平滑化したものを用いる。
Tf=Tr*α+Tf*(1−α) …(4)
ここで、αは例えば1/8とする。Tfの値はプレゼンス情報キャッシュ401の付加情報設定欄4015に保存される。
【0070】
この実施例1によれば、それぞれのプレゼンス情報毎に信頼度Rを算出できるため、ユーザはもっとも信頼性が高いプレゼンス情報を入手することができる。また、プレゼンス情報の信頼度Rに最終更新時からの経過時間tをパラメータとして含めてあるため、古いプレゼンス情報を排除することができる。また、プレゼンス情報の信頼度Rにプレゼンス情報の種別に応じた定数kをパラメータとして含めてあるため、プレゼンスの種別毎にプレゼンス情報の信頼度を調整することができる。また、プレゼンス情報の信頼度Rに、プレゼンス情報を入力する端末のプレゼンス更新頻度Tfをパラメータとして含めてあるので、ユーザが頻繁に利用する端末のプレゼンス情報を優先することができるようになる。
【0071】
(2)実施例2
プレゼンス情報決定部404は、プレゼンス情報A、プレゼンス情報Bのうち、その受信時刻からの経過時間がより短いもの、つまり最も最近に受信したものを採用する。これは、実施例1における信頼度Rの計算式におけるパラメータをtだけにした場合と等価である。本実施例の場合、プレゼンス情報受信部402が図5のステップS412においてプレゼンス情報をプレゼンス情報キャッシュ401に記憶する際にその時点の現在時刻を、図2の付加情報設定欄4015に設定しておき、プレゼンス情報決定部404がステップS416、S426において唯一のプレゼンス情報を決定する際、その時点の現在時刻と付加情報設定欄4015に設定された時刻との差を計算し、経過時間がより短いプレゼンス情報を採用する。
【0072】
(3)実施例3
この実施例では、図2のプレゼンス情報キャッシュ401における付加情報設定欄4015に各ユーザ毎のプレゼンス情報選択条件を設定しておき、プレゼンス情報決定部404は、このプレゼンス情報選択条件を参照して、プレゼンス情報A、Bの何れか一方を採用する。
【0073】
プレゼンス情報選択条件としては、例えば1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯毎に採用すべきクライアントを指定する。例えば、ユーザXのクライアント102、202に割り当てられたプレゼンス情報キャッシュ401のエントリE1、E2における付加情報設定欄4015に、「午後5時〜翌日の午前8時迄はクライアントID=a側、午前8時〜午後5時迄はクライアントID=b側」というプレゼンス情報選択条件を設定しておくと、ユーザXが会社に居る間はクライアント102から受信したプレゼンス情報をウォッチャに配信し、自宅に居る間はクライアント202から受信したプレゼンス情報をウォッチャに配信するといったことが可能となる。
【0074】
なお、プレゼンス情報キャッシュ401のエントリにおける付加情報設定欄4015へのプレゼンス情報選択条件の設定は、例えば、図4を参照して説明した仲間リストの登録時にあわせて実施することができる。
【0075】
【発明の第2の実施の形態】
図8を参照すると、本発明の第2の実施の形態にかかるプレゼンスシステムは、図1に示した第1の実施の形態にかかるプレゼンスシステムにおけるユーザXが利用する端末200が、グループウェアサーバ600に置き換えられている点が相違し、その他は第1の実施の形態と同じである。
【0076】
グループウェアサーバ600は、ユーザのスケジュール情報(予定表)を記憶するスケジュール記憶部601と、ネットワーク500経由で接続された図示しない端末からスケジュール記憶部601に対するスケジュール情報の設定、参照を可能にするスケジューラ602と、クライアント603とを含んで構成される。
【0077】
クライアント603は、ユーザX用のクライアントであり、図4で説明したような手順によってプレゼンスサーバ400に利用者登録を行い、クライアントID=bを取得し、情報キャッシュ604に保持している。また、情報キャッシュ604にはユーザXのIDを保持している。プレゼンティティ605は、スケジュール記憶部601に記憶されたユーザXのスケジュール情報と現在時刻とを比較し、ユーザXの予定の行動の変化時点で変化後の行動を示すプレゼンス情報をクライアントIDとユーザIDとを付加してプレゼンスサーバ400のプレゼンス情報受信部402に送信する機能を有する。プレゼンティティ605から送信されたプレゼンス情報は、プレゼンス情報受信部402で受信され、プレゼンス情報キャッシュ401に記憶される。第1の実施の形態と同様に、端末100から受信したプレゼンス情報がプレゼンス情報キャッシュ401に記憶され、プレゼンス情報決定部404により何れか一方が選択されて、プレゼンス情報送信部403によりウォッチャー301に配信される。
【0078】
このように本実施の形態によれば、グループウェアサーバ600で管理されるユーザXのスケジュール情報もユーザXのプレゼンス情報の1つとして扱うことができ、グループウェアサーバ600と連携可能なプレゼンスシステムを実現することができる。
【0079】
【発明の他の実施の形態】
本発明は以上の実施の形態に限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば以下のような実施の形態も考えられる。
【0080】
プレゼンス情報決定部404が第1の実施の形態の実施例1に示したように信頼度Rを用いて複数のプレゼンス情報のうちから唯一のプレゼンス情報を決定し、プレゼンス情報送信部403を通じてプレゼンス情報を送信する際、その送信したプレゼンス情報の信頼度Rを付加し、ウォッチャー301では、受信したプレゼンス情報をそれに付加された信頼度に応じた態様で文字やアイコンを表示する。たとえば、信頼度が1.0であれば100%の輝度でプレゼンス情報を表示するが、信頼度0.5ならば50%の輝度でプレゼンス情報を表示する如くである。これにより、ユーザが画面に表示されているプレゼンス情報がどの程度信頼できるのか、視覚的に判断することが可能となる。
【0081】
プレゼンス情報決定部404が第1の実施の形態の実施例1に示したように信頼度Rを用いて複数のプレゼンス情報のうちから唯一のプレゼンス情報を決定する際、複数のプレゼンス情報の信頼度の何れもが予め設定された閾値より高く、互いに排他的な関係にない場合、複数のプレゼンス情報を統合した1つのプレゼンス情報を決定する。たとえば、端末100からのプレゼンス情報が外出中(信頼度0.5)であり、端末200からのプレゼンス情報が会議中(信頼度0.8)の場合、両者を統合して「外出先で会議中」のプレゼンス情報とする如きである。この場合、例えば図9に示すような統合テーブルをプレゼンス情報記憶部404に内蔵させておく。図9において、行と列はプレゼンス情報の種別を示し、行と列の交点に符号×が記載されている種別どうしは排他的な関係にあるプレゼンス種類の組み合わせを示し、符号○が記載されている種別どうしは統合可能な組み合わせを示す。例えば、在席と外出は両立しないため、たとえ双方の信頼度Rの値が閾値を超えていたとしても、より信頼度の高い方が選択される。他方、外出と会議などは、前述したように「外出先で会議中」と矛盾なく統合できるため、符号○が記載されている。符号○の箇所には、統合後のプレゼンス情報として使用するプレゼンス情報の記載が予め設定されている。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、他の利用者を混乱させることなく、複数のプレゼンス対応端末を一人のユーザが同時に使用することができる。また、グループウェアサーバとの連携が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるプレゼンスシステムのブロック図である。
【図2】プレゼンス情報キャッシュの内容例を示す図である。
【図3】各クライアントの情報キャッシュの内容例を示す図である。
【図4】クライアントIDの取得と仲間リストの登録を行う際の各クライアントとプレゼンスサーバの処理例を示すフローチャートである。
【図5】ユーザXがプレゼンス対応端末に自身のプレゼンス情報を入力した場合のクライアントとプレゼンスサーバの処理例を示すフローチャートである。
【図6】ウォッチャからプレゼンス情報の問い合わせがあったときにクライアントとプレゼンスサーバの処理例を示すフローチャートである。
【図7】信頼度を求める際に使用する定数k、Tsの一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかるプレゼンスシステムのブロック図である。
【図9】本発明の他の実施の形態で使用する統合テーブルの内容例を示す図である。
【図10】本発明の前提となるプレゼンスシステムのブロック図である。
【図11】本発明の前提となるプレゼンスサーバにおけるプレゼンス情報キャッシュの内容例を示す図である。
【図12】本発明の前提となるクライアントにおける情報キャッシュの内容例を示す図である。
【符号の説明】
100…ユーザXが利用する端末
101…プレゼンティティ
102…プレゼンスクライアント
103…入出力装置
104…記録媒体
105…情報キャッシュ
200…ユーザXが利用する端末
201…プレゼンティティ
202…プレゼンスクライアント
203…入出力装置
204…記録媒体
205…情報キャッシュ
300…ユーザYが利用する端末
301…ウォッチャ
302…プレゼンスクライアント
303…入出力装置
304…記録媒体
305…情報キャッシュ
400…プレゼンスサーバ
401…プレゼンス情報キャッシュ
402…プレゼンス情報受信部
403…プレゼンス情報送信部
404…プレゼンス情報決定部
405…記録媒体
500…ネットワーク
X、Y…ユーザ

Claims (13)

  1. 同一のユーザにかかる複数の第1のプレゼンス対応端末と、他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末と、プレゼンスサーバとが、ネットワークを通じて接続されたプレゼンスシステムにおいて、前記複数の第1のプレゼンス対応端末は、自プレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報と自プレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報とを付加したプレゼンス情報を前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記プレゼンスサーバは、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記プレゼンティティから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報と共に、それに付加されたクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備え、前記第2のプレゼンス対応端末は、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として利用者に表示するウォッチャを備えることを特徴とするプレゼンスシステム。
  2. 同一のユーザにかかる第1のプレゼンス対応端末と、前記ユーザの予定の状態を示すスケジュール情報を管理するグループウェアサーバと、他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末と、プレゼンスサーバとが、ネットワークを通じて接続されたプレゼンスシステムにおいて、前記第1のプレゼンス対応端末は、自プレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報と自プレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報とを付加したプレゼンス情報を前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記グループウェアサーバは、前記ユーザのスケジュール情報と現在時刻とを比較して前記ユーザの予定の行動の変化時点で変化後の行動を示すプレゼンス情報をクライアント識別情報とユーザ識別情報とを付加して前記プレゼンスサーバに送信するプレゼンティティを備え、前記プレゼンスサーバは、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記プレゼンティティから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報と共に、それに付加されたクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備え、前記第2のプレゼンス対応端末は、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として利用者に表示するウォッチャを備えることを特徴とするプレゼンスシステム。
  3. 前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のそれぞれについて、確からしさを示す信頼度を計算し、最も信頼度の高いプレゼンス情報を選択するものであることを特徴とする請求項1または2記載のプレゼンスシステム。
  4. 前記信頼度の計算は、プレゼンス情報を最後に受信した時刻からの経過時間、プレゼンス情報の種別およびプレゼンス情報の平均更新間隔をパラメータとする計算式を用いて行うものであることを特徴とする請求項3記載のプレゼンスシステム。
  5. 前記プレゼンス情報送信手段は、前記プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報に該プレゼンス情報について計算された前記信頼度と前記ユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するものであり、前記第2のプレゼンス対応端末の前記ウォッチャは、前記プレゼンスサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加されたユーザ識別情報にかかるユーザのプレゼンス情報として前記付加された信頼度に応じた態様で利用者に表示するものであることを特徴とする請求項3または4記載のプレゼンスシステム。
  6. 前記プレゼンス情報決定手段は、複数のプレゼンス情報の信頼度の何れもが予め設定された閾値より高く、かつ、互いに排他的な関係にない場合、複数のプレゼンス情報を統合した1つのプレゼンス情報を決定するものであることを特徴とする請求項3または4記載のプレゼンスシステム。
  7. 前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のうち、最も最近に受信したプレゼンス情報を選択するものであることを特徴とする請求項1または2記載のプレゼンスシステム。
  8. 前記プレゼンス情報決定手段は、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報のうち、予めユーザから登録されたプレゼンス情報選択条件に従って1つのプレゼンス情報を選択するものであることを特徴とする請求項1または2記載のプレゼンスシステム。
  9. プレゼンスクライアントが搭載されているプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子をユーザ識別情報と定義するとき、同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段を備えたプレゼンスサーバ。
  10. 同一のユーザにかかる複数の第1のプレゼンス対応端末および他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバにおいて、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記複数の第1のプレゼンス対応端末から受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応するエントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備えることを特徴とするプレゼンスサーバ。
  11. 同一のユーザにかかる第1のプレゼンス対応端末、前記ユーザの予定の状態を示すスケジュール情報を管理するグループウェアサーバおよび他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバにおいて、複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、且つ、前記第1のプレゼンス対応端末および前記グループウェアサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段と、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段と、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段とを備えることを特徴とするプレゼンスサーバ。
  12. 複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、同一のユーザにかかる複数の第1のプレゼンス対応端末および他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバを構成するコンピュータを、前記複数の第1のプレゼンス対応端末から受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段、として機能させることを特徴とするプログラム。
  13. 複数のエントリを有するプレゼンス情報キャッシュを備え、同一のユーザにかかる第1のプレゼンス対応端末、前記ユーザの予定の状態を示すスケジュール情報を管理するグループウェアサーバおよび他のユーザにかかる第2のプレゼンス対応端末にネットワークを通じて接続されたプレゼンスサーバを構成するコンピュータを、前記第1のプレゼンス対応端末および前記グループウェアサーバから受信したプレゼンス情報をそれに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末を使用するユーザの識別子であるユーザ識別情報と共に、それに付加された、前記第1のプレゼンス対応端末に搭載されているプレゼンスクライアントの識別子であるクライアント識別情報に対応する前記エントリにキャッシングするプレゼンス情報受信手段、予め定められた条件に基づいて、前記プレゼンス情報キャッシュに保存された前記同一のユーザ識別情報にかかる複数のプレゼンス情報から唯一のプレゼンス情報を決定するプレゼンス情報決定手段、該プレゼンス情報決定手段で決定されたプレゼンス情報にユーザ識別情報を付加して前記第2のプレゼンス対応端末へ送信するプレゼンス情報送信手段、として機能させるプログラム。
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