JP2006238066A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、情報処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、情報処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 不都合の発生がなく、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止するようにする。
【解決手段】 デジタル画像信号Vdg1のうちの所定の1つのフレームが処理対象とされ、大ブロック化部62は、そのフレームを大ブロックに分割し、小ブロック化部63は、複数の大ブロックのそれぞれを小ブロックに分割する。コードブック生成部65は、複数の大ブロックのそれぞれ毎に、対応するコードブックを個別に生成する。VQ部66は、1以上の大ブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の大ブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の大ブロックを構成する複数の小ブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化(VQ)方式の符号化処理を施す。本発明は、画像データの符号化と復号とのうちの少なくとも一方の処理を行う装置に適用可能である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、符号化装置および方法、復号装置および方法、情報処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、画像が表示されなくなったり、回路規模の増大を招いたりといった不都合を発生させることなく、2回目以降の符号化や復号では画像データを著しく劣化させることで、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止することができるようにした、符号化装置および方法、復号装置および方法、情報処理システムおよび方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
図1は、従来の画像表示システムの構成例を示している。この画像表示システムは、再生装置1と表示装置2とから構成されている。
再生装置1は、復号部11とD/A変換部12とから構成されている。復号部11は、図示せぬ光ディスク等の記録媒体から再生された符号化デジタル画像信号を復号し、その結果得られるデジタル画像信号Vdg0をD/A変換部12に供給する。D/A変換部12は、このデジタル画像信号Vdg0をD/A(Digital-to-Analog)変換し、その結果得られるアナログ画像信号Vanを外部に出力する。即ち、アナログ画像信号Vanは、再生装置1から出力されて表示装置2に供給される。
表示装置2は、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、再生装置1から供給されたアナログ画像信号Vanに対応する画像を表示する。
また、従来、図1に示されるような、A/D変換部21、符号化部22、および記録部23から構成される符号化装置3が存在する。この符号化装置3と、再生装置1から出力されたアナログ画像信号Vanとを利用することで、不正コピーが行われるおそれがある。
即ち、再生装置1から出力されたアナログ画像信号Vanが符号化装置3に入力されてしまうと、A/D変換部21は、そのアナログ画像信号VanをA/D(Analog-to-Digital)変換し、その結果得られるデジタル画像信号Vdg’を符号化部22に供給する。符号化部22は、そのデジタル画像信号Vdg’を符号化し、その結果得られる符号化デジタル画像信号Vcd’を記録部23に供給する。記録部23は、その符号化デジタル画像信号Vcd’を、図示せぬ光ディスク等の記録媒体に記録する。このようにして、不正コピーが行われてしまう。
そこで、特許文献1には、このようなアナログ画像信号Vanを利用した不正コピーを防止するために、著作権保護がなされているアナログ画像信号Vanをスクランブル処理して出力するか、或いはその出力を禁止する、といった手法が開示されている。
また、特許文献2には、再生側と記録側とのうちのいずれか一方もしくは両方の圧縮復号部に雑音情報発生部を設け、1回の処理では画像再生時に識別できない程度の雑音情報をデジタル画像信号に埋め込むことにより、コピー自体は可能とするが、複数回コピーを繰り返すと画像が著しく劣化し、これによって実質的にコピーの回数を制限する、といった手法が開示されている。
しかしながら、特許文献1の手法では、上述したように、再生装置1から出力されたアナログ画像信号Vanをスクランブル処理して出力するか或いはその出力を禁止するので、不正コピーの防止自体は図れるが、一方、表示装置2に正常な画像が表示されなくなるという問題点を有している。
また、特許文献2の手法では、再生側または記録側に、雑音情報発生部とこれを埋め込むための回路を搭載することが必須となり、回路規模が増大してしまうという問題点を有している。
即ち、特許文献1や特許文献2等の手法では、アナログ画像信号Vanを利用した不正コピーの防止自体は図られるが、その副作用として、表示装置2に適切な画像が表示されなくなったり、回路規模の増大を招いたりといった不都合が発生してしまう、という問題点が存在する。
そこで、画像が表示されなくなることや回路規模の増大を招くこと等の不都合を発生することなく、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止する手法が、本出願人により提案されている(例えば、特許文献3参照)。
そこで、画像が表示されなくなることや回路規模の増大を招くこと等の不都合を発生することなく、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止する手法が、本出願人により提案されている(例えば、特許文献3参照)。
即ち、特許文献3の手法とは、アナログ画像信号をA/D変換することにより得られるデジタル画像信号の位相ズレに着目し、そのデジタル画像信号に対して位相ズレに着目した符号化を行うことによってコピー前の画像の質を落とさずに、良好な質を維持したままでのコピーを不可能とし、これによりアナログ画像信号を利用した不正コピーを防止する、という手法である。
特開2001−245270号公報 特開平10−289522号公報 特開2004−289685号公報
このように、特許文献3の手法を適用することで、不正コピーを防止することが可能になった。しかしながら、デジタルコンテンツの流通が一般的になっている近年においては、特許文献3の他にも、不正コピーを防止するための別の手法の提案が要請されている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像が表示されなくなったり、回路規模の増大を招いたりといった不都合を発生させることなく、2回目以降の符号化や復号では画像データを著しく劣化させることで、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止するようにするものであって、特許文献3の手法とは異なる手法を提案するものである。
本発明の第1の符号化装置は、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の符号化方法は、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置の符号化方法であって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の符号化装置および方法、第1の記録媒体、並びに、第1のプログラムにおいては、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。詳細には、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割される。次に、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定されて、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが、処理対象毎に個別に生成される。そして、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。
本発明の第1の復号装置は、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段とを備えることを特徴とする。
1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、分離手段は、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブック生成用情報を利用して、1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブックを生成するコードブック生成手段をさらに設け、逆ベクトル量子化手段は、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の符号化データに対して逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すようにすることができる。
本発明の第1の復号方法は、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置の復号方法であって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、分離ステップは、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブック生成用情報のそれぞれとを分離するステップであり、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブック生成用情報を利用して、1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブックを生成するコードブック生成ステップをさらに含み、逆ベクトル量子化ステップは、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の符号化データに対して逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すステップであるようにすることができる。
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の復号装置および方法、第2の記録媒体、並びに、第2のプログラムにおいては、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される。次に、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとが分離される。そして、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理が、処理対象の符号化データに対して施される。
本発明の第2の符号化装置は、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、分割手段により分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段とを備えることを特徴とする。
入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成手段をさらに設けるようにすることができる。
コードブック生成手段により処理対象とされている第1のブロックについて、それを構成するM個の第2のブロックのそれぞれを、第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表し、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点を基準点として設定する基準点設定手段をさらに設け、コードブック生成手段は、基準点設定手段により設定されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の第1のブロックについてのコードブックとして生成するようにすることができる。
ベクトル量子化手段により処理対象の第1のブロックに対してベクトル量子化方式の符号化処理が施された結果得られる符号化データに対して、基準点設定手段により設定された処理対象の第1のブロックについてのYA個の基準点を重畳したデータを出力する出力手段をさらに設けるようにすることができる。
本発明の第2の符号化方法は、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置の符号化方法であって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成ステップをさらに含むようにすることができる。
コードブック生成ステップの処理により処理対象とされている第1のブロックについて、それを構成するM個の第2のブロックのそれぞれを、第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表し、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点を基準点として設定する基準点設定ステップをさらに含み、コードブック生成ステップは、基準点設定ステップの処理により設定されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の第1のブロックについてのコードブックとして生成するステップであるようにすることができる。
ベクトル量子化ステップにより処理対象の第1のブロックに対してベクトル量子化方式の符号化処理が施された結果得られる符号化データに対して、基準点設定手段により設定された処理対象の第1のブロックについてのYA個の基準点を重畳したデータを、符号化装置が出力することを制御する出力制御ステップをさらに含むようにすることができる。
本発明の第3の記録媒体のプログラムは、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第3のプログラムは、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、分割ステップの処理により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、分割ステップの処理により分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の符号化装置および方法、第3の記録媒体、並びに、第3のプログラムにおいては、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。詳細には、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割される。次に、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが、処理対象毎に個別に生成される。そして、分割されたM個の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。
本発明の第2の復号装置は、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段とを備えることを特徴とする。
元データにはアナログ歪みが付加されているようにすることができる。
1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、分離手段は、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブック生成用情報を利用して、1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブックを生成するコードブック生成手段をさらに設け、逆ベクトル量子化手段は、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の符号化データに対して逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すようにすることができる。
さらに、処理対象の第1のブロックについて、それを構成するM個の第2のブロックのそれぞれが、第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表され、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点が基準点として設定され、設定されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点が決定され、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードが付与され、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータが、処理対象の第1のブロックについてのコードブックとして生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれに含まれるYB個の代表点の決定に必要なYA個の基準点のそれぞれが、コードブック生成用情報としてそれぞれ対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力され、コードブック生成手段は、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブック生成用情報のうちの、処理対象の符号化データに対応付けられたコードブック生成用情報であるYA個の基準点を取得し、取得されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックとして生成するようにすることができる。
本発明の第2の復号方法は、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置の復号方法であって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
元データにはアナログ歪みが生じているようにすることができる。
1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、分離ステップは、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブック生成用情報のそれぞれとを分離するステップであり、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブック生成用情報を利用して、1以上の符号化データにそれぞれ対応付けられたコードブックを生成するコードブック生成ステップをさらに含み、逆ベクトル量子化ステップは、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成ステップの処理により生成されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の符号化データに対して逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すステップであるようにすることができる。
さらに、処理対象の第1のブロックについて、それを構成するM個の第2のブロックのそれぞれが、第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表され、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点が基準点として設定され、設定されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点が決定され、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードが付与され、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータが、処理対象の第1のブロックについてのコードブックとして生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれに含まれるYB個の代表点の決定に必要なYA個の基準点のそれぞれが、コードブック生成用情報としてそれぞれ対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力され、コードブック生成手段は、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブック生成用情報のうちの、処理対象の符号化データに対応付けられたコードブック生成用情報であるYA個の基準点を取得し、取得されたYA個の基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、YB個の代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、YB個の代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックとして生成するステップであるようにすることができる。
本発明の第4の記録媒体のプログラムは、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第4のプログラムは、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、分離ステップの処理により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離ステップの処理により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の復号装置および方法、第4の記録媒体、並びに、第4のプログラムにおいては、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される。次に、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとが分離される。そして、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理が、処理対象の符号化データに対して施される。
本発明の第1の情報処理システムは、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムであって、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部は、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段とを有することを特徴とする。
第1の情報処理システムは、符号化部の入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含むようにすることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法であって、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部は、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割し、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成し、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す処理を実行することを特徴とする。
情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、アナログ歪み生成部は、符号化部の入力データに対してアナログ歪みを生じさせるようにすることができる。
本発明の第1の情報処理システムおよび方法においては、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部により、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。
本発明の第2の情報処理システムは、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムであって、1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部は、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割手段と、分割手段により分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、分割手段により分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、コードブック生成手段により生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段とを有することを特徴とする。
第2の情報処理システムは、符号化部の入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含むようにすることができる。
本発明の第2の情報処理方法は、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法であって、1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部は、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象のアクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割し、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成し、分割されたM個の第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す処理を実行することを特徴とする。
情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、アナログ歪み生成部は、符号化部の入力データに対してアナログ歪みを生じさせるようにすることができる。
本発明の第2の情報処理システムおよび方法においては、1以上のアクセスユニットから構成される画像データが符号化部に入力データとして入力され、符号化部により、入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割されたM個の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施される。
本発明の第3の情報処理システムは、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムであって、符号化部、または、符号化部以外の装置により、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として復号部に入力され、復号部は、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段とを有することを特徴とする。
第3の情報処理システムは、元データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含むようにすることができる。
本発明の第3の情報処理方法は、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法であって、符号化部、または、符号化部以外の装置により、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として復号部に入力され、復号部は、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離し、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す処理を実行することを特徴とする。
情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、アナログ歪み生成部は、元データに対してアナログ歪みを生じさせるようにすることができる。
本発明の第3の情報処理システムおよび方法においては、符号化部、または、符号化部以外の装置により、アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象のアクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として復号部に入力される。復号部により、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとが分離され、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理が、処理対象の符号化データに対して施される。
本発明の第4の情報処理システムは、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムであって、符号化部、または、符号化部以外の装置により、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力され、復号部は、 入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、分離手段により入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、分離手段により入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段とを有することを特徴とする。
第4の情報処理システムは、元データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含むようにすることができる。
本発明の第4の情報処理方法は、画像データを符号化する符号化部と、符号化部により符号化された画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法において、符号化部、または、符号化部以外の装置により、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力され、復号部は、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとを分離し、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の符号化データに対して施す処理を実行することを特徴とする。
情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、アナログ歪み生成部は、元データに対してアナログ歪みを生じさせるようにすることができる。
本発明の第4の情報処理システムおよび方法においては、符号化部、または、符号化部以外の装置により、1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、分割された1以上の第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成されたコードブックのうちの、処理対象の第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の第1のブロックを構成するM個の第2のブロックのそれぞれに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、1以上の符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用されたコードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される。そして、復号部により、入力データから、1以上の符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられたコードブックのそれぞれとが分離され、入力データから分離された1以上の符号化データのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、入力データから分離されたコードブックのうちの処理対象の符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理が、処理対象の符号化データに対して施される。
以上のごとく、本発明によれば、画像データの符号化や復号を行うことができる。特に、画像が表示されなくなったり、回路規模の増大を招いたりといった不都合を発生させることなく、2回目以降の符号化や復号では画像データを著しく劣化させることで、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止するようにすることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明によれば、第1の符号化装置が提供される。この第1の符号化装置は、
アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、
前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロック(例えば、図4や図5の大ブロックBL)に分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロック(例えば、図5の小ブロックBS)にM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割手段(例えば、図3の大ブロック化部62や小ブロック化部63)と、
前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段(例えば、図3のコードブック生成部65)と、
前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段(例えば、図3のVQ部66)と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、上述した第1の符号化装置に対応する第1の符号化方法が提供される。この第1の符号化方法は、
前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップ(例えば、図12のステップS2)と、
前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップ(例えば、図12のステップS4)と、
前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップ(例えば、図12のステップS5)と
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、上述した本発明の第1の符号化方法に対応するプログラムや、そのプログラムを記録した記録媒体も提供される。詳細については後述するが、このプログラムは、例えば、図20のリムーバブル記録媒体511や、記憶部508に含まれるハードディスク等の記録媒体に記録され、図20の構成のコンピュータにより実行される。
本発明によれば、第1の復号装置が提供される。この第1の復号装置は、
アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータアナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータ(例えば、図3の符号化部52から出力されて、図13の入力部71に入力される符号化デジタル画像信号Vcd)が、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、
前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段(例えば、図13のデータ分解部72)と、
前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化(例えば、図13の逆VQ部74)と
を備えることを特徴とする。
この第1の復号装置において、
1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
前記分離手段は、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、
前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成(例えば、図13のコードブック生成部73)をさらに設け、
前記逆ベクトル量子化手段は、前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施す
ようにすることができる。
本発明によれば、上述した第1の復号装置の第1の復号方法が提供される。この第1の復号方法は、
前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップ(例えば、図14のステップS22)と、
前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップ(例えば、図14のステップS24)と
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、上述した本発明の第1の復号方法に対応するプログラムや、そのプログラムを記録した記録媒体も提供される。詳細については後述するが、このプログラムは、例えば、図20のリムーバブル記録媒体511や、記憶部508に含まれるハードディスク等の記録媒体に記録され、図20の構成のコンピュータにより実行される。
本発明によれば、第2符号化装置が提供される。この第2の符号化装置は、
1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、
前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロック(例えば、図4や図5の大ブロックBL)に分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロック(例えば、図5の小ブロックBS)にM個分だけ分割する分割手段(例えば、図3の大ブロック化部62や小ブロック化部63)と、
前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段(例えば、図3のコードブック生成部65)と、
前記分割手段により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段(例えば、図3のVQ部66)と
を備えることを特徴とする。
この第2の符号化装置において、
前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成手段(例えば、図19のアナログ歪み生成部451)
をさらに設けるようにすることができる。
この第2の符号化装置において、
前記コードブック生成手段により処理対象とされている前記第1のブロックについて、それを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれを、前記第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点(例えば、図7の点P1乃至点P48)のそれぞれとして表し、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点(例えば、図8の点P1,点P5,点P47,点P48)を基準点として設定する基準点設定手段(例えば、図3の基準点抽出部64)
をさらに設け、
前記コードブック生成手段は、
前記基準点設定手段により設定されたYA個の前記基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点(例えば、図7の点Pa乃至点Pp)を決定し、
YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコード(例えば、0乃至15)を付与し、
YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の前記第1のブロックについての前記コードブック(例えば、図11のコードブック)として生成する
ようにすることができる。
前記ベクトル量子化手段により処理対象の前記第1のブロックに対して前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施された結果得られる符号化データに対して、前記基準点設定手段により設定された処理対象の前記第1のブロックについてのYA個の前記基準点を重畳したデータを出力する出力手段(例えば、図3の重畳部67や出力部68)
をさらに設けるようにすることができる。
本発明によれば、上述した第2の符号化装置の第2の符号化方法が提供される。この第2の符号化方法は、
前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップ(例えば、図12のステップS2)と、
前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップ(例えば、図12のステップS4)と、
前記分割ステップの処理により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップ(例えば、図12のステップS5)と
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、上述した本発明の第2の符号化方法に対応するプログラムや、そのプログラムを記録した記録媒体も提供される。詳細については後述するが、このプログラムは、例えば、図20のリムーバブル記録媒体511や、記憶部508に含まれるハードディスク等の記録媒体に記録され、図20の構成のコンピュータにより実行される。
本発明によれば、第2の復号装置が提供される。この第2の復号装置は、
1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータ(例えば、図3の符号化部52から出力されて、図13の入力部71に入力される符号化デジタル画像信号Vcd)が、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、
前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段(例えば、図13のデータ分解部72)と、
前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段(例えば、図13の逆VQ部74)と
を備えることを特徴とする。
この第2の復号装置において、
1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
前記分離手段は、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、
前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成手段(例えば、図13のコードブック生成部73)をさらに設け、
前記逆ベクトル量子化手段は、前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施す
ようにすることができる。
本発明によれば、上述した第2の復号装置の第2の復号方法が提供される。この第2の復号方法は、
前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップ(例えば、図14のステップS22)と、
前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップ(例えば、図14のステップS24)と
を含むことを特徴とする。
また、本発明によれば、上述した本発明の第1の符号化装置を含む第1の情報処理システム、および、上述した本発明の第2の符号化装置を含む第2の情報処理システムが提供される。さらに、本発明によれば、これらの第1の情報処理システムと第2の情報処理システムとのそれぞれに対応する第1の情報処理方法と第2の情報処理方法とのそれぞれも提供される。
また、本発明によれば、上述した本発明の第1の復号装置を含む第3の情報処理システム、および、上述した本発明の第2の復号装置を含む第4の情報処理システムが提供される。さらに、本発明によれば、これらの第3の情報処理システムと第4の情報処理システムのそれぞれに対応する第3の情報処理方法と第4の情報処理方法のそれぞれも提供される。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明が適用される画像処理システムの構成例を示している。
なお、図2の画像処理システムにおいて、図1の従来の画像表示システムと対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。ただし、再生装置1から出力されるアナログ画像信号の符号は、図1ではVanとされているが、図2ではVan1とされている。後述するD/A変換部55から出力されるアナログ画像信号Van2と区別するためである。
図2の例では、画像処理システムは、再生装置1、表示装置2、および記録再生装置31から構成されている。即ち、図1の従来の画像表示システムに対して記録再生装置31を付加したシステムが、本発明が適用される画像処理システムの一実施の形態である。
なお、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1は、アナログ歪みを伴う信号である。ここでいうアナログ歪みとは、信号がD/A変換されるときにその信号に生じる歪み、即ち、その信号に乗るノイズをいう。従って、このアナログ歪みには、例えば、再生装置1のD/A変換部12により信号がD/A変換されるときにその信号に生じる歪み、具体的には例えば、その信号から高周波成分が除去されることでその信号に生じる歪みや、その信号の位相がずれることでその信号に生じる歪み等が含まれる。なお、このアナログ歪みによる画像の劣化を評価する方法として、S/N(Signal-to-Noise)評価や、視覚評価(視覚的劣化の評価)等がある。また、このアナログ歪みは、自然に生じるものでも良いし、意図的に生じさせるようにしても良い(後述する図19のアナログ歪み生成部451参照)。
図2の例では、記録再生装置31は、符号化装置41と復号装置42とから構成されている。即ち、符号化装置41が、本発明が適用される符号化装置の一実施の形態であり、復号装置42が、本発明が適用される復号装置42の一実施の形態である。なお、図2の例では、1台の符号化装置41と1台の復号装置42とから1台の記録再生装置31が構成されているが、符号化装置41と復号装置42とを分離して画像処理システムを構成することも容易にできる。
図2の例では、符号化装置41は、A/D変換部51、符号化部52、および記録部53から構成されている。
A/D変換部51は、再生装置1から出力されたアナログ画像信号Van1をA/D変換し、その結果得られるデジタル画像信号Vdg1を符号化部52に供給する。符号化部52は、そのデジタル画像信号Vdg1を符号化し、その結果得られる符号化デジタル画像信号Vcdを記録部53に供給する。記録部53は、その符号化デジタル画像信号Vcdを、図示せぬ光ディスク等の記録媒体に記録する。
また、図2の例では、復号部54は、復号部54、D/A変換部55、および表示部56から構成されている。
復号部54は、符号化装置41の符号化部52から出力された符号化デジタル画像信号Vcdを復号し、その結果得られるデジタル画像信号Vdg2をD/A変換部55に供給する。D/A変換部55は、このデジタル画像信号Vdg2をD/A変換し、その結果得られるアナログ画像信号Van2を表示部56に供給する。表示部56は、例えばCRTディスプレイやLCD等で構成され、D/A変換部55から供給されたアナログ画像信号Van2に対応する画像を表示する。
ここで注目すべき点は、図2の符号化装置41の符号化部52から出力される符号化デジタル画像信号Vcdが復号部54により再度復号された際に得られるデジタル画像信号Vdg2は、従来の図1の符号化装置3の符号化部22から出力される符号化デジタル画像信号Vcd’が再度復号された際に得られるデジタル画像信号とは異なり、再生装置1の復号部11から出力されるデジタル画像信号Vdg0に比較して大幅に劣化しているという点である。換言すると、復号部54により再度復号された際に得られるデジタル画像信号Vdg2が、再生装置1の復号部11から出力されるデジタル画像信号Vdg0に比較して大幅に劣化するような符号化処理を、符号化部52が実行する点である。
この点により、記録部53で記録媒体に記録された符号化デジタル画像信号Vcdが再生されて得られる画像は、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1に対応する画像、即ち、表示装置2に表示される画像に比べて、その画質が大幅に劣化することになる。さらに、符号化装置41または同様の符号化装置による符号化と、復号装置42または同様の復号装置による復号が繰り返される度に、劣化の度合いは益々大きくなっていく。従って、図2の符号化装置41では、良好な画質を維持したままでのコピーは不可能となる。即ち、不正コピーの防止が図られる。
また、図2の画像処理システムにおいては、上述したように、良好な画質を維持したままでのコピーを不可能とする処理が記録再生装置31側で実行されるため、再生装置1から表示装置2に供給されるアナログ画像信号Van1には何等加工が施されず、その結果、表示装置2に表示される画像の画質を落とすことはない。即ち、図2の画像処理システムは、上述した特許文献1の発明が有する課題を解決することができる。
さらにまた、図2の画像処理システムでは、同図の構成から明らかなように、再生側と記録側との何れにも、雑音情報発生部やこれを埋め込むための回路等の特別な回路を搭載する必要がなく、回路規模も増大することはない。即ち、図2の画像処理システムは、上述した特許文献2の発明が有する課題を解決することができる。
換言すると、従来の課題を解決するためには、上述したように、復号部54により再度復号された際に得られるデジタル画像信号Vdg2が、再生装置1の復号部11から出力されるデジタル画像信号Vdg0に比較して大幅に劣化するような符号化処理を、符号化部52が実行すればよい。即ち、符号化部52は、このような符号化処理を実行できれば足り、その形態は特に限定されず、様々な実施の形態を取ることができる。また、符号化部52の様々な実施の形態に応じて、復号部54も様々な実施の形態を取ることができる。
そこで、以下、図3乃至図14を参照して、ベクトル量子化(Vector Quantization)方式の符号化処理を実行する符号化部52と、それに対応する復号処理を実行する復号部54とのそれぞれの一実施の形態を説明する。
なお、以下、ベクトル量子化方式をVQ方式と称する。このVQ方式は、例えば次のような第1の処理乃至第4の処理からなる符号化方式である。
第1の処理とは、画像信号をブロック化する処理である。
第2の処理とは、第1の処理で得られた1以上のブロックのそれぞれについて、符号化対象となるブロックから得られる波形をベクトル化する処理である。例えば、第1の処理により後述する図5の小ブロックBSが得られた場合には、後述する図6に示されるように、小ブロックBSに含まれる2つの画素値X1,X2のそれぞれを成分とする(X1,X2)といったベクトルを生成する、といった処理が第2の処理の一例である。
第3の処理とは、第1の処理で得られた1以上のブロックのそれぞれについて、符号化対象となるブロックに対する第2の処理の結果得られるベクトルと、複数の代表ベクトルとの比較を行い、最も誤差の小さい(ユークリッド距離最小の)代表ベクトルを選択する処理である。
第4の処理とは、第1の処理で得られた1以上のブロックのそれぞれに対して、第3の処理により選択された代表ベクトルに識別値として付加されているコードを抽出し、そのコードを2進符号化する処理である。
なお、複数の代表ベクトルのそれぞれと、対応するそれぞれのコードとを含む表を、以下、コードブックと称する。即ち、第3の処理と第4の処理においては、コードブックが使用されることになる。コードブックの具体例については図11を参照して後述する。
このようなVQ方式の符号化処理を実行する符号化部52の構成例が、図3に図示しされている。図3の例では、符号化部52は、入力部61乃至出力部68から構成されている。
入力部61は、図2のA/D変換部51からのデジタル画像信号Vdg1を入力して、大ブロック化部62に供給する。大ブロック化部62は、このデジタル画像信号Vdg1を、複数のブロックに分割し、小ブロック化部63に供給する。小ブロック化部63は、これらの複数のブロックのそれぞれを、さらに細かいM個(Mは1以上の整数値)のブロックに分割し、基準点抽出部64とVQ部66に供給する。
なお、以下、大ブロック化部62から出力されるブロックを大ブロックと称し、小ブロック化部63から出力されるブロックを小ブロックと称する。この小ブロックは、N(Nは1以上の整数値)画素分の大きさのブロックであるとする。ただし、小ブロック化部63は、小ブロックを出力する場合、大ブロックを単位として出力する。換言すると、小ブロック化部63からは、M個の小ブロックに分割された大ブロックが出力される。
具体的には例えば本実施の形態では、大ブロック化部62においては、デジタル画像信号Vdg1のうちの1つの有効画面の画像信号が、例えば図4に示されるように、水平方向に12画素分で垂直方向に8画素分の大きさの大ブロックBLに分割される。なお、以下、水平方向にh画素分で垂直方向にv画素分の大きさを、(h×v)画素の大きさと称する。即ち、図4の例では、大ブロックBLは、(12×8)画素の大きさとされている。また、図4において、○(丸印)は、デジタル画像信号Vdg1のうちの1つの有効画面の画像信号を構成する画素データを示している。
また例えば本実施の形態では、小ブロック化部63においては、図4の1つの大ブロックBLがさらに、図5に示されるように、(2×1)画素の大きさの小ブロックBSに分割される。即ち、本実施の形態では、1つの大ブロックBLから、2画素分(=N画素分)の大きさの小ブロックBSが48個(=M個)得られることになる。なお、図5においても、○(丸印)は、図4と同様に、デジタル画像信号Vdg1のうちの1つの有効画面の画像信号を構成する画素データを示している。
なお、大ブロックBLと小ブロックBSとのそれぞれの大きさは、本実施の形態の大きさに限定されないのは言うまでもない。
このようにして、本実施の形態では、複数の小ブロックBSのそれぞれが、大ブロックBLを単位として、図3の小ブロック化部63から出力される。即ち、図6に示されるように、48個{=(12/2)×8個}の小ブロックBSから構成される複数の大ブロックBLのそれぞれが、小ブロック化部63から出力される。
図3に戻り、基準点抽出部64は、小ブロック化部63から出力された複数の大ブロックのそれぞれから、対応するコードブックの生成の際に基準となる基準点をそれぞれ抽出する。対応するコードブックとは、後述するように、複数の大ブロック毎にコードブックが個別に生成されることになるが、1つの大ブロックに着目した場合、それらのコードブックのうちの、着目される大ブロックに対応するコードブックのことを言う。大ブロック毎に抽出された基準点はデジタル信号Vcdpとして、コードブック生成部65と重畳部67とに供給される。
具体的には例えば本実施の形態では、上述したように、図6に示される48個の小ブロックBSから構成される大ブロックBLが、基準点抽出部64に供給される。図6に示されるように、小ブロックBSは、水平方向に隣接する2つの画素データから構成される。なお、以下、図6の記載にあわせて、小ブロックBSを構成する2つの画素データのうちの、左方の画素データの値をX1と記述し、右方の画素データの値をX2と記述する。また、画素データとその値とを区別する必要がない場合、それらをまとめて画素値と称する。即ち、以下適宜、小ブロックBSは、画素値X1と画素値X2とから構成されると表現する。
この場合、図7に示されるように、画素値X1を横軸として、画素値X2を縦軸とする2次元座標系を定義すると、1つの小ブロックBSは1つの点で表すことができる。即ち、図7において、点P1乃至点P48(ただし、点P7乃至点P44の図示は省略されている)のそれぞれは、とある1つの大ブロックBLを構成する48個の小ブロックBSのそれぞれを示す点である。
このようにして、図3の基準点抽出部64は、とある1つの大ブロックBLから、それを構成する48個の小ブロックBSのそれぞれを点P1乃至点P48のそれぞれとして抽出する。
次に、基準点抽出部64は、点P1乃至点P48の中から、(X1+X2)/2が最大値となる第1の点、(X1+X2)/2が最小値となる第2の点、(X1−X2)/2が正値となる点のうちの最大値となる第3の点、および(X1−X2)/2が負値となる点のうちの最小値(絶対値が最大値)となる第4の点を、基準点としてそれぞれ抽出する。そして、基準点抽出部64は、基準点である第1の点乃至第4の点をデジタル信号Vcdpに含めて、コードブック生成部65と重畳部67とに供給する。
具体的には例えば、図7の例の点P1乃至点P48からは、図8に示されるように、第1の点である点P47、第2の点である点P48、第3の点である点P1、および第4の点である点P5のそれぞれが、基準点抽出部64により基準点として抽出される。そして、点P47、点P48、点P1、および点P5がデジタル信号Vcdpに含められて、コードブック生成部65と重畳部67とに供給される。なお、図8において、直線Lは、X1=X2の軸(45度の傾きの軸)を示している。
なお、(X1−X2)/2の全てが正または負の場合、基準点抽出部64は、正の最大値または負の最小値(絶対値が最大値)となる点のみを抽出するとする。即ち、この場合、基準点抽出部64は、1つの大ブロックBLについて、3点を基準点として抽出することになる。
図3に戻り、コードブック生成部65は、基準点抽出部64から供給されたデジタル信号Vcdpに基づいて、即ち、デジタル信号Vcdpのうちのとある1つの大ブロックについての基準点に基づいて、その大ブロックについてのコードブックを適応的に生成し、VQ部66に供給する。即ち、コードブック生成部65は、複数の大ブロック毎に異なるコードブックを個別に生成し、VQ部66にそれぞれ生成する。
具体的には例えば本実施の形態では、コードブック生成部65は、図4に示される1つの大ブロックBLについてのコードブックを、次のようにして生成する。
即ち、例えば上述したように、図8の点P47、点P48、点P1、および点P5が、1つの大ブロックBLについての基準点として基準点抽出部64により抽出され、コードブック生成部65に供給されたとする。
この場合、コードブック生成部65は、図9に示されるように、(X1+X2)/2が最大値となる第1の点である点P47、および、(X1+X2)/2が最小値となる第2の点である点P48のそれぞれを、X2=X1の軸Lに射影する。なお、以下、図9の記載にあわせて、点P47が軸Lに射影された点を点P47aと称し、点P48が軸Lに射影された点を点P48aと称する。
次に、コードブック生成部65は、点P1,点P5,点P47a,点P48aで囲まれる領域の中から、所定の個数の点を代表点として決定する。
具体的には例えばここでは、コードブック生成部65は、図10に示される16個の点Pa乃至点Ppを代表点として決定する。
図10において、点Pa乃至点Phのそれぞれは、点P48aと点P47aとを結ぶ線分(以下、単に線分と称する)を9等分する各点を示している。点Piと点Pjとのそれぞれは、(X1−X2)/2が正値となる点のうちの最大値となる第3の点である点P1を頂点として、線分を底辺とする第1の三角形において、頂点からの中線を3等分する各点を示している。また、点Pkと点Plとのそれぞれは、この第1の三角形の2つの側辺のそれぞれを2等分する各点を示している。一方、点Pmと点Pnとのそれぞれは、(X1−X2)/2が負値となる点のうちの最小値(絶対値が最大値)となる第4の点である点P5を頂点として、線分を底辺とする第2の三角形において、頂点からの中線を3等分する各点を示している。また、点Poと点Ppとのそれぞれは、この第2の三角形の2つの側辺のそれぞれを2等分する各点を示している。
次に、コードブック生成部65は、これらの16個の代表点Pa乃至代表点Ppのそれぞれを識別するためのコード、例えば、0乃至15のそれぞれを付与する。また、コードブック生成部65は、16個の代表点Pa乃至代表点Ppのそれぞれの座標(X1,X2)を示す(x1a,x2a)乃至(x1p,x2p)といった16個のベクトルを代表ベクトルとして決定する。そして、コードブック生成部65は、これらの16個の代表ベクトルのそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むコードブック、即ち、図11に示されるようなコードブックを生成する。なお、図11において、x1k(kは、a乃至pのうちの何れかのアルファベット)は、代表点PkのX1軸における座標値、即ち、代表点Pkが示す小ブロックBSの左方の画素値を示している。一方、x2kは、代表点PkのX2軸における座標値、即ち、代表点Pkが示す小ブロックBSの右方の画素値を示している。
なお、コードブック生成部65による代表点の決定方法や個数は、上述した本実施の形態に特に限定されず、基準点抽出部64に抽出された各基準点を結ぶ領域に存在する点であれば足りる。即ち、コードブック生成部65は、その領域から任意の点を任意の個数だけ代表点として決定することができる。
図3に戻り、このようにしてコードブック生成部65により生成された各大ブロックのそれぞれについてのコードブックは、VQ部66にそれぞれ供給される。
VQ部66は、小ブロック化部63から供給された複数の大ブロックのそれぞれについて、処理対象の大ブロックを構成するM個の小ブロックのそれぞれを符号化対象として、コードブック生成部65から供給されたコードブックのうちの対応するコードブックを利用してVQ方式による符号化処理を実行し、その実行結果をデジタル画像信号Vcdvqとして重畳部67に供給する。
即ち、例えば本実施の形態では、VQ部66は、図7に示されるX1軸とX2軸とからなる2次元座標系における、符号化対象である48個(=M個)の小ブロックBSのそれぞれを示す各点P1乃至点P48のそれぞれを符号化対象の点に順次設定し、符号化対象の点について、図11のコードブックに含まれる代表点Pa乃至Pkのうちのユークリッド距離最小の代表点を検出し、検出された代表点に対応するコードを選択し、そのコードを2進符号化した結果得られるデータを、符号化対象の点の符号化結果としてデジタル信号Vcdvqに含めて重畳部67に供給する。具体的には例えば、符号化対象の点についての代表点として点Paが検出された場合には、図11のコードブックに示されるように、符号化対象の点(その点が示す小ブロックBS)の符号化結果であるコードとして「0」が選択される。
図3の重畳部67は、VQ部66から供給されたデジタル信号Vcdvq(各大ブロックのそれぞれについて、対応するM個の小ブロックのそれぞれに対して選択された各コード)に対して、基準点抽出部64から供給されたデジタル信号Vcdp(各大ブロックのそれぞれについての基準点)を重畳し、その結果得られるデジタル信号を符号化デジタル画像信号Vcdとして出力部68に供給する。
出力部68は、この符号化デジタル画像信号Vcdを、図2の記録部53や復号部54に出力する。
以上、図3の例の符号化部52の構成について説明した。次に、図12のフローチャートを参照して、図3の例の符号化部52の処理例について説明する。なお、以下、図3の例に限らず、符号化部52の処理を符号化処理と称する。
ステップS1において、入力部61は、デジタル画像信号Vdg1を、例えば1フレーム分だけ入力する。デジタル画像信号Vdg1が、入力部61から大ブロック化部62に供給されると、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、大ブロック化部62と小ブロック化部63とは、デジタル画像信号Vdg1をブロック化する。即ち、ステップS2において、大ブロック化部62が、デジタル画像信号Vdg1を複数の大ブロックに分割し、さらに、小ブロック化部63が、複数の大ブロックのそれぞれを、M個の小ブロックに分割する。M個の小ブロックから構成される複数の大ブロックのそれぞれが、基準点抽出部64とVQ部66とに供給されると、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、基準点抽出部64は、ステップS2の処理でブロック化されたデジタル画像信号Vdg1に対して、各大ブロックのそれぞれについての基準点を抽出する。各大ブロックのそれぞれについての基準点を含むデジタル信号Vcdp、即ち、1フレーム分の基準点を含むデジタル信号Vcdpが、基準点抽出部64からコードブック生成部65と重畳部67とに供給されると、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、コードブック生成部65は、各大ブロックのそれぞれについて、ステップS3の処理で抽出された処理対象の大ブロックの基準点に基づいて、対応するコードブックをそれぞれ個別に生成する。各大ブロックのそれぞれについてのコードブックがVQ部66に供給されると、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、VQ部66は、各大ブロックのそれぞれについて、処理対象の大ブロックを構成するM個の小ブロックのそれぞれに対して、VQ方式の符号化処理を施す。ステップS5の処理結果、即ち、各大ブロックのそれぞれについての、対応するM個の小ブロックのそれぞれに対して選択された各コードを含むデジタル信号Vcdvq、即ち、1フレーム分のデジタル信号VcdvqがVQ部66から重畳部67に供給されると、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、重畳部67は、ステップS5の処理結果としてVQ部66から出力された1フレーム分のデジタル信号Vcdvqに対して、ステップS3の処理結果として基準点抽出部64から出力された1フレーム分のデジタル信号Vcdpを重畳することで、1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdを生成する。この符号化デジタル画像信号Vcdが、重畳部67から出力部68に提供されると、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、出力部68は、この符号化デジタル画像信号Vcdを外部に出力する。
ステップS8において、符号化部52は、処理すべき全フレームに対する処理が終了したか否かを判定する。
全フレームに対する処理がまだ終了していない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、次の1フレーム分のデジタル画像信号Vdg1が、ステップS1の処理で入力され、ステップS2乃至S6の処理で上述した符号化処理が施され、その結果、次の1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが得られ、この符号化デジタル画像信号VcdがステップS7の処理で出力される。
このようなステップS1乃至S8のループ処理が全フレームに対して施され、最後のフレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが出力されると、次のステップS8においてYESであると判定されて、図12の例の符号化処理は終了となる。
以上、図12を参照して、図3の例の符号化部52の符号化処理の例について説明した。
次に、図13と図14とを参照して、図3の例の符号化部52に対応する復号部54の一実施の形態について説明する。
図13は、図3の例の符号化部52に対応する復号部54の構成例を示している。図13の例では、復号部54は、入力部71乃至出力部76から構成されている。
入力部71は、図3の例の符号化部52から出力された符号化デジタル画像信号Vcdを入力して、データ分解部72に供給する。
データ分解部72は、この符号化デジタル画像信号Vcdを、図3の基準点抽出部64の出力であるデジタル信号Vcdpと、図3のVQ部66の出力であるデジタル信号Vcdvqとに分解し、デジタル信号Vcdpをコードブック生成部73に供給するとともに、デジタル信号Vcdvqを逆VQ部74に供給する。
コードブック生成部73は、データ分解部72から供給されたデジタル信号Vcdpに基づいて、大ブロック毎のコードブックのそれぞれを個別に生成し、逆VQ部74に供給する。即ち、データ分解部72から供給されたデジタル信号Vcdpには、図3の基準点抽出部64により抽出された大ブロック毎の基準点が含まれている。そこで、コードブック生成部73は、図3のコードブック生成部65と基本的に同様の処理を実行することで、図3のコードブック生成部65により生成された大ブロック毎のコードブックと同一のコードブックをそれぞれ生成し、逆VQ部74に供給する。具体的には例えば、データ分解部72から供給されたデジタル信号Vcdpの中に、上述した図8の基準点P1,P5,P48,P47が含まれている場合、コードブック生成部73は、上述した図11のコードブックを生成し、逆VQ部74に供給する。
逆VQ部74は、コードブック生成部73から供給された各コードブックのうちの対応するコードブックを用いて、データ分解部152から供給されたデジタル信号Vcdvqに対して、VQ方式に対応する復号方式の復号処理(以下、逆VQ処理と称する)を施し、その処理結果をブロック分解部75に供給する。
即ち、データ分解部72から供給されたデジタル信号Vcdvqには、大ブロック毎の、それを構成するM個の各小ブロックのそれぞれに対して選択されたM個のコードが含まれている。そこで、逆VQ部74は、各大ブロックのそれぞれについて、処理対象の大ブロックについてのコードブックを用いて、処理対象の大ブロックについてのM個のコードのそれぞれに対応付けられたM個の代表ベクトルをそれぞれ選択する。次に、逆VQ部74は、M個の代表ベクトルのそれぞれについて、処理対象の代表ベクトルの各成分値を各画素値とし、各画素値を元の順番で配置することで(戻すことで)、M個の小ブロックをそれぞれ生成する。そして、逆VQ部74は、各大ブロックのそれぞれについて、対応するM個の小ブロックをブロック分解部75にそれぞれ供給する。
なお、ここで注目すべき点は、逆VQ部74により生成される小ブロックは、符号化前の小ブロックを構成する画素値とは異なる画素値(コードブックに含まれる代表ベクトルのうちの所定の1つの成分値)によって構成される点である。
ブロック分解部75は、逆VQ部74から大ブロックの単位で供給されたM個の小ブロックを、ブロック化前の位置に配置することで(戻すことで)、対応する大ブロックを生成する。さらに、ブロック分解部75は、このようにして生成された各大ブロックのそれぞれをブロック化前の位置に配置し、その結果得られるデジタル画像信号を、符号化デジタル画像信号Vcdの復号信号であるデジタル画像信号Vdg2として、出力部76に供給する。
出力部76は、このデジタル画像信号Vdg2を図2のD/A変換部55に出力する。
以上、図13の例の復号部54の構成について説明した。次に、図14のフローチャートを参照して、図13の例の復号部54の処理例について説明する。なお、以下、図14の例に限らず、復号部54の処理を復号処理と称する。
ステップS21において、入力部71は、符号化デジタル画像信号Vcdを、例えば1フレーム分だけ入力する。1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが、入力部71からデータ分解部72に供給されると、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、データ分解部72は、1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdを1フレーム分のデジタル信号Vcdpと1フレーム分のデジタル信号Vcdvqとに分解する。1フレーム分のデジタル信号Vcdpがデータ分解部72からコードブック生成部73に供給され、1フレーム分のデジタル信号Vcdvqが逆VQ部74に供給されると、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、コードブック生成部73は、1フレームを構成する各大ブロックのそれぞれについて、ステップS22の処理で分解された1フレーム分のデジタル信号Vcdpに含まれる大ブロック毎の基準点のうちの、処理対象の大ブロックについての基準点に基づいて、処理対象の大ブロックについてのコードブックを生成する。大ブロック毎のコードブックそれぞれが、コードブック生成部73から逆VQ部74に供給されると、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、逆VQ部74は、ステップS23の処理で生成された大ブロック毎のコードブックのうちの対応する1つを適宜用いて、ステップS22の処理で分解された1フレーム分のデジタル信号Vcdvqに対して逆VQ処理を大ブロックを1単位として施す。1フレームを構成する各大ブロックのそれぞれについての、ステップS24の処理で生成されたM個の小ブロックが、逆VQ部74からブロック分解部75にそれぞれ供給されると、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、ブロック分解部75は、ステップS24の処理結果、即ち、大ブロック単位の各小ブロックを元の位置に配置させる(戻す)ことで、1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2を生成する。この1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2が、ブロック分解部75から出力部76に供給されると、処理はステップS26に進む。
ステップS26において、出力部76は、1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2を外部に出力する。
ステップS27において、復号部54は、処理すべき全フレームに対する処理が終了したか否かを判定する。
全フレームに対する処理がまだ終了していない場合、ステップS27においてNOであると判定されて、処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、次の1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが、ステップS21の処理で入力され、ステップS22乃至S25の処理で上述した復号処理が施され、その結果、次の1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2が得られ、このデジタル画像信号Vdg2がステップS26の処理で出力される。
このようなステップS21乃至S27のループ処理が全フレームに対して施され、最後のフレーム分のデジタル画像信号Vdg2が出力されると、次のステップS27においてYESであると判定されて、図14の例の復号処理は終了となる。
以上、図14を参照して、図13の例の復号部54の復号処理の例について説明した。
以上説明したように、図2の再生装置1から出力されるアナログ歪みを伴うアナログ画像信号Van1は、A/D変換部51に供給されてA/D変換され、その結果、デジタル画像信号Vdg1として、図3の例の符号化部52に供給される。
すると、図3の例の符号化部52は、デジタル画像信号Vdg1をブロック化する。即ち、図3の例の符号化部52は、M個の小ブロックから構成される大ブロックを複数個生成する。次に、図3の例の符号化部52は、複数の大ブロックのそれぞれについて、適応的なコードブックをそれぞれ個別に生成する。そして、図3の例の符号化部52は、複数の大ブロックのそれぞれについて、処理対象の大ブロックのコードブックを用いて、処理対象の大ブロックを構成するM個の小ブロックのそれぞれに対してVQ方式の符号化処理を施し、その結果得られる符号化デジタル画像信号Vcdを出力する。
図3の例の符号化部52から出力された符号化デジタル画像信号Vcdは、図2の記録部53に供給される。記録部53は、この符号化デジタル画像信号Vcdを光ディスク等の記録媒体に記録する。このようにして、記録部53において、アナログ画像信号Van1に基づくコピーが行われる。
再生装置1から出力されたアナログ画像信号Van1が1回目の符号化と復号とを経た信号である場合、記録部53により記録媒体に記録された符号化デジタル画像信号Vcdが、図13の例の復号部54を有する別の装置(図示せず)により復号された結果得られるデジタル画像信号は、2回目の符号化と復号を経た信号となる。この場合、2回目の符号化と復号を経たデジタル画像信号は、再生装置1の復号部11から出力されたデジタル画像信号Vdg0に比べて、大きく劣化したものとなる。
なぜならば、符号化デジタル画像信号Vcdが図13の例の復号部54により復号された場合、その結果得られるデジタル画像信号を構成する各小ブロックは、上述したように、コードブックに含まれる代表点の中から生成されるからである。即ち、上述した図7乃至図10から明らかなように、コードブックに含まれる代表点(図10の例では、点Pa乃至点Pp)の分布は、符号化前の各小ブロックBL(図2のデジタル画像信号Vdg1を構成する各小ブロックBL)に対応する各点(図7の例では、点P1乃至点P48)の分布に比較して縮まることから、2回目の復号後に得られる各大ブロックにおける階調やダイナミックレンジが、2回目の符号化前の各大ブロックのそれらとして比較して大きく低下するからである。換言すると、2回目の符号化における量子化前の各小ブロックの分布に対して、2回目の復号による逆量子化後の各小ブロックの分布がかなり小さくなるからである。
以上のことから、図3の例の符号化部52から出力されて、図2の記録部53により記録媒体に記録された符号化デジタル画像信号Vcdが再生され、その結果得られる画像は、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1に対応する画像、即ち、表示装置2に表示される画像に比べて、大幅に劣化した画質になる。
さらに、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1が2回目以降の符号化と復号とを経た信号である場合、図3の例の符号化部52で符号化されて、さらに復号されて得られるデジタル画像信号は、3回目以降の符号化と復号とを経たものとなり、より一層劣化したものとなる。
従って、3回目以降の符号化と復号とを経た符号化デジタル画像信号が記録部53により記録媒体に記録され、その後、その符号化デジタル画像信号が再生された場合、その結果得られる画像は、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1に対応する画像、即ち、表示装置2に表示される画像に比べて、さらに一段と大幅に劣化した画質になる。よって、この符号化装置41では、良好な画質を維持したままでのコピーは不可能となる。即ち、不正コピーの防止が図られる。
同様の理由で、図13の例の復号部54を有する復号装置42においても、その表示部56に表示される画像、即ち、D/A変換部55から出力されるアナログ信号Van2に対応する画像は、再生装置1から出力されるアナログ画像信号Van1に対応する画像、即ち、表示装置2に表示される画像に比べて、大幅に劣化した画質になる。さらに、この画質の劣化の度合いは、符号化と復号とを繰り返す度に大きくなっていく。
また、図3の例の符号化部52と図13の例の復号部54とを含む図2の画像処理システムにおいては、良好な画質を維持したままでのコピーを不可能とする処理が、図3の例の符号化部52と図13の例の復号部54とを含む記録再生装置31側で実行されるため、再生装置1から表示装置2に供給されるアナログ画像信号Van1には何等加工が施されず、その結果、表示装置2に表示される画像の画質を落とすことはない。即ち、図3の例の符号化部52と図13の例の復号部54とを含む図2の画像処理システムは、上述した特許文献1の発明が有する課題を解決することができる。
さらにまた、図3の例の符号化部52と図13の例の復号部54とを含む図2の画像処理システムでは、同図の構成から明らかなように、再生側と記録側との何れにも、雑音情報発生部やこれを埋め込むための回路等の特別な回路を搭載する必要がなく、回路規模も増大することはない。即ち、図3の例の符号化部52と図13の例の復号部54とを含む図2の画像処理システムは、上述した特許文献2の発明が有する課題を解決することができる。
以上、図3乃至図14を参照して、本発明が適用される図2の符号化部52と復号部54とのそれぞれの一実施の形態を説明した。
ただし、上述したように、本発明が適用される図2の符号化部52は、上述した図3の例に限定されず、様々な形態を取ることが可能である。同様に、本発明が適用される図2の復号部54は、上述した図13の例に限定されず、様々な形態を取ることが可能である。
換言すると、本発明が適用される図2の符号化部52は、例えば図15の機能的構成を有していれば足り、図15の機能的構成を実現するための実施の形態は特に限定されない。即ち、その様々な実施の形態のうちのひとつが、上述した図3の例の符号化部52である。このように、図15は、本発明が適用される図2の符号化部52のより一般的な機能的構成例(図3の例の上位概念の構成例)を示している。また、図16のフローチャートは、図15の機能的構成を有する符号化部52が実行する符号化処理の一例を示している。
同様に、本発明が適用される図2の復号部54は、図17の機能的構成を有していれば足り、図17の機能的構成を実現するための実施の形態は特に限定されない。即ち、その様々な実施の形態のうちのひとつが、上述した図13の例の復号部54である。このように、図17は、本発明が適用される図2の復号部54のより一般的な機能的構成例(図13の例の上位概念の構成例)を示している。また、図17のフローチャートは、図16の機能的構成を有する復号部54が実行する復号処理の一例を示している。
以下、図15乃至図17を参照して、本発明が適用される図2の符号化部52と復号部54とについてさらに説明する。
図15の例では、符号化部52は、設定部401、分析部402、変換部403、および、重畳部404から構成されている。
設定部401は、入力データであるデジタル画像信号Vdg1から、N次元で表される処理データを設定し、M個の処理データを分析単位として設定し、入力データをその分析単位で区分することで、M個の処理データからなるデータ群を1以上生成する。そして、設定部401は、1以上のデータ群を、分析部402と変換部403とに供給する。
なお、設定部401において、後述する変換情報を図17の例の復調部54側で生成するために必要な情報(以下、変換情報生成用情報と称する)が、生成または使用された場合、必要に応じて、その変換情報生成用情報はデジタル信号Vbとして重畳部404に供給される。さらにまた、設定部401において、復号処理に利用されるその他の情報を図17の例の復調部54側で生成するために必要な情報(以下、復号情報生成用情報と称する)が、生成または使用された場合、必要に応じて、その復号情報生成用情報はデジタル信号Vbとして重畳部404に供給される。
例えば、図3の例の符号化部52では、設定部401は、大ブロック化部62と小ブロック化部63とから構成されている。即ち、図3の例の符号化部52では、小ブロック化部63により生成されるN個の画素値からなる小ブロックが、処理データとして採用されている。そして、この小ブロックがM個集まって構成される大ブロック、即ち、大ブロック化部62によりデジタル画像信号Vdg1から分割された大ブロックが、分析単位として採用されている。
図15の分析部402は、設定部401から供給される1以上のデータ群のそれぞれを順次処理対象に設定し、処理対象のデータ群を分析することで、処理対象のデータ群の表現形式を変換するための変換情報を処理対象毎に個別に生成し、変換部403に供給する。
なお、変換情報自身、または、それに対応する変換情報生成用情報は、必要に応じて、デジタル信号Vbとして、分析部402から重畳部404に供給される。さらにまた、復号情報生成用情報が、分析部402により生成または利用された場合、必要に応じて、デジタル信号Vbとして、分析部402から重畳部404に供給される。
例えば、図3の例の符号化部52では、分析部402は、基準点抽出部64とコードブック生成部65とから構成されている。即ち、図3の例の符号化部52では、コードブック生成部65により生成される大ブロック毎のコードブックが、変換情報として採用されている。なお、図3の例の符号化部52では、基準点抽出部64から出力されたデジタル信号Vcdpが、変換情報生成用情報である図15のデジタル信号Vbのひとつとして採用されている。
図15の変換部403は、設定部401から供給される1以上のデータ群のそれぞれについて、分析部402から供給された変換情報のうちの処理対象のデータ群についての変換情報を利用して、処理対象のデータ群を構成するM個の処理データのそれぞれの表現形式を変換する。そして、変換部403は、それぞれ表現形式が変換された1以上のデータ群を、デジタル信号Vaとして重畳部404に供給する。
このように、変換情報とは、処理データの表現形式のうちの、変換部403による変換前の第1の表現形式と、変換部403による変換後の第2の表現形式との間の関係を示すまたは規定する情報である、といえる。
なお、ここで言う表現形式の変換とは、上述した軸変換等による表現形式の変換の他、所定の符号化方式による符号化(量子化等)を含めてもよいし、含めなくてもよい。前者の場合、符号化部52は、データの表現形式を変換するデータ変換装置またはその一部であると言える。また、後者の場合、変換部403は、それぞれ表現形式が変換された1以上のデータ群を符号化し、その結果得られる信号をデジタル信号Vaとして重畳部404に供給することになる。
例えば、図3の例の符号化部52では、変換部403はVQ部66から構成されている。即ち、図3の例の符号化部52では、VQ部66から出力されたデジタル信号Vcdvqが、図15のデジタル信号Vaとして採用されている。
重畳部404は、変換部403から供給されたデジタル信号Vaに対して、設定部401と分析部402とのうちの少なくとも一方から供給されたデジタル信号Vb(変換情報、変換情報生成用情報、および復号情報生成用情報のうちの少なくとも1つ)を重畳し、その結果得られるデジタル信号を符号化デジタル画像信号Vcdとして、図2の記録部53や復号部54に出力する。
例えば、図3の例の符号化部52では、重畳部404は重畳部67から構成されている。
以上、図15を参照して、図2の符号化部52の機能的構成について説明した。
次に、図16のフローチャートを参照して、図15の機能的構成を有する符号化部52の符号化処理例について説明する。
ステップS201において、設定部401は、デジタル画像信号Vdg1を、例えば1フレーム分だけ入力する。
ステップS202において、設定部401は、1フレーム分のデジタル画像信号Vdg1から、処理データと分析単位との設定を行う。そして、1フレーム分の複数の処理データが分析単位で区分され、その結果得られるM個の処理データからなる1以上のデータ群、即ち、1フレーム分の1以上のデータ群が、設定部401から分析部402と変換部403とに供給されると、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、分析部402は、分析単位毎に変換情報を1フレーム分だけ生成する。即ち、分析部402は、1フレーム分の1以上のデータ群のそれぞれについての変換情報を生成する。1フレーム分の分析単位毎の変換情報が、分析部402から変換部403に供給されると、処理はステップS204に進む。
ステップS204において、変換部403は、1フレーム分の分析単位毎の変換情報を利用して、1フレーム分の画像信号Vdg1の表現形式を分析単位毎に変換する。即ち、変換部403は、1フレーム分の1以上のデータ群のそれぞれについて、処理対象のデータ群についての変換情報を利用して、処理対象のデータ群の表現形式を変換する。このステップS204の処理の結果として1フレーム分のデジタル信号Vaが得られ、このデジタル信号Vaが変換部403から重畳部404に供給されると、処理はステップS205に進む。
ステップS205において、重畳部404は、変換部403から供給された1フレーム分のデジタル信号Vaに対して、設定部401と分析部402とのうちの少なくとも一方から供給されたデジタル信号Vbを重畳することで、符号化デジタル画像信号Vcdを生成する。
ステップS206において、重畳部404は、この符号化デジタル画像信号Vcdを外部に出力する。
ステップS207において、符号化部52は、処理すべき全フレームに対する処理が終了したか否かを判定する。
全フレームに対する処理がまだ終了していない場合、ステップS207においてNOであると判定されて、処理はステップS201に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、次の1フレーム分のデジタル画像信号Vdg1が、ステップS201の処理で入力され、ステップS202乃至S205の処理で上述した符号化処理が施され、その結果、次の1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが得られ、この符号化デジタル画像信号VcdがステップS206の処理で出力される。
このようなステップS201乃至S207のループ処理が全フレームに対して施され、最後のフレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが出力されると、次のステップS207においてYESであると判定されて、図16の例の符号化処理は終了となる。
以上、図16を参照して、図15の機能的構成を有する符号化部52の符号化処理の例について説明した。
次に、図17と図18を参照して、図15の機能的構成を有する符号化部52に対応する復号部54の機能的構成例について説明する。
図17の例では、復号部54は、データ分解部411乃至復号画像生成部414から構成されている。ただし、後述するように、分析部412は、必要に応じて省略可能である。
データ分解部411には、図15の機能的構成を有する符号化部52から出力された符号化デジタル画像信号Vcdが供給される。
データ分解部411は、この符号化デジタル画像信号Vcdを、図15の変換部403の出力であるデジタル信号Vaと、図15の設定部401と分析部402とのうちの少なくとも一方の出力であるデジタル信号Vbとに分解する。
上述したように、デジタル信号Vbには、変換情報自身およびそれに対応する変換情報生成用情報、並びに復号情報生成用情報のうちの少なくとも1つが含まれている。そこで、データ分解部411は、デジタル信号Vbに変換情報が含まれている場合、その変換情報を逆変換部413に供給する。これに対して、データ分解部411は、デジタル信号Vbに変換情報生成用情報が含まれている場合、その変換情報生成用情報を分析部412に供給する。また、データ分解部411は、デジタル信号Vbに復号情報生成用情報が含まれている場合、その復号情報生成用情報を、分析部412乃至復号画像生成部414のうちの少なくとも1つに供給する。
例えば、図13の例の復号部54では、データ分解部411はデータ分解部72から構成されている。
分析部412は、変換情報生成用情報であるデジタル信号Vbがデータ分解部411から供給された場合、その変換情報生成用情報を利用することで、分析単位毎の変換情報(図15の分析部402の出力に対応する各変換情報)をそれぞれ生成し、逆変換部413に供給する。即ち、分析部412は、1以上のデータ群のそれぞれについての変換情報を生成し、逆変換部413に供給する。
例えば、図13の例の復号部54では、分析部412はコードブック生成部73から構成されている。
逆変換部413は、データ分解部411からデジタル信号Vbとして供給された分析単位毎の変換情報、または、分析部412から供給された分析単位毎の変換情報を利用して、データ分解部411から供給されたデジタル信号Vaの表現形式を元に戻す。即ち、逆変換部413は、表現形式が変換された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)のそれぞれについて、処理対象のデータ群についての変換情報を利用して、表現形式が変換された処理対象のデータ群の表現形式を元に戻す。そして、逆変換部413は、表現形式が元に戻された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)を、復号画像生成部414に供給する。
なお、ここで言う表現形式を元に戻すとは、上述した逆軸変換等により表現形式を元に戻す他、図15の変換部403に採用されている符号化方式に対応する復号方式の復号(逆量子化等)も含めてもよいし、含めなくてもよい。前者の場合、復号部54は、データの表現形式を逆変換するデータ逆変換装置またはその一部分である、といえる。また、後者の場合、逆変換部413は、データ分解部411から供給されたデジタル信号Vaを復号し、その結果得られる信号の表現形式を元に戻すことになる。
例えば、図13の例の復号部54では、逆変換部413は逆VQ部74から構成されている。
復号画像生成部414は、逆変換部413により表現形式が元に戻された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)を利用して、データ分解部411に入力された符号化デジタル画像信号Vcdの復号信号であるデジタル画像信号Vdg2を生成し、図2のD/A変換部55等に供給する。
例えば、図13の例の復号部54では、復号画像生成部414はブロック分解部75から構成されている。
なお、以上説明した分析部412乃至復号画像生成部414は、復号情報生成用情報であるデジタル信号Vbが供給された場合、必要に応じて、その復号情報生成用情報を利用して上述した各種処理を実行する。
以上、図17の機能的構成を有する復号部54の構成について説明した。次に、図18のフローチャートを参照して、図17の機能的構成を有する復号部54の復号処理例について説明する。
ステップS221において、データ分解部411は、符号化デジタル画像信号Vcdを、例えば1フレーム分だけ入力する。
ステップS222において、データ分解部411は、1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdを、1フレーム分のデジタル信号Vaと1フレーム分のデジタル信号Vbとに分解する。
ステップS223において、データ分解部411は、変換情報が分解されたか否かを判定する。
ステップS222の処理で符号化デジタル画像信号Vcdから分解されたデジタル信号Vbに、1フレーム分の分析単位毎の変換情報が含まれている場合、ステップS223において変換情報が分解されたと判定されて、ステップS224の処理は実行されずに処理はステップS225に進む。その際、1フレーム分の分析単位毎の変換情報であるデジタル信号Vbは、データ分解部411から逆変換部413に提供される。
これに対して、ステップS222の処理で符号化デジタル画像信号Vcdから分解されたデジタル信号Vbに、変換情報が含まれておれず、1フレーム分の分析単位毎の変換情報生成用情報が含まれている場合、ステップS223において変換情報が分解されていないと判定されて、1フレーム分の分析単位毎の変換情報生成用情報であるデジタル信号Vbは、データ分解部411から分析部412に提供される。これにより、処理はステップS224に進む。
ステップS224において、分析部412は、1フレーム分の分析単位毎の変換情報生成用情報のそれぞれを利用して、1フレーム分の分析単位毎の変換情報を生成する。1フレーム分の分析単位毎の変換情報が、分析部412から逆変換部413に提供されると、処理はステップS225に進む。
ステップ225において、逆変換部413は、データ分解部411または分析部412から提供された1フレーム分の分析単位毎の変換情報を利用して、1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdの表現形式を分析単位毎に元に戻す。即ち、ステップS225の処理とは、図16のステップS204の変換処理の逆処理(逆変換処理)であるとも言える。
符号化デジタル画像信号Vcdの表現形式が分析単位毎に元に戻されるとは、上述したように、表現形式が元に戻された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)が得られることを言う。従って、ステップS225の処理の結果、表現形式が元に戻された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)が、逆変換部413から復号画像生成部414に提供される。これにより、処理はステップS226に進む。
ステップS226において、復号画像生成部414は、表現形式が元に戻された分析単位毎の処理データ(1以上のデータ群)から、ステップS221の処理で入力された1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdの復号信号である1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2を生成する。
ステップS227において、復号画像生成部414は、この1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2を出力する。
ステップS228において、復号部54は、処理すべき全フレームに対する処理が終了したか否かを判定する。
全フレームに対する処理がまだ終了していない場合、ステップS228においてNOであると判定されて、処理はステップS221に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、次の1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcdが、ステップS221の処理で入力され、ステップS222乃至S226の処理で上述した復号処理が施され、その結果、次の1フレーム分のデジタル画像信号Vdg2が得られ、このデジタル画像信号Vdg2がステップS227の処理で出力される。
このようなステップS221乃至S228のループ処理が全フレームに対して施され、最後のフレーム分のデジタル画像信号Vdg2が出力されると、次のステップS228においてYESであると判定されて、図18の例の復号処理は終了となる。
以上、図18を参照して、図17の機能的構成を有する復号部54の復号処理の例について説明した。
即ち、以上、図3乃至図18を参照して、図2の符号化部52とそれに対応する復号部54との詳細について説明した。
ところで、本発明が適用される画像処理システムは、図2の例に限定されず、様々な実施の形態を取ることができる。即ち、本発明が適用される画像処理システムは、例えば、上述した図15の機能的構成を有する符号化部52と、上述した図17の機能的構成を有する復号部54とを含む構成であれば、その構成は特に限定されない。具体的には例えば、本発明が適用される画像処理システムは、図19に示されるように構成することもできる。
即ち、図19は、本発明が適用される画像処理システムの構成例を示している。
なお、図19の例の画像処理システムにおいて、図2の例の画像処理システムと対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図19と図2とを比較するに、図19の例の符号化装置41は、図2の例の符号化装置41に対して、アナログ歪み生成部451がさらに含むように構成されている。
アナログ歪み生成部451は、その名称の通り、再生装置1から出力されたアナログ画像信号Van1に対してアナログ歪みを積極的に生じさせる(アナログノイズを強制的に付加する)。そして、アナログ歪み生成部451は、アナログノイズが強制的に付加されたアナログ画像信号Van1をA/D変換部51に供給する。
なお、アナログ歪み生成部451の配置位置は、図58の例に限定されず、任意の位置でよい。例えば、復号装置42のD/A変換部55の後段や、再生装置1のD/A変換部12の後段に、アナログ歪み生成部451を配置させてもよい。
図19の例の画像処理システムにおけるその他の構成は、図2の例の画像処理システムにおける対応する構成と基本的に同様である。従って、図19の例の画像処理システムの動作は、アナログ歪み生成部451によりアナログ歪みがアナログ画像信号Van1に対して強制的に付加されることを除いて、図2の例の画像処理システムの動作と基本的に同様である。従って、その説明については省略する。
ところで、上述した一連の処理(或いはそのうちの一部分の処理)は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。
この場合、図2または図19の画像処理システムのうちの、符号化装置41や復号装置42の全体若しくはその一部分(例えば、符号化部52や復号部54等)は、例えば、図20に示される構成のコンピュータで構成することができる。
図20において、CPU(Central Processing Unit)501は、ROM(Read Only Memory)502に記録されているプログラム、または記憶部508からRAM(Random Access Memory)503にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM503にはまた、CPU501が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU501、ROM502、およびRAM503は、バス504を介して相互に接続されている。このバス504にはまた、入出力インタフェース505も接続されている。
入出力インタフェース505には、キーボード、マウスなどよりなる入力部506、ディスプレイなどよりなる出力部507、ハードディスクなどより構成される記憶部508、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部509が接続されている。通信部509は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置との通信処理を行う。
入出力インタフェース505にはまた、必要に応じてドライブ510が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体511が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部508にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図20に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)511により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM502や、記憶部508に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、上述したように、本明細書において、システムとは、複数の処理装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
また、符号化または復号の対象は、上述した例では画像信号とされたが、特に画像信号に限定されず、その他の任意の信号であってもよい。
さらにまた、上述した各種画像処理の単位は、上述した例ではフレームとされたが、基本的にアクセスユニットであればよい。ここで言うアクセスユニットとは、フレームのような画像全体若しくはそれを構成する画像データのみならず、画像の一部分(例えばフィールド)若しくは画像データといった画像の単位を言う。
従来の画像表示システムの構成例を示すブロック図である。 本発明が適用される画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 図2の画像処理システムのうちの符号化部52の構成例を示すブロック図である。 図3の大ブロック化部62の処理例を説明する図である。 図3の小ブロック化部63の処理例を説明する図である。 図3の基準点抽出部64の処理例を説明する図である。 図3の基準点抽出部64の処理例を説明する図である。 図3の基準点抽出部64の処理例を説明する図である。 図3の基準点抽出部64の処理例を説明する図である。 図3のコードブック生成部64の処理例を説明する図である。 図3のコードブック生成部64の処理例を説明する図であって、その処理結果であるコードブックの一例を示す図である。 図3の例の符号化部52の符号化処理例を説明するフローチャートである。 図2の画像処理システムのうちの、図3の例の符号化部52に対応する復号部54の構成例を示すブロック図である。 図13の例の復号部54の復号処理例を説明するフローチャートである。 図2の画像処理システムのうちの符号化部52の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図15の機能的構成の符号化部52の符号化処理例を説明するフローチャートである。 図2の画像処理システムのうちの、図15の機能的構成の符号化部52に対応する復号部54の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図17の機能的構成の復号部54の復号処理例を説明するフローチャートである。 本発明が適用される画像処理システムの図2とは異なる構成例を示すブロック図である。 本発明が適用される符号化装置または復号装置の少なくとも一部分のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1 再生装置, 2 表示部, 11 復号部, 12 D/A変換部, 31 記録再生装置, 41 符号化装置, 42 復号装置, 51 A/D変換部, 52 符号化部, 53 記録部, 54 復号部, 55 D/A変換部, 56 表示部, 61 入力部, 62 大ブロック化部, 63 小ブロック化部, 64 基準点抽出部, 65 コードブック生成部, 66 VQ部, 67 重畳部, 68 出力部, 71 入力部, 72 データ分解部, 73 コードブック生成部, 74 逆VQ部, 75 ブロック分解部, 76 出力部, 401 設定部401 分析部, 403 変換部, 404 重畳部, 411 データ分解部, 412 分析部, 413 逆変換部, 414 復号画像生成部, 451 アナログ歪み生成部, 501 CPU, 502 ROM, 503 RAM, 508 記憶部, 511 リムーバブル記録媒体

Claims (46)

  1. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段と
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  2. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置の符号化方法であって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とする符号化方法。
  3. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
  4. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  5. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段と
    を備えることを特徴とする復号装置。
  6. 1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
    前記分離手段は、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成手段をさらに備え、
    前記逆ベクトル量子化手段は、前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施す
    ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
  7. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置の復号方法であって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とする復号方法。
  8. 1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
    前記分離ステップは、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離するステップであり、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成ステップをさらに含み、
    前記逆ベクトル量子化ステップは、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すステップである
    ことを特徴とする請求項7に記載の復号方法。
  9. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
  10. アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  11. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置であって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、
    前記分割手段により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段と
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  12. 前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の符号化装置。
  13. 前記コードブック生成手段により処理対象とされている前記第1のブロックについて、それを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれを、前記第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表し、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点を基準点として設定する基準点設定手段
    をさらに備え、
    前記コードブック生成手段は、
    前記基準点設定手段により設定されたYA個の前記基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、
    YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、
    YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の前記第1のブロックについての前記コードブックとして生成する
    ことを特徴とする請求項11に記載の符号化装置。
  14. 前記ベクトル量子化手段により処理対象の前記第1のブロックに対して前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施された結果得られる符号化データに対して、前記基準点設定手段により設定された処理対象の前記第1のブロックについてのYA個の前記基準点を重畳したデータを出力する出力手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の符号化装置。
  15. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す符号化装置の符号化方法であって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とする符号化方法。
  16. 前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成ステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の符号化方法。
  17. 前記コードブック生成ステップの処理により処理対象とされている前記第1のブロックについて、それを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれを、前記第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表し、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点を基準点として設定する基準点設定ステップ
    をさらに含み、
    前記コードブック生成ステップは、
    前記基準点設定ステップの処理により設定されたYA個の前記基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点を決定し、
    YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、
    YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の前記第1のブロックについての前記コードブックとして生成する
    ステップである
    ことを特徴とする請求項15に記載の符号化方法。
  18. 前記ベクトル量子化ステップにより処理対象の前記第1のブロックに対して前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施された結果得られる符号化データに対して、前記基準点設定手段により設定された処理対象の前記第1のブロックについてのYA個の前記基準点を重畳したデータを、前記符号化装置が出力することを制御する出力制御ステップ
    をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の符号化方法。
  19. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
  20. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが入力データとして入力され、前記入力データに対して、ベクトル量子化方式の符号化処理を施す装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成ステップと、
    前記分割ステップの処理により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  21. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置であって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段と
    を備えることを特徴とする復号装置。
  22. 前記元データにはアナログ歪みが生じている
    ことを特徴とする請求項21に記載の復号装置。
  23. 1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
    前記分離手段は、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離し、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成手段をさらに備え、
    前記逆ベクトル量子化手段は、前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施す
    ことを特徴とする請求項21に記載の復号装置。
  24. さらに、処理対象の前記第1のブロックについて、それを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれが、前記第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表され、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点が基準点として設定され、
    設定されたYA個の前記基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点が決定され、YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードが付与され、YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータが、処理対象の前記第1のブロックについての前記コードブックとして生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれに含まれるYB個の代表点の決定に必要なYA個の基準点のそれぞれが、前記コードブック生成用情報としてそれぞれ対応付けられて重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力され、
    前記コードブック生成手段は、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、
    前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブック生成用情報のうちの、処理対象の前記符号化データに対応付けられた前記コードブック生成用情報であるYA個の前記基準点を取得し、
    取得されたYA個の前記基準点により形成される前記領域内の中から、YB個の前記代表点を決定し、
    YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、
    YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の前記符号化データに対応付けられた前記前記コードブックとして生成する
    ことを特徴とする請求項23に記載の復号装置。
  25. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される復号装置の復号方法であって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とする復号方法。
  26. 前記元データにはアナログ歪みが生じている
    ことを特徴とする請求項25に記載の復号方法。
  27. 1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれが重畳されたデータの代わりに、1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれを生成するために必要な情報であるコードブック生成用情報のそれぞれが重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力される場合には、
    前記分離ステップは、前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブック生成用情報のそれぞれとを分離するステップであり、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブック生成用情報を利用して、1以上の前記符号化データにそれぞれ対応付けられた前記コードブックを生成するコードブック生成ステップをさらに含み、
    前記逆ベクトル量子化ステップは、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成ステップの処理により生成された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、処理対象の前記符号化データに対して前記逆ベクトル量子化方式の復号処理を施すステップである
    ことを特徴とする請求項25に記載の復号方法。
  28. さらに、処理対象の前記第1のブロックについて、それを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれが、前記第2のブロックに対応するN個の画素を軸として有する座標系で定義される平面上のM個の点のそれぞれとして表され、M個の点のうちの所定のYA個(YAは、M未満の整数値)の点が基準点として設定され、
    設定されたYA個の前記基準点により形成される領域内の中から、YB個の代表点が決定され、YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードが付与され、YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータが、処理対象の前記第1のブロックについての前記コードブックとして生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれに含まれるYB個の代表点の決定に必要なYA個の基準点のそれぞれが、前記コードブック生成用情報としてそれぞれ対応付けられて重畳されたデータが、前記入力データのうちの少なくとも一部として入力され、
    前記コードブック生成手段は、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、
    前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブック生成用情報のうちの、処理対象の前記符号化データに対応付けられた前記コードブック生成用情報であるYA個の前記基準点を取得し、
    取得されたYA個の前記基準点により形成される前記領域内の中から、YB個の前記代表点を決定し、
    YB個の前記代表点のそれぞれに対して、識別子であるコードを付与し、
    YB個の前記代表点のそれぞれと、対応するコードのそれぞれとを含むデータを、処理対象の前記符号化データに対応付けられた前記前記コードブックとして生成する
    ステップである
    ことを特徴とする請求項27に記載の復号方法。
  29. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むプログラムを記録していることを特徴とする記録媒体。
  30. 1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として入力される装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離ステップの処理により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  31. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムにおいて、
    アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成される画像データが前記符号化部に入力データとして入力され、
    前記符号化部は、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段と
    を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  32. 前記情報処理システムは、
    前記符号化部の前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部
    を構成要素としてさらに含む
    ことを特徴とする請求項31に記載の情報処理システム。
  33. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法において、
    アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成される画像データが前記符号化部に入力データとして入力され、
    前記符号化部は、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割し、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成し、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施す
    処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  34. 前記情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、
    前記アナログ歪み生成部は、前記符号化部の前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせる
    ことを特徴とする請求項33に記載の情報処理方法。
  35. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムにおいて、
    1以上のアクセスユニットから構成される画像データが前記符号化部に入力データとして入力され、
    前記符号化部は、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成するコードブック生成手段と、
    前記分割手段により分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記コードブック生成手段により生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施すベクトル量子化手段と
    を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  36. 前記情報処理システムは、
    前記符号化部の前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部
    を構成要素としてさらに含む
    ことを特徴とする請求項35に記載の情報処理システム。
  37. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法において、
    1以上のアクセスユニットから構成される画像データが前記符号化部に入力データとして入力され、
    前記符号化部は、
    前記入力データのうちの所定の1つのアクセスユニットを処理対象に設定し、処理対象の前記アクセスユニットを、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割し、1以上の前記第1のブロックのそれぞれを、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割し、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックを処理対象毎に個別に生成し、
    分割されたM個の前記第1のブロックのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理を施す
    処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  38. 前記情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、
    前記アナログ歪み生成部は、前記符号化部の前記入力データに対してアナログ歪みを生じさせる
    ことを特徴とする請求項37に記載の情報処理方法。
  39. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムにおいて、
    前記符号化部、または、前記符号化部以外の装置により、
    アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として前記復号部に入力され、
    前記復号部は、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段と
    を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  40. 前記情報処理システムは、
    前記元データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部
    を構成要素としてさらに含む
    ことを特徴とする請求項39に記載の情報処理システム。
  41. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法において、
    前記符号化部、または、前記符号化部以外の装置により、
    アナログ歪みが生じている1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、
    前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記アクセスユニットが1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個(Nは2以上の整数値)の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分(Mは1以上の整数値)だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として前記復号部に入力され、
    前記復号部は、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離し、
    前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す
    処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  42. 前記情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、
    前記アナログ歪み生成部は、前記元データに対してアナログ歪みを生じさせる
    ことを特徴とする請求項41に記載の情報処理方法。
  43. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムにおいて、
    前記符号化部、または、前記符号化部以外の装置により、
    1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として前記復号部に入力され、
    前記復号部は、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離する分離手段と、
    前記分離手段により前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記分離手段により前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す逆ベクトル量子化手段と
    を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  44. 前記情報処理システムは、
    前記元データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部
    を構成要素としてさらに含む
    ことを特徴とする請求項43に記載の情報処理システム。
  45. 画像データを符号化する符号化部と、前記符号化部により符号化された前記画像データを復号する復号部とを構成要素として含む情報処理システムの情報処理方法において、
    前記符号化部、または、前記符号化部以外の装置により、
    1以上のアクセスユニットから構成されるデータが元データとされて、前記元データのうちの所定の1つのアクセスユニットが処理対象に設定され、処理対象の前記第1のアクセスユニットが、近接する(N×M)個(Nは2以上の整数値であり、Mは1以上の整数値)の画素分の画素データからなる1以上の第1のブロックに分割され、1以上の前記第1のブロックのそれぞれが、N個の画素分の画素データからなる第2のブロックにM個分だけ分割され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対してベクトル量子化方式の符号化処理を施すときに使用されるコードブックが処理対象毎に個別に生成され、
    分割された1以上の前記第1のブロックのそれぞれが処理対象に1つずつ順次設定され、生成された前記コードブックのうちの、処理対象の前記第1のブロックについてのコードブックを利用して、処理対象の前記第1のブロックを構成するM個の前記第2のブロックのそれぞれに対して、前記ベクトル量子化方式の符号化処理が施され、その結果、1以上の前記第1のブロックのそれぞれに対応する1以上の符号化データのそれぞれが生成され、
    1以上の前記符号化データのそれぞれに対して、それぞれの生成に利用された前記コードブックのそれぞれが対応付けられて重畳されたデータが、入力データのうちの少なくとも一部として前記復号部に入力され、
    前記復号部は、
    前記入力データから、1以上の前記符号化データのそれぞれと、それぞれに対応付けられた前記コードブックのそれぞれとを分離し、
    前記入力データから分離された1以上の前記符号化データのそれぞれを処理対象に1つずつ順次設定し、前記入力データから分離された前記コードブックのうちの処理対象の前記符号化データに対応付けられたコードブックを利用して、前記ベクトル量子化方式に対応する逆ベクトル量子化方式の復号処理を、処理対象の前記符号化データに対して施す
    処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  46. 前記情報処理システムは、画像データに対してアナログ歪みを生じさせるアナログ歪み生成部を構成要素としてさらに含み、
    前記アナログ歪み生成部は、前記元データに対してアナログ歪みを生じさせる
    ことを特徴とする請求項41に記載の情報処理方法。
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