JP2006238373A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止することができるようにする。
【解決手段】 記録装置113では、再生装置111からのアナログ画像信号Van1を利用して、符号化デジタル画像信号Vcd1を記録媒体122に記録するとともに、その記録媒体122に記録された符号化デジタル画像信号Vcd1が、例えば、再生装置111などの所定の再生装置において再生されてディスプレイ112に表示されたときの画像をディスプレイ143に表示する。記録媒体122を再生装置111で再生したときにディスプレイ112に表示される画像の画質は、コピー元の記録媒体121を再生装置111で再生したときにディスプレイ112に表示される画像の画質よりも、著しく劣化したものとなる。本発明は、例えば、画像信号を符号化または復号する符号化装置または復号装置に適用できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、アナログ信号を利用した不正コピーを防止する符号化装置および方法、復号装置および方法、画像処理システムおよび画像処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
近年、テレビ番組などのコンテンツをデジタル信号でHD(ハードディスク)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に記録するデジタル記録再生装置が急速に普及してきている。
HDやDVDを記録媒体とするデジタル記録再生装置の普及により、視聴者であるユーザが、テレビ番組などを高品質に記録媒体に記録することが容易にできるようになった。
一方で、デジタル記録再生装置の普及により、DVDなどで販売されている、テレビ番組や映画などのコンテンツを不正にコピーすることが容易になるという側面もある。
図1は、記録媒体に記録されたコンテンツを再生し、ディスプレイに表示させるとともに、再生されたコンテンツを他の記録媒体に記録する画像処理システムの構成の一例を示している。
図1において、画像処理システム1は、DVDなどの光ディスク等の図示せぬ記録媒体に記録されたコンテンツの画像信号を再生し、その結果得られるアナログ画像信号Vanを出力する再生装置11、再生装置11が出力するアナログ画像信号Vanを画像として表示するディスプレイ12、および、再生装置11が出力するアナログ画像信号Vanを利用して、光ディスク等の図示せぬ他の記録媒体に記録する記録装置13により構成されている。
再生装置11は、復号化部21とD/A(Digital-to-Analog)変換部22とから構成されている。復号化部21は、記録媒体から読み出した符号化デジタル画像信号を復号化し、その結果得られるデジタル画像信号をD/A変換部22に供給する。D/A変換部22は、復号化部21から供給されたデジタル画像信号をアナログ信号に変換し、その結果得られるアナログ画像信号Vanを出力する。
ディスプレイ12は、例えばCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、D/A変換部22からのアナログ画像信号Vanを画像として表示する。これにより、ユーザは、記録媒体に記録されている画像信号に対応する画像を見ることができる。
また、再生装置11から出力されたアナログ画像信号Vanは、記録装置13にも供給(入力)される。
記録装置13は、A/D(Analog-to-Digital)変換部31、符号化部32、および記録部33により構成され、入力されるアナログ画像信号Vanを光ディスク等の図示せぬ記録媒体に記録する。
A/D変換部31には、再生装置11が出力するアナログ画像信号Vanが入力される。A/D変換部31は、入力されたアナログ画像信号Vanをデジタル信号に変換し、その結果得られるデジタル画像信号Vdgを符号化部32に供給する。符号化部32は、A/D変換部31からのデジタル画像信号Vdgを符号化し、その結果得られる符号化デジタル画像信号Vcdを記録部33に供給する。記録部33は、符号化デジタル画像信号Vcdを記録媒体に記録する。
以上のように構成される画像処理システム1では、再生装置11から出力されたアナログ画像信号Vanを利用して、再生された記録媒体と異なる記録媒体に画像信号を記録することができる。即ち、再生装置11が出力するアナログ画像信号Vanを利用して、コンテンツ(の画像信号)が、不正にコピーされるおそれがある。
従来、このようなアナログ画像信号Vanを利用した不正コピーを防止するために、著作権保護がなされている場合には、アナログ画像信号Vanをスクランブル処理して出力する、あるいはアナログ画像信号Vanの出力を禁止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、再生側の圧縮復号部または記録側の圧縮符号化部のいずれか一方もしくは両方に雑音情報発生部を設け、デジタルビデオデータに1回の処理では画像再生時に識別できない程度の雑音情報を埋め込むことにより、コピー自体は可能であるが、複数回繰り返すと画像が著しく劣化し、これによって実質的にコピーの回数を制限するデジタルビデオ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1のようにアナログ画像信号Vanをスクランブル処理して出力する、あるいはアナログ画像信号Vanの出力を禁止する方法では、不正コピーを防止することはできるが、ディスプレイ12に正常な画像を表示することもできなくなるという問題が発生する。
また、特許文献2のように、再生側の圧縮復号部または記録側の圧縮符号化部で雑音情報を埋め込む方法では、雑音情報発生部とこれを埋め込むための回路が必要となり、回路規模が増大するという問題がある。
そこで、画像が表示されなくなることや回路規模の増大を招くこと等の不都合を発生することなく、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止する手法が、本出願人により提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−245270号公報 特開平10−289522号公報 特開2004−289685号公報
特許文献3に記載の手法では、アナログ画像信号をA/D変換することにより得られるデジタル画像信号の位相ズレ等のアナログノイズに着目し、そのデジタル画像信号をアナログノイズに着目した符号化を行うことによってコピー前の画像の質を落とさずに、良好な質を維持したままでのコピーを不可能とし、これによりアナログ画像信号を利用した不正コピーを防止するが、デジタルコンテンツの流通が一般的になっている近年においては、上述のように不正コピーを防止するための別の手法の提案が要請されている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、アナログ信号を利用した不正コピーを防止することができるようにするものである。
本発明の符号化装置は、入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、入力画像データをブロック化する第1のブロック化手段と、基準画像データをブロック化する第2のブロック化手段と、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出手段と、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化手段とを備えることを特徴とする。
検出手段は、基準画像データ中のブロックのうち、第1のブロックの波形パターンと相関が高いブロックを第2のブロックとすることができる。
検出手段に、第1のブロックの波形パターンと、基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行うマッチング手段を設けることができる。
検出手段に、第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段をさらに設け、マッチング手段には、幾何変換手段により幾何変換された第1のブロックの波形パターンと、基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行わせることができる。
検出手段に、第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段と、基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段とをさらに設け、マッチング手段には、第1のブロック補正手段により補正された第1のブロックの波形パターンと、第2のブロック補正手段により補正された基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行わせることができる。
検出手段に、第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段と、基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段と、
第1のブロック補正手段により補正された第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段とをさらに備え、マッチング手段には、幾何変換手段により幾何変換された第1のブロックの波形パターンと、第2のブロック補正手段により補正された基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行わせることができる。
幾何変換手段は、第1のブロックを回転させ若しくは反転させるか、または回転と反転の両方を行うことができる。
符号化手段に、第1のブロックと第2のブロックとの差分を演算する差分演算手段と、差分演算手段により演算された差分データを符号化する差分符号化手段とを設けることができる。
符号化手段に、第1のブロックと第2のブロックを合成する合成手段と、合成手段により合成されたブロックを符号化する合成ブロック符号化手段とを設けることができる。
入力画像データにノイズを付加するノイズ付加手段をさらに設けることができる。
第2のブロックの基準画像データ上の位置データと、符号化手段による符号化の結果得られた符号化データを出力する出力手段をさらに設けることができる。
本発明の符号化方法は、入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1のプログラムは、入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の符号化装置および方法、並びに第1のプログラムにおいては、入力画像データがブロック化され、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データがブロック化され、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックが第2のブロックとして検出され、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化が行われる。
本発明の復号装置は、ブロック化された対象画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力手段と、符号化データを復号する復号手段と、復号手段により復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明の復号方法は、ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、符号化データを復号する復号ステップと、復号ステップの処理で復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、符号化データを復号する復号ステップと、
復号ステップの処理で復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2のプログラムは、ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、符号化データを復号する復号ステップと、復号ステップの処理で復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の復号装置および方法、並びに第2のプログラムにおいては、ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データが入力され、符号化データが復号され、復号されたデータと位置データを用いて、出力画像が生成される。
本発明の第1の、入力画像データを符号化する符号化部および符号化された入力画像データを復号する復号部を備え、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムは、符号化部は、入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、入力画像データをブロック化する第1のブロック化手段と、基準画像データをブロック化する第2のブロック化手段と、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出手段と、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化手段とを備えることを特徴とする。
符号化部に、入力画像データにノイズを付加するノイズ付加手段をさらに設けることができる。
本発明の第1の、入力画像データを符号化する符号化部および符号化された入力画像データを復号する復号部を備え、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムの画像処理方法は、符号化部の符号化方法は、入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第1の画像処理装置および方法においては、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化し、符号化方法では、入力画像データがブロック化され、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データがブロック化され、入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックが第2のブロックとして検出され、第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化が行われる。
本発明の第2の、入力画像データを符号化する符号化部および符号化された入力画像データを復号する復号部を備え、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムは、復号部は、ブロック化された入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、入力画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに入力画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて入力画像データが符号化された符号化データを入力する入力手段と、符号化データを復号する復号手段と、復号手段により復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
復号化部に、復号手段の出力にノイズを付加するノイズ付加手段をさらに設けることができる。
本発明の第2の、入力画像データを符号化する符号化部および符号化された入力画像データを復号する復号部を備え、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムの画像処理方法は、復号部における復号方法は、ブロック化された入力画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに入力画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて入力画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、符号化データを復号する復号ステップと、復号ステップの処理で復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の第2の、入力画像データを符号化する符号化部および符号化された入力画像データを復号する復号部を備え、入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムおよび画像処理方法においては、復号部における復号方法では、ブロック化された入力画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに入力画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて入力画像データが符号化された符号化データが入力され、符号化データが復号され、復号されたデータと位置データを用いて、出力画像が生成される。
本発明によれば、アナログ画像信号を利用した不正コピーを防止することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の符号化装置は、
入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段(例えば、図3の基準画像メモリ251)と、
入力画像データをブロック化する第1のブロック化手段(例えば、図3のブロック化回路212)と、
基準画像データをブロック化する第2のブロック化手段(例えば、図3のサーチ範囲ブロック化回路252)と、
入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出手段(例えば、図3の検出部411)と、
第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化手段(例えば、図3の符号化部412)と
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の符号化装置は、
検出手段(例えば、図3のマッチング演算回路311)は、基準画像データ中のブロックのうち、第1のブロックの波形パターンと相関が高いブロックを第2のブロックとする
ことを特徴とする。
請求項3に記載の符号化装置は、
検出手段は、第1のブロックの波形パターンと、基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行うマッチング手段(例えば、図3のマッチング演算回路311)
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の符号化装置は、
検出手段は、
第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段(例えば、図3の回転反転回路218)をさらに備え、
マッチング手段は、
幾何変換手段により幾何変換された第1のブロックの波形パターンと、基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
ことを特徴とする。
請求項5に記載の符号化装置は、
検出手段は、
第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段(例えば、図3の最大値検出回路213乃至除算器217)と、
基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段(例えば、図3の最大値検出回路253乃至除算器257)と
をさらに備え、
マッチング手段は、第1のブロック補正手段により補正された第1のブロックの波形パターンと、第2のブロック補正手段により補正された基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
ことを特徴とする。
請求項6に記載の符号化装置は、
検出手段は、
第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段(例えば、図3の回転反転回路218)と、
幾何変換手段により幾何変換された第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段(例えば、図3の最大値検出回路213乃至除算器217)と、
基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段(例えば、図3の最大値検出回路253乃至除算器257)と
をさらに備え、
マッチング手段は、第1のブロック補正手段により補正された第1のブロックの波形パターンと、第2のブロック補正手段により補正された基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
ことを特徴とする。
請求項7に記載の符号化装置は、
幾何変換手段は、第1のブロックを回転させ若しくは反転させるか、または回転と反転の両方を行う(例えば、図5およぶ図6)
ことを特徴とする。
請求項8に記載の符号化装置は、
符号化手段は、
第1のブロックと第2のブロックとの差分を演算する差分演算手段(例えば、図3の差分演算回路351)と、
差分演算手段により演算された差分データを符号化する差分符号化手段(例えば、図3の符号化回路352)と
を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の符号化装置は、
符号化手段は、
第1のブロックと第2のブロックを合成する合成手段(例えば、図15のブロック合成回路621)と、
合成手段により合成されたブロックを符号化する合成ブロック符号化手段(例えば、図15の符号化回路622)と
を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の符号化装置は、
入力画像データにノイズを付加するノイズ付加手段(例えば、図13のノイズ付加部601)
をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の符号化装置は、
第2のブロックの基準画像データ上の位置データと、符号化手段による符号化の結果得られた符号化データを出力する出力手段(例えば、図3の出力端子353)
をさらに備えることを特徴とする。
請求項12に記載の符号化方法は、
入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップ(例えば、図10のステップS1)と、
基準画像記憶手段に記憶されている入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップ(例えば、図10のステップS4)と、
入力画像データ中の第1のブロックと対応する、基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップ(例えば、図10のステップS5)と、
第1のブロックと第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップ(例えば、図10のステップS6)と
を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の記録媒体のプログラム、請求項14に記載のプログラムの各ステップの具体例も、請求項12に記載の符号化方法の各ステップの発明の実施の形態における具体例と同様である。
請求項15に記載の復号装置は、
ブロック化された対象画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段(例えば、図11の基準画像メモリ513)と、
対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力手段(例えば、図11のデータ分解回路512)と、
符号化データを復号する復号手段(例えば、図11の処理ブロック抽出回路514乃至加算器524)と、
復号手段により復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成手段(例えば、図11のブロック分解回路525)と
を備えることを特徴とする。
請求項16に記載の復号方法は、
ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに対象画像データのブロックと、対応する基準画像データ中のブロックを用いて対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップ(例えば、図12のステップS21)と、
符号化データを復号する復号ステップ(例えば、図12のステップS22乃至ステップS27)と、
復号ステップの処理で復号されたデータと位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップ(例えば、図12のステップS28)と
を含むことを特徴とする。
請求項17に記載の記録媒体のプログラム、請求項18に記載のプログラムの各ステップの具体例も、請求項16に記載の復号方法の各ステップの発明の実施の形態における具体例と同様である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した画像処理システム50の構成例を示している。
再生装置111は、例えばDVDなどの光ディスク等の記録媒体121に記録された画像(オリジナルのコンテンツ)または記録媒体122に記録装置113により記録された画像(コピーのコンテンツ)を再生し、その結果得られたアナログ画像信号Van1を、ディスプレイ112および記録装置113に出力する。
ディスプレイ112は、CRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、再生装置111から出力されたアナログ画像信号Van1に対応する画像を表示する。
記録装置113は、再生装置111から出力されたアナログ画像信号Van1を符号化して、記録媒体122に記録する(コピーする)。
すなわち画像処理システム101では、記録媒体(例えば、記録媒体121または記録媒体122)に記録されているコンテンツが再生復号される結果得られたアナログ画像信号Vanに基づく、記録媒体122へのコンテンツ(の画像信号)のコピーが可能であるが、後述するように符号化することで、コンテンツがコピーされる毎に、画質(例えば、S/N(Signal-to-Noise)、視覚的劣化の評価)が劣化するようになされている。
記録装置113はまた、記録媒体122に記録するために符号化した画像を再生してディスプレイ143に表示することができる。これによりユーザは記録媒体122に記録された画像(コピー)が所定の再生装置(例えば、再生装置111)で再生されたときの画像の品質等を確認することができる。
再生装置111と記録装置113の詳細について説明する。
はじめに再生装置111の構成例を説明する。
再生装置111の復号化部131は、記録媒体121から読み出された符号化デジタル画像信号(オリジナルのコンテンツの符号化デジタル画像信号)や記録媒体122から読み出された符号化デジタル画像信号(コピーのコンテンツの符号化デジタル画像信号)を復号化し(復号し)、その結果得られる復号化デジタル画像信号Vdg0をD/A変換部132に供給する。
D/A(Digital-to-Analog)変換部132は、復号化部131から供給された復号化デジタル画像信号Vdg0をアナログ信号に変換し、その結果得られるアナログ画像信号Van1をディスプレイ112および記録装置113に出力する。
記録装置113の構成について説明する。
記録部141(符号化装置)は、再生装置111からのアナログ画像信号Van1を符号化デジタル画像信号Vcd1に符号化して、記録媒体122に記録するとともに、再生部142に供給する。
すなわち記録部141のA/D(Analog-to-Digital)変換部151は、再生装置111から供給されたアナログ画像信号Van1をデジタル信号に変換し、その結果得られたデジタル画像信号Vdg1を符号化部152に供給する。
符号化部152は、A/D変換部151から供給されたデジタル画像信号Vdg1を符号化し、その結果得られた符号化デジタル画像信号Vcd1を媒体記録部153および再生部142(の復号化部155)に供給する。
媒体記録部153は、符号化部152から供給された符号化デジタル画像信号Vcd1を記録媒体122に記録する(再生装置111からのアナログ画像信号Van1を利用したコピーが行われる)。
再生部142(復号装置)は、記録媒体122に記録される符号化デジタル画像信号Vcd1と同じ符号化デジタル画像信号Vcd1を再生し、再生した画像をディスプレイ143に表示させる。
すなわち再生部142の復号化部155は、記録部141の符号化部152から供給された符号化デジタル画像信号Vcd1を復号化し(復号し)、その結果得られた復号化デジタル画像信号Vdg2をD/A変換部156に供給する。
D/A変換部156は、復号化部155から供給された復号化デジタル画像信号Vdg2をアナログ信号に変換し、その結果得られたアナログ画像信号Van2をディスプレイ143に出力する。
ディスプレイ143は、CRTやLCD等で構成され、再生部142(のD/A変換部95)から出力されたアナログ画像信号Van2に対応する画像を表示する。これにより、ユーザは、記録媒体122に記録される符号化デジタル画像信号Vcd1が再度再生されて表示されたときの画像(画質)を確認することができる。
次に記録装置113の符号化部152の構成例を、図3を参照して説明する。
入力端子211には、A/D変換部151(図2)から供給されたデジタル画像信号Vdg1(入力画像)が入力され、そのデジタル画像信号Vdg1は、フレーム単位で、ブロック化回路212に供給される。
ブロック化回路212は、入力端子211を介して供給されたデジタル画像信号Vdg1に対応する、640×480画素などの所定の画素数を有する入力フレーム(有効画面の画像)を、例えば、図4に示すように、8×8画素(水平方向×垂直方向)の大きさのブロックBLに分割する。なお、図4中の丸印(○)は、フレームを構成する各画素を表している。
ブロック化回路212は、分割した各ブロックBLのそれぞれを順次注目ブロックBLcとして、最大値検出回路213、最小値検出回路214、および減算器216のそれぞれに供給する。
最大値検出回路213は、ブロック化回路212から供給された注目ブロックBLcを構成する画素の画素値の最大値Vcdmaxを検出し、減算器215に供給する。
最小値検出回路214は、ブロック化回路212から供給された注目ブロックBLcを構成する画素の画素値の最小値Vcdminを検出し、減算器215、減算器216、および出力端子353にそれぞれ供給する。
減算器215は、最大値検出回路213から供給された注目ブロックBLcの最大値Vcdmaxから、最小値検出回路214から供給された注目ブロックBLcの最小値Vcdminを減算し、その減算結果(すなわち注目ブロックBLcの画素値のダイナミックレンジVcddr(=Vcdmax−Vcdmin))を、除算器217および出力端子353に供給する。
減算器216は、ブロック化回路212から供給された注目ブロックBLcを構成する各画素の画素値から、最小値検出回路214から供給された最小値Vcdminをそれぞれ減算して、その結果得られた注目ブロックBLc(すなわち最小値Vcdmin分オフセットされた注目ブロックBLc)を、除算器217に供給する。
除算器217は、減算器216から供給された注目ブロックBLcを構成する各画素の画素値を、減算器215から供給されたダイナミックレンジVcddrで除算して、回転反転回路218に供給する。すなわち最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された注目ブロックBLcが回転反転回路218に供給される。
回転反転回路218は、除算器217から供給された注目ブロックBLc(最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された注目ブロックBLc)から、データの位相が異なる複数のブロック(注目ブロックBLcを構成する画素の配置が異なるブロック)を生成する。
具体的には回転反転回路218は、図5に示すように、除算器217から供給された注目ブロックBLc−1(図5A)を時計回り方向に90°回転させたブロックBLc−2(図5B)、180°回転させたブロックBLc−3(図5C)、および270°回転させたブロックBLc−4(図5D)を生成する。
なお図5中の丸印(○)は、注目ブロックBLcを構成する画素を表し、注目ブロックBLcの回転の様子を表すために所定模様が付されている。なお、同じ模様が付された画素も回転によってその位相は変化している。
回転反転回路218はまた、除算器217から供給された注目ブロックBLc−1と、その注目ブロックBLc−1を回転させて得た3個のブロックBLc−2乃至BL−4を、図6に示すように、それぞれ、水平方向に2等分する垂直の中線を対象に反転させる(データの位相を反転させる)。
図6AのブロックBLc−5は、注目ブロックBLc−1が、図6BのブロックBLc−6は、ブロックBLc−2が、図6CのブロックBLc−7は、ブロックBLc−3が、そして図6DのブロックBLc−8は、ブロックBLc−4が、それぞれ反転されることによって得られたブロックである。
回転反転回路218は、このようにして位相が異なる複数のブロックを生成する。なおここで注目ブロックBLc(注目ブロックBLc−1)と、注目ブロックBLc−1の位相が変換されて得られた7個のブロック(ブロックBLc−2乃至BLc−8)を、以下において、個々に区別する必要がない場合、候補注目ブロックBLcと称する。
なお回転反転回路218は、候補注目ブロックBLcを供給する際、候補注目ブロックBLcのそれぞれの位相を表す情報(0°回転反転なし、0°回転反転あり、90°回転反転なし、90°回転反転あり、180°回転反転なし、180°回転反転あり、270°回転反転なし、270°回転反転あり)を候補注目ブロックBLcに対応させてマッチング演算回路311およびブロック抽出回路312に供給する。
基準画像メモリ251には、デジタル画像信号Vdg1に対応する画像と異なる別の基準画像Vdが記憶されている。例えば、入力画像Vdg1が図7Aに示すようなある風景の画像である場合、基準画像Vdは、例えば図7Bに示すような、その風景には存在しないような画像(静止画)とすることができる。
図3に戻り、サーチ範囲ブロック化回路252は、基準画像メモリ251に記憶されている基準画像Vdの所定の範囲から、注目ブロックBLcと同じ大きさのブロック(8×8画素のブロック)BLpを抽出し、それぞれを最大値検出回路253、最小値検出回路254、および減算器256にそれぞれ供給する。
具体的にはサーチ範囲ブロック化回路252は、図8Aに示すように、基準画像Vdの、注目ブロックBLc(図8B)に対応するブロックBLpを中心とする所定の範囲をサーチ範囲SRとする。図8Aの例では、基準画像Vdの、注目ブロックBLcに対応するブロックBLpを中心として水平方向に64画素、および垂直方向に64画素を有する領域(136×136画素の領域)(17×17ブロックBLの領域)がサーチ範囲SRとされる。
サーチ範囲ブロック化回路252は、決定したサーチ範囲SRを、図9に示すように、画素が重複しないようにブロック化するとともに、その結果得られたブロック(8×8画素のブロック)(以下、処理ブロックと称する)BLpを、最大値検出回路253、最小値検出回路254、および減算器256にそれぞれ供給する。図9の例では、289(=17×17)個の処理ブロックBLpが、最大値検出回路253、最小値検出回路254、および減算器256に供給される。
なお、図9中の四角印(□)は、処理ブロック(8×8画素)BLpを表している。
図3に戻り最大検出回路253は、サーチ範囲ブロック化回路252から供給された各処理ブロックの最大値を検出し、減算器255に供給する。
最小値検出回路254は、サーチ範囲ブロック化回路252から供給された各処理ブロックの最小値を検出し、減算器255および減算器256にそれぞれ供給する。
減算器255は、処理ブロックBLp毎に、最大値検出回路253から供給された最大値と、最小値検出回路254から供給された最小値を減算して、その減算結果(すなわち各処理ブロックBLpのダイナミックレンジ)を除算器257に供給する。
減算器256は、サーチ範囲ブロック化回路252から供給された処理ブロックBLpの各画素の画素値から、最小値検出回路254から供給されたその処理ブロックBLpの最小値を減算して、その結果得られた処理ブロック(すなわち最小値分オフセットされた処理ブロック)BLpを除算器257に供給する。
除算器257は、減算器256から供給された処理ブロックBLpの各画素の画素値を、減算器255から供給されたその処理ブロックBLpのダイナミックレンジで除算して、インデックスバッファ258に供給する。すなわち最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化された処理ブロック(以下、このような処理ブロックを候補処理ブロックと称する)BLpがインデックスバッファ258に供給される。
インデックスバッファ258は、除算器257から供給された候補処理ブロック(最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化された処理ブロック)BLpを記憶し、適宜、マッチング演算回路311およびブロック抽出回路313に供給する。
マッチング演算回路311は、回転反転回路218から供給された候補注目ブロック(この例の場合、8個の候補注目ブロック)BLcのそれぞれと、インデックスバッファ258から供給される候補処理ブロック(289個の候補処理ブロック)BLpのそれぞれと、対応する画素間(位相間)の差分絶対値の総和を算出するとともに、最小の総和が得られた候補注目ブロック(以下、対応注目ブロックと称する)BLcと候補処理ブロック(以下、対応処理ブロックと称する)BLpの組みを検出する。
マッチング演算回路311は、検出した対応注目ブロックBLcの位相を示すインデックス情報(0°回転反転なし、0°回転反転あり、90°回転反転なし、90°回転反転あり、180°回転反転なし、180°回転反転あり、270°回転反転なし、または270°回転反転ありのいずれかを示す情報)Vcdrをブロック抽出回路312および出力端子353に供給するとともに、対応処理ブロックBLpの基準画像Vd上の位置を示すインデックス情報Vcdpを、ブロック抽出回路313および出力端子353に供給する。
ブロック抽出回路312は、回転反転回路218から供給された1個の注目ブロックBLcに対応する8個の候補注目ブロックBLcから、マッチング演算回路311から供給されたインデックス情報Vcdrが示す位相を有する候補注目ブロック(すなわち、対応注目ブロック)BLcを抽出し、差分演算回路351に供給する。
ブロック抽出回路313は、インデックスバッファ258から供給された289個の候補処理ブロックBLpから、マッチング演算回路311から供給されたインデックス情報Vcdpに対応する候補処理ブロック(すなわち、対応処理ブロック)BLpを抽出し、差分演算回路351に供給する。
差分演算回路351は、ブロック抽出回路312から供給された対応注目ブロックBLcと、ブロック抽出回路313から供給された対応処理ブロックBLpの差分を演算し、その演算結果(差分データ)を、符号化回路352に供給する。
符号化回路352は、差分演算回路351から供給されたブロック間差分データをDCT(Discrete Cosine Transform)変換し、その結果得られたDCT係数を量子化する。この場合、全てのDCT係数を同一の値で除算してもよいし、高周波成分が除去されるように、高周波成分のDCT係数に対しては、低周波成分のDCT係数より大きな値で除算するようにしてもよい。
符号化回路352は、量子化されたDCT係数を、例えばハフマン符号などによるエントロピー符号化(可変長符号化)を行い、その結果得られる符号化データVcdoを出力端子353に供給する。
出力端子353には、各ブロックBL(注目ブロックBLcとされたブロックBL)の、最小値検出回路214からの最小値Vcdmin、減算器215からのダイナミックレンジVcddr、マッチング演算回路311からのインデックス情報VcdrおよびVcdp、並びに符号化回路352からの符号化データVcdoがそれぞれ入力される。出力端子353からは、ブロックBL毎のこれらの情報が、フレーム単位で、媒体記録部153および再生部142(図2)に出力される。
すなわち、最大値検出回路213乃至回転反転回路218、最大値検出回路253乃至インデックスバッファ258、およびマッチング演算回路311乃至ブロック抽出回路313が、検出部411を構成し、入力画像中のブロックBLの波形パターン(例えば、最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化されるとともに、回転反転により位相が変換された画素値のパターン)と相関が高い波形パターンを有する基準画像Vd中のブロックを、入力画像中のブロックBLに対応するブロック(対応処理ブロック)BLpとして検出する。
また差分演算回路351および符号化回路352が、符号化部412を構成し、入力画像のブロックBLと、検出部411により検出された基準画像Vdの対応処理ブロックBLpを用いて、不可逆符号化を行う。
なおこの例では、複数の候補注目ブロックBLcの中から対応注目ブロックBLが抽出され、抽出された対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLpを利用して符号化したが、注目ブロックBLcそのものと、対応処理ブロックBLpを利用して符号化することもできる。
また図3の例では、注目ブロックBLcと処理ブロックBLcを、その最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化したが、そのような補正を行わないようにすることもできる。
また回転反転回路218は、ブロックBLを回転および反転させたが、回転または反転のいずれか一方を行うようにすることもできる。
次に符号化部152の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1において、ブロック化回路212は、入力端子211を介して入力された1フレーム分のデジタル画像信号Vdg1をブロック化する(図4)。
次にステップS2において、注目ブロックBLcが最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化される。
すなわち最大値検出回路213は、注目ブロックBLcの画素値の最大値Vcdmaxを検出し、最小値検出回路214は、注目ブロックBLcの画素値の最小値Vcdminを検出する。
減算器215は、注目ブロックBLcの最大値Vcdmaxから、注目ブロックBLcの最小値Vcdminを減算する(ダイナミックレンジVcddrを算出する)。
減算器216は、注目ブロックBLcの各画素の画素値から、注目ブロックBLcの最小値Vcdminをオフセットとして減算する。
除算器217は、最小値Vcdmin分オフセットされた注目ブロックBLcの各画素の画素値を、注目ブロックBLcのダイナミックレンジVcddrで除算して、回転反転回路218に供給する。
ステップS3において、回転反転回路218は、除算器217から供給された注目ブロックBLc(最小値Vcdmin分オフセットされダイナミックレンジVcddrで正規化された注目ブロックBLc)に対して図5および図6に示した回転反転処理を行って、それぞれデータの位相が異なる8個の候補注目ブロックBLcを生成する。
次にステップS4において、処理ブロックBLpが最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化される(候補処理ブロックBLpが生成される)。
すなわちサーチ範囲ブロック化回路252は、基準画像メモリ251に記憶されている基準画像Vdに設けたサーチ範囲SRから処理ブロックBLpを抽出し、最大値検出回路253、最小値検出回路254、および減算器256にそれぞれ供給する。
最大検出回路253は、各処理ブロックBLpの最大値を検出し、最小値検出回路254は、その最小値を検出する。
減算器255は、処理ブロック毎に、最大値検出回路253から供給された最大値と、最小値検出回路254から供給された最小値を減算してダイナミックレンジを算出する。
減算器256は、各処理ブロックから、その最小値をオフセットとして減算する。
除算器257は、最小値分オフセットされた処理ブロックBLpの各画素の画素値を、そのダイナミックレンジで除算して、インデックスバッファ258に供給する。
ステップS5において、符号化される対応注目ブロックBLcおよび対応処理ブロックBLpが検出される。
すなわちマッチング演算回路311は、回転反転回路218から供給された8個の候補注目ブロックBLcのそれぞれと、インデックスバッファ258から供給された289個の候補処理ブロックBLpのそれぞれとの差分絶対値の総和を算出するとともに、最小の総和が得られた候補注目ブロックBLc(対応注目ブロックBLc)と候補処理ブロック(対応処理ブロックBLp)の組みを検出する。
マッチング演算回路311は、検出した対応注目ブロックBLcの位相を表すインデックス情報Vcdrをブロック抽出回路312に供給するとともに、検出した対応処理ブロックBLpの基準画像Vd上の位置を示すインデックス情報Vcdpを、ブロック抽出回路313に供給する。
ブロック抽出回路312は、回転反転回路218から供給された8個の候補注目ブロックBLcから、マッチング演算回路311から供給されたインデックス情報Vcdrに対応する候補注目ブロック(対応注目ブロック)BLcを抽出し、差分演算回路351に供給する。
ブロック抽出回路313は、インデックスバッファ258から供給された289個の候補処理ブロックBLpから、マッチング演算回路311から供給されたインデックス情報Vcdpに対応する候補処理ブロック(対応処理ブロック)BLpを抽出し、差分演算回路351に供給する。
ステップS6において、対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックに基づく符号化が行われる。
すなわち差分演算回路351は、ブロック抽出回路312から供給された対応注目ブロックBLcを構成する各画素の画素値と、ブロック抽出回路313から供給された対応処理ブロックBLpを構成する各画素の画素値との差分を演算し、その演算結果(差分データ)を、符号化回路352に供給する。
符号化回路352は、差分演算回路351から供給された差分データをDCT変換して、各基底における出力を量子化するとともに符号化し、その結果得られた符号化データVcdoを出力端子353に出力する。
ステップS7において、ブロック化回路212は、1フレームを構成する全てのブロックBLを注目ブロックBLcとして出力したか、すなわち、1フレームの全てのブロックBLに対して上述したステップS2乃至S6の処理が行われたかを判定し、まだ処理されていないブロックBLが存在すると判定した場合、ステップS2に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
一方、ステップS7で、全てのブロックBLが処理されたと判定された場合、ステップS8に進み、出力端子353からは、1フレームを構成するブロックBLそれぞれの、最小値Vcdmin、ダイナミックレンジVcddr、インデックス情報VcdrおよびVcdp、並びに符号化データVcdoからなる1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcd1が媒体記録部153および再生部142(の復号化部155)に供給(出力)される。
ステップS9において、ブロック化回路212は、まだ処理するフレームの画像があるか、すなわち、次に処理するフレームの画像がA/D変換部151から供給されたか否かを判定し、まだ処理するフレームの画像があると判定された場合、ステップS1に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS9で、処理するフレームがないと判定された場合、すなわち、次に処理するフレームがA/D変換部151から供給されない場合、処理は終了する。
次に、図2の記録装置113の再生部142の復号化部155の構成例を、図11を参照して説明する。
入力端子511には、記録部141の符号化部152(図3)から供給された符号化デジタル画像信号(入力画像のブロックBLが、対応する基準画像Vdの対応処理ブロックBLpを用いて符号化された符号化デジタル画像信号)Vcd1が入力され、その符号化デジタル画像信号Vcd1は、フレーム単位で、データ分解回路512に供給される。
データ分解回路512は、入力端子511を介して供給された1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcd1を、その1フレームを構成するブロックBL毎の、最小値Vcdmin、ダイナミックレンジVcddr、インデックス情報VcdrおよびVcdp、および符号化データVcdoに分解する。
データ分解回路512は、分解して得た、インデックス情報Vcdpを処理ブロック抽出回路514に、符号化データVcdoをブロック復号化回路520に、インデックス情報Vcdrを回転反転補正回路522に、ダイナミックレンジVcddrを積算器523に、そして最小値Vcdminを加算器524に、それぞれブロックBL毎に供給する。
基準画像メモリ513には、符号化部152の基準画像メモリ251(図3)に記憶されている基準画像Vdと同じ画像Vdが記憶されている。
処理ブロック抽出回路514は、データ分解回路512からのインデックス情報(符号化時の対応処理ブロックBLpを示す情報)Vcdpに基づいて、基準画像メモリ513に記憶されている基準画像Vdから、処理ブロック(符号化時の対応処理ブロックBLpと同一の処理ブロック)BLpを抽出し、最大値検出回路515、最小値検出回路516、および減算器518にそれぞれ供給する。
最大値検出回路515は、処理ブロック抽出回路514から供給された処理ブロックBLpを構成する画素の画素値の最大値を検出し、減算器517に供給する。最小値検出回路516は、処理ブロック抽出回路514から供給された処理ブロックBLpを構成する画素の画素値の最小値を検出し、減算器517および減算器518にそれぞれ供給する。
減算器517は、処理ブロックBLpの、最大値検出回路515から供給された最大値から、最小値検出回路516から供給された最小値を減算して処理ブロックBLpのダイナミックレンジを算出し、除算器519に供給する。
減算器518は、処理ブロック抽出回路514から供給された処理ブロックBLpを構成する各画素の画素値から、最小値検出回路516から供給された処理ブロックBLpの最小値を減算し、除算器519に供給する。
除算器519は、減算器518から供給された処理ブロックBLpを構成する各画素を、減算器517から供給された処理ブロックBLpのダイナミックレンジで除算して、加算器521に供給する。
すなわち加算器521には、最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化された処理ブロック(符号化時の対応処理ブロックBLpに相当するブロック)BLpが供給される。
ブロック復号化回路520は、データ分解回路512から供給された符号化データVcdoをエントロピー復号化および逆量子化し、逆量子化された符号化データVcdoに対し、逆DCT変換を施すことにより、符号化時の対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLp間の差分データを算出し、加算器521に供給する。
加算器521は、除算器519から供給された対応処理ブロックBLpを構成する各画素の画素値に、対応するブロック復号化回路520から供給された差分データを加算し、回転反転補正回路522に供給する。
このように減算器519から供給された対応処理ブロックBLpを構成する各画素の画素値に、符号化時の対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLpの各画素間の差分データを加算することにより、符号化時の対応注目ブロックBLcが復元され、復元された対応注目ブロックBLc(以下、復元対応注目ブロックBLcと称する)が回転反転補正回路522に供給される。
回転反転補正回路522は、加算器521から供給された復元対応注目ブロックBLcに対して、データ分解回路512から供給されたインデックス情報(符号化時の対応注目ブロックBLcの位相を表す情報)Vcdrに示されている位相を元に戻す処理を施して、積算器523に供給する。
例えば、インデックス情報Vdcrが、「90°回転反転あり」の場合(すなわち、対応注目ブロックBLcが図6BのブロックBLc−6に相当する位相を有する場合)、復元対応注目ブロックBLcは、それを水平方向に2等分する垂直の中線を対象に反転され(図6BのブロックBLc−2に戻され)、それを時計回りと逆方向に90°回転される(図5Aの注目ブロックBL−1に戻される)。
このように復元注目処理ブロックBLcに対して、インデックス情報Vcdrが示す位相を元に戻す処理を施すことにより、最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された状態の注目ブロックBLcが復元され、積算器523に供給される。
積算器523は、回転反転補正回路522から供給されたブロックデータに、データ分解回路512から供給されたダイナミックレンジVcddrを積算して、加算器524に出力する。
加算器524は、積算器523から供給されたブロックデータに、データ分解回路512から供給された最小値Vcdminを加算して、ブロック分解回路525に供給する。
このように最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された状態の注目ブロックBLcにダイナミックレンジVcddrを積算して、最小値Vcdminを加算することにより、注目ブロックBLc(入力画像のブロックBL)が復元され、復元された注目ブロックBLc(以下、復元ブロックBLと称する)がブロック分解回路525に供給される。
ブロック分解回路525は、加算器524から供給された復元ブロックBLを構成する各画素の出力画素値を、その順序が、ラスター走査の順序になるように配置し(ブロック化前の位置に戻し)、1フレームの画像を構成する。そして、ブロック分解回路525は、1フレーム分の復号化デジタル画像信号Vdg2を、出力端子526に供給(出力)する。
出力端子526からは、ブロック分解回路525からの復号化デジタル画像信号Vdg2が、D/A変換部156(図2)に出力される。
次に、復号化部155の動作を、図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS21において、データ分解回路512は、入力端子511を介して符号化部152から供給される1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcd1を、ブロックBL毎の、インデックス情報VcdpおよびVcdr、符号化データVcdo、ダイナミックレンジVcddr、および最小値Vcdminに分解し、取得する。
データ分解回路512は、分解して得た、インデックス情報Vcdpを処理ブロック抽出回路514に、符号化データVcdoをブロック復号化回路520に、インデックス情報Vcdrを回転反転補正回路522に、ダイナミックレンジVcddrを積算器523に、そして最小値Vcdminを加算器524に、それぞれブロックBL毎に供給する。
ステップS22において、処理ブロック抽出回路514は、基準画像メモリ513に記憶されている基準画像Vdの、データ分解回路512からのインデックス情報Vcdpに対応するブロック(処理ブロックBLp)を抽出する。
ステップS23において、処理ブロックBLpが、その最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化される(対応処理ブロックBLpが生成される)。
すなわち、最大値検出回路515は、処理ブロックBLpを構成する画素の画素値の最大値を検出し、最小値検出回路516は、その最小値を検出する。
減算器517は、処理ブロックBLpの最大値から、その最小値を減算して処理ブロックBLpのダイナミックレンジを算出する。
減算器518は、処理ブロックBLpを構成する各画素の画素値から、処理ブロックBLpの最小値を減算し、除算器519は、減算器518から供給された対応処理ブロックBLpを構成する各画素を、そのダイナミックレンジで除算する。
ステップS24において、符号化データVcdoが復号される。
すなわちブロック復号化回路520は、データ分解回路512から供給された、符号化データVcdoを復号化し、その結果得られた、符号化時の対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLp間の差分データを、加算器521に供給する。
ステップS25において、加算器521は、対応処理ブロック(最小値分オフセットされ、ダイナミックレンジで正規化された処理ブロック)BLpを構成する各画素の画素値に、対応する、復号化された差分データ(画素差分)を加算する(対応注目ブロックBLcが復元される)。
ステップS26において、回転反転補正回路522は、復元対応注目ブロックBLcに対して、データ分解回路512から供給されたインデックス情報Vdcrに示されている位相を元の位相に戻す処理(補正)を施し、その結果得られた最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された状態の注目ブロックBLcを、積算器523に供給する(最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された注目ブロックBLcが復元される)。
ステップS27において、積算器523は、復元された、最小値Vcdmin分オフセットされ、ダイナミックレンジVcddrで正規化された注目ブロックBLc(ブロックBL)に、データ分解回路512から供給されたダイナミックレンジVcddrを積算して、加算器524に出力する。
加算器524は、積算器523からのブロックに、データ分解回路512から供給された最小値Vcdminを加算して、ブロック分解回路525に供給する(注目ブロックBLc(ブロックBL)が復元される)。
ステップS28において、ブロック分解回路525は、復元したブロックBLcを構成する各画素の出力画素値を、順次ラスター走査の順番に戻す。
ステップS29において、データ分解回路512は、1フレームを構成する全てのブロックBLについて処理したか否かを判定し、全てのブロックBLについて処理していないと判定された場合、ステップS22に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
一方、ステップS29で、1フレームの全てのブロックBLについて処理したと判定された場合、ステップS30に進み、出力端子526から、1フレーム分の復号化デジタル画像信号Vdg2がD/A変換回路156(図2)に供給される。
ステップS31において、データ分解回路512は、まだ処理するフレームがあるか、即ち、次に処理するフレームが符号化部152から供給されたか否かを判定し、まだ処理するフレームがあると判定された場合、ステップS21に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS31において、処理するフレームがない、即ち、次に処理するフレームが符号化部152から供給されない場合、処理は終了する。
なお以上においては復号化部155の構成を説明し、その復号化部155を例にして、符号化部152により符号化された符号化デジタル画像信号Vcd1を復号する処理を説明したが、再生装置111の復号化部131(図2)は、復号化部155と同様の構成を含んで構成されており、上述したような処理で、記録部141(符号化部152)により符号化された符号化デジタル画像Vcd1(記録媒体122に記録されたコピー)を復号することができる。
また、上述した実施の形態では、1フレームを構成する複数のブロックBLそれぞれを順次処理するようにしたが、1フレームの全てのブロックBLを並行して処理するようにしてもよい。また、符号化部152および復号化部155(および復号化部131)は、フレーム単位で画像を処理するようにしたが、フレーム単位に限定されない。例えば、フィールド単位や複数フレーム単位で並行に処理するようにしてもよい。
次に、上述した画像処理システム50で、コンテンツ(画像)がコピーされる毎に、画質(例えば、S/N比など)が劣化する原理について説明する。
再生装置111(のD/A変換部132)および再生部142(のD/A変換部156)から出力されるアナログ画像信号Van1、Van2は、通常、復号化デジタル画像信号Vdg0、Vdg2をD/A変換器132、156でアナログ信号に変換する際に信号の位相がずれることで生じる歪み等(以下、アナログ歪みと称する)を伴う。従って、例えば記録装置113により上述したように記録媒体122に記録された画像(コピー)(1回目の符号化がなされた画像)を再生装置111で再生して、記録装置113でさらに他の記録媒体に記録すると(2回目の符号化をすると)、2回目の符号化時にアナログ信号Van1をデジタル信号に変換する際に(A/D変換部151)、サンプリング位相が揺らぐので、2回目の符号化時にブロック化されて得られる入力画像の各ブロックBLと、1回目の符号化時のブロックBLとが異なる。
そのため、2回目の符号化時に検出される対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLpが異なるため、新たな残差を含んで符号化されるため(1回目の符号化とは異なる差分が符号化されるため)、1回目の符号化において発生した量子化歪みとは異なる量子化歪みが発生し、結果として大きな歪みが付加されることになる。従って、2回目の符号化を行って記録媒体122に記録された符号化デジタル画像信号Vcd1を復号化して得られた復号化デジタル画像信号(例えば、ディスプレイ143に表示される画像)は、1回目の符号化で記録された符号化デジタル画像信号Vcd1を復号して得られる復号デジタル画像信号(例えば、ディスプレイ122に表示される画像)に比べ、大きく劣化したものとなる。
このような原理により、画像処理システム101において、コンテンツの記録(符号化)再生(復号化)が繰り返されると、コンテンツの画像データの劣化が増幅し、コンテンツをコピーすることに意味を有しないことになるので、アナログ画像信号を利用したコピーが行われなくなる(不正なコピーを防止することができる)。
なお、図2の画像処理システム101の再生装置111では、自然に生じるアナログ歪みを利用したが、再生装置111から出力されるアナログ画像信号Van1に対して、意図的にアナログ歪みを生じさせるノイズ(アナログノイズ)を付加させるようにすることも可能である。
図13は、アナログノイズを意図的に付加する場合の画像処理システム101の構成例を示している。なお、図13において、図2の画像処理システム101と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明を省略する。
すなわち、図13の画像処理システム101では、記録装置113の記録部141に、ノイズ付加部601が新たに設けられている他は、図2の画像処理システム101と同様に構成されている。
再生装置111から出力されたアナログ画像信号Van1は、記録装置113のノイズ付加部601に入力される。ノイズ付加部601は、入力されるアナログ画像信号Van1にノイズを付加して、A/D変換部151に供給する。
以上のように、自然に生じるアナログ歪みだけでなく、意図的にノイズを付加することによりアナログ歪みを生じさせた(アナログ歪みを伴う)アナログ画像信号Van1が符号化される。この場合、2回目以降の符号化および復号化によって、画質がさらに著しく劣化することになる。
なお、再生装置111がノイズを付加してからアナログ画像信号Van1を出力するようにしてもよい。
図14は、再生装置111がノイズを付加してからアナログ画像信号Van1を出力する場合の画像処理システム101の構成例を示している。なお図14において、図2の画像処理システム101と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明を省略する。
すなわち、図14の画像処理システム101では、再生装置111に、ノイズ付加部602がさらに設けられており、それに対応して、再生装置111と同様の構成とされる記録装置113の再生部142においても、ノイズ付加部603が設けられている他は、図2の画像処理システム101と同様に構成されている。
再生装置111のノイズ付加部602には、記録媒体121から再生されたアナログ画像信号がD/A変換部132から供給される。ノイズ付加部602は、D/A変換部132からのアナログ画像信号にノイズを付加し、その結果得られるアナログ画像信号Van1をディスプレイ112および記録装置113に出力する。
記録装置113の再生部142においても同様に、アナログ画像信号がD/A変換部156からノイズ付加部603に供給される。ノイズ付加部603は、D/A変換部156からのアナログ画像信号にノイズを付加し、その結果得られるアナログ画像信号Van2をディスプレイ143に出力する。
図15は、図2の符号化部152の他の構成例を示している。なお図15において、図3の符号化部152と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
すなわち、図15の符号化部152には、図3の差分演算回路351に代えて、ブロック合成回路621が設けられ、符号化回路352に代えて、符号化回路622が設けられている他は、図3の符号化部152と同様に構成されている。
ブロック合成部621は、ブロック抽出回路312から供給された対応注目ブロックBLc(図16A)と、ブロック抽出回路313から供給された対応処理ブロックBLp(図16B)を、図16Cに示すように両者の画素が交互に配列されるように合成する。
ブロック合成回路621は、合成したブロックを、符号化回路622に供給する。
符号化回路622は、ブロック合成回路621から供給されたブロックデータをDCT変換し、その結果得られたDCT係数を量子化する。符号化回路622は、量子化されたDCT係数を、例えばハフマン符号などによるエントロピー符号化(可変長符号化)を行い、その結果得られる符号化データVcdoを出力端子353に供給する。
なおこの場合、対応処理ブロックBLpのインデックス情報Vcdpは、復号化部155には供給されない。
この符号化部152の動作を、図17のフローチャートを参照して説明する。
ステップS41乃至ステップS45、およびステップS47乃至ステップS49においては、図10のステップS1乃至ステップS5、およびステップS7乃至ステップS9と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
すなわちステップS46において、ブロック合成回路621は、ブロック抽出回路312から供給された対応注目ブロックBLcを構成する各画素と、ブロック抽出回路313から供給された対応処理ブロックBLpを構成する各画素を、図16Cに示したように、交互に配列するように合成し、その結果得られたブロックデータを、符号化回路622に供給する。
符号化回路622は、ブロック合成回路621から供給されたブロックデータをDCT変換し、その結果得られたDCT係数を量子化するとともに、例えばエントロピー符号化を行う。
図18は、図15の符号化部152により符号化された符号化デジタル画像信号Vcd1を復号する復号化部155の構成例が示されている。なお図15において、図11の復号化部155と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
すなわち、図18の復号化部155には、図11の基準画像メモリ513乃至減算器519、および加算器521が取り除かれ、ブロック復号化回路520と回転反転補正回路522の間に合成分解回路631が設けられている他は、図11の復号化部155と同様に構成されている。
合成分解回路631は、ブロック復号化回路520から供給されたブロックデータを分解し、対応注目ブロックBLc(ブロックBL)を抽出し、回転反転補正回路522に供給する。
次にこの復号化部155の動作を、図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップS61において、データ分解回路512は、入力端子511を介して符号化部152から供給される1フレーム分の符号化デジタル画像信号Vcd1を、ブロックBL毎の、インデックス情報Vcdr、符号化データVcdo、ダイナミックレンジVcddr、および最小値Vcdminに分解し、取得する。
データ分解回路512は、分解して得た、符号化データVcdoをブロック復号化回路520に、インデックス情報Vcdrを回転反転補正回路522に、ダイナミックレンジVcddrを積算器523に、そして最小値Vcdminを加算器524に、それぞれブロックBL毎に供給する。
ステップS62において、ブロック復号化回路520は、データ分解回路512から供給された、符号化データVcdoを復号化し、その結果得られた、符号化時の対応注目ブロックBLcと対応処理ブロックBLpが合成されたブロックデータを、合成分解回路631に供給する。
ステップS63において、合成分解回路631は、ブロック復号化回路520から供給されたブロックデータを分解し、対応注目ブロックBLc(ブロックBL)を抽出する。
ステップS64乃至ステップS69においては、図12のステップS26乃至ステップS31と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
上述した符号化処理、復号化処理などの一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアによって行う場合、例えば、その一連の処理は、図20に示されるような(パーソナル)コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
図20において、CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部708からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース705も接続されている。
入出力インタフェース705には、キーボード、マウス、入力端子などよりなる入力部706、CRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、出力端子、並びにスピーカなどよりなる出力部707、ハードディスクなどより構成される記憶部708、ターミナルアダプタ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムや、LAN (Local Area Network)カード等より構成される通信部709が接続されている。通信部709は、インターネットなどの各種のネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース705にはまた、ドライブ710が接続され、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory) DVD Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア(記録媒体)721が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部708にインストールされる。
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
従来の画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 図2の符号化部152の構成例を示すブロック図である。 図3のブロック化回路212の処理を説明する図である。 図3の回転反転回路218の処理を説明する図である。 図3の回転反転回路218の処理を説明する他の図である。 図3の基準画像メモリ251に記録されている基準画像Vdの例を示す図である。 図3のサーチ範囲ブロック化回路252の処理を説明する図である。 図3のサーチ範囲ブロック化回路252の処理を説明する他の図である。 符号化処理を説明するフローチャートである。 図2の復号化部155の詳細な構成例を示すブロック図である。 復号化処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した画像処理システムのその構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した画像処理システムのその構成例を示すブロック図である。 図2の符号化部152の他の構成例を示すブロック図である。 図15のブロック合成回路621の処理を説明する図である。 他の符号化処理を説明するフローチャートである。 図2の復号化部155の他の構成例を示すブロック図である。 他の復号化処理を説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 画像処理システム, 111 再生装置, 113 記録装置, 131復号化部, 132 D/A変換部, 141 記録部, 142 再生部, 152 符号化部, 155 復号化部, 211 入力端子, 212 ブロック化回路, 213 最大値検出回路, 214 最小値検出回路, 215 減算回路, 216 減算回路, 217 除算器, 218 回転反転回路, 251 基準画像メモリ, 252 サーチ範囲ブロック化回路, 253 最大値検出回路, 254 最小値検出回路, 255 減算器, 256 減算器, 257 除算器, 258 インデックスバッファ, 311 マッチング演算回路, 312 ブロック抽出回路, 313 ブロック抽出回路, 351 差分演算回路, 352 符号化回路, 353 出力端子, 411 検出部, 412 符号化部, 512 データ分解回路, 513 基準画像メモリ, 514 処理ブロック抽出回路, 515 最大値検出回路, 516 最小値検出回路, 517 減算器, 518 減算器, 519 除算器, 520 ブロック復号化回路, 521 加算器, 522 回転反転補正回路, 523 積算器, 524 加算器, 525 ブロック分解回路, 526 出力端子, 601 ノイズ付加部, 602 ノイズ付加部, 603 ノイズ付加部, 621 ブロック合成回路, 622 符号化回路, 631 合成分解回路

Claims (24)

  1. 入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、
    前記入力画像データをブロック化する第1のブロック化手段と、
    前記基準画像データをブロック化する第2のブロック化手段と、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出手段と、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化手段と
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記基準画像データ中のブロックのうち、前記第1のブロックの波形パターンと相関が高いブロックを前記第2のブロックとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記第1のブロックの波形パターンと、前記基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行うマッチング手段
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  4. 前記検出手段は、
    前記第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段をさらに備え、
    前記マッチング手段は、
    前記幾何変換手段により幾何変換された前記第1のブロックの波形パターンと、前記基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段と、
    前記基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段と
    をさらに備え、
    前記マッチング手段は、前記第1のブロック補正手段により補正された前記第1のブロックの波形パターンと、前記第2のブロック補正手段により補正された前記基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記第1のブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第1のブロック補正手段と、
    前記基準画像データのブロックをその最小値分オフセットし、そのダイナミックレンジで正規化する第2のブロック補正手段と、
    前記第1のブロック補正手段により補正された前記第1のブロックに対して幾何変換処理を行う幾何変換手段と
    をさらに備え、
    前記マッチング手段は、前記幾何変換手段により幾何変換された前記第1のブロックの波形パターンと、前記第2のブロック補正手段により補正された前記基準画像データ中のブロックの波形パターンとのマッチング処理を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化装置。
  7. 前記幾何変換手段は、前記第1のブロックを回転させ若しくは反転させるか、または回転と反転の両方を行う
    ことを特徴とする請求項4または請求項6に記載の符号化装置。
  8. 前記符号化手段は、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックとの差分を演算する差分演算手段と、
    前記差分演算手段により演算された前記差分データを符号化する差分符号化手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  9. 前記符号化手段は、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを合成する合成手段と、
    前記合成手段により合成されたブロックを符号化する合成ブロック符号化手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  10. 前記入力画像データにノイズを付加するノイズ付加手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  11. 前記第2のブロックの前記基準画像データ上の位置データと、前記符号化手段による符号化の結果得られた符号化データを出力する出力手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  12. 入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、
    基準画像記憶手段に記憶されている前記入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップと
    を含むことを特徴とする符号化方法。
  13. 入力画像データを復号する処理を、コンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体において、
    入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、
    基準画像記憶手段に記憶されている前記入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラムが記録されている記録媒体。
  14. 入力画像データを復号する処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、
    基準画像記憶手段に記憶されている前記入力画像データと異なる画像データである基準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロックを第2のブロックとして検出する検出ステップと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  15. ブロック化された対象画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記憶手段と、
    前記対象画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する前記基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに前記対象画像データのブロックと、対応する前記基準画像データ中のブロックを用いて前記対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力手段と、
    前記符号化データを復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする復号装置。
  16. ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている前記対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに前記対象画像データのブロックと、対応する前記基準画像データ中のブロックを用いて前記対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、
    前記符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理で復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップと
    を含むことを特徴とする復号方法。
  17. 符号化データを復号する処理を、コンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体において、
    ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている前記対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに前記対象画像データのブロックと、対応する前記基準画像データ中のブロックを用いて前記対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、
    前記符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理で復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップと
    を含むことを特徴とするプログラムが記録されている記録媒体。
  18. 符号化データを復号する処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    ブロック化された対象画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する、基準画像記憶手段に記憶されている前記対象画像データと異なる画像データである基準画像データ中のブロックの位置データ、並びに前記対象画像データのブロックと、対応する前記基準画像データ中のブロックを用いて前記対象画像データが符号化された符号化データを入力する入力ステップと、
    前記符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理で復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を生成する生成ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  19. 入力画像データを符号化する符号化部および符号化された前記入力画像データを復号する復号部を備え、前記入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと前記入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムにおいて、
    前記符号化部は、
    前記入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記憶する基準画像記
    憶手段と、
    前記入力画像データをブロック化する第1のブロック化手段と、
    前記基準画像データをブロック化する第2のブロック化手段と、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロッ
    クを第2のブロックとして検出する検出手段と、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化手段

    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  20. 前記符号化部は、前記入力画像データにノイズを付加するノイズ付加手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項19に記載の画像処理システム。
  21. 入力画像データを符号化する符号化部および符号化された前記入力画像データを復号する復号部を備え、前記入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと前記入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムの画像処理方法において、
    前記符号化部における符号化方法は、
    前記入力画像データをブロック化する第1のブロック化ステップと、
    基準画像記憶手段に記憶されている前記入力画像データと異なる画像データである基
    準画像データをブロック化する第2のブロック化ステップと、
    前記入力画像データ中の第1のブロックと対応する、前記基準画像データ中のブロッ
    クを第2のブロックとして検出する検出ステップと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックを用いて、不可逆符号化を行う符号化ステ
    ップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  22. 入力画像データを符号化する符号化部および符号化された前記入力画像データを復号する復号部を備え、前記入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと前記入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムにおいて、
    前記復号部は、
    ブロック化された前記入力画像データと異なる画像データである基準画像データを記
    憶する基準画像記憶手段と、
    前記入力画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する前記基準画像データ
    中のブロックの位置データ、並びに前記入力画像データのブロックと、対応する前記基
    準画像データ中のブロックを用いて前記入力画像データが符号化された符号化データを
    入力する入力手段と、
    前記符号化データを復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を生成す
    る生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  23. 前記復号化部は、前記復号手段の出力にノイズを付加するノイズ付加手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の画像処理システム。
  24. 入力画像データを符号化する符号化部および符号化された前記入力画像データを復号する復号部を備え、前記入力画像データに対して符号化および復号を繰り返すと前記入力画像データに対応する画像の画質が劣化する画像処理システムの画像処理方法において、
    前記復号部における復号方法は、
    ブロック化された前記入力画像データ中のブロック毎の、前記ブロックに対応する、
    基準画像記憶手段に記憶されている前記入力画像データと異なる画像データである基準
    画像データ中のブロックの位置データ、並びに前記入力画像データのブロックと、対応
    する前記基準画像データ中のブロックを用いて前記入力画像データが符号化された符号
    化データを入力する入力ステップと、
    前記符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理で復号されたデータと前記位置データを用いて、出力画像を
    生成する生成ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理システム。
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