JP2006240044A - プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラスチックレンズとガラス型との離型性を適正にすることにより、高品質なプラスチックレンズを提供することにある。
【解決手段】 不良率曲線1は、離型剤の濃度として1500ppmで最少となり、離型剤の濃度が500ppm以下になると、ガラス型とプラスチックレンズとの密着性が増加して密着現象による不良が著しく増加する。また、離型剤の濃度が2500ppmとなると、逆にガラス型とプラスチックレンズとの密着性が低くなりすぎて、剥離現象による不良が増加する。このことから、イソプロピルアルコールに対する離型剤としてのフッ素系界面活性剤の濃度は1500ppm±1000ppmの範囲2内において設定可能であるが、より望ましい範囲3は1500ppm±500ppmであり、最も好適な範囲4は1500ppm±250ppmである。
【選択図】 図1
【解決手段】 不良率曲線1は、離型剤の濃度として1500ppmで最少となり、離型剤の濃度が500ppm以下になると、ガラス型とプラスチックレンズとの密着性が増加して密着現象による不良が著しく増加する。また、離型剤の濃度が2500ppmとなると、逆にガラス型とプラスチックレンズとの密着性が低くなりすぎて、剥離現象による不良が増加する。このことから、イソプロピルアルコールに対する離型剤としてのフッ素系界面活性剤の濃度は1500ppm±1000ppmの範囲2内において設定可能であるが、より望ましい範囲3は1500ppm±500ppmであり、最も好適な範囲4は1500ppm±250ppmである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プラスチックレンズの製造方法に関するものである。
従来の光硬化性樹脂を用いてプラスチックレンズを製造する際に、予め使用するガラス型に離型剤として界面活性剤を塗布し、プラスチックレンズを成形することが従来から実施されていた(例えば、特許文献1参照)。
然しながら、従来から使用していた離型剤では充分な離型性が得られず、ガラス型とプラスチックレンズとの密着性が高くなってしまい、ガラス型とプラスチックレンズを剥がす際に、無理にガラス型とプラスチックレンズとを離型しようとした場合には、レンズの破損又はガラス型が破損するという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、プラスチックレンズとガラス型との離型性を適正にすることにより、高品質なプラスチックレンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、2枚のガラス型とガスケット又はテープで構成されるプラスチックレンズ製造用鋳型に光硬化性単量体を注入し紫外線照射により前記光硬化性単量体を硬化するプラスチックレンズの製造方法であって、本発明では、前記光硬化性単量体と接触する2枚の前記ガラス型の表面に、予めフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤より成る離型剤を塗布することを要旨とする。
これによれば、光硬化性単量体と接触する2枚のガラス型の表面に、予めフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤より成る離型剤を塗布することにより、プラスチックレンズとガラス型との離型性を適正にすることができ、高品質なプラスチックレンズを提供することができる。
本発明は、プラスチックレンズの製造方法であって、前記フッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤より成る前記離型剤をイソプロピルアルコールに希釈してスピンコート法で塗布することを要旨とする。
これによれば、イソプロピルアルコールに適正の濃度で希釈された離型剤としてフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤をスピンコート法で塗布することによって、塗布後の離型剤層の均質性が図られ、ひとつのガラス型の成型面とプラスチックレンズとの離型性を適正にすることができる。
本発明は、プラスチックレンズの製造方法であって、前記イソプロピルアルコールに対する前記フッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤の濃度が1500ppm±500ppmであることを要旨とする。
これによれば、イソプロピルアルコールに対するフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤の濃度が1500ppm±500ppmであることによって、濃度が1000ppm以下で増加する密着現象による不良を防止し、また、濃度が2000ppm以上で増加する剥離現象による不良を防止することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について図面に従って説明する。
図1は、本実施例のプラスチックレンズの製造方法における離型性を示す図である。
図1では、離型剤の濃度(ppm)とプラスチックレンズの不良率(%)との相関を不良率曲線1で示している。プラスチックレンズの離型性に関する不良率の現象には、略二通りの現象がある。ひとつは、2枚のガラス型とガスケット又はテープで構成されるプラスチックレンズ製造用鋳型に光硬化性単量体を注入し紫外線照射を施した際に、プラスチックレンズ製造用鋳型の中で2枚のガラス型と硬化された光硬化性単量体(以降、プラスチックレンズという)との間で剥離が生じる現象(以降、剥離現象という)である。
図1では、離型剤の濃度(ppm)とプラスチックレンズの不良率(%)との相関を不良率曲線1で示している。プラスチックレンズの離型性に関する不良率の現象には、略二通りの現象がある。ひとつは、2枚のガラス型とガスケット又はテープで構成されるプラスチックレンズ製造用鋳型に光硬化性単量体を注入し紫外線照射を施した際に、プラスチックレンズ製造用鋳型の中で2枚のガラス型と硬化された光硬化性単量体(以降、プラスチックレンズという)との間で剥離が生じる現象(以降、剥離現象という)である。
この剥離現象が起こると、ガラス型の表面が有している曲面と、剥離したプラスチックレンズの表面の曲面とに差が生じ、プラスチックレンズ製造用鋳型からプラスチックレンズを取り出して表面の曲率を検査すると、所望の曲率になっていないため不良となる。
また、他の不良率の現象は、プラスチックレンズ製造用鋳型からプラスチックレンズを取り出す際に、ガラス型とプラスチックレンズとが強く密着してしまい、取り外せなくなる現象(以降、密着現象という)である。この密着現象が起こると、プラスチックレンズ又はガラス型が破損してしまう。
したがって、本実施例では、剥離現象を生じさせない状態で密着現象を起こさない製造の条件範囲を見出したものである。離型剤としてのフッ素含有有機ケイ素化合物としては、パーフルオロアルキル基を有する有機ケイ素化合物が好ましい。また、離型剤としてのフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸のアンモニウム塩、パーフルオロアルキルスルホン酸のカリウム塩、パーフルオロアルキルカルボン酸のカリウム塩等のアニオンタイプ、パーフルオロアルキル第4級アンモニウムヨウ化物等のカチオンタイプ、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アルキルエステル等のノニオンタイプが挙げられる。
このフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤をIPA(イソプロピルアルコール)に希釈して、スピンコート法にてそれぞれのガラス型の成型面に塗布する。塗布する方法としては、ディッピング法、スピンコート法、スプレー法等種々の方法を使用することができるが、塗布後の離型剤層の均質性や生産ラインの自動化、省力化を考慮するとスピンコート法による塗布が好適である。
さらに、塗布後のガラス型を加熱乾燥するとガラス型に離型剤が強固に付着するので、ガラス型を繰り返し使用するためには極力加熱乾燥は行わない方がよい。離型剤塗布後のガラス型は、ガスケット又はテープを用いてプラスチックレンズ製造用鋳型に組み立てられる。
本実施例で用いられる光硬化性単量体は、以下の化合物から選ばれるラジカル重合性単量体であり、1種単独又は2種以上の配合物として用いることができる。配合種及び配合比は目的とするプラスチックレンズの特性により決定される。
単官能単量体としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸メタリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−シアノエチル、(メタ)アクリル酸ジブロモプロピル、(メタ)アクリル酸N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸フォスフォエチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル、マレイン酸2−メタクリロイルオキシエチル、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシ−2−メチルエチル(メタ)アクリレート、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、フェニル−ジ(オキシエチル)−(メタ)アクリレート、フェニル−ジ(2−メチルオキシエチル)−(メタ)アクリレート、フェニル−トリ(2−メチルオキシエチル)−(メタ)アクリレート、フェノキシブチル(メタ)アクリレート、フェニル−ジ(オキシブチル)−(メタ)アクリレート、フェニル−トリ(オキシブチル)−(メタ)アクリレート、2−フェニルフェニル(メタ)アクリレート、2−フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェニルフェニル−2−メチルオキシエチル(メタ)アクリレート、4−フェニルフェニル−2−メチルオキシエチル(メタ)アクリレート、3−(2−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1−ナフチル(メタ)アクリレート、2−ナフチル(メタ)アクリレート、1−ナフチルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−ナフチルオキシエチル(メタ)アクリレート、1−ナフチル−ジ(オキシエチル)−(メタ)アクリレート、2−ナフチル−ジ(オキシエチル)−(メタ)アクリレート、1−ナフチル−2−メチルオキシエチル−(メタ)アクリレート、2−ナフチル−2−メチルオキシエチル−(メタ)アクリレート、3−(1−ナフチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(2−ナフチルオキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、4−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4−ジブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,4−ジブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモフェニル−ジ(オキシエチル)−(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモフェニル−2−メチルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブロモベンジル(メタ)アクリレート、4−ブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,4−ジブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリブロモベンジル(メタ)アクリレート、2,3,4,5,6−ペンタブロモベンジル(メタ)アクリレート、2−クロロフェニル(メタ)アクリレート、4−クロロフェニル(メタ)アクリレート、2,4−ジクロロフェニル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリクロロフェニル(メタ)アクリレート、2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル(メタ)アクリレート、2,4−ジクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリクロロフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6−トリクロロフェニル−ジ(オキシエチル)−(メタ)アクリレート、2,4,6−トリクロロフェノキシ−2−メチルオキシエチル(メタ)アクリレート、3−(2,4,6−トリブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−フェニル−4−ブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−(4−クロロフェニル)−4,6−ジクロロフェニル(メタ)アクリレート、2−フェニル−4−ブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−(4−ブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−(2,4,6−トリブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェニル(メタ)アクリレート、2−(2,4−ジブロモフェニル)−4,6−ジブロモフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、1−(4−クロロナフチル)−オキシエチル−(メタ)アクリレート、2−(4−クロロナフチル)−オキシエチル−(メタ)アクリレート、1−(4−ブロモナフチル)−オキシエチル−(メタ)アクリレート、2−(4−ブロモナフチル)−オキシエチル−(メタ)アクリレート、3−[1−(2−ブロモナフチル)]−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−[2−(2−ブロモナフチル)]−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレート、2−(3−ビニルベンジルチオ)エタノール、2−(4−ビニルベンジルチオ)エタノール等が挙げられる。
また、多官能単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリ(又はモノ)エチレングリコールのジ(メタ)アクリレート;プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリ(又はモノ)プロピレングリコールのジ(メタ)アクリレート;1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート(繰り返し単位が5から16)、1,6−ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,14−テトラデカメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒクトン付加物のジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジブロモフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシ−3,5−ジブロモフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシ−3,5−ジブロモフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−フェニルフェニル]−プロパン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフォンビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スルフィド、ジ[(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]フォスフェート、トリ[(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]フォスフェート;1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリグリシジルエーテル、2,2−ビス(4−グリシジルオキシシクロヘキシル)」プロパン、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールSジグリシジルエーテル等と(メタ)アクリル酸との反応物であるエポキシポリ(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(α、α−ジメチルジイソシアネートメチル)ベンゼン、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、ナフタレンジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、等のポリイソシアネート化合物と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリレートをウレタン化して得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート;多価アルコールと多塩基酸と(メタ)アクリル酸を反応して得られるポリエステル(メタ)アクリレート、等が挙げられる。
また光触媒としては、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニルグリオキシレート、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1−フェニル−1,2−プロパン−ジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、2−メチル[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパノン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、2−クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2−メチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイルジメトキシフォスフィンオキサイド等が挙げられる。光硬化性単量体には光開始剤の他に必要に応じて、熱触媒として有機過酸化物やアゾ化合物を併用添加したり、さらに酸化防止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、分散染料・油溶染料・顔料などの着色剤又はブルーイング剤等を添加することも可能である。
以上の光重合性単量体の内、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基及びイソシアネート基から選ばれる1つ以上の基を有する単量体をレンズ用素材に使用した場合、ガラス型との密着性が高くなるために、本実施例の離型剤を適正な濃度で塗布してガラス型の表面の濡れ性を制御する。
水酸基を有する光重合性単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(2−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(4−フェニルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリシジル基を有するエポキシ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物であるエポキシポリ(メタ)アクリレート等、カルボキシル基を有する光重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸、コハク酸2−メタクリロイルオキシエチル、マレイン酸2−メタクリロイルオキシエチル、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチル、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエチル等、エポキシ基を有する光重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸グリシジル等、イソシアネート基を有する光重合性単量体としては、2−イソシアネートエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本実施例で用いる紫外線発生源としては、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、パルスキセノンランプ等がある。
尚、本実施例により製造されたプラスチックレンズは重合成形後、ハードコート加工、染色加工、反射防止膜加工等を施すことができる。
本実施例では、IPA(イソプロピルアルコール)に対する離型剤としてのフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤の濃度を変化させて、剥離現象と密着現象とによるプラスチックレンズの不良率の変化を図1に示す。
不良率曲線1は、離型剤の濃度として1500ppmで最少となり、離型剤の濃度が500ppm以下になると、ガラス型とプラスチックレンズとの密着性が増加して密着現象による不良が著しく増加する。また、離型剤の濃度が2500ppmとなると、逆にガラス型とプラスチックレンズとの密着性が低くなりすぎて、剥離現象による不良が増加する。
不良率曲線1は、離型剤の濃度として1500ppmで最少となり、離型剤の濃度が500ppm以下になると、ガラス型とプラスチックレンズとの密着性が増加して密着現象による不良が著しく増加する。また、離型剤の濃度が2500ppmとなると、逆にガラス型とプラスチックレンズとの密着性が低くなりすぎて、剥離現象による不良が増加する。
このことから、イソプロピルアルコールに対する離型剤としてのフッ素系界面活性剤の濃度は1500ppm±1000ppmの範囲2内において設定可能であるが、より望ましい範囲3は1500ppm±500ppmであり、最も好適な範囲4は1500ppm±250ppmである。
また、本実施例では、この離型性を判断できる方法として、スピンコート法により離型剤を塗布した後に、そのガラス型の表面の純水による接触角を測定することで、離型性を判断することができる。この接触角の測定によれば、離型剤の濃度として1000ppmでのガラス型の表面での1/2θ法による純水の接触角θ/2は20度程度であり、また、離型剤の濃度として2000ppmでのガラス型の表面での1/2θ法による純水の接触角θ/2は40度程度であった。離型剤の濃度が1500ppmでは、ガラス型の表面での1/2θ法による純水の接触角θ/2は30度程度であった。このことから、ガラス型の表面での1/2θ法による純水の接触角θ/2は、20度以上40度以下の範囲がより望ましい範囲である。
以下、第1の実施例の効果を記載する。
(1)ガラス型の表面に塗布する離型剤としてフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤を採用し、そのイソプロピルアルコールに対する濃度を1500ppm±500ppmに管理することで、プラスチックレンズとガラス型との離型性を適正にすることができ、高品質なプラスチックレンズを提供することができる。
(1)ガラス型の表面に塗布する離型剤としてフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤を採用し、そのイソプロピルアルコールに対する濃度を1500ppm±500ppmに管理することで、プラスチックレンズとガラス型との離型性を適正にすることができ、高品質なプラスチックレンズを提供することができる。
(2)イソプロピルアルコールに適正の濃度で希釈された離型剤としてフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤をスピンコート法で塗布することによって、塗布後の離型剤層の均質性が図られ、ひとつのガラス型の成型面とプラスチックレンズとの離型性を適正にすることができる。
1…不良率曲線、2,3,4…範囲。
Claims (3)
- 2枚のガラス型とガスケット又はテープで構成されるプラスチックレンズ製造用鋳型に光硬化性単量体を注入し紫外線照射により前記光硬化性単量体を硬化するプラスチックレンズの製造方法であって、
前記光硬化性単量体と接触する2枚の前記ガラス型の表面に、予めフッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤より成る離型剤を塗布することを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。 - 請求項1に記載の前記フッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤より成る前記離型剤をイソプロピルアルコールに希釈してスピンコート法で塗布することを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
- 請求項2に記載の前記イソプロピルアルコールに対する前記フッ素含有有機ケイ素化合物又は、フッ素系界面活性剤の濃度が1500ppm±500ppmであることを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
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JP2005058527A JP2006240044A (ja) | 2005-03-03 | 2005-03-03 | プラスチックレンズの製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010234563A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Hoya Corp | プラスチック基材及びプラスチックレンズの製造方法 |
-
2005
- 2005-03-03 JP JP2005058527A patent/JP2006240044A/ja not_active Withdrawn
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