JP2006241705A - 排水構造体及び床排水構造 - Google Patents
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Abstract
集合住宅等の床スラブに沿って横引きに配管する床排水構造に使用される排水構造体において、排水効率に優れており、配管と、配管につながる排出部の清掃を確実に行うことができ、メンテナンスがしやすい排水構造体を提供する。
【解決手段】
排水構造体(A)は、排水容器(1)と、排水容器(1)に接続される縦引き型の排水トラップ(2)で構成されている。排水容器(1)は、排水トラップを接続するトラップ接続口(11)と、トラップ接続口(11)の周囲に設けてある集水部(12)と、排水管(4)を横引きに接続する配管接続口(13)を備えている。排水容器(1)の内底部には排水トラップ(2)の排水筒(21)端部と内底部との間に通水のための隙間を設けるスペーサ(103)が設けてある。
【選択図】 図5
Description
本発明の目的は、例えば集合住宅の床スラブに沿って横引きに配管する床排水構造に使用される排水構造体であって、排水効率に優れており、配管と、配管につながる排出部の清掃を確実に行うことができ、メンテナンスがしやすい排水構造体及び床排水構造を提供することである。
第1の発明にあっては、
排水容器と、排水容器に接続される排水トラップで構成されており、
排水容器は、
上部に設けられ、排水トラップを接続するトラップ接続口と、
トラップ接続口の周囲に設けてある集水部と、
側部に設けられ、排水管を横引きに接続する配管接続口と、
を備えていることを特徴とする、
排水構造体である。
排水トラップが縦引き構造であり、排水容器の内底部に排水トラップの排水口端部と内底部との間に通水のための隙間を設けるスペーサが設けてあることを特徴とする、
第1の発明に係る排水構造体である。
縦引き構造の排水トラップを接続するトラップ接続口と、
トラップ接続口の周囲に設けてある集水部と、
排水管を横引きに接続する配管接続口と、
を備えており、
内底部に排水トラップの排水口端部と内底部との間に通水のための隙間を設けるスペーサが設けてあることを特徴とする、
排水容器である。
床部に設けられた集水枡に排水トラップを接続した第1または第2の発明に係る排水構造体と排水管が床部に埋設されており、排水容器の上方には集水部に滲水を導くように防水層が設けてあり、排水管は配管接続口に横引きに接続されていることを特徴とする、
床排水構造である。
本発明に係る排水構造体及び床排水構造の作用を説明する。なお、ここでは本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
図2は排水構造体を構成する排水容器の斜視図、
図3は排水構造体に集水枡を取り付けた状態を示し、集水枡のグレーチング部を一部省略した平面視説明図、
図4は集水枡の図3におけるI−I断面図である。
なお、図1において、導水筒26については便宜上断面していない。
排水容器1は鉄製で鋳造によりつくられている。排水容器1は、容器本体10、トラップ接続口11、集水盤12及び配管接続口13により構成されている。
トラップ接続口11の周囲には、円形の上記集水盤12が設けられている。集水盤12の外周部の直径は、トラップ接続口11の内径の約二倍に形成してあり、一方側は上記角箱部102上部と一体になっている(図1参照)。
排水トラップ2は容器20を有し、容器20の内底部の中央部には排水筒21が下方へ突出して設けてある。なお、符号22は大径管接続用の接続筒である。
また、上記のように排水容器1の容器本体10の内底部に排水トラップ2の排水口端部(排水筒21の下端部)を載せるスペーサ103を設けたが、排水口端部が容器本体10の内底部と密着して排水口が塞がれること等がなければ、スペーサ103は必ずしも必要ではない。
図1ないし図5を参照し、床排水構造の施工の方法について、床排水構造を集合住宅の上階住居部の浴室に施工する場合を例にとり説明する。なお、施工箇所については浴室に限定されるものではなく、トイレ、厨房その他の水回りの設備として施工できることはいうまでもない。
(2)排水管4の接続部のネジ部にシール材を付けて排水容器1の配管接続口13に接続し、排水容器1を固定する高さを設定する。
(4)シート状の防水層7をモルタル6上面に載せる。防水層7には穴を設け、防水層7が集水盤12の外周部から内方へ例えば40mm幅程度かかるようにする。
(7)タイルTをその上面レベルが集水枡3の上面レベルに合うようにしてモルタル9上面に施工し、施工が完了する。
次に、施工後の排水構造体と床排水構造の作用を説明する。
浴室の床面から集水枡3に集まった生活廃水は排水トラップ2に入り、排水筒21から排水容器1内に排出される。そして、配管接続口13から横引きされた排水管4を通り、集合住宅の共用部分に縦方向に配管された排水管(図示省略)を通り排水される。
図7は他の集水枡を取り付けた排水構造体の側面視一部断面説明図である。
本例では、排水構造体Aは図1に示した上記のものと同じであり、集水枡3aが異なる。集水枡3aは、上記集水枡3と比べて枡体31a幅は同じで全長を約五倍に長く形成してあり、グレーチング32aも同様に長く形成され、集水量が大きい設定となっている。
図9は更に他の集水枡を取り付けた排水構造体の側面視一部断面説明図である。
本例においても、排水構造体Aは図1に示した上記のものと同じであり、集水枡3bが異なる。集水枡3bは、上記集水枡3と比べて枡体31bの幅をやや広く、全長を約四倍に長く形成してあり、集水量が大きい設定となっている。また、グレーチングではなく、両側に脚板がある蓋板32bが採用されている。
1 排水容器
10 容器本体
101 円筒箱部
102 角箱部
103 スペーサ
11 トラップ接続口
12 集水盤
120 堤部
121 溝
122 パッキン
123 突条
124 外堤部
125 通水凹部
126 通水孔
13 配管接続口
130 雌ネジ部
2 排水トラップ
20 容器
21 排水筒
22 接続筒
23 載置リブ
24 椀体
25 導水口
26 導水筒
3 集水枡
30 排水口
31 枡体
32 グレーチング
4 排水管
5 床スラブ
6 モルタル
7 防水層
8 コンクリート
9 モルタル
T タイル
3a 集水枡
31a 枡体
32a グレーチング
3b 集水枡
31b 枡体
32b 蓋板
90 集水枡
91 排水容器
92 排水管
93 排水筒
94 排出部
95 接続口
Claims (4)
- 排水容器(1)と、排水容器(1)に接続される排水トラップ(2)で構成されており、
排水容器(1)は、
上部に設けられ、排水トラップを接続するトラップ接続口(11)と、
トラップ接続口(11)の周囲に設けてある集水部(12)と、
側部に設けられ、排水管(4)を横引きに接続する配管接続口(13)と、
を備えていることを特徴とする、
排水構造体。 - 排水トラップ(2)が縦引き構造であり、排水容器(1)の内底部に排水トラップ(2)の排水口(21)端部と内底部との間に通水のための隙間を設けるスペーサ(103)が設けてあることを特徴とする、
請求項1記載の排水構造体。 - 縦引き構造の排水トラップ(2)を接続するトラップ接続口(11)と、
トラップ接続口(11)の周囲に設けてある集水部(12)と、
排水管(4)を横引きに接続する配管接続口(13)と、
を備えており、
内底部に排水トラップ(2)の排水口(21)端部と内底部との間に通水のための隙間を設けるスペーサ(103)が設けてあることを特徴とする、
排水容器。 - 床部に設けられた集水枡(3)に排水トラップ(2)を接続した第1または第2の発明に係る排水構造体(A)と排水管(4)が床部に埋設されており、排水容器(1)の上方には集水部(12)に滲水を導くように防水層(7)が設けてあり、排水管(4)は配管接続口(13)に横引きに接続されていることを特徴とする、
床排水構造。
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