JP2006237762A - レシーバ実装構造、レシーバ実装方法及び携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】 筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するに際し、その実装作業を簡略化して、生産性を向上させる。
【解決手段】 表示部筐体2の内部に二つのレシーバ6、7が背中合わせ状に実装される携帯電話機であって、二つのレシーバ6、7を、一つのフレーム部材8に背中合わせ状に保持させた状態で、表示部筐体2の内部に組み込む。
また、フレーム部材8は、レシーバ6、7を保持する表裏一対のレシーバ保持部8aと、表裏一対のレシーバ保持部8a間に形成される基板挿入部8bとを有し、この基板挿入部8bに対するプリント基板9の挿入に応じて、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が行われる。
【選択図】 図9
【解決手段】 表示部筐体2の内部に二つのレシーバ6、7が背中合わせ状に実装される携帯電話機であって、二つのレシーバ6、7を、一つのフレーム部材8に背中合わせ状に保持させた状態で、表示部筐体2の内部に組み込む。
また、フレーム部材8は、レシーバ6、7を保持する表裏一対のレシーバ保持部8aと、表裏一対のレシーバ保持部8a間に形成される基板挿入部8bとを有し、この基板挿入部8bに対するプリント基板9の挿入に応じて、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が行われる。
【選択図】 図9
Description
本発明は、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装構造及びレシーバ実装方法に関し、更には、筐体内部に二つのレシーバが背中合わせ状に実装される携帯電話機、PHS、PDAなどの携帯通信端末に関する。
携帯電話機に代表される携帯通信端末が広く普及している。この種の携帯通信端末は、他の通信端末と通話を行うために、筐体内部にレシーバ及びマイクが実装されており、筐体のレシーバ孔やマイク孔を介して、音声の出音や入音が行われる(例えば、特許文献1、2参照)。
図19は、第一の従来例に係る携帯電話機の閉状態(表示部反転)を示す斜視図、図20は、第一の従来例に係る携帯電話機の開状態(表示部通常)を示す斜視図、図21は、第二の従来例に係る携帯電話機の閉状態(表示部反転)を示す斜視図である。
これらの図に示す携帯電話機は、表示部101を構成する表示部筐体102と、操作部103を構成する操作部筐体104と、表示部筐体102と操作部筐体104を連結する二軸ヒンジ105とを備える二軸ヒンジ方式の折り畳み式携帯電話機であり、図19に示すように、表示部101を外向きにした折り畳みが許容される。
これらの図に示す携帯電話機は、表示部101を構成する表示部筐体102と、操作部103を構成する操作部筐体104と、表示部筐体102と操作部筐体104を連結する二軸ヒンジ105とを備える二軸ヒンジ方式の折り畳み式携帯電話機であり、図19に示すように、表示部101を外向きにした折り畳みが許容される。
しかしながら、上記従来の携帯電話機では、表示部筐体102の表示部側だけにレシーバが搭載されているので、図19に示すように、表示部101を外向きにした折り畳み状態で電話着信すると、表示部筐体102を開くだけでは通話ができず、更に、表示部筐体102を反転させる必要があった。
また、図21に示す携帯電話機のように、表示部筐体102の表示部側にレシーバ(レシーバ孔102a)とマイク(マイク孔102b)を実装し、表示部101を外向きにした折り畳み状態での通話を許容するタイプもあるが、このタイプの携帯電話機では、ハウリングが発生し易いという問題があった。
また、図21に示す携帯電話機のように、表示部筐体102の表示部側にレシーバ(レシーバ孔102a)とマイク(マイク孔102b)を実装し、表示部101を外向きにした折り畳み状態での通話を許容するタイプもあるが、このタイプの携帯電話機では、ハウリングが発生し易いという問題があった。
そこで、表示部筐体の内部に、二つのレシーバを背中合わせ状に実装した携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。このような携帯電話機によれば、表示部筐体の向きに拘わらず通話が可能になるので、電話着信時の筐体操作を簡略化し、携帯電話機の使い勝手を向上させることができる。
特開2000−316044号公報
特開平08−168096号公報
特開2002−171189号公報
特開平07−131849号公報
しかしながら、従来では、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装する場合、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいるため、レシーバの実装作業に手間がかかり、生産性が低下する不都合があった。
また、二つのレシーバを背中合わせ状に実装する場合、プリント基板に対するレシーバの電気的な接続構造が複雑になるだけでなく、それに伴う生産性の低下も懸念される。
また、二つのレシーバを背中合わせ状に実装する場合、プリント基板に対するレシーバの電気的な接続構造が複雑になるだけでなく、それに伴う生産性の低下も懸念される。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するに際し、その実装作業を簡略化して、生産性を向上させることができるレシーバ実装構造、レシーバ実装方法及び携帯通信端末の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明のレシーバ実装構造は、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装構造であって、二つの前記レシーバが、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持された状態で、前記筐体内部に組み込まれる構成としてある。
このように構成すれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
このように構成すれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
また、本発明のレシーバ実装構造は、前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われる構成としてある。
このように構成すれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
このように構成すれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
また、本発明のレシーバ実装構造は、前記レシーバが、前記プリント基板に弾圧状に当接する板バネ状のレシーバ端子を備え、このレシーバ端子が、前記基板挿入部の入口側を支点として片持ち支持される構成としてある。
このように構成すれば、プリント基板の挿入時、レシーバ端子の正常な弾性変形を促進できるだけでなく、レシーバ端子の異常な塑性変形を抑制することが可能になる。
このように構成すれば、プリント基板の挿入時、レシーバ端子の正常な弾性変形を促進できるだけでなく、レシーバ端子の異常な塑性変形を抑制することが可能になる。
また、本発明のレシーバ実装構造は、前記レシーバ端子が、前記プリント基板との当接部分に凸部を備え、前記プリント基板が、前記凸部との嵌合によって前記フレーム部材を位置決めする凹部を備える構成としてある。
このように構成すれば、レシーバ端子を利用して、フレーム部材の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子の位置ズレを抑制して、プリント基板との接触不良も防止することができる。
このように構成すれば、レシーバ端子を利用して、フレーム部材の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子の位置ズレを抑制して、プリント基板との接触不良も防止することができる。
また、本発明のレシーバ実装構造は、前記フレーム部材が、表裏のない形状としてある。
このように構成すれば、組み込み時における表裏方向の制約を無くし、フレーム部材の組み込みが容易になるだけでなく、誤組みによる不良品の発生も防止できる。
このように構成すれば、組み込み時における表裏方向の制約を無くし、フレーム部材の組み込みが容易になるだけでなく、誤組みによる不良品の発生も防止できる。
また、本発明のレシーバ実装構造は、前記フレーム部材が、表裏の前記レシーバ保持部を同一面に有する展開状態で形成され、前記基板挿入部を介して折り畳んだ状態で使用される構成としてある。
このように構成すれば、フレーム部材の金型構造を簡略化して、フレーム部材の製造コストを削減できる。また、プリント基板からレシーバを取り外す際には、フレーム部材を展開させることにより、レシーバ端子の異常な塑性変形を防止できる。
このように構成すれば、フレーム部材の金型構造を簡略化して、フレーム部材の製造コストを削減できる。また、プリント基板からレシーバを取り外す際には、フレーム部材を展開させることにより、レシーバ端子の異常な塑性変形を防止できる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装方法であって、二つの前記レシーバを、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持させる工程と、前記レシーバ及び前記フレーム部材を、前記筐体内部に組み込む工程とを備える方法としてある。
このような方法にすれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
このような方法にすれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われる方法としてある。
このような方法にすれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
このような方法にすれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、前記レシーバが、前記プリント基板に弾圧状に当接する板バネ状のレシーバ端子を備え、このレシーバ端子が、前記基板挿入部の入口側を支点として片持ち支持される方法としてある。
このような方法にすれば、プリント基板の挿入時、レシーバ端子の正常な弾性変形を促進できるだけでなく、レシーバ端子の異常な塑性変形を抑制することが可能になる。
このような方法にすれば、プリント基板の挿入時、レシーバ端子の正常な弾性変形を促進できるだけでなく、レシーバ端子の異常な塑性変形を抑制することが可能になる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、前記レシーバ端子が、前記プリント基板との当接部分に凸部を備え、前記プリント基板が、前記凸部との嵌合によって前記フレーム部材を位置決めする凹部を備える方法としてある。
このような方法にすれば、レシーバ端子を利用して、フレーム部材の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子の位置ズレを抑制して、プリント基板との接触不良も防止することができる。
このような方法にすれば、レシーバ端子を利用して、フレーム部材の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子の位置ズレを抑制して、プリント基板との接触不良も防止することができる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、前記フレーム部材が、表裏のない形状としてある。
このような方法にすれば、組み込み時における表裏方向の制約を無くし、フレーム部材の組み込みが容易になるだけでなく、誤組みによる不良品の発生も防止できる。
このような方法にすれば、組み込み時における表裏方向の制約を無くし、フレーム部材の組み込みが容易になるだけでなく、誤組みによる不良品の発生も防止できる。
また、本発明のレシーバ実装方法は、前記フレーム部材が、表裏の前記レシーバ保持部を同一面に有する展開状態で形成され、前記基板挿入部を介して折り畳んだ状態で使用される方法としてある。
このような方法にすれば、フレーム部材の金型構造を簡略化して、フレーム部材の製造コストを削減できる。また、プリント基板からレシーバを取り外す際には、フレーム部材を展開させることにより、レシーバ端子の異常な塑性変形を防止できる。
このような方法にすれば、フレーム部材の金型構造を簡略化して、フレーム部材の製造コストを削減できる。また、プリント基板からレシーバを取り外す際には、フレーム部材を展開させることにより、レシーバ端子の異常な塑性変形を防止できる。
また、本発明の携帯通信端末は、筐体内部に二つのレシーバが背中合わせ状に実装される携帯通信端末であって、二つの前記レシーバが、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持された状態で、前記筐体内部に組み込まれる構成としてある。
このように構成すれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
このように構成すれば、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
また、本発明の携帯通信端末は、前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われる構成としてある。
このように構成すれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
このように構成すれば、レシーバとプリント基板の電気的な接続作業も簡略化されるので、生産性を更に向上させることができる。
また、本発明の携帯通信端末は、表示部を構成する表示部筐体と、操作部を構成する操作部筐体と、前記表示部筐体と前記操作部筐体を連結する二軸ヒンジとを備え、二つの前記レシーバが、前記表示部筐体内部に背中合わせ状に実装される構成としてある。
このように構成すれば、表示部筐体の向きに拘わらず通話が可能になるので、電話着信時の筐体操作を簡略化し、携帯通信端末の使い勝手を向上させることができる。
このように構成すれば、表示部筐体の向きに拘わらず通話が可能になるので、電話着信時の筐体操作を簡略化し、携帯通信端末の使い勝手を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するにあたり、二つのレシーバが、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持された状態で、筐体内部に組み込まれることにより、二つのレシーバを一つずつ筐体内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバの実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の閉状態(表示部通常)を示す斜視図、図2は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の開状態(表示部通常)を示す斜視図、図3は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の開状態(表示部反転)を示す斜視図、図4は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の閉状態(表示部反転)を示す斜視図である。
これらの図に示される携帯電話機は、二軸ヒンジ方式の折り畳み式携帯電話機であって、表示部1を構成する表示部筐体2と、操作部3を構成する操作部筐体4と、表示部筐体2と操作部筐体4を連結する二軸ヒンジ5とを備えて構成されている。
まず、本発明の第一実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の閉状態(表示部通常)を示す斜視図、図2は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の開状態(表示部通常)を示す斜視図、図3は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の開状態(表示部反転)を示す斜視図、図4は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機の閉状態(表示部反転)を示す斜視図である。
これらの図に示される携帯電話機は、二軸ヒンジ方式の折り畳み式携帯電話機であって、表示部1を構成する表示部筐体2と、操作部3を構成する操作部筐体4と、表示部筐体2と操作部筐体4を連結する二軸ヒンジ5とを備えて構成されている。
図1は、通常の閉状態を示しており、この状態では、表示部1の確認や通話ができない。
図2は、通常の開状態を示しており、二軸ヒンジ5の横軸5aを支点とした表示部筐体2の開操作によって、図1から図2の状態へ移行する。この状態では、表示部1の確認、操作部3の操作、通話などが可能であり、通話時の受話は、表示部筐体2の正面(表示面)に形成されるレシーバ孔2aを使用し、送話は、操作部筐体4の正面(操作面)に形成されるマイク孔4aを使用する。
図2は、通常の開状態を示しており、二軸ヒンジ5の横軸5aを支点とした表示部筐体2の開操作によって、図1から図2の状態へ移行する。この状態では、表示部1の確認、操作部3の操作、通話などが可能であり、通話時の受話は、表示部筐体2の正面(表示面)に形成されるレシーバ孔2aを使用し、送話は、操作部筐体4の正面(操作面)に形成されるマイク孔4aを使用する。
図3は、表示部筐体2が反転した開状態を示しており、二軸ヒンジ5の縦軸5bを支点とした表示部筐体2の反転操作によって、図2から図3の状態へ移行する。この状態でも通話が可能であり、通話時の受話は、表示部筐体2の背面(反表示面)に形成されるレシーバ孔2bを使用し、送話は、操作部筐体4の正面(操作面)に形成されるマイク孔4aを使用する。
図4は、表示部筐体2が反転した閉状態を示しており、二軸ヒンジ5の横軸5aを支点とした表示部筐体2の閉操作によって、図3から図4の状態へ移行する。この状態では、表示部1の確認が可能であるが、通話はできない。
図4は、表示部筐体2が反転した閉状態を示しており、二軸ヒンジ5の横軸5aを支点とした表示部筐体2の閉操作によって、図3から図4の状態へ移行する。この状態では、表示部1の確認が可能であるが、通話はできない。
図5は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機のA−A断面図、図6は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機のB−B断面図、図7は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機のC−C断面図、図8は、本発明の第一実施形態に係る携帯電話機のD−D断面図である。
これらの図に示すように、表示部筐体2の内部には、二つのレシーバ6、7が背中合わせ状に実装されている。これらのレシーバ6、7は、予めフレーム部材8に背中合わせ状に保持されるとともに、プリント基板9に対して電気的に接続された状態で、表示部筐体2の内部に組み込まれる。
表示部筐体2は、正面側を形成するフロントケース2cと、背面側を形成するリアケース2dとで構成されており、各ケース2c、2dのレシーバ対向位置には、前述したレシーバ孔2a、2bが形成されている。また、各ケース2c、2dの内側面には、レシーバ6、7及びフレーム部材8を保持するためのリブ2eが突出形成されている。
これらの図に示すように、表示部筐体2の内部には、二つのレシーバ6、7が背中合わせ状に実装されている。これらのレシーバ6、7は、予めフレーム部材8に背中合わせ状に保持されるとともに、プリント基板9に対して電気的に接続された状態で、表示部筐体2の内部に組み込まれる。
表示部筐体2は、正面側を形成するフロントケース2cと、背面側を形成するリアケース2dとで構成されており、各ケース2c、2dのレシーバ対向位置には、前述したレシーバ孔2a、2bが形成されている。また、各ケース2c、2dの内側面には、レシーバ6、7及びフレーム部材8を保持するためのリブ2eが突出形成されている。
フロントケース2cには、表示窓2fが形成されており、ここに嵌め込まれる透明パネル10を介して、プリント基板9上の表示モジュール11が目視される。
表示部筐体2の反転機構は、表示部筐体2を構成するフロントケース2cとリアケース2dとの間で、二軸ヒンジ5の縦軸5bを回動自在に挟み込んだ構造であり、これにより、二軸ヒンジ5の縦軸5bを支点とした表示部筐体2の反転操作が可能になる。
操作部筐体4は、正面側を形成するフロントケース4bと、背面側を形成するリアケース4cとで構成されており、内部には、マイク12及びプリント基板13が実装される。マイク12は、プリント基板13とフロントケース4bに挟まれる状態で実装され、フロントケース4bのマイク対向位置には、前述したマイク孔4aが形成されている。なお、プリント基板9とプリント基板13は、二軸ヒンジ5内に挿通されるフレキシブル基板などの接続回路を介して電気的に接続されている。
表示部筐体2の反転機構は、表示部筐体2を構成するフロントケース2cとリアケース2dとの間で、二軸ヒンジ5の縦軸5bを回動自在に挟み込んだ構造であり、これにより、二軸ヒンジ5の縦軸5bを支点とした表示部筐体2の反転操作が可能になる。
操作部筐体4は、正面側を形成するフロントケース4bと、背面側を形成するリアケース4cとで構成されており、内部には、マイク12及びプリント基板13が実装される。マイク12は、プリント基板13とフロントケース4bに挟まれる状態で実装され、フロントケース4bのマイク対向位置には、前述したマイク孔4aが形成されている。なお、プリント基板9とプリント基板13は、二軸ヒンジ5内に挿通されるフレキシブル基板などの接続回路を介して電気的に接続されている。
本実施形態の携帯電話機は、表示部筐体2の開閉検出機能及び反転検出機能を備える。表示部筐体2の開閉検出機能は、プリント基板13に実装される磁気検出方式のホールIC14によって実現される。例えば、図5に示すように、表示部筐体2が閉じた状態では、ホールIC14が二軸ヒンジ5内の永久磁石15に反応してON状態となる。
また、表示部筐体2の反転検出機能は、プリント基板9に実装されるホールIC16によって実現される。例えば、図5に示すように、表示部筐体2が反転していない状態では、ホールIC16が二軸ヒンジ5内の永久磁石15に反応してON状態となる。
そして、図5に示すように、表示部筐体2が通常の閉状態である場合は、表示部モジュール11をOFF制御し、電力消費が抑制される。
また、表示部筐体2の反転検出機能は、プリント基板9に実装されるホールIC16によって実現される。例えば、図5に示すように、表示部筐体2が反転していない状態では、ホールIC16が二軸ヒンジ5内の永久磁石15に反応してON状態となる。
そして、図5に示すように、表示部筐体2が通常の閉状態である場合は、表示部モジュール11をOFF制御し、電力消費が抑制される。
図6に示す状態では、ホールIC14が永久磁石15に反応せずにOFF状態となり、また、ホールIC16が永久磁石15に反応してON状態となる。このような通常の開状態では、表示部モジュール11をON制御するとともに、レシーバ6を使用可能とし、レシーバ7を使用不可とする。これにより、レシーバ7からの受話音の漏れを防止し、良好なセキュリティが確保される。
図7に示す状態では、ホールIC14が永久磁石15に反応せずにOFF状態となり、また、ホールIC16も永久磁石15に反応せずにOFF状態となる。このように表示部筐体2が反転した開状態では、表示部モジュール11をOFF制御するとともに、レシーバ7を使用可能とし、レシーバ6を使用不可とする。これにより、レシーバ6からの受話音の漏れを防止するとともに、外向きの表示モジュール11を非表示とし、良好なセキュリティが確保される。
図8に示す状態では、ホールIC14が永久磁石15に反応してON状態となり、また、ホールIC16は永久磁石15に反応せずにOFF状態となる。このように表示部筐体2が反転した閉状態では、表示部モジュール11をON制御することにより、表示内容の確認が可能になる。
図7に示す状態では、ホールIC14が永久磁石15に反応せずにOFF状態となり、また、ホールIC16も永久磁石15に反応せずにOFF状態となる。このように表示部筐体2が反転した開状態では、表示部モジュール11をOFF制御するとともに、レシーバ7を使用可能とし、レシーバ6を使用不可とする。これにより、レシーバ6からの受話音の漏れを防止するとともに、外向きの表示モジュール11を非表示とし、良好なセキュリティが確保される。
図8に示す状態では、ホールIC14が永久磁石15に反応してON状態となり、また、ホールIC16は永久磁石15に反応せずにOFF状態となる。このように表示部筐体2が反転した閉状態では、表示部モジュール11をON制御することにより、表示内容の確認が可能になる。
つぎに、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(レシーバ実装方法)について、図9〜図15を参照して説明する。
図9は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造を示す分解斜視図、図10は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造を示す斜視図、図11は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入前)のE−E断面図、図12は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入中)のE−E断面図、図13は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入後)のE−E断面図、図14は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入前)のF−F断面図、図15は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入後)のF−F断面図である。
これらの図に示すように、レシーバ6、7は、同一部品であり、フレーム部材8に取り付けるための固定爪6a、6b、7a、7bを有するとともに、底面部には、板バネ状の片持ち端子からなる一対のレシーバ端子6c、6d、7c、7dが突設されている。
図9は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造を示す分解斜視図、図10は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造を示す斜視図、図11は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入前)のE−E断面図、図12は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入中)のE−E断面図、図13は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入後)のE−E断面図、図14は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入前)のF−F断面図、図15は、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装構造(基板挿入後)のF−F断面図である。
これらの図に示すように、レシーバ6、7は、同一部品であり、フレーム部材8に取り付けるための固定爪6a、6b、7a、7bを有するとともに、底面部には、板バネ状の片持ち端子からなる一対のレシーバ端子6c、6d、7c、7dが突設されている。
フレーム部材8は、レシーバ6、7を背中合わせ状に保持する表裏一対のレシーバ保持部8aと、表裏一対のレシーバ保持部8a間に形成される基板挿入部8bとを備える。各レシーバ保持部8aには、レシーバ6、7の固定爪6a、6b、7a、7bを係止する係止部8c、8dや、レシーバ6、7の底面位置を規定する底板部8eが形成されている。底板部8eには、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを基板挿入部8b内に突出させるための穴8f、8gが形成されている。このとき、基板挿入部8b内に突出するレシーバ端子6c、6d、7c、7dは、基板挿入部8bの入口側を支点として片持ち支持されている。
フレーム部材8は、軸Xに対して対称形状であり、表裏のない形状となっている。表裏のレシーバ保持部8aには、レシーバ6、7を区別なく取り付けることができ、取り付けられたレシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dは、図14及び図15に示すように互い違いに配置され、端子同士の接触不良が防止される。
フレーム部材8は、軸Xに対して対称形状であり、表裏のない形状となっている。表裏のレシーバ保持部8aには、レシーバ6、7を区別なく取り付けることができ、取り付けられたレシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dは、図14及び図15に示すように互い違いに配置され、端子同士の接触不良が防止される。
基板挿入部8bには、プリント基板9が挿入されるスリット口8hと、スリット口8hの両側部でフレーム部材8の変形を防止する側板部8iとが形成されている。フレーム部材8にレシーバ6、7を取り付け後、フレーム部材8のスリット口8hにプリント基板9のフレーム取り付け部9aを挿入すると、プリント基板9によってフレーム部材8が支持される。なお、プリント基板9には、フレーム部材8の側板部8iを避けるために、スリット9bが形成されている。
プリント基板9におけるフレーム取り付け部9aの表面には、レシーバ端子6c、6dの位置に対応してランド9c、9dが設けられ、フレーム取り付け部9aの裏面には、レシーバ端子7c、7dの位置に対応してランド9e、9fが設けられている。すなわち、フレーム部材8のスリット口8hにプリント基板9のフレーム取り付け部9aを挿入すると、レシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dがプリント基板9のランド9c、9d、9e、9fに自動的に圧接し、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が完了する。このとき、レシーバ端子6c、6d、7c、7dは、スリット口8hの入口側を支点として片持ち支持されているので、異常な塑性変形が抑制される。
プリント基板9におけるフレーム取り付け部9aの表面には、レシーバ端子6c、6dの位置に対応してランド9c、9dが設けられ、フレーム取り付け部9aの裏面には、レシーバ端子7c、7dの位置に対応してランド9e、9fが設けられている。すなわち、フレーム部材8のスリット口8hにプリント基板9のフレーム取り付け部9aを挿入すると、レシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dがプリント基板9のランド9c、9d、9e、9fに自動的に圧接し、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が完了する。このとき、レシーバ端子6c、6d、7c、7dは、スリット口8hの入口側を支点として片持ち支持されているので、異常な塑性変形が抑制される。
ランド9c、9d、9e、9fの中央部分には、それぞれスルーホール(凹部)9gが形成される一方、レシーバ端子6c、6d、7c、7dのランド接触部には、絞り加工された突起(凸部)6e、7eが形成されている。これらのスルーホール9gと突起6e、7eは、フレーム部材8のスリット口8hにプリント基板9のフレーム取り付け部9aを挿入したとき互に嵌合し、プリント基板9に対するフレーム部材8の位置決めを行う。このようにすると、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを利用して、フレーム部材8の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの位置ズレを抑制して、プリント基板9との接触不良も防止できる。
スルーホール9gは、プリント基板9を貫通しない凹部としてもよい。また、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを互い違いに配置した場合、内側二つの端子極性が同一になるため、同一極性のランドを表裏同一位置に形成し、スルーホール9gを兼用するようにしてもよい。
突起6e、7eは、絞り加工されたものに限定されない。例えば、導電性材料からなる別体の突起部材をレシーバ端子6c、6d、7c、7dに溶着してもよい。突起6e、7eの形状は、球面が好ましい。このようにすると、基板面上を円滑に摺動できるだけでなく、スルーホール9gとの嵌合がスムーズになる。
4つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dに形成される突起6e、7eのサイズ(スルーホール9gとの相対的なサイズ)は、同じであってもよいが、4つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dのうち、一つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dには、スルーホール9gよりも径が若干大きい突起6e、7eを設けることが好ましい。このようにすると、突起6e、7eとスルーホール9gとの間のガタが減り、フレーム部材8の位置決め精度を向上させることができる。
突起6e、7eは、絞り加工されたものに限定されない。例えば、導電性材料からなる別体の突起部材をレシーバ端子6c、6d、7c、7dに溶着してもよい。突起6e、7eの形状は、球面が好ましい。このようにすると、基板面上を円滑に摺動できるだけでなく、スルーホール9gとの嵌合がスムーズになる。
4つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dに形成される突起6e、7eのサイズ(スルーホール9gとの相対的なサイズ)は、同じであってもよいが、4つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dのうち、一つのレシーバ端子6c、6d、7c、7dには、スルーホール9gよりも径が若干大きい突起6e、7eを設けることが好ましい。このようにすると、突起6e、7eとスルーホール9gとの間のガタが減り、フレーム部材8の位置決め精度を向上させることができる。
なお、突起6e、7eとスルーホール9gによるフレーム部材8の位置決めは、筐体組み込み後におけるフレーム部材8の最終的な位置を規定するための位置決めであってもよいが、筐体に組み込むまでフレーム部材8を仮保持するための位置決めであってもよい。つまり、本実施形態では、筐体組み込み後におけるフレーム部材8の最終的な位置を、表示部筐体2のリブ2eで規定するからである。この場合、スルーホール9gの位置は、筐体組み込み後に突起6e、7eが外れても接触不良が生じないよいに、ランド9c、9d、9e、9fの中央とし、また、ランド9c、9d、9e、9fのサイズを極力大きくすることが好ましい。
つぎに、本発明の第一実施形態に係るレシーバ実装方法について説明する。
まず、フレーム部材8の表裏に形成されるレシーバ保持部8aにレシーバ6、7を取り付ける。
このとき、フレーム部材8とレシーバ6、7の位置関係は、図11に示すように、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの片持ち支点がスリット口8hの入口側となるように規定される。これにより、プリント基板9をスリット口8hに挿入する際、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの正常な弾性変形を促すとともに、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの異常な塑性変形を防止できる。
また、フレーム部材8に取り付けられたレシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dは、レシーバ6、7の台座である底板部8eの裏面に接触しており、プリント基板9の厚さ分の圧接ストロークが確保される。
まず、フレーム部材8の表裏に形成されるレシーバ保持部8aにレシーバ6、7を取り付ける。
このとき、フレーム部材8とレシーバ6、7の位置関係は、図11に示すように、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの片持ち支点がスリット口8hの入口側となるように規定される。これにより、プリント基板9をスリット口8hに挿入する際、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの正常な弾性変形を促すとともに、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの異常な塑性変形を防止できる。
また、フレーム部材8に取り付けられたレシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dは、レシーバ6、7の台座である底板部8eの裏面に接触しており、プリント基板9の厚さ分の圧接ストロークが確保される。
つぎに、フレーム部材8のスリット口8hに、プリント基板9のフレーム取り付け部9aを挿入する。
このとき、プリント基板9のフレーム取り付け部9aは、図12に示すように、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを押し上げながら、スリット口8hの奥へ進入する。
図13に示すように、プリント基板9のフレーム取り付け部9aがスリット口8hの奥まで挿入されると、レシーバ端子6c、6d、7c、7dがプリント基板9のランド9c、9d、9e、9fに圧接し、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が完了する。
また、ランド9c、9d、9e、9fの中央部分に形成されたスルーホール9gと、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの突起6e、7eが嵌合し、プリント基板9に対するフレーム部材8の位置決めが行われる。これにより、フレーム部材8をプリント基板9で仮保持できるだけでなく、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの位置ズレを抑制し、プリント基板9との接触不良も防止できる。
このとき、プリント基板9のフレーム取り付け部9aは、図12に示すように、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを押し上げながら、スリット口8hの奥へ進入する。
図13に示すように、プリント基板9のフレーム取り付け部9aがスリット口8hの奥まで挿入されると、レシーバ端子6c、6d、7c、7dがプリント基板9のランド9c、9d、9e、9fに圧接し、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が完了する。
また、ランド9c、9d、9e、9fの中央部分に形成されたスルーホール9gと、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの突起6e、7eが嵌合し、プリント基板9に対するフレーム部材8の位置決めが行われる。これにより、フレーム部材8をプリント基板9で仮保持できるだけでなく、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの位置ズレを抑制し、プリント基板9との接触不良も防止できる。
つぎに、レシーバ6、7を保持したフレーム部材8とプリント基板9を一体的に表示部筐体2の内部に組み込む。
表示部筐体2を構成するフロントケース2cとリアケース2dを閉じると、リブ2eによりフレーム部材8の位置が規定される。
表示部筐体2を構成するフロントケース2cとリアケース2dを閉じると、リブ2eによりフレーム部材8の位置が規定される。
以上のように構成された本実施形態の携帯電話機は、表示部筐体2の内部に二つのレシーバ6、7が背中合わせ状に実装される携帯電話機であって、二つのレシーバ6、7を、一つのフレーム部材8に背中合わせ状に保持させた状態で、表示部筐体2の内部に組み込むようにしたので、二つのレシーバ6、7を一つずつ表示部筐体2の内部に組み込んでいた従来に比べ、レシーバ6、7の実装作業を簡略化し、生産性を向上させることができる。
また、フレーム部材8は、レシーバ6、7を保持する表裏一対のレシーバ保持部8aと、表裏一対のレシーバ保持部8a間に形成される基板挿入部8bとを有し、この基板挿入部8bに対するプリント基板9の挿入に応じて、レシーバ6、7とプリント基板9との電気的な接続が行われるようにしたので、レシーバ6、7とプリント基板9の電気的な接続作業も簡略化され、生産性の更なる向上が図れる。
また、レシーバ6、7は、プリント基板9に弾圧状に当接する板バネ状のレシーバ端子6c、6d、7c、7dを備え、このレシーバ端子6c、6d、7c、7dが、基板挿入部8bの入口側を支点として片持ち支持されるので、プリント基板9の挿入時、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの正常な弾性変形を促進できるだけでなく、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの異常な塑性変形を抑制できる。
また、レシーバ端子6c、6d、7c、7dは、プリント基板9との当接部分に突起6e、7eを備え、プリント基板9は、突起6e、7eとの嵌合によってフレーム部材8を位置決めするスルーホール9gを備えるので、レシーバ端子6c、6d、7c、7dを利用して、フレーム部材8の位置決めを行うことができるだけでなく、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの位置ズレを抑制して、プリント基板9との接触不良も防止することができる。
また、フレーム部材8は、表裏のない形状であるため、組み込み時における表裏方向の制約を無くし、フレーム部材8の組み込みが容易になるだけでなく、誤組みによる不良品の発生も防止できる。
[第二実施形態]
つぎに、発明の第二実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通の構成については、第一実施形態と同じ符号を付し、第一実施形態の説明を援用する。
図16は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造に用いるフレーム部材の斜視図、図17は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造の分解斜視図、図18は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造の斜視図である。
これらの図に示すように、第二実施形態のレシーバ実装構造では、フレーム部材18が、表裏のレシーバ保持部18aを同一面に有する展開状態で形成され、基板挿入部18bを介して折り畳んだ状態で使用される点が第一実施形態と相違している。このように構成すれば、フレーム部材18の金型構造を簡略化して、フレーム部材18の製造コストを削減でき、また、プリント基板9からレシーバ6、7を取り外す際には、フレーム部材18を展開させることにより、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの異常な塑性変形を防止できる。以下、第二実施形態のレシーバ実装構造について具体的に説明する。
つぎに、発明の第二実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。ただし、第一実施形態と共通の構成については、第一実施形態と同じ符号を付し、第一実施形態の説明を援用する。
図16は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造に用いるフレーム部材の斜視図、図17は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造の分解斜視図、図18は、本発明の第二実施形態に係るレシーバ実装構造の斜視図である。
これらの図に示すように、第二実施形態のレシーバ実装構造では、フレーム部材18が、表裏のレシーバ保持部18aを同一面に有する展開状態で形成され、基板挿入部18bを介して折り畳んだ状態で使用される点が第一実施形態と相違している。このように構成すれば、フレーム部材18の金型構造を簡略化して、フレーム部材18の製造コストを削減でき、また、プリント基板9からレシーバ6、7を取り外す際には、フレーム部材18を展開させることにより、レシーバ端子6c、6d、7c、7dの異常な塑性変形を防止できる。以下、第二実施形態のレシーバ実装構造について具体的に説明する。
第二実施形態のフレーム部材18は、軸Yに対して対称形状であり、ヒンジ部18jを介して2つのレシーバ保持部18aが結合されている。各レシーバ保持部18aの一側部には、固定爪18kが形成される一方、各レシーバ保持部18aの他側部には、固定爪18kを係止可能な係止部18mが形成されている。すなわち、ヒンジ部18jを折り曲げて、2つのレシーバ保持部18aを背中合わせ状に重ねるとともに、この状態を固定爪18kと係止部18mの係止で保持する。この状態のフレーム部材18は、第一実施形態のフレーム部材8とほぼ同等の機能を有し、第一実施形態と同様の手順で二つのレシーバ6、7を背中合わせ状に実装することができる。
なお、フレーム部材18は、レシーバ保持部18a、基板挿入部18b、係止部18c、18d、底板部18e及び穴18f、18gを備えるが、これらは、第一実施形態のレシーバ保持部8a、基板挿入部8b、係止部8c、8d、底板部8e及び穴8f、8gに相当するので、説明は省略する。
なお、フレーム部材18は、レシーバ保持部18a、基板挿入部18b、係止部18c、18d、底板部18e及び穴18f、18gを備えるが、これらは、第一実施形態のレシーバ保持部8a、基板挿入部8b、係止部8c、8d、底板部8e及び穴8f、8gに相当するので、説明は省略する。
図18は、第二実施形態のフレーム部材18を第一実施形態と同様の手順でプリント基板9に取り付けた状態を示している。この状態では、フレーム部材18の固定爪18kとプリント基板9の間に隙間Sが確保されており、フレーム部材18の固定爪18kを隙間S方向へ変形させて、係止部18mから固定爪18kを外すことにより、フレーム部材18を展開形状に戻し、プリント基板9から取り外すことができる。これにより、レシーバ6、7のレシーバ端子6c、6d、7c、7dに負荷をかけずにフレーム部材18を取り外すことが可能となる。
また、フレーム部材18を展開形状とすることにより、フレーム部材8のスリット口8hを構成しているアンダーカット部が不要になるので、フレーム部材18の金型構造が簡易になる。
また、フレーム部材18を展開形状とすることにより、フレーム部材8のスリット口8hを構成しているアンダーカット部が不要になるので、フレーム部材18の金型構造が簡易になる。
本発明は、筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装構造及びレシーバ実装方法に適用でき、特に、筐体内部に二つのレシーバが背中合わせ状に実装される携帯電話機、PHS、PDAなどの携帯通信端末に好適に用いることができる。
2 表示部筐体
4 操作部筐体
5 二軸ヒンジ
6、7 レシーバ
6c、6d、7c、7d レシーバ端子
6e、7e 突起(凸部)
8 フレーム部材
8a レシーバ保持部
8b 基板挿入部
9 プリント基板
9g スルーホール(凹部)
18 フレーム部材
4 操作部筐体
5 二軸ヒンジ
6、7 レシーバ
6c、6d、7c、7d レシーバ端子
6e、7e 突起(凸部)
8 フレーム部材
8a レシーバ保持部
8b 基板挿入部
9 プリント基板
9g スルーホール(凹部)
18 フレーム部材
Claims (15)
- 筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装構造であって、
二つの前記レシーバが、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持された状態で、前記筐体内部に組み込まれることを特徴とするレシーバ実装構造。 - 前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われることを特徴とする請求項1記載のレシーバ実装構造。
- 前記レシーバが、前記プリント基板に弾圧状に当接する板バネ状のレシーバ端子を備え、このレシーバ端子が、前記基板挿入部の入口側を支点として片持ち支持されることを特徴とする請求項2記載のレシーバ実装構造。
- 前記レシーバ端子が、前記プリント基板との当接部分に凸部を備え、前記プリント基板が、前記凸部との嵌合によって前記フレーム部材を位置決めする凹部を備えることを特徴とする請求項3記載のレシーバ実装構造。
- 前記フレーム部材が、表裏のない形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレシーバ実装構造。
- 前記フレーム部材が、表裏の前記レシーバ保持部を同一面に有する展開状態で形成され、前記基板挿入部を介して折り畳んだ状態で使用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレシーバ実装構造。
- 筐体内部に二つのレシーバを背中合わせ状に実装するためのレシーバ実装方法であって、
二つの前記レシーバを、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持させる工程と、
前記レシーバ及び前記フレーム部材を、前記筐体内部に組み込む工程と
を備えることを特徴とするレシーバ実装方法。 - 前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われることを特徴とする請求項7記載のレシーバ実装方法。
- 前記レシーバが、前記プリント基板に弾圧状に当接する板バネ状のレシーバ端子を備え、このレシーバ端子が、前記基板挿入部の入口側を支点として片持ち支持されることを特徴とする請求項8記載のレシーバ実装方法。
- 前記レシーバ端子が、前記プリント基板との当接部分に凸部を備え、前記プリント基板が、前記凸部との嵌合によって前記フレーム部材を位置決めする凹部を備えることを特徴とする請求項9記載のレシーバ実装方法。
- 前記フレーム部材が、表裏のない形状であることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のレシーバ実装方法。
- 前記フレーム部材が、表裏の前記レシーバ保持部を同一面に有する展開状態で形成され、前記基板挿入部を介して折り畳んだ状態で使用されることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のレシーバ実装方法。
- 筐体内部に二つのレシーバが背中合わせ状に実装される携帯通信端末であって、
二つの前記レシーバが、一つのフレーム部材に背中合わせ状に保持された状態で、前記筐体内部に組み込まれることを特徴とする携帯通信端末。 - 前記フレーム部材が、前記レシーバを保持する表裏一対のレシーバ保持部と、表裏一対の前記レシーバ保持部間に形成される基板挿入部とを有し、この基板挿入部に対するプリント基板の挿入に応じて、前記レシーバと前記プリント基板との電気的な接続が行われることを特徴とする請求項13記載の携帯通信端末。
- 表示部を構成する表示部筐体と、操作部を構成する操作部筐体と、前記表示部筐体と前記操作部筐体を連結する二軸ヒンジとを備え、二つの前記レシーバが、前記表示部筐体内部に背中合わせ状に実装されることを特徴とする請求項13又は14記載の携帯通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005046396A JP2006237762A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | レシーバ実装構造、レシーバ実装方法及び携帯通信端末 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008029519A1 (fr) * | 2006-09-07 | 2008-03-13 | Alps Electric Co., Ltd. | Appareil électronique |
JP2008278220A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Toshiba Corp | 電子機器 |
JP2008277988A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 電子機器 |
JP2011244384A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | Audio Technica Corp | マイクロホン及びマイクロホンコネクタ |
JP2011259182A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 携帯端末装置 |
-
2005
- 2005-02-23 JP JP2005046396A patent/JP2006237762A/ja not_active Withdrawn
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