JP2006237919A - 画像処理装置、印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷対象の画像を用紙に適正に印刷するよう処理することを目的とする。
【解決手段】 入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置であって、所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して入力画像を配置する際、印刷可能範囲に入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断するはみ出し方向判断手段と、入力画像において、入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する判定領域設定手段と、判定領域に含まれる画像の性質を解析し、画像の性質が所定の条件を満たすとき、入力画像の判定領域側が印刷可能範囲に含まれやすくなるように、印刷可能範囲に対する入力画像の配置を決定する画像配置決定手段と、前記配置に基づいて印刷するためのデータを生成する印刷データ生成手段とを備えた画像処理装置とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置に関し、詳しくは印刷時に適切な印刷範囲の設定を行なう画像処理装置に関する。
従来から、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像機器で取得した画像を、直接取り込んで印刷する印刷装置が知られている。かかる印刷装置では、印刷用紙が設定されると、印刷対象の画像を、用紙サイズを考慮した印刷データに変換し、これを用いて印刷を実行する。こうした画像の印刷では、対象画像の一部の領域を切り取るトリミングの処理が行なわれることがある。こうした処理は、デジタルスチルカメラと印刷用紙とのアスペクト比に違いがある場合などに実行される。例えば、デジタルスチルカメラで撮影した画像は通常4:3のアスペクト比を、A4横置きの印刷用紙は約10:7のアスペクト比を、それぞれ有しており、この画像をA4用紙いっぱいに印刷する場合には画像の上端や下端の一部を切り取る必要がある。
こうしたトリミングにより切り取られる画像には、重要なオブジェクト、例えば、被写体である人物の頭部などが含まれる場合があり、撮影時には記録されているものの、印刷時には消えてしまう部分があった。こうしたアスペクト比の違いに対応するため、種々の技術が開示されている。例えば、下記特許文献1には、撮影時に撮影画像と共に、印刷領域を表示し、ユーザに印刷できない領域を認識させる技術が開示されている。かかる技術によれば、デジタルスチルカメラ側で対応することで、重要なオブジェクトがトリミングされることを防げるとされている。なお、下記特許文献2には、撮影画像と印刷用紙とのアスペクト比の違いに応じて印刷データを生成し、余白を減らして印刷枠いっぱいに印刷する画像処理装置(印刷装置)が開示されている。
特開2002−94901号公報 特開平11−327850号公報
しかしながら、かかる技術では、適切な印刷を行なうことが困難であった。つまり、印刷用紙のサイズは印刷段階で指定するものであり、撮影時に印刷用紙のサイズを想定することは困難だからである。また、トリミングされる領域は、印刷用紙のサイズによって異なるため、撮影時に想定していた用紙サイズを変更すると、やはり重要なオブジェクトが消失してしまう場合がある。さらには、撮影時にトリミング用の枠を確認する手間が増えて、ユーザにとって使いづらいものとなることも考えられた。
本発明は、こうした問題を踏まえて、印刷対象の画像を用紙に適正に印刷するよう処理することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、上記課題を鑑み、以下の手法を採った。すなわち、入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置であって、前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断するはみ出し方向判断手段と、前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する判定領域設定手段と、前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定する画像配置決定手段と、前記配置に基づいて前記印刷するためのデータを生成する印刷データ生成手段とを備えたことを要旨としている。
また、本発明の画像処理方法は、入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置に備えられたコンピュータによる画像処理方法であって、前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断し、前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定し、前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定し、前記配置に基づいて前記印刷するためのデータを生成することを要旨としている。
本発明の画像処理装置および画像処理方法によれば、印刷可能範囲に収まらない画像の一部の領域を判定領域として設定し、判定領域内に含まれる画像の性質を解析する。解析結果が所定条件を満たす場合には、判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、印刷可能範囲と画像との相対位置を決定する。したがって、画像の性質に応じて、用紙に適切な印刷を行なうためのデータを生成することができる。
上記の構成を有する画像処理装置の判定領域設定手段は、前記画像の上下左右の4辺に形成される矩形領域のうち、上端部の領域を前記判定領域として設定するものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、上端部の判定領域について画像の性質を解析し、その他の画像領域については解析を行なわない。つまり、画像全体における判定領域は、極僅かとなる。したがって、画像の性質として、画像全体のオブジェクトの評価を行なうような場合に比べ、迅速に画像の性質を解析し、印刷可能範囲と画像との相対位置を決定することができる。また、上端部のみの画像の性質の解析であっても、画像を用紙に適切に印刷することができる。例えば、人物の頭がフレームぎりぎりであるような構図で撮影した画像を印刷する場合には、上端部のみの解析に基づく処理が有効である。
上記の構成を有する画像処理装置の判定領域設定手段は、さらに、下端部の領域を判定領域として設定するものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、上端部と下端部とを判定領域として設定し、画像の性質を解析する。上端部に加え、下端部の画像の性質を解析することで、画像の上下方向について、適切な印刷を行なうためのデータを生成することができる。例えば、撮影画像の上端部に人物などのオブジェクトが存在しない場合で、かつ、下端部にオブジェクトが存在する場合には、下端部のオブジェクトを分断することなく印刷可能範囲を決定することができる。
上記の構成を有する画像処理装置の画像配置決定手段は、前記判定領域が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、前記入力画像の前記判定領域とは反対側の画像を切り捨てて、前記入力画像をトリミングする手段であるものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、判定領域の反対側の画像の一部分を切り捨て、判定領域側の画像を印刷可能範囲に含まれやすくする。つまり、印刷可能範囲に対する画像の配置に基づき、印刷可能範囲内の画像を切り出すトリミングの処理を行なう。したがって、切り出した画像を取扱いデータを生成するため、データ生成の処理を簡素化することができる。
上記の構成を有する画像処理装置の画像配置決定手段は、前記判定領域内のなかで前記画像全体における中央付近の領域に高い重みを付けて、該判定領域に含まれる画像の性質を解析するものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、画像全体の中央付近を高く評価して、判定領域内の画像の性質を解析する。したがって、画像の中央付近を重要視した画像の性質の解析を行なうことができる。特に、中央付近のオブジェクトの一部が欠けることを抑制することができる。
上記の構成を有する画像処理装置の画像配置決定手段は、前記一の判定領域内の前記画像全体における中央付近に小領域を設定し、当該小領域内の画像の性質をもって、該判定領域内の画像の性質とするものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、一の判定領域内に、更に小領域を設定し、画像の性質を解析する。一般に、画像全体の中央付近に重要なオブジェクトを納めた構図で画像データが形成される場合が多い。こうしたオブジェクトは、小領域に含まれる可能性が高い。かかる小領域内の画像の性質を解析することで、適切な解析を行なうことができる。また、判定する領域を小さくすることができるため、特に迅速に処理を行なうことができる。
上記の構成を有する画像処理装置の画像配置決定手段は、前記画像の性質として、画像に含まれるエッジの数、エッジ間距離、エッジの分布のうちの少なくとも一つを用いるものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、判定領域内に存在するエッジにより、画像の性質を解析する。したがって、簡易なエッジの検出に基づいて画像の性質を解析することができるため、迅速に刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定することができる。
上記の構成を有する画像処理装置は、さらに、前記各手段による処理機能の有効/無効を切替える切替手段を備えるものとしても良い。こうした切替手段を備えることで、ユーザの操作性、利便性を向上することができる。
上記の構成を有する画像処理装置の画像配置決定手段は、前記画像の性質が所定の条件を満たさない場合には、前記所定用紙に対して予め設定されるデフォルト位置を、前記印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する位置として決定するものとしても良い。
かかる画像処理装置によれば、条件を満たさない場合には、デフォルト位置を利用する。例えば、判定領域内のオブジェクトが複数検出され、画像の性質が複雑となる場合に迅速な判断が可能となる。したがって、ユーザの利便性を向上する画像処理装置を構築することができる。
本発明の印刷装置は、入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷する印刷装置であって、前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断するはみ出し方向判断手段と、前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する判定領域設定手段と、前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定する画像配置決定手段と、前記配置に基づいて前記入力画像の印刷を実行する印刷実行手段とを備えたことを要旨としている。
かかる印刷装置によれば、画像の性質に応じて、用紙に適切な印刷を実行することができる。
本発明は、コンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムを記録した媒体としても実装することができる。記録媒体としては、フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM/RAM,光磁気ディスク,メモリカード,ハードディスクなどコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.プリンタの構成:
B.トリミング処理の概要:
C.第1実施例のトリミング処理:
D.第2実施例のトリミング処理:
E.変形例:
A.プリンタの構成:
図1は、本発明の画像処理装置としてのプリンタの概略構成を示すブロック図である。本実施例のプリンタ10は、カラー画像の印刷が可能なインクジェット方式のプリンタであり、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(ブラック)の4色により印刷を実行する。このプリンタ10は、デジタルスチルカメラ等により撮影した画像を記憶したメモリカードMCを装着するカードスロット23を備えており、メモリカードMC内から読み出したRGBカラー画像を、各色ドットの形成有無により形成された印刷データに変換する。すなわち、いわゆるプリンタドライバを内蔵したプリンタである。なお、このカードスロット23は、SDメモリカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)などの複数の媒体に対応したスロットであり、種々の記憶媒体を取扱うことができる。
図示するように、プリンタ10は、用紙Pにインクを吐出する印字ヘッドユニット25を搭載したキャリッジ30、キャリッジ30を主走査方向に駆動するキャリッジモータ32、用紙Pを搬送する紙送りモータ33、印字ヘッドユニット25,キャリッジモータ32や紙送りモータ33の動作を制御するCPU,ROM,RAM,EEPROM等を備えた制御回路40などから構成されている。
印字ヘッドユニット25は、CMYKの各色毎に計4個のインク吐出用ヘッドを備えている。キャリッジ30には、上記のインクを収納する黒インク用カートリッジ29a,カラーインク用カートリッジ29bが装着されており、各カートリッジからのインクは、図示しないピエゾ素子の電圧を調整することで用紙Pへ吐出される。
キャリッジモータ32は、駆動ベルト36を回転させることで、プラテン28軸と並行な摺動軸34に設置されたキャリッジ30を往復運動させている。往復運動するキャリッジ30の原点位置は、位置検出センサ39により検出され、その検出値は制御回路40に出力されている。
紙送りモータ33は、プラテン28を回転させることでプリンタ10に供給された用紙Pを搬送し、キャリッジ30の主走査方向に直行する副走査方向のドットの形成に寄与する。用紙Pは、プラテン28の回転角度に応じて所定量だけ送られる。
制御回路40のROM内には、上述のプリンタドライバの他、印刷対象の画像を選択するプログラムや印刷条件を設定するプログラムなど、プリンタ10の動作に関する各種プログラムが記憶されている。制御回路40のCPUは、必要に応じて各種プログラムを呼び出し、RAM上に展開して、各種処理を実行する。例えば、印刷対象の画像、印刷条件が設定されると、プリンタドライバを起動して画像データから印刷データを生成し、生成された印刷データに基づいて、上記の各種アクチュエータを制御する。
具体的には、印刷データに対応した電圧信号を印字ヘッドユニット25のピエゾ素子へ出力し、あるいは、印刷データに対応したキャリッジ30の位置、紙送りの量から所定の電気信号をキャリッジモータ32、紙送りモータ33へ出力する。こうした出力信号を受け、キャリッジモータ32はキャリッジ30を主走査方向に移動させ、紙送りモータ33は用紙Pを副走査方向に移動させる。制御回路40は、こうした主走査および副走査を繰り返しながら、適切なタイミングでインク滴を吐出させる。こうしてプリンタ10は、微小なドットを用紙P上に形成してカラー印刷を行なっている。
こうした制御回路40は、外部とのインターファイスとして、前述のカードスロット23に加え、操作パネル21,液晶ディスプレイ22,USBポート24等とも電気的に接続している。
操作パネル21は、方向キー21aやOKボタン21bなどの複数の操作ボタンを備え、ユーザが印刷対象となる画像を選択し、印刷モードを設定する際に利用される。液晶ディスプレイ22は、カラー表示が可能な表示部であり、メモリカードMC内に記録された画像の表示、あるいは、印刷モードの選択などの各種設定画面を表示することができる。例えば、ユーザの所定操作により、液晶ディスプレイ22上には、印刷用紙、レイアウト、印刷枚数など、印刷条件の設定項目が表示される。ユーザは操作パネル21の方向キー21aを用いて、設定項目を選び、OKボタン21bを操作して選択肢の中から一を選択することができる。
USBポート24は、外部機器であるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、コンピュータやハードディスクなどと接続するポートである。例えば、デジタルスチルカメラとUSBポート24とを、USBケーブルで接続することで、デジタルスチルカメラから直接画像データを取得して、これを印刷することもできる。また、本実施例のプリンタ10とコンピュータとを、USBポート24を介して接続し、コンピュータ側で画像処理を行なうこともできる。この場合、上述のプリンタドライバを備えたコンピュータが、本発明における画像処置装置に相当することとなる。
以上の構成を有する本実施例のプリンタ10は、制御回路40のROM上に、印刷時の画像処理プログラムの一つとしてトリミング処理のプログラムを記憶している。ユーザ操作により印刷用紙の種類が決定されると、その用紙のサイズから、印刷対象として選択した画像の範囲のうち、印刷できる領域が決まる(これを、印刷可能領域と呼ぶ)。制御回路40では、この印刷可能領域に対象画像が収まるように各種変換処理が行なわれるが、画像と用紙との縦横比(アスペクト比)の違いにより、印刷可能領域に入らない僅かな画像領域が発生する場合がある。この僅かな画像領域は、印刷対象としては取扱われずに切り捨てられることとなる。そこで、本実施例のプリンタは、この僅かな画像領域の画像の性質を解析して評価し、印刷可能領域の位置を画像内容に応じて変更する。すなわち、本実施例のトリミング処理とは、印刷可能領域内に収まる画像を取り出すことを意味すると共に、印刷可能領域の位置を画像内容に応じて変更することをも意味する広い概念である。したがって、必ずしも画像自体を切り取ることに限定されず、画像処理として任意の大きさに画像を切り抜く場合のトリミング処理とは異なる概念として使用する。
こうしたトリミング処理機能は、操作パネル21を介したユーザ操作によって設定することができる。すなわち、印刷条件を設定する際に、印刷条件の設定項目として、液晶ディスプレイ22上に「オート位置合わせ機能」のON/OFFを選択する項目が表示される。ユーザは、操作パネル21を操作して、ON/OFFを設定する。オート位置合わせ機能がONに設定された場合のみ、印刷対象画像に対して上記のトリミング処理を実行することとなる。こうしたトリミング処理に関しては、後に詳しく説明する。
B.トリミング処理の概要:
図2は、プリンタ10の制御回路40にて実行されるトリミング処理の概要を示す説明図である。ユーザが印刷対象となる画像を選択し、印刷条件としてA4用紙への縁なし印刷を設定したとする。制御回路40では、上述のように、A4横置きの用紙のサイズに対応した解像度変換が行なわれる。通常、デジタルスチルカメラで撮影された画像は4:3のアスペクト比で構成されており、これを約10:7のアスペクト比を持つA4用紙に対応させることとなる。この場合、図示するように、A4用紙一杯に印刷するものとして画像の左右方向を用紙幅とほぼ同等にすると、画像の上下方向には用紙に収まらない領域(はみ出す領域)が発生する。すなわち、画像データと印刷用紙とのアスペクト比の違いにより、画像データとしては存在するものの、印刷されない部分が生じる。こうした印刷されない部分を中心とした領域を判定領域として設定する。図2の例では、被写体である人物の頭の一部が判定領域内に含まれている。なお、図中に破線で示した矩形は印刷される領域(特許請求の範囲に記載の印刷可能領域に該当し、ここではA4用紙のサイズに該当する)を示しており、以下、これをトリミング枠と呼ぶこととする。
制御回路40は、こうして設定された判定領域内の画像の性質を判断して評価する。印刷しようとする人は、画像に何らかのオブジェクトが存在すれば、それを切り取らずに印刷したいと望むことが多い。そこで、本実施例では、画像の性質を調べてオブジェクトが存在する可能性について判断し、印刷画像を処理している。
この評価の結果、判定領域内の画像を印刷すると判断した場合には、図示するように、画像を下方に寄せる処理を行なう。換言すれば、トリミング枠を上方に移動させる処理を行なう。こうして判定領域内のオブジェクトをトリミング枠内に収めて、印刷を実行する。こうすることで、人物の頭の一部を消失することなく印刷を実行することができる。なお、オブジェクトの判定や評価については、以下のトリミング処理のなかで、詳しく説明する。
C.第1実施例のトリミング処理:
図3は、印刷対象の画像のトリミング位置を設定するトリミング処理のフローチャートである。この処理は、制御回路40内のCPUがROM内からプログラムを呼び出すことで実行される。
処理が開始されると、制御回路40は、オート位置合わせ機能がONであるか否かを判断する(ステップS315)。すなわち、印刷条件の設定段階で、ユーザがオート位置合わせ機能を選択したか否かを判断する。具体的には、印刷条件の設定でオート位置合わせ機能をONにするとフラグ「1」が立つように設定されており、制御回路40はフラグによりON/OFFを判断している。
ステップS315で、オート位置合わせ機能がONでない(No)と判断した場合には、画像の中央にトリミング枠を配置する中央トリミングを行なう(ステップS350)。この中央トリミングでトリミング枠を設定する位置は、デフォルト値として予め記憶されている。
他方、ステップS315で、オート位置合わせ機能がONである(Yes)と判断した場合には、印刷対象の画像の上端部を判定領域として設定する(ステップS320)。具体的には、デフォルト位置のトリミング枠では印刷されない画像領域を主として、この領域を画像の中心(中央)方向に所定量拡張した領域を、判定領域として設定している。第1実施例では、設定された用紙サイズによって画像の上下左右の方向にはみ出して印刷されない領域となる判定領域のうち、上端部の判定領域のみを評価の対象とする。
続いて、設定された判定領域について、オブジェクトの判定評価を行ない、所定条件を満たすか否かを判断する(ステップS335)。具体的には、判定領域内のオブジェクトの有無等の評価を行ない、トリミング枠を上方に移動させるか否かを判断する。
図4は、判定領域内のオブジェクトの評価方法の一例について示した説明図である。図示するように、画像の上端部にあたる判定領域内に、人物の頭部が含まれているものとする。この判定領域内を、矢印(これをラインと呼ぶ)の方向に順次スキャンし、隣接画素の輝度成分の変化を検出してエッジを判断する。例えば、3ライン目において、隣同士の画素の輝度成分が急激に変化する部分Ea,Ebをエッジとして判断し、エッジEaからエッジEbまでの範囲(エッジ間の距離)にオブジェクトがあると判断する。こうしたエッジ数、および、エッジ間の距離(これをオブジェクト幅とも呼ぶ)の検出を、1ライン目から判定領域の最下端のPライン目まで、順次行なう。こうした処理により、図5に示すライン番号とエッジ数(あるいはオブジェクト幅)の結果が得られる。例えば、先の3ライン目であれば、エッジ数には「2」が、オブジェクト幅には「6」が記載されている。
こうした検出結果を基に、オブジェクトの評価、つまり、重要であると判断されるオブジェクトが切り取られる領域に含まれており、トリミング枠を上方に移動させるべきか否かの評価判断を行なう。具体的には、nライン目のエッジ数をOe(n)で表わし、以下の数式により判断する。
(Oe(1)+Oe(2)+・・+Oe(k))<Thm ・・・(1)
(Oe(P)+Oe(P-1)+・・+Oe(P-k+1))−(Oe(1)+Oe(2)+・・+Oe(k))>Thd ・・・(2)
まず、第1式により、画像全体の端側(判定領域の上部に相当する)のk個分のラインのエッジ数が、所定の閾値Thmよりも小さいか否かを判断する。第1式を満たさない場合には、トリミング枠を上方に移動しないと判断する。つまり、エッジ数が多く、複数のオブジェクトが存在していると判断できるが、重要なオブジェクトの判定が困難であるため、トリミング枠の移動を行なわない。第1式は、判定領域内の上部の複雑度合を評価する式となる。
第1式を満たす場合には、第2式により、画像全体の中央側(判定領域の下部に相当する)のk個分のラインのエッジ数から、画像全体の端側のk個分のラインのエッジ数を差し引いた差が、所定の閾値Thdよりも大きいか否かを判断する。第2式を満たさない場合には、トリミング枠を上方に移動しないと判断する。つまり、端側(判定領域の上部)と中央側との差が少ないため、トリミング枠を上方に移動してもオブジェクトが収まらない可能性が高いため、トリミング枠の移動を行なわない。
こうして第1式と第2式との両方の演算を実行し、両式の条件を満たした場合に、トリミング枠の上方への移動を判断することとなる。両式を満たすとは、判定領域内に適量のオブジェクトが存在し、上方への移動もできそうであると判断した場合となる。なお、図4、図5を用いて説明したオブジェクトの評価方法では、図5の矢印方向、つまり、画像の横方向にスキャンするものとしたが、画像の縦方向にスキャンするものとして、順次処理を進めても良いし、縦横方向を組み合わせるものとしても良い。また、スキャンして処理をすすめる前に、周知の平滑化処理を施してノイズを除去するものとしても良い。こうすることで、より一層精度の高いエッジ検出を実行することができる。
図3に戻り、ステップS335で所定条件を満たす(Yes)と判断された場合、つまり、上述の第1,2式を満たす場合には、トリミング枠を上方に移動し、その位置でトリミング枠の位置を決定する(ステップS340)。本実施例では、トリミング枠の移動量を判定領域のサイズとの関係で一定の割合として設定している。勿論、オブジェクトとの関係で、移動量を設定する構成であっても良い。
他方、ステップS335で所定条件を満たさない(No)と判断された場合、つまり、上述の第1,2式を満たさない場合には、トリミング枠をデフォルト位置(つまり中央トリミング)で決定する(ステップS350)。
制御回路40は、こうして所定位置に配置されたトリミング枠に基づいて、画像を切り取って印刷するトリミング印刷を実行し(ステップS360)、一連の処理を終了する。なお、縁なし印刷では、トリミング枠よりも少し大きめの領域、具体的には各辺で0.5mm程度大きくなる領域を切り出して印刷を実行している。こうすることで、給紙位置やセンサの検出誤差を吸収し、用紙の四辺に余白ができるのを防ぐことができる。
以上、第1実施例のトリミング処理によれば、画像の一部の領域内に含まれるオブジェクトをエッジ検出により評価し、トリミング枠でオブジェクトが切り取られると判断した場合には、トリミング枠を移動する(画像を枠内に寄せる)。つまり、判定領域内の画像の性質をエッジ検出で解析し、画像の性質に応じてトリミング枠を設定する。したがって、画像データとしては存在するが印刷するとオブジェクトが欠けてしまうような印刷画像を減らし、画像を用紙に対して適切に印刷することができる。特に、上端部を評価することで、人物の頭がフレームぎりぎりであるような構図で撮影した画像を印刷する場合に有効である。
また、第1実施例のトリミング処理では、上端部の判定領域についてのみ、オブジェクトの評価を行ない、その他の画像領域については評価しない。つまり、画像全体における評価領域は、極僅かとなる。したがって、画像全体のオブジェクトの評価を行なうような場合に比べ、迅速にオブジェクトを評価し、トリミング枠の位置を決定することができる。
D.第2実施例のトリミング処理:
第1実施例の処理では、用紙サイズによって発生する上下左右の判定領域のうち、上端部の判定領域についてのみ評価を行なうものとしたが、第2実施例の処理では、図6に示すように、上端部に加えて、下端部の判定領域についても評価を行なう。なお、第2実施例の処理では、上下の判定領域を評価することを除いて、基本的には第1実施例の処理と同様である。したがって、以下に示す処理において、第1実施例の処理と同じ処理部分については、同一のステップ符号を付し、説明を簡素化する。
図7は、第2実施例のトリミング処理のフローチャートである。この処理は、制御回路40内のCPUがROM内からプログラムを呼び出すことで実行される。
処理が開始されると、制御回路40は、オート位置合わせ機能がONであるか否かを判断する(ステップS315)。ステップS315で、オート位置合わせ機能がONでない(No)と判断した場合には、画像の中央にトリミング枠を配置する中央トリミングを行なう(ステップS350)。
他方、ステップS315で、オート位置合わせ機能がONである(Yes)と判断した場合には、印刷対象の画像の上、下端部を判定領域として設定する(ステップS520)。具体的には、上端部、下端部の判定領域を、デフォルト位置のトリミング枠では印刷されない画像領域を主として、この領域を画像の中心(中央)方向に所定量拡張した領域として設定している。
続いて、設定された上端部の判定領域について、オブジェクトの評価を行なう(ステップS335)。このステップで第1実施例で説明した第1,2式のいずれの条件をも満たすか否かを判断している。ステップS335で、条件を満たす(Yes)と判断した場合には、トリミング枠を上方に移動し、その位置でトリミング枠の位置を決定する(ステップS340)。この処理も第1実施例と同様である。
他方、ステップS335で、条件を満たさない(No)と判断した場合には、設定された下端部の判定領域について、オブジェクトの評価を行なう(ステップS545)。下端部の判定領域についても、上端部と同様にオブジェクトの評価を行なう。すなわち、第1,2式と等価な式により、複雑度合、および、下方へ移動可能か否かの判断を行なう。
ステップS545で、条件を満たす(Yes)、つまり、トリミング枠を下方へ移動できると判断した場合には、トリミング枠を下方に移動し、その位置でトリミング枠の位置を決定する(ステップS550)。他方、ステップS545で、条件を満たさない(No)であると判断した場合には、中央トリミングを行なう(ステップS350)。
制御回路40は、こうして所定位置に配置されたトリミング枠に基づいて、画像を切り取って印刷するトリミング印刷を実行し(ステップS360)、一連の処理を終了する。
以上、第2実施例のトリミング処理では、上端部のみならず、下端部の判定領域についてもオブジェクトの評価を行なう。したがって、下端部のみにオブジェクトが存在する場合に、オブジェクトを分断することなく印刷することができる。
なお、第2実施例では、上端部のオブジェクト評価を下端部よりも優先して処理を行なうものとしたが、上、下端部を共に評価し、トリミング枠の移動方向を設定するものとしても良い。この場合、上、下端部のエッジ数やオブジェクト幅を比較し、例えば、エッジ数が多い方向を移動方向とすることができる。また、上端部と下端部とで、重みを付けて評価するものとしても良い。例えば、上端部の判定領域に存在するエッジ数の総和を2倍して、下端部のそれと比較すれば良い。こうすることで上端部を重視したトリミング処理を行なうことができる。
また、画像の左右の端部を判定領域として、オブジェクトの評価を行なうものとしても良いし、上下左右の全てを判定領域として、それぞれについてオブジェクトの評価をするものとしても良い。こうした場合であっても、画像の一部の領域についてのオブジェクトの評価であるため、比較的迅速に処理することができる。
E.変形例:
本実施例では、判定領域内のエッジ数に着目してオブジェクトの評価(画像の性質の解析)を行なうものとしたが、オブジェクトの幅(エッジ間距離)による条件を付加するものとしても良い。例えば、図5に示したラインとオブジェクト幅との関係から、端側(上部)のk個分のラインのオブジェクトの幅の平均値が、中央側のk個分のラインのオブジェクトの幅の平均値よりも小さいことを条件とすればよい。こうすることで、特に人物の頭などのオブジェクト検出の精度を向上することができる。さらには、判定領域内のエッジの分布を調べ、これを基に画像の性質の解析を行なうものとしても良い。
また、一つの帯状の判定領域内を中央付近の領域とその他の領域に分け、中央付近の領域を、その他の領域より重みを付けて、オブジェクト評価を行なうものとしても良い。例えば、図8に示すように、上端部の判定領域を評価するに際し、その判定領域を3つの領域1,2,3に分割し、各領域内のエッジ数Q,R,Sを求める。求めたエッジ数に重みを付けて、オブジェクトの評価をする。図示する例では、領域1,2,3に対して、1:2:1の重み付けを行ない、画像の中央付近の領域である領域2に最も高い重みをつけている。こうすることで、画像の中央付近にオブジェクトが存在する場合には、これを重要なオブジェクトであると判断することができる。
さらには、上端部の判定領域のうち、中央付近の領域(図8の領域2)のみについてオブジェクトの評価を行なうものとしても良い。すなわち、上端部の判定領域の全てについてオブジェクトの評価を行なうのではなく、領域2についてのみ評価を行ない、この評価の結果を上端部の判定領域の評価結果とする。こうすることで、第1実施例にも増して、迅速にトリミング処理を実行することができる。特に、一人の人物が被写体として中央に写る画像におけるオブジェクトの評価に有効となる。
本実施例では、設定した判定領域を順次スキャンして、各ラインのエッジ数を基準としてオブジェクトの評価を行なったが、これに限るものではない。例えば、図9に示すように、判定領域内を領域A,B,Cに分け、各領域について、エッジ数を検出する。領域Bは、デフォルト位置のトリミング枠の一辺が含まれるとする。ここで、少なくとも領域Aのエッジ数αと、領域Bのエッジ数βとを比較して、エッジ数αがエッジ数βに対して極端に小さい値になる場合には、何らかのオブジェクトが切り取られる可能性があると判断する。こうした手法によりオブジェクトを評価することで、エッジ数が多く、複雑度合いが高い場合であっても、適切にオブジェクトの評価を行なうことができる。つまり、領域A,B,Cの背景が複雑でエッジ数が多くなったとしても、各エッジ数の差分を検出することで、背景の影響を低減することができる。こうした簡易なオブジェクトの評価に代えて、種々の公知のオブジェクト認識手法を用いるものとしても良い。例えば、画素の色情報から人物の頭を認識することもできる。こうした手法を採る場合であっても、画像全体の一部の領域(判定領域)についての処理を行なうのみであるから、比較的迅速にオブジェクトの認識を行なうことができる。
本実施例で説明したトリミング処理により、デフォルト位置のトリミング枠を移動した場合には、その移動情報を記憶しておき、再度、同じ画像を印刷する場合に利用するものとしても良い。例えば、トリミング処理の後、JPEG形式の画像データのユーザ領域に移動位置のタグ情報(位置合わせタグ情報と呼ぶ)を書き込む。再度、同じ画像について印刷を実行する場合には、図10に示すステップを追加した第1実施例のトリミング処理を実行する。
図10に示すように、処理が開始されると、まず、印刷対象の画像データに位置合わせタグ情報が有るか否かを判断する(ステップS305)。具体的には、ユーザ領域にタグ情報が有るか否かを判断する。ステップS305で、タグ情報が有る(Yes)と判断した場合には、その情報を読み取り、トリミング位置を決定する(ステップS355)。他方、ステップS305で、タグ情報が無い(No)と判断した場合には、第1実施例のトリミング処理を実行する。こうしたタグ情報を利用することで、同じ画像を再度印刷する場合に、迅速な処理を行なうことができる。さらに、「オート位置合わせ機能」のON/OFF設定に係わらずタグ情報に基づいて処理を行なうため、設定の手間が省け、ユーザの利便性を向上することができる。なお、画像データにトリミング位置の情報を記憶するのに代えて、画像データのファイル名等とリンクしたトリミング情報のファイルを記憶しておくものとしても良い。記憶する領域は、USBポートに接続したハードディスクでも良いし、プリンタ10のEEPROM内であっても良い。
本実施例では、用紙サイズに応じて画像を切り取るトリミング手法について説明したが、トリミング枠を決定後の画像に対して、一方向の縮小や拡大を加えるものとしても良い。例えば、図11に示すように、第1実施例のオブジェクト評価により、トリミング枠(以下、ここでは印刷可能領域枠と呼ぶ)を上方に移動したとする。なお、図中には、「画像を下方に寄せる」と表現しているが、相対的な表現であり、どちらも等価である。ここで、デフォルト位置でトリミング処理された場合に印刷される部分が、印刷可能領域内に収まるように、画像の上下方向を縮小して印刷する。こうして印刷された画像には、人物の頭が切り取られること無く印刷されると共に、元々のデフォルト位置でのトリミングにより印刷される予定であった領域も印刷されることになる。
また、図12に示すように、画像の左右方向を伸長するものとしても良い。例えば、用紙サイズによって、画像の左右方向の端部に余白ができる場合がある。この場合でも、図示するように、印刷可能領域内に人物の頭が収まるように画像を下方へ寄せた後、画像を左右方向に拡大する。こうすることで適切な画像の印刷を行なうことができる。なお、画像の一方向の縮小率や拡大率は、実際には低いため、印刷される画像全体としてはほとんど影響を受けない。また、画像の中央付近よりも周端付近の拡大率を上げることで、さらに画像全体への影響を低減するものとしても良い。
本実施例では、判定領域内の画像の性質の解析に、エッジを中心とした解析を行なうものとしたが、画像解析技術などにより、デジタルスチルカメラなどで撮影された画像からオブジェクトの抽出が可能であれば、こうしたオブジェクトが含まれる画像を直接処理して、印刷時にオブジェクトが切り取られないように処理することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。本実施例では、画像処理装置としてのプリンタを例としたが、このプリンタはスキャナ等を備えた複合機であっても良い。また、印刷対象となる画像は、メモリカードMCやデジタルスチルカメラに限らず、デジタルビデオカメラやハードディスクなどから取得するものとしても良い。更には、本実施例ではピエゾ素子を利用したインクジェット方式のプリンタを用いているが、他のインクジェット方式のプリンタ(例えばバブルジェット(登録商標)),熱転写方式のプリンタ、昇華型プリンタ、レーザプリンタ、あるいは複合機など種々の方式のプリンタを採用するものとしても良い。また、CMYKの4色に、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、DY(ダークイエロ)を加えた7色プリンタであっても良い。
本発明の画像処理装置としてのプリンタの概略構成を示すブロック図である。 プリンタの制御回路にて実行されるトリミング処理の概要を示す説明図である。 印刷対象の画像のトリミング位置を設定するトリミング処理のフローチャートである。 判定領域内のオブジェクトの評価方法の一例について示した説明図である。 オブジェクトの評価結果の一例である。 上端部、下端部の判定領域の説明図である。 第2実施例のトリミング処理のフローチャートである。 オブジェクトの評価方法の一例について示した説明図である。 オブジェクトの評価方法の一例について示した説明図である。 タグ情報を利用したトリミング処理のフローチャートである。 画像の上下方向の縮小を示す説明図である。 画像の左右方向を拡大を示す説明図である。
符号の説明
10...プリンタ
21...操作パネル
21a...方向キー
21b...OKボタン
22...液晶ディスプレイ
23...カードスロット
24...USBポート
25...印字ヘッドユニット
28...プラテン
29a...黒インク用カートリッジ
29b...カラーインク用カートリッジ
30...キャリッジ
32...キャリッジモータ
33...紙送りモータ
34...摺動軸
36...駆動ベルト
39...位置検出センサ
40...制御回路
MC...メモリカード
P...用紙

Claims (13)

  1. 入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置であって、
    前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断するはみ出し方向判断手段と、
    前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する判定領域設定手段と、
    前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定する画像配置決定手段と、
    前記配置に基づいて前記印刷するためのデータを生成する印刷データ生成手段と
    を備えた画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記判定領域設定手段は、前記画像の上下左右の4辺に形成される矩形領域のうち、上端部の領域を前記判定領域として設定する画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記判定領域設定手段は、さらに、下端部の領域を判定領域として設定する画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記画像配置決定手段は、前記判定領域が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、前記入力画像の前記判定領域とは反対側の画像を切り捨てて、前記入力画像をトリミングする手段である
    画像処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像配置決定手段は、前記判定領域内のなかで前記画像全体における中央付近の領域に高い重みを付けて、該判定領域に含まれる画像の性質を解析する画像処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像配置決定手段は、前記一の判定領域内の前記画像全体における中央付近に小領域を設定し、当該小領域内の画像の性質をもって、該判定領域内の画像の性質とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像配置決定手段は、前記画像の性質として、画像に含まれるエッジの数、エッジ間距離、エッジの分布のうちの少なくとも一つを用いる画像処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記各手段による処理機能の有効/無効を切替える切替手段を備えた画像処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像配置決定手段は、前記画像の性質が所定の条件を満たさない場合には、前記所定用紙に対して予め設定されるデフォルト位置を、前記印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する位置として決定する画像処理装置。
  10. 入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷する印刷装置であって、
    前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断するはみ出し方向判断手段と、
    前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する判定領域設定手段と、
    前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定する画像配置決定手段と、
    前記配置に基づいて前記入力画像の印刷を実行する印刷実行手段と
    を備えた印刷装置。
  11. 入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理装置に備えられたコンピュータによる画像処理方法であって、
    前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断し、
    前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定し、
    前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定し、
    前記配置に基づいて前記印刷するためのデータを生成する
    画像処理方法。
  12. 入力画像を所定用紙のサイズに合わせて印刷するためのデータを生成する画像処理をコンピュータに実現させるプログラムであって、
    前記所定用紙に対応して定められる印刷可能範囲に対して前記入力画像を配置する際、該印刷可能範囲に該入力画像が収まらない方向が存在するか否かを判断する機能と、
    前記入力画像において、該入力画像が収まらない方向の少なくとも一方の端部を含む所定幅の領域を判定領域として設定する機能と、
    前記判定領域に含まれる画像の性質を解析し、該画像の性質が所定の条件を満たすとき、前記入力画像の該判定領域側が前記印刷可能範囲に含まれやすくなるように、該印刷可能範囲に対する前記入力画像の配置を決定する機能と、
    前記配置に基づいて前記印刷するためのデータを生成する機能と
    を前記コンピュータに実現させるプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録した記録媒体。
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