JP2006234897A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 未硬化のシール材と液晶との接触防止構造を簡単に実現でき、なおかつ、液晶層の厚みを高精度に実現できるようにする。
【解決手段】 液晶表示装置は、液晶層5と、液晶層5を挟み込む2枚の基板1,6と、液晶層5を取り囲む枠型フィルム3と、枠型フィルム3の外側に配置されたシール材4とを備える。枠型フィルム3は2枚の基板1,6に対して接着剤を介さずに密着するように配置されている。
【選択図】 図6
【解決手段】 液晶表示装置は、液晶層5と、液晶層5を挟み込む2枚の基板1,6と、液晶層5を取り囲む枠型フィルム3と、枠型フィルム3の外側に配置されたシール材4とを備える。枠型フィルム3は2枚の基板1,6に対して接着剤を介さずに密着するように配置されている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、液晶表示装置およびその製造方法に関するものである。
液晶表示装置は、ガラス基板などの2枚の基板間に液晶を封入して構成される。従来は液晶表示装置を製造するには、基板の表面に紫外線硬化型のシール材で枠形状を描画した後にその内側に液晶を滴下し、もう一方の基板を貼り合わせ、紫外線を照射することによってシール材を硬化させるという方法(「滴下貼合せ法」ともいう。)が採られていた。この方法は、たとえば特開2004−233648号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2004−233648号公報
従来の滴下貼合せ法では、貼合せ時に液晶が硬化前のシール材に接触することによる液晶の汚染が問題となっていた。そのために、液晶を汚染しにくいシール材の開発が進められているがまだ十分ではない。
特許文献1では、シール材の内側に、有機または無機の絶縁材料を成膜およびエッチングによって枠状に形成したり、無機材料を接着、ホットプレスなどの方法で接合したりすることが開示されている。これらの絶縁材料は間隙保持材となる。この文献では、周状に設けられた間隙保持材によって未硬化のシール材と液晶とが接触することが防止することができると述べられている。
これらの方法では、液晶層の厚みは間隙保持材の基板表面からの高さによって決まるが、成膜や接着やホットプレスによって形成される間隙保持材では基板表面からの高さが均一になるように製作することが困難であった。また、間隙保持材の形成プロセスが複雑であった。
そこで、本発明は、未硬化のシール材と液晶との接触防止構造を簡単なプロセスで実現でき、なおかつ、液晶層の厚みを高精度に実現できる液晶表示装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく液晶表示装置は、液晶層と、上記液晶層を挟み込む2枚の基板と、上記液晶層を取り囲む枠型フィルムと、上記枠型フィルムの外側に配置されたシール材とを備える。上記枠型フィルムは上記2枚の基板に対して密着するように配置されている。
上記目的を達成するため、本発明に基づく液晶表示装置の製造方法は、互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板の表面に、液晶が封入されるべき領域に対応した形状の枠型フィルムを上記基板に密着するように載置する工程と、載置された上記枠型フィルムの外側にシール材を配置する工程と、上記枠型フィルムの内側に液晶を滴下する工程と、上記2枚の基板のうち他方の基板を上記一方の基板に貼り合わせる工程とを含む。
本発明によれば、シール材の内側に枠型フィルムがあり、液晶が滴下されるのは枠型フィルムのさらに内側であるので、未硬化のシール材と液晶との接触は回避され、液晶の汚染が防止される。枠型フィルムはガラス基板に密着するように載置されているだけであるので、使用する枠型フィルムの厚みを予め管理することによって液晶層の厚みを高精度に実現することができる。また、枠型フィルムは単に載置するだけであるので、組立作業も容易となる。
(実施の形態1)
(製造方法)
図1〜図7を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液晶表示装置の製造方法について説明する。図1に示すようにガラス基板1の表面にパネルパターン2が形成されたものを用意する。ガラス基板1は、互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板である。パネルパターン2とは、液晶が封入されるべき領域(以下「液晶セル領域」という。)に対応して設けられる配向膜、TFT素子、配線などである。したがって、パネルパターン2は、液晶セル領域に対応した形状となっている。図2に示すように、ガラス基板1の表面に、液晶セル領域に対応した形状の枠型フィルム3を接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように載置する。枠型フィルム3は予め一定の厚みで作製されたものである。
(製造方法)
図1〜図7を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液晶表示装置の製造方法について説明する。図1に示すようにガラス基板1の表面にパネルパターン2が形成されたものを用意する。ガラス基板1は、互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板である。パネルパターン2とは、液晶が封入されるべき領域(以下「液晶セル領域」という。)に対応して設けられる配向膜、TFT素子、配線などである。したがって、パネルパターン2は、液晶セル領域に対応した形状となっている。図2に示すように、ガラス基板1の表面に、液晶セル領域に対応した形状の枠型フィルム3を接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように載置する。枠型フィルム3は予め一定の厚みで作製されたものである。
図3に示すように、載置された枠型フィルム3の外側にシール材4を配置する。シール材4は枠型フィルム3の外側を完全に取り囲むように配置してもよいが、部分的にのみ取り囲むような配置であってもよい。図4に示すように、枠型フィルム3の内側に液晶5nを滴下する。図5に示すように、2枚の基板のうち他方の基板である対向基板6をガラス基板1に貼り合わせる。こうしてガラス基板1と対向基板6との間に液晶層5が形成される。紫外線照射などによってシール材4を硬化させる。互いに貼り合わせられた基板を分断し、図6に示すように複数の液晶表示パネル7を得る。こうして得られた複数の液晶表示パネル7の各々に対して、必要な制御装置やバックライト装置をそれぞれ取り付けることによって液晶表示装置が得られる。
本実施の形態における液晶表示装置の製造方法のフローチャートを図7に示す。貼合せた後のシール材硬化は、仮留めのための硬化と本硬化との2段階で行なっている。
(作用・効果)
本実施の形態では、シール材4の内側に枠型フィルム3があり、液晶5nが滴下されるのは枠型フィルム3のさらに内側であるので、未硬化のシール材4と液晶5nとの接触は防止される。枠型フィルム3は接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように載置されているだけであるので、枠型フィルム3そのものの厚みを正しく管理しさえすれば、載置した後にも枠型フィルム3の高さが高精度に維持される。2枚の基板はこの枠型フィルム3を介して互いに対向することとなるので、液晶層の厚みを高精度に実現することができる。また、枠型フィルム3は単に載置するだけであるので、未硬化のシール材と液晶との接触防止構造を簡単に実現することができる。
本実施の形態では、シール材4の内側に枠型フィルム3があり、液晶5nが滴下されるのは枠型フィルム3のさらに内側であるので、未硬化のシール材4と液晶5nとの接触は防止される。枠型フィルム3は接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように載置されているだけであるので、枠型フィルム3そのものの厚みを正しく管理しさえすれば、載置した後にも枠型フィルム3の高さが高精度に維持される。2枚の基板はこの枠型フィルム3を介して互いに対向することとなるので、液晶層の厚みを高精度に実現することができる。また、枠型フィルム3は単に載置するだけであるので、未硬化のシール材と液晶との接触防止構造を簡単に実現することができる。
(液晶表示装置)
本実施の形態における液晶表示装置は、液晶層5と、液晶層5を挟み込む2枚の基板1,6と、液晶層5を取り囲む枠型フィルム3と、枠型フィルム3を介して液晶層5を取り囲むシール材4とを備える。枠型フィルム3は2枚の基板1,6に対して接着剤を介さずに密着するように配置されている。この液晶表示装置は、上述の製造方法で容易に高精度に作製することができる。
本実施の形態における液晶表示装置は、液晶層5と、液晶層5を挟み込む2枚の基板1,6と、液晶層5を取り囲む枠型フィルム3と、枠型フィルム3を介して液晶層5を取り囲むシール材4とを備える。枠型フィルム3は2枚の基板1,6に対して接着剤を介さずに密着するように配置されている。この液晶表示装置は、上述の製造方法で容易に高精度に作製することができる。
(実施の形態2)
(製造方法)
図8〜図13を参照して、本発明に基づく実施の形態2における液晶表示装置の製造方法について説明する。図8に示すようにガラス基板1の表面にパネルパターン2が形成されたものを用意し、ガラス基板1の表面に枠型フィルムを位置決めするための凹部8を枠型フィルムの幅に合う幅で所望の深さで形成する。このガラス基板1は、互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板である。凹部8の形成は、たとえば特開平6−97197号公報に開示されているようにバッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングで行なうことができる。凹部8の形成はパネルパターン2を形成するより前に行なってもよい。
(製造方法)
図8〜図13を参照して、本発明に基づく実施の形態2における液晶表示装置の製造方法について説明する。図8に示すようにガラス基板1の表面にパネルパターン2が形成されたものを用意し、ガラス基板1の表面に枠型フィルムを位置決めするための凹部8を枠型フィルムの幅に合う幅で所望の深さで形成する。このガラス基板1は、互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板である。凹部8の形成は、たとえば特開平6−97197号公報に開示されているようにバッファードフッ酸(BHF)を用いたウェットエッチングで行なうことができる。凹部8の形成はパネルパターン2を形成するより前に行なってもよい。
図9に示すように、ガラス基板1の表面に、液晶セル領域に対応した形状の枠型フィルム3を接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように載置する。枠型フィルム3は凹部8内に入るように載置される。凹部8に入り込むことによって枠型フィルム3の位置決めもされる。枠型フィルム3は予め一定の厚みで作製されたものであり、凹部8の深さも一定となっているので、凹部8に入った枠型フィルム3の上面の,ガラス基板1の表面に対する高さは、所望の高さとなる。
図10に示すように、凹部8内に入り込むように載置された枠型フィルム3の外側にシール材4を配置する。シール材4は枠型フィルム3の外側を完全に取り囲むように配置してもよいが、部分的にのみ取り囲むような配置であってもよい。図11に示すように、凹部8内に入り込むように載置された枠型フィルム3の内側に液晶5nを滴下する。図12に示すように、2枚の基板のうち他方の基板である対向基板6をガラス基板1に貼り合わせる。対向基板6には凹部は設けられていても設けられていなくてもよい。こうしてガラス基板1と対向基板6との間に液晶層5が形成される。この状態で紫外線照射などによってシール材4を硬化させる。互いに貼り合わせられた基板を分断し、図13に示すように複数の液晶表示パネル7hを得る。以降は実施の形態1で説明したと同様である。本実施の形態における液晶表示装置の製造方法のフローチャートを図14に示す。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1において述べた効果が得られる。さらに、本実施の形態では、ガラス基板1の表面に枠型フィルム3を位置決めするための凹部8を形成する工程を含むので、この凹部8内に入り込むように枠型フィルム3を載置することにより、枠型フィルム3を正しい位置に載置することが容易になる。また、もし、枠型フィルム3が正しい位置に載置されなかった場合、図15に示すように枠型フィルム3は凹部8に入らないこととなり、ガラス基板1の表面の高い部分に乗り上げるので、異常を検知しやすくなる。この異常の検知はたとえば公知技術による非接触の高さ検知センサを用いて行なうことができる。
本実施の形態においても、実施の形態1において述べた効果が得られる。さらに、本実施の形態では、ガラス基板1の表面に枠型フィルム3を位置決めするための凹部8を形成する工程を含むので、この凹部8内に入り込むように枠型フィルム3を載置することにより、枠型フィルム3を正しい位置に載置することが容易になる。また、もし、枠型フィルム3が正しい位置に載置されなかった場合、図15に示すように枠型フィルム3は凹部8に入らないこととなり、ガラス基板1の表面の高い部分に乗り上げるので、異常を検知しやすくなる。この異常の検知はたとえば公知技術による非接触の高さ検知センサを用いて行なうことができる。
(液晶表示装置)
本実施の形態における液晶表示装置の部分拡大断面図を図16に示す。この液晶表示装置においては、2枚の基板のうち少なくとも一方は、枠型フィルム3を位置決めするための凹部8を有する。この例においては、2枚の基板はそれぞれ厚みが700μmであり、下側の基板であるガラス基板1が深さ300μmの凹部8を有する。枠型フィルム3は、凹部8にちょうど入り込むことによって位置決めされている。この構成であれば、枠型フィルム3の厚みは液晶層として求められる厚み程度に薄くなくてもよく、厚いフィルムを使用することもできるようになるので、枠型フィルム3の調達が容易となる。この液晶表示装置は、上述の製造方法で容易に高精度に作製することができる。
本実施の形態における液晶表示装置の部分拡大断面図を図16に示す。この液晶表示装置においては、2枚の基板のうち少なくとも一方は、枠型フィルム3を位置決めするための凹部8を有する。この例においては、2枚の基板はそれぞれ厚みが700μmであり、下側の基板であるガラス基板1が深さ300μmの凹部8を有する。枠型フィルム3は、凹部8にちょうど入り込むことによって位置決めされている。この構成であれば、枠型フィルム3の厚みは液晶層として求められる厚み程度に薄くなくてもよく、厚いフィルムを使用することもできるようになるので、枠型フィルム3の調達が容易となる。この液晶表示装置は、上述の製造方法で容易に高精度に作製することができる。
なお、実施の形態1,2のいずれにおいても、枠型フィルム3は液晶に対して溶解しない材料で形成されていることが好ましい。そのような材料で形成されていれば、液晶に対して枠型フィルムの材料が溶け込むことによる汚染を確実に防止できるからである。
(実施の形態3)
(製造方法)
図8、図9、図17〜図22を参照して、本発明に基づく実施の形態3における液晶表示装置の製造方法について説明する。図8、図9に示す工程までは実施の形態2で説明したものと同じである。すなわち、液晶セル領域に対応した形状の枠型フィルム3を接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように、なおかつ、凹部8内に入るように載置する。
(製造方法)
図8、図9、図17〜図22を参照して、本発明に基づく実施の形態3における液晶表示装置の製造方法について説明する。図8、図9に示す工程までは実施の形態2で説明したものと同じである。すなわち、液晶セル領域に対応した形状の枠型フィルム3を接着剤を介さずにガラス基板1に密着するように、なおかつ、凹部8内に入るように載置する。
次に、図17に示すように、枠型フィルム3を覆うように保護膜9を形成する。保護膜9は公知技術、たとえば塗布によって形成する。図18に示すように、表面を研磨して枠型フィルム3および保護膜9の上面を除去し、ガラス基板1表面から突出する高さHを調節する。この研磨によって保護膜9は枠型フィルム3の内側にある保護膜9aと外側にある保護膜9bとに分かれてもよい。研磨による除去量が小さい場合、保護膜9の一部を除去するのみで研磨後においても枠型フィルム3の上面を保護膜9が覆った状態となることも考えられるがそのようになっていてもよい。
図19に示すように、保護膜9bのさらに外側にシール材4を配置する。シール材4は保護膜9bの外側を完全に取り囲むように配置してもよいが、部分的にのみ取り囲むような配置であってもよい。図20に示すように、保護膜9aの内側に液晶5nを滴下する。図21に示すように、2枚の基板のうち他方の基板である対向基板6をガラス基板1に貼り合わせる。こうしてガラス基板1と対向基板6との間に液晶層5が形成される。貼り合わせた後の基板を分断し、図22に示すように複数の液晶表示パネル7iを得る。以降は実施の形態1で説明したと同様である。本実施の形態における液晶表示装置の製造方法のフローチャートを図23に示す。
(作用・効果)
本実施の形態では、実施の形態1において述べた効果が得られる。さらに、保護膜9を液晶に溶けにくい材料にすることによって、もし枠型フィルム3が液晶に溶け得る材料であった場合でも保護膜9は枠型フィルム3が液晶5nに直接触れることを防止し、液晶層5の汚染を防止することができる。保護膜9を形成することによって、枠型フィルム3を側方から拘束し、外れることを防止することもできる。
本実施の形態では、実施の形態1において述べた効果が得られる。さらに、保護膜9を液晶に溶けにくい材料にすることによって、もし枠型フィルム3が液晶に溶け得る材料であった場合でも保護膜9は枠型フィルム3が液晶5nに直接触れることを防止し、液晶層5の汚染を防止することができる。保護膜9を形成することによって、枠型フィルム3を側方から拘束し、外れることを防止することもできる。
枠型フィルム3が液晶に溶けない材料または液晶に溶けても害を及ぼさない材料である場合、保護膜9は枠型フィルム3と同じ材料で形成してもよい。そのようにすれば、保護膜9および枠型フィルム3の上面を除去して高さを調整する際に材質の差に起因する段差が生じることを防止することができて好ましい。
なお、実施の形態1〜3のいずれにおいても、枠型フィルム3は有色であることが好ましい。有色であれば、載置する際に位置調整が行ないやすいからである。また、載置位置の目視検査や画像による自動検査においても枠型フィルム3は有色である方が識別しやすいので好都合である。
なお、実施の形態1〜3のいずれにおいても、図24に示すように、ガラス基板1の表面に配列された複数のパネルパターン2に対して枠型フィルム3をそれぞれ配置していくこととなるが、このとき枠型フィルム3に位置決めマークを備えさせておくことが好ましい。位置決めマークの説明のために図24における枠型フィルム3の部分Yの拡大平面図を図25に示す。枠型フィルム3は所定の箇所に位置決めマーク10を有する。一方、図24におけるガラス基板1の部分Zの拡大平面図を図26に示す。ガラス基板1表面のうち所定の位置に位置決めマーク11が設けられている。位置決めマーク11は、枠型フィルム3が正しい位置に載置されたときに位置決めマーク10と重なるような位置および形状で設けられている。このような構成をもたせておくことにより、枠型フィルム3の載置を正確に行なうことがより容易になり、また、載置位置の異常を検出しやすくなる。
本発明における枠型フィルムの材料は、たとえばポリエステル、ポリプロピレン、バラ系芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイドなどであってもよい。
本発明における枠型フィルムは基板上の所定の位置に接着剤などを用いずに載置しているが、ガラス表面の分子と枠型フィルムの表面分子が瞬間的に持つ電気双極子による相互作用(ファンデルワールス力)によってより密着度を上げるという目的で、不飽和ポリウレタン樹脂などの材料を用いてもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 ガラス基板、2 パネルパターン、3 枠型フィルム、4 シール材、5 液晶層、5n 液晶、6 対向ガラス基板、7 液晶表示パネル、8 凹部、9 保護膜、10 位置決めマーク。
Claims (9)
- 液晶層と、
前記液晶層を挟み込む2枚の基板と、
前記液晶層を取り囲む枠型フィルムと、
前記枠型フィルムの外側に配置されたシール材とを備え、
前記枠型フィルムは前記2枚の基板に対して密着するように配置されている、液晶表示装置。 - 前記枠型フィルムは前記液晶に対して溶解しない材料で形成されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記枠型フィルムは有色である、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記枠型フィルムは位置決めマークを備える、請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記2枚の基板のうち少なくとも一方は、前記枠型フィルムを位置決めするための凹部を有する、請求項1から4のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 互いに貼り合わせるべき2枚の基板のうちの一方の基板の表面に、液晶が封入されるべき領域に対応した形状の枠型フィルムを前記基板に密着するように載置する工程と、
載置された前記枠型フィルムの外側にシール材を配置する工程と、
前記枠型フィルムの内側に液晶を滴下する工程と、
前記2枚の基板のうち他方の基板を前記一方の基板に貼り合わせる工程とを含む、液晶表示装置の製造方法。 - 前記載置する工程の前に、前記一方の基板の表面に前記枠型フィルムを位置決めするための凹部を形成する工程を含む、請求項6に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記載置する工程の後に、研磨またはエッチングにより前記枠型フィルムの厚みを変更する工程を含む、請求項6または7に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記載置する工程の後に、前記枠型フィルムを覆うように保護膜を形成する工程を含む、請求項6から8のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005045535A JP2006234897A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010044375A (ja) * | 2008-07-15 | 2010-02-25 | Commissariat A L'energie Atomique | 微小構造を形成する前に堆積しまたラビング処理する液晶配向層 |
-
2005
- 2005-02-22 JP JP2005045535A patent/JP2006234897A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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