JP2006235265A - 画像形成装置およびその輸送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置の輸送時における梱包箱の数およびサイズを最小限としつつ、梱包材の使用量を削減することを可能とする。
【解決手段】 装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスユニット12を装置本体10内部の仮固定位置に例えば逆挿入して装着し、当該プロセスユニット1を装置本体10の内部に一時的に収容することによって、プロセスユニット12の梱包を装置本体とは別個に行う必要をなくし、装置全体の梱包を必要最小限の箱で可能としたもの。
【選択図】 図4
【解決手段】 装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスユニット12を装置本体10内部の仮固定位置に例えば逆挿入して装着し、当該プロセスユニット1を装置本体10の内部に一時的に収容することによって、プロセスユニット12の梱包を装置本体とは別個に行う必要をなくし、装置全体の梱包を必要最小限の箱で可能としたもの。
【選択図】 図4
Description
本発明は、画像形成に関与する像担持体等の画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを、装置本体内に着脱自在に備えるように構成された画像形成装置およびその輸送方法に関する。
一般に、電子写真方式を採用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の各種画像形成装置において、画像形成に関与する感光ドラムなどの画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを装置本体内に着脱自在に装着するようにしたものが広く採用されている(例えば下記の特許文献1参照)。このプロセスユニット着脱タイプの画像形成装置においては、装置本体の内部に向かって挿入されたプロセスユニットが適宜の構成を有するガイド装着手段を介して稼働位置まで案内されていき、その稼働位置に装着されたプロセスユニットによって所望の画像形成動作が実行されるようになっている。
一方、このようなプロセスユニット着脱タイプの画像形成装置を輸送するにあたっては、装置本体からプロセスユニットを機外に取り出しておき、その取り出したプロセスユニットを装置本体とは別個の箱を用いて梱包することが行われている。装置本体にプロセスユニットを装着したままで輸送を行うと、そのプロセスユニット内に配置された感光ドラム等の画像形成要素が、装置本体側に配置された搬送ユニットのガイド等の部品と輸送時の振動により接触して損傷に至るおそれがあるからである。
そのような梱包形態では、例えば図8に示されているように、装置本体を梱包した箱1aと、プロセスユニットを梱包した箱1bとの2つの梱包箱が形成されることとなり、それら2つの梱包箱を輸送しなければならない。しかしながら、輸送する梱包箱の数が多くなればなるほど輸送作業や梱包箱の管理が非常に煩雑になっていくため、輸送コストが大幅に増大するおそれがある。
これに対して図9に示された梱包形態は、プロセスユニットの梱包箱1cを、装置本体とともに大型の梱包箱1d内に梱包するようにしたものであり、外観上の箱数は1個で済むこととなる。しかしながら、そのような大型の梱包箱1cは、図示においても明らかなように、上述した図8にかかる梱包形態での2つの梱包箱1a,1bを合わせたサイズ、特に高さにおいて大型化してしまう。そして、その大型化した分、輸送トラックやコンテナに積載可能な単位当たりの梱包箱数が減少してしまい、輸送コストをより上昇させる結果となる。
さらに、これら図8および図9のいずれの梱包形態においても、プロセスユニットを装置本体とは別個に梱包していることに変わりはなく、いずれの梱包形態によってもプロセスユニット専用の梱包箱を必要としている。その結果、輸送に使用するダンボールや発砲スチロール等の梱包材が多く必要となり、上述したような輸送コスト上の問題に加えてゴミ処理等の環境面においても問題がある。
そこで本発明は、このような従来の問題点に鑑み、輸送時の梱包箱の数およびサイズを小さくすることができ、しかも梱包材の量を削減することができるようにした画像形成装置およびその輸送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項1にかかる画像形成装置では、画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを、装置本体内における稼働位置まで挿入して画像形成を行うように構成された画像形成装置において、前記プロセスユニットを前記装置本体内に挿入する方向を逆にした逆挿入が可能であるように構成されている。
このような構成を有する画像形成装置またはその輸送方法によれば、装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスユニットを装置本体の内部に逆挿入しておくことによって当該プロセスユニットが装置本体の内部に一時的に収容されることとなり、プロセスユニットの梱包を装置本体と別個に行う必要がなくなる。そのため、装置全体の梱包が、必要最小限の梱包箱を用いて行われるようになっている。
また、本発明の請求項2にかかる画像形成装置では、画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを、装置本体内における稼働位置まで着脱自在に案内するガイド装着手段が設けられた画像形成装置において、前記ガイド装着手段は、前記プロセスユニットを前記稼働位置およびその稼働位置と異なる仮固定位置に選択的に案内可能とする構成になされている。
さらに、本発明の請求項6または請求項7にかかる画像形成装置の輸送方法では、画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを装置本体内の稼働位置まで挿入して装着する構成になされた画像形成装置を輸送する画像形成装置の輸送方法において、前記装置本体を輸送するにあたって、例えば逆挿入することにより前記プロセスユニットを前記稼働位置と異なる仮固定位置まで前記ガイド装着手段により案内して装着するようにしている。
このような構成を有する画像形成装置またはその輸送方法によれば、装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスユニットを例えば逆挿入して装置本体内部の稼働位置と異なる仮固定位置に仮固定するように装着しておくことによって当該プロセスユニットが装置本体の内部に一時的に収容されることとなり、プロセスユニットの梱包を装置本体と別個に行う必要がなくなる。そのため、装置全体の梱包が、必要最小限の梱包箱を用いて行われるようになっている。
さらにまた、本発明の請求項3にかかる画像形成装置では、上記請求項2におけるガイド装着手段は、前記プロセスユニットが前記装置本体内に逆挿入されたときには前記仮固定位置に案内するように構成されている。
このような構成を有する画像形成装置によれば、プロセスユニットを逆挿入したときに当該プロセスユニットを仮固定位置に仮固定しておくことが可能となるため、輸送時にプロセスユニットが稼働位置に装着されてしまうなどの不具合が防止されるようになっている。
また、本発明の請求項4にかかる画像形成装置では、上記請求項2または請求項3におけるガイド装着手段には、前記仮固定位置に装着されたプロセスユニットを装置本体に仮固定する仮固定手段が設けられている。
このような構成を有する画像形成装置によれば、プロセスユニットに対する仮固定手段の固定作用によって輸送時にプロセスユニットが脱落するなどの不具合が確実に防止されるようになっている。
さらに、本発明の請求項5にかかる画像形成装置では、上記請求項4における仮固定手段は、前記プロセスユニットが前記装置本体内に逆挿入されたときに前記稼働位置に向かって案内されることのないよう規制する逆入れ防止手段を兼用する構成になされている。
このような構成を有する画像形成装置によれば、逆挿入されたプロセスユニットが、逆入れ防止手段を兼用する仮固定手段によって稼働位置に案内されることがなくなり、画像形成の誤動作が回避されるようになっている。
以上述べたように本発明にかかる画像形成装置およびその輸送方法は、装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスユニットを例えば逆挿入して装置本体内部の仮固定位置に装着し当該プロセスユニットを装置本体の内部に一時的に収容することによって、プロセスユニットの梱包を装置本体とは別個に行う必要をなくし、装置全体の梱包を必要最小限の箱で可能としたものであるから、輸送時における梱包箱の数およびサイズを最小限としつつ、梱包材の使用量を削減することができるため、画像形成装置の輸送コストを大幅に低減しつつ環境面の問題をも解消することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明するが、それに先立って、画像形成装置の全体の構造をレーザプリンタを例にとって概説しておく。
図1に示されているレーザプリンタの装置本体10においては、例えば外部のコンピュータから送られてきた画像情報が、図示を省略したビデオコントローラを介してレーザ発光書込部11により光変調情報111として、プロセスカートリッジ(プロセスユニット)12の内部に画像形成要素として設けられた感光ドラム(像担持体)121上にスポット状に結像され、その光スポットが、上記感光ドラム121の軸方向(主走査方向)に往復走査されることによって当該感光ドラム121上に形成画像に対応する静電潜像が形成される。そして、その感光ドラム121上の静電潜像に対して、同じくプロセスカートリッジ12の内部に画像形成要素として一体的に設けられた現像装置122から現像剤(トナー)が供給されることにより未定着トナー像が形成されるようになっている。
上述した画像形成動作に関与する複数の画像形成要素をユニット化したプロセスカートリッジ(プロセスユニット)12は、後述する本発明にかかるガイド装着手段20により装置本体の内部に着脱自在に案内され装着されているが、そのガイド装着手段の詳細構造については後述する。
一方、前記装置本体10の下部側には、給紙手段を構成する給紙カセット13が配置されていて、その給紙カセット13内には、所望のサイズの記録紙(記録媒体)Pが積層状に蓄えられている。そして、その給紙カセット13内の記録紙Pが、給紙ローラ13aの回転駆動により引き出されてレジストローラ14により適宜のタイミングをとられながら、上述した感光ドラム121と対面する転写領域に送り込まれるようになっている。
上記感光ドラム121の転写領域には、当該感光ドラム121の表面に接触するようにして接触転写体としての転写ローラ15が接触・配置されている。この転写ローラ15には転写バイアスが印加され、その転写バイアスによって上記感光ドラム121上の未定着トナー像が記録紙P上に静電的に転写されるようになっている。さらに、転写後において上記感光ドラム121上に残留するトナーは、当該感光ドラム121の表面上に圧接するように配置されたクリーニングブレード123の摺接力により掻き落とされるようになっている。
さらに、上述した転写作用によって未定着トナーを担持した記録紙Pは、上記プロセスカートリッジ12に隣接して配置された定着装置16に向かって搬送される。上記定着装置16には、加熱器としての定着ローラ161および加圧ローラ162が設けられており、それら定着ローラ161および加圧ローラ162の加熱定着動作によって、上記記録紙P上の未定着トナーが加熱・融解され、それによって上記記録紙P上にトナー像が固定され定着されるようになっている。このような加熱定着動作によりトナー像を固定された記録紙Pは、画像形成装置本体の図示上部側に設けられた排紙口17の近傍に配置された排紙ローラ171によって排紙トレイ18上に排出されるようになっている。
上述したようにプロセスカートリッジ(プロセスユニット)12は、装置本体10の内部に着脱自在に装着される構成になされているが、通常の使用状態においては、上述したガイド装着手段20によって画像形成動作可能な「稼働位置」まで案内されて装着されるようになっている。その「稼働位置」に装着されたプロセスカートリッジ12の装着方向背面側(図1の右側)には、当該プロセスカートリッジ12の挿入・取出を行うための開閉カバー21が、回動支点211を中心として開閉されるように設けられていて、その開閉カバー21が図2中の二点鎖線で表されているように開放された状態において、前記プロセスカートリッジ12の挿入が図示右方側から左方側に向かって行われるように構成されている。
このとき、図3および図4にも示されているように、上述したプロセスカートリッジ12における長手方向(図1の紙面垂直方向)の両端面には、当該両端面から長手方向に適宜の量だけ突出するレール状突部124およびリング状突部125がそれぞれ突設されている。そのうちのレール状突部124は、細長状に延在する扁平環状部材から形成されており、その延在方向が、前記プロセスカートリッジ12の装着方向(図1の斜め左右方向)に沿った斜め方向と略一致するように設定されている。
また、上記リング状突部125は、環状部材から形成されており、上述したようにプロセスカートリッジ12が「稼働位置」に装着された際に、装置本体10の両側板に設けられた位置決め部(図示省略)に係合することによってプロセスカートリッジ12の全体を「稼働位置」に保持する構成になされている。すなわち、前記装置本体10の両側板は、前記プロセスカートリッジ12の長手方向両端面に近接して対面するように配置されており、その装置本体10の両側板にそれぞれ設けられたガイド装着手段20のガイド傾斜溝201内に、上述したプロセスカートリッジ12のレール状突部124がそれぞれ挿入されて受け入れられるようになっている。
それらの各ガイド装着手段20に設けられたガイド傾斜溝201は、上述したプロセスカートリッジ12の挿入方向(図1の斜め左右方向)に沿って斜めに延びる細長状凹溝からそれぞれ形成されていて、それらの各ガイド傾斜溝201の図2右端側に設けられた開口部を通して前記プロセスカートリッジ12の各レール状突部124が上記各ガイド傾斜溝201内に図示左方側に向かって挿入される構成になされている。そして、各ガイド傾斜溝201内に挿入された各レール状突部124は、各ガイド傾斜溝201の内壁面に沿って斜め下方に滑動するようにして装置奥側に向かって案内されていき、それによって前記プロセスカートリッジ12の全体が前述した「稼働位置」に向かって移動されるようになっている。
このような各ガイド装着手段20の案内作用によって「稼働位置」に達したプロセスカートリッジ12は、前述したように装置本体10側の位置決め部(図示省略)にリング状突部125が係合されることによって保持されることとなるが、その「稼働位置」に保持されたプロセスカートリッジ12には、装置本体10側に配置された駆動列(図示省略)が連結される構成になされており、その装置本体10側の駆動列から前記プロセスカートリッジ12側に必要な駆動力が伝達されることによって当該プロセスカートリッジ12による所望の画像形成動作が実行されることとなる。
ここで、特に図4からも明らかなように、前記各ガイド装着手段20に設けられたガイド傾斜溝201は、図4中の左右方向である長手方向に略対称的に対向するように配置されており、当該ガイド傾斜溝201の溝形状も長手方向に略対称的な形状を有するように設けられている。さらに、上述したプロセスカートリッジ12側に設けられたレール状突部124およびリング状突部125も、同じく長手方向に対向する略対称的な形状をなすように形成されている。したがって、プロセスカートリッジ12が長手方向に180°反転させられて長手方向の両端どうしが逆配置になされた状態(以下「逆挿入状態」という。)とした場合においても、前述したレール状突部124およびリング状突部125は、前記装置本体10側に設けられた各ガイド装着手段20のガイド傾斜溝201内に受容され得るようになっている。すなわち、これらプロセスカートリッジ12およびガイド装着手段20は、基本的には、プロセスカートリッジ12を「逆挿入状態」とした場合の挿入を可能とする構成になされている。
このようにプロセスカートリッジ12のレール状突部124と装置本体10のガイド傾斜溝201とを左右対称に構成したことにより、プロセスカートリッジ12の逆挿入が可能となり、装置全体を梱包して輸送する際にプロセスカートリッジ12を装置本体10内に逆挿入して「仮固定位置」に保持させておけば、感光ドラム等の重要な画像形成要素の近傍に装置本体側の搬送ガイド等が位置しなくなり、プロセスカートリッジ12の梱包を装置本体と別個に行う必要がなくなる。
これに対して、ユーザがジャム処理やプロセスカートリッジの交換などを行うときにプロセスカートリッジを装置本体から一旦取り外して再度装着する際に、プロセスカートリッジの逆挿入が可能なままであると、誤って逆挿入したときに逆挿入したことに気付かず画像形成動作が不可能になってしまうおそれがある。そこで、上述したプロセスカートリッジ12における長手方向の一方側の端面(図4の左端面)には、前記レール状突部124の上方位置に、仮固定手段および逆入れ防止手段を兼用する係合ピン126が長手方向に適宜量だけ突出するように形成されている。この係合ピン126は、前記プロセスカートリッジ12の長手方向両端面の片側面(図4の左端面)にのみ設けられていて、上述したようにプロセスカートリッジ12が「逆挿入状態」で装置本体10内に逆挿入されようとした場合に、当該係合ピン126が、次に説明する回動板127に当接することによって前記プロセスカートリッジ12の逆挿入が防止されるようになっている。
すなわち、図5、図6および図7に示されているように、上記装置本体10側に設けられた回動板127は、前記装置本体10側に仮固定手段および逆入れ防止手段を兼用するように設けられたものであって、上述したプロセスカートリッジ12が正規の方向に向けられた状態(以下「正規配置状態」という。)での係合ピン126に対して、長手方向反対側の位置に設けられている。つまり、「正規配置状態」で挿入されたプロセスカートリッジ12に関しては、上述した係合ピン126が回動板127に全く当接することがないため、プロセスカートリッジ12の挿入は支障なく行われるが、「逆挿入状態」になされたプロセスカートリッジ12が逆挿入されようとした場合には、特に図5に示されているように、プロセスカートリッジ12側に設けられた係合ピン126が、装置本体10側に設けられた回動板127に当接して、プロセスカートリッジ12の逆挿入が防止される配置関係になされている。
上記回動板127は、支軸127aにより回転可能に支持された板状部材または棒状部材から形成されていて、自重またはバネなどの付勢部材によって上記支軸127aから略鉛直下方に垂下するように延在する遮蔽部127bを有しているとともに、その遮蔽部127bの反対側には、上記支軸127aから図示上方側に向かって延出する操作部127cが設けられている。そのうちの遮蔽部127bの背面側(図5の左方側)には、当該遮蔽部127bを受け止める係止部材128が配置されている。この係止部材128は、上述したように「逆挿入状態」のプロセスカートリッジ12に設けられた係合ピン126が前記回動板127の遮蔽部127bに当接した際に、当該回動板127の遮蔽部127bを背面側から不動状態となるように支持する適宜の剛性部材から形成されている。
また、上述した回動板127の操作部127cは、上記支軸127aから略L字状をなして後方側(図示右方側)に延在する形状になされており、その操作部127cを後方側から前方側に向かって手で押し込むことによって、特に図6に示されているように上述した遮蔽部127bが略水平に跳ね上がるように回動し、回動板127が開放状態になされるようになっている。このようにして回動板127の遮蔽部127bが開放状態になされると、上述したプロセスカートリッジ12が逆挿入状態で挿入されたときにおいても、係合ピン126は回動板127の遮蔽部127bと当接することがなくなるため、プロセスカートリッジ12の逆挿入が可能となる。
また、上述した係止部材128には、前記プロセスカートリッジ12側の係合ピン126を受け入れる保持凹部128aが略半円状に窪むように形成されている。そして、上述したように回動板127の遮蔽部127bを開放状態にした上で「逆挿入状態」になされたプロセスカートリッジ12が逆挿入されたときに、そのプロセスカートリッジ12側の係合ピン126が、上述した係止部材128の保持凹部128a内に受け入れられて不動状態に保持されるようになっている。このようにプロセスカートリッジ12の係合ピン126が前記係止部材128の保持凹部128a内に受け止められたときのプロセスカートリッジ12の保持位置を「仮固定位置」とする。
このとき、特に図2および図7に示されているように、前記プロセスカートリッジ12の着脱のために設けられた開閉カバー21には、当該開閉カバー21の内壁面から突出する押込部212が設けられている。さらに、この押込部212の突出端には押当部212aがやや折れ曲がる形状をなすように設けられており、その押当部212aが、上述した回動板127の操作部127cの端面に当接可能となるように配置されている。そして、上記開閉カバー21が閉じられた際に、上記押込部212の押当部212aの先端面が、上述した回動板127の操作部127cの端面に当接され、それによって前記回動板127が回動することなく保持されて、上記係止部材128の保持凹部128a内に受け止められたプロセスカートリッジ12の係合ピン126が不動状態に維持され、当該プロセスカートリッジ12の全体が上述した「仮固定位置」に仮固定されるようになっている。
以上のことから明らかなように、前述した回動板127、係止部材128および開閉カバー21は、「仮固定状態」に装着されたプロセスカートリッジ12を不動状態に保持する仮固定手段を構成しており、その仮固定手段を構成する回動板127および係止部材128は、前記プロセスカートリッジ12の逆挿入を阻止する逆入れ防止手段を兼用する構成になされている。
一方、上述したようにプロセスカートリッジ12が「仮固定位置」に仮固定された状態から開閉カバー21を開くと、押込部212に設けられた押当部212aが回動板127の操作部127cから離間することとなり、回動板127が回転自由状態となって上記係止部材128の保持凹部128a内に受け止められていたプロセスカートリッジ12の係合ピン126が移動可能な状態となって、プロセスカートリッジ12の取り出しが可能となる。
このように本実施形態におけるレーザプリンタにおいては、装置本体10の開閉カバー21を開き、回動板127の操作部127cを押し込んで開放状態としておけば、逆挿入状態のプロセスカートリッジ(プロセスユニット)12を装置本体10の内部側に逆挿入することが可能となる。したがって、装置全体を梱包して輸送する際に、プロセスカートリッジ12を装置本体10内に逆挿入して「仮固定位置」に保持させておけば、開閉カバー21を閉じることによって装置本体10の「仮固定位置」にプロセスカートリッジ12が不動状態に維持され、プロセスカートリッジ12の取り出し方向に負荷がかかってもプロセスカートリッジ12が飛び出す等の問題を生じることがない。そして、そのようにすれば、装置全体を輸送するにあたって、従来のようにプロセスカートリッジ12の梱包を装置本体と別個に行う必要がなくなり、装置全体の梱包が必要最小限の梱包箱を用いて行われることとなる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、プリンタに本発明を適用したものであるが、複写機等の他の画像形成装置の給紙カセットに対しても本発明は同様に適用することができるものである。
以上述べた本発明にかかる画像形成装置およぞその輸送方法は、プリンタなどの画像形成装置を始めとして、複写機等の多種多様な画像形成装置に対して広く適用することが可能である。
10 レーザプリンタ(画像形成装置)の装置本体
12 プロセスカートリッジ(プロセスユニット)
121 感光ドラム
122 現像装置
124 レール状突部
125 リング状突部
20 ガイド装着手段
21 開閉カバー
212 押込部
212a 押当部
201 ガイド傾斜溝
126 係合ピン(仮固定手段および逆入れ防止手段)
127 回動板(仮固定手段および逆入れ防止手段)
127a 支軸
127b 遮蔽部
127c 操作部
128 係止部材(仮固定手段および逆入れ防止手段)
128a 保持凹部
P 記録紙
12 プロセスカートリッジ(プロセスユニット)
121 感光ドラム
122 現像装置
124 レール状突部
125 リング状突部
20 ガイド装着手段
21 開閉カバー
212 押込部
212a 押当部
201 ガイド傾斜溝
126 係合ピン(仮固定手段および逆入れ防止手段)
127 回動板(仮固定手段および逆入れ防止手段)
127a 支軸
127b 遮蔽部
127c 操作部
128 係止部材(仮固定手段および逆入れ防止手段)
128a 保持凹部
P 記録紙
Claims (7)
- 画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを、装置本体内における稼働位置まで挿入して画像形成を行うように構成された画像形成装置において、
前記プロセスユニットを前記装置本体内に挿入する方向を逆にした逆挿入が可能であるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを、装置本体内における稼働位置まで着脱自在に案内するガイド装着手段が設けられた画像形成装置において、
前記ガイド装着手段は、前記プロセスユニットを前記稼働位置およびその稼働位置と異なる仮固定位置に選択的に案内可能とする構成になされていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ガイド装着手段は、前記プロセスユニットが前記装置本体内に逆挿入されたときには、前記仮固定位置に案内するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記ガイド装着手段には、前記仮固定位置に装着されたプロセスユニットを装置本体に仮固定する仮固定手段が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像形成装置。
- 前記仮固定手段は、前記プロセスユニットが前記装置本体内に逆挿入されたときに前記稼働位置に向かって案内されることのないよう規制する逆入れ防止手段を兼用する構成になされていることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを装置本体内の稼働位置までガイド装着手段により案内して装着する構成になされた画像形成装置を輸送する画像形成装置の輸送方法において、
前記装置本体を輸送するにあたって、前記プロセスユニットを前記稼働位置と異なる仮固定位置まで前記ガイド装着手段により案内して装着するようにしたことを特徴とする画像形成装置の輸送方法。 - 画像形成動作に関与する画像形成要素をユニット化したプロセスユニットを装置本体内の稼働位置まで挿入して装着する構成になされた画像形成装置を輸送する画像形成装置の輸送方法において、
前記装置本体を輸送するにあたって、前記プロセスユニットを前記装置本体内に逆挿入するようにしたことを特徴とする画像形成装置の輸送方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009222925A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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- 2005-02-25 JP JP2005050166A patent/JP2006235265A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009222925A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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