JP2006236038A - 画像形成装置リモート管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ジャムの発生状況から十分に画像形成装置の診断を行うことはできなかった。
【解決手段】 画像形成装置から収集されたメンテナンス情報を集計し、集計された情報を持ってグラフを作成し表示し、グラフにおける閾値を設定し、閾値を超えると通報を行う。
【選択図】 図8

Description

本発明は、画像形成装置のリモート管理システムに関する。
従来、デバイスの状態を監視する手段の一つとして、障害やジャム多発などのイベント情報を監視装置で検知し監視ホストへ通知する方法が一般的であった。その中でもジャム多発を検知する一般的な方法には、規定回数と規定発生率の2つの閾値を設定し、閾値を超えたタイミングで通知をするもがあった。
尚、上記に関連した従来例としては各種の提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-213618号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、規定回数と規定率の2つの値を閾値として用いているため、必ずしもデバイスがジャム多発の異常状態になっていなくても監視装置は多発として検知してしまう。監視ホストは監視装置から通知を受け取ると、ジャム多発としてそのままユーザに通知してしまうため、ユーザは正確にデバイスの状態を把握することができなかった。
本発明では、監視ホストがジャムのイベント情報を収集し、ユーザにとって最適なタイミングで、ジャム多発の情報を提供し通知することで、より的確なデバイスのメンテナンスを行うことを可能とするシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、監視ホストにデバイスから送信されるジャム発生情報を収集し保管するジャム情報収集手段と、ジャム情報集計手段によって集計された情報をもって、グラフを作成表示する手段と、ジャム情報集計手段によって集計された情報をもって、データを加工する手段と、閾値を設定し、ある値を超えたときに販売会社に通知を送る通知手段と、閾値をユーザが変更できる閾値設定変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明によって、デバイスの使用頻度や時間軸に関係なく、実際にデバイスがジャムを起こす頻度に対する閾値を設定することが可能となり、効果的な通知を行うことができる。このジャム多発通知タイミングが正確になることにより、対応が必要なときに必要なサービスマンがディスパッチされるようになり、デバイスメンテナンスに効果的な障害対応が可能となる。
サービスマンをディスパッチする精度が上がることにより、メンテナンスに必要なサービスマンの工数精度があがり、効果的な予算管理、さらには将来的に競争力のある価格設定が行えるようになる。また、複写機の使用者にとって、障害を気にしないレベルから、調子がおかしいと思うようになってくるタイミングで、メンテナンス会社からメンテナンスの依頼を受けるので、複写機を良好な状態で使用し続ける事ができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル複写機本体(以下、複写機という)とホストとのイントラネット内における接続関係を示す図である。
この図において100は複写機、200は複写機100の状態を監視する監視装置、300は一般のユーザが業務等で使用するパーソナルコンピュータ(PC)であり、これらがLAN301を介して相互に接続されていることを表している。
監視装置200は、LAN301を介して自身の通信スケジュールに従って通信を行い、複写機100の種動作モード設定や、カウンタ値、稼働ログなどの稼働情報、およびハード障害やジャム多発等の障害情報を複写機100から取得する。この際の通信手段としては、SNMP(Simple Network Management Protocol)を介したMIB(Management Information Base)のやり取り等がある。
図2は、本発明の実施の形態に係る複写機と監視装置と監視ホストとのインターネットを介した接続関係を示す図である。
この図において310は複写機の稼動状態を一元的に管理する管理ホストであり、303は、複写機100と監視装置200とがLAN301を介して相互に接続されたイントラネットの環境を表している。そして、これら複数のイントラネットの環境と監視ホスト310とがInternet302を介して相互に接続されている。監視装置200は図1で説明した各複写機の稼動情報と障害情報を規定フォーマットに加工し、電子メールを介して監視ホスト310に送信している。
複数のイントラネット環境内に存在する個々の複写機100と監視装置200とが通信し、さらに複数の監視装置200と1台の監視ホスト310とが通信することになる。監視ホスト310が管理する複写機100の台数はきわめて多くなる(数万〜数十万台)。
図3は、本発明の実施の形態に関わる複写機の構成を示す断面図である。
図において、150は自動原稿送り装置(DF)、102はスキャナであり、スキャナ102は、原稿照明ランプ103や走査ミラー104等で構成されている。
自動原稿送り装置150は原稿を最終頁から順にl枚ずつプラテンガラス101上へ搬送し、原稿の読み取り動作終了後に原稿を排出するものである。プラテンガラス101上に搬送された原稿は、不図示のモータによって駆動されるスキャナ102で往復走査され、その反射光は走査ミラー104〜106を介してレンズ107を透過し、イメージセンサ部108内のCCDセンサに結像する。109はレーザやポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部で、イメージセンサ部108で電気信号に変換され、所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザ光119を感光体ドラム111に照射する。
感光体ドラム111の周りには、1次帯電器112、現像器113、転写帯電器116、前露光ランプ114、クリーニング装置115が装備されている。画像形成部110においては、感光体ドラム111は、不図示のモータにより矢印方向に回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯電された後、露光制御部109からのレーザ光119が照射され、その上に静電潜像が形成される。感光体ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像されて、トナー像として可視化される。
一方、右カセットデッキ121、左カセットデッキ122、上段カセット123あるいは下段カセット124からピックアップローラ125〜128により給紙された転写紙は、給紙ローラ129〜132、レジストローラ133により転写ベルト134へ給送され、その過程において可視化されたトナー像が転写帯電器116により転写紙に転写される。また、100枚の転写紙を収容し得るマルチ手差し151も装備されている。
トナー像転写後の感光体ドラム111からは、クリーナー装置115により残留トナーが清掃され、前露光ランプ114により残留電荷が消去される。転写後の転写紙は、分離帯電器117によって感光体ドラム111から分離され、転写ベルト134によって定着器135へ搬送される。定着器135では加圧、加熱によってトナー像が定着され、排出ローラ136により複写機100の機外へ排出される。
137は排紙フラッパであり、搬送パス138側と排出パス143側の経路を切り替える。140は下搬送パスであり、排紙ローラ136から送り出された転写紙を反転パス139を介して裏返し再給紙パス141に導く。また、左カセットデッキ122から給紙ローラ130によって給紙した転写紙も、再給紙パス141に導く。142は転写紙を画像形成部110に再給紙する再給紙ローラである。144は排紙フラッパ137の近傍に配置された排出ローラで、排紙フラッパ137により排出パス143側に切り替えられた転写紙を機外に排出する。
両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパ137を上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パス138、反転パス139、下搬送パス140を介して再給紙パス141に導く。このとき、転写紙は、その後端が反転ローラ145によって搬送パス138から全て抜け出し、反転ローラ145に転写紙が噛まれた状態の位置まで反転パス139に引き込まれ、反転ローラ145を逆転させることで搬送パス140に送り出される。
複写機100から転写紙を反転させて排出する時には、排紙フラッパ137を上方へ上げ、転写紙の後端が搬送パス138に残った状態の位置まで反転ローラ145によって反転パス139に引き込む。更に、反転ローラ145を逆転させることで、転写紙は裏返しにされて排出ローラ144側に送り出される。
160は複写機100から排出した転写紙を揃えて閉じる排紙処理装置である。この装置は、一枚毎に排出される転写紙を処理トレイ164で積載して揃える。また、一部の画像形成が終了したら、転写紙束をステイプルして排紙トレイ162、または163に排出する。
排紙トレイ163は、その上下移動が不図示のモータで制御され、画像形成動作開始前には処理トレイ164の位置に移動し、外出された転写紙が積載されていくと紙面の高さが処理トレイ164の位置になるように移動する。168は排紙トレイ163の下限を検知するトレイ下限センサであり、排紙トレイ163に約2000枚の転写紙が積載された時にこれを検知するようになっている。
161は排紙された転写紙の間に挿入する区切り紙を積載する用紙トレイ、165は排出された転写紙をZ折りにするZ折り機である。また、166は排出された転写紙の一部をまとめてセンター折りしてステイプルを行う事によって製本を行う製本機であり、製本された紙束は排出トレイ167に排出される。
また、本断面図内の各所には不図示の各種センサが配置されており、トナー切れや原稿ジャム、転写紙残量、転写紙ジャム、現像関連の消耗部材残量、原稿照明ランプ切れ、その他様々なメカニカルトラブル等を検出する。
図4は、複写機100内の制御部のブロック図である。
制御部の各構成要素は、システムバス181及び画像バス182に接続されている。 ROM183には複写機100の制御プログラムが格納されており、CPU186で実行される。 RAM 184は、プログラムを実行するためのワークメモリエリアであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。蓄積メモリ185は不揮発性メモリであり、複写機100の再起動後も保持しておく必要のある各種動作モード設定や、カウンタ値、稼働ログなどが記憶される。Network I/F189はLANと接続するためのインタフェース部であり、LANを介して監視装置200と通信を行う。回線I/F部190は、ISDNや公衆電話網に接続され、ROM 183内の通信制御プログラムにより制御され、ISDN I/Fやモデム、NCU(Network Control Unit)を介して遠隔の端末とデータの送受信を行う。ファクシミリの送受信もこの回線I/F部190を使用して行う。操作部188には表示手段やキー入力手段が内蔵されており、これらはCPU186にて制御される。操作者は、キー入力手段を通してスキャナ読み取りやプリント出力に関する各種設定指示や、作動/停止指示を行う。
以上のデバイスがシステムバス181上に配置される。IO制御部197は、システムバス181と画像データを高速で転送する画像バス182とを接続するためのバスブリッジである。画像バス182は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス182上には以下のデバイスが配置される。デジタルI/F部193は、複写機100のリーダー部196やプリンタ部197と制御部180とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、リーダー部196やプリンタ部197内の各所に配置した前述の各種センサが検出した情報は、このデジタルI/F部193、及びIO制御部197を介してシステムバス181へ流れる。画像処理部191は、入力及び出力画像データに対し補正/加工/編集を行う。画像回転部192は画像データの回転を行う。画像圧縮伸長部194は、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG/MMR/MR/MHの圧縮伸張処理を行う。画像密度変換部195は、出力用画像データに対して解像度変換等を行う。
CPU186で実行される制御プログラムにより、CPU186は蓄積メモリ185内のカウンタ値や稼働ログなどの稼動情報や障害情報を読み出して監視装置200からのリクエストに対して、Network I/F189を介して送信する。
図5は、図1における監視装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。監視装置200は、一般的な情報処理装置が備える構成、即ち、バス201、CPU202、ROM203、RAM204に加えて、NetworkインタフェースI/F(以下I/Fと略称)205,表示制御部206、表示デバイス207、入力制御部208、入力デバイス209、210、記憶装置211を備えている。
CPU202は、各構成部品203〜210を個別に又は総統合的に制御するものであり、記憶装置210に格納されたプログラムとスケジュールに基づき、Network I/Fを介して複写機100の稼動情報や障害情報を取得する。また、CPU202は取得情報を緊急度によって分類し、電子メールデータに加工してNetwork I/Fを介して監視ホスト310へ送信する。この取得情報の分類は、大きく3つに分けられる。
ひとつは、複写機の故障など、複写機100が異常状態に陥ったときに、すぐに復旧させる必要のある障害情報。この障害情報を取得した監視装置200は直ちに電子メールデータに加工してNetwork I/Fを介して監視ホスト310に送信する。
もうひとつは、ジャムの発生など1回1回の情報に緊急度はないが、頻繁に発生したときにはメンテナンスが必要になる可能性のある障害情報。この情報を取得した監視装置200は記憶装置210に障害履歴を保管し、規定の回数や規定の発生率に達したら、障害履歴情報をメールデータに加工してNetwork I/Fを介して監視ホスト310に送信する。
最後は、カウンタ値や稼動ログなど、規定のスケジュールで監視ホスト310に送信する稼動情報。この稼動情報を取得した監視装置200は規定のスケジュールに達するまで、稼動状態を記憶装置210に保管し、規定のスケジュールに達したら、記憶装置210から稼動情報を読み出し電子メールデータに加工してNetwork I/Fを介して監視ホスト310に送信する。
バス201は、図1の監視装置200を構成する部品間のデータを受け渡す共通信号路である。RAM204は、電気的に情報を記憶でき且つ書き換え可能な記憶手段である。記憶装置210は、電気的に情報を書き換え可能であり且つ電源が無くなっても情報を記憶可能な不揮発性記憶手段である。Network I/F205、は、ネットワーク経由で外部と情報交換を行うインタフェースである。
図6は、本発明に係る監視ホスト310のブロック図である。
監視ホスト310は汎用のコンピュータ等で構成され、監視ホスト310全体を制御するためのCPU252と、システム起動に必要なブートプログラムを記憶するための読み出し専用メモリであるROM253と、CPU252でプログラムを実行する際に必要とされる作業メモリであるRAM254と、Network上で通信を行うためのNetwork I/F部255と、表示デバイス257に監視装置200との通信内容等を表示するための表示制御部256と、監視ホスト310を管理するオペレータからの入力デバイス259、260、入力を受け付ける入力制御部258と、CPU252で実行するプログラムや監視装置200から送られた各複写機100の稼働情報などを格納する磁気ディスク等の記憶装置261を含む。
監視ホスト310は、監視装置200からの定期的な稼働情報通知や不定期的な異常状態の通知を常時受けている。
定期的に通知される稼働情報には、後述する各種カウンタ値や稼働ログなどが含まれており、監視ホスト310は稼動情報を基に複写機100を所有している顧客に対して毎月請求する定期メンテナンス料を算出する。また、複写機100に使用されているパーツが推奨寿命に対してどのくらい消耗しているのかをレポートの形で出力する。監視ホスト310はこの稼働情報を記憶装置261に逐次格納する。一方オペレータは格納された稼働情報を適宜参照して顧客への請求額を決定する。
不定期的に通知される複写機100の異常状態を表す情報には、稼働情報に加えて、発生したハード障害やジャムなどのエラー/アラーム情報が含まれている。監視ホスト200はこの情報を受け取ると、情報の緊急度に基づいて処理を決定する。受け取った情報が、複写機の故障など、複写機100が異常状態を表すものであり、すぐに復旧させる必要のある障害情報だった場合には、その対象の複写機100を管理しているオペレータに電子メールを送信し、さらに記憶装置261に逐次格納すると共にディスプレイ257上に表示することで、複写機100が異常状態に陥っている旨をオペレータに通知する。また、受け取った情報がジャムやアラームのように緊急度が低い場合には、記憶装置261に逐次格納し、電子メールの送信が必要かどうか、ディスプレイ257に表示させる必要があるかどうかを判断する。一方オペレータは、ディスプレイ257上の表示内容から複写機100の状態を判断し、必要に応じて障害復旧作業をサービスマンに指示をする。また、トナーなどの消耗品を顧客に送付する。
図7は、本発明に係る監視装置200が監視ホスト310に対して定期的、または不定期的に通知する個々の複写機100の情報内容を表した図である。
データテーブル400は情報の構造を模式的に表したもので、このテーブル内に記されている各情報は実際にはXML形式で表現された上で更に暗号化され、電子メールデータとして監視装置200から監視ホスト310へ通知する。複写機ID401は、個々の複写機100を一意に特定するために予め複写機側に割り振られた番号である。データ送信日時402は、監視装置200から監視ホスト200に電子メールを送信する時点の日時である。通信種別403は、この通知が定期的なものなのか、或いは不定期的なものなのかを表す識別子である。トータルカウンタ404は複写機100におけるトータルプリント枚数であり、トータルジャムカウンタ405は発生したジャムの総回数である。エラー/アラーム情報406の中身は、発生したエラー/アラームの内容を表すエラー/アラームコード407と、その発生日時409である。複写機100が定期的に情報を通知する場合、このエラー/アラームコード407と発生日時409は省かれる。ジャム履歴(1)409は、複写機100で最も新しく発生したジャムに関する情報であり、以降発生日時の新しい順に並べた過去19回分のジャムに関する情報がジャム履歴(2)〜(20)413である。個々のジャム履歴の中身は、ジャムの発生個所を表すジャムコード410と、その発生日時411と、ジャムが発生した時点でのトータルカウンタ412である。カウンタ情報414の中身は、複写機100内部で保持している各種課金カウンタの値であり、トナーの種類(C/M/Y/K)に応じたカウンタ値であるトナー別カウンタ415と、給紙カセットの種類に応じたカウンタ値であるカセット別カウンタ416と、モードの種類(カラー/白黒/片面コピー/両面コピー/プリントなど)に応じたカウンタ情報であるモード別カウンタ417と、用紙の種類に応じたカウンタ情報である用紙別カウンタ418と、複写機100でスキャンした回数であるスキャンカウンタ419とがある。ファームウェアバージョン420は、複写機100の制御ソフトウェアのバージョンである。メカカウンタ421は、複写機100内部で保持している各種機構部品の動作カウンタの値であり、感光体ドラム111の回転数や露光ランプ114の点灯回数、給紙/排紙ローラの通紙回数、Z折り機165の作動回数などがカウンタ(1)422,カウンタ(2)423…として含まれる。稼動ログ425は、この通知を行う時点で複写機100内部に保持しているユーザ操作ログや制御ソフトウェアが生成するデバッグログなどである。
図8は本発明に係るジャム多発障害を通知するための監視ホスト内で行われる処理を表すフローチャートである。ステップS500では、監視ホスト310は監視装置200からジャム履歴情報を受信する。ステップS501では、監視ホスト310はステップS500にて受け取ったジャム履歴情報を、以前に受け取っている同じ複写機100のジャム履歴情報に追加し、新規に追加した分のジャム履歴1件1件に関して、ジャム間のプリント枚数を算出する。ステップS502ではステップS501にて算出したジャム間プリント枚数から、ジャム間プリント枚数の履歴を作成する。そして、以前に受け取っている同じ複写機100のジャム間プリント枚数履歴に追加する。ステップS503では、ステップS502にて作成したジャム間プリント枚数履歴を基に、ジャム間プリント枚数グラフを作成する。ステップS504では、あらかじめ設定しておいた回数を母数として、後述するジャム間プリント枚数履歴に対する平均値を算出する。ステップS505において、ステップS504で算出したジャム間プリント枚数があらかじめ設定していた閾値に達しているかどうかを判断する。ステップS505において、ジャム間プリント枚数の平均値が閾値に達している場合には、対象デバイスはジャム多発の異常状態にあると判断する。ステップS505において、ジャム間プリント枚数の平均値が閾値に達していない場合、対象デバイスは異常状態ではないと判断する。ステップS506では、ステップS505にて、ジャム多発の異常状態と判断した場合、メールによってディスパッチャに通知する。ステップS507では、通知したタイミングが遅かったか、まだ、必要なかったかを調整するための閾値調整を行う。この一連の処理が行われると、プロセスは終了する。
図9は、本発明に係るジャム履歴の通知を模式的に表した図である。図7の通知情報におけるジャム履歴の部分を表したものである。ジャム履歴通知550のジャムの履歴1から10まであるが、履歴の数は20を最大にして不定である。ジャムコードはジャムの発生箇所を表すコードで、複写機内のあらかじめ決められた場所に対応するコードが入れられる。発生年月日は、ジャムの発生した年月日である。時計は複写機100と監視装置200とそれぞれが持っており、それぞれ独立して動いている。データ内容にジャムの発生年月日として入れられるのは、複写機100での発生時間がここでは入れられる。トータルカウンタ値とは、複写機100のプリンタ枚数である。複写機100が生産されてから、何枚の紙が複写機100でプリントまたはコピーされたか、のカウンタ情報をトー宅カウンタ値という。ここで入れられているデータは、複写機100でジャムが発生したときにトータルカウンタ値が何枚であったかが入力されている。一般的に複写機は、同じ時間が経過していても、何枚プリントを行ったかによって、消耗部品の消耗度が異なる。これによって、パーツの消耗度を測るときには、時間軸ではなく、トータルカウンタ値で計測を行うのが一般的であるが、ジャム履歴の通知にもジャムの発生したときにトータルカウンタが重要な情報となる。
図10は、本発明に係るジャム間プリント枚数履歴の作成を模式的に表した図である。図9で受信したジャム履歴を基に監視ホスト310ではジャム間プリント枚数履歴600を作成する。履歴1件1件に対して、トータルカウンタ数を比較し、その履歴に対応する発生年月日とジャム間プリント枚数を算出し、ジャム間プリント枚数履歴600を作成する。
図11は、本発明に係る監視ホスト310のシステム表示部の一部で、ジャムに関する情報を表示する図である。監視ホスト310において、情報651はジャムが発生している複写機100を所有している顧客の情報を表示している。情報652はジャムが発生している複写機100の詳細情報を表示している。情報653はジャムが発生している複写機100を監視している監視装置200の情報を表示している。表示項目654はアイコン表示であり、複写機100がジャム多発の異常状態になったときに、点滅しオペレータに対象の複写機100がジャム多発の異常状態にあることを通知する。表655は図10にて作成したジャム間プリント枚数履歴を基に作成した表であり、オペレータに複写機100の状態がどのような状態なのか複数のジャムの状態を表示することによって視覚的に通知している。リストボックス656はジャム多発の通知閾値を調整する入力口である。リストボックス656は"High", "Standard", "Low", "No Notify"の4つの値からオペレータが選ぶことができ、閾値を4段階で自由に調節することができる。リスト654はジャム履歴を表示しており、対象複写機100のジャム履歴を表示している。リスト654は対象複写機100のシリアルナンバー、製品名、ジャムの発生箇所、ジャム発生時の紙のサイズ、給紙口場所、トータルカウンタ値を履歴として、表示する。
図12は本発明に係るジャム間プリント枚数平均値算出を模式的に表した図である。設定値701はジャム多発を判断する上での平均値を算出する母数となる値と、閾値を表している。平均母数とは、ジャム間プリント枚数の平均値を算出する上でのジャム回数を設定する母数である。表700はジャム間プリント枚数平均値の推移を表している表である。設定値701では平均母数を4回と設定しているので、1回のジャム間プリント枚数平均値を算出するのに4回のジャム間プリント枚数の値から、算出する。そして、ジャム間プリント枚数平均値が設定値701で設定している閾値 500枚を下回った値が算出されたときにディスパッチャにジャム多発として通知する。ここで、平均値を使用するのは、通常、問題のない複写機100でもオペレーション等の問題でジャムが2回から3回連続で発生してしまうことがある。この場合、ジャム間プリント枚数をそのまま閾値に当てはめてしまうと、通知の必要のないときにジャム多発として通知されてしまう。これを避けるために平均値を使用して、ある程度条件を緩めることによって、より正確なジャム多発の判断を行うことを可能とした。
複写機と監視装置とのイントラネット内における接続関係を示す図。 複写機と監視装置および監視ホストとのインターネットを介した接続関係を示す図。 複写機の内部構成図。 複写機の制御部ブロック図。 監視装置のブロック図。 監視ホストのブロック図。 複写機からホストへ通知する情報内容を表す図。 監視ホストがジャム多発の判定を行うフローチャート図。 監視装置が監視ホストに通信するジャム履歴の情報を示す図。 監視ホストがジャム履歴より算出するジャム間プリント枚数の情報を示す図。 監視ホストがオペレータにジャム多発の状態を伝えるシステム画面を示す図。 監視ホストがジャム間プリント枚数から算出するジャム間プリント枚数平均を示す図。
符号の説明
100 複写機
150 自動原稿送り装置
160 排紙処理装置
165 Z折り機
166 製本機
180 複写機ブロック図
196 リーダー部
197 プリンタ部
200 監視装置
300 PC
302 インターネット
303 イントラネット
310 監視ホスト

Claims (5)

  1. 監視対象とする少なくとも1つの画像形成装置から通信により情報を取得する監視装置と通信可能な監視ホストであって、
    監視装置から送信される画像形成装置の障害情報を収集し保管する障害情報収集手段と、
    障害情報集計手段によって集計された情報をもって、データを加工する手段と、
    障害情報集計手段によって集計された情報をもって、グラフを作成し、表示する手段と、
    閾値を設定し、ある値を超えたときにメンテナンスを担当組織に通知を送る通知手段と、
    閾値をユーザが変更できる閾値設定変更手段と、を有することを特徴とする監視ホスト。
  2. 前記請求項1に記載の障害情報は、障害発生情報である事を特徴とする前記請求項1の監視ホスト。
  3. 前記請求項1に記載のデータを加工する手段は、障害発生情報から障害間プリント枚数および障害間プリント枚数平均値を算出する手段である事を特徴とする前記請求項1の監視ホスト。
  4. 前記請求項1に記載のグラフは、障害間プリント枚数の履歴を示すグラフである事を特徴とする前記請求項1の監視ホスト。
  5. 前記請求項1に記載の閾値は、障害間プリント枚数平均値に対する閾値である事を特徴とする前記請求項1の監視ホスト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011141797A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Canon Inc 管理装置、画像形成装置の管理方法、及び、プログラム
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