JP2006234858A - 光部品並びにその調芯方法及び製造方法 - Google Patents

光部品並びにその調芯方法及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光通信システムに用いられる光部品並びにその調芯方法及び製造方法に関し、良好な光学特性を安定して得られ、低価格で小型の光部品並びにその調芯方法及び製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】XZ面に平行な平面部22aとYZ面に平行な平面部23aとを有するベース部材21と、平面部22aにほぼ接してXZ面に平行な面内で移動及び回転可能なレンズ付き光ファイバ31と、平面部23aにほぼ接してYZ面に平行な面内で移動及び回転可能なレンズ付き光ファイバ32とを用い、レンズ付き光ファイバ31を平面部22aにほぼ接触させてXZ面に平行な面内で移動又は回転させ、レンズ付き光ファイバ32を平面部23aにほぼ接触させてYZ面に平行な面内で移動又は回転させ、レンズ付き光ファイバ31とレンズ付き光ファイバ32とを調芯する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信システムに用いられる光部品並びにその調芯方法及び製造方法に関する。
光通信システムには、光アイソレータや可変光アッテネータ等の光部品が用いられる。これらの光部品には、例えば入射側及び出射側の2本の光ファイバが調芯接続される。光ファイバとしては、シングルモード光ファイバの先端部にグレーデッドインデックス(GI)ファイバが接続されたレンズ付き光ファイバ(例えば、特許文献1参照)等が用いられる。
特許文献2には、光ファイバの先端部に球レンズが接続されたレンズ付き光ファイバを用いた光部品の構成が開示されている。この光部品は、2本のレンズ付き光ファイバの間のX、Y軸調整が可能であることに加え、Z軸方向の長さ可変機能を有する金属部材本体を備えている。これにより、光ファイバ間の結合損失が低減され、良好な光学特性が得られるようになっている。しかしながらこの光部品は、多数の金属部材が用いられているため、高価でかつ小型化が困難という問題を有している。
また、特許文献3には、レンズ付き光ファイバを用いた光アイソレータの構成が開示されている。この光アイソレータは、アイソレータブロックが配設される凹部と、凹部を挟んで入射側及び出射側のレンズ付き光ファイバ(ファイバコリメータ)がそれぞれ挿入されるV溝とを備えた基板を有している。入射側及び出射側のレンズ付き光ファイバをV溝に無調芯で配置することにより、互いの光軸がほぼ一直線上に配置されるようになっている。この光アイソレータは、部材点数が少ないため、低価格でかつ小型化が可能になっている。しかしながら、この光アイソレータで入射側及び出射側のレンズ付き光ファイバの光軸を精度良く一致させるためには、基板のV溝や凹部、光学素子、レンズ付き光ファイバなどを極めて高精度に作製する必要がある。これらの作製精度が低いと入射側及び出射側のレンズ付き光ファイバの光軸が一致しないため、この光アイソレータは、良好な光学特性を安定して得ることができないという問題を有している。
米国特許第4701011号明細書 特開平5−273439号公報 特開2004−157318号公報
本発明の目的は、良好な光学特性を安定して得られ、低価格で小型の光部品並びにその調芯方法及び製造方法を提供することにある。
上記目的は、互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1の光導波部と、前記第2の平面部にほぼ接して前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第2の光導波部とを用い、前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ接触させ、前記第2の光導波部を前記第2の平面部にほぼ接触させ、前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させて、前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯することを特徴とする光部品の調芯方法によって達成される。
上記本発明の光部品の調芯方法であって、前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯する際に、さらに前記第2の光導波部を前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させることを特徴とする。
また上記目的は、互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1の光導波部と、前記ベース部材に固定された第2の光導波部と、少なくとも一方が前記第2の平面部にほぼ接して前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1及び第2の反射部とを用い、前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ接触させて前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させ、前記第1及び/又は第2の反射部を前記第2の平面部にほぼ接触させて、前記第1及び第2の光導波部の一方側からの光を他方側に反射するように前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させ、前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯することを特徴とする光部品の調芯方法によって達成される。
さらに上記目的は、第1の光導波部と第2の光導波部とを調芯する工程を有する光部品の製造方法であって、前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯する工程に、上記本発明の光部品の調芯方法を用いることを特徴とする光部品の製造方法によって達成される。
また上記目的は、互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して固定された第1の光導波部と、前記第1の光導波部に対して調芯され、前記第2の平面部にほぼ接して固定された第2の光導波部とを有することを特徴とする光部品によって達成される。
さらに上記目的は、互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して固定された第1の光導波部と、前記第1の光導波部に対して調芯され、前記ベース部材に固定された第2の光導波部と、前記第2の平面部にほぼ接して固定され、前記第1及び第2の光導波部の一方側からの光を反射する第1の反射部と、前記ベース部材に固定され、前記第1の反射部で反射した光を前記第1及び第2の光導波部の他方側に反射する第2の反射部とを有することを特徴とする光部品によって達成される。
上記本発明の光部品であって、前記第1及び第2の光導波部は、光ファイバと前記光ファイバの先端部に直接固定されたレンズとを有することを特徴とする。
本発明によれば、良好な光学特性を安定して得られ、低価格で小型の光部品を実現できる。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態による光部品並びにその調芯方法及び製造方法について図1乃至図5を用いて説明する。図1及び図2は、本実施の形態による透過型の光部品1の構成を模式的に示している。図1及び図2では、光の進む方向にZ軸をとり、Z軸に直交して互いに直交する方向にX軸及びY軸をとっている。図1(a)は光部品1を−X方向に見た構成を示し、図1(b)は光部品1を−Y方向に見た構成を示している。図2は、光部品1の構成を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、光部品1は、凸部22、23を備えたベース部材21を有している。凸部22は、ベース部材21の−Z側端部の−Y側に配置されて+X方向に突出し、平面部22aを側面に有している。凸部23は、ベース部材21の+Z側端部に配置されて+X方向に突出し、平面部22aに平行でない平面部23aを上面に有している。平面部22a、22bは例えば共に平坦になっている。例えば、平面部22aはXZ面にほぼ平行であり、平面部23aはYZ面にほぼ平行であり、平面部22a及び平面部23aは互いにほぼ垂直である。ベース部材21の凸部22、23間の表面21aには、偏光子やファラデー回転子などの光学素子(図示せず)が固定されている。凸部22、23を備えたベース部材21は、例えば一体的に成形されている。ベース部材21の±Z方向の長さLは例えば22mmであり、±Y方向の幅Wは例えば2mmであり、±X方向の高さHは例えば3mmである。また凸部22の±Z方向の幅L1は例えば7.5mmであり、凸部23の±Z方向の幅L2は例えば7.5mmである。
平面部22aには、光部品1に対して外部からの光が入射する入射側のレンズ付き光ファイバ(光導波部)31が、例えば所定の波長範囲の光(紫外光又は可視光)により硬化した光硬化性樹脂等によって固定されている。レンズ付き光ファイバ31は、平面部22aに直接又は光硬化性樹脂層を介してほぼ接している。レンズ付き光ファイバ31の少なくとも先端部近傍での延伸方向は、平面部22aにほぼ平行になっている。レンズ付き光ファイバ31は、ガラス製のシングルモード光ファイバ35と、シングルモード光ファイバ35の先端に直接融着されたガラス製の球レンズ36とを有している。シングルモード光ファイバ35の樹脂製被覆35aは、平面部22aにほぼ接する領域近傍で除去されている。光硬化性樹脂層を硬化させて平面部22aに固定する前のレンズ付き光ファイバ31は、例えば厚さ10μm程度の光硬化性樹脂層を介して平面部22aにほぼ接しながら、XZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。
平面部23aには、外部に光が出射する出射側のレンズ付き光ファイバ(光導波部)32が、光硬化性樹脂等によって固定されている。レンズ付き光ファイバ32は、平面部23aに直接又は光硬化性樹脂層を介してほぼ接している。レンズ付き光ファイバ32の少なくとも先端部近傍での延伸方向は、平面部23aにほぼ平行になっている。レンズ付き光ファイバ32はレンズ付き光ファイバ31と同様の構成を有し、樹脂製被覆35aは平面部23aにほぼ接する領域近傍で除去されている。レンズ付き光ファイバ32は、ベース部材21に固定された光学素子を挟んでレンズ付き光ファイバ31に対向して配置され、レンズ付き光ファイバ31に対して調芯されている。光硬化性樹脂層を硬化させて平面部23aに固定する前のレンズ付き光ファイバ32は、例えば厚さ10μm程度の光硬化性樹脂層を介して平面部23aにほぼ接しながら、YZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。
ベース部材21は例えばガラス製であり、レンズ付き光ファイバ31、32を固定するための光硬化性樹脂を硬化させる波長の光に対して透明である。なお、本実施の形態では凸部22、23を備えたベース部材21が一体的に成形されているが、例えば平板状(直方体状)の第1の部材の一表面に、平面部22aを備えた平板状の第2の部材と、平面部23aを備えた平板状の第3の部材とをそれぞれ例えば貼り付けて固定し、ベース部材21を作製してもよい。ただしこの場合においても、ベース部材21はレンズ付き光ファイバ31、32を調芯する工程より前に作製される。また、ベース部材21の表面21aには、光学素子を位置決めするための溝加工を施してもよい。さらに、ベース部材21に対して固定される前のレンズ付き光ファイバ31、32が平面部22a、23aにそれぞれほぼ接して移動及び回転可能であれば、平面部22a、23aは平坦でなく突起や穴部、溝部等が形成された凹凸状であってもよい。
ここで、本願出願人による日本国特許出願(特願2004−315704号、以下「特許出願1」という)では、互いに平行でない第1及び第2の表面部を有するベース部材と、入射側のレンズ付き光ファイバを保持し、第1の表面部にほぼ接して固定された第1の保持部材と、入射側のレンズ付き光ファイバに対して調芯された出射側のレンズ付き光ファイバを保持し、第2の表面部にほぼ接して固定された第2の保持部材とを有する光部品が提案されている。ベース部材並びに第1及び第2の保持部材は、例えばガラス製である。この光部品は、部品点数が少なく、安価なガラス製の部材が用いられるため、小型化及び低価格化が可能であるという利点を有している。
これに対し本実施の形態では、上記の光部品と同様に安価なガラス製の部材が用いられるのに加え、上記の光部品に比較すると第1及び第2の保持部材が不要である。このため本実施の形態によれば、部品点数がさらに少なく、さらに小型で低価格の光部品を実現できる。また本実施の形態によれば、ベース部材21がガラス製であるため、材質を適切に選択することにより、同様にガラス製であるレンズ付き光ファイバ31、32との間の線膨張係数の差を小さくできる。したがって、熱衝撃に対して特性の変化が生じず、良好な光学特性を安定して得られる信頼性の高い光部品を実現できる。
また本実施の形態では、Z軸に平行に見ると平面部22a、23aがベース部材21のほぼ中央部上で交差している。このため、レンズ付き光ファイバ31、32をベース部材21のほぼ中央部上に配置できるので、ベース部材21の熱膨張による光部品1の光学特性の変化がさらに生じ難くなっている。
次に、本実施の形態による光部品の調芯装置について説明する。図3は、本実施の形態による光部品の調芯装置を模式的に示している。図3に示すように、調芯装置3は、定盤51と、定盤51に固定され、ベース部材21が載置される載置台52とを有している。また調芯装置3は、レンズ付き光ファイバ31を把持可能な治具53と、治具53をXZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させる移動機構61と、レンズ付き光ファイバ32を把持可能な治具54と、治具54をYZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させる移動機構62とを有している。移動機構61は、X軸方向に移動可能なXステージ55とZ軸方向に移動可能なZステージ56と、XZ面内でY軸回りに回転可能なθxz回転ステージ57とを有している。移動機構62は、Y軸方向に移動可能なYステージ58と、Z軸方向に移動可能なZステージ59と、YZ面内でX軸回りに回転可能なθyz回転ステージ60とを有している。これにより、治具53に把持されるレンズ付き光ファイバ31は、XZ面に平行な面内での移動及び/又は回転によってX、Z、θxzの3自由度での調整が可能になり、治具54に把持されるレンズ付き光ファイバ32は、YZ面に平行な面内での移動及び/又は回転によってY、Z、θyzの3自由度での調整が可能になる。すなわち、レンズ付き光ファイバ31とレンズ付き光ファイバ32とは、相対的にX、Y、Z、θxz、θyzの5自由度での調整が可能になる。
次に、本実施の形態による光部品の調芯方法及び製造方法について図1乃至図3を参照しつつ説明する。まず、偏光子やファラデー回転子等の光学素子をベース部材21の表面21a上に固定する。ここで、例えば2枚の偏光子の偏光軸の相対角度は、0°又は90°等の所定角度に調整される。本実施の形態ではベース部材21の表面21aを基準面として用いることにより、各偏光子の偏光軸を表面21aに対してそれぞれ垂直又は平行に配置するのが容易であるため、2枚の偏光子の偏光軸の相対角度調整が容易になっている。次に、光学素子を固定したベース部材21を載置台52上に載置する。また、レンズ付き光ファイバ31を治具53に把持させ、レンズ付き光ファイバ32を治具54に把持させる。次に、ベース部材21の平面部22a、23aの所定位置に光硬化性樹脂を塗布する。続いて、レンズ付き光ファイバ31をベース部材21の平面部22aにほぼ接触させ、レンズ付き光ファイバ32をベース部材21の平面部23aにほぼ接触させる。これにより、レンズ付き光ファイバ31と平面部22aとの間、及びレンズ付き光ファイバ32と平面部23aとの間には未硬化の光硬化性樹脂層が形成される。このとき、レンズ付き光ファイバ31は平面部22aに対してXZ面に平行な面内で移動及び/又は回転可能になっており、レンズ付き光ファイバ32は平面部23aに対してYZ面に平行な面内で移動及び/又は回転可能になっている。レンズ付き光ファイバ31、32は、互いに対向するようにベース部材21に対してそれぞれ大まかに位置決めされる。
次に、レンズ付き光ファイバ31の光入射端に光源63からの光を入射させ、レンズ付き光ファイバ32の光射出端に接続された光パワーメータ64により透過光の強度を測定する。続いて、光パワーメータ64により測定される透過光の強度が最大となるように、レンズ付き光ファイバ31とレンズ付き光ファイバ32との調芯を行う。レンズ付き光ファイバ31の位置調整は、レンズ付き光ファイバ31と平面部22aとがほぼ接した状態を維持しながら、移動機構61によってレンズ付き光ファイバ31をXZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させることにより行われる。これによりレンズ付き光ファイバ31は、ベース部材21に対してX、Z、θxzの3自由度で位置調整される。レンズ付き光ファイバ32の位置調整は、レンズ付き光ファイバ32と平面部23aとがほぼ接した状態を維持しながら、移動機構62によってレンズ付き光ファイバ32をYZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させることにより行われる。これによりレンズ付き光ファイバ32は、ベース部材21に対してY、Z、θyzの3自由度で位置調整される。ここで、レンズ付き光ファイバ31、32の一方については、Z軸に対する調整を省略することもできる。以上の手順により、レンズ付き光ファイバ31、32は、相対的にX、Y、Z、θxz、θyzの5軸に対して調芯されることになる。本実施の形態では、XY面内の回転軸であるθxy軸に対する調芯が困難であるが、入射側及び出射側のレンズ付き光ファイバ31、32がそれぞれ1本ずつである1対1の調芯ではθxy軸に対する調芯が不要であるため問題は生じない。なお、レンズ付き光ファイバ31、32の双方を移動及び回転させていない状態で透過光の強度が所定レベル以上になっていれば、レンズ付き光ファイバ31、32は必ずしも移動及び回転させる必要はない。また、レンズ付き光ファイバ31、32のいずれか一方を移動及び/又は回転させることによって透過光の強度が所定レベル以上になれば、レンズ付き光ファイバ31、32の他方は必ずしも移動及び回転させる必要はない。すなわち、レンズ付き光ファイバ31、32の一方又は双方を移動及び回転させずに調芯が完了することもあり得る。
次に、光硬化性樹脂層に光(紫外光又は可視光)を照射して硬化させ、レンズ付き光ファイバ31、32をベース部材21に対してそれぞれ固定する。ベース部材21及びレンズ付き光ファイバ31、32は、照射される光に対して透明なガラスを用いて作製されているため、光の照射方向によらず光硬化性樹脂層を確実に硬化させることができる。以上の工程を経て、本実施の形態による光部品1が完成する。
図4(a)〜(c)は、角度ずれ又は軸ずれに対する波長1.55μmの光の結合損失の変化を示すグラフである。図4(a)の横軸はθxz軸(又はθyz軸)の角度ずれΔθxz(deg)を表し、図4(b)の横軸はX軸(又はY軸)方向の軸ずれΔX(μm)を表し、図4(c)の横軸はZ軸方向の軸ずれΔZ(μm)を表している。図4(a)〜(c)の縦軸は、それぞれ結合損失(dB)を表している。また、図4(a)〜(c)の線Aはシングルモード光ファイバ同士を調芯する場合(ビーム径2w=10μm)の結合損失を示し、線Bはレンズ付き光ファイバ同士を調芯する場合(ビーム径2w=60μm)の結合損失を示し、線Cは一般的なコリメータ同士を調芯する場合(ビーム径2w=300μm)の結合損失を示している。なお、ここで、ビーム径は、ビームウエストにおいて光強度が1/eとなる直径として定義されている。また図4(a)〜(c)は、光をガウシアンビームと仮定したときの計算結果である。
図4(a)〜(c)に示すように、シングルモード光ファイバ同士を調芯する場合(線A)には、角度ずれΔθxzの大きさの増加に対する結合損失の増加が比較的小さく、軸ずれΔX及びΔZの大きさの増加に対する結合損失の増加が比較的大きい。すなわち、シングルモード光ファイバ同士を調芯する場合には、θxz軸の許容誤差(トレランス)が比較的大きく、X軸及びZ軸のトレランスが比較的小さい。したがってこの場合、X、Y、Zの各軸に対して精密な調芯が必要であるが、θxz、θyzの各軸に対する調芯は必ずしも必要ではない。
一方、コリメータ同士を調芯する場合(線C)には、角度ずれΔθxzの大きさの増加に対する結合損失の増加が比較的大きく、軸ずれΔX及びΔZの大きさの増加に対する結合損失の増加が比較的小さい。すなわち、コリメータ同士を調芯する場合には、θxz軸のトレランスが比較的小さく、X軸及びZ軸のトレランスが比較的大きい。したがってこの場合、θxz、θyzの各軸に対して精密な調芯が必要であるが、X、Y、Zの各軸に対する調芯は必ずしも必要ではない。
これらに対し、レンズ付き光ファイバ同士を調芯する場合(線B)には、角度ずれΔθxzの大きさの増加に対する結合損失の増加が、シングルモード光ファイバ同士を調芯する場合(線A)より大きく、コリメータ同士を調芯する場合(線C)より小さい。すなわち、レンズ付き光ファイバ同士を調芯する場合には、θxz軸のトレランスがシングルモード光ファイバ同士を調芯する場合より小さく、コリメータ同士を調芯する場合より大きい。また、軸ずれΔX及びΔZの大きさの増加に対する結合損失の増加は、シングルモード光ファイバ同士を調芯する場合より小さく、コリメータ同士を調芯する場合より大きい。すなわち、レンズ付き光ファイバ同士を調芯する場合には、X軸及びZ軸のトレランスがシングルモード光ファイバ同士を調芯する場合より大きく、コリメータ同士を調芯する場合より小さい。
したがって、レンズ付き光ファイバ同士を調芯する場合には、一般にX、Y、Z、θxz、θyzの5軸に対する調芯が必要になるが、各軸の調芯は高精度でなくてもよい。例えば結合損失を0.1dB以下にするためには、θxz軸(又はθyz軸)の角度ずれΔθxzの大きさを0.14deg以下とし、X軸(又はY軸)方向の軸ずれΔXの大きさを4.6μm以下とし、Z軸方向の軸ずれΔZの大きさを560μm以下とすればよい。本実施の形態による光部品の調芯方法では精密な調芯は比較的困難であるが、X、Y、Z、θxz、θyzの5軸に対する調芯が可能である。このため、特にレンズ付き光ファイバ同士の調芯に本実施の形態を適用することによってほぼ最大結合の状態に調芯でき、良好な光学特性を安定して得ることができる。また、レンズ付き光ファイバ同士の調芯ではさほど高精度の調芯が必要でないため、ベース部材21及びレンズ付き光ファイバ31、32の作製精度は比較的低くてもよい。したがって、ベース部材21及びレンズ付き光ファイバ31、32を高精度に加工する必要がないので、低価格の光部品を実現できる。
軸ずれΔXに対する結合損失は、結合損失(dB)=4.34(ΔX/w)で算出でき、角度ずれΔθxzに対する結合損失は、結合損失(dB)=0.013(wΔθxz/λ)で算出できる(ここで、Δθxzの単位はdegであり、ΔX、w及び波長λの単位はμmである)。本実施の形態による光部品の調芯方法を適用するためには、それぞれのトレランスが厳しくないことが望ましい。0.1dB(又はそれ以下)の結合損失を得るためのトレランスを、軸ずれΔXに対しては1μm以上、角度ずれΔθxzに対しては0.05deg以上確保するためには、ビーム径2wが14μm以上110λ以下であればよい。例えば、波長λ=1.55μmの場合であれば、ビーム径2wが14μm以上170μm以下であるレンズ付き光ファイバを用いるのが好ましい。
さらに望ましい場合として、0.1dBの結合損失を得るためのトレランスを、軸ずれΔXに対しては2μm以上、角度ずれΔθxzに対しては0.1deg以上確保するためには、ビーム径2wが28μm以上55λ以下であればよい。例えば、波長λ=1.55μmの場合であれば、ビーム径2wが28μm以上85μm以下であるレンズ付き光ファイバを用いるのが好ましい。
本実施の形態によれば、ベース部材21が透明であるため、レンズ付き光ファイバ31と平面部22aとの間、及びレンズ付き光ファイバ32と平面部23aとの間に形成された光硬化性樹脂層に光を照射して硬化させるのが容易である。したがって、レンズ付き光ファイバ31、32をベース部材21に対して確実に固定できる。
また、特許出願1で提案された光部品の調芯方法では、レンズ付き光ファイバを保持する保持部材をベース部材の表面部に対して摺動させて調芯しているため、調芯後の保持部材はベース部材から比較的大きくはみ出してしまう場合があった。したがって、光部品の小型化が比較的困難であった。これに対し本実施の形態では、調芯工程より前に作製されたベース部材21とレンズ付き光ファイバ31、32とを用い、保持部材を用いずに調芯を行っているため、光部品の小型化が容易である。
次に、本実施の形態による光部品の構成の変形例について説明する。図5は、本変形例による反射型の光部品4の構成を模式的に示す斜視図である。図5に示すように、光部品4は、凸部22、23を備えたベース部材21を有している。凸部22はYZ面にほぼ平行な平面部22aを有し、凸部23はXZ面にほぼ平行な平面部23aを有している。平面部22aには、入射側のレンズ付き光ファイバ31が光硬化性樹脂により固定されている。また平面部23aには、出射側のレンズ付き光ファイバ32が光硬化性樹脂により固定されている。レンズ付き光ファイバ31、32は、例えばシングルモード光ファイバ35の先端部にシングルモード光ファイバ35と同軸のGIファイバ37が融着された構成を有している。光硬化性樹脂層を硬化させて平面部22aに固定する前のレンズ付き光ファイバ31は、光硬化性樹脂層を介して平面部22aにほぼ接しながら、YZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。また、光硬化性樹脂層を硬化させて平面部23aに固定する前のレンズ付き光ファイバ32は、光硬化性樹脂層を介して平面部23aにほぼ接しながら、XZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。
ベース部材21の表面21aには、偏光子44、ファラデー回転子45、反射ミラー46等の光学素子が固定されている。例えばレンズ付き光ファイバ31の光射出端から射出した光は、偏光子44及びファラデー回転子45をこの順に透過し、反射ミラー46で反射した後に再度ファラデー回転子45及び偏光子44をこの順に透過してレンズ付き光ファイバ32の光入射端に入射できるようになっている。本変形例による光部品4の調芯方法及び製造方法については、既に説明した光部品1の調芯方法及び製造方法と同様であるのでその説明を省略する。本変形例によれば、図1及び図2に示した光部品1と同様の効果が得られるとともに、レンズ付き光ファイバ31、32を互いにほぼ並列して配置できるため、より小型化が可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態による光部品並びにその調芯方法及び製造方法について図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施の形態による反射型の光部品2を−X方向に見た構成を模式的に示している。図7は、光部品2の構成を模式的に示す斜視図である。図6及び図7に示すように、光部品2は、凸部22、24を備えたベース部材21を有している。凸部22は、ベース部材21の−Z側端部の−Y側に配置されて+X方向に突出し、平面部22aを側面に有している。凸部24は、ベース部材21の−Z側端部の+Y側に配置されて+X方向に突出している。またベース部材21は、平面部22aに平行でない平面部21bを有している。平面部21b、22aは、例えば共に平坦になっている。例えば、平面部21bはYZ面にほぼ平行であり、平面部22aはXZ面にほぼ平行であり、平面部21b及び平面部22aは互いにほぼ垂直である。凸部22、24を備えたベース部材21は、例えば一体的に成形されている。
表面24aには、入射側のレンズ付き光ファイバ31が光硬化性樹脂等によって固定されている。レンズ付き光ファイバ31は、表面24aに直接又は光硬化性樹脂層を介してほぼ接している。
平面部21bには、偏光子やファラデー回転子などの光学素子(図示せず)と、2面反射により光路を変更する機能を有する2枚の反射ミラー(反射部)41、42とが、光硬化性樹脂等によって固定されている。光学素子及び反射ミラー41、42は、平面部21bに直接又は光硬化性樹脂層を介してほぼ接している。光硬化性樹脂を硬化させて平面部21bに固定する前の反射ミラー42は、その反射面と平面部21bとのなす角度(例えば90°)を維持しながら、平面部21bにほぼ接してYZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。例えば反射ミラー42はほぼ平坦な底面部を有し、平面部21bに固定する前には平面部21bに対して摺動可能になっている。なお、平面部21bに固定する前の反射ミラー41が、固定前の反射ミラー42と同様に、平面部21bにほぼ接してYZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっていてもよい。
平面部22aには、レンズ付き光ファイバ31にほぼ並列して配置された出射側のレンズ付き光ファイバ32が、光硬化性樹脂等によって固定されている。レンズ付き光ファイバ32は、平面部22aに直接又は光硬化性樹脂層を介してほぼ接している。またレンズ付き光ファイバ32は、レンズ付き光ファイバ31に対して調芯されている。これにより、レンズ付き光ファイバ31の光射出端から射出して光学素子を通過した光は、反射ミラー41、42による2面反射により光路が変更されてレンズ付き光ファイバ32に向かって進み、光学素子を再度通過してレンズ付き光ファイバ32の光入射端に入射するようになっている。光硬化性樹脂を硬化させて平面部22aに固定する前のレンズ付き光ファイバ32は、平面部22aにほぼ接しながらXZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。
ベース部材21は例えばガラス製であり、光硬化性樹脂を硬化させる波長の光に対して透明である。レンズ付き光ファイバ31及び反射ミラー41は、レンズ付き光ファイバ31とレンズ付き光ファイバ32とを調芯する調芯工程より前にベース部材21に対して固定されている。一方、レンズ付き光ファイバ32及び反射ミラー42は、調芯工程の際にはベース部材21に対して固定されておらず、平面部22a、21bにそれぞれほぼ接しながら移動及び回転可能になっている。なお、ベース部材21に対して固定される前のレンズ付き光ファイバ32及び反射ミラー42が平面部22a、21bにそれぞれほぼ接して移動及び回転可能であれば、平面部21b、22aは平坦でなく突起や穴部、溝部等が形成された凹凸状であってもよい。
なお、本実施の形態では凸部22、24を備えたベース部材21が一体的に成形されているが、例えば平板状の第1の部材の一表面を平面部21bとし、平面部22aを備えた平板状の第2の部材と表面24aを備えた平板状の第3の部材とを平面部21bの一部にそれぞれ例えば貼り付けて固定し、ベース部材21を作製してもよい。ただしこの場合においても、ベース部材21はレンズ付き光ファイバ31、32を調芯する工程より前に作製される。また本実施の形態では、調芯工程の際に反射ミラー42が移動及び回転可能になっており、反射ミラー41が平面部21bに固定されているが、逆に反射ミラー42を調芯工程より前に平面部21bに固定し、反射ミラー41を平面部21bに対し移動及び回転可能にしてもよい。
本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様に、部品点数が少なく小型で低価格の光部品を実現できる。また本実施の形態によれば、ベース部材21がレンズ付き光ファイバ31、32と同様にガラス製であるため、熱衝撃に対して特性の変化が生じず、良好な光学特性を安定して得られる信頼性の高い光部品を実現できる。さらに本実施の形態による反射型の光部品2は、レンズ付き光ファイバ31、32が互いにほぼ並列して配置されるため、上記第1の実施の形態による透過型の光部品1より小型化できる。
次に、本実施の形態による光部品の調芯方法及び製造方法について図6及び図7を参照しつつ説明する。まず、偏光子やファラデー回転子等の光学素子及び一方の反射ミラー41をベース部材21の平面部21b上に固定し、レンズ付き光ファイバ31をベース部材21の表面24a上に固定する。このとき反射ミラー41は、レンズ付き光ファイバ31側からの光を、後の工程で配置される反射ミラー42側に反射するように配置される。次に、ベース部材21の平面部21b、22aの所定位置に光硬化性樹脂を塗布する。続いて、反射ミラー42の底面をベース部材21の平面部21bにほぼ接触させ、レンズ付き光ファイバ32をベース部材21の平面部22aにほぼ接触させる。これにより、反射ミラー42と平面部21bとの間、及びレンズ付き光ファイバ32と平面部22aとの間には未硬化の光硬化性樹脂層が形成される。このとき、反射ミラー42は平面部21bに対してYZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっており、レンズ付き光ファイバ32は平面部22aに対してXZ面に平行な面内で移動及び回転可能になっている。例えば、レンズ付き光ファイバ32は、レンズ付き光ファイバ31にほぼ並列して配置されるように大まかに位置決めされる。また反射ミラー42は、その反射面が反射ミラー41の反射面にほぼ垂直になり、レンズ付き光ファイバ31、32の一方側からの光が反射ミラー41、42によりレンズ付き光ファイバ31、32の他方側に反射するように大まかに位置決めされる。
次に、レンズ付き光ファイバ31の光入射端に光を入射させ、レンズ付き光ファイバ32の光射出端での透過光の強度を測定する。続いて、測定される透過光の強度が最大となるように反射ミラー42及びレンズ付き光ファイバ32の位置を調整し、レンズ付き光ファイバ31、32の調芯を行う。反射ミラー42の位置調整は、反射ミラー42の底面と平面部21bとがほぼ接した状態を維持しながら、反射ミラー42をYZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させることにより行われる。これにより反射ミラー42は、ベース部材21に対してY、Z、θyzの3自由度で位置調整される。ここで、反射ミラー42をY軸又はZ軸方向に移動させることによって、レンズ付き光ファイバ31がレンズ付き光ファイバ32に対して相対的にY軸方向に移動するのと同様の効果が得られる。また、反射ミラー42をθyz軸方向に回転させることによって、レンズ付き光ファイバ31がレンズ付き光ファイバ32に対して相対的にθyz軸方向に回転するのと同様の効果が得られる。一方、レンズ付き光ファイバ32の位置調整は、レンズ付き光ファイバ32と平面部22aとがほぼ接した状態を維持しながら、レンズ付き光ファイバ32をXZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させることにより行われる。これによりレンズ付き光ファイバ32は、ベース部材21に対してY、Z、θyzの3自由度で位置調整される。以上の手順により、レンズ付き光ファイバ31、32は、相対的にX、Y、Z、θxz、θyzの5軸に対して調芯されることになる。なお、本例では反射ミラー41を平面部21b上に予め固定しているが、反射ミラー41を反射ミラー42と共にYZ面に平行な面内で移動及び/又は回転させてレンズ付き光ファイバ31、32を調芯するようにしてもよい。
次に、光硬化性樹脂層に光を照射して硬化させ、反射ミラー42及びレンズ付き光ファイバ32をベース部材21に対してそれぞれ固定する。ベース部材21は、照射される光に対して透明なガラスを用いて作製されているため、光硬化性樹脂層を確実に硬化させることができる。以上の工程を経て、本実施の形態による光部品2が完成する。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、球レンズ36やGIファイバ37を備えたレンズ付き光ファイバ31、32を光導波部の例に挙げたが、本発明はこれに限らず、光ファイバとレンズとを別に設けてもよいし、光ファイバに代えて光導波路を用いることもできる。さらに、光ファイバの補強の目的で、光ファイバの裸部分をガラス管やコーティングにより保護した光導波部を用いてもよい。この場合、調芯をより安定に行うことができる。補強のガラス管の外径としては例えば0.25mm〜0.6mm程度のもので、十分、補強の効果がある。
また、上記実施の形態では、ベース部材21がガラスを用いて作製されている構成を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、光硬化性樹脂を硬化させる波長の光に対して透明な樹脂等の他の材料を用いてベース部材21を作製してもよい。
さらに、上記実施の形態では、ベース部材21が、光硬化性樹脂を硬化させる波長の光に対して透明である構成を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、ベース部材21は当該光に対して透明でなくてもよい。この場合、例えば第1の実施の形態では、光硬化性樹脂層に対してレンズ付き光ファイバ31、32側から光を照射すればよい。
本発明の第1の実施の形態による光部品の構成を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光部品の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態による光部品の調芯装置の構成を模式的に示す図である。 角度ずれ又は軸ずれに対する光の結合損失の変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態による光部品の構成の変形例を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態による光部品の構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態による光部品の構成を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1、2、4 光部品
3 調芯装置
21 ベース部材
21a、24a 表面
21b、22a、23a 平面部
22、23、24 凸部
31、32 レンズ付き光ファイバ
35 シングルモード光ファイバ
35a 被覆
36 球レンズ
37 GIファイバ
41、42、46 反射ミラー
44 偏光子
45 ファラデー回転子
51 定盤
52 載置台
53、54 治具
55 Xステージ
56、59 Zステージ
57 θxz回転ステージ
58 Yステージ
60 θyz回転ステージ
61、62 移動機構
63 光源
64 光パワーメータ

Claims (7)

  1. 互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1の光導波部と、前記第2の平面部にほぼ接して前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第2の光導波部とを用い、
    前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ接触させ、
    前記第2の光導波部を前記第2の平面部にほぼ接触させ、
    前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させて、前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯すること
    を特徴とする光部品の調芯方法。
  2. 請求項1記載の光部品の調芯方法であって、
    前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯する際に、さらに前記第2の光導波部を前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させること
    を特徴とする光部品の調芯方法。
  3. 互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、前記第1の平面部にほぼ接して前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1の光導波部と、前記ベース部材に固定された第2の光導波部と、少なくとも一方が前記第2の平面部にほぼ接して前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動及び回転可能な第1及び第2の反射部とを用い、
    前記第1の光導波部を前記第1の平面部にほぼ接触させて前記第1の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させ、
    前記第1及び/又は第2の反射部を前記第2の平面部にほぼ接触させて、前記第1及び第2の光導波部の一方側からの光を他方側に反射するように前記第2の平面部にほぼ平行な面内で移動又は回転させ、
    前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯すること
    を特徴とする光部品の調芯方法。
  4. 第1の光導波部と第2の光導波部とを調芯する工程を有する光部品の製造方法であって、
    前記第1の光導波部と前記第2の光導波部とを調芯する工程に、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光部品の調芯方法を用いること
    を特徴とする光部品の製造方法。
  5. 互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、
    前記第1の平面部にほぼ接して固定された第1の光導波部と、
    前記第1の光導波部に対して調芯され、前記第2の平面部にほぼ接して固定された第2の光導波部と
    を有することを特徴とする光部品。
  6. 互いに平行でない第1及び第2の平面部を有するベース部材と、
    前記第1の平面部にほぼ接して固定された第1の光導波部と、
    前記第1の光導波部に対して調芯され、前記ベース部材に固定された第2の光導波部と、
    前記第2の平面部にほぼ接して固定され、前記第1及び第2の光導波部の一方側からの光を反射する第1の反射部と、
    前記ベース部材に固定され、前記第1の反射部で反射した光を前記第1及び第2の光導波部の他方側に反射する第2の反射部と
    を有することを特徴とする光部品。
  7. 請求項5又は6に記載の光部品であって、
    前記第1及び第2の光導波部は、光ファイバと前記光ファイバの先端部に直接固定されたレンズとを有すること
    を特徴とする光部品。
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CN112526697A (zh) * 2020-12-10 2021-03-19 业成科技(成都)有限公司 镜片对位方法

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