JP2006243283A - 照明装置及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホールド型の表示装置における動画特性の改善を、少ない消費電力で効果的に行う。
【解決手段】 所定の周期で映像が書き込まれる表示部20の背面を照明する場合に、表示部20の背面を複数に分割して個別に発光できる個別発光部31〜36を備えて、表示部20に映像が書き込まれる周期に同期して、個別発光部31〜36の発光駆動信号を、異なるタイミングで順次変調すると共に、その映像が書き込まれる周期に同期した変調波形として、ガウス分布波形又はガウス分布に近い波形とするようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば液晶映像表示装置のバックライトに適用して好適な照明装置、及びその照明装置が組み込まれた表示装置に関する。
近年、テレビジョン受像機などの動画像表示用の表示装置として、液晶表示装置が普及している。液晶表示装置は、形状の薄さや軽さ、低消費電力、高解像度など、ディスプレイデバイスとして、今後の普及が有望なものの1つである。
液晶表示装置は、表示パネルそのものが発光しないので、表示パネルの背面にバックライトを配置して、そのバックライトで照明する必要がある。
ところで、動画像表示用の表示装置には、画像の表示状態から見た分類として、ホールド型表示を行うものと、インパルス型表示を行うものの2種類がある。上述した液晶表示装置は、ホールド型表示と称され、例えば1フレーム期間の1枚の映像が、ほぼその1フレーム期間連続して表示される。これに対して、従来の陰極線管のような表示装置は、インパルス型表示を行うタイプであり、電子ビームなどの走査で、1フレーム内の各ラインの画素位置が一瞬だけ発光する。ホールド型表示とインパルス型表示を比較した場合、動画特性に大きな違いがある。即ち、一般には、比較的動きのある動画を表示する場合には、インパルス型表示を行うディスプレイの方が、特性が優れている。
特許文献1には、ホールド型表示装置の動画表示特性の改善を、表示装置で表示させる映像信号に補正を加えることで行うことについての開示がある。
特開2003−345285号公報
ここで、ホールド型表示を行う場合と、インパルス型表示を行う場合とで、動画像の見え方が異なることを、図7以降の図を参照して説明する。図7に示すように、画面100の中に、所定の形状の像101が表示されているとする。この像101は、矢印mで示すように、時間の変化とともに右側に一定速度で水平に移動しているものとする。
図8は、図7の像101のある特定の水平ラインy0の、時間変化による表示位置変化を、理想的な状態で示した図である。横軸が表示位置を示し、縦軸が時間の変化である。水平ラインy0が水平方向に一定速度で移動しているとすると、理想的には図8に示すように、その移動速度に比例して連続的に表示位置が変化する。
ここで、図8では画面中の表示位置の変化を示したが、この画像を見ている者は、その画面中の移動する像101を目で追うことになる。即ち、画面中の移動物体を目で追従することになる。図9(a)は、そのように移動物体(像101)を目で追従した場合の、見ている者の目の網膜上での座標位置を示したものであり、横軸が網膜上での座標位置を示し、縦軸が時間の変化である。図9(b)は、網膜上での積分値を示したものである。図9(a)に示すように、理想的な状態では、移動した物体に網膜が追従しているため、網膜上では同一位置に継続的に見えることになり、図9(b)に示す網膜上での積分値についても、同じ位置に積分される。この図9に示すように見えれば、動画像の輪郭のぼけは発生しない。
次に、陰極線管などのインパルス型表示を行うものの特性について説明すると、例えば、各水平ラインは、1フィールドに1回などの予め決められた周期で短時間発光するだけである。従って、図8に示した像101のある特定の水平ラインy0の時間変化による表示位置変化は、インパルス型表示では、図10に示す状態となる。図10の例では、3回発光した状態が示され、1回発光するごとに、ある一定距離ずつ位置が変化している。
この図10に示す表示を、見ている者の目の網膜上での座標位置を示したものが図11(a)であり、図11(b)は、網膜上での積分値を示したものである。この図11に示すように、インパルス型表示の場合には、発光そのものは瞬間的であるが、網膜上は同位置となるように追従するため、網膜の残像効果で継続的に同じ位置で光って見える。従って、インパルス型表示の場合には、原理的に動動画表示時の特性劣化がない。
次に、ホールド型表示の場合の、図8に示した像101のある特定の水平ラインy0の時間変化による表示位置変化は、図12に示す状態となる。図12に示すように、第1フレームf1,第2フレームf2,第3フレームf3と各フレーム期間の間に、それぞれのフレームの画像が連続的に表示され、フレーム周期が変わるタイミングで、急激に1フレーム期間分の動きがあることになる。
この図12に示す表示を、見ている者の目の網膜上での座標位置を示したものが図13(a)であり、図13(b)は、網膜上での積分値を示したものである。この図13(a)に示すように、ホールド型表示の場合には、1フレーム期間の間静止画像が連続表示されるため、肉眼が一定速度で追従視すると、図13(b)に示すように、網膜上での積分強度は、幅wだけ広がりを持ってしまう。幅wは、表示物体の移動速度vと1フレーム期間Tframeとの積で決まる。この網膜上で幅wだけ広くなった部分が、いわゆる画像の「表示ぼけ」として認識されてしまう。
このような表示のぼけは、例えばホールド型表示を行うものであっても、画面が発光している1フレーム中の発光期間を少なくすることで改善できる。例えば、液晶表示装置において、バックライトが点灯する期間を、1フレーム期間中の1/3に制限することで、図14に示すような表示となる。この表示を、見ている者の目の網膜上での座標位置で示すと、図15(a)に示すようになり、網膜上での積分値が図15(b)に示すようになる。この図15と図13を比較すれば判るように、網膜上でのぼけ幅wが、点灯期間の現象に伴って狭くなっており、それなりに「表示ぼけ」が改善されていることが判る。
ここまで説明した「表示ぼけ」を、網膜上でのMTF(Modulation Transfer Function)と、周波数との関係で示したものが、図16である。この図において、縦軸はMTF値であり、横軸は、f/f0としてある。fは空間周波数であり、f0は、追従視した場合に、動かない1点が、1フレームの時間期間中にどれだけ逆に移動して見えるか(つまりぼけの幅)の距離を波長とする空間周波数である。例えば、横1920画素のディスプレイにおいて、画面の左右両端を3秒間で移動する像を追従視すると、1フレームが1/60の場合、ぼけの幅は10.6画素となり、画素数本来のサンプリング限界よりも約1/10の限界解像度しか持たないことになる。
この状況を改善するためには、既に図14に示したように、バックライトを点滅させて、インパルス型に近い発光状態とすることが考えられる。この場合、例えば発光の割合を50%にすれば、図16のMTF値は2倍の周波数まで拡大され(横軸にそのまま2倍に拡大される)、さらに20%にすれば5倍になる。従って、原理的にはこのような対処で動画ぼけが改善される。
ところが、バックライトの発光期間を短くすると、発光効率の低下の問題がある。即ち、このような発光制御の場合、単純に点灯している時間割合を低下させると、当然ながら表示画面の輝度が比例して低下してしまう。従って、輝度を連続点灯時と同じ条件に戻すためには、発光時間中の投入電力を大きくすればよい。
このような点滅制御を行うバックライトの光源としては、発光ダイオードが適しているが、発光ダイオードの入力電力対光出力の特性は、かなり非線形な特性であるのが一般的であり、例えば、点灯期間の割合が20%であるとき、入力電力と発光輝度との関係が正比例していれば、5倍の電力を点灯期間中に入力させればよいが、実際には上述した非線形特性により、14倍以上もの電力を点灯期間中に入力させないと、平均の輝度が同じにはならない。従って、バックライトの平均の駆動電力としては、常時発光時に比べて3倍近くになってしまう問題があり、単純な点滅での動画特性の改善は、消費電力が増大してしまい、現実的な解決法にはなっていない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ホールド型の表示装置における動画特性の改善を、少ない消費電力で効果的に行うことを目的とする。
本発明は、所定の周期で映像が書き込まれる表示部の背面を照明する場合に、表示部の背面を複数に分割して個別に発光できる個別発光部を備えて、表示部に映像が書き込まれる周期に同期して、個別発光部の発光駆動信号を、異なるタイミングで順次変調し、その映像が書き込まれる周期に同期した変調波形として、ガウス分布波形又はガウス分布に近い波形とするようにしたものである。
このようにしたことで、表示部の背面を照明する状態の制御で、動画特性の改善が行える。
本発明によると、表示部の背面を照明する状態の制御で、動画特性の改善が行え、単に1フィールド中の点灯割合を減らした場合よりも、電力効率などが優れた動画特性の改善が行える。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図5を参照して説明する。
本例においては、テレビジョン放送信号などの映像信号が入力される液晶表示装置に適用したものであり、図1に全体構成を示す。図1において、11は映像信号入力端子であり、例えばチューナでテレビジョン放送信号を受信して得た映像信号や、ビデオディスク再生装置などから再生した映像信号などが供給される。
入力した映像信号は、映像信号入力部12に供給されて、表示用の映像信号とする処理が行われる。映像信号入力部12で処理された映像信号は、パネル駆動信号生成部13に供給されて、液晶表示パネル20の画素数に対応した駆動信号とされて、液晶表示パネル20の各画素が駆動されて、表示処理が行われる。各画素の駆動としては、例えば各水平ライン単位で、画素に信号が書き込まれる処理が順に行われる。
液晶表示パネル20は、ガラス基板或いは透明樹脂基板上に構成され、その液晶表示パネル20の背面に、バックライト30が配置される。本例のバックライト30は、例えば発光素子として、発光ダイオードが使用され、1画面を複数の区画に分割して、その分割区画毎に個別に発光制御できる構成としてある。ここでは、画面の垂直方向に6つに分割して、第1発光部31、第2発光部32、第3発光部33、第4発光部34、第5発光部35、第6発光部36の6つの個別発光部を設け、個別に発光を制御できる構成としてある。但し、本例の場合には、各発光部31〜36内の発光素子から発光させた光が、それぞれの発光部内に隣接した発光部に漏れる構成であってもよく、各発光部31〜36を光学的に完全に分離させる必要はない。
次に、バックライト30の各発光部31〜36の発光を制御する構成について説明すると、映像信号入力部12に供給された映像信号の垂直同期信号及び水平同期信号が、同期検出部14で検出される。検出された同期タイミングに基づいて、6つの発光部31〜36が隣接した液晶表示パネル20の水平ラインの画素に映像が書き込まれるタイミングを判断し、それぞれの書込みタイミングに同期して、発光部を順に点灯させる発光駆動信号を、発光駆動信号生成部15で生成させる。生成された発光駆動信号は、変調部16に供給されて、映像信号のフレーム周期で、表示輝度がガウス分布波形(又はガウス分布波形に近い波形)で変化するように変調する。そして、その変調信号をバックライト30の各発光部31〜36の光源(発光ダイオード)に供給して、点灯させる。光源として発光ダイオードを使用した場合には、例えば発光ダイオードに印加する電流を、フレーム周期でほぼガウス分布の発光波形となるようにする。
発光駆動信号生成部15での生成処理及び変調部16での変調処理については、制御部19で制御される。例えば、表示画面の明るさ調整があった場合に、それぞれでの処理状態を変化させて、バックライト30の各発光部31〜36の発光輝度を変化させる。
図2は、本例のガウス分布波形の例を示した図である。図2では、縦軸を表示輝度としてあり、横軸を時間としてある。図2は、1フレーム期間(1/60秒)のガウス分布波形を示してあり、1フレーム期間の間で、中央を輝度のピーク位置として、輝度0レベル付近からピーク位置までガウス分布で徐々に立ち上がり、ピーク位置から輝度0レベル付近まで徐々にガウス分布でたち下がる波形としてあり、ピーク位置を中心として、左右対称の釣鐘型の波形となるようにしてある。ガウス分布は、正規分布とも称され、例えば正規分布の標準偏差として、1フレーム(1/60秒)の0.14倍として、波形を求める。但し、このような正確な分布波形から若干変化した波形であってもよい。例えば、1フレーム期間中で、輝度が0レベルになる期間をある程度設定するようにしてもよい。
図3は、このような波形で各発光部31〜36の発光が制御される状態の例を示したものであり、図3(a)は、1つの液晶表示パネル20の各水平ラインの画素が書換えられるタイミングの変化を示したものである。ここでは、垂直方向に480画素配置された480水平ラインを有する構成の例としてあり、約3フレーム周期の変化を示してある。
このとき、第1発光部31については、図3(b)に示すように、その第1発光部31で照明させるラインの画素が書き換えられたタイミングが輝度0となり、次のフレーム期間に書き換えられるまでの間で、輝度がガウス分布波形で上下するようにしてある。
第2発光部32については、図3(c)に示すように、その第2発光部32で照明させるラインの画素が書き換えられたタイミングが輝度0となり、次のフレーム期間に書き換えられるまでの間で、輝度がガウス分布波形で上下するようにしてある。
以下同様に各発光部の発光タイミングが制御されて、第6発光部36として、図3(d)に示すように、その第6発光部36で照明させるラインの画素が書き換えられたタイミングが輝度0となり、次のフレーム期間に書き換えられるまでの間で、輝度がガウス分布波形で上下するようにしてある。
このようにして、1フレーム周期で輝度がガウス分布波形で変化するようにしたことで、少ない消費電力で動画特性に優れた表示が可能になる。図4は、このようなガウス分布(正規分布)波形で輝度制御した場合の、MTF値を示したものであり、発明が解決しようとする課題の欄で説明した図16に対応した図である。図4に示した本例のMTF値で注目するべきは、図16に示したMTF値の変化と異なり、レスポンスがゼロとなる特異点が消失し、空間周波数に対して、単調にMTF値が減少する特性を示している。単純な点滅動作で平均電力効率が同程度となる場合のMTF値とを比べると、図5のようになる。本例の場合には、連続点灯時の電力の約1.6倍となり、これは点滅動作では発光の時間割合が50%の場合の電力に相当し、その発光の時間割合が50%のMTF値を図5に破線で示してある。通常の50%点灯の場合にはレスポンスがゼロとなる特異点が複数存在するが、本例の駆動波形の場合には特異値が存在せず、自然界のメカニズムによる通常のぼけに近い特性を示していることが分かる。
従って、本例の波形でバックライトを駆動することで、網膜上のMTF値の特性を改善し、このように動画表現特性を改善することができる。しかも、単純な点灯制御の場合に比べて、消費電力を低減させることができる。即ち、本例によると、ホールド型表示素子での追従視におけるぼけの問題を解決することが出来る。液晶表示装置の動画改善を目指す従来の方法で、動画のぼけの問題を解決するためには、短い時間割合で強い発光をするバックライトが必要となるため、例えば発光ダイオードによるバックライトでこれを実現すると、大幅な効率低下、消費電力増が不可避であった。これに対して、本例によれば、正規分布型の変調波形を用いることで、効率低下を最小限に抑えることが出来る。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図6を参照して説明する。この図6において、第1の実施の形態で説明した図1に対応する部分には、同一符号を付す。第1の実施の形態では、バックライトの輝度制御をガウス分布とするようにしたが、本実施の形態の場合には、更に映像の動き成分に応じた補正を行うようにしたものである。
本例においても、第1の実施の形態と同様に、テレビジョン放送信号などの映像信号が入力される液晶表示装置に適用したものであり、図6に全体構成を示す。図6において、11は映像信号入力端子である。入力端子11に入力した映像信号は、映像信号入力部12に供給されて、表示用の映像信号とする処理が行われる。映像信号入力部12で処理された映像信号は、パネル駆動信号生成部13に供給されて、液晶表示パネル20の画素数に対応した駆動信号とされて、液晶表示パネル20の各画素が駆動されて、表示処理が行われる。各画素の駆動としては、例えば各水平ライン単位で、画素に信号が書き込まれる処理が順に行われる。
液晶表示パネル20は、ガラス基板或いは透明樹脂基板上に構成され、その液晶表示パネル20の背面に、バックライト30が配置される。本例のバックライト30は、例えば発光素子として、発光ダイオードが使用され、1画面を複数の区画に分割して、その分割区画毎に個別に発光制御できる構成としてある。即ち、画面の垂直方向に6つに分割して、第1発光部31〜第6発光部36の6つの個別発光部を設け、個別に発光を制御できる構成としてある。本例の場合にも、各発光部31〜36内の発光素子から発光させた光が、それぞれの発光部内に隣接した発光部に漏れる構成であってもよい。
そして、バックライト30の各発光部31〜36の発光を制御するために、映像信号入力部12に供給された映像信号の垂直同期信号及び水平同期信号が、同期検出部14で検出される。検出された同期タイミングに基づいて、6つの発光部31〜36が隣接した液晶表示パネル20の水平ラインの画素に映像が書き込まれるタイミングを判断し、それぞれの書込みタイミングに同期して、発光部を順に点灯させる発光駆動信号を、発光駆動信号生成部15で生成させる。生成された発光駆動信号は、変調部16に供給されて、映像信号のフレーム周期で、表示輝度がガウス分布波形(又はガウス分布波形に近い波形)で変化するように変調する。そして、その変調信号をバックライト30の各発光部31〜36の光源(発光ダイオード)に供給して、点灯させる。光源として発光ダイオードを使用した場合には、例えば発光ダイオードに印加する電流を、フレーム周期でほぼガウス分布の発光波形となるようにする。
ここまでは、第1の実施の形態で説明した構成と同じであるが、本例においては、映像信号入力部12に供給された映像信号で示される映像の複数フレーム間の動き成分を、動き検出部17で検出し、その検出された動き成分に基づいて、補償波形演算部18で補償波形を演算するようにしてある。補償波形としては、液晶表示パネル20で表示される映像そのものを補償する波形を生成させるようにしてある。
映像を補償する波形信号については、パネル駆動信号生成部13に供給されて、液晶表示パネル20で表示される映像が補正される。
この図6の構成での補正処理について説明すると、まず動き検出部17では、動きのある部分を特定し、かつそれら一つ一つについて動きの方向とその速さ(動きベクトル)を求める処理が行われる。そして、動き検出部17で検出された動きベクトルと、バックライト発光駆動のデータや、液晶の応答遅れ等を基に、網膜上のぼけを計算し、これを最小化する液晶駆動波形を、補償波形演算部18で算出し、原信号との差分を補償信号として、パネル駆動信号生成部13に供給して、補償させる。具体的には、例えば、表示画像中の動きがある部分について、映像の高域成分を持ち上げる処理が行われる。
補正のための補償波形演算部18での演算の基本は、対象物の動きベクトルとバックライト駆動波形により、網膜上のMTF値を求め、これが1より小さい程度に応じてこれを補償するような信号波形を形成することである。図5のMTF値で明らかなように、実質的には、空間周波数に対してハイパス的な信号処理を行うことになる。この処理は、対象物の動きが大きいほど補償量が大きくなる方向となる。但し、完全にMTF値を1とするのは、ディスプレイ上で負を作れないこと、ディスプレイと駆動回路のダイナミックレンジの問題の、両方で現実的ではないので、実際にはこれらの制限の中で、最も視覚上効果のある補正をしていくことになる。
このようにして、表示画像の動き成分に応じて補正することで、より特性を改善することができる。即ち、追従視における網膜上のぼけは、画面内での対象物の動き量とバックライトの駆動波形が既知であれば、完全に計算可能である。従って逆に言えば、レスポンスがゼロでない限り、これを補償する形の液晶駆動波形を求めることが出来る。勿論、表示素子において負の表現(負の光)が不可能である以上、完全な補償は不可能ではあるが、少なくとも最大の改善を達成するような駆動補償波形を計算することは可能である。
この第2の実施の形態では、バックライトの発光をガウス分布波形として制御する処理と組み合わせるようにしたが、動き検出部17及び補償波形演算部18での処理だけを行う構成としてもよい。
なお、ここまで説明した各実施の形態では、照明装置を構成するバックライトを、画面の垂直方向に6つに分割させた例について説明したが、より多くの分割数として、それぞれの個別発光部の発光タイミングを、その発光位置の画素の書込みタイミングに対応して設定させる構成としてもよい。
また、上述した各実施の形態では、バックライトの光源として、発光ダイオードを使用した例としたが、冷陰極管(CCFL)などのその他の光源を使用してもよい。但し、本発明の処理を実現できる点灯輝度の制御が可能な光源である必要があるので、現状では発光ダイオードが最も好ましい。
また、上述した各実施の形態では、照明装置を構成するバックライトを、液晶表示装置と一体化させた例について説明したが、本例の点灯処理を行う照明装置(バックライト)を作成して、既存の透過型の画像表示装置の背面に配置するようにしてもよい。
また、上述した各実施の形態では、液晶表示装置に適用した例としたが、その他のバックライトを必要とする表示装置にも適用可能である。或いは、表示素子そのものが発光する構成の表示装置、例えばEL(electro-luminescence)パネルの発光制御にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態による表示装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるガウス分布波形の例を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態による各発光部の発光駆動例を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態による正規分布波形による網膜上MTFの例を示す特性図である。 本発明の第1の実施の形態の例による網膜上MTFと、点滅表示による網膜上MTFとを比較した特性図である。 本発明の第2の実施の形態による表示装置の構成例(動き補償を行う場合の例)を示すブロック図である。 像の動きを説明するための説明図である。 時間による位置変化を示す説明図である。 理想的な網膜上座標を示す説明図である。 インパルス型の像の動きを示す説明図である。 インパルス型の網膜上座標を示す説明図である。 ホールド型の像の動きを示す説明図である。 ホールド型の網膜上座標を示す説明図である。 ホールド型(1/3ブリンキング表示)の像の動きを示す説明図である。 ホールド型(1/3ブリンキング表示)の網膜上座標を示す説明図である。 ホールド型表示装置の一般的な網膜上MTFの例を示す特性図である。
符号の説明
11…映像信号入力端子、12…映像信号入力部、13…パネル駆動信号生成部、14…同期検出部、15…発光駆動信号生成部、16…変調部、17…動き検出部、18…補償波形演算部、19…制御部、20…液晶表示パネル、30…バックライト、31…第1発光部、32…第2発光部、33…第3発光部、34…第4発光部、35…第5発光部、36…第6発光部、100…画面、101…像

Claims (7)

  1. 所定の周期で映像が書き込まれる表示部の背面を照明する照明装置において、
    前記表示部の背面を複数に分割して個別に発光できる個別発光部と、
    前記表示部に映像が書き込まれる周期に同期して、前記個別発光部の発光駆動信号を、異なるタイミングで順次変調する変調部と、
    前記変調部での映像が書き込まれる周期に同期した変調波形として、ガウス分布波形又はガウス分布に近い波形とする制御部とを備えることを特徴とする
    照明装置。
  2. 所定の周期で映像が書き込まれる表示部と、
    前記表示部を複数に分割して個別に発光できる個別発光部と、
    前記表示部に映像が書き込まれる周期に同期して、前記個別発光部の発光駆動信号を、異なるタイミングで順次変調する変調部と、
    前記変調部での映像が書き込まれる周期に同期した変調波形として、ガウス分布波形又はガウス分布に近い波形とする制御部とを備えることを特徴とする
    表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記表示部に表示される映像の動き成分に応じて、前記表示部に書き込ませる映像の高域成分を持ち上げる補償処理を行うことを特徴とする
    表示装置。
  4. 所定の周期で映像が書き込まれる表示部と、
    前記表示部を複数に分割して個別に発光できる個別発光部と、
    前記表示部に書き込まれる映像の各部分の動き量を検出する演算部と、
    前記演算部で検出された動き量に応じて、前記表示部に書き込ませる映像の高域成分を持ち上げる補償処理を行う制御部を備えることを特徴とする
    表示装置。
  5. 所定の周期で映像が表示される表示発光部と、
    前記表示部を複数に分割して個別に調光できる個別調光機能と、
    前記表示部に映像が表示される周期に同期して、前記個別調光機能の調光駆動信号を、異なるタイミングで順次変調する変調部と、
    前記変調部での映像が書き込まれる周期に同期した変調波形として、ガウス分布波形又はガウス分布に近い波形とする制御部とを備えることを特徴とする
    表示装置。
  6. 請求項5記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記表示発光部に表示される映像の動き成分に応じて、前記表示発光部に書き込ませる映像の高域成分を持ち上げる補償処理を行うことを特徴とする
    表示装置。
  7. 所定の周期で映像が書き込まれる表示発光部と、
    前記表示発光部を複数に分割して個別に調光できる個別調光機能と、
    前記表示発光部に書き込まれる映像の各部分の動き量を検出する演算部と、
    前記演算部で検出された動き量に応じて、前記表示発光部に書き込ませる映像の高域成分を持ち上げる補償処理を行う制御部を備えることを特徴とする
    表示装置。
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