WO2011083781A1 - 光スイッチ機構およびその製造方法 - Google Patents

光スイッチ機構およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

 光ファイバのコアから出射した光を選択的に透過または反射し、反射した光が光ファイバのコアに戻ることが抑制された光スイッチ機構を提供する。 光スイッチ機構は、第1の光ファイバのコアから入射した光のうち特定波長の光のみを透過させて第2の光ファイバのコアに入射させる。第1の光ファイバに連接された第1の屈折率分布部と、第1の屈折率分布部の中心軸と同一直線上に中心軸があり、第2の光ファイバに連接された第2の屈折率分布部と、屈折率分布部に挟持され、特定波長以外の光を反射する波長選択部と、波長選択部に電圧を印加する電源部と、を有する。第1の屈折率分布部は、波長選択部に反射された特定波長以外の光が第1の光ファイバのコアに入射することが抑制されるようなピッチに形成されている。

Description

光スイッチ機構およびその製造方法
 本発明は、光ファイバ用の光スイッチ機構およびその製造方法に関する。
 光通信では、光信号を伝送するために光ファイバが用いられる。また、光通信では、第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に配置され、第1の光ファイバを透過した光のうち特定波長の光のみを選択的に透過させ、第2の光ファイバに入射させるために光スイッチ機構が用いられることがある。このような光スイッチ機構の中には第1の光ファイバのコアを透過した光のうち特定波長以外の光を第1の光ファイバ側へ反射するものがある。このような光スイッチ機構としては、ファブリペローエタロン(以下、「エタロン」という。)を用いたものが知られている。
 エタロンには互いに対向して配置された第1のミラー部および第2のミラー部が含まれる。両ミラー部の間の干渉効果により第1のミラー部に入射した光のうち特定波長の光のみが第2のミラー部を透過する。一方、第1のミラー部に入射した光のうち特定波長以外の光は反射され第1のミラー部に反射される。
 エタロンには、透過させる光の波長を変化させるために、ミラー部の間に電気光学素子が設けられているものがある。このようなエタロンに設けられた電気光学素子は、たとえば、外部から電圧が印加されると屈折率が変化する材料で形成される。このようなエタロンでは、電圧の印加により電気光学素子の屈折率の変化させることにより透過させる光の波長を変化させる。
 エタロンを用いた光スイッチ機構が特許文献1~3に記載されている。
特公平8-7298号公報 特開2005-37762号公報 特開平3-87726号公報
 しかし、一般的な光スイッチ機構では、第1の光ファイバのコアから出射し、エタロンに反射された特定波長以外の光が、第1の光ファイバのコアに光信号の伝送方向とは逆方向に戻ってしまう。第1の光ファイバのコアに戻ってしまう光の量が多いほど第1の光ファイバによる光信号の伝送が不安定となってしまう。
 そこで本発明の目的は、光ファイバのコアから出射した光を選択的に透過または反射し、反射した光が光ファイバのコアに戻ることが抑制された光スイッチ機構およびその製造方法を提供することにある。
 上記目的を達成するため、本発明の光ファイバ用光スイッチ機構は、第1の光ファイバのコアから入射した光のうち特定波長の光のみを透過させて第2の光ファイバのコアに入射させる光スイッチ機構であって、第1の光ファイバに連接された第1の屈折率分布部と、前記第1の屈折率分布部の中心軸と同一直線上に中心軸があり、第2の光ファイバに連接された第2の屈折率分布部と、前記第1の屈折率分布部と前記第2の屈折率分布部とに挟持され、前記特定波長の光を透過させ、前記特定波長以外の光を反射する波長選択部と、前記波長選択部に電圧を印加する電源部と、を有し、前記第1の屈折率分布部の中心軸の長さが、前記波長選択部に反射された前記特定波長以外の光が前記第1の光ファイバのコアに入射することが抑制される所定のピッチに形成されていることを特徴とする。
 本発明によれば、光ファイバのコアから出射した光を選択的に透過または反射し、反射した光が光ファイバのコアに戻ることが抑制された光スイッチ機構およびその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光スイッチ機構の概略構成図である。 図1に示した波長選択部の拡大図である。 第2に示したエタロンの反射率の一例を示した図である。 図2に示したエタロンの拡大図である。 図2に示した波長選択部の変形例である。 屈折率分布部の説明図である。 図1に示した光スイッチ機構における波長選択部に反射される光の軌道を示した図である。 本発明の比較例に係る光スイッチ機構における波長選択部に反射される光の軌道を示した図である。 図1に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。 図1に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。 図1に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る光スイッチ機構の概略構成図である。 図10に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。 図10に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。 図10に示した光スイッチ機構の製造方法を示した図である。
 次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
 図1は本発明の第1の実施形態に係る光スイッチ機構1の概略構成図である。光スイッチ機構1は、第1の屈折率分布部20aと、第2の屈折率分布部20bと、第1の屈折率分布部20aおよび第2の屈折率分布部20bに挟持された波長選択部30と、を有する。第1の屈折率分布部20aの中心軸と第2の屈折率分布部20bの中心軸とは同一直線c上にある。
 第1の屈折率分布部20aの波長選択部30側とは反対側の端部は第1の光ファイバ10aに連接されており、第2の屈折率分布部20bの波長選択部30側とは反対側の端部は第2の光ファイバ10bに連接されている。光ファイバ10a,10bはシングルモード光ファイバまたは低次のマルチモード光ファイバであり、クラッドの外周の径は80~3000μmであり、コアの外周の径は数μmである。光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの接続部では、屈折率分布部20a,20bの中心軸が光ファイバ10a,10bのコア11a,11b内に配置されている。換言すると、直線cはコア11a,11b内を通っている。
 光スイッチ機構1では、第1の屈折率分布部20a、波長選択部30および第2の屈折率分布部20bの外周が、光ファイバ10a,10bの外周と等しい径に形成されている。本願書類では、外周の径が等しいことには外周の径がほぼ等しいことも含むこととする。
 次に波長選択部30について図2を参照して説明する。波長選択部30は、エタロン31と、該エタロン31の厚さ方向の両側面に設けられた電極34と、を有している。エタロン31は、電気光学素子32と、該電気光学素子32の厚さ方向の両面に設けられ、光を部分的に透過させるミラー部33と、を有している。また各電極34は電源40に接続され、電極34間の電気光学素子32に所望の電圧を印加ことが可能である。電気光学素子32は、電圧を印加すると屈折率が変化する電気光学効果(Electro-Optical Effect)を生ずる材料で形成されている。このような材料としては、たとえば、PLZTと呼ばれる(Pb,La)(Zr,Ti)O多結晶や、KTNと呼ばれるKTa1-xNb結晶が挙げられる。
 エタロン31を透過する透過光の強度Iは、エタロン31に入射する入射光Iを用いて次のように示される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
 ここで、Rはミラー部33の反射率を示し、nは電気光学素子32の屈折率を示している。hはミラー部33の間隔を示しており、hの値は電気光学素子32の厚さに相当する。
 また、電気光学素子32を形成する材料の電気光学効果による屈折率変化Δnは次のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 ここで、Kはカー定数であり、Eは電界を示している。また、nは電界を加えていないときの電気光学素子32を形成する材料の屈折率を示している。
 上式を変形すると、電界Eは以下のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 ここで本実施形態に係る電気光学素子32に用いる材料をPLZTとし、hを6μmとする。まず、電界Eを算出すると約9.1MV/mとなる。そして、この電界Eに電気光学素子32の厚さhを掛け合わせると、各電極40間に加える必要のある電圧は54.8Vとなる。
 次に、図2に示した波長選択部30に、実際に様々な波長の光を入射した場合のエタロン31による光の反射率を測定した。
 図3は、図2に示したエタロン31へ入射した光の波長と、各波長におけるエタロン31の反射率との関係を示すグラフである。エタロン31の電極34間に電圧が印加されていない場合のグラフを曲線Aに示し、エタロン31の電極34間に54.8Vの電圧が印加されている場合のグラフを曲線Bに示している。ここでは、縦軸に反射率を示しているが、透過率は反射率から計算されることができ、100%から反射率を引いた値が実質的に透過率となる。
 曲線Aでは入射光の波長λが515nm付近であるとき反射率が0%となり、透過率が実質的に100%となることがわかる。また、曲線Bでは入射光の波長λが520nm付近であるとき反射率が0%となり、透過率が実質的に100%となることがわかる。これにより、エタロン31の電極34間に印加する電圧を54.8Vとすると、エタロン31が透過する光の波長が約5nm大きくなることがわかる。このように、本実施形態に係るエタロン31では透過させる光の波長を電極34間に印加する電圧の大きさによって変更することが可能である。
 図4を参照して本実施形態に係るエタロン31について説明する。エタロン31の各ミラー部33には、高反射フィルタが用いられ、本実施形態では誘電体多層膜を用いている。誘電体多層膜では高屈折率材料と低屈折率材料とが交互に積み重ねられている。低屈折率材料としてはたとえば二酸化珪素(SiO)が用いられ、高屈折率材料としてはたとえば五酸化二タンタル(Ta)が用いられる。このように、エタロン31の各ミラー部33に誘電体多層膜を用いることにより、ミラー部33の反射率を所望の値に制御することが可能となる。
 図2に示した波長選択部30ではエタロン31の厚さ方向の側面に電極34を設けたが、図5に示すように、エタロン31を透明電極34a,34bで厚さ方向に挟む構成でもよい。この場合、第1の光ファイバ10aの端部に透明電極34a、エタロン31、透明電極34bの順に製膜する。このとき、透明電極34a,34bが互いに導通しないように留意する必要がある。図5に示した構成の場合、透明電極34a,34b間に印加する電圧を変化させることによりエタロン31を透過させる光の波長を変化させることが可能である。この場合、図1に示すように透明電極34bに第2の屈折率分布部20bが接続される。
 なお、図5にはエタロン31および透明電極34a,34bの外周の径が第1の光ファイバ10aの外周の径より大きいことを強調して示しているが、実際にはエタロン31および透明電極34a,34bの外周の径と第1の光ファイバ10aの外周の径との差は1μm程度である。
 図6は第1のファイバ10aの端部に十分に長い屈折率分布部220aを接続した状態を示した図である。図2に示した屈折率分布部20a,20bは、長さ以外の構成は屈折率分布部220aと同等である。第1の光ファイバ10aのコア11aから屈折率分布部220aに入射した光はサインカーブ状に拡大縮小を繰り返しながら屈折率分布部220a内を透過する。この、サインカーブ状の光路の1周期を1ピッチと呼ぶこととする。
 図7は本実施形態に係る第1の屈折率分布部20aの拡大図である。第1の屈折率分布部20aは1/8ピッチの長さに形成されている。そのため、第1のファイバ10aを出射して波長選択部30に反射される光が、第1の屈折率分布部20aを往復するのに第1の屈折率分布部20aを1/4ピッチ進む。したがって、波長選択部30に反射された光は最も径方向に広がっている位置で第1の光ファイバ10aに入射する。換言すると、波長選択部30に反射された光は第1の光ファイバ10aの端面に垂直に入射する。そのため、波長選択部30に反射された光のほとんどは、外周の径が数μmである第1の光ファイバ10aのコア11aには入射せずに、クラッド12aに入射する。すなわち、波長選択部30に反射された光は第1の光ファイバ10aのコア11aにはほとんど入射しない。そのため、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号に、波長選択部30に反射された光が与える影響が小さい。したがって、本実施形態に係る光スイッチ機構では、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号が不安定となりにくい。
 図8に比較例に係る第1の屈折率分布部320aを示す。第1の屈折率分布部以外の構成は本実施形態に係る光スイッチ機構の構成と同等である。第1の屈折率分布部320は1/4ピッチの長さに形成されている。そのため、第1のファイバ10aを出射して波長選択部30に反射される光が、第1の屈折率分布部320aを往復するのに第1の屈折率分布部320aを1/2ピッチ進む。したがって、波長選択部30に反射された光は最も径方向に収縮している位置で第1の光ファイバ10aに入射する。すなわち、波長選択部30に反射された光は第1の光ファイバ10aのコア11aに集中して入射して、第1の光ファイバ10a内を光信号の伝送方向とは逆方向に透過する。そのため、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号に、波長選択部30に反射された光が与える影響が大きい。したがって、本比較例に係る光スイッチ機構では、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号が不安定となりやすい。
 以上述べたように、本実施形態のように第1の屈折率分布部の長さが1/8ピッチであることが望ましいが、第1の屈折率分布部20aを精確に1/8ピッチに形成することは困難である。しかし、第1の屈折率分布部20aの長さの誤差は、3/80ピッチ以上3/80ピッチ以下の範囲内であれば第1の光ファイバ10aが伝送する光信号にほとんど影響しないことがわかっている。すなわち、第1の屈折率分布部20aの長さは7/80ピッチ以上13/80ピッチ以下であればよい。また、第1の屈折率分布部20aの長さの誤差は、1/80ピッチ以上1/80ピッチ以下の範囲内であることが特に好ましい。すなわち、第1の屈折率分布部20aの長さは9/80ピッチ以上11/80ピッチ以下であることが特に好ましい。
 また、本実施形態では、第1の屈折率分布部20aを1/8ピッチの長さに形成したが、第1の屈折率分布部20aの長さは、波長選択部30に反射された光が最も径方向に広がっている位置で第1の光ファイバ10aに入射される長さであればよい。具体的には、たとえば、5/8ピッチや9/8ピッチであってもよい。すなわち、第1の屈折率分布部20aの長さは、1/8ピッチにn/2ピッチを加えた長さであってもよい。ここでnは0以上の整数である。これらの場合にも、第1の屈折率分布部20aの長さは、3/80ピッチ以上3/80ピッチ以下の範囲内の誤差は許容される。また、第1の屈折率分布部20aの長さは、1/80ピッチ以上1/80ピッチ以下の範囲内の誤差であることが特に好ましい。
 図1に示す第2の屈折率分布部は3/8ピッチの長さに形成されている。そのため、第1の屈折率分布部20aの長さと第2の屈折率分布部20b長さとの合計は1/2ピッチとなる。したがって、第1の光ファイバ10aから入射し、波長選択部30を透過した特定波長の光は、第2の光ファイバ10bのコア11bに集中して入射する。このように、本実施形態に係る光スイッチ機構によれば、第1の光ファイバ10aに伝送された光信号のうち、特定波長の光信号のみを第2の光ファイバ10bに伝送させることが可能である。
 なお、本実施形態に係る第2の屈折率分布部20bは、第1の屈折率分布部10aの長さとの合計が1/2ピッチになる長さに形成したが、第1の屈折率分布部10aの長さとの合計がN/2ピッチになる長さに形成すればよい。ここでNは自然数であり、すなわち1以上の整数である。
 次に、図9A~図9Cを参照して図1に示した光スイッチ機構1の製造方法について説明する。
 まず、光ファイバ10a,10bと外周の径が等しい屈折率分布部材を用意し、この屈折率分布部材を1/8ピッチに切断して第1の屈折率分布部20aを形成する。そして、図9Aに示すように、第1の屈折率分布部20aの端部に波長選択部30を形成する。
 次に、第1の屈折率分布部20aと同様に、屈折率分布部材を3/8ピッチに切断して第2の屈折率分布部20bとする。そして、第1の屈折率分布部20aと第2の屈折率分布部20bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第2の屈折率分布部20bを波長選択部30に接着剤で接続する。第2の屈折率分布部20bと波長選択部30との接続方法は、接着剤を用いた方法に限らず、たとえば図示しない精密フェルールと割スリーブを用いた圧着法などの接続方法であってもよいし、図示しない外周部補強金具同士をレーザ等で溶接してもよい。図9Bに示した状態では、第1の屈折率分布部20aの中心軸と第2の屈折率分布部20bの中心軸とが同一直線c上に配置された状態で一体化している。
 なお、本実施形態では第1の屈折率分布部20aの端部に波長選択部30を形成したが、第2の屈折率分布部20bの端部に波長選択部30を形成してもよい。この場合には、第1の屈折率分布部20aと第2の屈折率分布部20bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第1の屈折率分布部20bを波長選択部30に接続する。
 また、本実施形態に係る光スイッチ機構1の屈折率分布部20a,20bは互いに等しい外周の径を有する円柱状に形成されている。そのため、屈折率分布部20a,20bの相対的な位置決めは、屈折率分布部20a,20bの周面を互いに長手方向に一致させることにより簡単に行うことができる。
 屈折率分布部20a,20bの位置決めの一例としては、まず屈折率分布部20a、20bをV溝形状の治具に置くと、屈折率分布部20a、20bの周面が、V溝の2つの面に沿って鉛直方向及び水平方向に揃う。次に屈折率分布部20a、20bの長手方向は、どちらか一方をもう一方に突き当てれば揃う。このように、低コストでの屈折率分布部20a,20bの位置決めが可能である。
 その後、第1の屈折率分布部20aと第1の光ファイバ10aとの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第1の屈折率分布部20aの波長選択部30側とは反対側の端部に第1の光ファイバ10aに融着接続機を用いて接続する。第1の屈折率分布部20aと第1の光ファイバ10aとの接続方法は、融着接続機を用いた方法に限らず、たとえば接着剤を用いた方法などの接続方法であってもよい。
 そして、同様に、第2の屈折率分布部20bと第2の光ファイバ10bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第2の屈折率分布部20bの波長選択部30側とは反対側の端部に第2の光ファイバ10bに融着接続機を用いて接続する。第2の屈折率分布部20bと第2の光ファイバ10bとの接続方法は、融着接続機を用いた方法に限らず、たとえば接着剤を用いた方法などの接続方法であってもよい。
 図9Cに示した状態では、第1の屈折率分布部20aの中心軸と第2の屈折率分布部20bの中心軸とを通る直線cが、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの接続部において光ファイバ10a,10bのコア11a,11bを通っている。このように、光スイッチ機構1は第1の光ファイバ10aおよび第2の光ファイバ10bと一体となって、第1の光ファイバ10aと第2の光ファイバ10bとを接続する。
 なお、本実施形態に係る光スイッチ機構1の屈折率分布部20a,20bは、光ファイバ10a,10bと等しい外周の径を有する円柱状に形成されている。そのため、屈折率分布部20a,20b同士の位置決めと同様に、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの相対的な位置決めは、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの周面を長手方向に一致させることにより簡単に行うことができる。
 光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの位置決めの一例としては、まず光ファイバ10a、10bと屈折率分布部20a、20bとをV溝形状の治具に置くと、光ファイバ10a、10bの周面と屈折率分布部20a、20bの周面が、V溝の2つの面に沿って鉛直方向及び水平方向に揃う。次に光ファイバ10a、10bと屈折率分布部20a、20bの長手方向は、どちらか一方をもう一方に突き当てれば揃う。このように、低コストでの光ファイバ10a,10bと屈折率分布部20a,20bとの長手方向の位置決めが可能である。
 なお接続及び切断の順番は入れ替えることが可能である。すなわち、最初に第1の光ファイバ10aと屈折率分布部材を融着接続機を用いて接続し、次に屈折率分布部材を1/8ピッチに切断して屈折率分布部20aとする。次に第1の屈折率分布部20aの端部に波長選択部30を形成する。次に、同様の手順で第2の光ファイバ10bに第2の屈折率分布部20bを形成する。最後に第1の光ファイバ10a及び第1の屈折率分布部20a及び波長選択部が形成された部材と、第2の光ファイバ10b及び第2の屈折率分布20bが形成された部材とを、接着剤などにより接続して図9Cに示す形状としても良い。
 本実施形態に係る光スイッチ機構の各部品の外周の径の誤差は1μm以下の誤差であるため、本実施形態に係る光スイッチ機構の製造方法では上述したような方法で精確な位置決めが可能である。
 光スイッチ機構の各部品の位置決め方法には大きく分けて、パッシブアライメントとアクティブアライメントとがある。パッシブアライメントは、本実施形態のように、光スイッチ機構の各部品を機械的に位置決めする方法である。これに対し、アクティブアライメントは、光ファイバから入射された光を随時観察しながら光スイッチ機構の各部品の位置決めを行う方法である。
 光ファイバのコアの径が数μmであるのに対し、光ファイバを除く一般的な光学部品の寸法精度は数十μmである。そのため、一般的に、パッシブアライメントによる機械的な位置決めで組立を行った場合、光軸が一致せず、光損失が増加する。
 一般的なアクティブアライメントでは、各部品の光の透過具合に合わせて各部品の位置をごく微細な距離移動させながら位置決めをする。そのため、各部品を精確に位置決めするためには各部品ごとに6軸調整装置を設ける必要がある。そのため、アクティブアライメントは非常にコストがかかる。また、1つの6軸調整装置を用いて、各部品を順番に1つずつ位置調整していくこともできるが、調整装置が部品を保持または解放する際及び接着固定する際に位置がずれる問題などが有り、最終的に光スイッチ機構の各部品の相対位置が最適にならない場合がある。
 一方、上述したように、本実施形態に係る光スイッチ機構の製造方法では、一般的なパッシブアライメントやアクティブアライメントと異なり、精確かつ低コストで各部品の位置決めを行うことができる。
(第2の実施形態)
 図10は本発明の第2の実施形態に係る光スイッチ機構101の概略構成図である。光スイッチ機構101は、第1の屈折率分布部120aと、第2の屈折率分布部120bと、第1の屈折率分布部120aおよび第2の屈折率分布部120bに挟持された波長選択部130と、を有する。第1の屈折率分布部120aの中心軸と第2の屈折率分布部120bの中心軸とは同一直線c上にある。
 第1の屈折率分布部120aの波長選択部130側とは反対側の端部は第1の光ファイバ10aに接続されており、第2の屈折率分布部120bの波長選択部130側とは反対側の端部は第2の光ファイバ110bに接続されている。光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bの接続部では、屈折率分布部120a,120bの中心軸cが光ファイバ10a,10bのコア11a,11b内に配置されている。換言すると、直線cはコア11a,11b内を通っている。
 第1の屈折率分布部120aの中心軸の長さは1/4ピッチになるように形成されている。そして、第1の屈折率分布部120aの波長選択部130側の端面は、その垂線が中心軸に対して角度θだけ傾けられて形成されている。第2の屈折率分布部120bの波長選択部130側の端面は第1の屈折率分布部120aの端面と平行に形成されている。したがって、第1の屈折率分布部120aと第2の屈折率分布部120bとに挟持された波長選択部130の厚さ方向の両面の垂線は直線cに対して角度θだけ傾いている。
 そのため、第1のファイバ10aを出射して波長選択部130に反射される光が、第1の屈折率分布部120aを往復するのに第1の屈折率分布部20aを1/2ピッチ進む。したがって、波長選択部30に反射された光は最も径方向に収縮している位置で第1の光ファイバ10aに入射する。さらに、波長選択部130の第1の屈折率分布部120a側の面は、垂線が直線cに対して角度θだけ傾けられて形成されるため、波長選択部130が光を反射する際に、光の向きを変化させる。そのため、図10に示すように、波長選択部30に反射された光は第1のファイバ10aのコア11aからずれてクラッド12aに集中して入射する。すなわち、波長選択部130に反射された光は第1の光ファイバ10aのコア11aにはほとんど入射しない。そのため、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号に、波長選択部130に反射された光が与える影響が小さい。したがって、本実施形態に係る光スイッチ機構では、第1の光ファイバ10aが伝送する光信号が不安定となりにくい。
 このように、本実施形態のように第1の屈折率分布部120aの中心軸の長さが1/4ピッチであることが望ましいが、第1の屈折率分布部20aを精確に形成することは困難である。しかし、第1の屈折率分布部20aの中心軸の長さの誤差は3/40ピッチ以上3/40ピッチ以下の範囲内であれば第1の光ファイバ10aが伝送する光信号にほとんど影響しないことがわかっている。すなわち、第1の屈折率分布部20aの長さは7/40ピッチ以上13/40ピッチ以下であればよい。また、第1の屈折率分布部20aの中心軸の長さは1/40ピッチ以上1/40ピッチ以下の範囲内であることが特に好ましい。すなわち、第1の屈折率分布部20aの長さは9/40ピッチ以上11/40ピッチ以下であることが好ましい。
 さらに、波長選択部130の両面の垂線の、直線cに対する角度θは、波長選択部130に反射された光の第1の光ファイバ10aのコア11aへの入射がほぼ無視できる程度であれば良い。具体的には角度θは0.1°~4°に設定される。
 また、本実施形態では、第1の屈折率分布部120aを中心軸の長さが1/4ピッチとなるように形成したが、第1の屈折率分布部20aの中心軸の長さは、波長選択部130に反射された光が最も径方向に収縮いる位置で第1の光ファイバ10aに入射される長さであればよい。具体的には、たとえば、3/4ピッチや5/4ピッチであってもよい。すなわち、第1の屈折率分布部120aの中心軸の長さは、1/4ピッチにn/2ピッチを加えた長さであってもよい。ここでnは0以上の整数である。これらの場合にも、第1の屈折率分布部120aの長さは、3/40ピッチ以上3/40ピッチ以下の範囲内の誤差は許容される。また、第1の屈折率分布部120aの長さは、1/40ピッチ以上1/40ピッチ以下の範囲内の誤差であることが特に好ましい。
 また、この場合にも、波長選択部130の両面の垂線の、直線cに対する角度θは0.1°~4°に設定される。
 図10に示す第2の屈折率分布部20bは1/4ピッチの長さに形成されている。そのため、第1の屈折率分布部120aの長さと第2の屈折率分布部120b長さとの合計は1/2ピッチとなる。したがって、第1の光ファイバ10aを出射し、波長選択部130を透過した特定波長の光は、第2の光ファイバ10bのコア11bに集中して入射する。このように、本実施形態に係る光スイッチ機構によれば、第1の光ファイバ10aに伝送された光信号のうち、特定波長の光信号のみを第2の光ファイバ10bに伝送させることが可能である。
 なお、本実施形態に係る第2の屈折率分布部120bは、第1の屈折率分布部10aの長さとの合計が1/2ピッチになる長さに形成したが、第1の屈折率分布部10aの長さとの合計がN/2ピッチになる長さに形成すればよい。ここでNは自然数であり、すなわち1以上の整数である。
 次に、図11A~図11Cを参照して図10に示した光スイッチ機構101の製造方法について説明する。
 まず、光ファイバ10a,10bと外周の径が等しい屈折率分布部材を用意し、この屈折率分布部材を中心軸の長さが1/4ピッチで、かつ、切断面の垂線の中心軸に対する傾きが角度θになるように切断して第1の屈折率分布部120aを形成する。そして、図11Aに示すように、第1の屈折率分布部120aの端部波長選択部130を形成する。
 次に、第1の屈折率分布部120aと同様に、屈折率分布部材を中心軸の長さが1/4ピッチで、かつ、切断面の垂線の中心軸に対する傾きが角度θになるように切断して屈折率分布部120bとする。そして、第1の屈折率分布部120aの切断面と第2の屈折率分布部120bの切断面とが平行になり、かつ、第1の屈折率分布部120aと第2の屈折率分布部120bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第2の屈折率分布部120bを波長選択部130に接着剤で接続する。第2の屈折率分布部120bと波長選択部130との接続方法は、接着剤を用いた方法に限らず、たとえば圧着法などの接続方法であってもよい。図11Bに示した状態では、第1の屈折率分布部120aの中心軸と第2の屈折率分布部120bの中心軸とが同一直線c上に配置された状態で一体化している。
 なお、本実施形態では第1の屈折率分布部120aの端部に波長選択部130を形成したが、第2の屈折率分布部120bの端部に波長選択部130を形成してもよい。この場合には、第1の屈折率分布部120aと第2の屈折率分布部120bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第1の屈折率分布部120bを波長選択部130に接続する。
 また、本実施形態に係る光スイッチ機構1の屈折率分布部120a,120bは互いに等しい外周の径を有する円柱状に形成されている。そのため、屈折率分布部120a,120bの相対的な位置決めは、屈折率分布部120a,120bの周面を互いに長手方向に一致させることにより簡単に行うことができる。
 屈折率分布部120a,120bの位置決めの一例としては、まず屈折率分布部120a、120bとをV溝形状の治具に置くと、屈折率分布部120a、120bの周面が、V溝の2つの面に沿って鉛直方向及び水平方向に揃う。次に屈折率分布部120a、120bの長手方向は、どちらか一方をもう一方に突き当てれば揃う。このように、低コストでの屈折率分布部120a,120bの長手方向の位置決めが可能である。
 その後、第1の屈折率分布部120aと第1の光ファイバ10aの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第1の屈折率分布部120aの波長選択部30側とは反対側の端部に第1の光ファイバ10aに融着接続機を用いて接続する。第1の屈折率分布部20aと第1の光ファイバ10aとの接続方法は、融着接続機を用いた方法に限らず、たとえば接着剤を用いた方法などの接続方法であってもよい。
 そして、同様に、第2の屈折率分布部120bと第2の光ファイバ10bの周面が長手方向に一致するように位置決めした後に、第2の屈折率分布部120bの波長選択部130側とは反対側の端部に第2の光ファイバ10bに融着接続機を用いて接続する。第2の屈折率分布部120bと第2の光ファイバ10bとの接続方法は、融着接続機を用いた方法に限らず、たとえば接着剤を用いた方法などの接続方法であってもよい。
 図9Cに示した状態では、第1の屈折率分布部120aの中心軸と第2の屈折率分布部120bの中心軸とを通る直線cが、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの接続部において光ファイバ10a,10bのコア11a,11bを通っている。このように、光スイッチ機構101は第1の光ファイバ10aおよび第2の光ファイバ10bと一体となって、第1の光ファイバ10aと第2の光ファイバ10bとを接続する。
 なお、本実施形態に係る光スイッチ機構1の屈折率分布部120a,120bは、光ファイバ10a,10bと等しい外周の径を有する円柱状に形成されている。そのため、屈折率分布部120a,120b同士の位置決めと同様に、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの相対的な位置決めは、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの周面を長手方向に一致させることにより簡単に行うことができる。このように、低コストでの光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの位置決めが可能である。
 光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの位置決めの一例としては、まず光ファイバ10a、10bと屈折率分布部120a、120bとをV溝形状の治具に置くと、光ファイバ10a、10bの周面と屈折率分布部120a、120bの周面が、V溝の2つの面に沿って鉛直方向及び水平方向に揃う。次に光ファイバ10a、10bと屈折率分布部120a、120bの長手方向は、どちらか一方をもう一方に突き当てれば揃う。これにより、光ファイバ10a,10bと屈折率分布部120a,120bとの長手方向の位置決めが完了する。
 なお接続及び切断の順番は入れ替えることが可能である。すなわち、最初に第1の光ファイバ10aと屈折率分布部材を融着接続機を用いて接続し、次に屈折率分布部材を1/4ピッチで、かつ、切断面の垂線の中心軸に対する傾きが角度θになるように切断して屈折率分布部120aとする。次に第1の屈折率分布部20aの端部に波長選択部30を形成する。次に、同様の手順で第2の光ファイバ10bに第2の屈折率分布部120bを形成する。最後に第1の光ファイバ10a及び第1の屈折率分布部120a及び波長選択部が形成された部材と、第2の光ファイバ10b及び第2の屈折率分布120bが形成された部材とを、接着剤などにより接続して図11Cに示す形状としても良い。
 本実施形態に係る光スイッチ機構の各部品の外周の径の誤差は1μm以下の誤差であるため、本実施形態に係る光スイッチ機構の製造方法では上述したような方法で精確な位置決めが可能である。
 このように、本実施形態に係る光スイッチ機構の製造方法では、精確かつ低コストで各部品の位置決めを行うことができる。
 以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 この出願は、2010年1月6日に出願された日本国特許出願2010-001161号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1   光スイッチ機構
10a 第1の光ファイバ
10b 第2の光ファイバ
20a 第1の屈折率分布部
20b 第2の屈折率分布部
30  波長選択部

Claims (7)

  1.  第1の光ファイバのコアから入射した光のうち特定波長の光のみを透過させて第2の光ファイバのコアに入射させる光スイッチ機構であって、
     第1の光ファイバの端部に連接された第1の屈折率分布部と、
     前記第1の屈折率分布部の中心軸と同一直線上に中心軸があり、第2の光ファイバの端部に連接された第2の屈折率分布部と、
     前記第1の屈折率分布部と前記第2の屈折率分布部とに挟持され、前記特定波長の光を透過させ、前記特定波長以外の光を反射する波長選択部と、
     前記波長選択部に電圧を印加する電源部と、
     を有し、
     前記第1の屈折率分布部の中心軸の長さが、前記波長選択部に反射された前記特定波長以外の光が前記第1の光ファイバのコアに入射することが抑制される所定のピッチに形成されていることを特徴とする光スイッチ機構。
  2.  前記第1の屈折率分布部の中心軸は、7/80ピッチ以上13/80ピッチ以下に、nを0以上の整数としてn/2ピッチを加えて得られる長さである、請求項1に記載の光スイッチ機構。
  3.  前記第1の屈折率分布部の中心軸は、7/40ピッチ以上13/40ピッチ以下に、nを0以上の整数としてn/2ピッチを加えて得られる長さであり、かつ、前記波長選択部の前記第1の屈折率分布部側の表面の垂線が前記第1の屈折率分布部の中心軸に対して傾いている、請求項1に記載の光スイッチ機構。
  4.  前記第1の光ファイバ、前記第2の光ファイバ、前記第1の屈折率分布部および前記第2の屈折率分布部の外周の径が等しい、請求項1から3のいずれか1項に記載の光スイッチ機構。
  5.  第1の光ファイバと第2の光ファイバとの間に設けられた波長選択部と、前記第1の光ファイバと前記波長選択部との間に設けられた第1の屈折率分布部と、前記第2の光ファイバと前記波長選択部との間に設けられた第2の屈折率分布部と、を備え、前記第1の光ファイバのコアから入射した光のうち特定波長の光のみが前記波長選択部を透過して第2の光ファイバのコアに入射し、前記特定波長以外の光が前記波長選択部に反射される光スイッチ機構の製造方法であって、
     外周の径が前記第1の光ファイバおよび前記第2の光ファイバと長手方向に等しく、中心軸の長さが前記波長選択部に反射された前記特定波長以外の光が前記第1の光ファイバのコアに入射することが抑制するようなピッチに形成された第1の屈折率分布部を用意する工程と、
     外周の径が前記第1の光ファイバおよび前記第2の光ファイバと長手方向に等しい前記第2の屈折率分布部を用意する工程と、
     前記第1の屈折率分布部と前記第2の屈折率分布部とのいずれか一方の端部に前記波長選択部を形成する工程と、
     前記波長選択部に、前記第1の屈折率分布部と前記第2の屈折率分布部とのうち前記波長選択部が形成されていない方の端部を、前記第1の屈折率分布部と前記第2の屈折率分布部との周面が長手方向に一致するように接続する工程と、
     前記第1の光ファイバの端部に、前記第1の屈折率分布部の前記波長選択部側とは反対側の端部を、前記第1の光ファイバと前記第1の屈折率分布部との周面が長手方向に一致するように接続する工程と、
     前記第2の光ファイバの端部に、前記第2の屈折率分布部の前記波長選択部側とは反対側の端部を、前記第2の光ファイバと前記第2の屈折率分布部との周面が長手方向に一致するように接続する工程と、
     を含むことを特徴とする光スイッチ機構の製造方法。
  6.  前記第1の屈折率分布部の中心軸は、7/80ピッチ以上13/80ピッチ以下に、nを0以上の整数としてn/2ピッチを加えて得られる長さである、請求項5に記載の光スイッチ機構の製造方法。
  7.  前記第1の屈折率分布部の中心軸は、7/40ピッチ以上13/40ピッチ以下に、nを0以上の整数としてn/2ピッチを加えて得られる長さであり、かつ、前記波長選択部の第1の屈折率分布部側の表面の垂線が前記第1の屈折率分布部の中心軸に対して傾いている、請求項5に記載の光スイッチ機構の製造方法。
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