JP2006236851A - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス流路の圧力損失にばらつきのあるセパレータ板を使用しても、燃料を効率よく利用することができ、低コストの固体高分子形燃料電池を提供する。
【解決手段】固体高分子形燃料電池は、平行な辺の間を蛇行する平行な複数の流路からなる流路群が設けられている複数の燃料電池用セパレータ板を具備する固体高分子形燃料電池において、上記燃料電池用セパレータ板は、流体が上記流路を流れるときに受ける圧力損失の上記複数の燃料電池用セパレータにおけるばらつきに基づいて求められる上記流路群の途中で燃料欠乏が起こらない位置に上記流体を集合し、均一化する中間マニホールドが設けられている。
【選択図】図2

Description

この発明は、電気化学反応を利用して発電する燃料電池に用いられる固体高分子形燃料電池用セパレータ、およびそのセパレータを用いて構成された燃料電池スタックに関するものである。
従来の固体高分子形燃料電池セルは、アノードセパレータ板、アノードガス拡散電極、アノード触媒層、固体高分子電解質膜、カソード触媒層、カソードガス拡散電極、カソードセパレータ板を重ね合わせた7層構造のユニットで構成されている。そして、電池スタックは、複数の燃料電池セルが積層されて構成されている。
アノードセパレータ板のアノードガス拡散電極が接する側にアノードガス流路となる溝部が形成されており、その反対側には冷却水の流路溝が形成されている。同様に、カソードセパレータ板の表裏にもカソードガス流路と冷却水の流路となる溝部が形成されている。
燃料電池の発電に際し、ガスは電池スタックの端に取り付けられた入口パイプからマニホールドに供給され、マニホールドから各セルに分配される。そして、アノードセパレータ板の表面に形成された流路溝に水素または改質ガスが流され、カソードセパレータの流路溝に空気が流されて、アノードとカソード間に起電力が発生し、負荷を介して発電することができる。マニホールドは電池スタックの積層方向に細長く形成され、入口マニホールド内のガス流速は電池スタックの入口ほど大きく、ガスが分配されるに従って流速は小さくなる。
そして、安定な運転特性を実現するためには、電池スタックの各セルに対して燃料などのガスを均等に送らなければならない。そして、ガスを均等に分配するために、各セルの圧力損失を均等にするなどして同じ流量のガスを送り込む必要がある。細長いマニホールド内の圧力損失を小さくして、各セルへのガスの分配を均等にする。
さらに、セパレータ板の間に圧力損失のばらつきがあると、セパレータ板毎のガス分配に不均一が生じる。その結果、セルによっては流路下流領域でガス欠乏を引き起こしてセル電圧の急激な低下や、長期的にはカーボン材料の腐食などの問題が発生する。そのため、ガス欠乏回避のために低いガス利用率設定を余儀なくされ、発電効率が低下してしまう。また、圧力損失のばらつきの少ないセパレータを選り分けなければならないので、歩留りが低下してしまう。また、コスト高となる精度の高いセパレータの圧力損失の検査も必要である。
そこで、セパレータの圧力損失のばらつきを解消するため、ガス流路を複数の分割ガス流路から構成し、それぞれの1つの分割ガス流路のガス排出口と他の分割ガス流路のガス供給口とを連通するセル外に設けられた共通流路により直列に接続することが提案されている(特許文献1参照)。
さらに、セパレータには酸化剤ガス供給孔、酸化剤ガス排出孔及び流通溝が形成されている。酸化剤ガス供給孔に隣接して酸化剤ガス集合孔が、酸化剤ガス排出孔に隣接して酸化剤ガス集合孔が、それぞれ形成されている。酸化剤ガス供給孔と酸化剤ガス集合孔とが向い合い、酸化剤ガス排出孔と酸化剤ガス集合孔が向い合うように配置される。これら集合孔は、流通溝を連通させるように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−233126号公報 特開2000−100458号公報
しかし、圧力損失のばらつきがあると、ガスを集合する中間マニホールドを入口マニホールドと出口マニホールドとから等距離に配置しても発電効率向上の効果はほとんどないという問題がある。
この発明の目的は、ガス流路の圧力損失にばらつきのあるセパレータ板を使用しても、燃料を効率よく利用することができ、低コストな固体高分子形燃料電池を提供することである。
この発明に係わる固体高分子形燃料電池は、平行な辺の間を蛇行する平行な複数の流路からなる流路群が設けられている複数の燃料電池用セパレータ板を具備する固体高分子形燃料電池において、上記燃料電池用セパレータ板は、流体が上記流路を流れるときに受ける圧力損失の上記複数の燃料電池用セパレータにおけるばらつきに基づいて求められる上記流路群の途中で燃料欠乏が起こらない位置に上記流体を集合し、均一化する中間マニホールドが設けられている。
この発明に係わる固体高分子形燃料電池は、流路の途中で流路を流れてきた燃料を一旦集めて均圧化させる中間マニホールドが圧力損失のばらつきに基づく位置に設けられているので、圧力損失のばらつきの大きなアノードセパレータ板を使用しても、下流域のガス分配を均一化させることができ、電池特性の安定性に悪影響を及ぼす燃料欠乏を防ぐことができる。そして、燃料を効率よく利用することができ、低コストの固体高分子形燃料電池を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。図2は、実施の形態1に係わるアノードセパレータ板の平面図である。
一般的に、固体高分子形燃料電池1は、アノードセパレータ板、アノードガス拡散電極、アノード触媒層、固体高分子電解質膜、カソード触媒層、カソードガス拡散電極、カソードセパレータ板を重ね合わせた7層構造の複数のセル2から構成されている。そして、電池スタック3は、この複数のセル2が直列に積層された構造である。さらに、固体高分子形燃料電池1では、電池スタック3を両端から集電板4で挟持し、その外側に絶縁板5を配置している。最後に押さえ板6で電池スタック3全体に面圧をかけている。セル2の出力電圧は1V未満であるため、直列に積層することで高い電圧を発生させることができる。
一般的に、アノードセパレータ板およびカソードセパレータ板の材料は、カーボン板、または貴金属メッキを表面に施した金属板など、電気伝導度が高く、ガス透過性の無い材料が用いられている。以下の説明ではカーボン板を例に挙げる。
また、一般的に、アノードガス拡散電極とカソードガス拡散電極は、カーボンペーパーを用いることが多いが、カーボンクロス、カーボンフェルトを用いることもある。
また、一般的に、アノード触媒層として、白金ルテニウム合金微粒子を担持したカーボン粒子が用いられており、カソード触媒層として、白金微粒子を担持したカーボン粒子が用いられている。固体高分子電解質膜は、プロトン伝導性を有するナフィオン(商標登録)などからなり、この膜によって電子とガスを隔絶すると同時に、プロトンが伝達することができる。
次に、実施の形態1に係わるアノードセパレータ板10について図2を参照して説明する。
一般的に、セル2はその中央部に燃料がイオン化されてプロトンが生成され、そのプロトンが固体高分子電解質膜内を伝達し、酸素と結合して水が生成されるとともに発電される発電部が配置され、セル2の周縁部には燃料、空気、冷却水が分配され、使用後回収されるマニホールドが設けられている。
そして、アノードセパレータ板10は、図2に示すように、矩形のカーボン板である。カーボン板の4辺の内、相対する2辺のマニホールド辺11a、11bに沿うようにマニホールドが設けられている。マニホールドは、カーボン板の1つの隅からマニホールド辺11aに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する燃料入口マニホールド12、燃料入口マニホールド12に対してカーボン板の中心点を中心として点対称の隅から他のマニホールド辺11bに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する燃料出口マニホールド13、燃料出口マニホールド13に隣接して他のマニホールド辺11bに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する中間マニホールド14からなる。
また、マニホールドは、中間マニホールド14に隣接して他のマニホールド辺11bに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する冷却水入口マニホールド15、冷却水入口マニホールド15に隣接して他のマニホールド辺11bに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する空気入口マニホールド16からなる。
また、マニホールドは、燃料入口マニホールド12に隣接してマニホールド辺11aに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する冷却水出口マニホールド17、冷却水出口マニホールド17に隣接してマニホールド辺11aに沿うようにしてカーボン板を板厚方向に貫通する空気出口マニホールド18からなる。
そして、カーボン板の表面には、並行し、マニホールド辺11a、11b方向に蛇行して燃料入口マニホールド12から中間マニホールド14まで延びる上流側流路群20、蛇行して中間マニホールド14から燃料出口マニホールド13まで延びる下流側流路群21が切削加工またはモールド成型により形成されている。なお、上流側流路群20と下流側流路群21において、それぞれ複数の流路間の圧力損失を同一にするため、長い流路の断面積を短い流路の断面積より大きくすることにより圧力損失が同じになるようにしている。
そして、上流側流路群20の長さとして、8本の流路のうちの中央の2本の流路の長さの平均を採用した。また、下流側流路群21の長さとして、6本の流路のうちの中央の2本の流路の長さの平均を採用した。なお、流路の長さは、流路の幅の中心線に沿って計測したものである。
上流側流路群20は、8本の流路が束ねられたものであり、図2に示すように、燃料入口マニホールド12からカーボン板のマニホールド辺11a、11b以外の流路辺22a、22bに平行に図2上で右手方向に延ばされ、空気入口マニホールド16の手前で直角に折り曲げられてマニホールド辺11bに平行に延ばされ、すぐに直角に折り曲げられて流路辺22aに平行に左手方向に延ばされ、冷却水出口マニホールド17の手前で直角に折り曲げられてマニホールド辺11aに平行に延ばされ、すぐに直角に折り曲げられて流路辺22aに平行に右手方向に延ばされて中間マニホールド14に接続されている。
下流側流路群21は、6本の流路が束ねられたものであり、中間マニホールド14から流路辺22aに平行に左手方向に延ばされ、空気出口マニホールド18の手前で直角に折り曲げてマニホールド辺11aに平行に延ばされ、すぐに直角に折り曲げられて流路辺22aに平行に右手方向に延ばされて燃料出口マニホールド13に接続されている。
なお、上流側流路群20が8本、下流側流路群21が6本の流路からなるとして説明するが、流路の本数は同数であってもかまわない。
このような上流側流路群20を流れる燃料は、燃料入口マニホールド12から流路辺22aの長さを1.5往復流れてから中間マニホールド14に流れ込み、燃料は混ざり合う。
また、下流側流路群21を流れる燃料は、流路辺22aの長さを1往復流れてから燃料出口マニホールド13に流れ込む。
次に、固体高分子形燃料電池1の運転方法について説明する。
集電板4に負荷用の図示しない電流ケーブルを接続して電流を流し、そのときの固体高分子形燃料電池1の電圧を測定する。また、積層したセル2の個々の電圧もモニターすることで電圧のばらつきも測定する。
燃料は、一酸化炭素10ppm、25%二酸化炭素、残り水素の天然ガス改質ガスを模擬したガスを流した。燃料利用率は40%から95%までの範囲で変化させて電池電圧の燃料利用率依存性を測定する。
一方、酸素は大気中の空気から利用し、バブリング式の加湿器を通すことで空気を加湿してブロワーで固体高分子形燃料電池1に供給する。燃料も同様に加湿して固体高分子形燃料電池1に供給する。
また、発生する熱を冷却水で除去することで、発電運転中の電池スタック3の温度を75℃一定になるように制御して運転を行う。
次に、中間マニホールド14を設置する位置について説明する。
燃料利用率をUf(%)、複数のアノードセパレータ板10における圧力損失のばらつきをY(%)とする。ただし、このばらつきYには膜・電極接合体(MEA)やガス拡散電極によるばらつきを含む。圧力損失のばらつきYは、積層する複数のアノードセパレータ板10の平均圧力損失に対する最大圧力損失と平均圧力損失との差に相当し、ガス拡散層を含んだ圧力損失のバラツキである。中間マニホールド14の位置を燃料入口マニホールド12からの流路に沿って測られた距離Aで表し、距離Aは有効電極面積の入口からの割合と等価である。距離Aの満たすべき条件は、中間マニホールド14より上流側の上流側流路群20において水素濃度がゼロにならないという条件と、中間マニホールド14より下流側の下流側流路群21において燃料欠乏にならないという条件との2つであり、それから式(1)の関係式が導かれる。
100(Y+Uf−100)/Y/Uf<A<(100−Y)/Uf (1)
そして、圧力損失のばらつきYが30%のアノードセパレータ板10を用いた電池スタック3を燃料利用率Ufを90%として運転するとき、式(1)から導かれる距離Aの範囲は流路全長を1としたとき、0.74から0.78の範囲である。このように圧力損失のばらつきが30%であっても、0.74から0.78の位置に中間マニホールド14を設ければ、下流側流路群21において燃料欠乏にならない。すなわち、圧力損失のばらつきに基づいて中間マニホールド14を設ける位置を求めれば、燃料を効率よく利用することができ、また、アノードセパレータ板10のコストを下げることができる。
また、通常の加工により得られる圧力損失のばらつきYが20%のアノードセパレータ板10を用いた電池スタック3を燃料利用率Ufを90%として運転するとき、距離Aの範囲は、流路全長を1としたとき、0.55から0.89の範囲である。このように、圧力損失のばらつきYの小さなアノードセパレータ板10を作製すれば距離Aの範囲はより広くなる。
次に、中間マニホールド14の位置が異なるアノードセパレータ板10を作製して平均電池電圧の燃料利用率依存性を確かめた。図3は、平均電池電圧の燃料利用率依存性を示したグラフである。なお、燃料利用率を変化させるということは燃料流量を変化させた運転をすることであり、高燃料利用率ほど燃料流量が少ない運転に相当する。
流路の全長を100%としたとき、中間マニホールド14の位置を燃料入口マニホールド12から75%と30%としたアノードセパレータ板10を用いた電池スタック3をそれぞれ実施例1と比較例1とする。また、中間マニホールド14が設けられていないアノードセパレータ板10を用いた電池スタック3を比較例2とする。
そして、比較例1のように流路の全長のうち上流側に中間マニホールド14が設けられていても、中間マニホールド14が設けられていない比較例2と同様に、高燃料利用率において平均電池電圧が大きく低下してしまう。一方、実施例1のように流路の全長のうち下流側に中間マニホールド14が設けられていると、燃料利用率が高くなっても平均電池電圧の低下は見られない。
このような固体高分子形燃料電池1は、流路の途中で流路を流れてきた燃料を一旦集めて均圧化させる中間マニホールド14が圧力損失のばらつきに基づく位置に設けられているので、下流域のガス分配を均一化させることができ、電池特性の安定性に悪影響を及ぼす燃料欠乏を防ぐことができる。
すなわち、アノードセパレータ板10の流路の幅、深さなどは寸法加工精度の範囲でばらつくので、複数のアノードセパレータ板10の間で流路を燃料が流れるときに起こる圧力損失にばらつきが生じる。そして、圧力損失のばらつきは、固体高分子形燃料電池1において、ガス分配の不均一さの原因となる。そこで、中間マニホールドを流路の下流側に設けることにより、複数のアノードセパレータ板10の間での圧力損失のバラツキを抑制することができる。
次に、中間マニホールド14を流路の全長の0.55〜0.9の範囲の位置に配置するとき、空気入口マニホールド16、空気出口マニホールド18、冷却水入口マニホールド15、冷却水出口マニホールド17と重ならないようにしなければならない。中間マニホールド14と燃料出口マニホールド13との間の長さが流路辺22aの長さだけのとき、中間マニホールド14が空気出口マニホールド18に重なってしまうので、少なくとも中間マニホールド14から燃料出口マニホールド13の間の下流側流路群21は、流路辺22aの長さを1往復することが必要である。
そして、上流側流路群20の長さが下流側流路群21より長くしなければならないので、少なくとも上流側流路群20は、流路辺22aの長さを1.5往復することが必要である。さらに、流路間の圧力損失を合わせるためには燃料入口マニホールド12の位置と対角の位置に中間マニホールド14を配置することが望ましい。ゆえに、上流側流路群20は、流路辺22aの長さを1.5往復または2.5往復することで上述の条件を満足することができる。図2には、上流側流路群20が流路辺22aの長さを1.5往復しているアノードセパレータ板10を、図4には、上流側流路群20が流路辺22aの長さを1.5往復しているアノードセパレータ板10を示している。
このような固体高分子形燃料電池は、上流側流路群20を1.5往復または2.5往復蛇行することにより空気入口マニホールド16、空気出口マニホールド18、冷却水入口マニホールド15、冷却水出口マニホールドの隙間に中間マニホールド14を配置することができ、セパレータ板面内に効率よく燃料、空気、冷却水用の3種類のマニホールドを配置することが可能になり、アノードセパレータ板10をコンパクトにすることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係わる固体高分子形燃料電池のアノードセパレータ板10Bの平面図である。図4では、アノードセパレータ板10Bの燃料流路が示されている。
実施の形態2に係わるアノードセパレータ板10Bは、実施の形態1に係わるアノードセパレータ板10と中間マニホールド14Bの形状が異なり、その他は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態2に係わる固体高分子形燃料電池1は、セル2の積層方向が地面に対して水平になるように設置される。そして、このように設置された固体高分子形燃料電池1の中で、アノードセパレータ板10Bの燃料入口マニホールド12が上部に、燃料出口マニホールド13が下部に位置するように配置されている。
そして、アノードセパレータ板10Bの中間マニホールド14Bは、燃料出口マニホールド13に隣接してマニホールド辺11bに沿うように設けられている。
固体高分子形燃料電池1の流路内では、反応生成水が生成されるので、流路の下流域ほど水分濃度が高くなり、流路下流側に設けられている中間マニホールド14Bの中はガスの相対湿度が100%を越える。そのため、凝縮した水が複数の流路のうち下側の流路の入口を塞いでしまうので、各流路に均等にガスを供給することが困難になる。
そこで、この中間マニホールド14Bは、図5に示すように、下部に凝縮水溜り25が設けられていると、流路の途中で凝縮した水を溜め、それより下流側の流路に水が不規則に流れることを防ぐことができ、凝縮水溜まり25を設けて凝縮水を取り除くことで下流側に均等にガスを分配することができる。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。
実施の形態1に係わる固体高分子形燃料電池1では、中間マニホールド14は集電板4により外側に向いて閉鎖されているが、実施の形態3に係わる固体高分子形燃料電池1Cでは中間マニホールド14に水排出管27が連結されていることが異なっており、その他は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態3に係わる固体高分子形燃料電池1Cでは、図6に示すように、正極側の集電板4、絶縁板5、押さえ板6の中間マニホールド14に対応する位置に孔が開けられている。そして、固体高分子形燃料電池1Cの外側に一端が押さえ板6の穴に連結され、他端に開閉弁28が設けられている水排出管27が備えられている。そして、中間マニホールド14内で凝縮した水が燃料のガス圧によりこの水排出管27に押し出されて、所定の時間に亘って開閉弁28を開放して凝縮した水を排出することができる。
このような固体高分子形燃料電池1Cは、中間マニホールド14に連なった水排出管27が備えられ、中間マニホールド14に溜まった水を強制的に排出することができるので、溜まった水が流路を塞いでしまうことを防止できる。
なお、正極側に水排出管27を接続しているが、負極側に接続してもよい。
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。
実施の形態4に係わる固体高分子形燃料電池1Dは、実施の形態3に係わる固体高分子形燃料電池1Cと水排出管27Dが異なっており、その他は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態4に係わる水排出管27Dは、下方に向いたU字管29と上方に向いたU字管30とが連結されて構成されている。このような水排出管27Dを備えると、その途中に排水された水の一部を継続して溜めることが可能となり、電池スタック3と外界とを隔離することができる。
中間マニホールド14内は水素環境にあるため、外界とのガスシール性が特に重要である。実際には電池スタック3の内部の中間マニホールド14の内圧力が1960Paだったのでの液面差が200mm以上得られるような寸法の配管とした。凝縮して排出した水は継続して水排出管27Dに流れ込み、液面差が200mmで定常状態となった。これにより、凝縮水の連続した排出を簡便な装置で行なうことができる。
この発明の実施の形態1に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。 実施の形態1に係わるアノードセパレータ板の平面図である。 実施の形態1の電池スタックの平均電池電圧の燃料利用率依存性を示したグラフである。 実施の形態1に係わる他のアノードセパレータ板の平面図である。 この発明の実施の形態2に係わるアノードセパレータ板の平面図である。 この発明の実施の形態3に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。 この発明の実施の形態4に係わる固体高分子形燃料電池の側面図である。
符号の説明
1、1C、1D 固体高分子形燃料電池、2 セル、3 電池スタック、4 集電板、5 絶縁板、6 押さえ板、10、10B アノードセパレータ板、11a、11b マニホールド辺、12 燃料入口マニホールド、13 燃料出口マニホールド、14、14B 中間マニホールド、15 冷却水入口マニホールド、16 空気入口マニホールド、17 冷却水出口マニホールド、18 空気出口マニホールド、20 上流側流路群、21 下流側流路群、22a、22b 流路辺、27、27D 水排出管、28 開閉弁、29、30 U字管。

Claims (5)

  1. 平行な辺の間を蛇行する平行な複数の流路からなる流路群が設けられている複数の燃料電池用セパレータ板を具備する固体高分子形燃料電池において、
    上記燃料電池用セパレータ板は、
    流体が上記流路を流れるときに受ける圧力損失の上記複数の燃料電池用セパレータにおけるばらつきに基づいて求められる上記流路群の途中で燃料欠乏が起こらない位置に上記流体を集合し、均一化する中間マニホールドが設けられていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  2. 上記燃料電池用セパレータ板は、
    上記流路群の両端に接続されている入口マニホールドおよび出口マニホールドが設けられ、
    上記中間マニホールドより上流に配設されている流路群が上記平行な辺の間を1.5往復または2.5往復して上記入口マニホールドに接続され、かつ上記中間マニホールドより下流に配設されている流路群が上記平行な辺の間を1往復して上記出口マニホールドに接続されていることを特徴とする請求項1に記載する固体高分子形燃料電池。
  3. 上記中間マニホールドは、流体中から凝縮した水を一時的に溜めるための窪みが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載する固体高分子形燃料電池。
  4. 上記中間マニホールドは、上記固体高分子形燃料電池の外側面の開口に連通されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載する固体高分子形燃料電池。
  5. 上記外側面の開口から延ばされ、垂直下方に折り曲げられてから上方に折り返され、再度下方に折り返され、垂直下方に折り曲げられる部分の先方と再度下方に折り返される部分の手前との間が水で満たされている水排出管が備えられていることを特徴とする請求項4に記載する固体高分子形燃料電池。
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