JP2006234922A - 液晶表示装置用光学素子の製造装置 - Google Patents

液晶表示装置用光学素子の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 一枚の基材内に配向処理済光配向膜を面付けで精度良く形成することができ、かつ各配向処理済光配向膜が同一の配向方向をもつことができる光学素子の製造装置を提供する。
【解決手段】 光学素子の製造装置10は、ステージ4と、ステージ4上方に設けられた光源1と、光源1とステージ4との間に設けられた第1偏光素子2および開口20aを有するマスク20とを備えている。マスク20の開口20aは第1偏光素子2からの偏光光の中心に一致し、ステージ4はステージ駆動部4aによりマスク20の開口20aに対して相対的に移動する。このことによりステージ4上の基材3の所望位置に配向処理済光配向膜7aを複数形成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、偏光光を照射して基材上の光配向膜に対して所望の分子方向配列をもたせる液晶表示装置用光学素子の製造装置に関する。
近年、フラットパネルディスプレイとして注目されている液晶表示装置(LCD)は液晶の電気光学的変化を利用した表示素子であり、薄型、軽量、低消費電力という特性から、ノート型PCなどの用途で市場が拡大してきた。さらに最近では従来のCRT−TVに替わり、TV用途の大型ディスプレイとして液晶表示装置の需要が急速に求められている。
液晶表示装置は、一対の光学素子と、一対の光学素子間に設けられた液晶セルとを備えている。このうち光学素子は基材と、基材の一方の面に設けられた光配向膜と、基材の他方の面に設けられ液晶表示素子補償板、液晶表示素子用視野角改良板、光学位相差板、旋光子、λ/4板、λ/2板などを含む光補償層とを有し、このことにより、より広視野角を得ることができる。特に広視野角を必要とするTV用途の大型ディスプレイにおいては光学素子は不可欠な部材である。これらの光学素子は液晶分子を特定の方向に配向・固定化させて作製するものであり、基材に塗膜した光配向膜上を配向処理する必要がある。
通常配向処理としては、ガラスなどの基板にポリイミドなどの高分子膜を設け、これを布などで一方向に摩擦するラビング法が用いられる。これにより、基板に接する液晶分子は、その長軸(ダイレクタ)がラビングの方向に平行又は垂直になるように配列される。ラビング法は製造工程において静電気や埃が発生するため、配向処理後に洗浄工程が必要となるとともに、特に近年多く用いられているTFT(薄層トランジスタ)方式の液晶セルでは静電気によりTFT素子が破壊され、製造における歩留まりを下げる原因になっている。
さらに近年の基材の大型化により、ラビング処理は装置・コスト面でも困難になりつつあり、非接触の手法が求められている。
非接触により配向層の配向方向を定める代表的な手法として、異方性吸収分子からなる光配向膜に対して偏光光を照射し、液晶分子を配向させる方法がある(特許文献1および2)。このような方法を用いた場合、非接触にて大領域の光配向膜に異方性を付与させることができる。
また、光源側に偏光軸の回転が可能な偏光素子を設置することにより、光配向材料に所望の異方性を容易に与えることができる。(特許文献3)。
偏光露光装置としては、例えば偏光光を照射して配向膜の光配向を行うものがある。ランプから放出される紫外線を含む光は楕円集光鏡で集光され、第1平面鏡で反射してインテグレータレンズに入射する。インテグレータレンズから出射した光は、シャッタ、第2平面鏡を介してコリメータレンズに入射し、コリメータレンズにより平行光にされ、偏光素子に入射する。そして、偏光素子から出射する偏光光は配向層を有する基板上に入射する(特許文献4)。
米国特許第5,032,009号公報 米国特許第4,974,941号公報 特開2000−206525号公報 特開平10−194345号公報
例えば特許文献4において、光の入射角が0°に近い光軸近傍では所望の偏光光が得られるが、光照射領域の外周部に向かうに従って入射角度が小さくなり、光の入射角度によっては、外周部では無偏光光の光の成分が多くなり、光配向膜において特定方向以外のポリマも反応する為、照射面内の中心部と外周部で軸ズレが生じる。さらに、偏光素子の構成条件や光の入射角度により偏光素子の外周部で偏光方向が変化する場合がある。例えば、15枚の石英ガラスから構成される偏光素子に発散光が入射した場合、光照射領域の両側においては、最大6°偏光方向が傾くことがある。
ここで、光配向膜に光学異方性付与する場合について説明する。液晶表示装置用光学素子の製造にあたって、液晶表示装置の1画面分のサイズに応じて、また製造コスト削減の為に、1枚の大型ガラス基板に配向処理済の光配向膜を多面付けで形成することがある。特に近年のLCD画面の大型化に伴い、大型基板上にさらなる多面付けにより配向処理済の光配向膜を形成して効率向上を図っている。第6世代といわれる基板サイズは1600×1800mm、第7世代では2000×2000mmの大きさになる。大型基板は通常、その面付け数や位置によって、X軸またはY軸方向の1軸又は2軸方向に基板を移動させている。
しかしながら基板サイズを大型化すると、一枚の基板内で配向処理済の光配向膜を均一に多数形成することはむずかしい。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、一枚の基材内に配向処理済光配向膜を多面付けで形成することができ、かつ各配向処理済光配向膜が同一の配向方向をもった液晶表示装置用光学素子を製造することができる液晶表示装置用光学素子の製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、表面に光配向性材料を含む光配向膜が形成された基材を載置するステージと、ステージ上方に配置され、光を照射する光源と、光源からの光を偏光光とし、この偏光光によりステージ上の基材の光配向膜を照射して光配向膜に所望の分子方向配向をもたせる偏光素子と、ステージと偏光素子との間に配置された開口を有するマスクとを備え、マスクの開口の中心は偏光素子からの偏光光の中心に一致し、ステージはステージ駆動部によりマスクの開口に対して相対的に移動し、ステージ上の基材の所望位置に配向処理済光配向膜を多面付けで複数形成することを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置である。
本発明は、ステージ側に、配向膜および基材を透過した偏光光が到着する追加偏光素子を設けるとともに、追加偏光素子の裏面に受光器を設け、受光器に偏光素子を回動させる駆動制御部を接続し、この駆動制御部は受光器からの信号に基づいて、偏光素子の透過軸と追加偏光素子の透過軸との間の角度差が所定値をもつよう偏光素子を回転させることを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置である。
本発明は、駆動制御部は偏光素子の透過軸と、追加偏光素子の透過軸との間の角度差が90°となるよう偏光素子を回転させることを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置である。
本発明は、駆動制御部は偏光素子の透過軸と、追加偏光素子の透過軸との間の角度差が0°となるよう偏光素子を回転させることを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置である。
本発明は、追加偏光素子はステージに、回転自在に取付けられていることを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置である。
以上のように本発明によれば、基板上に多面付けにて配向処理済配向膜を形成することができ、かつ各配向処理済配向膜が同一の配向方向をもつ液晶表示装置用光学素子を精度良く確実に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図9は本発明による液晶表示装置用光学素子の製造装置を示す図であり、まず図2(a)(b)に示すように、垂直配向モードの液晶表示装置15は一対の液晶表示装置用光学素子16a、16bと、この一対の液晶表示装置用光学素子16a、16b間に設けられた液晶17とを備えている。
このうち一方(下方)の光学素子16aは、ガラス基板等の基材3と、基材3の一方の面に設けられた光配向性材料を含む光配向膜7と、基材3の他方の面に設けられた偏光板18とを有している。
また他方(上方)の光学素子16bはガラス基板等の基材3と、基材3の一方の面に設けられた光配向性材料を含む光配向膜7と、基材3の他方の面に設けられた光学補償層8とを有している。
さらに光学素子16bは、光学補償層8上に設けられた偏光板18を有している。
次に、図2(b)により光学素子16bの光学補償層8について説明する。図2(b)に示すように光学補償層8はガラス基板等の基材8dと、基材8d上に設けられ一定の分子配向配列を有する光配向膜8aと、光配向膜8a上に設けられた液晶層8bと、液晶層8b上に設けられた液晶層8cとを有している。
各光学素子16a、16bを作製する場合、基材3の一方の面に例えばカルコン、クマリン、ポリビニルシンナメート、ポリイミド、アドベンゼン等の光配向性材料を含む光配向膜(文献名、LCDにおける最新配向技術)7を形成し、この光配向膜7に対して後述する液晶表示装置用光学素子の製造装置により偏光光を照射している。
また、図2(a)において液晶17を挟んで上方の基材3および光配向膜7から下方の光配向膜7および基材3まで、すなわち上方から順に基材3、光配向膜7、液晶17、光配向膜7および基材3により、液晶セル17aが構成されている。
次にこのような光学素子16を製造するための液晶表示装置用光学素子16の製造装置について説明する。図1に示すように、液晶表示装置用光学素子の製造装置は、表面に光配向性材料を含む光配向膜7が形成されたガラス基板等の基材3を載置するステージ4と、ステージ4上方に配置され光を照射する光源1と、光源1とステージ4との間に回転自在に配置された偏光素子(第1偏光素子)2と、ステージ4上であって光配向膜7および基材3の下方に配置された追加偏光素子(第2偏光素子)5とを備えている。
このうち、第1偏光素子2と第2偏光素子5は、いずれもフィルム状偏光素子、偏光ビームスプリッター、PBS(プルースター角の一つまたはそれ以上のプレートからなる)、異方性吸収媒体、反射面、または散乱媒体からなるが、その他、第1偏光素子2および第2偏光素子5として、ワイヤーグリッドのようなものが挙げられる。
また第1偏光素子2は、光源1からの光を偏光光とし、この偏光光によりステージ4上の基材3の光配向膜7を照射して、光配向膜7に所望の分子方向配列をもたせるようになっている。さらにこの第1偏光素子2は、駆動制御部9により回転するようになっている。
さらに第2偏光素子5の裏面側に受光器6が設けられ、この受光器6は駆動制御部9に接続されている。駆動制御部9は、受光器6からの信号に基づいて第1偏光素子2の透過軸と第2偏光素子5の透過軸との間の角度差が所定値、例えば90°または0°となるよう第1偏光素子2を回転駆動するようになっている。
さらにまた、ステージ4上に設けられた第2偏光素子2も、ステージ4上において回転するようになっている。
また、ステージ4と第1偏光素子2との間には、開口20aを有するマスク20が配置されている。この場合、マスク20の開口20aの中心は、第1偏光素子2からの偏光光の中心に一致している。さらにステージ4はステージ駆動部4aにより、マスク20の開口20aに対して平面からみてX方向およびY方向に相対的に移動することができる(図3乃至図9参照)。
図3乃至図9において、Y方向は基材3の搬送方向に一致し、X方向は基材3の搬送方向に直交する方向となっている。
光源1からの光が第1偏光素子2を透過して得られる偏光光は、ステージ4上において、有効照射エリア21を有する。有効照射エリア21のうち中央部分は偏光光の軸ずれが少ない中央エリア21aとなっている(図9参照)。ここで、図9は偏光光の軸分布を示す図である。
ステージ4は上述のようにステージ駆動部4aによって平面からみてX方向およびY方向に移動し、このことにより光源1、第1偏光素子2、およびマスク20の開口20aに対して相対的にX方向およびY方向に移動する。
このようにして、第1偏光素子2およびマスク20の開口20aを透過した偏光光の中央エリア21aをステージ4上の基材3の所望位置にもってくることができ、基材3の所望位置において偏光光の中央エリア21aを利用して光配向膜7に対して後述する配向処理を施して配向処理済光配向膜7aを形成することができる。
本実施の形態において、ステージ4をX方向およびY方向に移動させることにより、ステージ4上に載置された1枚の基材3上の光配向膜7に、X方向およびY方向に各々複数並んだ配向処理済光配向膜7aを形成することができる。この場合、各配向処理済光配向膜7aの分子方向配向は互いに同一方向を向くことになる。
このようにして、基材3上の光配向膜7に複数の配向処理済光配向膜7aを多面付けにて形成することにより、多面付けされた多面付け光学素子16Aが得られる。このようにして形成された多面付け光学素子16Aは、後工程において配向処理済光配向膜7a毎に切断されて光学素子16aが得られる。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、ステージ4上に、一方の面に配向膜7が形成された基材3を載置する。次にステージ4側の第2偏光素子5を回転させ、この第2偏光素子5の透過軸の方向が基材3上に設けられた光配向膜7に形成される所望の分子方向配列に対して0°または90°となるように調整する。
次に光源1からの光を照射し、光源1からの光を第1偏光素子2を通して偏光光とする。次に第1偏光素子2からの偏光光を、マスク20の開口20aを経てステージ4上に配置された基材3上の光配向膜7に向って照射する。このとき、第1偏光素子2からの偏光光は、光配向膜7および基材3を経て第2偏光素子5に到る。
第2偏光素子5の背面には受光器6が設けられており、受光器6からの信号が駆動制御部9に送られる。
駆動制御部9は、受光器6で受光した光の強度が最小のとき、すなわち受光器6によりほとんど光を受光しないとき、第1偏光素子2の透過軸と第2偏光素子5の透過軸との間の角度差が90°であると判断し、受光器6で受光した光の強度が最大のとき、第1偏光素子2の透過軸と第2偏光素子5の透過軸との間の角度差が0°であると判断する。
駆動制御部9は、第1偏光素子2の透過軸と第2偏光素子5の透過軸との間の角度差が、90°または0°となるよう、第1偏光素子2を回転させる。
この状態で第1偏光素子2からの偏光光をマスク20の開口20aを経て基材3上の光配向膜7に対して照射することにより、光配向膜7に対して配向処理を施し、配向膜7に所望の分子方向配列をもった配向済光配向膜7aを形成することができる。
このようにして上記光学素子の製造装置を用いて、偏光光により基材3上の光配向膜7を照射して光配向膜7の所望位置に所望の分子方向配列をもった複数の多面付けされた配向処理済光配向膜7aを形成する。その後、基材3の他方の面に光学補償層8を形成して多面付け光学素子16Aを形成する。次に多面付け光学素子16Aを各々の配向処理済光配向膜7a毎に切断することにより光学素子16aを得ることができる。
同様にして基材3の一方の面に形成された光配向膜7を照射して配向処理済光配向層7aを形成し、基材3の他方の面に光補償層8および偏光板18を順次設けて多面付け光学素子16Aを形成し、配向処理済光配向膜7a毎に切断して光学素子16bを得る。
次に光配向膜7に対して偏光光を照射することにより光配向膜7の所望位置に複数の配向処理済光配向膜7を形成する作用について詳述する。
上述のように第1偏光素子2およびマスク20の開口20aを透過した偏光光はステージ4上において有効照射エリア21を有し、また有効照射エリア21の中央部分は偏光光の軸ずれが少ない中央エリア21aとなる(図3)。
そこでステージ4上に載置された基材3の所望位置がこの中央エリア21aに対応する位置にくるようステージ駆動部4aによりステージ4をX方向およびY方向に移動させる。
まず基材3上にX方向に2つの配向処理済配向膜7aを形成する場合について述べる。
はじめにステージ4上の基材3は、その中央部分が中央エリア21aに対応する位置にある(図4)。
次にステージ4をX方向左方に移動させ、基材3の右側部分が中央エリア21aに対応する位置にくるようにし、この状態で偏光光を照射して基材3の右側部分に配向処理済光配向膜7aを形成する(図5(a))。
次にステージ4をX方向右方に移動させ、基材3の左側部分が中央エリア21aに対応する位置にくるようにし、この状態で偏光光を照射して基材3の左側部分に配向処理済光配向膜7aを形成する(図5(b))。
このようにして基材3上にX方向に並んだ2つの配向処理済光配向膜7aを形成することができる。
次に基材3上にY方向に2つの配向処理済光配向膜7aを形成する場合について述べる。
まずステージ4がY方向の後方にあって、基材3の前方部分が中央エリア21aに対応する位置にくるようにし、この状態で偏光光を照射して基材3の前方部分に配向処理済光配向膜7aを形成する(図6(a))。
次にステージ4をY方向前方に移動させ、基材3の後方部分が中央エリア21aに対応する位置にくるようにし、この状態で偏光光を照射して基材3の後方部分に配向処理済光配向膜7aを形成する(図6(b))。
このようにして基材3上にY方向に並んだ2つの配向処理済光配向膜7aを形成することができる。
次に基材3上にX方向に2つ、Y方向に3つの配向処理済光処理膜7aを形成する場合について述べる。
図7(a)(b)に示すように、第1偏光素子2およびマスク20の開口20aを透過した偏光光は、中央に中央エリア21aを有する有効照射エリア21をもっている。そこで、ステージ4をX方向およびY方向に順次移動させ、基材3の所望位置を中央エリア21aに対応する位置までもってきて、基材3上の光配向膜7に対して偏光光を照射させることにより、基材3上にX方向に2つ、Y方向に3つ並んだ配向処理済光配向膜7aを形成することができる。
同様にして、図8に示すように、基材3上にX方向に3つ、Y方向に2つ並んだ配向処理済光配向膜7aを形成することができる。
次に本発明の実施例について述べる。
まずステージ4と、第1偏光素子2と、光源1とを有する自動露光機(KP−5002型、ウシオ電機製)を準備する。次にこのステージ4上に第2偏光素子5となるフィルム状偏光素子をその透過軸がX軸方向(⇔、90°方向とする)になるように設置した。
本実施例において、第1偏光素子2の透過軸が0°方向を向くとき、第1偏光素子の透過軸と第2偏光素子5の透過軸との角度差は90°となる。
この間、第2偏光素子5の裏面に設けられた受光器6としての照度計により365nmの波長の照度を測定して透過強度を求めた。そして照度が0mW/cmとなるよう駆動制御部9により第1偏光素子2を1°ずつ回転させた。
この状態で第1偏光素子2からの偏光光をマスク20の開口20aを経てステージ4上に設けた基材3の一方の面に形成された光配向膜7に照射する。このことにより光配向膜7の所望位置に所望の分子方向配列をもった複数の配向処理済光配向膜7aを多面付けで形成する。次に基材3の他方の面に光学補償層8および偏光板18を設けた。このようにして多面付けの光学素子16Aを作製した。
他方、第1偏光素子2を回転調整することなく第1偏光素子2からの偏光光を基材3の一方の面に形成された光配向膜7に照射した後、基材3の他方の面に光学補償層8および偏光板18を設けて比較例としての多面付けの光学素子を作製した。
(基材および配向膜)
適当な洗浄処理をほどこした基材3としてのガラス基板(1737材、コーニング社製)上に、フレキソ印刷により配向膜7を600Åの厚さで形成した。次に光配向膜7に対して本発明による場合と、比較例による場合にわけて、偏光光を5J/cm照射し、配向膜7に一軸性の異方性を付与した。
本発明では基材3としてガラス基板を用いているが、本発明はガラス基板にのみ限定されるものではない。基材3としてポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロールなどからなるプラスチック基板を用いてもよく、またポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリプロプレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルケトンなどのフィルムを用いることもできる。
(光学補償層の形成)
光学補償層8は、上述のように光配向膜8a、液晶層8b、8cを含む多層構造となっている。このうち光配向膜8aは以下のようにして作製される。
インキの調整
液晶材料として、紫外線照射により硬化が可能なアクリレート基を有するRMM34(メルク社製)を用いた。溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに20重量部のRMM34を溶解し、位相差層用インキとした。
光学補償層の光配向膜8a
調整したインキを、スピンコーティング法を用いて基材8d上に塗布した。なお本実施例ではスピンコーティング法を適用したが、基材8d上に均一に塗布が可能であればこれに限られる訳ではなく、ダイコーティング、スリットコーティング、およびこれらを組み合わせた手法であってもよく、特に限定されない。
続いて調整インキが塗布された基材8dが、ホットプレート上で100℃、5分間加熱され、残存溶剤を除去し液晶構造を発現させた。紫外線照射を行い(500mJ/cm2、365nm)、液晶構造を固定化して光学補償層8の配向膜8aを形成した。
(測定)
上述のようにして得られた本発明による光学素子と、比較例としての光学素子の透過軸のズレをアペック製スゴニオフォトメーター(変角光度計自動測定装置)を用いて測定した。この測定方法は具体的には2枚のT字状に配置した偏光子の間でサンプルを回転させたときの透過強度を測定するものである。
この結果、本発明により製造された光学素子はほとんど透過軸のズレがみられなかった。
なお、上記実施の形態において、本発明による液晶表示装置用光学素子の製造装置10を用いて、基材3の一方の面に形成された配向膜7に対して光を照射することにより、配向膜7に対して所望の分子方向配列をもたせた例を説明した。
しかしながら、この液晶表示装置用光学素子の製造装置10を用いて、光補償層8の基材8dに光配向膜8aを形成しておき、この光配向膜8aに対して光を照射することにより、光配向膜8aに対して所望の分子方向配列をもたせてもよい。
また基材3の一方の面に形成された光配向膜7に対して光を照射することにより光配向膜7に対して所望の分子方向配列をもたせた例を説明したが、基材3の一方の面にカラーフィルタを介して光配向膜7を形成し、この光配向膜7に対して光を照射して所望の分子方向配列をもたせてもよい。
本発明による液晶表示装置用光学素子の製造装置の一実施の形態を示す図。 液晶表示装置を示す概略図。 偏光光の有効照射エリアを示す平面図。 偏光光の有効照射エリアと基材との配置関係を示す平面図。 基材にX方向に並んだ配向処理済配向膜を形成する平面図。 基材にY方向に並んだ配向処理済配向膜を形成する平面図。 基材にX方向およびY方向に並んだ配向処理済配向膜を形成する平面図。 基材にX方向およびY方向に並んだ配向処理済配向膜を形成する平面図。 偏光光の有効照射エリア内の軸分布を示す図。
符号の説明
1 光源
2 第1偏光素子
3 基材
4 ステージ
4a ステージ駆動部
5 第2偏光素子
6 受光器
7 光配向膜
7a 配向処理済光配向膜
8 光学補償層
9 駆動制御部
10 光学素子の製造装置
15 液晶表示装置
16 光学素子
16a 多面付け光学素子
20 マスク
20a 開口
21 有効照射エリア
21a 中央エリア

Claims (5)

  1. 表面に光配向性材料を含む光配向膜が形成された基材を載置するステージと、
    ステージ上方に配置され、光を照射する光源と、
    光源からの光を偏光光とし、この偏光光によりステージ上の基材の光配向膜を照射して配向膜に所望の分子方向配向をもたせる偏光素子と、
    ステージと偏光素子との間に配置された開口を有するマスクとを備え、
    マスクの開口の中心は偏光素子からの偏光光の中心に一致し、
    ステージはステージ駆動部によりマスクの開口に対して相対的に移動し、ステージ上の基材の所望位置に配向処理済光配向膜を多面付けで複数形成することを特徴とする液晶表示装置用光学素子の製造装置。
  2. ステージ側に、光配向膜および基材を透過した偏光光が到着する追加偏光素子を設けるとともに、追加偏光素子の裏面に受光器を設け、
    受光器に偏光素子を回動させる駆動制御部を接続し、
    この駆動制御部は受光器からの信号に基づいて、偏光素子の透過軸と追加偏光素子の透過軸との間の角度差が所定値をもつよう偏光素子を回転させることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用光学素子の製造装置。
  3. 駆動制御部は偏光素子の透過軸と、追加偏光素子の透過軸との間の角度差が90°となるよう偏光素子を回転させることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置用光学素子の製造装置。
  4. 駆動制御部は偏光素子の透過軸と、追加偏光素子の透過軸との間の角度差が0°となるよう偏光素子を回転させることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置用光学素子の製造装置。
  5. 追加偏光素子はステージに、回転自在に取付けられていることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置用光学素子の製造装置。
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