JP2006242903A - 放射線画像補正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放射線画像補正装置において構造ノイズを精度良く補正する。
【解決手段】 記憶手段63には放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シートから取得された基準画像データPrefから作成された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データPrが記憶されており、補正手段62が、記憶手段63に記憶された補正画像データPrを用いて放射線画像データPを補正する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、蓄積性蛍光体シートから取得した放射線画像データのノイズを補正する放射線画像補正装置に関するものである。
ある種の蛍光体に放射線(X線,α線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射したとき、この放射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積される。この蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られており、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体と呼ばれる。この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体のシートに記録し、この蓄積性蛍光体シートに励起光を照射して輝尽発光光を生じさせ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得る画像読取装置が提案されている。
ここで、画像読取装置において取得された放射線画像情報は、蓄積性蛍光体シートに起因するノイズが生じることが避けられないという問題がある。この蓄積性蛍光体シートに起因するノイズとしては、例えば、X線量子ノイズ、光量子ノイズおよび固定ノイズなどがある(ex. E.Ogawa, S.Arakawa, M.Ishida, H.Kato, "Quantitative Analysis of the Image Performance for Computed Radiography Systems", SPIE Vol.2432, 421-432,1995)。
ここで、X線量子ノイズや光量子ノイズは、X線量およびそれに伴う発光量に依存したランダムノイズであって、低X線領域で支配的であるとともにX線量の大きさに反比例して小さくなるものである。一方、固定ノイズとは主にシートが持つ固有ノイズであって、シート面上の位置ごとに発光量が異なることに起因し、実用線量域から高線量域で画質に影響を与えるノイズである。この固定ノイズの比較的長周期(超低周波)のものはシートムラという言葉で表現されているが、超低周波に限らず低周波から高周波(例えば0.5c/mm 程度からナイキスト周波数)までノイズとして存在している。この低周波から高周波までの固定ノイズは構造ノイズ(もしくは構造モトル、ストラクチャーノイズ)と総称され、シートごとに異なるノイズパターンを有し、ノイズは粒状性の悪い画像となって現れる。
この構造ノイズを補正する方法として、あらかじめベタ露光(均一露光)した蓄積性蛍光体シートからいわゆるベタ画像を取得し、そのベタ画像に基づいて放射線画像を補正する方法が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
さらに、構造ノイズを補正する方法として、光を透過する蓄積性蛍光体シートに励起光を照射したときに、蓄積性蛍光体シートを透過した励起光の光量と、その励起光が照射されたときの蓄積性蛍光体シートの発光量の対応関係に基づいて、実画像を補整する方法が提案されている(たとえば特許文献2参照)。
特開2000−13599号公報 特開2001−166404号公報
しかし、特許文献1においては、補正の基準となるベタ画像に構造ノイズと量子ノイズとが混在してしまっているため、構造ノイズの補正が精度の悪いものになってしまうという問題がある。
また、特許文献2に示すように、蓄積性蛍光体シートを透過した励起光の光量を検出する光検出手段が別途必要となるため、装置が大型化してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、構造ノイズを精度良く補正することができる放射線画像補正装置を提供することを目的とするものである。
本発明の放射線画像補正装置は、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートへの励起光の照射により、蓄積性蛍光体シートから発せられる発光を検出して得られた放射線画像データを補正する放射線画像補正装置において、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シートから取得された基準画像データから作成された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データを記憶した記憶手段と、記憶手段に記憶された補正画像データを用いて画像データを補正する補正手段とを有することを特徴とするものである。
ここで、「量子ノイズ」とは、照射される放射線の線量のばらつきおよびそれに伴う蓄積性蛍光体シートの発光量のばらつきに依存したランダムノイズをいい、「構造ノイズ」とは、シート面上の位置ごとに発光量が異なることに起因する、主に蓄積性蛍光体シートが持つ固有ノイズをいう。
なお、補正画像データが、高線量の放射線が一様に照射された前記蓄積性蛍光体シートから取得された基準画像データから作成されたものであってもよいし、複数の基準画像データを平均することにより作成されたものであってもよい。ここで、複数の基準画像データを平均するとは、複数の基準画像データにおける同一の画素の信号を加算平均することを意味する。また、高線量の放射線とはとはたとえば100mR以上、好ましくは150mR以上の放射線であることを意味し、複数とは2枚以上、好ましくは10枚以上の枚数を意味する。
さらに、補正画像データは、ローパスフィルター処理を施されたものであってもよい。
また、補正手段は、記憶手段に記憶された補正画像データを用いて画像データを補正するものであればその補正方法は問わず、たとえば補正画像データを用いて放射線画像データを規格化することにより補正するものであってもよいし、放射線画像データから補正画像データを減算することにより補正するものであってもよい。
さらに、蓄積性蛍光体シートは、所定の位置にマーカを有する場合、補正手段は、放射線画像データに含まれるマーカと補正画像データに含まれるマーカとを位置合わせして補正するようにしてもよい。
本発明の放射線画像補正装置によれば、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シートから取得された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データが記憶された記憶手段と、記憶手段に記憶された補正画像データを用いて放射線画像データを補正する補正手段とを有することにより、構造ノイズが支配的な補正画像データを用いて放射線画像データを補正することができるため、放射線画像データに含まれる構造ノイズを確実に補正するとともに、補正画像データに含まれる量子ノイズの影響により補正後の放射線画像データの量子ノイズ(ランダムノイズ)が悪化するのを防止することができる。
なお、補正画像データが、高線量の放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シートから取得された基準画像データからなるものであれば、一般的に高線量になればなるほど構造ノイズが支配的になるため、構造ノイズの支配的な補正画像データを用いて放射線画像データを補正することができ、放射線画像データに含まれる構造ノイズを確実に補正するとともに、補正画像データに含まれる量子ノイズの影響により補正後の放射線画像データの量子ノイズ(ランダムノイズ)が悪化するのを防止することができる。
また、補正画像データが、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シートから取得された複数の基準画像データを平均したものである場合、補正画像データに含まれる構造ノイズを一定のレベルに保ちながら量子ノイズを小さくなるため、構造ノイズの支配的な補正画像データを作成することができ、放射線画像データから構造ノイズを確実に補正するとともに、補正画像データに含まれる量子ノイズの影響により補正後の放射線画像データの量子ノイズ(ランダムノイズ)が悪化するのを防止することができる。
さらに、補正画像データが、高周波成分を除去されたものである場合、補正画像データにおいて隣接する画素間の信号差を小さくすることができるため、放射線画像データと補正画像データとの位置ずれが生じても補正精度の低下を最低限に抑えることができる。
また、補正手段が、補正画像データにより放射線画像データを規格化することにより補正するものであれば、放射線画像データを取得する際に使用された放射線の線量に対応した放射線画像データの補正を行うことができる。
さらに、蓄積性蛍光体シートが所定の位置にマーカを有し、補正手段が、放射線画像データに含まれるマーカと補正画像データに含まれるマーカとを位置合わせして補正を行うものであれば、放射線画像データと補正画像データとの位置ずれを防止することができるため、構造ノイズを確実に補正することができる。
以下、図面を参照して本発明の放射線画像補正装置の実施形態について説明する。図1は放射線画像補正装置が用いられる画像読取装置の一例を示す構成図である。なお、図1(a)は画像読取装置の斜視図、図1(b)は(a)に示した画像読取装置のI−I線断面図をそれぞれ示している。
図1の画像読取装置1は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート(以下、シートという)50を載置して矢印Y方向に搬送する走査ベルト40と、線幅略100μmの線状の2次励起光(以下、単に励起光という)Lを蓄積性蛍光体シート50表面に略平行に発する励起光源11と、励起光源11から射出された励起光Lが蓄積性蛍光体シート50に照射されたときに、蓄積性蛍光体シート50において発光する輝尽発光光Mを光電変換する多数の光電変換素子21が配列されたラインセンサ20と、ラインセンサ20の各光電変換素子21から出力された信号を蓄積性蛍光体シート50の移動に応じて順次読取ることにより、蓄積性蛍光体シート50に蓄積記録された放射線画像情報を表す画像信号S1を得る放射線画像補正装置60とを備えている。
励起光源11と蓄積性蛍光体シート50との間には、励起光源11から出射された線状の励起光Lを集光するコリメータレンズおよび一方向にのみビームを拡げるトーリックレンズの組合せからなる光学系12と、光学系12から射出された励起光Lを蓄積性蛍光体シート50表面側に反射するダイクロイックミラー14と、ダイクロイックミラー14により反射された線状の励起光Lを、蓄積性蛍光体シート50上に矢印X方向に沿って延びる線状(たとえば線幅100μm)に集光する屈折率分布型レンズアレイ(多数の屈折率分布型レンズが配列されてなるレンズであり、以下、第1のセルフォックレンズアレイという)15とが配置されている。
第1のセルフォックレンズアレイ15は、線状の励起光Lが集光されて蓄積性蛍光体シート50から発せられる、蓄積記録された放射線画像情報に応じた輝尽発光光Mを平行光束にしてダイクロイックミラー14側に射出するようになっている。また、ダイクロイックミラー14は蓄積性蛍光体シート50から射出された輝尽発光光Mを透過するようになっている。
さらに、ダイクロイックミラー14とラインセンサ20との間には、ダイクロイックミラー14を透過した輝尽発光光Mを、各光電変換素子21の受光面に集光させる第2のセルフォックレンズアレイ16と、第2のセルフォックレンズアレイ16を透過した輝尽発光光Mに僅かに混在する、蓄積性蛍光体シート50表面で反射した励起光Lをカットし輝尽発光光Mを透過させる励起光カットフィルタ17とが配置されている。
次に、画像読取装置1の動作例について説明する。まず、走査ベルト40が矢印Y方向に移動することにより、この走査ベルト40上に載置された、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート50を矢印Y方向に搬送される。一方、励起光源11から矢印X方向に沿って延びる線状の励起光Lが蓄積性蛍光体シート50表面に対して略平行に出射される。この励起光Lは、光学系12、ダイクロイックミラー14、第1のセルフォックレンズアレイを介して蓄積性蛍光体シート50上に集光される。
蓄積性蛍光体シート50に入射した線状の励起光Lは、その集光域の蓄積性蛍光体を励起するとともに集光域から蓄積性蛍光体シート50内部に入射して集光域の近傍部分に拡散し、集光域の近傍部分の蓄積性蛍光体も励起する。この結果、蓄積性蛍光体シート50の集光域およびその近傍から、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた強度の輝尽発光光Mが発光する。
蓄積性蛍光体シート50から発光した輝尽発光光Mは、第1のセルフォックレンズアレイ15により平行光束とされ、ダイクロイックミラー14を透過し、第2のセルフォックレンズアレイ16により、ラインセンサ20を構成する各光電変換素子21の受光面に集光される。この際、第2のセルフォックレンズアレイ16を透過した輝尽発光光Mに僅かに混在する、蓄積性蛍光体シート50表面で反射した励起光Lが励起光カットフィルタ17によりカットされる。
ラインセンサ20の各光電変換素子21において、受光された輝尽発光光Mが光電変換され放射線画像補正装置60に入力される。放射線画像補正装置60において入力された信号QがA/D変換されるとともに、蓄積性蛍光体シート50の部位に対応させて記憶されることにより、蓄積性蛍光体シート50に蓄積記録された放射線画像を表す放射線画像データPが取得される。
図2は本発明の放射線画像補正装置の好ましい実施の形態を示すブロック図である。図2の放射線画像補正装置60は、ラインセンサ20により取得された信号に基づいて放射線画像データPおよび基準画像データPrefを取得する画像取得手段61と、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50から取得された基準画像データPrefを用いて作成された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データPrを記憶した記憶手段63と、記憶手段63に記憶された補正画像データPrを用いて、画像取得手段61により取得された放射線画像データPを補正する補正手段62とを有している。
ここで、画像取得手段61において取得される放射線画像データPおよび基準画像データPrefには、たとえば蓄積性蛍光体シート50の所定の位置に付されているマーカが含まれたものになっている。具体的には、蓄積性蛍光体シート50は、たとえば蛍光体や切欠等からなるマーカを有しており、放射線画像データPおよび基準画像データPrefはこのマーカを撮影した画像部分が含まれるようになっている。そして、後述するように、このマーカを基準に放射線画像データPおよび基準画像データPrefとの位置合わせが行われる。
記憶手段63には、蓄積性蛍光体シート50にはそれぞれ固有のID情報と補正画像データPrとが関連付けされた状態で記憶されている。そして、補正手段62は、各蓄積性蛍光体シート50毎にそれぞれ異なる補正画像データPrを用いて放射線画像データPの補正を行うようになっている。
上述のように、補正画像データPrは、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれているものであって、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50から取得された基準画像データPrefを用いて作成されたものである。図3は基準画像データPrefから補正画像データPrを作成する一例を示すフローチャートであり、図3を参照して補正画像データの作成方法について説明する。
まず、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50が走査ベルト40上に配置され(図1参照)、この蓄積性蛍光体シート50から基準画像データPrefが取得される(ステップST1)。このとき、放射線の線量はたとえば150mRといった高線量のものであってもよいし、たとえば25mRであってもよい。そして、基準画像データPrefの取得枚数が設定取得枚数になったか否かが判断され(ステップST2)、設定取得枚数分の基準画像データPrefの取得が繰り返される(ステップST1〜ST2)。その後、補正手段62において複数の基準画像データPrefの各画素に平均値が算出され1つの補正画像データPrが取得される(ステップST3)。
ここで、一般に構造ノイズは照射線量に比例し量子ノイズは線量の平方根に比例する。したがって、放射線の線量が低いときには構造ノイズよりも量子ノイズの方が支配的となり、放射線の線量が高いときには量子ノイズよりも構造ノイズが支配的となる。具体的には、たとえば7mRの放射線を照射したときに得られる基準画像データPrefは、構造ノイズと量子ノイズとが同程度含まれたものになり、放射線の線量をたとえば150mRといった高線量にした場合、取得される基準画像データPrefの構造ノイズは量子ノイズの約5倍含まれた画像となる。
一方、放射線の線量がたとえば25mRといった高線量ではない場合、取得される基準画像データPrefにおいて構造ノイズの割合が量子ノイズに対し4倍未満になる。しかし、複数の基準画像データPrefを平均化することにより、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれるような補正画像データPrを作成することができる。すなわち、構造ノイズは位置に依存するものであるため平均化してもその大きさが減衰しない。一方、量子ノイズは放射線の線量およびそれに伴う蓄積性蛍光体シートの発光量に依存したランダムノイズであるため、複数の基準画像データPrefを平均化していくと、枚数の平方根に比例して小さくなっていく。つまり、複数の基準画像データPrefを平均化したとき、構造ノイズは減衰せず量子ノイズは減衰するため、結果として構造ノイズの割合が量子ノイズの割合よりも大きくなっていく。
そこで、たとえば画像設定取得枚数が10枚というように複数の基準画像データPrefが取得されるように設定し、複数の基準画像データPrefを平均化して構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データPrを取得するようになっている。これにより、基準画像データPrefに量子ノイズが含まれてしまっている場合であっても、この基準画像データPrefから構造ノイズの支配的な補正画像データPrを作成し放射線画像データを補正することができるため、高線量の放射線を蓄積性蛍光体シート50に照射することが不要になる。
なお、放射線の線量が高線量である場合には、設定取得枚数が1枚であってもよい。さらに、平均化した補正画像データPrを取得する際に放射線の照射量が高線量ではない場合について例示しているが、高線量を照射したときに取得された複数の基準画像データPrefを平均化して補正画像データPrを取得するようにしてもよい。この場合には、量子ノイズが少ない基準画像データPrefを平均化してさらに量子ノイズを小さくすることができるため、構造ノイズを表した補正画像データPrを用いて放射線画像データPの補正を行うことができるようになる。
さらに、補正手段62において、取得された補正画像データPrに対しローパスフィルター処理が施され(ステップST4)、補正画像データPrから高周波成分が除去される。この補正画像データPrが蓄積性蛍光体シート50のID情報に関連付けされた状態で記憶手段63に記憶される(ステップST5)。
このように、補正画像データPrから高周波成分を除去する平滑化処理を行うことにより、補正手段62において放射線画像データPの補正を行う際、放射線画像データPと補正画像データPrとの画素位置関係がずれた状態で補正が行われたときであっても、ずれによる補正精度の低下を最小限に抑えることができる。すなわち、構造ノイズは蓄積性蛍光体シート50の位置毎にそれぞれ異なるノイズ特性を有するものであり、放射線画像データPと補正画像データPrとの位置がずれたとき、正しく補正することができない場合がある。このとき、補正画像データPrから高周波成分を除去することにより、補正画像データPrの隣接する画素間の信号値変動を少なくし、補正精度の低下を最小限に抑えることができる。
図4は本発明の放射線画像補正装置の動作例を示すフローチャートであり、図1から図4を参照して放射線画像補正装置60の動作例について説明する。まず、放射線画像データPを読み取る蓄積性蛍光体シート50のID情報が取得される(ステップST10)。このID情報は装置を操作する者が入力手段を用いて補正手段62に入力されたものであってもよいし、蓄積性蛍光体シート50から自動的に読み取られたものであってもよい。次に、画像取得手段61において蓄積性蛍光体シート50から放射線画像データPが取得され補正手段62に送られる(ステップST11)。
補正手段62において、記憶手段63に記憶された複数の補正画像データPrの中から補正に使用する補正画像データPrが取得したID情報に基づいて選択される(ステップST12)。そして、選択した補正画像データPrを用いて放射線画像データPが補正される(ステップST13)。具体的には、まず補正手段62において、放射線画像データPに含まれるマーカと補正画像データPrに含まれるマーカとの位置合わせが行われる。これにより、蓄積性蛍光体シート50の位置に依存する構造ノイズを確実に除去することができるようになる。
そして、放射線画像データPを構成する各画素の信号平均値Paが算出されるとともに、補正画像データPrを構成する各画素の信号平均値Praが算出される。その後、放射線画像データPを構成する各画素毎に規格化処理を行い、補正後の放射線画像データP=(P/Pr)・(Pa/Pra)が算出される。このように、規格化処理により補正を行うことにより、放射線画像データPを取得したときの放射線の線量と、基準画像データPrefを取得したときの放射線の線量が異なるときであっても、放射線画像データPを取得したときの放射線の線量において生じる構造ノイズの信号レベルに調整することができる。そして、補正後の放射線画像データPが補正手段62から出力されることになる(ステップST14)。
上記実施の形態によれば、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50から取得された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データPrが記憶された記憶手段63と、記憶手段に記憶された補正画像データPrを用いて放射線画像データを補正する補正手段62とを有することにより、放射線画像データPに含まれる構造ノイズを確実に補正するとともに、補正画像データに含まれる量子ノイズの影響により補正後の放射線画像データの量子ノイズ(ランダムノイズ)が悪化するのを防止することができる。
すなわち、補正画像データPrにおいてランダムノイズ(量子ノイズ)が支配的な場合、補正画像データPrを用いた補正を行うことにより、結果として補正後の放射線画像データPのランダムノイズが悪化してしまうという問題がある。同時に、構造ノイズ(固定ノイズ)の比率が少ない補正画像データPrを用いた場合、放射線画像データPの構造ノイズ補正の効果がないという問題がある。
ここで、補正後の放射線画像データPにおけるランダムノイズの悪化を防止すると同時に構造ノイズを確実に除去するためには、補正画像データPrにおける構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上(好ましくは5倍以上)含まれていることが必要であることがわかった。つまり、補正画像データPrにおけるランダムノイズの割合が構造ノイズの1/4未満にすることにより、補正後の放射線画像データPおけるランダムノイズの悪化を確実に防止することができるようになる。同時に、補正画像データPrに構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上にして構造ノイズを支配的にすることにより、放射線画像データPの構造ノイズ補正を確実に行うことができるようになる。
なお、補正画像データPrが、高線量の放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50から取得された基準画像データPrefからなるものであれば、一般的に高線量になればなるほど構造ノイズが支配的になるため、構造ノイズの支配的な補正画像データPrを用いて放射線画像データPを補正することができ、効率的に構造ノイズを補正することができる。
また、放射線が一様に照射された蓄積性蛍光体シート50から取得された複数の画像データを平均したものである場合には、補正画像データPrに含まれる量子ノイズをより小さくなるため、構造ノイズの支配的な補正画像データPrを用いて放射線画像データPを補正することができ、放射線画像データPから効率的に構造ノイズを補正することができる。
さらに、補正画像データPrが、高周波成分を除去されたものである場合、放射線画像データPと補正画像データPrとの位置ずれによる補正精度の低下を最低限に抑えることができる。
また、図2の補正手段62が、放射線画像データを補正画像データPrにより規格化することにより補正を行うものであれば、放射線画像データを取得する際に使用された放射線の線量に対応した放射線画像データの補正を行うことができる。
さらに、蓄積性蛍光体シート50が所定の位置にマーカを有し、補正手段62が、放射線画像データPに含まれるマーカと補正画像データPrに含まれるマーカとを位置合わせして補正を行うものであれば、放射線画像データPと補正画像データPrとの位置ずれを防止することができるため、構造ノイズを精度良く補正することができる。
本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば図3において、補正画像データPrに対しローパスフィルター処理を施す場合について例示しているが、高周波成分を除去せずそのまま補正画像データPrを用いて放射線画像データPの補正を行うようにしてもよい。
本発明の放射線画像補正装置が用いられる画像読取装置の一例を示す構成図 本発明の放射線画像補正装置の好ましい実施の形態を示すブロック図 図2の記憶手段に記憶される補正画像データの作成工程の一例を示すフローチャート 図2の放射線画像補正装置の動作例を示すフローチャート
符号の説明
1 画像読取装置
50 蓄積性蛍光体シート
60 放射線画像補正装置
61 画像取得手段
62 補正手段
63 記憶手段
P 放射線画像データ
Pr 補正画像データ
Pref 基準画像データ

Claims (6)

  1. 放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートへの励起光の照射により、該蓄積性蛍光体シートから発せられる発光を検出して得られた放射線画像データを補正する放射線画像補正装置において、
    放射線が一様に照射された前記蓄積性蛍光体シートから取得された基準画像データから作成された、構造ノイズが量子ノイズに対し4倍以上含まれている補正画像データを記憶した記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された前記補正画像データを用いて前記放射線画像データを補正する補正手段と
    を有することを特徴とする放射線画像補正装置。
  2. 前記補正画像データが、高線量の放射線が一様に照射された前記蓄積性蛍光体シートから取得された前記基準画像データから作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の放射線補正装置。
  3. 前記補正画像データが、複数の前記基準画像データを平均することにより作成されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線画像補正装置。
  4. 前記補正画像データが、ローパスフィルター処理されたものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線画像補正装置。
  5. 前記補正手段が、前記補正画像データを用いて前記放射線画像データを規格化することにより補正を行うものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の放射線画像補正装置。
  6. 前記蓄積性蛍光体シートが所定の位置にマーカを有し、前記補正手段が、前記放射線画像データに含まれるマーカと前記補正画像データに含まれるマーカとを位置合わせして補正を行うものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線画像補正装置。
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