JP2006236525A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ディスクDが着脱可能とされ、装着されたこの光ディスクを回転させるターンテーブル16と、光ディスクに対して情報の記録、または再生を行い、光ディスクの径方向に移動可能なように光ディスクの一面側に配置された光ピックアップ18と、光ディスクの他面側におけるこの光ディスクと近接する位置に設けられた、光ディスクの中央部と対応する位置に孔30が形成されてなる板状部材28と、を備え、板状部材の前記光ディスクと反対側の面にその外周から孔に向かう溝部32を形成し、筐体の板状部材と対向する面と溝部との間に、板状部材の外周側と孔との間で空気の流通が可能な空隙部26を設ける。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、この従来技術によれば、光ディスク内周側の圧力の低下を防止する方法として、光ディスクの上面に近接して覆う覆い部材2に、螺旋状或いは渦巻き状のリブ4を設けて、光ディスクの内周側から外周側へ流出しようとする空気の流れを上記リブ4で強制的に外周側から内周側へ押し戻そうとしているため、リブ4の前後、すなわちリブ4の内周側と外周側との間において圧力差が生じ、この結果、空気の乱れが生じていた。このため、空気の乱れにより光ディスクに振動が発生し、光ディスクへの記録または再生に支障をきたす恐れがあった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、光ディスクの浮き上がりを防止することができるのみならず、光ディスクに異常な振動が発生することも防止することが可能な光ディスク装置を提供することにある。
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記溝部は、前記光ピックアップの移動方向とは異なる方向に沿って形成されている。
図1は本発明に係る光ディスク装置の分解組立図、図2は本発明の光ディスク装置の断面斜視図、図3は本発明の光ディスク装置における光ディスクの下面における空気の流れを示す斜視図、図4は本発明の光ディスク装置における光ディスクの上面における空気の流れを示す斜視図、図5は本発明の光ディスク装置における戻り通路内の空気の流れを示す斜視図、図6は本発明装置と従来装置における空気の流れを比較説明するための比較説明図である。
図1及び図2に示すように、この光ディスク装置10は、装置全体が例えば箱状になされた筐体12により囲まれており、この筐体12は、上方が解放されている筐体本体12Aと、この筐体本体12Aの天井部を塞ぐ天板12Bとにより形成されている。そして、この筐体本体12A内には、回転モータとして例えばスピンドルモータ14の回転軸に取り付けたターンテーブル16が設けられており、このターンテーブル16上に光ディスクDを着脱し得るようになっている。また上記光ディスクDの下方には、この光ディスクDに対して情報の記録または再生を行うための光ピックアップ18が、ディスクの半径方向へ往復移動可能に設けられている。
また、この筐体本体12A内には、光ディスクDを搬入、または搬出するために筐体本体12Aから水平方向へ出没可能になされたトレイ20が設けられており、筐体本体12Aの一側に設けた搬出入口22から水平方向へ出没できるようになっている。この搬出入口22は、トレイ20の先端に設けた蓋部材20Bにより閉じられるようになっている。このトレイ20は、筐体本体12Aの幅よりも小さくなされて、その側方に隙間ができるようになっている。またこのトレイ20には、上記スピンドルモータ14や光ピックアップ18が位置する部分に対応させて細長い穴20Aが形成されている。
また上記天板12Bの内面の中心部には、ターンテーブル16上の光ディスクDを固定するためのクランパ6が設けられている。そして、上記光ディスクDと対向する天板12B側に、本発明の特徴とする、空気の流通が可能な空隙部としての空気戻し通路26が形成されており、上記光ディスクDの回転に伴って発生するディスク内周から外周への空気の流れを再びディスク内周側へ戻すようになっている。以下の、この空隙部を空気戻し通路とも称す。
例えば従来の光ディスク装置において、光ディスクDが高速回転する時には、光ディスク面の近傍の空気も光ディスクDの回転に伴って回転し、この時の遠心力により光ディスクDの内周から外周に向けて空気が流出し、光ディスクDの内周部の圧力が低下する。この光ディスクDはターンテーブル16にクランパ6により固定された状態で回転するが、光ディスクDの高速回転により生じる光ディスクDの内周部上方の圧力の低下により、光ディスクDが上方へ浮き上がり、クランパ6のクランプ力より大きな力が働き、光ディスクDがターンテーブル16或いはクランパ6から外れる可能性があった。
これにより、光ディスクDの上面側の圧力低下の発生を抑制することができる。この結果、光ディスクDが高速回転した場合でも光ディスクDの上面の圧力は低下せず、光ディスクDが上方へ浮き上がることを防止できるのみならず、空気の流れに乱れも生ずることがないので、光ディスクDに異常な振動が発生することも防止することができる。
図3乃至図5に、光ディスクDが回転した時の空気の流れを示す。各図において空気の流れは矢印で示される。図3は光ディスクDの下面の空気の流れを示し、図4は光ディスクDの上面の空気の流れを示し、図5はカバー部材28と天板12Bとの間で形成された空気戻し通路26内の空気の流れを示す。尚、光ディスクDより下面の構成は、本発明装置も従来装置も共に同じである。
図6はこの状態を模式的に表した空気の流れである。ここで図6(A)は比較のための従来装置を示し、図6(B)は本発明装置を示す。まず、図6(A)に示す従来装置では、光ディスクDの下面においては、トレイ20の上部で光ディスクDの内周から外周に向けて流出した空気の流れは、ディスクの外周でトレイ20の下部に回り、今度は逆にトレイ20の下部で外側から内側へ流れ、トレイ20の中央部の穴20Aからトレイ20の上部へと流れる循環した流れとなる。これにより、光ディスクDの下面での内周部の圧力の低下は起こらない。
これに対して、本発明装置では光ディスクDの上面に近接して光ディスクDを覆うカバー部材28を設け、カバー部材28と天板12Bとの間で複数の空気戻し通路26を形成することにより、光ディスクDの中央部に空気が流入できるようにし、光ディスクDが高速回転した時の光ディスクDの内周の圧力の低下を防止している。すなわち、図5に示すように空気戻し通路26では外周側から内周側に空気が流入しており、内周側の圧力の低下を防止することができる。
また、本実施例では、空気戻し通路26を設けた位置は光ディスクDに情報を記録または再生を行う光ピックアップ18が配置されている方向(移動方向)以外の方向に沿って設けられている。この理由は、カバー部材28の空気戻し通路26では空気の流れが変わるため、流速が増したり、空気の流れに乱れが生じたりするが、この空気戻し通路26を光ピックアップ18が配置されている方向に設けた場合には、流速の増加や流れの乱れにより、光ピックアップ18の対物レンズに塵などが付着する恐れがあるためである。本実施例のように空気戻し通路26を、光ピックアップ18が移動する場所以外の場所に位置させて設けることにより、光ピックアップ18の対物レンズへの塵の付着を防止することができる。
以上のように本発明では、光ディスクに対向する天板12B側に光ディスクの回転に伴って発生するディスク内周から外周への空気の流れを再びディスク内周側へ戻すための空気戻し通路を形成するようにしたので、光ディスクが高速回転した時の光ディスク内周の圧力の低下を防止することができ、これにより、光ディスクが高速に回転している時でも光ディスクが上方へ浮き上がる力を抑えることができ、光ディスクがクランパーから外れることを防止できる。また、従来装置と異なって、光ディスクの上面側の空気の流れに乱れが生じることがなく、このため光ディスクに振動が発生することを抑制できるので、光ディスクの高速回転下でも正常な記録または再生を行うことができる。
Claims (2)
- 光ディスクが着脱可能とされ、装着されたこの光ディスクを回転させるターンテーブルと、
前記ターンテーブルに装着された光ディスクに対して情報の記録、または再生を行い、前記光ディスクの径方向に移動可能なように前記光ディスクの一面側に配置された光ピックアップと、
前記ターンテーブルに装着された光ディスクの他面側におけるこの光ディスクと近接する位置に設けられた、前記光ディスクの中央部と対応する位置に孔が形成されてなる板状部材と、を備え、
前記板状部材の前記光ディスクと反対側の面にその外周から前記孔に向かう溝部を形成し、筐体の前記板状部材と対向する面と前記溝部との間に、前記板状部材の前記外周側と前記孔との間で空気の流通が可能な空隙部を設けて成ることを特徴とする光ディスク装置。 - 前記溝部は、前記光ピックアップの移動方向とは異なる方向に沿って形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
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JP2005053388A JP4186936B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005053388A JP4186936B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 光ディスク装置 |
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JP2006236525A true JP2006236525A (ja) | 2006-09-07 |
JP4186936B2 JP4186936B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=37043971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005053388A Active JP4186936B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 光ディスク装置 |
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JP (1) | JP4186936B2 (ja) |
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2005
- 2005-02-28 JP JP2005053388A patent/JP4186936B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP4186936B2 (ja) | 2008-11-26 |
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