JP2006241838A - 舗装機械のプッシュローラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中等において、該ダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃を緩和、吸収して舗装面にスクリードマークがつく等の施工不具合の発生を防止する。
【解決手段】ダンプトラックの後輪が当接する一対のローラ部9をそれぞれ回転可能に支持する支持部材11を有し、該支持部材11と機械本体の前端部との間に、ダンプトラックの後輪がローラ部9に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段13を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】ダンプトラックの後輪が当接する一対のローラ部9をそれぞれ回転可能に支持する支持部材11を有し、該支持部材11と機械本体の前端部との間に、ダンプトラックの後輪がローラ部9に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段13を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、舗装機械のプッシュローラ装置に関するものであり、特に、ダンプトラックの後輪をローラ部に押付けた状態で、そのダンプトラックからアスファルト合材の供給を受けながら舗装施工する舗装機械のプッシュローラ装置に関するものである。
従来の舗装機械のプッシュローラ装置を、車輪走行型アスファルトフィニシャのプッシュローラ装置を例にとって図3及び図4を用いて説明する。アスファルトフィニシャ1は、機械本体2の前端部にダンプトラック3の左右の後輪4,4が当接する一対のプッシュローラ5,5が、機械本体2から固定して突設された側板部6,…に回転可能に取付けられ、前記機械本体2の前部にはダンプトラック3からアスファルト合材の投入を受入れるホッパ7が備えられている。該ホッパ7で受入れたアスファルト合材はコンベヤ8で機械本体2の後方に搬送され、この搬送されたアスファルト合材が、スクリューでほぼ施工幅に拡げられた後、スクリードで舗装面に敷き均すように構成されている。
そして、アスファルトフィニシャ1は、一対のプッシュローラ5,5をダンプトラック3の左右の後輪4,4に押付けた状態で該ダンプトラック3を押しながら、ダンプトラック3からホッパ7にアスファルト合材の供給を連続的に受けて舗装施工する。
また、舗装機械のプッシュローラ装置に関する従来技術として、例えば次のようなアスファルトフィニシャのバンパローラ装置が知られている。この従来技術は、ローラを先端部に取付けたアームがホッパフレームに回動可能に取付けられている。ローラがダンプトラックの後輪に接触しないとき、アーム及びローラは重力により下方に下がっている。
アスファルトフィニシャのダンプトラックへの接近時に、ローラがダンプトラックの後輪に接触して押され始めると、ローラ及びアームは、上方位置に押上げられる。上方位置では、ローラがダンプトラックの後輪に当接するとともにアームがホッパフレームと当接して、ホッパにダンプトラックからアスファルト合材の供給を受けながらの舗装作業が行われる。
このように、この従来技術では、アスファルトフィニシャのダンプトラックへの接近時に、バンパローラ装置がダンプトラックのバンパと干渉するのを防止するとともにアスファルトフィニシャの施工時には、ローラがダンプトラック後輪の最適な高さ位置に当接して、ダンプトラックを押しながらの一体移動が円滑にできるようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
さらに、舗装機械のプッシュローラ装置に関する他の従来技術として、例えば次のような舗装機のプッシャローラ装置が知られている。この従来技術は、舗装機本体の前面における左右両側部に取付けられて舗装材料投入用ダンプトラックの後輪に押付ける左右一対のプッシャローラ装置であって、プッシャローラの左右両端部を回転自在に軸支しているブラケットを、舗装機本体の前面両側部に上下左右方向に変位自在に装着して、これらの左右プッシャローラの取付け高さと両プッシャローラ間の取付幅とを上記ダンプトラックの大小に応じて変更可能に構成している。
そして、小型、中型等の小機種のダンプトラックを使用する舗装作業時には、左右プッシャローラを内側方に且つ下方に変位させることにより、上記小機種のダンプトラックの左右の後輪に押接させる最適な位置に設定することができ、大型ダンプトラックを使用する舗装作業時には、左右プッシャローラを外側方に且つ上方に変位させることにより、上記大型ダンプトラックの左右の後輪に押接させる最適な位置に設定することができるようにしている。したがって、いずれの場合もプッシャローラを介してのダンプトラックの押進めを円滑に行うことができて舗装作業を能率よく行えるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2907631号公報(第4頁、図1)。
特許第3290149号公報(第4頁、図1〜7)。
図3及び図4に示した従来技術においては、プッシュローラを回転自在に支持している側板部が機械本体の前端部に固定して取付けられている。
また、特許文献1に記載の従来技術においては、ダンプトラックの接近時に、ローラがダンプトラックの後輪で押され始めると、アームが上方に回動してホッパフレームに当接するとともにローラがダンプトラックの後輪に当接するように構成されている。
さらに、特許文献2に記載の従来技術においては、プッシュローラを回転自在に支持しているブラケット構成体が舗装機本体の前面に対接した状態で装着されている。
ところで、舗装機械は、ダンプトラックを押しながら、該ダンプトラックからアスファルト合材の供給を連続的に受けて舗装施工する。この舗装施工時に、例えば、ダンプトラックにアスファルト合材切れが生じた場合、ダンプトラックの入替えが必要となる。この入替えの際、ダンプトラックの左右の後輪がプッシュローラに当接する衝撃は、舗装機械を後退させるように作用する。このため、舗装機械の後退により、舗装面にスクリードマークができる等の施工不具合が発生してしまう。この施工不具合は、舗装施工中に、ダンプトラックの左右の後輪と一対のプッシュローラとの接離が生じた場合、その接離による衝撃によっても発生する。
しかしながら、前記いずれの従来技術においても、ダンプトラックの後輪がプッシュローラに当接する際の衝撃を緩和する機能はない。このため、舗装機械とダンプトラックとが上記のような状況で、舗装機械に前記衝撃による後退作用が生じると、舗装面にスクリードマークができる等の施工不具合を招くおそれがあった。
また、舗装機本体の前端部に付設するプッシュローラ等の装置は、アスファルト合材等で汚れが生じ易いことから、できるだけ簡易な構成のものが求められる。
そこで、簡易な構成で、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中等において、該ダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃を緩和、吸収して舗装面にスクリードマークがつく等の施工不具合の発生を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、機械本体の前端部に、ダンプトラックの後輪が当接する一対のローラ部が回転可能に取付けられ、前記機械本体の前部には前記ダンプトラックからアスファルト合材の投入を受入れるホッパが設けられた舗装機械のプッシュローラ装置において、前記一対のローラ部をそれぞれ回転可能に支持する支持部材を有し、該支持部材と前記機械本体の前端部との間に、前記ダンプトラックの後輪が前記ローラ部に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段を設けてなる舗装機械のプッシュローラ装置を提供する。
この構成によれば、舗装機械は、一対のローラ部をダンプトラックの後輪に押付けた状態でダンプトラックを押しながら、該ダンプトラックからアスファルト合材の供給を連続的に受けて舗装施工する。この舗装施工時に、例えばダンプトラックにアスファルト合材切れが生じた場合、ダンプトラックの入替えが必要となる。この入替えの際、ダンプトラックの後輪が前記ローラ部に当接する衝撃が緩衝手段で緩和、吸収される。したがって、この衝撃による舗装機械の後退が抑えられる。また、舗装施工中に、ダンプトラックの後輪と一対のローラ部との接離が生じても、その接離時の衝撃が緩衝手段で緩和、吸収されて、舗装機械の舗装施工動作への影響が抑えられる。
請求項2記載の発明は、上記支持部材は、上記ローラ部を軸受を介して回転可能に支持するローラ軸であり、該ローラ軸における前記ローラ部の両端部から突出した両軸端部は、上記機械本体の前端部から突設された各ブラケットに回転が規制された状態で前記機械本体の進退方向と同方向にのみ移動可能に支持されるとともに当該両軸端部と上記機械本体の前端部との間に、上記緩衝手段をそれぞれ設けてなる舗装機械のプッシュローラ装置を提供する。
この構成によれば、緩衝手段の一端側を取付ける上記支持部材を、具体的にはローラ部を回転可能に支持しているローラ軸とし、該ローラ軸の両軸端部を機械本体の前端部に突設された各ブラケットに回転が規制された状態で前記機械本体の進退方向にのみ移動可能に支持させることで、例えば、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中において、ダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃が、該ローラ部が支持部材であるローラ軸とともに適宜量後退しつつ、前記緩衝手段で効果的に緩和、吸収される。
請求項1記載の発明は、一対のローラ部をそれぞれ回転可能に支持する支持部材を有し、該支持部材と機械本体の前端部との間に、ダンプトラックの後輪が前記ローラ部に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段を設けたので、ローラ部を回転可能に支持する支持部材と機械本体の前端部との間に、他の部材を介さずに直接、緩衝手段を設けるという簡易な構成により、例えば、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中において、ダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃が、前記緩衝手段で緩和、吸収されて舗装機械の後退が抑えられる。したがって、舗装面にスクリードマークができる等の施工不具合を生じさせることがないという利点がある。
請求項2記載の発明は、上記支持部材は、上記ローラ部を軸受を介して回転可能に支持するローラ軸であり、該ローラ軸における前記ローラ部の両端部から突出した両軸端部は、上記機械本体の前端部から突設された各ブラケットに回転が規制された状態で前記機械本体の進退方向と同方向にのみ移動可能に支持されるとともに当該両軸端部と上記機械本体の前端部との間に、上記緩衝手段をそれぞれ設けたので、ローラ軸を機械本体の進退方向にのみ移動可能として、該ローラ軸の両軸端部と機械本体の前端部との間に緩衝手段を設けることで、簡易な構成によりダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃を効果的に緩和、吸収することができるという利点がある。
簡易な構成で、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中等において、該ダンプトラックの後輪がローラ部に当接する際の衝撃を緩和、吸収して舗装面にスクリードマークがつく等の施工不具合の発生を防止するという目的を、機械本体の前端部に、ダンプトラックの後輪が当接する一対のローラ部が回転可能に取付けられ、前記機械本体の前部には前記ダンプトラックからアスファルト合材の投入を受入れるホッパが設けられた舗装機械のプッシュローラ装置において、前記一対のローラ部をそれぞれ軸受を介して回転可能に支持するローラ軸を有し、該ローラ軸における前記ローラ部の両端部から突出した両軸端部は、前記機械本体の前端部から突設された各ブラケットに回転が規制された状態で前記機械本体の進退方向と同方向にのみ移動可能に支持されるとともに当該両軸端部と前記機械本体の前端部との間に、前記ダンプトラックの後輪が前記ローラ部に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段を設けることにより実現した。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳述する。図1は舗装機械のプッシュローラ装置の平面図、図2(a)は図1のA部拡大断面図、図2(b)は図2(a)の一部省略側面図である。本実施例は、舗装機械として、車輪走行型アスファルトフィニシャが適用されている。
まず、図1を用いて、本実施例に係る舗装機械のプッシュローラ装置の構成を説明する。本実施例では、機械本体前端部の本体フレーム2aの前方において、ダンプトラックの左右の後輪が当接する一対のローラ部9,9が、当該各ローラ部9,9の内側両端部近傍に配置された軸受10,…を介して、支持部材としての各ローラ軸11,11に回転可能に支持されている。各ローラ軸11,11における前記各ローラ部9,9の両端部から突出した両軸端部11a,…は、方形断面に形成されている。
該方形断面の各軸端部11a,…の周辺構成を、図1のA部について、図2の(a)、(b)を用いて説明する。方形断面の軸端部11aは、本体フレーム2aから突設されたブラケット12のガイド孔12aに摺動可能に嵌入されている。このガイド孔12aへの軸端部11aの摺動可能な嵌入構造により、該軸端部11a、即ちローラ軸11は、回転が規制された状態で機械本体の進退方向と同方向にのみ移動可能に構成されている。
そして、該軸端部11aと本体フレーム2aとの間に、ダンプトラックの後輪が前記ローラ部9に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段としてのコイルばね13が設けられている。
次に、図2を用いて、上述のように構成された舗装機械のプッシュローラ装置の衝撃緩和作用を説明する。アスファルトフィニシャは、一対のローラ部9,9をダンプトラックの左右の後輪に押付けた状態でダンプトラックを押しながら、該ダンプトラックからホッパにアスファルト合材の供給を連続的に受けて舗装施工する。
この舗装施工時に、例えばダンプトラックにアスファルト合材切れが生じた場合、ダンプトラックの入替えが必要となる。この入替えの際、ダンプトラックの左右の後輪が前記ローラ部9,9に当接する衝撃が、該ローラ部9,9が支持部材であるローラ軸11,11とともに適宜量後退しつつ、緩衝手段であるコイルばね13,…により緩和、吸収される。したがって、この衝撃によるアスファルトフィニシャの後退が抑えられる。
また、舗装施工中に、ダンプトラックの左右の後輪と一対のローラ部9,9との接離が生じた場合も、その接離時の衝撃が上記と同様に、緩衝手段であるコイルばね13,…により緩和、吸収されて、アスファルトフィニシャの舗装施工動作への影響が抑えられる。
上述したように、本実施例に係る舗装機械のプッシュローラ装置においては、ローラ軸11,11を機械本体の進退方向にのみ移動可能として、該ローラ軸11,11の両軸端部11a,…と機械本体の前端部である本体フレーム2aとの間に、他の部材を介さずに直接、緩衝手段としてのコイルばね13,…を設けるという簡易な構成により、例えば、ダンプトラックの入替え時又は舗装施工中において、ダンプトラックの左右の後輪がローラ部9,9に当接する際の衝撃が前記コイルばね13,…で緩和、吸収されてアスファルトフィニシャの後退が抑えられる。したがって、舗装面にスクリードマークができる等の施工不具合を生じさせることがない。
なお、緩衝体としては、前記コイルばねに代えて、空気圧又は油圧を利用した緩衝器を適用することもできる。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 車輪走行型アスファルトフィニシャ(舗装機械)
2 機械本体
3 ダンプトラック
4 後輪
7 ホッパ
9 ローラ部
10 軸受
11 ローラ軸(支持部材)
11a 軸端部
12 ブラケット
12a ガイド孔
13 コイルばね(緩衝手段)
2 機械本体
3 ダンプトラック
4 後輪
7 ホッパ
9 ローラ部
10 軸受
11 ローラ軸(支持部材)
11a 軸端部
12 ブラケット
12a ガイド孔
13 コイルばね(緩衝手段)
Claims (2)
- 機械本体の前端部に、ダンプトラックの後輪が当接する一対のローラ部が回転可能に取付けられ、前記機械本体の前部には前記ダンプトラックからアスファルト合材の投入を受入れるホッパが設けられた舗装機械のプッシュローラ装置において、
前記一対のローラ部をそれぞれ回転可能に支持する支持部材を有し、該支持部材と前記機械本体の前端部との間に、前記ダンプトラックの後輪が前記ローラ部に当接する際の衝撃を緩和する緩衝手段を設けてなることを特徴とする舗装機械のプッシュローラ装置。 - 上記支持部材は、上記ローラ部を軸受を介して回転可能に支持するローラ軸であり、該ローラ軸における前記ローラ部の両端部から突出した両軸端部は、上記機械本体の前端部から突設された各ブラケットに回転が規制された状態で前記機械本体の進退方向と同方向にのみ移動可能に支持されるとともに当該両軸端部と上記機械本体の前端部との間に、上記緩衝手段をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1記載の舗装機械のプッシュローラ装置。
Priority Applications (1)
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JP2005059079A JP2006241838A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | 舗装機械のプッシュローラ装置 |
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JP2005059079A JP2006241838A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | 舗装機械のプッシュローラ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011226079A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 道路舗装機械のプッシュローラ前後可動機構 |
JP2012241517A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Joseph Voegele Ag | 押出し装置 |
CN107513926A (zh) * | 2017-08-23 | 2017-12-26 | 安徽兴宇轨道装备有限公司 | 一种用于无轨智能摊铺机的摊铺平整辊 |
CN109281241A (zh) * | 2017-07-21 | 2019-01-29 | 约瑟夫福格勒公司 | 具有物料传输过程用的推顶装置的路面整修机或装料车辆 |
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2005
- 2005-03-03 JP JP2005059079A patent/JP2006241838A/ja active Pending
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US10927512B2 (en) | 2017-07-21 | 2021-02-23 | Joseph Voegele Ag | Road finishing machine or charger vehicle with pushing means for a material transfer process |
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