JP2006245502A - 太陽電池セルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体基板の反りを抑制するために半導体基板の裏面に形成するアルミ電極を薄くすることによっても、十分なBSF層を有する太陽電池セルおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】 p型のシリコン基板2の受光面側にn型の拡散層3が形成され、この拡散層3の上に反射防止膜4と受光面銀電極7が設けられている。受光面銀電極7は、反射防止膜4を貫通し拡散層3に接続している。シリコン基板2の裏面側にはBSF層5が形成され、さらに、アルミ電極6と裏面銀電極8が設けられている。また、裏面のアルミ電極6の膜厚は、中心部は薄く、中心部から周辺部に向かうにしたがって、膜厚が中心部よりも厚く形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、太陽電池セルおよびその製造方法に関し、特に太陽電池の電極の改良に関する。
図11を参照して、背景技術における太陽電池セルの断面図を説明する。図11に示す太陽電池セル1Bは、たとえばシリコン等のp型半導体基板2に、n型となるドパーントを拡散してn型拡散層3を形成することにより、pn接合を形成している。n型拡散層3の上にはTi02膜等の反射防止膜4が形成されている。p型半導体基板2の裏面側には、アルミペーストを塗布し、焼成することによりBSF層5とアルミ電極6とが形成されている。受光面側および裏面側には、銀ペーストを塗布し焼成することにより、銀電極7,8が形成されている。太陽電池セルの変換効率を高めるために、受光面側に凹凸を形成する(図示せず)場合もある。
半導体基板2の表面に凹凸を形成する方法としては、NaOHやKOH等のアルカリにイソプロピルアルコール等を加えた水溶液で半導体基板2の表面に高さ数μmの微小ピラミッド状の凹凸を形成する方法が知られている。半導体基板2の表面に凹凸を形成する別の方法として、ダイシング装置あるいはレーザーを用いて半導体基板2の表面に深さ数十μmの溝を多数平行に形成する方法や、ドライエッチング等も知られている。
半導体基板2にpn接合を形成する方法としては、p型の半導体基板2に対してP25やPOCl3による気相拡散、あるいはP系の化合物を含有した塗布液を用いた拡散、n型の半導体基板2に対してBBr3による気相拡散あるいはB系の化合物を含有した塗布液を用いた拡散が知られている。
受光面側に反射防止膜4を形成する方法としては、常圧CVD法を用いてTiO2膜を形成する方法やプラズマCVD法を用いてSiN膜を形成する方法が知られている。反射防止膜4の形成は電極の形成後に行なう場合もある。裏面電極を形成する方法としては、アルミペーストや銀ペースト等の導電性ペーストを用いたスクリーン印刷法の他、蒸着やメッキ等が知られている。この中でスクリーン印刷法は低コスト化の点で有利である。
ここで、図12を参照して、スクリーン印刷法について説明する。所定のパターンが形成されたスクリーン12を用い、塗布したいペースト状の材料11をスキージ10で、フラットなステージ9上に保持された半導体基板2に、所定のパターンを塗布する。受光面電極は、反射防止膜を先に形成している場合には、電極が形成される部分の反射防止膜をあらかじめ除去する必要があるが、ファイヤースルー型のペーストを用いた場合には、その必要がない。また、簡略化された別の太陽電池セルでは、裏面電極と受光面電極とを一回の焼成で形成する方法の採用も可能である。
今後の太陽電池セルの普及にあたっては、低コスト化が必須である。その為、基板の薄型化、大面積化は避けることができない技術課題となっている。しかし、上述した太陽電池の製造方法においては、半導体基板が薄くなるに伴い、あるいは、半導体基板が大きくなるに伴い、アルミ電極を全面に形成した半導体基板では反りが大きくなる。このため、次工程での半導体基板の搬送が困難となり、半導体基板の割れが発生し、生産効率や歩留を悪化させる問題点がある。
また、半導体基板の反りを抑制する為にBSF層のみ残して、アルミ電極を除去し、櫛型の別の電極を形成する方法も考えられているが、プロセスが多くなり、製造プロセスにおける高コスト化が避けられない。
下記特許文献1においては、半導体基板を補強する方法も提案されている。この場合もプロセスが多くなることから、製造プロセスにおける高コスト化が避けられない。
また、半導体基板の裏面に形成するアルミ電極を薄くすることによっても半導体基板の反りを抑制することができる。アルミペーストの厚みを薄くする方法としては、半導体基板方向に対するスキージを押し下げる圧力(印圧)を変化させる方法がある。従来のアルミ電極形成の場合においては、印圧を上げることによって、アルミ電極を薄くすることが可能である。または、半導体基板とスクリーンとの距離を狭くすることによっても、アルミ電極を薄くすることが可能である。または、アルミ電極を薄く塗布するスクリーンを使用することによる方法も挙げられる。しかしながら、アルミペーストを均一に薄くすると、十分なBSF層が形成できず、太陽電池の出力低下が避けられない、という新たな課題に直面することとなる。
特開2003―69055号公報
この発明が解決しようとする課題は、半導体基板の裏面に形成するアルミ電極を薄くすることによって半導体基板の反りを抑制した場合に、十分なBSF層が形成できず、太陽電池の出力低下が避けられない−点にある。したがって、この発明の目的は、半導体基板の反りを抑制するために半導体基板の裏面に形成するアルミ電極を薄くすることによっても、十分なBSF層を有する太陽電池セルおよびその製造方法を提供することにある。
この発明に基づいた太陽電池セルの1つの局面においては、基板の受光面側と反対側の裏面側にアルミ電極が形成された太陽電池セルであって、上記アルミ電極の少なくとも周囲の一部の膜厚が、中心部に比べて厚く形成されていることを特徴としている。
この発明に基づいた太陽電池セルの他の局面においては、基板の受光面側と反対側の裏面側にアルミ電極が形成された太陽電池セルであって、上記アルミ電極の周辺部の膜厚が、中心部に比べて厚く形成されていることを特徴としている。
この発明に基づいた太陽電池セルの製造方法においては、上記構成を備える太陽電池の製造方法であって、上向きに凸状に形成されたステージに基板を保持し、上記基板上にアルミペーストをスクリーン印刷した後に、熱処理を施すことにより、少なくとも周囲の一部の膜厚が中心部に比べて厚いアルミ電極を形成することを特徴としている。
上記太陽電池セルの製造方法において好ましくは、上記ステージは、当該ステージの中心線から離れるに従い、中心線位置の高さよりも低く形成された凸部領域を有していることを特徴としている。
上記太陽電池セルの製造方法において好ましくは、上記ステージは、当該ステージの中心点から離れるに従い、中心点位置の高さよりも低く形成された凸部領域を有していることを特徴としている。
上記太陽電池セルの製造方法において好ましくは、上記ステージは、基板の大きさ(一辺の長さがWの正方形)に対して、基板が保持される当該ステージにおける曲面部分の凸部領域の凸部の高低差hが、下記関係式(1)を満たすことを特徴としている。関係式(1)・・・h=a×W(ただし、a=0.001〜0.05)。
本発明の太陽電池セルおよびその製造方法によれば、少なくとも周囲の一部の膜厚が中心部に比べて厚いアルミ電極を有することで、基板周辺部のアルミ電極が基板を補強し、割れを抑制することから歩留を向上でき、その結果、低コストの太陽電池セルを得ることができる。また、この太陽電池セルの裏面アルミ電極を形成する工程において、既存の設備を利用して基板を保持するための上向きに凸状ステージを得ることができ、低コストの太陽電池セルを得ることを可能としている。
以下、本発明に基づいた太陽電池セルおよびその製造方法の実施の形態について、図1から図8を参照して説明する。なお、図1は、本発明に基づいた太陽電池セルの代表的な結晶シリコン太陽電池セル1Aの断面図であり、図2〜図8は、その製造工程を示す断面図である。p型のシリコン基板2の受光面側にn型の拡散層3が形成され、この拡散層3の上に反射防止膜4と受光面銀電極7が設けられている。受光面銀電極7は、反射防止膜4を貫通し拡散層3に接続している。シリコン基板2の裏面側にはBSF層5が形成され、さらに、アルミ電極6と裏面銀電極8とが設けられている。裏面銀電極8は、アルミ電極6に接続されている。
次に、図2から図8を参照して、上記結晶シリコン太陽電池セル1Aの製造方法について説明する。まず、図2を参照して、NaOH水溶液等のアルカリ溶液により厚みが200μm以下であるp型の結晶シリコン基板2の表面に対してエッチングを行ない、結晶シリコン基板2の表面に微小ピラミッド状の凹凸を形成する。別のエッチング方法としては、酸を用いても良いし、NaOH等のアルカリとイソプロパノール等アルコールとの混合液を用いて、テクスチャエッチングを行ない、シリコン基板2の表面に微小ピラミッド状の凹凸を形成しても良い。
次に、図3を参照して、このシリコン基板2を石英チューブ炉に入れて、POCl3を用いた拡散法あるいはPを含む塗布液を用いた拡散法により、800度〜950度の温度で5分〜30分間処理することによりn型拡散層3を形成する。その後、図4を参照して、常圧CVD法を用いて、60nm〜90nmのTiO2膜を形成してn型拡散層3の上に反射防止膜4を形成する。反射防止膜4の別の形成方法としては、プラズマCVD法を用いて70nm〜100nmのSiN膜を形成しても良い。
次に、図5に示すように、上方に凸状に形成されたステージ9の上に反射防止膜4側を下にして、n型拡散層3および反射防止膜4基板が形成されたシリコン基板2を載置する。その後、シリコン基板2の裏面側(図示上面側)にアルミペーストをスクリーン印刷法により塗布する。次に、図6を参照して、100度〜200度の乾燥工程、および、600度〜900度の温度での焼成工程により、BSF層5とアルミ電極6とを形成する。次に、図7を参照して、シリコン基板2の受光面側と裏面側とに銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥後500度〜900度の温度で焼成して受光面銀電極7および裏面銀電極8を形成する。
上記製造工程において、アルミ電極6を形成するアルミペーストは、アルミ粉末、ガラスフリット、樹脂と溶剤のビヒクル成分からなる。その粘度は約25度の温度で、粘度計の回転数25rpmの場合、50〜300Pa・sの範囲が用いられる。良好な印刷を保つ為には、70rpm〜150rpmを用いることが好ましい。アルミペーストをシリコン基板2の裏面側に塗布し、600度以上の温度で焼成することにより、アルミがシリコン中に拡散し、BSF層5が形成される。太陽電池の高出力化には、このBSF層5は不可欠である。しかしながら、900度以上の温度で焼成するとアルミ電極6の表面に意図せず、不規則な凹凸が発生するので望ましくない。アルミ電極の厚さ(膜厚)は、5μm〜5mm、好ましくは、10〜500μmが好ましい。5μmより薄い場合、BSF効果が十分に得られない。また、厚いほど補強の効果が上がるものの、反りが大きくなることから、5mmまでが良い。
上記製造方法においては、上方に凸状に形成されたステージ9を用いることにより、図8に示すように、裏面のアルミ電極6の膜厚は、中心部は薄く、中心部から周辺部に向かうにしたがって、膜厚は中心部よりも厚く形成されている。これにより、シリコン基板2に薄型化基板を用いた場合には、アルミ電極6の周辺部が補強の役割を担い、シリコン基板2の割れを抑制することを可能とする。
これは、凸状のステージ9を用いることにより、図5に示すように、ステージ9の中央部では、シリコン基板2とスクリーン(図示省略)との距離が狭くなることから、アルミペーストは薄く塗布される。一方、ステージ9の周縁部では、シリコン基板2とスクリーンとの距離が離れていくことから、シリコン基板2に塗布されるアルミペーストを厚く形成することが可能となる。
この場合、シリコン基板2とスクリーンとの間隔は0.1mm〜10mmの範囲で選択することが可能である。良好な印刷を実現する為には1mm〜5mmの範囲で設定することが望ましい。また、印圧は0.05Mpa〜0.5Mpaの範囲で設定することが好ましい。より好ましくは、0.1Mpa〜0.4Mpaの範囲で設定する。また、シリコン基板2に対するスキージの角度は30度〜80度の範囲で設定することが好ましい。より好ましくは、60度〜75度の範囲で設定する。また、スキージ速度は10mm/sec〜300mm/secの範囲で設定することが好ましい。より好ましくは、30mm/sec〜150mm/secの範囲で設定する。周辺部のアルミ電極6の厚みは、中心部の厚みの1.1〜3倍であることが好ましい。
また、凸状のステージ9の形状としは、たとえば、図9(a)〜(c)に示すように、ステージ9の中心線Lから離れるに従い、中心線L位置の高さよりも低く形成された凸部領域9aを有しているもの、あるいは、図10(a)〜(c)に示すように、ステージ9の中心点Pから離れるに従い、中心点Pの位置の高さよりも低く形成された凸部領域9bを有しているものを用いることが可能である。また、ステージ上に、膜厚が中心部から周辺部に向かうほど薄いフィルムを貼り付けたものを用いることも可能である。また、ステージ9は直線状に中心部から周辺部に向かって低く形成されていてもよいが、図5,6,9,10に示すように曲面状に形成されている方が好ましい。
凸状のステージ9に載置されるシリコン基板2の厚さは、約300μm以下が好ましい。シリコン基板2が300μmよりも厚い場合、シリコン基板2に強度があることから、凸状のステージ9に沿って撓ませた状態で載置することが困難となる。また、無理に撓ませた状態を保持しようとすると、シリコン基板2の割れが多発してしまう。一方、シリコン基板2が300μmよりも薄くなると、シリコン基板2が撓むことから、容易に凸状のステージ9に沿って撓ませた状態でステージ9に保持することが可能となる。
シリコン基板2の大きさ(一辺の長さがWの正方形)に対して、シリコン基板2が保持されるステージ9における曲面部分の凸部の高低差h(図9および図10参照)が、h=a×W(ただし、a=0.001〜0.05)の関係式を満たすステージを用いることが好ましい。ここで、aが0.001よりも小さい場合、塗布される厚み差が、ほとんど同じであることから、従来の如く効果が得られない。一方、aが0.05よりも大きい場合は、シリコン基板2の周辺部において、シリコン基板2とスクリーンとの距離が離れすぎた状態となる結果、かすれ等が発生し、十分にアルミペーストが塗布できなくなる。
アルミペーストの乾燥方法としては、ベルト式の乾燥炉において乾燥させる方法が知られている。あるいは、オーブンにおいても、乾燥することが可能である。あるいは、ステージ9上でアルミペーストを塗布後、ステージ9上で乾燥する方法もある。さらに、ステージ9にシリコン基板2を保持した状態で、焼成することも可能である。
また、ステージ9の上において、100度〜200度の温度での乾燥工程、および、600度〜900度の温度での焼成工程により、BSF層5とアルミ電極6とを形成しているが、ステージ9の上においてはアルミペーストの印刷のみとし、受光面銀電極7および裏面銀電極8の焼成工程と同時に、BSF層5およびアルミ電極6を形成することも可能である。
以下に、本実施の形態における太陽電池セルの製造方法の各実施例について説明する。なお、上述した太陽電池セルの製造方法はあくまでも一例であり、以下に示す各実施例の製造方法の採用も可能である。
(実施例1)
テクスチャエッチングされた厚み50μm、サイズ125mm角のp型単結晶シリコン基板2の表面に、p型の不純物を含む塗布液を用いて、約900度で10分間熱処理を行なうことにより、このp型単結晶シリコン基板2の表面に、深さ約0.5μmのn型拡散層3を形成する(図3参照)。同時に、厚さ60nm〜90nmのTiOX膜を形成して反射防止膜4とした(図4参照)。
次に、p型単結晶シリコン基板2の所定の位置に銀ペーストをスクリーン印刷法により、塗布、乾燥する。続いて、図9に示すような、ステージ9の中心線Lから、左右に離れるに従い、高さが低く曲面状に形成されたステージ9上に、そのステージ9の中心線Lとp型単結晶シリコン基板2の中心線がほぼ等しくなるように、p型単結晶シリコン基板2を曲面に沿って保持し、p型単結晶シリコン基板2の裏面にアルミペースト6をスクリーン印刷法により塗布し、乾燥する。さらに、受光面に銀ペースト4をスクリーン印刷法により塗布し、乾燥後、700度〜800度の温度で焼成して、深さ約10μmのBSF層5と厚さ数十μmのアルミ電極6、受光面銀電極7、および裏面銀電極8を形成することにより、太陽電池セルを完成させた(図8参照)。
ここで、ステージ中心線Lから、左右に離れるに従い、高さが低く曲面状に形成されたステージ9(図9参照)を用いることにより、p型単結晶シリコン基板2には基板の中心線よりも左右に離れるに従い、アルミペーストの膜厚を厚く塗布して、焼成することができる。その結果、p型単結晶シリコン基板2の基板中心線付近ではアルミペーストの膜厚を薄くし、基板の両端付近では中央部よりも厚いアルミ電極を形成することができる。
この実施例1においては、ステージ9として曲面部分の凸部の高低差hが6mmの凸部領域9aを用い、p型単結晶シリコン基板2とステージ9の最小間隔は1.5mm、印圧0.4MPa、スキージ速度50mm/secに設定して行なった。また、粘度100Pa・sのアルミペーストを用いた。比較例として、フラットなステージを用いた太陽電池セルも作製した。本実施例1の太陽電池セルではp型単結晶シリコン基板2の反りが低減し、また、p型単結晶シリコン基板2の基板中心線付近ではアルミペーストの膜厚を薄くし、基板の両端付近では中央部よりも厚いアルミ電極がp型単結晶シリコン基板2を補強し、割れを大幅に低減することが可能となる。また、太陽電池セルの出力においても、フラットなステージを用いた太陽電池セルと同等の値が得られた。
(実施例2)
上述の如くエッチングされた厚み100μm、サイズ155mm角のp型多結晶シリコン基板2表面に、n型拡散層3と反射防止膜4を形成する。次に、ステージ中心点から、周囲に離れるに従い、高さが低く曲面状に形成されたステージ9(図10参照)上に、そのステージ9の中心点Pとp型多結晶シリコン基板2の中心点とがほぼ等しくなるように、基板を曲面に沿って保持し、基板裏面にアルミペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥後、600度〜900度の温度で焼成してBSF層5とアルミ電極6とを形成する。
その後、p型多結晶シリコン基板2の所定位置に銀電極を塗布、乾燥し、受光面側にも銀電極を塗布、乾燥後、500度〜900度の温度で焼成して、裏面銀電極7と受光面裏面銀電極8を形成して、太陽電池セルを完成させた。
本実施例2においては、ステージ9として曲面部分の凸部の高低差hが0.15mmのステージを用い、p型多結晶シリコン基板2とステージの最小間隔は1.0mm、印圧0.2MPa、スキージ速度100mm/secに設定して行なった。また、粘度80Pa・sのアルミペーストを用いた。比較例として、フラットなステージを用いたセルも作製した。比較例で問題となる太陽電池セルのが割れが、本実施例2の太陽電池セルではp型多結晶シリコン基板2の反りが低減し、大幅に低減することが可能となった。また、太陽電池セルの出力においても、同等の値が得られた。
ここで、ステージ中心点から、周辺部へ離れるに従い、高さが低く曲面状に形成されたステージ9を用いることにより、p型多結晶シリコン基板2の裏面には基板の中心点よりも離れるに従い、厚くアルミペーストを塗布することでき、それを焼成することにより、中心点付近では薄く、基板の周辺部付近では厚いアルミ電極を形成することができる結果、本実施例2による太陽電池セルでは、厚く形成されたアルミ電極がウェハを補強し、割れが低減することが可能となる。
(実施例3)
前述の如くエッチングされた厚み150μm、サイズ200mm角のp型多結晶シリコン基板2を用い、上記実施例2と同様、太陽電池セルを作製した。本実施例においてはp型多結晶シリコン基板2をステージ9に保持した状態でアルミペーストの乾燥を行なった。比較例では約70%の太陽電池セルが割れるのに対して、本実施例3の太陽電池セルでは反りが大幅に低減し、約14%にまで低減することが可能となった。また、太陽電池セルの出力においても、同等の値が得られた。本実施例3による太陽電池セルにおいても、上記実施例1および2の太陽電池セルと同様に、周辺部が厚く形成されたアルミ電極がp型多結晶シリコン基板2を補強し、シリコン基板2の割れを低減させることを可能としている。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの断面図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第1断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第2断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第3断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第4断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第5断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第6断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法を示す第7断面工程図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法に用いられる一のステージの構造を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中b−b断面図、(c)は(a)中c−c断面図である。 この発明に基づいた実施の形態における太陽電池セルの製造方法に用いられる他のステージの構造を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中b−b断面図、(c)は(a)中c−c断面図である。 背景技術における太陽電池セルの断面図である。 スクリーン印刷法を示す模式図である。
符号の説明
1A 結晶シリコン太陽電池セル、2 シリコン基板、3 拡散層、4 反射防止膜、5 BSF層、6 アルミ電極、7 受光面銀裏面銀電極、8 裏面銀電極、9 ステージ、9a,9b 凸部領域。

Claims (6)

  1. 基板の受光面側と反対側の裏面側にアルミ電極が形成された太陽電池セルであって、
    前記アルミ電極の少なくとも周囲の一部の膜厚が、中心部に比べて厚く形成されていることを特徴とする太陽電池セル。
  2. 基板の受光面側と反対側の裏面側にアルミ電極が形成された太陽電池セルであって、
    前記アルミ電極の周辺部の膜厚が、中心部に比べて厚く形成されていることを特徴とする太陽電池セル。
  3. 請求項1または2に記載の太陽電池セルの製造方法であって、
    上向きに凸状に形成されたステージに基板を保持し、
    前記基板上にアルミペーストをスクリーン印刷した後に、熱処理を施すことにより、少なくとも周囲の一部の膜厚が中心部に比べて厚いアルミ電極を形成することを特徴とする太陽電池セルの製造方法。
  4. 前記ステージは、当該ステージの中心線から離れるに従い、中心線位置の高さよりも低く形成された凸部領域を有していることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池セルの製造方法。
  5. 前記ステージは、当該ステージの中心点から離れるに従い、中心点位置の高さよりも低く形成された凸部領域を有していることを特徴とする請求項3に記載の太陽電池セルの製造方法。
  6. 前記ステージは、基板の大きさ(一辺の長さがWの正方形)に対して、基板が保持される当該ステージにおける曲面部分の凸部領域の凸部の高低差hが、下記関係式(1)を満たすことを特徴とする、請求項4または5に記載の太陽電池セルの製造方法。
    関係式(1)・・・h=a×W(ただし、a=0.001〜0.05)
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