JP2006237516A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006237516A
JP2006237516A JP2005053717A JP2005053717A JP2006237516A JP 2006237516 A JP2006237516 A JP 2006237516A JP 2005053717 A JP2005053717 A JP 2005053717A JP 2005053717 A JP2005053717 A JP 2005053717A JP 2006237516 A JP2006237516 A JP 2006237516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
susceptor
substrate
chamber
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005053717A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Imai
義則 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2005053717A priority Critical patent/JP2006237516A/ja
Publication of JP2006237516A publication Critical patent/JP2006237516A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】放射温度計による温度測定値に与える影響を抑制し、安価に製造でき、しかも、加熱に伴う熱履歴によって基板へ与える影響も抑制できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】ウエハ200を載置するサセプタ217と、サセプタ217に対して一方の側に設けられウエハ200の温度を検出する放射温度計と、他方の側間に設けられた加熱手段280とを有し、加熱手段280からの放射光を遮光する遮光部材282が、ウエハ200の周辺部と非接触で重合するようにサセプタ217の表面に設けられ、ウエハ200はサセプタ217から延在した支持部材291にて支持されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は基板処理装置に関し、特に、半導体ウエハを加熱処理する基板処理装置に関する。
半導体ウエハを加熱処理する基板処理装置として、サセプタに搭載された半導体ウエハをサセプタの下側に設けた加熱手段によって加熱し、サセプタの上側から放射温度計によってウエハの温度を測定してウエハの加熱温度を制御する基板処理装置が用いられている。
従来、この種の基板加熱装置においては、サセプタの下側に設けられた加熱手段からの光が、放射温度計に入射して放射温度計による温度測定値に誤差を与えるという問題があった。
従って、本発明の主な目的は、半導体ウエハ等の基板を搭載するサセプタと、このサセプタを基準に、一方の空間に設けられた放射温度計と、他方の空間に設けられた加熱手段とを有する基板処理装置であって、放射温度計による温度測定値に与える影響を抑制し、安価に製造でき、しかも、加熱に伴う熱履歴によって基板へ与える影響も抑制できる基板処理装置を提供することにある。
本発明によれば、
基板が収容される処理チャンバと、
前記処理チャンバ内に載置されるサセプタと、
前記サセプタを基準に、一方の処理チャンバ空間に設けられた、前記基板の温度を検出する放射温度計と、他方の処理チャンバ空間に設けられた加熱手段とを有し、
前記加熱手段からの放射光を遮光する遮光部材が、前記基板の周辺部と非接触で重合するように前記サセプタの表面に設けられ、
前記基板はサセプタから延在した支持部材にて支持されることを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明によれば、半導体ウエハ等の基板を搭載するサセプタと、このサセプタを基準に、一方の空間に設けられた放射温度計と、他方の空間に設けられた加熱手段とを有する基板処理装置であって、放射温度計による温度測定値に与える影響を抑制し、安価に製造でき、しかも、加熱に伴う熱履歴によって基板へ与える影響も抑制できる基板処理装置が提供される。
本発明の好ましい実施例においては、基板加熱のための光の放射を基板の一方の面からのみ行い、温度の計測を加熱面とは反対の一方の面からのみ行う。そして、半導体素子が作られていない面(非デバイス面)を加熱源からの被加熱面としている。加熱源からの光のうち、基板加熱に寄与せず、温度計測値を乱す漏洩光(いわゆる迷光)を抑制する構造を採っている。一実施例では、漏洩光を抑制する部材によって基板の一部が支持されている。他の実施例では、漏洩光を抑制する部材によっては基板の一部を支持せず、基板の一部は、基板を搭載するサセプタから延在した支持部材にて支持されている。
次に、図面を参照して本発明の好ましい実施例をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1および2の基板処理装置を説明するための概略横断面図であり、図2は、本発明の実施例1および2の基板処理装置を説明するための概略縦断面図である。図1および図2を参照して、本発明の好ましい実施例の基板処理装置の概要を説明する。
なお、本発明の好ましい実施例の基板処理装置においてはウエハなどの基板を搬送するキャリヤとしては、FOUP(front opening unified pod。以下、ポッドという。)が使用されている。また、以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、図1が示されている紙面に対して、前は紙面の下、後は紙面の上、左右は紙面の左右とする。
図1および図2に示されているように、基板処理装置は真空状態などの大気圧未満の圧力(負圧)に耐えるロードロックチャンバ構造に構成された第1の搬送室103を備えており、第1の搬送室103の筐体101は平面視が六角形で上下両端が閉塞した箱形状に形成されている。第1の搬送室103には負圧下でウエハ200を移載する第1のウエハ移載機112が設置されている。前記第1のウエハ移載機112は、エレベータ115によって、第1の搬送室103の気密性を維持しつつ昇降できるように構成されている。
筐体101の六枚の側壁のうち前側に位置する2枚の側壁には、搬入用の予備室122と搬出用の予備室123とがそれぞれゲートバルブ244、127を介して連結されており、それぞれ負圧に耐え得るロードロックチャンバ構造に構成されている。さらに、予備室122には搬入室用の基板置き台140が設置され、予備室123には搬出室用の基板置き台141が設置されている。
予備室122および予備室123の前側には、略大気圧下で用いられる第2の搬送室121がゲートバルブ128、129を介して連結されている。第2の搬送室121にはウエハ200を移載する第2のウエハ移載機124が設置されている。第2のウエハ移載機124は第2の搬送室121に設置されたエレベータ126によって昇降されるように構成されているとともに、リニアアクチュエータ132によって左右方向に往復移動されるように構成されている。
図1に示されているように、第2の搬送室121の左側にはオリエンテーションフラット合わせ装置106が設置されている。また、図6に示されているように、第2の搬送室121の上部にはクリーンエアを供給するクリーンユニット118が設置されている。
図1および図2に示されているように、第2の搬送室121の筐体125には、ウエハ200を第2の搬送室121に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口134と、ウエハ搬入搬出口を閉塞する蓋142と、ポッドオープナ108がそれぞれ設置されている。ポッドオープナ108は、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142を開閉するキャップ開閉機構136とを備えており、IOステージ105に載置されたポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142をキャップ開閉機構136によって開閉することにより、ポッド100のウエハ出し入れを可能にする。また、ポッド100は図示しない工程内搬送装置(RGV)によって、前記IOステージ105に、供給および排出されるようになっている。
図1に示されているように、筐体101の六枚の側壁のうち背面側に位置する2枚の側壁には、ウエハに所望の処理を行う第1の処理炉202と、第2の処理炉137とがそれぞれ隣接して連結されている。第1の処理炉202および第2の処理炉137はいずれもコールドウォール式の処理炉によってそれぞれ構成されている。また、筐体101における六枚の側壁のうちの残りの互いに対向する2枚の側壁には、第3の処理炉としての第1のクーリングユニット138と、第4の処理炉としての第2のクーリングユニット139とがそれぞれ連結されており、第1のクーリングユニット138および第2のクーリングユニット139はいずれも処理済みのウエハ200を冷却するように構成されている。
以下、上記構成をもつ基板処理装置を使用した処理工程を説明する。
未処理のウエハ200は25枚がポッド100に収納された状態で、処理工程を実施する基板処理装置へ工程内搬送装置によって搬送されて来る。図1および図2に示されているように、搬送されて来たポッド100はIOステージ105の上に工程内搬送装置から受け渡されて載置される。ポッド100のキャップ及びウエハ搬入搬出口134を開閉する蓋142がキャップ開閉機構136によって取り外され、ポッド100のウエハ出し入れ口が開放される。
ポッド100がポッドオープナ108により開放されると、第2の搬送室121に設置された第2のウエハ移載機124はポッド100からウエハ200をピックアップし、予備室122に搬入し、ウエハ200を基板置き台140に移載する。この移載作業中には、第1の搬送室103側のゲートバルブ244は閉じられており、第1の搬送室103の負圧は維持されている。ウエハ200の基板置き台140への移載が完了すると、ゲートバルブ128が閉じられ、予備室122が排気装置(図示せず)によって負圧に排気される。
予備室122が予め設定された圧力値に減圧されると、ゲートバルブ244、130が開かれ、予備室122、第1の搬送室103、第1の処理炉202が連通される。続いて、第1の搬送室103の第1のウエハ移載機112は基板置き台140からウエハ200をピックアップして第1の処理炉202に搬入する。そして、第1の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
第1の処理炉202で前記処理が完了すると、処理済みの2枚のウエハ200は第1の搬送室103の第1のウエハ移載機112によって第1の搬送室103に搬出される。
そして、第1のウエハ移載機112は第1の処理炉202から搬出したウエハ200を第1のクーリングユニット138へ搬入し、処理済みのウエハを冷却する。
第1のクーリングユニット138に2枚のウエハ200を移載すると、第1のウエハ移載機112は予備室122の基板置き台140に予め準備されたウエハ200を第1の処理炉202に前述した作動によって移載し、第1の処理炉202内に処理ガスが供給され、所望の処理がウエハ200に行われる。
第1のクーリングユニット138において予め設定された冷却時間が経過すると、冷却済みのウエハ200は第1のウエハ移載機112によって第1のクーリングユニット138から第1の搬送室103に搬出される。
冷却済みのウエハ200が第1のクーリングユニット138から第1の搬送室103に搬出されたのち、ゲートバルブ127が開かれる。そして、第1のウエハ移載機112は第1のクーリングユニット138から搬出したウエハ200を予備室123へ搬送し、基板置き台141に移載した後、予備室123はゲートバルブ127によって閉じられる。
予備室123がゲートバルブ127によって閉じられると、前記排出用予備室123内が不活性ガスにより略大気圧に戻される。前記予備室123内が略大気圧に戻されると、ゲートバルブ129が開かれ、第2の搬送室121の予備室123に対応したウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142と、IOステージ105に載置された空のポッド100のキャップがポッドオープナ108によって開かれる。続いて、第2の搬送室121の第2のウエハ移載機124は基板置き台141からウエハ200をピックアップして第2の搬送室121に搬出し、第2の搬送室121のウエハ搬入搬出口134を通じてポッド100に収納して行く。処理済みの25枚のウエハ200のポッド100への収納が完了すると、ポッド100のキャップとウエハ搬入搬出口134を閉塞する蓋142がポッドオープナ108によって閉じられる。閉じられたポッド100はIOステージ105の上から次の工程へ工程内搬送装置によって搬送されて行く。
以上の作動が繰り返されることにより、ウエハが、順次、処理されて行く。以上の作動は第1の処理炉202および第1のクーリングユニット138が使用される場合を例にして説明したが、第2の処理炉137および第2のクーリングユニット139が使用される場合についても同様の作動が実施される。
なお、上述の基板処理装置では、予備室122を搬入用、予備室123を搬出用としたが、予備室123を搬入用、予備室122を搬出用としてもよい。また、第1の処理炉202と第2の処理炉137は、それぞれ同じ処理を行ってもよいし、別の処理を行ってもよい。第1の処理炉202と第2の処理炉137で別の処理を行う場合、例えば第1の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、続けて第2の処理炉137で別の処理を行わせてもよい。また、第1の処理炉202でウエハ200にある処理を行った後、第2の処理炉137で別の処理を行わせる場合、第1のクーリングユニット138(又は第2のクーリングユニット139)を経由するようにしてもよい。
図3は、本発明の実施例1および2の基板処理装置の処理炉を説明するための概略縦断面図である。図3を参照し、本発明の好ましい実施例で用いられる処理炉を詳細に説明する。
処理炉はその全体が符号202で示される。例示の様態においては、処理炉202は、半導体ウエハ等の基板200(以下、ウエハという。)の様々な処理工程を実行するのに適した枚葉式の処理炉である。また処理炉202は、特に半導体ウエハの熱処理に適している。こうした熱処理の例としては、半導体デバイスの処理における、半導体ウエハの熱アニール、ホウ素−リンから成るガラスの熱リフロー、高温酸化膜、低温酸化膜、高温窒化膜、ドープポリシリコン、未ドープポリシリコン、シリコンエピタキシャル、タングステン金属、又はケイ化タングステンから成る薄膜を形成するための化学蒸着が挙げられる。
処理炉202は、回転筒279に囲まれた上ランプ207および下ランプ223から成るヒータアッセンブリ280を含む。このヒータアッセンブリ280は、基板温度がほぼ均一になるように放射熱をウエハ200に供給する。好ましい形態においては、ヒータアッセンブリ280は、放射ピーク0.95ミクロンで照射し、複数の加熱ゾーンを形成し、ウエハ中心部より多くの熱を基板周辺部に加える集中的加熱プロファイルを提供する一連のタングステン−ハロゲン直線ランプ207、223等の加熱要素を含む。
上ランプ207および下ランプ223にはそれぞれ電極224が接続され、各ランプに電力を供給するとともに、各ランプの加熱具合は主制御部300に支配される加熱制御部301にて制御されている。
ヒータアッセンブリ280は、平ギア277に機械的に接続された回転筒279内に収容されている。この回転筒279は、セラミック、グラファイト、より好ましくはシリコングラファイトで被覆したグラファイト等から成る。ヒータアッセンブリ280、回転筒279は、チャンバ本体227内に収容されて真空密封され、更にチャンバ本体227のチャンバ底228の上に保持される。チャンバ本体227は様々な金属材料から形成することができる。例えば、幾つかのアプリケーションではアルミニウムが適しており、他のアプリケーションではステンレス鋼が適している。材料の選択は、当業者であれば分かるように、蒸着処理に用いられる化学物質の種類、及び選択された金属に対するこれら化学物質の反応性に左右される。通常前記チャンバ壁は、本技術分野では周知であるように、周知の循環式冷水フローシステムにより華氏約45〜47度まで水冷される。
回転筒279は、チャンバ底228の上に回転自在に保持される。具体的には、平ギア276、277とがボールベアリング278によりチャンバ底228に回転自在に保持され、平ギア276と平ギア277とは噛み合うように配置されている。更に、平ギア276は主制御部にて支配される駆動制御部304にて制御されるサセプタ駆動機構267にて回転せしめられ、平ギア276、平ギア277を介して回転筒279を回転させている。回転ベース18の回転速度は、当業者であれば分かるように、個々の処理に応じて5〜60rpmであることが好ましい。
処理炉202は、チャンバ本体227、チャンバ蓋226およびチャンバ底228から成るチャンバ225を有し、チャンバ225にて囲われた空間にて処理室201を形成している。
ウエハ200は基板保持手段であるサセプタ217の上に保持される。
チャンバ蓋226にはガス供給管232が貫通して設けられ、処理室201に処理ガス230を供給し得るようになっている。ガス供給管232は、開閉バルブ243、流量制御手段であるマスフローコントローラ(以下、MFCという。)241を介し、ガスA、ガスBのガス源に接続されている。ここで使用されるガスは、窒素等の不活性ガスや水素、アルゴン、六フッ化タングステン等の所望のガスが用いられ、ウエハ200上に所望の膜を形成させて半導体装置を形成させるものである。
また、開閉バルブ243およびMFC241は、主制御部300にて支配されるガス制御部302にて制御され、ガスの供給、停止およびガスの流量が制御される。
なお、ガス供給管232から供給された処理ガス230は処理室201内にてウエハ200と反応し、残余ガスはチャンバ本体227に設けられた排気口であるガス排気口235から図示しない真空ポンプ等からなる排気装置を介し、処理室外へ排出される。
処理炉202は、様々な製造工程においてウエハ200の放射率(エミシビティ)を測定し、その温度を計算するための非接触式の放射率測定手段をも含む。この放射率測定手段は、主として放射率測定用プローブ260、放射率測定用リファレンスランプ(参照光)265、温度検出部303およびプローブ260と温度検出部303とを結ぶ光ファイバー通信ケーブルを含む。このケーブルはサファイア製の光ファイバー通信ケーブルから成ることが好ましい。
プローブ260はプローブ回転機構274により回転自在に設けられ、プローブ260の一端をウエハ200または参照光であるリファレンスランプ265の方向に方向付けられる。また、プローブ260は光ファイバー通信ケーブルとスリップ結合にて結合されているので、前述したようにプローブ260が回転しても接続状態は維持される。
即ち、プローブ回転機構274は放射率測定用プローブ260を回転させ、これによりプローブ260の先端が放射率測定用リファレンスランプ265に向けてほぼ上側に向けられる第1ポジションと、プローブ260がウエハ200に向けてほぼ下側に向けられる第2ポジションとのプローブ260の向きが変えられる。従って、プローブ260の先端は、プローブ260の回転軸に対し直角方向に向けられていることが好ましい。このようにして、プローブ260はリファレンスランプ265から放射された光子の密度とウエハ200から反射された光子の密度を検知することができる。リファレンスランプ265は、ウエハ200における光の透過率が最小となる波長、好ましくは0.95ミクロンの波長の光を放射する白色光源から成ることが好ましい。上述の放射率測定手段は、リファレンスランプ265からの放射とウエハ200からの放射を比較することにより、ウエハ200の温度を測定する。
仕切弁であるゲートバルブ244を開放し、チャンバ本体227に設けられたウエハ搬入搬出口247を通ってウエハ(基板)200を処理室201内に搬入し、ウエハ200をサセプタ217上に配置後、サセプタ回転機構(回転手段)267は処理中に回転筒279とサセプタ217を回転させる。ウエハ200の放射率の測定時には、プローブ260はウエハ200の真上のリファレンスランプ265に向くように回転し、リファレンスランプ265が点灯する。そして、プローブ260はリファレンスランプ265からの入射光子密度を測定する。リファレンスランプ265が点灯している間、プローブ260は第1ポジションから第2ポジションへと回転し、回転している間にリファレンスランプ265真下のウエハ200に向く。このポジションにおいて、プローブ260はウエハ200のデバイス面(ウエハ200の表面)の反射光子密度を測定する。続いてリファレンスランプ265が消灯される。ウエハ200に直接向いている間、プローブ260は、加熱されたウエハ200からの放射光子を測定する。プランクの法則によれば、特定の表面に放出されたエネルギーは表面温度の四乗に関係する。その比例定数はシュテファン・ボルツマン定数と表面放射率との積から成る。従って、非接触法における表面温度の決定時には、表面放射率を使用するのが好ましい。以下の式を用いてウエハ200のデバイス面の全半球反射率を計算し、引き続きキルヒホッフの法則により放射率が得られる。
(1)ウエハ反射率=反射光強度/入射光強度
(2)放射率=(1−ウエハ反射率)
一旦ウエハの放射率が得られると、プランクの式からウエハ温度が得られる。この技法は、ウエハが高温で、且つこのような適用において上記計算の実行前に基本熱放射が減算される場合にも用いられる。プローブ260は、第2ポジション即ちウエハに向けられるポジションに留まって、リファレンスランプ265の点灯時には常に放射率データを提供し続けることが好ましい。
ウエハ200は回転しているので、プローブ260は、その回転中にウエハ200のデバイス面から反射される光子密度を測定し、基板にリトグラフされるであろう変化するデバイス構造の平均表面トポロジーからの反射を測定する。また放射率測定は薄膜蒸着過程を含む処理サイクルにわたって行われるので、放射率の瞬時の変化がモニターされ、温度補正が動的且つ連続的に行われる。
処理炉202は更に温度検出手段である複数の温度測定用プローブ261を含む。これらのプローブ261はチャンバ蓋226に固定され、すべての処理条件においてウエハ200びデバイス面から放射される光子密度を常に測定する。プローブ261によって測定された光子密度に基づき温度検出部303にてウエハ温度に算出され、主制御部300にて設定温度と比較される。主制御部300は比較の結果、あらゆる偏差を計算し、加熱制御部301を介してヒータアッセンブリ280内の加熱手段である上ランプ207群、下ランプ群223の複数のゾーンへの電力供給量を制御する。好ましくは、ウエハ200の異なる部分の温度を測定するために位置決めされた3個のプローブ261を含む。これによって処理サイクル中の温度の均一性が確保される。
なお、温度測定用プローブ261にて算出されたウエハ温度は、放射率測定用プローブ260にて算出されたウエハ温度と比較され、補正されることでより正確なウエハ温度の検出を可能としている。
ウエハ200の処理後、ウエハ200は、複数の突上げピン266によりサセプタ217の真中にあるサセプタとともに真中以外のサセプタから持ち上げられ、処理炉202内でウエハ200を自動的にローディング及びアンローディングできるようにするために、ウエハ200の下に空間を形成する。突上げピン266は駆動制御部304の制御のもと、昇降機構275によって上下する。
次に、本実施例において用いられるサセプタ217について、詳細に説明する。
図4は、本実施例1の基板処理装置のサセプタ217を説明するための概略図であり、図4Aは概略平面図、図4Bは概略縦断面図である。
サセプタ217は、円形形状をしており、半径方向に同心円状に複数に分割(実施例1、2においては4つに分割)されている。中心のサセプタは円板状形状であり、それ以外はドーナッツ形の平板形状である。一番外側のサセプタは、回転筒279にて支持されている。内側のサセプタは外側のサセプタとの嵌合いによって保持されている。
サセプタ217は透明石英製である。石英サセプタ217の上面に遮光部材282が設けられている。遮光部材282としては、シリコンや炭化珪素(SiC)が好ましく用いられるが、炭化珪素(SiC)がより好ましく用いられる。ウエハ200の外周は遮光部材282で保持されている。ウエハ200の内周部は石英サセプタ217により保持される構造になっている。
図5に示すように、このような構造のサセプタ217にウエハ200を載せ、ヒータアッセンブリ280から光285を照射する。ウエハ200のうち石英で保持されている部分は光285を受けて加熱される。遮光部材282はヒータアッセンブリ280からの光285を遮光するため、迷光となって直接放射温度計に入射する光は遮断される。また、石英によって多重反射される光も同様に遮光部材282で吸収されるため、放射温度計側に放射される迷光を抑制することができる。このときウエハ外周部は遮光部材282によって遮光されるため、温度上昇しない懸念があるが、遮光部材282によって支えられる接触面積を小さくすることで温度上昇しない部分を小さくできる。また通常、半導体製造においてはウエハ200の外周3−5mm程度を予め製品から除外しており、問題はほとんどない。
遮光に使用される遮光部材282は一体形成することもできるが、小片に分割した部材を組み合わせて使用しても良い。遮光部材282を一体的に構成すると、面内温度の不均一が生じ、遮光部材自体が変形してしまうおそれがあるので、遮光部材282を分割するのが好ましい。図6は遮光部材282を半径方向に分割した場合を示す平面図であり、図7は遮光部材282を扇状に分割した場合を示す平面図である。
本実施例においては、遮光部材282をウエハ支持材として使用することで、放射温度計に直接はいるヒータアッセンブリ280からの迷光、および石英サセプタ217内を多重反射して放射温度計に入る迷光を抑制できるため、ウエハ温度の測定精度が向上し、ウエハ温度の制御性が向上する。
また、サセプタ217の表面側のみを遮光部材282で覆うため、サセプタ全体を遮光部材で作製するより非常に安価である。
そして、ヒータアッセンブリ280は、回転筒279、遮光部材282およびウエハ200に完全に包囲されているので、放射率測定用プローブ260による読み取りに影響を与え得るヒータアッセンブリ280から処理室201への光の漏れを効果的に防止または抑制できる。
図8は、本発明の実施例2の基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。実施例1では、ウエハ200の外周は遮光部材282で保持され、ウエハ200の内周部は石英サセプタ217により保持される構造になっているのに対して、本実施例では、ウエハ200の下側には石英サセプタ217を設けず、ウエハ200の周囲にのみ石英サセプタ217を設け、遮光部材282は、ウエハ200の石英サセプタ217の上面から側面に延在し、さらには、側面から石英サセプタ217の内側の開口286に突出し、ウエハ200と非接触ではあるが、ウエハ200の主面に垂直な方向から見るとウエハ200の外周部と重なり合うように設けられ、ウエハ200の外周部は石英サセプタ217から内側の開口286に延在した石英製の支持ピン291で支持されている点が実施例1と異なるが、他の点は同じである。
SiC製の遮光部材282でウエハ200を支持すると、熱容量的な問題で、ウエハ載置時にはその前の熱処理にて遮光部材282が熱くなっているので温度低下しきれず、またウエハ加熱時にはSiCの遮光部材282の熱容量が大きくウエハ周辺部の熱がSiC側に逃げていくので、いずれの場合もウエハ200に反りの問題が生じるので、それを抑制するため、遮光部材281をウエハ200と非接触とし、ウエハ200は石英製の支持ピン291で支持するようにしている。
遮光部材281は、ウエハ200の石英サセプタ217の上面から側面に延在し、さらには、側面から石英サセプタ217の内側の開口286に突出し、ウエハ200の主面に垂直な方向から見るとウエハ200の外周部と重なり合うように設けられているので、放射温度計に直接はいるヒータアッセンブリ280からの迷光、および石英サセプタ217内を多重反射して放射温度計に入る迷光を抑制できるため、ウエハ温度の測定精度が向上し、ウエハ温度の制御性が向上する。
また、サセプタ217の表面側のみを遮光部材282で覆うため、サセプタ全体を遮光部材で作製するより非常に安価である。
(比較例)
図9は、比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略図であり、図9Aは概略平面図、図9Bは概略縦断面図である。図10〜12は、比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。
一般的に大型ウエハのサセプタには加工性やコストの問題から石英が用いられるため、何らかの方法で迷光を遮る必要がある。
図9、図10に示すように、迷光を抑制するためにサセプタ217のヒータアッセンブリ280に面する側に遮光性材料のコーティング281を設けた場合、石英端部から入射したランプの光285が石英内を多重反射し表面側に導かれる。このとき温度プローブは石英に導かれたランプ光を迷光として拾ってしまうため、温度の読み値に影響を与える。
図11に示すように、サセプタ217の表面、すなわち温度プローブ側に遮光性材料のコーティングを設けた場合は、上述のように石英中を導かれた光が温度プローブの読み値に与える影響は少ない。しかしながらウェーハ外周部分と遮光部材との間288を光285が透過し、温度プローブはこの透過した光を迷光として拾ってしまうため、温度の読み値に影響を与えてしまう。
図12に示すように、サセプタ217すべてを遮光性のある炭化珪素、珪素(シリコン)等の材料で作成すれば迷光を抑制することが可能であるが、一般にこれらの材料は非常に高価で加工が難しいことから制作コストが上がるという問題がある。このコスト増加は大口径基板になるほど顕著であり、半導体製造装置の価格上昇の原因になる。また、この場合も、ウェーハ外周部分とサセプタ217との間288を光285が透過し、温度プローブはこの透過した光を迷光として拾ってしまうため、温度の読み値に影響を与えてしまう。
本発明の実施例1および2の基板処理装置を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例1および2の基板処理装置を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1および2の基板処理装置の処理炉を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1の基板処理装置のサセプタを説明するための概略図であり、図4Aは概略平面図、図4Bは概略縦断面図である。 本発明の実施例1の基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1の基板処理装置のサセプタを説明するための概略平面図である。 本発明の実施例1の基板処理装置のサセプタを説明するための概略平面図である。 本発明の実施例2の基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。 比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略図であり、図9Aは概略平面図、図9Bは概略縦断面図である。 比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。 比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。 比較のための基板処理装置のサセプタを説明するための概略縦断面図である。
符号の説明
100…ポッド
101…筐体
103…搬送室
105…IOステージ
106…オリエンテーションフラット合わせ装置
108…ポッドオープナー
112…ウエハ移載機
115…エレベータ
121…搬送室
122…予備室
123…予備室
124…ウエハ移載機
125…筐体
127…ゲートバルブ
128…ゲートバルブ
129…ゲートバルブ
130…ゲートバルブ
134…ウエハ搬入搬出口
137…処理室
138…クーリングユニット
139…クーリングユニット
140…基板置き台
141…基板置き台
200…ウエハ
201…処理室
202…処理炉
207…上側ランプ
217…サセプタ
223…下側ランプ
224…電極
225…チャンバ
226…チャンバ蓋
227…チャンバ本体
228…チャンバ底
230…処理ガス
232…ガス供給管
235…ガス排気口
241…マスフローコントローラ
243…バルブ
244…ゲートバルブ
247…基板搬入搬出口
260…放射率測定用プローブ
261…温度測定用プローブ
265…放射率測定用リファレンスランプ
266…基板突上ピン
267…サセプタ回転機構
274…プローブ回転機構
275…昇降機構
276…平ギア
277…平ギア
278…ボールベアリング
279…回転筒
280…ヒータアッセンブリ
281…遮光性コーティング
282…遮光部材
285…光
286…開口
287…石英端部
288…間
289…迷光
291…支持ピン
292…分割位置
293…分割位置
300…主制御部
301…加熱制御部
302…ガス制御部
303…温度検出部
304…駆動制御部

Claims (1)

  1. 基板が収容される処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内に載置されるサセプタと、
    前記サセプタを基準に、一方の処理チャンバ空間に設けられた、前記基板の温度を検出する放射温度計と、他方の処理チャンバ空間に設けられた加熱手段とを有し、
    前記加熱手段からの放射光を遮光する遮光部材が、前記基板の周辺部と非接触で重合するように前記サセプタの表面に設けられ、
    前記基板はサセプタから延在した支持部材にて支持されることを特徴とする基板処理装置。
JP2005053717A 2005-02-28 2005-02-28 基板処理装置 Withdrawn JP2006237516A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005053717A JP2006237516A (ja) 2005-02-28 2005-02-28 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005053717A JP2006237516A (ja) 2005-02-28 2005-02-28 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006237516A true JP2006237516A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37044794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005053717A Withdrawn JP2006237516A (ja) 2005-02-28 2005-02-28 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006237516A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101944479A (zh) * 2009-07-01 2011-01-12 株式会社东芝 基座、成膜装置及成膜方法
JP2014135507A (ja) * 2014-03-17 2014-07-24 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
US20150131699A1 (en) * 2013-11-12 2015-05-14 Applied Materials, Inc. Pyrometer background elimination
CN109385624A (zh) * 2017-08-08 2019-02-26 Asm Ip控股有限公司 辐射屏障

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8795435B2 (en) 2009-07-01 2014-08-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Susceptor, coating apparatus and coating method using the susceptor
JP2011014682A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Toshiba Corp サセプタ、成膜装置および成膜方法
CN101944479A (zh) * 2009-07-01 2011-01-12 株式会社东芝 基座、成膜装置及成膜方法
KR20160085823A (ko) * 2013-11-12 2016-07-18 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 고온계 배경 제거
US20150131699A1 (en) * 2013-11-12 2015-05-14 Applied Materials, Inc. Pyrometer background elimination
CN105765706A (zh) * 2013-11-12 2016-07-13 应用材料公司 高温计的背景消除
US9759615B2 (en) * 2013-11-12 2017-09-12 Applied Materials, Inc. Pyrometer background elimination
TWI644084B (zh) * 2013-11-12 2018-12-11 應用材料股份有限公司 用於高溫計的背景消除之裝置
US10330535B2 (en) 2013-11-12 2019-06-25 Applied Materials, Inc. Pyrometer background elimination
KR102416963B1 (ko) 2013-11-12 2022-07-05 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 고온계 배경 제거
KR20220103798A (ko) * 2013-11-12 2022-07-22 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 고온계 배경 제거
KR102535623B1 (ko) 2013-11-12 2023-05-26 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 고온계 배경 제거
JP2014135507A (ja) * 2014-03-17 2014-07-24 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 熱処理装置
CN109385624A (zh) * 2017-08-08 2019-02-26 Asm Ip控股有限公司 辐射屏障
CN109385624B (zh) * 2017-08-08 2023-10-20 Asm Ip控股有限公司 辐射屏障

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5077018B2 (ja) 熱処理装置
TWI745717B (zh) 用於半導體製程腔室的表面塗層的襯套組件
JP2005123286A (ja) 基板処理装置
JP4896039B2 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2006237516A (ja) 基板処理装置
JP2006310535A (ja) 基板処理装置
JP2007005399A (ja) 基板処理装置
JP2004241565A (ja) 基板処理装置
JP2006303289A (ja) 基板処理装置
JPWO2005083760A1 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2005108967A (ja) 基板処理装置
JP2004241745A (ja) 基板処理装置
JP2005259902A (ja) 基板処理装置
JP2008028305A (ja) 基板処理装置
JP2003045818A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2012054408A (ja) 基板処理装置及び被処理基板の製造方法
JP2007012660A (ja) 基板処理装置
JP2005167025A (ja) 基板処理装置
JPWO2005017988A1 (ja) 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法
JP2005197542A (ja) 基板処理装置
JP2010086985A (ja) 基板処理装置
JP2005056929A (ja) 基板処理装置
JP2006216813A (ja) 基板処理装置
JP2005019832A (ja) 基板処理装置
JP2005129586A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513