JP2006244154A - 表示入力装置およびディスプレイ装置 - Google Patents

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JP2006244154A JP2005059107A JP2005059107A JP2006244154A JP 2006244154 A JP2006244154 A JP 2006244154A JP 2005059107 A JP2005059107 A JP 2005059107A JP 2005059107 A JP2005059107 A JP 2005059107A JP 2006244154 A JP2006244154 A JP 2006244154A
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達雄 齊藤
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Abstract

【課題】 誤入力,誤動作が生じないようなタッチパネルを有する表示入力装置およびディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 画像を表示する表示部と、表示部上に設置され、その表示部の表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネルと、タッチパネルの外周縁に設けられてタッチパネルを固定するエスカッションと、タッチパネルの外周縁からエスカッションの開口部の内側まで形成されて接触操作が無効とされる操作無効領域と、操作無効領域の内側に形成されて接触操作が有効とされる操作有効領域と、を有することを特徴とする表示入力装置およびその表示入力装置を含むディスプレイ装置として提供可能である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、所定の内容を表示する表示画面として機能するとともに、その表示画面に対するユーザの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネル式の表示入力装置およびその表示入力装置を含むディスプレイ装置に関するものである。
タッチパネルは、車両用ディスプレイ装置等に広く用いられ、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示器の前面に配置し、その表面を触れることによってこの触れた部分に対応する情報を信号にして入力する手段で、いわゆる抵抗膜式のタッチパネルが広く用いられている。
タッチパネルにはタッチパネルとその周辺を覆い意匠枠となるエスカッションが取り付けられている。このエスカッションを押すと、エスカッションの曲げ強度が弱い場合、もしくはタッチパネルとエスカッションの隙間に異物が噛み込んだ場合には、画面表示領域の外側でタッチパネルが反応してしまいディスプレイが誤動作してしまう問題がある。
そこで、上記問題を解決するために、タッチパネルとエスカッションの間に絶縁シートを介在させることで、所定箇所以外への押圧による誤動作を防止するタッチパネルを備えた電子機器が考案されている(特許文献1参照)。
また、タッチパネルの入力不感帯部をエスカッションの内側先端部位置よりも内側の位置まで設けることにより、タッチパネルとエスカッションの隙間に異物が噛み込んだ場合の誤動作を防止するタッチパネルを有する数値制御装置用表示装置が考案されている(特許文献2参照)。
特開2004−102813号公報 特開2002−351613号公報
特許文献1の例では、エスカッションは意匠部品であり製品により形状が大きく異なるため、この構造を常に適用することはできない。また、適用可能な場合でもエスカッションの強度を十分に確保できない場合は、大きな力を加えると変形し誤動作となる可能性がある。
図8は従来技術によるタッチパネル付き表示入力装置の断面図の一例である。エスカッション70は、誤動作を防ぐため、タッチパネル71の上部のフィルム面71aと下部のガラス71bとを貼り合わせているスペーサを兼ねた外周シール剤71cの近傍で保持することが一般的である。また、エスカッション70の先端部70aはB方向の外力により多少の変形が生じてもタッチパネル71が誤動作しないように、フィルム面71aとの隙間を確保している。但し、製品の外観上の品位向上と異物の噛み込みを防止する上で、隙間寸法の拡大には限界があり、機構的に誤動作を完全に防ぐことは出来ない。
また、特許文献2の例では、誤動作を防止することは可能となるが、タッチパネルのフィルム面とエスカッションとの間の異物の噛み込みを検出できないという問題がある。また、タッチパネルとは材質の異なる入力不感帯部を設けることで部品点数の増加および製造コストの上昇を招く。
上記問題を背景として、本発明の課題は、誤入力,誤動作が生じないようなタッチパネルを有する表示入力装置およびディスプレイ装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するための表示入力装置を提供するものである。即ち、請求項1によれば、少なくとも画像を表示する表示部と、表示部上に設置され、その表示部の表示画面に対するユーザの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネルと、タッチパネルの外周縁に設けられてタッチパネルとその周辺を覆い意匠枠となるエスカッションと、タッチパネルにおいて、その外周縁からエスカッションの開口部の内側まで形成されて接触操作が無効とされる操作無効領域と、操作無効領域の内側に形成されて接触操作が有効とされる操作有効領域と、を有することを特徴とする表示入力装置として構成される。
本発明によって、エスカッションの曲げ強度が弱い場合にエスカッションがタッチパネルに接触すると予想される領域、もしくはタッチパネルとエスカッションの隙間に異物が噛み込むと予想される領域を操作無効領域とすれば、誤動作を防止することが可能となる。よって、タッチパネルとは材質の異なる入力不感帯部を設ける必要がなく、部品点数の増加および製造コストの上昇は生じない。
請求項2によれば、本発明の表示入力装置は、操作無効領域における接触操作を検出する操作検出手段と、操作無効領域における接触操作の検出が所定の時間を超えて継続した場合にタッチパネルの動作状態が異常であると判定する異常判定手段とを有する構成をとることができる。
上記構成によって、誤動作を防止するだけではなく、エスカッションが変形してタッチパネルに接触した場合、もしくはタッチパネルとエスカッションの隙間に異物が噛み込んだ場合を検出し、タッチパネルの異常を検出することが可能となる。
請求項3によれば、本発明の表示入力装置におけるタッチパネルは、第一の抵抗膜と第二の抵抗膜とが対向配置されて、第一の抵抗膜に加えられる操作圧力により第一の抵抗膜が第二の抵抗膜に部分的に接触して電気信号を出力する構成をとることができる。本構成のタッチパネルを用いる場合においても、部品点数の増加および製造コストの上昇を伴うことなく、誤動作の防止およびタッチパネルの異常の検出が可能となる。
請求項4によれば、本発明の表示入力装置におけるエスカッションは、第一の抵抗膜の操作面との間に間隙を有して配置される構成をとることができる。本構成によって、エスカッションが変形した場合でも、エスカッションがタッチパネルに接触することを防止でき、誤作動やタッチパネルが異常状態となることを防ぐことが可能となる。
請求項5によれば、本発明の表示入力装置は、タッチパネルの動作状態が異常であると判定された際に、その旨を報知する異常報知手段を有する構成をとることができる。本構成によって、画面上に警告メッセージ等を表示させることでユーザに故障であることを通知し、修理を促すことができる。
請求項6によれば、請求項1ないし5に記載の表示入力装置は、電子地図上に車両の現在地を表示画面に表示する車両用ナビゲーション装置、車両に搭載されるオーディオ装置、空調制御装置、あるいは車両や外部から取得した情報を表示する情報表示装置に含まれるディスプレイ装置であって、前記所定の入力に応じた所定の処理を行なう処理実行手段を有することを特徴とするディスプレイ装置という構成をとることができる。
上記構成によって、タッチパネルを用いるディスプレイ装置においても、部品点数の増加および製造コストの上昇を伴うことなく、誤動作の防止およびタッチパネルの異常の検出が可能となる。また、タッチパネルの異常の検出,異常の報知も可能となり、ユーザに故障であることを通知し、修理を促すことができる。
誤入力,誤動作が生じないようなタッチパネルを有する表示入力装置およびディスプレイ装置を提供するという目的を、タッチパネルにおいてエスカッションの開口部よりも内側までタッチパネルの接触操作を無効とする操作無効領域を設ける構成により実現した。
以下、本発明の表示入力装置,ディスプレイ装置を車両用ナビゲーション装置に適用した例について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の表示入力装置およびディスプレイ装置の適用範囲を車両用ナビゲーション装置に限定するものではなく、オーディオ装置,空調制御装置等の他の車載機器に適用することも可能である。また、車両の内部あるいは外部で使用され、車両や車両外部から取得した情報を表示する情報表示装置に適用することも可能である。さらに、車両以外にも、携帯情報端末(PDA:Personal Data Assistant),現金自動預払機(ATM:Automatic Teller's Machine),自動販売機,複写機などの各種装置等に適用することができる。
図1は車両用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称する)100の全体構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行なう音声合成回路24およびスピーカ15,半導体記憶装置9,表示装置10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPSのためのGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部センサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
地図データ入力器6は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む各種データを記憶媒体20から入力するための装置である。記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばHDD21やメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
地図データは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶すると共に、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点あるいは分岐路等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
操作スイッチ群7はメカニカルなスイッチが用いられ、例えば図2のように、表示装置10のエスカッション60に配置される。
図2のように、表示装置10の表示画面上には各種機能を実行するためのメニューボタン62が表示され、そしてタッチパネル47上のメニューボタン62が表示された箇所をユーザが指等で押下することにより、ナビゲーション装置100に所望の指示を行なうことができる。
図4および図7のように、タッチパネル47は表示装置10の表示画面部10a上に、タッチパネル47を構成する第二基板44、第一基板46が備えられる。そしてこれらの外周部を外枠であるエスカッション60が覆っている。エスカッション60は、表示装置10の表示領域以外の部分を覆い隠す役割を有し、これによりナビゲーション装置100の意匠性も向上する。
図4において、第一基板46はプラスチックフィルムなどの透明な可撓性絶縁基材である。そして、その下面すなわち第二基板と対向する面に、ITO(Indium Tin Oxide)など透明導電膜からなる第一抵抗膜49と、両端に帯状電極45a,45bが形成されている。また第二基板44は、ガラスなどの透明な基板である。そして、その上面すなわち第一基板と対抗する面にITOなど透明導電膜からなる第二抵抗膜48と、両端に帯状電極43a,43bが形成されている。
導電膜は、Snをドープした酸化インジウム膜であるITO膜で形成することができる。ITO膜は、透明導電膜であり、透明でかつ電気を通すとともに紫外線を吸収する。したがって、ITO膜すなわちタッチパネルを通して、表示装置10の表示画面を見ることができる。
図7のように、タッチパネル47は、第一基板46と第二基板44との間に、ドット状などのスペーサ42を有し、第一基板46の第一抵抗膜49と第二基板44の第二抵抗膜48との間に間隙が形成されている。そして、第一基板46の帯状電極45a,45b間方向と第二基板44の帯状電極43a,43b間の方向とが90度ずらして重ね合わされている。また、エスカッション60の先端部63と第一基板46との間には間隙67が形成され、外力が加わって先端部63が第一基板46の方向へ変形しても容易に第一基板46と接触しない、すなわち第一抵抗膜49と第二抵抗膜48とが接触しないようになっている。40は第一基板46と第二基板44とを貼り合わせているスペーサを兼ねた外周シール剤である。
図5は抵抗膜式タッチパネルの動作原理を示したもので、図5(a)が抵抗膜および帯状電極のみを抜粋した模式図、図5(b)が図5(a)の等価回路図である。例えばユーザが入力点Aにおいて接触操作を行なう場合、入力点Aにおける第一基板46が指などにより押下されて変形し、第一基板46の第一抵抗膜49と第二基板44の第二抵抗膜48とが接触することにより、その接触位置がX座標、Y座標として検出される。
まず、X座標を検出する場合には、トランジスタ等のスイッチング素子を含んで構成されるスイッチ回路77を操作し、第一抵抗膜49の両端すなわち帯状電極45a,45bの間に電圧Eを印加する。このとき、第一抵抗膜49にはX座標に対応した電圧分布が形成される。この分布が電位勾配である。この状態で入力点Aのような所定部分が押下されると、その押下された部分の電位勾配が第二抵抗膜48の両端の帯状電極43a,43bを通じ、検出信号Syとして取り出される。
また、Y座標を検出する場合には、スイッチ回路77を操作し、第二抵抗膜48の両端すなわち帯状電極43a,43bの間に電圧Eを印加する。この状態で入力点Aのような所定部分が押下されると、その押下された部分の電位勾配が第一抵抗膜49の両端の帯状電極45a,45bを通じ、検出信号Sxとして取り出される。
取り出された検出信号Syを周知のA/D(アナログ−デジタル)変換コンローラ76においてA/D変換することでX座標を検出する。同様に、検出信号SxからY座標を検出する。検出信号Sy,Sxを制御回路8へ入力し、制御回路8で該入力された検出信号Sy,SxをA/D変換部86においてA/D変換し入力点Aを検出してもよい。
図3は表示装置10およびタッチパネル47を正面から見た図である。但し、メカニカルなスイッチで構成される操作スイッチ群7は省略してある。画面表示領域でもある操作有効領域65はエスカッション60の開口部60aよりも更に内側すなわち画面中央寄りに位置している。画面表示領域すなわち操作有効領域65の外側からタッチパネル47の外縁部までは操作無効領域66となっている。
タッチパネルとして抵抗膜式の他に透明な導電性基盤のガラス面に電気信号を受ける物質を塗布し、指をガラス面に近づけると静電容量の変化を電気信号としてセンサで検知する、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。
メカニカルなスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。また、音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、音声認識ユニット30に接続されるマイク31から音声を入力することによって、その音声信号を周知の音声認識技術により音声認識処理して、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。音声認識ユニット30は、マイク31から入力された音声信号を適切なレベルに増幅する増幅器と、増幅後の音声信号をA/D変換した後、周知の隠れマルコフモデル等の音声認識アルゴリズムにより音声を識別するための音声信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)、音声を識別するための基準データが記憶されているメモリ等で構成されており、DSPにより音声信号がその音声に対応した数値情報に変換された後、制御回路8に送られる。これら操作スイッチ群7、リモコン端末12、および音声認識ユニット30,マイク31により種々の指示を入力することが可能である。
送受信機13は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ14から道路交通情報を受信するための装置である。
また、通信ユニット19に携帯電話機17あるいは自動車電話機等の移動体通信機器を接続することによっても、外部ネットワークとの接続が可能で、インターネット等に接続することができる。さらに、ETC(自動料金収受システム,ETC:Electronic Toll Collection)車載器16と通信することにより、ETC車載器16がETC路上器から受信した料金情報などを本ナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器16によって外部ネットワークと接続することも可能である。これら携帯電話機17あるいはETC車載器16を介してVICSセンタ14との通信を行なう構成をとってもよい。
本発明の操作検出手段,異常検出手段,処理実行手段である制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行なう。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができる。これらのデータは使用者によって内容の書き換えが可能である。また、地図データ入力器6を用いて記憶媒体20から地図データ等を読み込んでHDD21の内容を更新することも可能である。また、車内の他の制御装置との間でデータの遣り取りを行なう車内LAN(Local Area Network)22を介して受信したデータを記憶する構成をとってもよい。
半導体記憶装置9はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、半導体記憶装置9は、車両のアクセサリスイッチがオフ状態すなわち、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
また、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを半導体記憶装置9とHDD21に分けて記憶してもよい。この場合、HDD21よりも半導体記憶装置9へのアクセス速度の方が速いため、読み書きの頻度が比較的多いものを半導体記憶装置9に記憶し、読み書きの頻度が比較的少ないものをHDD21に記憶するとよい。半導体記憶装置9に記憶された内容をHDD21にバックアップ保存するようにしてもよい。
本発明の表示部,異常報知手段,ディスプレイ装置である表示装置10は周知のカラー液晶表示器で、例えばドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行なうためのドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指示および表示画面データに基づいて表示を行なう。
スピーカ15は制御回路8のI/O34に接続される周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって半導体記憶装置9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換されたものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式、音声波形を分析してパラメータに変換された形で蓄積し、それを繋ぎ合せて音声合成回路を駆動し音声を作り出すパラメータ編集方式、文字列あるいは音素記号列から、音声学的・言語学的規則に基づいて、音声を作り出す規則合成方式などがある。スピーカ15および音声合成回路24が本発明の異常報知手段に相当する。
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置と所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。車速データを車内LAN(Local Area Network)22を介して他の車載機器から取得する方法をとってもよい。
外部データ入出力器26は、例えば取り外し可能な外部記憶装置と接続するための入出力回路,コネクタを含むものである。外部記憶装置を介して光磁気ディスク等に半導体記憶装置9あるいはHDD21に記憶されている内容の少なくとも一部をバックアップデータとして記憶することができる。
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、運転者が操作スイッチ群7あるいはリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示装置10上に表示されるメニューから目的地経路を表示装置10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
即ち、運転者が表示装置10上の地図に基づいて目的地を入力すると、GPS受信機5から得られる衛星のデータに基づき車両の現在位置が求められ、該現在位置から目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置マークと、記憶媒体20から入力された地図データと、更に地図上に表示する誘導経路等付加データとを重ね合わせて表示すると共に、本画面に経路案内の設定および経路誘導中の案内や画面の切り換え操作を行なうためのメニューボタンが表示される。また、表示装置10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行なう。
制御回路8は、現在地からその目的地までの案内経路上の交差点等の分岐点あるいは目標となる施設等を、使用者を案内経路どおりに走行させるための案内対象点として設定する。そして、設定された案内対象点毎に、音声により案内すべきポイントである案内実施点を決定する。案内実施点は、車両の現在位置が案内対象点に対して、例えば700m手前、300m手前、100m手前といったように複数設定することができる。車両が案内実施店に到達すると音声合成回路24およびスピーカ15によって音声案内を行なう。
最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。ダイクストラ法では、リンク情報,ノード情報,リンク間接続情報を用いて、現在地から各ノードに至るまでの経路評価値すなわち経路計算コストを算出し、目的地までの全ての経路評価値の計算が終了した段階で、総評価値が最小となるリンクを接続して目的地までの経路を設定している。この場合の評価値は、道路長・道路種別・道路幅員・車線数・交差点での右左折・信号機の有無などに応じて設定されている。例えば、道路幅員が広いほど評価値が低く、車線数が多いほど評価値が低い。
各リンクでの経路計算コストの計算は、例えば次式を用いて行われる。経路計算コスト=リンク長×道路幅員係数×道路種別係数×渋滞度。ここで、道路幅員係数とは道路幅に応じて設定される係数であり、道路種別係数とは有料道路等の道路種別に応じて設定される係数である。そして、渋滞度とは、その道路の渋滞度合に応じて設定される係数である。
図6のフロー図および図7を用いて、タッチパネル押下処理について説明する。なお、本処理はCPU81により実行されるナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他の処理とともに繰り返し実行される。
ユーザがタッチパネル面である第一の基板46を押下すると上述のように押下された位置が座標情報(X,Y)として検出され、表示装置10を介して制御回路8に送られる(S1)。制御回路8では、検出された座標(X,Y)がどの領域に含まれているかどうか調べる。その結果、座標(X,Y)が画面表示領域すなわち操作有効領域65に含まれている場合(S2:No)、当該画面操作を有効と判定して(S6)、押下された操作に応じた動作を実行する(S7)。これは、表示されているメニューボタン62を押下した場合の操作に相当する。
一方、検出された座標が画面表示領域の外側すなわち操作無効領域66に含まれている場合(S2:Yes)、当該画面操作を無効と判定する(S3)。すなわち、画面表示内容は変化せず、動作も行なわれない。押下位置が正常でない旨を表示装置10に表示したり、スピーカ15から音声メッセージを送出してもよい。
操作有効領域65および操作無効領域66は、予め半導体記憶装置9あるいはHDD21の所定の領域にタッチパネル47の特性に応じた座標データとして記憶されている。例えば図3のようにタッチパネル47の四隅の点P0,P1,P2,P3の座標はそれぞれ(X0,Y0),(X0,Y1),(X1,Y1),(X1,Y0)と記憶され、操作有効領域65の四隅の点Pa,Pb,Pc,Pdはそれぞれ(Xa,Ya),(Xa,Yb),(Xb,Yb),(Xb,Ya)として記憶される。
検出された座標(X,Y)が以下の条件(1)および(2)の両方を満たした場合は、操作有効領域65に含まれる。
条件(1):Xa≦X≦Xb
条件(2):Ya≦Y≦Yb
検出された座標(X,Y)が以下の条件(3)から(6)のいずれかを満たした場合は、操作無効領域66に含まれる。
条件(3):X0≦X<Xa
条件(4):Xb<X≦X1
条件(5):Y0≦Y<Ya
条件(6):Yb<Y≦Y1
そして、図7のようにエスカッション60の先端部63と第一基板46との間に異物68が入り込んだ場合のように、操作無効領域66が押下されていることを検出した状態が所定の時間継続した場合(S4:Yes)、タッチパネル47に異常が発生したと判定し、その旨を表示装置10に表示する(S5)。また、スピーカ15から音声メッセージを送出してもよい。また、操作有効領域65の形状は上述の例では略長方形であるが、エスカッション60すなわち開口部60aの形状あるいは表示画面の表示意匠によって略長方形以外の形状としてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。 表示装置の構成を示す図。 タッチパネルの操作有効領域および操作無効領域を示す図。 タッチパネルの構成を示す俯瞰図。 タッチパネルの動作原理を説明するための図。 タッチパネル押下処理の流れを示すフロー図。 本発明のタッチパネルの断面図。 従来技術によるタッチパネルの断面図。
符号の説明
1 位置検出器
7 操作スイッチ群
8 制御回路(操作検出手段,異常検出手段,処理実行手段)
9 半導体記憶装置
10 表示装置(表示部,異常報知手段,ディスプレイ装置)
12 リモコン端末
15 スピーカ(異常報知手段)
20 記憶媒体
21 ハードディスク装置
24 音声合成回路(異常報知手段)
44 第二基板
46 第一基板
47 タッチパネル
60 エスカッション
65 操作有効領域
66 操作無効領域
100 ナビゲーション装置

Claims (6)

  1. 少なくとも画像を表示する表示部と、
    前記表示部上に設置され、その表示部の表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネルと、
    前記タッチパネルの外周縁に設けられて前記タッチパネルを固定するエスカッションと、
    前記タッチパネルにおいて、その外周縁から前記エスカッションの開口部の内側まで形成されて前記接触操作が無効とされる操作無効領域と、
    前記操作無効領域の内側に形成されて前記接触操作が有効とされる操作有効領域と、
    を有することを特徴とする表示入力装置。
  2. 前記操作無効領域における前記接触操作を検出する操作検出手段と、
    前記操作無効領域における前記接触操作の検出が所定の時間を超えて継続した場合に前記タッチパネルの動作状態が異常であると判定する異常判定手段とを有する請求項1に記載の表示入力装置。
  3. 前記タッチパネルは、第一の抵抗膜と第二の抵抗膜とが対向配置されて、前記第一の抵抗膜に加えられる操作圧力により前記第一の抵抗膜が前記第二の抵抗膜に部分的に接触して電気信号を出力する請求項1または2に記載の表示入力装置。
  4. 前記エスカッションは、前記第一の抵抗膜の操作面との間に間隙を有して配置される請求項2に記載の表示入力装置。
  5. 前記タッチパネルの動作状態が異常であると判定された際に、その旨を報知する異常報知手段を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示入力装置。
  6. 請求項1ないし5に記載の表示入力装置は、電子地図上に車両の現在地を前記表示画面に表示する車両用ナビゲーション装置、車両に搭載されるオーディオ装置、空調制御装置、あるいは前記車両や外部から取得した情報を表示する情報表示装置に含まれるディスプレイ装置であって、前記所定の入力に応じた所定の処理を行なう処理実行手段を有することを特徴とするディスプレイ装置。
JP2005059107A 2005-03-03 2005-03-03 表示入力装置およびディスプレイ装置 Pending JP2006244154A (ja)

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