JP2006234937A - 電子写真機器用ブレード部材の製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂コーティングされた保持体を用いても、適正にブレード弾性体を形成することができる電子写真機器用ブレード部材の製法を提供する。
【解決手段】ブレード弾性体形成用の成形空間を有する成形用金型内に保持体をセットし、上記成形空間にブレード弾性体用の液状材料を注入して硬化させ、上記保持体の一側縁部にブレード弾性体を一体に形成する電子写真機器用ブレード部材の製法であって、上記保持体が樹脂コーティングされ、その樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内に形成され、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下に設定されている。
【選択図】なし
【解決手段】ブレード弾性体形成用の成形空間を有する成形用金型内に保持体をセットし、上記成形空間にブレード弾性体用の液状材料を注入して硬化させ、上記保持体の一側縁部にブレード弾性体を一体に形成する電子写真機器用ブレード部材の製法であって、上記保持体が樹脂コーティングされ、その樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内に形成され、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下に設定されている。
【選択図】なし
Description
本発明は、複写機,プリンター等の電子写真機器に用いられるクリーニングブレード,層形成ブレード,転写ブレード等の電子写真機器用ブレード部材の製法に関するものである。
電子写真機器に用いられるクリーニングブレード等の電子写真機器用ブレード部材は、通常、板状の保持体の長手方向に沿う一側縁部に、板状のブレード弾性体が一体的に取り付けられ構成されている。
このような電子写真機器用ブレード部材は、通常、つぎのようにして作製される。すなわち、図1に示すように、長手方向に傾斜された成形用金型1を準備し、図2(図1のX−X断面図)に示すように、2個の保持体20を、長手方向に沿う一側縁部20aを対向させた状態で、上記成形用金型1にセットする。ついで、ブレード弾性体用の液状材料を、成形空間1c内に注入し、加熱成形した後、脱型する。これにより、図3に示すように、上記ブレード弾性体30の幅の2倍の幅のブレード基体30aにより2個の保持体20が一体化したものが得られる。その後、そのブレード基体30aの中心(切断面C)を切断し、2個の電子写真機器用ブレード部材に分離する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−51565号公報(図2)
ところで、本発明者らの研究によれば、従来、上記保持体20は、表面にクロムめっき層が形成されており、その表面の十点平均粗さ(Rz)は、通常、4〜5μm程度になっている。この表面粗さにより、上記製法では、保持体20の表面と成形用金型1との間は、完全に密閉せず、クロムめっき層表面の粗面の凹部と成形用金型1との間に適度な微小隙間ができ、上記液状材料を注入した際に、成形空間1c内の空気が保持体20と成形用金型1との微小隙間から外部に押し出されて、残存空気による気泡の発生が防止されていることがわかった。
しかしながら、最近では、環境問題の観点から、クロムの使用が抑制されている。そこで、上記保持体20では、上記クロムめっきに代えて樹脂コーティングすることが企図されている。本発明者らの研究によれば、この樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)は2μm程度と平滑であり、しかも、その樹脂コーティング層は弾性を有するため、上記製法において、保持体20を成形用金型1にセットした状態では、保持体20と成形用金型1との間にエア抜き用の微小隙間が殆どなくなり、ブレード弾性体30用の液状材料を注入した際に、成形空間1c内の空気が保持体20と成形用金型1との間の微小隙間から外部に抜け難くなり、残存空気による気泡の発生が生じる。
すなわち、図4(図1のY−Y断面図)に示すように、成形空間1c内にブレード弾性体30(図3参照)用の液状材料31を成形用金型1(図1参照)の上方から注入すると、成形空間1c内に空気溜まり32が発生(特に、保持体20の下方の角部分に発生)し、それが気泡となって、液状材料が硬化するまでに液状材料中を徐々に上昇し、硬化の進行により途中で止まる。そして、図5に示すように、その液状材料が硬化してブレード弾性体30が形成されると、その気泡部分がブレード弾性体30の欠損部分33となる。この欠損部分33が形成された電子写真機器用ブレード部材を実機に組み込むと、欠損部分33が形成されたブレード弾性体30の部分は、電子写真機器用ブレード部材が当接する被当接部材に対して当接圧力が弱くなり、例えば、電子写真機器用ブレード部材がクリーニングブレードである場合には、クリーニング不良が発生するのである。
本発明は、このような知見に鑑みなされたもので、樹脂コーティングされた保持体を用いても、適正にブレード弾性体を形成することができる電子写真機器用ブレード部材の製法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の電子写真機器用ブレード部材の製法は、ブレード弾性体形成用の成形空間を有する成形用金型内に保持体をセットし、上記成形空間にブレード弾性体用の液状材料を注入して硬化させ、上記保持体の一側縁部にブレード弾性体を一体に形成する電子写真機器用ブレード部材の製法であって、上記保持体が樹脂コーティングされ、その樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内に形成され、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下に設定されているという構成をとる。
本発明者らは、樹脂コーティングされた保持体を用いても、適正にブレード弾性体を形成することができるようにすべく、先の知見に基づき、さらに研究を重ねた。その研究の過程で、樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3μm以上であると、成形の際、エア抜きが行われ、残存空気による気泡の発生が防止される。逆に、樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が15μmを越えると、ブレード弾性体用の液状材料が保持体表面の粗面の凹部と成形用金型との間の微小隙間に浸透して「ばり」となることも突き止めた。さらに、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度を1000mPa・s以下にすると、粘度が低いため、成形用金型の成形空間内への液状材料の充填が速くかつ確実に行われ、ブレード弾性体に、充填不足による欠損部分が生じないことも突き止めた。すなわち、上記保持体の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内で、かつ上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下であると、ブレード弾性体に「ばり」が殆ど発生せず、しかも欠損部分も生じない電子写真機器用ブレード部材を生産できることを見出し、本発明に到達した。
本発明の電子写真機器用ブレード部材の製法は、保持体の樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3μm以上であるため、成形空間内の残存空気が、保持体の樹脂コーティング層の粗面の凹部と金型との間の微小隙間から外部に抜けるようになっている。このため、ブレード弾性体に欠損部分が発生しない。また、上記十点平均粗さ(Rz)が15μm以下であるため、ブレード弾性体用の液状材料が保持体の樹脂コーティング層の粗面の凹部と金型との間の微小隙間に浸透しない。このため、ブレード弾性体に「ばり」が殆ど発生しない。さらに、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下であるため、成形用金型の成形空間内への液状材料の充填が充分に行われ、充填不足による欠損不具合が生じない。このため、電子写真機器用ブレード部材の生産性を高めることができる。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
本発明の電子写真機器用ブレード部材の製法の一実施の形態は、図1〜図3に示すようにして行われる。すなわち、保持体2として、樹脂コーティングされたものを用い、その樹脂コーティング層(図示せず)の表面の十点平均粗さ(Rz)を3〜15μmの範囲内に設定している。さらに、ブレード弾性体3用の液状材料として、注入時の粘度が1000mPa・s以下に設定されているものを用いている。なお、上記保持体2の十点平均粗さ(Rz)は、表面粗さ計(東京精密社製、サーフコム1400D)を用いて確認することができる。また、上記ブレード弾性体3用の液状材料の粘度は、粘度計を用いて確認することができる。
ここで、上記製法に用いる成形用金型1,保持体2およびブレード弾性体3用の液状材料について説明する。
上記製法に用いる成形用金型1は、上下2分割可能になっており、その上下部分1a,1bで2個の保持体2を挟持することができるようになっている(図2参照)。そして、その挟持された状態では、2個の保持体2の長手方向に沿う一側縁部2aが、対向するようになるとともに、ブレード弾性体3を形成する成形空間1c内に位置決めされるようになっている。また、成形用金型1は、保持体2の長手方向に傾斜されて設置されている。そして、その傾斜した成形用金型1の上部には、ブレード弾性体3用の液状材料を成形空間1c内に上方から注入するための注入口(図示せず)が形成されており、その注入口から注入された液状材料は、成形用金型1の傾斜により、成形空間1cの下方まで流れるようになっている。なお、上記傾斜角度θは、通常、5〜45度の範囲内に設定される。また、保持体2を挟持した状態において保持体2と当接している成形用金型1の部分の十点平均粗さ(Rz)は、1〜6μmの範囲内になっている。
上記保持体2は、金属板と、その表面にコーティングされた樹脂コーティング層とからなり、その樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)は、金属板の表面を研磨した後に樹脂コーティングする方法や、樹脂コーティング層の表面にバフ掛け,研磨等を施す方法等により、3〜15μmの範囲内に設定されている。上記金属板の材料としては、銅板表面に亜鉛めっき層が形成されたもの,ステンレス,アルミニウム等があげられる。また、樹脂コーティングに用いる樹脂としては、アクリル樹脂,ウレタン樹脂,エポキシ樹脂,ポリエステル樹脂等があげられ、その樹脂コーティング層の厚みは、0.5〜5.0μmの範囲内に設定されている。
上記ブレード弾性体3用の液状材料としては、例えば、電子写真機器用ブレード部材がクリーニングブレードの場合は、通常、ポリウレタンゴム,シリコーンゴム等の主材料に、界面活性剤,難燃剤,着色剤,充填剤,可塑剤,安定剤,離型剤等の各種の添加剤を適宜に配合したものが用いられる。そして、その液状材料の注入時の粘度は、1000mPa・s以下に設定され、好ましくは、100〜500mPa・sの範囲内に設定される。上記粘度の設定は、上記液状材料によって異なり、例えば、液状材料にポリオールを用いる場合は、そのポリオール分子量を調節することにより行われる。そして、上記成形用金型1の成形空間1c内に注入される際の上記ブレード弾性体3用の液状材料の温度は、通常、50〜100℃の範囲内に設定される。
つぎに、上記成形用金型1,保持体2およびブレード弾性体3用の液状材料を用いた、電子写真機器用ブレード部材の製法について説明する。
まず、2個の保持体2を、長手方向に沿う一側縁部2aを対向させ、成形用金型1にセットする。この状態では、保持体2における樹脂コーティング層の表面粗さ〔十点平均粗さ(Rz)3〜15μm〕により、保持体2(樹脂コーティング層)の表面の粗面の凹部と成形用金型1との間に適正な微小隙間ができており、その微小隙間は、空気を通し、ブレード弾性体3用の液状材料を浸透させない寸法になっている。
ついで、上記ブレード弾性体3用の液状材料を上記成形用金型1の成形空間1c内に上方から注入する。これにより、液状材料は、成形用金型1の傾斜により、成形空間1cの下方まで流れ、成形空間1c内が液状材料で満たされる。このとき、成形空間1c内の空気は、上記保持体2(樹脂コーティング層)の表面の粗面の凹部と成形用金型1との間の微小隙間から外部に押し出され、成形空間1c内には空気(空気溜まり,気泡等)が残存しない状態になる。しかも、注入された液状材料は、上記微小隙間には浸透しない。
つぎに、上記成形用金型1全体を130〜150℃の範囲内の任意の温度に設定し、加熱成形する。これにより、上記ブレード弾性体3の幅の2倍の幅のブレード基体3aが形成され、そのブレード基体3aにより2個の保持体2が一体化したものが形成される。
そして、脱型後、そのブレード基体3aを幅方向の中心(切断面C)で長手方向に沿って切断し、2個の電子写真機器用ブレード部材(保持体2と、この保持体2の長手方向に沿う一側縁部2aに一体的に取り付けられたブレード弾性体3とで構成されている)を得る。
このようにして得られた電子写真機器用ブレード部材には、ブレード弾性体3に、欠損部分33(図5参照)が発生していず、「ばり」も殆ど発生していない〔「ばり」は、全く発生していないか、または発生したとしても、実用上悪影響のない寸法(幅2mm未満)である〕。
このように、ブレード弾性体3に欠損部分33(図5参照)が発生しないため、電子写真機器用ブレード部材が当接する被当接部材に対しては、当接圧力が長手方向に均一となり、例えば、電子写真機器用ブレード部材がクリーニングブレードである場合には、均一なクリーニングが可能となる。また、ブレード弾性体3に「ばり」が殆ど発生しないため、その「ばり」を除去する作業が不要となるか、または軽減される。
なお、上記実施の形態では、2個の電子写真機器用ブレード部材を一度に作製する方法について説明したが、1個ずつ作製するようにしても、同様の作用・効果を奏する。
上記電子写真機器用ブレード部材は、複写機,プリンター等の電子写真機器において、クリーニングブレード,層形成ブレード,転写ブレード等に用いられる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
下記のように、保持体,ブレード弾性体用の液状材料等を用いて、保持体の長手方向に沿う一側縁部にブレード弾性体を形成し、クリーニングブレードを作製した。
〔保持体〕
ステンレス製金属板〔250mm×30mm×1.6mm(厚み)〕を研磨した後、全体にアクリル樹脂層(厚み1μm)を形成し、その表面の十点平均粗さ(Rz)を3μmにした。この十点平均粗さ(Rz)は、表面粗さ計(東京精密社製、サーフコム1400D)を用いて確認した。以下の十点平均粗さ(Rz)についても同様である。
ステンレス製金属板〔250mm×30mm×1.6mm(厚み)〕を研磨した後、全体にアクリル樹脂層(厚み1μm)を形成し、その表面の十点平均粗さ(Rz)を3μmにした。この十点平均粗さ(Rz)は、表面粗さ計(東京精密社製、サーフコム1400D)を用いて確認した。以下の十点平均粗さ(Rz)についても同様である。
〔ブレード弾性体用の液状材料の調製〕
ポリブチレンアジペート(N4010、日本ポリウレタン工業社製)44重量部、MDI(ミリオネートMT、日本ポリウレタン工業社製)56重量部を、窒素ガス雰囲気(80℃)下で3時間攪拌し、NCO%が17.0%の主剤を調整した。一方、ポリブチレンアジペート(N4010、日本ポリウレタン工業社製)87重量部、低分子ポリオール(14BD/TMP=60/40)13重量部、これら両者に対してトリエチレンジアミン(三共エアプロダクツ社製)100ppm、を、80℃、1.3kPa(絶対圧)の環境下で2時間攪拌し、OH価210の硬化剤を調整した。そして、上記主剤100重量部に対して、上記硬化剤を100重量部の割合で配合し、70℃(成形用金型の成形空間内に注入される際の温度)における粘度が170mPa・sの、ブレード弾性体用の液状材料を調製した。この粘度は、粘度計(B型粘度計,東京計器社製)を用いて確認した。以下の粘度についても同様である。
ポリブチレンアジペート(N4010、日本ポリウレタン工業社製)44重量部、MDI(ミリオネートMT、日本ポリウレタン工業社製)56重量部を、窒素ガス雰囲気(80℃)下で3時間攪拌し、NCO%が17.0%の主剤を調整した。一方、ポリブチレンアジペート(N4010、日本ポリウレタン工業社製)87重量部、低分子ポリオール(14BD/TMP=60/40)13重量部、これら両者に対してトリエチレンジアミン(三共エアプロダクツ社製)100ppm、を、80℃、1.3kPa(絶対圧)の環境下で2時間攪拌し、OH価210の硬化剤を調整した。そして、上記主剤100重量部に対して、上記硬化剤を100重量部の割合で配合し、70℃(成形用金型の成形空間内に注入される際の温度)における粘度が170mPa・sの、ブレード弾性体用の液状材料を調製した。この粘度は、粘度計(B型粘度計,東京計器社製)を用いて確認した。以下の粘度についても同様である。
〔クリーニングブレードの作製〕
上記実施の形態と同様にして、成形用金型に上記保持体を2個セットし、成形空間内に上記ブレード弾性体用の液状材料(注入時70℃)を充填した後、加熱成形した(140℃×30分間)。これにより、ブレード基体〔250mm×20mm×2mm(ゴム厚み)〕で2個の保持体が一体化したものが形成された。そして、脱型後、そのブレード基体を幅方向の中心で長手方向に沿って切断し、2個のクリーニングブレードを得た。
上記実施の形態と同様にして、成形用金型に上記保持体を2個セットし、成形空間内に上記ブレード弾性体用の液状材料(注入時70℃)を充填した後、加熱成形した(140℃×30分間)。これにより、ブレード基体〔250mm×20mm×2mm(ゴム厚み)〕で2個の保持体が一体化したものが形成された。そして、脱型後、そのブレード基体を幅方向の中心で長手方向に沿って切断し、2個のクリーニングブレードを得た。
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、9μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、15μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を530mPa・sに設定した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例4において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、9μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例4と同様にした。
上記実施例4において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、15μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例4と同様にした。
上記実施例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を1000mPa・sに設定した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、9μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例7と同様にした。
上記実施例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、15μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例7と同様にした。
〔比較例1〕
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、2μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、2μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔比較例2〕
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
〔比較例3〕
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を530mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を530mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
〔比較例4〕
上記比較例3において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例3と同様にした。
上記比較例3において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例3と同様にした。
〔比較例5〕
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を1000mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を1000mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
〔比較例6〕
上記比較例5において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例5と同様にした。
上記比較例5において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例5と同様にした。
〔比較例7〕
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を1200mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
上記比較例1において、ブレード弾性体用の液状材料を、ポリオール分子量の変更により、その液状材料の70℃における粘度を1200mPa・sに設定した。それ以外は、上記比較例1と同様にした。
〔比較例8〕
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、3μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、3μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
〔比較例9〕
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、9μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、9μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
〔比較例10〕
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、15μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、15μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
〔比較例11〕
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
上記比較例7において、保持体として、アクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)を、バフ掛けにより、16μmにしたものを用いた。それ以外は、上記比較例7と同様にした。
〔ブレード弾性体の欠損部分の有無〕
このようにして得られた実施例1〜9および比較例1〜11の各クリーニングブレードに対して、ブレード弾性体の欠損部分の有無を目視により確認した。その結果、ブレード弾性体に欠損部分が無かったものを○、ブレード弾性体に欠損部分が有るものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。
このようにして得られた実施例1〜9および比較例1〜11の各クリーニングブレードに対して、ブレード弾性体の欠損部分の有無を目視により確認した。その結果、ブレード弾性体に欠損部分が無かったものを○、ブレード弾性体に欠損部分が有るものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。
〔ブレード弾性体の「ばり」の発生度合い〕
また、ブレード弾性体の「ばり」の発生度合いを目視により確認した。その結果、ブレード弾性体に「ばり」が発生していないか、発生していたとしても幅2mm未満のものを○、幅2〜5mmの「ばり」が発生していたものを△、幅5mmを越える「ばり」が発生していたものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。
また、ブレード弾性体の「ばり」の発生度合いを目視により確認した。その結果、ブレード弾性体に「ばり」が発生していないか、発生していたとしても幅2mm未満のものを○、幅2〜5mmの「ばり」が発生していたものを△、幅5mmを越える「ばり」が発生していたものを×と評価し、下記の表1に併せて表記した。
上記表1の結果から、保持体におけるアクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内にあり、ブレード弾性体用の液状材料の粘度が1000mPa・s以下に設定されて形成された実施例1〜9のクリーニングブレードは、ブレード弾性体に欠損部分が発生せず、「ばり」も殆ど発生しないことがわかる。これに対して、保持体におけるアクリル樹脂層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3μmを下回る比較例1,3,5,7のクリーニングブレードは、ブレード弾性体に欠損部分が発生し易く、上記十点平均粗さ(Rz)が15μmを上回る比較例2,4,6,11のクリーニングブレードは、「ばり」が発生し易いことがわかる。さらに、上記十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内にあっても、ブレード弾性体用の液状材料の粘度が1000mPa・sを上回る比較例8〜10のクリーニングブレードは、ブレード弾性体に欠損部分が発生している。これは、ブレード弾性体用の液状材料の粘度が高いため、成形空間内への充填が充分に行われなかったためである。
Claims (1)
- ブレード弾性体形成用の成形空間を有する成形用金型内に保持体をセットし、上記成形空間にブレード弾性体用の液状材料を注入して硬化させ、上記保持体の一側縁部にブレード弾性体を一体に形成する電子写真機器用ブレード部材の製法であって、上記保持体が樹脂コーティングされ、その樹脂コーティング層の表面の十点平均粗さ(Rz)が3〜15μmの範囲内に形成され、上記ブレード弾性体用の液状材料の注入時の粘度が1000mPa・s以下に設定されていることを特徴とする電子写真機器用ブレード部材の製法。
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