JP2006242570A - 表面形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 奥行き方向の分解能が高く、段差の比較的大きい測定対象物の表面形状を短時間で測定することが可能な表面形状測定装置を提供する。
【解決手段】 低コヒーレント光源11から出射された物体光Lsと参照光Lrは、第1および第2の光波分割素子14A,14Bによって複数の物体光Ls1〜Ls4および複数の参照光Lr1〜Lr4に分割され、参照光Ls1〜Ls4間に所定の光路長差が付与された後、各物体光Ls1〜Ls4と各参照光Lr1〜Lr4は第3のビームスプリッタ12Cによってそれぞれ合波され、光検出器17に入射する。光検出器17は、物体光と参照光の光路長差に応じた電気信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定対象物に光を照射し、測定対象物からの反射光を受けて測定対象物までの距離を測定し、測定対象物の形状を測定する表面形状測定装置に関する。
光を用いて物体の形状を測定する方法として、時間的コヒーレンスの低い光源から発生した光を物体上の一測定点に照射し、物体表面で反射した光が受光面に達するまでの飛行時間を測定することにより対象物の表面形状を計測することができる(例えば、特許文献1参照。)。
飛行時間の測定には、光源から発生した光を二つに分け、一つは被測定物に照射する物体光、もう一方は、飛行時間の基準となる参照光として用いる。物体光の飛行時間の測定には、物体光と参照光の光路長差が0になる点でのみ干渉信号あるいは相関信号が測定されることを利用する。
従って、被測定物の測定位置を順次変えながら、参照光の光路長を走査し、干渉信号あるいは相関信号の発生するときの参照光光路長を評価することにより、被測定物の各位置における物体光の光路長を測定することができ、各測定位置から反射された物体光の光路長差から被測定物の表面形状が分かる。
上記の表面形状測定方法において飛行時間を高精度に求めるためには、時間的コヒーレンスの非常に低い光源を用いる。例えば、スーパールミネセントダイオードや超短光パルス等が低コヒーレンス光源としてはよく用いられている。
従って、上記の光源を用いて被測定物の測定面内の各測定点に対して飛行距離の測定を順次行い、各測定点における物体光の飛行距離の違いにより被測定物の表面形状が精度良く得られる。
特開平11−248412号公報([0015]、図1)
しかし、上記したような表面形状測定方法においては、測定に用いる光源の時間的コヒーレンスが低いために、可干渉距離が数10μmと短く、奥行き方向の分解能が高いが、段差の大きい測定物に対しては、段差の前後で参照光と物体光の光路長差を光源のコヒーレンス長以下にセッティングし直さなければならない。さらに、大きな段差が連続しているような形状の測定物に対しては、測定位置を変える度に参照光の走査範囲を変えなければならず、測定時間が長くなるという問題がある。このように、表面形状の測定時間が長くなると、例えば形状変化の激しい物体等においてはその表面形状を精度良く測定することはできない。
従って、本発明の目的は、奥行き方向の分解能が高く、段差の比較的大きい測定対象物の表面形状を短時間で測定することが可能な表面形状測定装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、同一の低コヒーレント光源から物体光と参照光を出射させ、前記物体光を測定対象物に照射して反射した物体光と前記参照光とを合波光学系によって合波した後、その合波光を光検出器で受光して前記測定対象物の表面形状を測定する表面形状測定装置において、前記物体光あるいは前記参照光の光路長を所定の範囲で走査する光路長走査部と、前記測定対象物からの前記物体光、および前記参照光の光路の少なくとも一方に設けられ、入射した光束を複数の光束に分割する分割光学系とを備え、前記分割光学系は、分割する前記複数の光束間に所定の光路長差を付与するものであることを特徴とする表面形状測定装置を提供する。
上記構成によれば、同一の低コヒーレント光源から出射された物体光と参照光の少なくとも一方は、分割光学系によって複数の光束に分割され、さらに複数の光束間に所定の光路長差が付与された後、複数の光束と分割されていない物体光あるいは参照光はそれぞれ合波され、光検出器に入射する。光検出器は、物体光と参照光の光路長差に応じた電気信号を出力する。低コヒーレント光源を用いることにより、干渉信号あるいは相関信号の発生する距離が短くなり、奥行き方向の分解能が高くなる。また、分割光学系によって分割した光束の数に応じて測定範囲が広がる。このため、分解能を犠牲にせずに、測定可能範囲を大きくすることができる。また、大きな段差が連続するような測定対象物に対しても、測定時間をかけずに高分解能の表面形状測定が可能になる。
上記分割光学系は、測定対象物からの物体光、および参照光の光路の両方に設けられた一対の分割光学系であり、一対の分割光学系のうち一方の分割光学系は、分割する前記複数の光束間に所定の光路長差を付与する構成としてもよい。この構成によれば、ビーム径の等しい物体光と参照光を合波して検出することができるので、光利用効率が高くなる。
上記分割光学系は、互いに平行な入射面および出射面と、入射面および出射面に対して45度に傾斜して積層された複数の平行透明板と、複数の平行透明板間の積層面の所定の位置に形成されたビームスプリッタ面および反射面とを備えた構成としてもよい。この構成によれば、製造が容易となり、高精度な分割光学系を作製することができる。
上記一方の分割光学系は、複数の平行透明板の厚さを調整することによって複数の光束間に所定の光路長差を付与する構成としてもよい。これにより、正確な光路長差を容易に得ることができる。
上記分割光学系は、合波光学系と一体化してもよい。これにより、位置調整が容易となり、光学系を小型にすることができる。また、振動等によって生じる光検出器からの出力信号の揺らぎを低減することができ、S/N比が向上する。
上記光検出器は、分割光学系によって分割された光束の数に応じた複数の光電変換素子を備え、複数の光電変換素子は、受光した合波光を物体光と参照光との光路長差に応じた電気信号に変換する構成としてもよい。この構成により、各光電変換素子から独立して電気信号が得られる。
上記光検出器は、物体光と参照光とが干渉したとき、その干渉強度に応じた干渉信号を出力するものを用いることができる。干渉法によれば、干渉信号を出力する検出素子だけで済むため、構成を簡素化することができる。また、微弱光でも干渉強度を検出することができる。
上記低コヒーレント光源は、コヒーレント長が数十μm程度のスーパールミネセントダイオードが一般に用いられているが、数μm程度の高い空間分解能のためには超短光パルスを出射するパルス光源を用いるのが好ましい。干渉範囲あるいは相関範囲が狭くなるため、高精度な測定が可能となる。
上記光検出器は、物体光と参照光の光路長差に応じた相関信号を出力するものを用いることができる。この場合、合波光を第2高調波に波長変換して光検出器に入射する非線形光学素子、二光子吸収によって励起された二光子誘起電流を出力する光検出器、参照光によって開動作して物体光を光検出器に入射するKerrシャッター等を用いることができる。このような相関法によれば、振動等の外乱の影響を受け難いため、安定した測定が可能となる。
本発明の表面形状測定装置によれば、奥行き方向の分解能が高く、段差の比較的大きい測定対象物の表面形状を短時間で測定することが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す。この表面形状測定装置10は、コヒーレンス長の短い光パルスLを出射する低コヒーレンス光源11と、低コヒーレンス光源11から出射された光パルスLを物体光Lsと参照光Lrとに分割する分割光学系としての第1のビームスプリッタ12Aとを有する。
また、物体光Lsの光路上に、第1のビームスプリッタ12Aからの物体光Lsの照射によリ測定対象物13の表面で反射した物体光Lsを後述する光検出器18側に反射させる第2のビームスプリッタ12Bと、第2のビームスプリッタ12Bによって反射された物体光Lsを4本の平行な物体光Ls1〜Ls4に1次元状に分割する分割光学系としての第1の光波分割素子14Aとを配設している。
また、参照光Lrの光路上に、第1のビームスプリッタ12Aから反射ミラー15a,15bを介して出射された参照光Lrを所定の範囲で走査する光路長走査部16と、光路長走査部16によって走査された参照光Lrを反射ミラー15cを介して導入し、4本の平行ビームの参照光Lr1〜Lr4に分割するとともに、参照光Lr1〜Lr4間に所定の光路長差を付与する分割光学系としての第2の光波分割素子14Bとを配設している。
さらに、第1および第2の光波分割素子14A,14Bから出射された各4本の物体光Ls1〜Ls4と参照光Lr1〜Lr4とをそれぞれ合波する合波光学系としての第3のビームスプリッタ12Cと、第3のビームスプリッタ12Cによって合波された光を受光し、その合波光を物体光と参照光との光路長差に応じた電気信号に変換する光検出器17と、光検出器17からの電気信号に基づいて測定対象物13の表面までの距離情報を取得する信号処理部18とを備える。
次に、この装置10の各部の詳細を説明する。
低コヒーレンス光源11は、モード同期チタンサファイアレーザやエルビウム又はイットリビウム添加モード同期ファイバーレーザ等のパルス光源を用いることができる。なお、パルス光源でなくてもコヒーレンス長の短い光源であれば、本発明の表面形状測定装置に適用可能であり、例えば、スーパールミネセントダイオードやマルチモードの端面発光半導体レーザ、マルチモード面発光レーザ等を用いてもよい。
光路長走査部16は、導入した参照光Lrを反射する一対の反射ミラー160a,160bからなる可動部160と、可動部160を駆動するピエゾ素子やモータ等を有し、可動部160の位置信号を出力する駆動部161とを備え、入出射光の平行度を保ちながら高精度な走査が可能になっている。可動部160の走査分解能は、光源11のパルス幅に光伝搬速度(3×10m/s)を適用して距離に換算した値より小さくするのが好ましい。例えば、パルス幅(半値全幅)100fs程度の光パルスLを用いるときは、そのパルス幅を距離に換算すると30μmとなり、光路長変化量は可動部160の走査量の2倍であるから、可動部160の走査分解能は15μm以下とする。また、光路長走査部16は、参照光Lrと物体光Lsの光路長がほぼ等しくなるように調整するのにも用いられる。
光検出器17は、4本の物体光Ls1〜Ls4と4本の参照光Lr1〜Lr4それぞれが合波された4本の合波光をそれぞれ独立して受光できるように4つの光電変換素子170a〜170dを1次元アレイ状に配置したものである。各光電変換素子170a〜170dは、物体光と参照光の光路長差に応じた電気信号、すなわち物体光と参照光の光路長差がほぼ0になったときに物体光と参照光とが干渉し、その干渉光強度に応じた干渉信号を出力する。なお、光検出器17は、CCDカメラのような面型光電変換素子であって、合波された複数の光束それぞれが照射された画素からの信号を独立に処理できるものでも良い。
(光波分割素子)
図2は、第1および第2の光波分割素子14A,14Bの詳細な構成を示す。この光波分割素子14A,14Bとして、特開2004−212979号公報に開示されている光波分割プリズムを用いることができる。すなわち、光波分割素子14A,14Bは、入射端面140aを有する第1のブロック140と、出射端面141aを有し、この出射端面140aが入射端面141aと平行となるように第1のブロック140に接合された第2のブロック141とを備える。
第1および第2のブロック140,141は、複数の平板状の透明媒質142を積層して略直方体状に形成されており、適宜の位置にハーフミラー143a〜143dと全反射ミラー144a〜144iが配設されている。第1のブロック140の入射端面140aに入射した光束は、ハーフミラー143a〜143dで透過あるいは反射した後、全反射ミラー144a〜144iで反射して第2のブロック141の出射端面141aから第1乃至第4の光路上に分割されて出射する。
このように構成された光波分割素子は、各透明媒質142の厚さを所定の調整設定することにより、出射端面141aからの4本の光束の出射タイミングを制御することができる。
すなわち、光波分割素子内で4本の光束の光路長が等しくなるように各透明媒質142の厚さを調整することにより、4つの物体光Ls1〜Ls4の出射タイミングが同時の第1の光波分割素子14Aを構成することができる。
また、光波分割素子内で4本の光束間に光路長差を有するように各透明媒質142の厚さを調整することにより、4つの参照光Lr1〜Lr4の出射タイミングが異なる第2の光波分割素子14Bを構成することができる。本実施の形態では、4本の光束間に1psごと(空気中での伝搬距離に換算すると300μm)の光路長差がそれぞれ付加されている。従って、光路長走査部16の走査距離を150μm(光路長にして300μm)とすることにより、測定対象物13の凹凸を連続的に測定することが可能になる。
なお、分割数は4本に限定されず、任意の数に分割することができる。例えば、上述した1次元状に4分割する光波分割素子を2つ組み合わせることにより、入射された光束を2次元状に16分割して出射する光波分割素子を簡単に構成することができる。
(信号処理部)
信号処理部18は、光検出器17の干渉信号を出力した光電変換素子170a〜170dを特定し、その干渉信号がピークになったときに光路長走査部16から出力された位置信号に基づいて、測定対象物13までの距離情報としての参照光の光路長、すなわち物体光の光路長を取得する。
(第1の実施の形態の動作)
次に、第1の実施の形態の動作を図3を参照して説明する。図3は、第3のビームスプリッタ12Cによって合波された複数の物体光と複数の参照光の受光タイミングを示すタイミングチャートである。なお、同図において、Sは光路長走査部16による走査範囲を示す。
低コヒーレンス光源11から光パルスLが出射されると、その光パルスLは、第1のビームスプリッタ12Aによって物体光Lsと参照光Lrとに分波される。物体光Lsは、第2のビームスプリッタ12Bを透過して測定対象物13に照射され、測定対象物13表面で反射した後、その物体光Lsの一部が第2のビームスプリッタ12Bで反射して第1の光波分割素子14Aに入射し、第1の光波分割素子14Aによって4つの物体光Ls1〜Ls4に分割されて第3のビームスプリッタ12Cに入射する。
一方、第1のビームスプリッタ12Aからの参照光Lrは、光路長走査部16によって所定の光路長が走査された後、第2の光波分割素子14Bに入射し、第2の光波分割素子14Bによって光束間に所定の光路長差が付与された4つの参照光Lr1〜Lr4に分割されて第3のビームスプリッタ12Cに入射する。
第1の光波分割素子14Aからの物体光Ls1〜Ls4と第2の光波分割素子14Bからの参照光Lr1〜Lr4は、第3のビームスプリッタ12Cによってそれぞれ合波され、光検出器17の光電変換素子170a〜170dに入射する。
第1の光波分割素子14A内の4つの光路長は全て等しいので、第1の光波分割素子14Aによって4つに分割された物体光Ls1〜Ls4は、4つの光路上のすべてにおいて同じタイミングで伝搬している。
それに対して第2の光波分割素子14Bによって分割された4つの参照光Lr1〜Lr4は、第2の光波分割素子14B内の4つの光路長間に1ps相当の光路長差が付与されているので、4つの参照光Lr1〜Lr4はそれぞれタイミングがずれて伝搬している。
従って、図3(a)に示すように、物体光Lsが測定対象物13の凸部の表面領域(1)13aを測定している場合には、4つの光路のうち第2の光路R2のみが干渉しているとき、第2の光路R2に対応する光検出器17の光電変換素子170bのみが干渉信号を出力する。
信号処理部18は、干渉信号を出力した光電変換素子170bを特定し、光検出器17の光電変換素子170bからの干渉信号がピークになったときに光波長走査部16から出力された位置信号に基づいて、測定対象物13の凸部の表面領域(1)13aまでの距離情報を取得する。
測定対象物13が載置された図示しないxyテーブルを動作させて測定対象物13の位置を変えて凹部の表面領域(2)13bに物体光Lsが照射するようにすると、物体光の光路長が長くなり、物体光の到達時間が遅くなる。このとき、測定対象物13の凹凸が大きく、上記光路長走査部16の走査範囲Sの2倍以上である場合は、図3(b)に示すように、第2の光路R2では干渉信号が発生しなくなり、代わりに第3の光路R3に対応する光電変換素子170cが干渉信号を出力する。
信号処理部18は、干渉信号を出力した光電変換素子170cを特定し、光電変換素子170cからの干渉信号がピークになったときに光路長走査部16から出力された位置信号に基づいて、測定対象物13の凹部の表面領域(2)13bまでの距離情報を取得する。このように、測定位置が凸部から凹部に移動したときに、参照光の走査範囲を再設定しなくても、凸部測定時とは異なる光路において干渉信号を得ることができる。例えば、第2の光路R2を基準とした場合、凸部測定時の物体光光路長をL[μm]、凹部測定時の物体光光路長をL[μm]とすると、測定対象物13の段差はL+300−Lから評価することができる。
その後は、同様にして図示しないxyテーブルを動作させて測定対象物13の表面全体に物体光Lsを照射して測定対象物13までの距離情報を取得することにより、測定対象物13の表面形状を測定することができる。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、低コヒーレンス光源11を用いているので、奥行き方向の分解能が高くなる。また、物体光と参照光をそれぞれ4つに分割し、4つに分割された参照光間に所定の光路長差を付与しているので、光路長走査部16の走査範囲の4倍までの段差(本実施の形態では1200μm)まで走査範囲を変えずに測定することができ、測定時間の短縮化が可能となる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る表面形状測定装置を示す。この第2の実施の形態に係る表面形状測定装置10は、第1の実施の形態の第3のビームスプリッタ12Cの代わりにキューブ型ビームスプリッタ19を用い、このキューブ型ビームスプリッタ19と第1および第2の光波分割素子14A,14Bとを一体化したものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
キューブ型ビームスプリッタ19と第1および第2の光波分割素子14A,14Bは、同一のガラス材料から形成され、キューブ型ビームスプリッタ19の一方の入射端面と第1の光波分割素子14Aの出射端面とを光学的に接着し、キューブ型ビームスプリッタ19の他方の入射端面と第1の光波分割素子14Aの出射端面とを光学的に接着して一体化する。接着剤は、接合面での損失を少なくするため、ガラス材料と同程度の屈折率を有するものが好ましい。
この第2の実施の形態によれば、光波分割素子14A,14Bとキューブ型ビームスプリッタ19とを一体化しているので、装置全体の小型化が図れ、光波分割素子14A,14Bによって分割された個々の物体光と参照光を空間的に精度良く重ね合わせる際の調整が容易となり、コスト削減が可能となる。また、光学系を小型化することにより、干渉信号を取得する際の振動等により生じる干渉信号の揺らぎを低減することができるので、干渉測定におけるS/N比が向上する。
なお、上記実施の形態では、光波分割素子14A,14Bとキューブ型ビームスプリッタ19を一体化したが、キューブ型ビームスプリッタ19にさらに光検出器17を一体化することも可能である。このとき、キューブ型ビームスプリッタ19から出射される物体光と参照光の合波光束のそれぞれが光検出器17の所望の位置に照射されるように接着すればよい。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る表面形状測定装置の合波光学系と光検出器との間の構成を示す。この第3の実施の形態は、パルス幅がピコ秒〜フェムト秒程度の超短パルスを出力する低コヒーレンス光源11を用い、SHG(second harmonic generation)強度相関法により表面形状を測定するものである。
この第3の実施の形態は、合波光学系として、第3のビームスプリッタ12Cからの個々の合波光束を受光し、合波光を第2高調波(SH)に波長変換する非線形光学素子20Aと、非線形光学素子20Aの前段に設けられ、第3のビームスプリッタ12Cからの個々の合波光束を非線形光学素子20Aの異なる部分に集光するレンズアレイ21Aと、非線形光学素子20の後段に設けられ、非線形光学素子20の出力光を平行光束にするレンズアレイ21Bと、第2高調波(SH)光のみを透過させるフィルタ22とを備え、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
非線形光学素子20Aは、物体光と参照光の光路長が等しくなったときに強い第2高調波(SH)光を発生するものであり、例えば、KHPO(KDP)、β‐BaB(BBO)、LiB(LBO)等から形成される。なお、使用する光源の波長、位相整合条件に合わせて結晶面をカットした非線形光学結晶を用いることが望ましい。
この第3の実施の形態によれば、パルス幅がピコ秒〜フェムト秒程度の超短パルスを用いているので、測定対象物の表面形状を高分解能で測定することができる。また、光パルスの先頭出力が高くなり非線形光学効果を利用した相関計測が容易になる。非線形光学効果を利用した相関計測では、干渉測定と異なり、物体光と参照光の強度相関を測定することになるので、光パルスの位相情報がなくなり、機械的な振動などの影響が少なくなる。
また、光検出器17の前段にSH光のみを透過させるフィルタ22を配置しているので、形状測定におけるS/N比を向上させることができる。
なお、タイプ−I位相整合条件に対しては物体光と参照光の偏光方向を平行、タイプ−II位相整合条件に対しては物体光と参照光の偏光方向を直交させるというように位相整合条件が満たされるように物体光と参照光の偏光方向を調整することが望ましい。これにより、SH光を効率よく発生させることができる。
[第4の実施の形態]
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る表面形状測定装置の合波光学系と光検出器との間の構成を示す。この第4の実施の形態は、パルス幅がピコ秒〜フェムト秒程度の超短パルスを出力する低コヒーレンス光源11を用い、二光子吸収により表面形状を測定するものである。
この第4の実施の形態は、使用する光源11から発生する光の光子エネルギーの2倍付近にバンドギャップを有するフォトダイオードを用いて光検出器17の各光電変換素子170a〜170dを構成し、光検出器17の前段にレンズアレイ21Bを配置している。
光電変換素子170a〜170dを構成するフォトダイオードは、物体光と参照光の光路長が等しくなるときに生じる二光子吸収によって強い二光子誘起電流を出力するものであり、その材料としては、ZnSe、GaAsP、Si等を用いることができる。
この第4の実施の形態によれば、フォトダイオードが相関信号を発生させる素子と光電変換素子を兼ねているので、光学系の構成が簡単になる。また、例えば、SiCCDカメラのような面型受光素子も用いれば、フォトダイオードをアレイ状に配する必要もなくなり、装置全体の小型化、光学系の調整の簡便化が可能になる。
なお、SHG強度相関法に用いた非線形光学素子の代わりにフォトダイオードを用いても、物体光と参照光の相関信号を測定することができる。
[第5の実施の形態]
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る表面形状測定装置を示す。この第5の実施の形態は、パルス幅がピコ秒〜フェムト秒程度の超短パルスを出力する低コヒーレンス光源11を用い、Kerrシャッターにより表面形状を測定するものである。
この第5の実施の形態は、第3の実施の形態において、第1および第2のビームスプリッタ12A,12B間に物体光Lsの波長を変換する波長変換部27を配置し、合波光学系として、第1の光波分割素子14Aと第3のビームスプリッタ12Cとの間に配置され、第1の光波分割素子14Aから出射された物体光Ls1〜Ls4を直線偏光にする偏光子23と、非線形光学素子20Bの後段に配置され、偏光子23と偏光軸が直交する検光子24とを備え、第2の光波分割素子14Bの直後に、第2の光波分割素子14Bから出射された参照光Lr1〜Lr4の偏光方向を偏光子23による偏光方向に対して45度傾斜した方向に傾ける半波長板25を配置し、非線形光学素子20Bに物体光と参照光が同時に入射した時に物体光の偏光状態を変化させ、検光子24を透過させる光スイッチを用い、他は第3の実施の形態と同様に構成されている。なお、非線形光学素子20、偏光子23および検光子24によりKerrシャッターを構成する。
(非線形光学素子)
Kerrシャッターに用いられる非線形光学素子20Bとしては、面型で、かつ実用上好適な非線形光学特性を有し、シャッターの開閉時間が使用している光パルスのパルス幅程度に短く、化学的、熱的、及び光学的に安定であることが望ましい。以上のような観点から、非線形光学素子20Bとしては、例えば、特開平11−282034号公報に開示されているようなスクエアリリウムJ会合体からなる色素会合体薄膜、特開2000−314901号公報に開示されているような、二光子吸収による光学特性変化を生じるスクエアリリウム色素等からなる色素会合体膜を用いることができ、その他に、高速応答性を持つ光スイッチ材料として、Si、GaAs、ZnSe、CdTe等の半導体、フタロシアニン類の色素、ポリジアセチレンやポリチオフェン等のπ共役系高分子、C60やC70等のフラーレン薄膜などを用いることができる。
(第5の実施の形態の動作)
次に、この第5の実施の形態の動作を説明する。第1の光波分割素子14Aによって分割された物体光Ls1〜Ls4は、偏光子23によって直線偏光にされた後、第3のビームスプリッタ12Cを介してレンズアレイ21Aにより非線形光学素子20に集光される。一方、第2の光波分割素子14Bによって分割された参照光Lr1〜Lr4は、半波長板25によって偏光方向が傾けられた後、第3のビームスプリッタ12Cで反射し、レンズアレイ21Aにより非線形光学素子20上の各物体光Ls1〜Ls4の照射位置にそれぞれ集光される。その後、各物体光Ls1〜Ls4は、レンズアレイ21Bで平行光束に戻された後、検光子24に導入される。
非線形光学素子20への物体光と参照光との入射タイミングがずれると、非線形光学素子20に異方性が誘起されずに、物体光は検光子24を透過しない。物体光の偏光方向に対して約45度傾いた直線偏光の参照光が物体光と同時に非線形光学素子20に入射すると、非線形光学素子20に異方性が誘起され、物体光の偏光状態が変化し、検光子24を透過する。検光子24を透過した物体光は、物体光のみを透過させるフィルタ22を介して光検出器17に入射する。
Kerrシャッターの透過率は、物体光と参照光の光路長が等しくなるときに最も大きくなるので、Kerrシャッターを透過する各物体光Ls1〜Ls4の光量を光検出器17で測定することにより物体光と参照光の相関信号を測定することができる。
(第5の実施の形態の効果)
この第5の実施の形態によれば、パルス幅がピコ秒〜フェムト秒程度の超短パルスを用いており、かつKerrシャッターは電気シャッターと比較して高速に応答するため、表面形状を高分解能で測定することができる。
なお、上記の構成では、偏光子23と半波長板25はそれぞれ光波分割素子14A,14Bの直後に配置されているが、直前に配置しても構わない。
本実施の形態においては、参照光は常に検光子24を透過することができ、光検出器17のバックグラウンドレベルを増大させ、S/N比を劣化させる。そこで、物体光あるいは参照光の波長を変換し、光検出器17の前段に物体光のみを透過させるフィルタ22を配置することが望ましい。波長変換部27としては、光ファイバーのラマン増幅、または非線形結晶による高調波発生が用いられる。このとき、ビームスプリッタ12Cの代わりに参照光の波長に対しては反射率が高く、物体光の波長に対しては透過率が高くなるようなダイクロイックミラーを用いることもでき、これにより、物体光と参照光それぞれの利用効率を高めることができる。
[第6の実施の形態]
図8は、本発明の第6の実施の形態に係る表面形状測定装置を示す。この第6の実施の形態は、透過型Kerrシャッターを用いた第5の実施の形態に対して反射型Kerrシャッターを用いたものであり、非線形光学素子20Bの裏面に入射物体光を反射させるための反射層26を設け、偏光子23と第3のビームスプリッタ12Cとの間に第4のビームスプリッタ12Dを配置し、非線形光学素子20Bの反射層26で反射した光を第4のビームスプリッタ12Dで反射させ、検光子24およびフィルタ22を介して光検出器17で検出するようにしたものであり、他は第5の実施の形態と同様に構成されている。
この構成において、レンズアレイ21Aで集光された各物体光Ls1〜Ls4は、非線形光学素子20Bの裏面の反射層26で反射されて再びレンズアレイ21Aに戻り、平行光束となる。その後、第3のビームスプリッタ12Cを透過し、第4のビームスプリッタ12Dによって反射され、検光子24によって偏光状態が変化した成分だけが透過して光検出器17で光電変換される。
この第6の実施の形態によれば、物体光Ls1〜Ls4は非線形光学素子20を往復するため、実効的に非線形光学素子20Bの長尺化が図られ、Kerrシャッターのスイッチング効率が向上させることができる。また、一つのレンズアレイ21Aで各合波光束の集光と平行光束化が行えるので、光学系の簡素化・小型化、調整時間の短縮が可能になる。
さらに、物体光の偏光方向をP偏光とし、ビームスプリッタ12Dの代わりに偏光ビームスプリッタを用いることにより、物体光を非線形光学素子に照射するとき、および非線形光学素子から反射された物体光から偏光状態が変化した成分のみを取り出すときの損失を少なくすることができる。
[第7の実施の形態]
図9は、本発明の第7の実施の形態に係る表面形状測定装置を示す。この第7の実施の形態は、図8に示す反射型Kerrシャッターを、図4に示す第2の実施の形態と同様に一体化したものであり、図8に示すプレート型の第3および第4のビームスプリッタ12C,12Dの代わりに第1および第2のキューブ型ビームスプリッタ19A,19Bを用い、第1の光波分割素子14Aと第2のキューブ型ビームスプリッタ19B、および第2の光波分割素子14Bと第1のキューブ型ビームスプリッタ19Aとを光学的に接着して一体化している。
(第7の実施の形態)
この第7の実施の形態によれば、第1および第2の光波分割素子14A,14Bと第1および第2のビームスプリッタ19A,19Bとを一体化しているので、装置全体の小型化が図れ、光波分割素子14A,14Bによって分割された個々の物体光と参照光を空間的に精度良く重ね合わせる際の調整が容易となり、コスト削減が可能となる。
なお、上記実施の形態では、第1および第2の光波分割素子14A,14B、第1および第2のキューブ型ビームスプリッタ19A,19Bのみを一体化しているが、レンズアレイと非線形光学素子20Bに関しても一体化して、さらなる小型化が可能である。
[第8の実施の形態]
図10は、本発明の第8の実施の形態に係る表面形状測定装置を示す。第1の実施の形態では、測定対象物13から反射した物体光Lsおよび参照光Lrの両方の光路に第1および第2の光波分割素子14A,14Bを配置したが、この第8の実施の形態は、測定対象物13から反射した物体光Lsの光路にのみ光波分割素子14Cを配置し、第3のビームスプリッタ12Cの前段に参照光Lrのビーム径を拡大する拡大光学系28を配置したものである。
光波分割素子14Cは、測定対象物13からの物体光Lsを複数の物体光Lsに分割するとともに、分割する複数の物体光Ls間に所定の光路長差を付与するものであり、第1の実施の形態の第2の光波分割素子14Bと同様に構成されている。
(受光動作)
図11は、第3のビームスプリッタ12Cによって合波された複数の物体光と単一の参照光の受光タイミングを示すタイミングチャートである。なお、同図において、Sは光路長走査部16による走査範囲を示す。
光波分割素子14Cによって分割された4つの物体光Ls1〜Ls4は、光波分割素子14C内の4つの光路長間に1ps相当の光路長差が付与され、4つの参照光Ls1〜Ls4はそれぞれタイミングがずれて伝搬し、光検出器17に入射する。
一方、参照光Lrは、4つの光路R1〜R4を伝搬する4つの参照光Ls1〜Ls4を光ビーム内に含むように拡大光学系28によって拡大されて光検出器17に入射する。
従って、図11(a)に示すように、物体光Lsが測定対象物13の凸部の表面領域(1)13aを測定している場合には、4つの光路のうち第2の光路R2のみが干渉しているとき、第2の光路R2に対応する光検出器17の光電変換素子170bのみが干渉信号を出力する。
測定対象物13の凹部の表面領域(2)13bに物体光Lsが照射するようにすると、物体光の光路長が長くなり、物体光の到達時間が遅くなる。このとき、測定対象物13の凹凸が大きく、上記光路長走査部16の走査範囲Sの2倍以上である場合は、図11(b)に示すように、第2の光路R2では干渉信号が発生しなくなり、代わりに第3の光路R3に対応する光電変換素子170cが干渉信号を出力する。
この第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態と比較して光利用効率の点で劣るものの第1の実施の形態と同様に、奥行き方向の分解能が高くなり、光路長走査部16の走査範囲の4倍までの段差まで走査範囲を変えずに測定することができ、測定時間の短縮化が可能となる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、各実施の形態の構成要素を本発明の要旨を変更しない範囲内で任意に組み合わせることは可能である。
上記第1乃至第8の実施の形態では、測定対象物13から反射して戻ってきた物体光3cを光波分割素子14Aに導入する際に、第2のビームスプリッタ12Bを用いたが、この場合、ビームスプリッタ12Bにおける損失のみで物体光3cの光量が1/4に減少してしまう。そこで、ビームスプリッタ12Bの代わりに偏光ビームスプリッタを用い、偏光ビームスプリッタと測定対象物13の間に1/4波長板を配置することによって損失を少なくすることができる。
また、上記第1乃至第8の実施の形態では、光波分割素子14A,14B,14Cの分割数は4つであったが、これに限定されるものではなく、例えば、16分割なども可能である。
また、物体光を測定対象物に照射する場合、測定物表面の解像度を上げるためにレンズなどを用いて集光した物体光を測定対象物に照射しても良い。
また、上記第1乃至第8の実施の形態では、光路長走査部16を参照光光路中に配置したが、物体光光路中に配置しても同様な効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 第1および第2の光波分割素子の詳細な構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における複数の物体光と複数の参照光の受光タイミングを示し、(a)は測定対象物の表面領域(1)の測定時、(b)は測定対象物の表面領域(2)の測定時のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る表面形状測定装置の要部構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る表面形状測定装置の要部構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る表面形状測定装置の構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態における複数の物体光と単一の参照光の受光タイミングを示し、(a)は測定対象物の表面領域(1)の測定時、(b)は測定対象物の表面領域(2)の測定時のタイミングチャートである。
符号の説明
10 表面形状測定装置
11 低コヒーレンス光源
12A 第1のビームスプリッタ
12B 第2の ビームスプリッタ
12C 第3の ビームスプリッタ
12D 第4の ビームスプリッタ
13 測定対象物
13a 表面領域(1)
13b 表面領域(2)
14A 第1の 光波分割素子
14B 第2の 光波分割素子
15a,15b,15c 反射ミラー
16 光波長走査部
17 光検出器
18 信号処理部
19 キューブ型ビームスプリッタ
19A 第1のキューブ型ビームスプリッタ
19B 第2のキューブ型ビームスプリッタ
20,20A,20B 非線形光学素子
21A,21B レンズアレイ
22 フィルタ
23 偏光子
24 検光子
25 半波長板
26 反射層
27 波長変換部
28 拡大光学系
140 第1のブロック
140a 入射端面
141 第2のブロック
141a 出射端面
142 透明媒質
143a〜143d ハーフミラー
144a〜144i 全反射ミラー
160 可動部
160a,160b 反射ミラー
161 駆動部
170a〜170d 光電変換素子
L 光パルス
Ls 物体光
Ls1-Ls4 物体光
Lr 参照光
Lr1-Lr4 参照光

Claims (12)

  1. 同一の低コヒーレント光源から物体光と参照光を出射させ、前記物体光を測定対象物に照射して反射した物体光と前記参照光とを合波光学系によって合波した後、その合波光を光検出器で受光して前記測定対象物の表面形状を測定する表面形状測定装置において、
    前記物体光あるいは前記参照光の光路長を所定の範囲で走査する光路長走査部と、
    前記測定対象物からの前記物体光、および前記参照光の光路の少なくとも一方に設けられ、入射した光束を複数の光束に分割する分割光学系とを備え、
    前記分割光学系は、分割する前記複数の光束間に所定の光路長差を付与するものであることを特徴とする表面形状測定装置。
  2. 前記分割光学系は、前記測定対象物からの前記物体光、および前記参照光の光路の両方に設けられた一対の分割光学系であり、
    前記一対の分割光学系のうち一方の分割光学系は、分割する前記複数の光束間に所定の光路長差を付与するものであることを特徴とする請求項1に記載の表面形状測定装置。
  3. 前記分割光学系は、互いに平行な入射面および出射面と、前記入射面および前記出射面に対して45度に傾斜して積層された複数の平行透明板と、前記複数の平行透明板間の積層面の所定の位置に形成されたビームスプリッタ面および反射面とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の表面形状測定装置。
  4. 前記一方の分割光学系は、前記複数の平行透明板の厚さを調整することによって前記複数の光束間に所定の光路長差を付与するものであることを特徴とする請求項3に記載の表面形状測定装置。
  5. 前記分割光学系は、前記合波光学系と一体化されたものであることを特徴とする請求項3に記載の表面形状測定装置。
  6. 前記光検出器は、前記分割光学系によって分割された前記光束の数に応じた複数の光電変換素子を備え、前記複数の光電変換素子は、受光した前記合波光を前記物体光と前記参照光との光路長差に応じた電気信号に変換することを特徴とする請求項1に記載の表面形状測定装置。
  7. 前記光検出器は、前記物体光と前記参照光とが干渉したとき、その干渉強度に応じた干渉信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の表面形状測定装置。
  8. 前記低コヒーレント光源は、光パルスを出射するパルス光源であることを特徴とする請求項1に記載の表面形状測定装置。
  9. 前記光検出器は、前記物体光と前記参照光の光路長差に応じた相関信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の表面形状測定装置。
  10. 前記合波光学系は、前記合波光を第2高調波に波長変換して前記光検出器に入射する非線形光学素子を備えたことを特徴とする請求項8に記載の表面形状測定装置。
  11. 前記光検出器は、二光子吸収によって励起された二光子誘起電流を出力するものであることを特徴とする請求項8に記載の表面形状測定装置。
  12. 前記合波光学系は、前記参照光によって開動作して前記物体光を前記光検出器に入射するKerrシャッターを備えたことを特徴とする請求項8に記載の表面形状測定装置。
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