JP2006238681A - 負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法 - Google Patents

負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】評価・試験段階において負荷駆動装置の破損を確実に防止する負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】この試験システムは、電源装置20と、負荷装置30と、試験用コントローラ50とを備える。試験用コントローラ50は、動作試験時、被試験装置である負荷駆動装置60へ動作指令を出力するとともに、負荷駆動装置60の状態を示す所定のデータを負荷駆動装置60から受ける。そして、試験用コントローラ50は、負荷駆動装置60のローカル保護が動作するローカル保護用しきい値よりも小さい試験用しきい値を上記のデータ値が超えたとき、電源装置20および負荷装置30から負荷駆動装置60への給電を遮断させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法に関し、特に、負荷駆動装置の動作や特性などを実機への実装前に試験あるいは評価する負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法に関する。
特開2003−32805号公報(特許文献1)は、複数の制御対象をそれぞれ制御する複数の制御手段の一部に異常が発生したときであっても、より確実に異常対処が可能なハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)を開示する。このハイブリッド自動車は、第1および第2のモータと、第1のモータを制御するための第1CPUと、第2のモータを制御するための第2CPUと、ハイブリッド自動車全体を制御するハイブリッドECUとを備える。
このハイブリッド自動車においては、たとえば、第2CPUに異常が発生したとき、第1CPUまたはハイブリッドECUによってバックアップされ、第1CPUまたはハイブリッドECUによって第2のモータが制御される。これにより、第2CPUに異常が発生しても、第1および第2の両モータを駆動して待避走行を行なうことができる(特許文献1参照)。
また、特開2001−329884号公報(特許文献2)は、ハイブリッド自動車に搭載されたバッテリや駆動回路に異常が発生したとき、バッテリレス走行を行なうハイブリッド自動車を開示する。このハイブリッド自動車においては、バッテリが故障したり、駆動回路のスイッチング素子のオン/オフができなくなった場合には、システムメインリレーをオフさせてバッテリレス走行が行なわれる。これにより、バッテリや駆動回路に異常が発生しても、ハイブリッド自動車を継続して走行させることができる(特許文献2参照)。
また、特開2004−88832号公報(特許文献3)は、インバータの特性等を試験するインバータ試験装置を開示する。このインバータ試験装置は、2つのインバータを試験するものであって、2つのインバータの交流端子間に介在する遅れ位相電力伝達要素を備える。このインバータ試験装置においては、一方のインバータからは他方のインバータがあたかも負荷のように見えるので、別途負荷装置を用意しなくても一方のインバータの負荷試験(出力試験)が可能となる。また、他方のインバータにおいては、コンバータとしての特性を同時に試験することができる。(特許文献3参照)。
特開2003−32805号公報 特開2001−329884号公報 特開2004−88832号公報 特開2005−27474号公報 実開昭64−51876号公報
上記の各ハイブリッド自動車においては、モータを駆動制御するための負荷駆動装置の異常が監視され、異常が検出されると、上述した異常処理が実行される。
しかしながら、負荷駆動装置が実機(ハイブリッド自動車)に実装される前の評価・試験段階においては、そのような異常処理が正常に動作しないおそれがある。そして、評価・試験時に異常処理が正常に動作しない場合、負荷駆動装置に過電流が流されたり過熱されるなどして負荷駆動装置が破損するおそれがある。
上述した特開2003−32805号公報および特開2001−329884号公報に開示される技術は、負荷駆動装置が実機(ハイブリッド自動車)に実装された後の異常処理に関するものであるが、実機に実装される前の評価・試験段階において発生し得る負荷駆動装置の破損を防止することはできない。
一方、特開2004−88832号公報に開示される技術は、実機への実装前にインバータを試験する試験装置に関するものであるが、この試験装置は、2つのインバータの容量がほぼ同等であることを前提とする。たとえば、試験対象である一方のインバータの容量よりも負荷として動作する他方のインバータの容量の方が小さい場合には、試験対象である一方のインバータの試験範囲が負荷として動作する他方のインバータの動作可能範囲に制限されてしまう。
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、評価・試験段階において負荷駆動装置の破損を確実に防止する負荷駆動装置の試験システムおよびその制御方法を提供することである。
また、この発明の別の目的は、負荷駆動装置の試験範囲が試験用に設けられる負荷装置の影響を受けることのない負荷駆動装置の試験システムを提供することである。
この発明によれば、負荷駆動装置の試験システムは、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置に接続され、負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムであって、負荷駆動装置へ電力を供給する電源装置と、負荷駆動装置の動作を制御する制御装置とを備え、負荷駆動装置は、負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)を超えたとき、動作を自己停止する保護手段を含み、制御装置は、所定のデータを負荷駆動装置から受け、その受けた所定のデータが第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)よりも小さい第2のしきい値(試験用しきい値)を超えたとき、電源装置から負荷駆動装置への給電を遮断させるための第1の遮断信号を電源装置へ出力し、電源装置は、制御装置から第1の遮断信号を受けたとき、負荷駆動装置への給電を遮断する。
この発明による試験システムにおいては、負荷駆動装置の試験時、負荷駆動装置が自ら異常を検知してその動作を停止するローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に、電源装置から負荷駆動装置への給電が遮断される。
したがって、この発明によれば、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損を確実に防止できる。
好ましくは、負荷駆動装置の試験システムは、負荷駆動装置によって力行駆動および回生駆動される負荷に対応する負荷装置をさらに備え、制御装置は、負荷駆動装置から受けた所定のデータが第2のしきい値(試験用しきい値)を超えたとき、負荷装置から負荷駆動装置への給電を遮断させるための第2の遮断信号を負荷装置へさらに出力し、負荷装置は、制御装置から第2の遮断信号を受けたとき、負荷駆動装置への給電を遮断する。
この試験システムにおいては、負荷駆動装置の試験時、特に、負荷駆動装置の回生動作試験時、負荷駆動装置のローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に、負荷装置から負荷駆動装置への給電が遮断される。
したがって、この試験システムによれば、負荷駆動装置の回生動作試験時に負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損を確実に防止できる。
好ましくは、制御装置は、負荷駆動装置から受けた所定のデータが第2のしきい値(試験用しきい値)を超えたとき、負荷駆動装置への動作指令の出力をさらに停止する。
この試験システムにおいては、負荷駆動装置の試験時、負荷駆動装置のローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に前記負荷駆動装置の動作が確実に停止するように、制御装置から負荷駆動装置への動作指令の出力が停止される。
したがって、この試験システムによれば、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損をさらに確実に防止できる。
また、この発明によれば、負荷駆動装置の試験システムの制御方法は、負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムの制御方法であって、負荷駆動装置の状態を示す所定のデータを検出する第1のステップと、負荷駆動装置が動作を自己停止する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)よりも小さい第2のしきい値(試験用しきい値)を所定のデータが超えたか否かを判定する第2のステップと、所定のデータが第2のしきい値(試験用しきい値)を超えたと判定されたとき、負荷駆動装置への給電を遮断させる第3のステップとを備える。
この発明による制御方法においては、負荷駆動装置の試験時、負荷駆動装置のローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に、負荷駆動装置への給電が遮断される。
したがって、この発明によれば、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損を確実に防止できる。
好ましくは、第3のステップは、負荷駆動装置に接続される電源装置から負荷駆動装置への給電を遮断させる第1のサブステップと、負荷駆動装置に接続される負荷装置から負荷駆動装置への給電を遮断させる第2のサブステップとを含む。
この制御方法においては、負荷駆動装置の試験時、負荷駆動装置のローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に、電源装置からだけでなく負荷装置からの負荷駆動装置への給電も遮断される。
したがって、この制御方法によれば、負荷駆動装置の力行動作および回生動作の両試験時において、負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損を確実に防止できる。
好ましくは、負荷駆動装置の試験システムの制御方法は、第2のステップにおいて所定のデータが第2のしきい値(試験用しきい値)を超えたと判定されたとき、負荷駆動装置への動作指令の出力を停止させる第4のステップをさらに備える。
この制御方法においては、負荷駆動装置の試験時、負荷駆動装置のローカル保護が動作する第1のしきい値(ローカル保護用しきい値)に負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが達する前に、負荷駆動装置への指令出力が停止される。
したがって、この制御方法によれば、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損をさらに確実に防止できる。
また、この発明によれば、負荷駆動装置の試験システムは、負荷駆動装置の試験時に負荷駆動装置に接続され、負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムであって、試験時に負荷駆動装置の動作を制御するための指令を負荷駆動装置へ出力する制御装置と、負荷駆動装置によって駆動される負荷に対応する定電力型の電子負荷装置と、負荷駆動装置と電子負荷装置との間に設けられ、制御装置からの指令に基づき負荷駆動装置が出力する電力と電子負荷装置における負荷電力との差分量を消費する電力消費装置とを備える。
この発明による試験システムにおいては、負荷装置に定電力型の電子負荷装置が用いられる。そして、負荷駆動装置と電子負荷装置との間に電力消費装置が設けられ、電力消費装置は、制御装置からの指令に基づき負荷駆動装置が出力する電力と電子負荷装置における負荷電力との差分量を消費するので、負荷駆動装置からの出力を電子負荷装置の負荷電力に適合させる必要はなく、負荷駆動装置の出力を自由に設定できる。
したがって、この発明によれば、負荷駆動装置の試験範囲が電子負荷装置により影響を受けることはない。また、負荷駆動装置の大きさに合わせて電子負荷装置を選定する必要がないので、試験システムを低コストで実現できる。さらに、負荷駆動装置の試験の自由度が向上するので、広範囲の試験を行なうことができる。
好ましくは、電力消費装置は、負荷駆動装置の回生動作試験時、電子負荷装置から出力される電力と制御装置からの指令に基づき負荷駆動装置に入力される電力との差分量を消費する。
したがって、この試験システムによれば、負荷駆動装置の回生動作試験時においても、負荷駆動装置の試験範囲が電子負荷装置により影響を受けることはない。
好ましくは、制御装置は、負荷駆動装置によって駆動される負荷に対する電力の入出力パターンを指令として負荷駆動装置へ出力する。
上述のように、この発明においては、負荷駆動装置の出力を自由に設定できる。そして、この試験システムにおいては、制御装置は、負荷駆動装置によって駆動される負荷に対する電力の入出力パターンを指令として負荷駆動装置に与えるので、実負荷に対する電力の入出力パターンを負荷駆動装置に与えて試験を行なうことができる。したがって、この試験システムによれば、所望の条件を設定して試験を行なうことができる。
好ましくは、制御装置は、負荷駆動装置によって駆動される負荷に含まれる電動機のトルクおよび回転数を指令として負荷駆動装置へ出力する。
この試験システムにおいては、負荷駆動装置によって駆動される実負荷として電動機が想定される。そして、制御装置は、実負荷として想定される電動機のトルクおよび回転数を指令として負荷駆動装置に与えるので、電動機のトルク指令および回転数指令を負荷駆動装置に与えて試験を行なうことができる。したがって、この試験システムによれば、より実装時に近い条件を設定して試験を行なうことができる。
好ましくは、電力消費装置は、上記差分量を消費するように構成された抵抗素子を含む。
また、好ましくは、電力消費装置は、上記差分量を消費するように抵抗値が調整された可変抵抗を含む。
したがって、この試験システムによれば、電力消費装置を簡易かつ低コストで実現でき、試験システムの低コスト化を阻害することはない。
好ましくは、負荷駆動装置の試験システムは、負荷駆動装置と電力消費装置との間、または、電力消費装置と電子負荷装置との間に設けられるトランスをさらに備える。
したがって、この試験システムによれば、たとえば、負荷駆動装置からの出力電圧と電子負荷装置の入力電圧との電圧差が大きく、負荷駆動装置または電子負荷装置に悪影響を及ぼし得るような場合においても、負荷駆動装置の試験を行なうことができる。また、負荷駆動装置を電子負荷装置と電気的に絶縁することができる。
この発明によれば、負荷駆動装置の評価・試験段階において負荷駆動装置のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置の破損を確実に防止できる。
また、この発明によれば、負荷駆動装置と定電力型の電子負荷装置との間に両者の電力差を吸収する電力消費装置を設けたので、負荷駆動装置の試験範囲が電子負荷装置により影響を受けることはない。さらに、負荷駆動装置の大きさに合わせて電子負荷装置を選定する必要がないので、試験システムを低コストで実現できる。また、さらに、負荷駆動装置の試験の自由度が向上するので、広範囲の試験を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。図1を参照して、この実施の形態1による試験システムは、整流装置10,40と、電源装置20と、負荷装置30と、試験用コントローラ50とを備える。そして、電源装置20と負荷装置30との間に、被試験装置である負荷駆動装置60が接続される。
この負荷駆動装置60は、ハイブリッド自動車に搭載され、電気負荷としてのモータジェネレータを駆動するための装置である。この負荷駆動装置60は、インバータユニット62と、モータジェネレータECU(Electronic Control Unit)64とを含む。そして、インバータユニット62は、この負荷駆動装置60による力行駆動試験が行なわれるとき、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて電源装置20からの直流電力を交流電力に変換し、その変換した交流電力を負荷装置30へ出力する。また、インバータユニット62は、この負荷駆動装置60による回生駆動試験が行なわれるとき、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて負荷装置30からの交流電力を直流電力に変換し、その変換した直流電力を電源装置20へ出力する。
整流装置10は、負荷駆動装置60の力行動作試験時、3相電力ライン72から受ける商用交流電力を直流電力に整流し、その整流した直流電力を電源装置20へ供給する。また、整流装置10は、負荷駆動装置60の回生動作試験時、電源装置20から受ける直流電力を商用交流電力に変換して3相電力ライン72へ出力する。
電源装置20は、負荷駆動装置60がハイブリッド自動車に搭載されたときに負荷駆動装置60に接続されるバッテリに対応する。電源装置20は、負荷駆動装置60の力行動作試験時、整流装置10からの直流電力を用いて所望の直流電圧を生成し、その生成した直流電圧を負荷駆動装置60のインバータユニット62へ出力する。また、電源装置20は、負荷駆動装置60の回生動作試験時、インバータユニット62からの直流電圧を所定の電圧レベルに変換して整流装置10へ出力する。
負荷装置30は、負荷駆動装置60がハイブリッド自動車に搭載されたときに負荷駆動装置60によって駆動されるモータジェネレータに対応する。負荷装置30は、負荷駆動装置60の力行動作試験時、負荷駆動装置60のインバータユニット62からの交流出力を所定の直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を整流装置40へ出力する。また、負荷装置30は、負荷駆動装置60の回生動作試験時、整流装置40からの直流電力を用いてモータジェネレータの回生電圧に相当する交流電圧を生成し、その生成した交流電圧をインバータユニット62へ出力する。
整流装置40は、負荷駆動装置60の回生動作試験時、3相電力ライン74から受ける商用交流電力を直流電力に整流し、その整流した直流電力を負荷装置30へ供給する。また、整流装置40は、負荷駆動装置60の力行動作試験時、負荷装置30から受ける直流電力を商用交流電力に変換して3相電力ライン74へ出力する。
試験用コントローラ50は、ハイブリッド自動車に搭載され、かつ、ハイブリッド自動車全体を制御するハイブリッドECUに対応する。この試験用コントローラ50は、インターフェース部51と、CPU(Central Processing Unit)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ROM(Read
Only Memory)54と、外部インターフェース部55と、バス56とを含む。
インターフェース部51は、ハイブリッドECUに相当する試験用コントローラ50と負荷駆動装置60のモータジェネレータECU64との間でCAN(Controller Area Network)通信を行なうための入出力装置である。なお、CAN通信とは、ISOにて標準化された自動車向けの公知のシリアル通信プロトコルである。
CPU52は、負荷駆動装置60の動作試験時、バス56およびインターフェース部51を介して負荷駆動装置60のモータジェネレータECU64へ動作指令を出力する。また、CPU52は、インターフェース部51およびバス56を介してモータジェネレータECU64から負荷駆動装置60の状態を示すデータを受ける。このデータには、たとえば、インバータユニット62の温度や、インバータユニット62に入出力される電圧および電流などが含まれる。
さらに、CPU52は、ROM54に記憶されているしきい値(以下、このしきい値を「試験用しきい値」と称する。)をROM54から読出し、その読出された試験用しきい値をモータジェネレータECU64からのデータ値が超えたか否かを判定する。そして、CPU52は、モータジェネレータECU64からのデータ値が試験用しきい値を超えたと判定すると、負荷駆動装置60のインバータユニット62への給電を遮断するように電源装置20および負荷装置30へ遮断信号を出力する。
ここで、試験用しきい値は、負荷駆動装置60のローカル保護が動作するしきい値(以下、このしきい値を「ローカル保護しきい値」と称する。)よりも小さな値に設定される。すなわち、負荷駆動装置60は、上述した負荷駆動装置60の状態を示すデータが予め設定されたローカル保護しきい値を超えると、インバータユニット62に含まれるパワートランジスタのスイッチング動作を自己停止させる(この機能を「ローカル保護」と称する。)。しかしながら、負荷駆動装置60の動作試験中においては、ローカル保護そのものが正常に動作しないこともある。そして、負荷駆動装置60の動作試験中に異常が発生した場合、ローカル保護が動作しないとインバータユニット62が破損するおそれがある。そこで、この発明による試験システムにおいては、ローカル保護しきい値よりも小さな値に設定される試験用しきい値にモータジェネレータECU64からのデータ値が達したとき、電源装置20および負荷装置30から負荷駆動装置60への給電を遮断して負荷駆動装置60を確実に保護するようにしたものである。
また、さらに、CPU52は、モータジェネレータECU64からのデータ値が試験用しきい値を超えたと判定すると、電源装置20および負荷装置30へ給電の遮断信号を出力するとともに、モータジェネレータECU64への動作指令の出力を停止する。これにより、電源装置20および負荷装置30から負荷駆動装置60への給電が遮断されるうえ、負荷駆動装置60の動作も停止するので、負荷駆動装置60がさらに確実に保護される。
RAM53は、CPU52が処理を行なう際に用いるワークメモリである。ROM54は、不揮発性メモリであって、たとえば、フラッシュメモリなどである。ROM54は、モータジェネレータECU64からの各種データ値にそれぞれ対応する試験用しきい値を記憶する。外部インターフェース部55は、この試験システムの利用者によって外部から入力される試験用しきい値を受け、その受けた試験用しきい値をROM54へ書込む。バス56は、インターフェース部51、CPU52、RAM53、ROM54、および外部インターフェース部55を接続し、各装置間におけるデータ伝送を行なう。
図2は、図1に示した試験用コントローラ50による電源装置20および負荷装置30の遮断処理に関するフローチャートである。なお、この処理は、所定時間ごとに繰返し実行される。図2を参照して、試験用コントローラ50のCPU52は、負荷駆動装置60のモータジェネレータECU64からインターフェース部51およびバス56を介して負荷駆動装置60の状態を示す各種データを受ける(ステップS10)。
次いで、CPU52は、外部インターフェース部55を介してこの試験システムの利用者によって設定され、かつ、ROM54に記憶された、モータジェネレータECU64からの各種データにそれぞれ対応する試験用しきい値をROM54から読出す(ステップS20)。そして、CPU52は、ROM54から読出した各試験用しきい値がそれぞれ対応するローカル保護しきい値よりも小さいか否かを判定する(ステップS30)。CPU52は、ROM54から読出した試験用しきい値の中に対応するローカル保護しきい値以上のものが存在すると判定すると(ステップS30においてNO)、外部インターフェース部55を介して試験システムの利用者に試験用しきい値を再設定するように促した後、ステップS20に処理を移行する。
ステップS30において、ROM54から読出された各試験用しきい値はすべて対応するローカル保護しきい値よりも小さいと判定されると(ステップS30においてYES)、CPU52は、モータジェネレータECU64からの各種データ値がそれぞれ対応する試験用しきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS40)。CPU52は、モータジェネレータECU64からの各種データ値がすべて対応する試験用しきい値以下であると判定すると(ステップS40においてNO)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS40において、モータジェネレータECU64からのデータ値の中に対応する試験用しきい値よりも大きいものが存在すると判定されると(ステップS40においてYES)、CPU52は、バス56およびインターフェース部51を介して電源装置20へ遮断信号を出力して電源装置20を遮断させる(ステップS50)。また、CPU52は、バス56およびインターフェース部51を介して負荷装置30へも遮断信号を出力して負荷装置30を遮断させる(ステップS60)。さらに、CPU52は、バス56およびインターフェース部51を介してモータジェネレータECU64へ出力していた動作指令を停止する(ステップS70)。そして、CPU52は、一連の処理を終了する。
以上のように、この実施の形態1による試験システムによれば、負荷駆動装置60の動作試験時、負荷駆動装置60のローカル保護が動作するローカル保護用しきい値にモータジェネレータECU64からのデータ値が達する前に、電源装置20および負荷装置30から負荷駆動装置60への給電が遮断され、試験用コントローラ50から負荷駆動装置60への動作指令の出力が停止される。
したがって、負荷駆動装置60の動作試験時に負荷駆動装置60のローカル保護が動作しないことにより発生し得る負荷駆動装置60の破損が確実に防止される。
[実施の形態2]
図3は、この発明の実施の形態2による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。図3を参照して、この実施の形態2による試験システムは、図1に示した実施の形態1による試験システムの構成において、電力消費装置35をさらに備え、負荷装置30および試験用コントローラ50に代えてそれぞれ定電力型電子負荷装置30Aおよび試験用コントローラ50Aを備える。
定電力型電子負荷装置30Aは、一定の交流電力を吸収可能な擬似負荷装置である。この定電力型電子負荷装置30Aは、回生機能が設けられており、負荷駆動装置60の力行動作試験時、電力消費装置35から受けた交流電力を熱消費させることなく、直流に整流して整流装置40へ供給する。また、定電力型電子負荷装置30Aは、負荷駆動装置60の回生動作試験時は、交流電源として機能し、整流装置40からの直流電力を用いて交流電力を生成し、その生成した交流電力を電力消費装置35を介してインバータユニット62へ供給する。
なお、このような定電力型電子負荷装置30Aは、たとえば、定電力で動作するように制御されるインバータや、定電力モードで動作可能な市販の電力回生型交流電子負荷装置と交流電源装置とを組合わせるなどして実現することができる。
電力消費装置35は、負荷駆動装置60のインバータユニット62の出力電力(回生動作試験時は入力電力)と定電力型電子負荷装置30Aにおける負荷電力との差分量を消費する。すなわち、このような電力消費装置35が設けられていない従来の試験システムにおいては、上述のように負荷駆動装置60の試験範囲が負荷装置によって制限され、また、負荷駆動装置60の出力電力(または入力電力)に合わせて負荷装置の負荷電力を制御すれば負荷装置の制御が複雑になり得る。そこで、この実施の形態2では、試験システムの負荷装置を定電力型の電子負荷装置30Aで構成し、負荷駆動装置60の出力電力(可変量)と定電力型電子負荷装置30Aの負荷電力(一定量)との間に生じる電力差を電力消費装置35で吸収するようにしたものである。
試験用コントローラ50Aは、図1に示した実施の形態1における試験用コントローラ50の構成において、CPU52に代えてCPU52Aを含む。CPU52Aは、負荷駆動装置60の動作試験時、負荷駆動装置60によって駆動される負荷に対する電力の入出力パターンを設定して負荷駆動装置60のモータジェネレータECU64へ出力する。すなわち、この実施の形態2では、負荷駆動装置60の出力電力(または入力電力)と定電力型電子負荷装置30Aの負荷電力との電力差を吸収する電力消費装置35が設けられているので、負荷駆動装置60の出力電力(または入力電力)が定電力型電子負荷装置30Aの負荷電力と異なっていても構わない。そこで、この実施の形態2では、負荷駆動装置60の電力入出力パターンを試験用コントローラ50Aから指令として与えることができるようにし、利用者が所望の条件を設定して試験を行なうことができるようにしたものである。なお、上記の電力入出力パターンは、外部インターフェース部55を介して外部から入力することができる。
なお、負荷駆動装置60によって駆動される実負荷としては、モータジェネレータを想定しているので、負荷に対する電力の入出力パターンを設定する代わりに、モータジェネレータのトルク指令および回転数指令を設定してCPU52AからモータジェネレータECU64へ出力するようにしてもよい。これにより、より実装時に近い条件で負荷駆動装置60の試験を行なうことができる。
なお、図3に示した試験システムのその他の構成は、図1に示した実施の形態1による試験システムと同じである。
図4は、図3に示した電力消費装置35の構成を示す。図4を参照して、電力消費装置35は、負荷駆動装置60のインバータユニット62を定電力型電子負荷装置30Aと接続する各電力線に設けられる抵抗素子82を含む。この抵抗素子82は、試験用コントローラ50Aによって設定される負荷駆動装置60からの電力入出力パターンと定電力型電子負荷装置30Aの負荷電力との差分量を消費するように構成される。抵抗素子82は、たとえば、上記差分量に応じて選定された定抵抗であってもよいし、抵抗値を調整可能な可変抵抗であってもよい。なお、特に図示しないが、抵抗素子82に代えてパワートランジスタを用いてもよい。
以上のように、この実施の形態2による試験システムによれば、負荷駆動装置60の試験範囲が定電力型電子負荷装置30Aにより影響を受けることはない。また、負荷駆動装置60の大きさに合わせて定電力型電子負荷装置30Aを選定する必要がないので、試験システムを低コストで実現できる。さらに、負荷駆動装置60の試験の自由度が向上するので、広範囲の試験を行なうことができる。
[実施の形態3]
図5は、この発明の実施の形態3による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。図5を参照して、この実施の形態3による試験システムは、図3に示した実施の形態2による試験システムの構成において、トランス37をさらに備える。
トランス37は、負荷駆動装置60のインバータユニット62と電力消費装置35との間に配設され、インバータユニット62と電力消費装置35との間で電圧変換を行なう。このトランス37は、目的に応じて、負荷駆動装置60から見て降圧するものであってもよいし、昇圧するものであってもよい。
たとえば、インバータユニット62からの出力電圧と定電力型電子負荷装置30Aの入力電圧との電圧差が大きく、定電力型電子負荷装置30Aに悪影響を与え得るような場合、負荷駆動装置60から見て降圧型のトランス37を採用し得る。また、電力消費装置35に流れる電流量を少なくして電力消費装置35の小型化を図りたい場合には、負荷駆動装置60から見て昇圧型のトランス37を採用し得る。
さらに、トランス37は、絶縁機能を有するので、トランス37を設けることにより負荷駆動装置60を定電力型電子負荷装置30Aと電気的に絶縁することができる。
なお、上記においては、トランス37は、負荷駆動装置60と電力消費装置35との間に配設されるものとしたが、電力消費装置35と定電力型電子負荷装置30Aとの間に配設してもよい。
以上のように、この実施の形態3による試験システムによれば、負荷駆動装置60の出力電圧と定電力型電子負荷装置30Aの入力電圧とが大きく乖離している場合においても負荷駆動装置60の試験を行なうことができる。また、電力消費装置35の小型化を図り得る。さらに、負荷駆動装置60を定電力型電子負荷装置30Aと電気的に絶縁することができる。
図6は、図1,図3および図5に示した負荷駆動装置60がハイブリッド自動車に搭載された場合のハイブリッド自動車の概略ブロック図である。図6を参照して、ハイブリッド自動車100は、バッテリBと、負荷駆動装置60と、ハイブリッドECU108と、コンデンサC1,C2とを備える。負荷駆動装置60のインバータユニット62は、昇圧コンバータ102と、インバータ104,106とを含む。
モータジェネレータMG1,MG2は、3相交流同期電動発電機からなる。モータジェネレータMG1は、エンジン110に連結され、インバータ104によって駆動される。そして、モータジェネレータMG1は、エンジン110を始動するとともに、エンジン110からの回転力によって発電する。モータジェネレータMG2は、駆動輪112に連結され、インバータ106によって駆動される。そして、モータジェネレータMG2は、駆動輪112を駆動するとともに、車両の回生制動時、駆動輪112からの回転力によって発電する。
なお、図1に示した試験システムの負荷装置30ならびに図3および図5に示した試験システムの定電力型電子負荷装置30Aは、このモータジェネレータMG1またはMG2の擬似負荷に相当するものである。
直流電源であるバッテリBは、充放電可能な二次電池からなる。バッテリBは、昇圧コンバータ102に接続され、発生した直流電圧を昇圧コンバータ102へ出力する。また、バッテリBは、昇圧コンバータ102から出力される直流電圧によって充電される。
なお、図1,図3および図5に示した試験システムの電源装置20は、このバッテリBに相当するものである。
昇圧コンバータ102は、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて、バッテリBから供給される直流電圧を昇圧し、その昇圧した昇圧電圧をインバータ104,106へ出力する。また、昇圧コンバータ102は、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて、インバータ104および/または106から受ける直流電圧をバッテリBの電圧レベルに降圧してバッテリBを充電する。
インバータ104は、エンジン110からの出力を受けてモータジェネレータMG1が発電した3相交流電圧をモータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を昇圧コンバータ102へ出力する。また、インバータ104は、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて、昇圧コンバータ102から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG1を駆動する。
インバータ106は、モータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて、昇圧コンバータ102から供給される直流電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMG2を駆動する。また、インバータ106は、ハイブリッド自動車の回生制動時、駆動輪112からの回転力を受けてモータジェネレータMG2が発電した3相交流電圧をモータジェネレータECU64からの制御信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を昇圧コンバータ102へ出力する。
モータジェネレータECU64は、ハイブリッドECU108から出力されたモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値、モータジェネレータMG1,MG2のモータ電流およびモータ回転数、バッテリBのバッテリ電圧、ならびに昇圧コンバータ102の出力電圧に基づいて、昇圧コンバータ102およびインバータ104,106を駆動するための制御信号を生成し、その生成した制御信号をそれぞれ昇圧コンバータ102およびインバータ104,106へ出力する。
また、モータジェネレータECU64は、昇圧コンバータ102およびインバータ104,106の温度や、モータジェネレータMG1,MG2のモータ電流およびモータ電圧、バッテリBのバッテリ電圧、昇圧コンバータ102の出力電圧などを図示されない各検出センサから収集し、その収集したデータをハイブリッドECU108へ出力する。
さらに、モータジェネレータECU64は、上記の各データをそれぞれ対応するローカル保護しきい値と比較し、対応するローカル保護しきい値を超えるデータが存在する場合、昇圧コンバータ102およびインバータ104,106の動作を停止させる。
ハイブリッドECU108は、このハイブリッド自動車100全体の動作を制御する。ハイブリッドECU108は、負荷駆動装置60のモータジェネレータECU64へモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値を出力する。また、ハイブリッドECU108は、モータジェネレータECU64において収集された各データをモータジェネレータECU64から受ける。
なお、図1に示した試験システムの試験用コントローラ50ならびに図3および図5に示した試験システムの試験用コントローラ50Aは、このハイブリッドECU108に対応するものである。
なお、上記の各実施の形態においては、試験システムは、負荷駆動装置60の力行動作および回生動作の両試験を行ない得るものとしたが、力行動作または回生動作が単独で行なわれる簡易な試験システムであってもよい。そして、実施の形態1について、力行動作のみ試験可能な試験システムにおいては、電源装置20のみが遮断されるシステム構成であればよく、また、回生動作のみ試験可能な試験システムにおいては、負荷装置30のみが遮断されるシステム構成であればよい。
また、図1,図3および図5に示したシステム構成に代えて、整流装置40を備えず、負荷装置30(または定電力型電子負荷装置30A)に接続される直流ラインが整流装置10と電源装置20との間の直流ラインに接続されたシステム構成であってもよい。このようなシステム構成によっても、負荷駆動装置60の力行動作および回生動作の両試験を行なうことができる。
また、上記の実施の形態1においては、試験用しきい値は、この試験システムの利用者により外部インターフェース部55を介してROM54に書込まれるものとしたが、試験用しきい値は、必ずしもROM54に書込まれなくてもよく、RAM53に書込まれるようにしてもよい。但し、この場合は、試験用コントローラ50を起動するごとに試験用しきい値を設定する必要がある。また、試験用しきい値は、予めROM54に記憶された値であってもよい。
また、上記においては、被試験装置である負荷駆動装置60のインバータユニット62は、昇圧コンバータ102およびインバータ104,106を含むものとしたが、インバータ104,106のみ、あるいはインバータ104,106のいずれかのみを含むものであってもよい。
また、上記においては、被試験装置である負荷駆動装置60は、ハイブリッド自動車に搭載されるものとしたが、この発明の適用範囲は、ハイブリッド自動車に搭載される負荷駆動装置の試験システムに限られるものではなく、電気自動車(Electric Vehicle)や燃料電池車などに搭載される負荷駆動装置の試験システムであってもよい。
なお、上記において、試験用コントローラ50,50Aは、この発明における「制御装置」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。 図1に示す試験用コントローラによる電源装置および負荷装置の遮断処理に関するフローチャートである。 この発明の実施の形態2による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。 図3に示す電力消費装置の構成図である。 この発明の実施の形態3による負荷駆動装置の試験システムの概略ブロック図である。 図1,図3および図5に示す負荷駆動装置がハイブリッド自動車に搭載された場合のハイブリッド自動車の概略ブロック図である。
符号の説明
10,40 整流装置、20 電源装置、30 負荷装置、30A 定電力型電子負荷装置、35 電力消費装置、37 トランス、50,50A 試験用コントローラ、51 インターフェース部、52,52A CPU、53 RAM、54 ROM、55 外部インターフェース部、56 バス、60 負荷駆動装置、62 インバータユニット、64 モータジェネレータECU、72,74 3相電力ライン、82 抵抗素子、100 ハイブリッド自動車、102 昇圧コンバータ、104,106 インバータ、108 ハイブリッドECU、110 エンジン、112 駆動輪、B バッテリ、MG1,MG2 モータジェネレータ、C1,C2 コンデンサ。

Claims (13)

  1. 負荷駆動装置の試験時に前記負荷駆動装置に接続され、前記負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムであって、
    前記負荷駆動装置へ電力を供給する電源装置と、
    前記負荷駆動装置の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記負荷駆動装置は、前記負荷駆動装置の状態を示す所定のデータが第1のしきい値を超えたとき、動作を自己停止する保護手段を含み、
    前記制御装置は、前記所定のデータを前記負荷駆動装置から受け、その受けた所定のデータが前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値を超えたとき、前記電源装置から前記負荷駆動装置への給電を遮断させるための第1の遮断信号を前記電源装置へ出力し、
    前記電源装置は、前記制御装置から前記第1の遮断信号を受けたとき、前記負荷駆動装置への給電を遮断する、負荷駆動装置の試験システム。
  2. 前記負荷駆動装置によって力行駆動および回生駆動される負荷に対応する負荷装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記負荷駆動装置から受けた前記所定のデータが前記第2のしきい値を超えたとき、前記負荷装置から前記負荷駆動装置への給電を遮断させるための第2の遮断信号を前記負荷装置へさらに出力し、
    前記負荷装置は、前記制御装置から前記第2の遮断信号を受けたとき、前記負荷駆動装置への給電を遮断する、請求項1に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  3. 前記制御装置は、前記負荷駆動装置から受けた前記所定のデータが前記第2のしきい値を超えたとき、前記負荷駆動装置への動作指令の出力をさらに停止する、請求項1または請求項2に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  4. 負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムの制御方法であって、
    前記負荷駆動装置の状態を示す所定のデータを検出する第1のステップと、
    前記負荷駆動装置が動作を自己停止する第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値を前記所定のデータが超えたか否かを判定する第2のステップと、
    前記所定のデータが前記第2のしきい値を超えたと判定されたとき、前記負荷駆動装置への給電を遮断させる第3のステップとを備える制御方法。
  5. 前記第3のステップは、
    前記負荷駆動装置に接続される電源装置から前記負荷駆動装置への給電を遮断させる第1のサブステップと、
    前記負荷駆動装置に接続される負荷装置から前記負荷駆動装置への給電を遮断させる第2のサブステップとを含む、請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記第2のステップにおいて前記所定のデータが前記第2のしきい値を超えたと判定されたとき、前記負荷駆動装置への動作指令の出力を停止させる第4のステップをさらに備える、請求項4または請求項5に記載の制御方法。
  7. 負荷駆動装置の試験時に前記負荷駆動装置に接続され、前記負荷駆動装置を試験的に動作させる負荷駆動装置の試験システムであって、
    前記試験時に前記負荷駆動装置の動作を制御するための指令を前記負荷駆動装置へ出力する制御装置と、
    前記負荷駆動装置によって駆動される負荷に対応する定電力型の電子負荷装置と、
    前記負荷駆動装置と前記電子負荷装置との間に設けられ、前記制御装置からの指令に基づき前記負荷駆動装置が出力する電力と前記電子負荷装置における負荷電力との差分量を消費する電力消費装置とを備える負荷駆動装置の試験システム。
  8. 前記電力消費装置は、前記負荷駆動装置の回生動作試験時、前記電子負荷装置から出力される電力と前記制御装置からの指令に基づき前記負荷駆動装置に入力される電力との差分量を消費する、請求項7に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  9. 前記制御装置は、前記負荷駆動装置によって駆動される負荷に対する電力の入出力パターンを前記指令として前記負荷駆動装置へ出力する、請求項7または請求項8に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  10. 前記制御装置は、前記負荷駆動装置によって駆動される負荷に含まれる電動機のトルクおよび回転数を前記指令として前記負荷駆動装置へ出力する、請求項7または請求項8に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  11. 前記電力消費装置は、前記差分量を消費するように構成された抵抗素子を含む、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  12. 前記電力消費装置は、前記差分量を消費するように抵抗値が調整された可変抵抗を含む、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の負荷駆動装置の試験システム。
  13. 前記負荷駆動装置と前記電力消費装置との間、または、前記電力消費装置と前記電子負荷装置との間に設けられるトランスをさらに備える、請求項7から請求項12のいずれか1項に記載の負荷駆動装置の試験システム。
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