JP2006234812A - 半導体x線検出器の安定化を改良するためのシステム、方法及び装置 - Google Patents

半導体x線検出器の安定化を改良するためのシステム、方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006234812A
JP2006234812A JP2006042172A JP2006042172A JP2006234812A JP 2006234812 A JP2006234812 A JP 2006234812A JP 2006042172 A JP2006042172 A JP 2006042172A JP 2006042172 A JP2006042172 A JP 2006042172A JP 2006234812 A JP2006234812 A JP 2006234812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ray
top layer
ray detector
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006042172A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5041708B2 (ja
Inventor
James Z Liu
ジェイムズ・ジィ・リュウ
Olgun Kukrer
オルグン・クックレー
Kenneth S Kump
ケネス・エス・クンプ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2006234812A publication Critical patent/JP2006234812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5041708B2 publication Critical patent/JP5041708B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2018Scintillation-photodiode combinations
    • G01T1/20184Detector read-out circuitry, e.g. for clearing of traps, compensating for traps or compensating for direct hits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2018Scintillation-photodiode combinations
    • G01T1/20188Auxiliary details, e.g. casings or cooling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/24Measuring radiation intensity with semiconductor detectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】動的な機械荷重下で迅速に安定化することができるディジタル式X線検出器システムを提供する。
【解決手段】半導体X線検出器100は、外部表面108及び内部表面109を有する最上層102にX線検出素子106のアレイ104を有する。内部表面109は実質的に電気非消費性である。さらに、内部表面109に隣接した電気接地経路及び電気消費層110、これとベース130の間に電気の不良導体である吸収層120を有する。電気消費層110は最上層102の内部表面109から電気接地経路への静電荷の放電を容易にすることができる。電気消費層110が熱及び光を適正に吸収していれば、吸収層120はなくてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、全般的にはX線撮像及びディジタル式X線検出器の分野に関する。より具体的には、本発明は、動的な機械荷重下で迅速に安定化することができる半導体X線検出器に関する。
従来技術のディジタル式X線検出器は次のような方式で製作されるのが一般的である。内部表面と外部表面をもつ基板から開始して、この基板の外部表面上に多数の検出器素子を配列させる。この配列によって検出器素子のアレイが生成される。各検出器素子は1つのシンチレータと1つのフォトセンサを含む。シンチレータはX線エネルギーを光エネルギーに変換する。一方フォトセンサは、この可視光エネルギーに対して感受性を有する。基板の内部表面上には黒色または暗色のビニールなどの吸収性材料の層を配置させる。吸収性材料はX線検出の間に検出器から発生される光及び熱を吸収する。この材料を支持するように接地されたベースまたはフレームが設けられる。このベースは、シャーシ、アース、または適当な別の任意の共有点に対して接地することができる。
この基板はガラスなどの絶縁材料を備えることがある。別法としてこの基板は、導電性材料を備えることがある。導電性材料を備えた基板の場合、その外部表面に対して非導電性材料を付着させた後で検出器素子のアレイを配列させることがある。
今日では、X線撮像で使用される半導体フォトセンサは、アモルファス・シリコンのフォトダイオードから形成されるのが典型的である。アモルファス・シリコン・フォトダイオードは固有キャパシタンスを有する。したがって、各フォトダイオードはコンデンサのような働きをする、例えばフォトダイオードは充電電圧まで充電されることや、放電されることがある。
ディジタル検出器を用いて正確なX線画像を得るには、個々の検出器素子間の変動を補償することが必要である。例えば個々の検出器素子から少なくとも2つの別々の読み値を取得して単一のX線画像を作成することによって補償が実施されることがある。
半導体検出器によってX線画像を作成するためには以下の方法が使用されることがある。先ず、各フォトダイオードの固有キャパシタンスに従って各検出器素子が充電電圧まで充電される。次いで、ある期間Tの間だけX線源によって検出器にX線を与える。X線の照射は、検出器素子にある電荷を失わせ、したがって各フォトダイオードの両端の電圧を低下させる。X線照射後、各検出器素子は再充電を受ける。再充電の間に、各検出器素子に流入する電荷(あるいは、別法として電流)の量が計測される。再充電の計測値のそれぞれは、各検出器素子が検出したX線エネルギー量と各検出器素子オフセット特性を足し合わせたものを表している。換言すると、各再充電計測値は各検出器素子におけるノイズ性(noisy)信号を表している。
ノイズ/オフセットの影響を補償するためには、「暗画像」という第2の計測値を取得することがある。最初にノイズ性信号計測を実施した後に遅延を入れ、次いで再度各検出器素子を再充電することがある。再充電中に、各検出器素子内に流入する電流/電荷の量が再度計測される。再充電の計測値のそれぞれは、各検出器素子のオフセットを表している。検出器素子アレイに関するこれらの計測値の和が「暗画像」となる、というのはこの暗画像の計測値が検出器素子にX線を照射することなく取得されるためである。暗画像(第2の計測値)はノイズ性信号画像(第1の計測値)から差し引かれる。この方式により、例えば最終のX線画像内で、検出器素子の変動に由来するノイズに対する考慮が可能となる。
システムのリークを考慮に入れるために暗画像を収集する前に遅延を入れることが好ましい。この遅延期間は検出器アレイの最初の充電とノイズ性信号画像収集の間の遅延Tと同じとすることがある。この方法を用いると、画像収集の各工程は以下となる、すなわち:検出器アレイを充電する工程;アレイにX線を照射する間に期間Tにわたり遅延させる工程;ノイズ性信号画像を取得するために電荷の流れを計測しながらアレイを再充電する工程;期間Tにわたって遅延させる工程;暗画像を取得するために電荷の流れを計測しながら検出器アレイを再充電する工程、となることがある。システムのリークが期間Tにわたって実質的に反復可能な方式で起こると仮定すると、画像収集システムはシステムのリークを考慮に入れることができる。別法として、時間の経過に伴う既知のまたは想定されるシステムの電荷リークに基づいて、第2の遅延期間がTと異なる期間となるように選択されることがある。
上述した計測は高感度であり、必要とする電荷または電流量は比較的小さい。この計測の確度は、様々なノイズ・ファクタにより低下することがある。こうしたノイズ・ファクタのうちの1つは静電荷に由来する電磁的干渉(EMI)である。
ディジタル式X線検出器は、従来の放射線写真フィルム/カセッテ式のイメージング・システムと比べて多くの利点を提供する。放射線写真フィルムは時間と費用がかかる現像を必要とする。フィルムは、ある物理的スペースに保管しなければならない。さらにフィルムでは、追加的な画像を作成するには物理的な変更が必要となる。
これらの欠点やその他の欠点にも関わらず、放射線写真フィルムによる検出体は、従来技術のディジタル式X線検出器と比べて依然として少なくとも1つの重要な利点を有している。フィルムベースの検出体は画質に大きな損失を与えることなく動的な機械荷重を受け容れることができる。これに対して従来技術のディジタル式X線検出器は、機械荷重をシフトさせた後に安定化させるまでに比較的長い時間がかかる。安定化の間では、ディジタル式イメージング・システムが作成する画像は劣化している。加わる力が変化するごとに、正確な画像を提供するためにシステムを再度安定化させなければならない。
ディジタル式X線検出器が脱安定化状態となる原因の1つは静電気である。検出器に対する機械荷重が変動すると、検出器のガラスプレートの底側表面が吸収層など検出器の別の材料と擦り合わされる。摩擦や接触があると、非消費性であるガラスの内部表面上に静電気が蓄積する。例えば吸収層は絶縁性が低く、金属製ベースなど検出器の導電性ベースに静電荷が迅速に放電されるのを妨げる。電荷がガラスプレートからベースへゆっくりと放電されるのに伴って、システムの電圧及び電界が変化する。半導体検出器素子及び計測システムは、これら変化する電圧や電界に影響を受けやすいことがある。静電荷のこの低速の消費は、計測過程における誤差やノイズの重大な発生源となることがある。静電荷の消費が低速であるために、X線ノイズ性信号計測値と暗画像計測値の両方の確度が低下することがある。
したがって、動的な機械荷重下で迅速に安定化することができるディジタル式X線検出器システムが必要とされている。さらに、静電荷を消費して画質を改良することができるディジタル式X線検出器システムが必要とされている。
本発明のある種の実施形態は、半導体X線検出器の安定化を改良するための方法、システム及び装置を提供する。一実施形態では、X線を検出するための方法は、外部表面と内部表面の両者を含んだ最上層を備えた半導体X線検出器を提供することを含む。この内部表面は実質的に電気非消費性である。本方法はさらに、最上層の内部表面に隣接して消費層を設けることを含む。さらに本方法は、内部表面上に蓄積された電荷の少なくとも一部分を消費層を通じて放電することを含む。
一実施形態では、そのX線の検出方法はさらに、複数の半導体X線検出器素子を提供することを含む。各検出器素子は1つの電圧と1つのコンデンサを備える。このコンデンサは1つの充電ポテンシャルを有する。
別の実施形態では、そのX線の検出方法はさらに、複数の検出器素子の少なくとも一部分の電圧を安定化することを含む。追加的な実施形態では、本方法は、各検出器素子コンデンサを当該コンデンサの充電ポテンシャルのかなりの部分まで充電するために使用される電荷量を計測することを含む。
本方法の一実施形態では、その最上層はガラスを含む。別の実施形態では、その吸収層はビニールを含む。一実施形態では、そのX線の検出方法はさらに、被検体を少なくとも部分的に最上層の外部表面上に位置決めすることを含む。一実施形態では、本方法はさらに、被検体を透過させたX線を複数のX線検出器素子の少なくとも一部分に向けて導くことを含む。
別の実施形態では、その消費層は酸化インジウム・スズを含む。さらに別の実施形態では、その消費層は実質的に不透明な材料を含む。
一実施形態では、X線を検出するためのシステムは、外部表面と内部表面を有する最上層を含む。この内部表面は実質的に電気非消費性である。本システムはさらに、最上層の内部表面に隣接して電気接地経路及び電気消費層を含む。この電気消費層は、電気非消費層の内部表面から電気接地経路への静電荷の放電を容易にすることができる。
一実施形態では、そのX線検出システムはさらに、最上層の外部表面上に位置決めされた複数のX線検出器素子を含む。X線検出器素子のそれぞれは少なくとも1つの電圧を有する。別の実施形態では、その電気消費層は、X線検出器素子の少なくとも一部分の少なくとも1つの電圧を実質的に安定化することが可能である。さらに別の実施形態では、そのX線検出システムはさらに、電気消費層と電気接地経路の間に配置された吸収層含む。
一実施形態では、X線検出器装置は、内部表面と外部表面を有する最上層を含む。この内部表面は実質的に電気非消費性である。本装置は最上層の外部表面上に配置させた複数の半導体X線検出器素子を含む。本装置はさらに、電気接地経路を備えたベースを含む。本装置はさらに、最上層の内部表面とベースの間に配置された消費層を含む。
一実施形態では、その装置はさらに、最上層の内部表面とベースの間に配置された実質的に不透明な層を含む。別の実施形態では、そのX線検出器装置の実質的に不透明な層は、実質的に非導電性の材料を含む。別の実施形態では、その実質的に不透明な層はビニールを含む。
さらに別の実施形態では、その最上層はガラスを含む。一実施形態では、その複数の半導体X線検出器素子のそれぞれが1つのフォトダイオードを含む。さらに別の実施形態では、その装置は、半導体X線検出器素子のそれぞれの内部に流入する電荷量を計測することが可能な少なくとも1つの電荷計測器を含む。
図1を見ると、ディジタル式X線検出器100の一実施形態を表している。検出器100は、非消費層102、吸収層120及びベース130を有する。非消費層は外部表面108及び内部表面109を有する。非消費層102は静電荷の消費性が低い。非消費層102は、例えばガラスを含むことがある。非消費層102はその外部表面108上にX線検出器素子106のアレイ104を有する。
各検出器素子106は、X線エネルギーを光エネルギーに変換する1つのシンチレータと、1つのフォトセンサと、を含む。非消費層109の内部表面上において、X線検出中に検出器素子106のアレイ104が発生させた熱及び迷光を吸収層120によって吸収している。一例として、その吸収層120は暗色のビニールや黒色のビニールなどのビニール材料を含むことがある。
検出器素子106のアレイ104は、走査線及び読み取り線140によってX線イメージング・システム150に接続されている。X線イメージング・システム150は、各検出器素子106を再充電してX線画像を作成するために電荷または電流の量を計測する。X線イメージング・システム150はさらに、撮像過程前または撮像過程中における検出器素子106の条件付けを支援することがある。
非消費層109の内部表面と吸収層120の間に消費層110が配置されている。吸収層120を支持してベース130がある。このベース130は、少なくともその一部が、電気の良導体である共に、シャーシ接地、アース接地、あるいは受容可能な別の任意の共通点に接続させることができる。しかし吸収層120は、電気の不良導体である。したがって、消費層110がなければ、非消費層109の内部表面上に静電荷が蓄積することがある。消費層110は非消費層109の内部表面上に蓄積する静電荷を低下させるために設けられている。
静電荷は、その材料がある種の相補的材料と接触状態になったときに幾つかの材料上に蓄積する。この現象のことを摩擦電気効果と呼ぶ。この摩擦電気効果はある種の相補的材料を互いに擦り合わせて摩擦を生じさせたときに強化される。例えばガラスとビニールは、摩擦電気効果によって静電蓄積を生成させることが知られている2つの相補的材料である。
したがって、非消費層109の内部表面と相補的材料の間に接触があると、非消費層109の内部表面上に静電荷が蓄積されることがある。こうした相補的材料の1つは例えば、吸収層120である。非消費層109の内側と相補的材料の間に擦り合わせすなわち摩擦が存在すると、静電荷蓄積が強化されることがある。接触すなわち摩擦は、X線検出器100上において機械的な力のシフトが生じた任意の時点で発生することがある。例えば接触すなわち摩擦は、撮像対象をX線検出器100上に配置させたときに、あるいは被検体をX線検出器100から取り除くときに発生することがある。さらに接触すなわち摩擦は、ヒトなどの撮像対象をX線検出器100の上に置きながら移動させるときに発生することがある。
したがって、静電荷の発生及び蓄積を低下させるために消費層110が設けられることがある。消費層110は、相補的材料(吸収層120など)と非消費層109の内部表面との間における接触や摩擦の確率を低下させることがある。さらにこの消費層110は、非消費層109の内部表面上の蓄積した電荷の消費を容易にすることがある。消費層110が蓄積した静電気の非消費層109の内部表面からの放電を容易にする能力は、少なくともその一部が、消費層110と非消費層109の内部表面との間の接触表面積の大きさに依存する。好ましい一実施形態では、その消費層110は、消費層110と非消費層109の内部表面との間の接触表面積を改良するように非消費層109の内部表面に付着させている。
消費層110は、酸化インジウム・スズ、導電ペイント、導電性フォイル、導電性メッシュ、導電性繊維、静電気消費性ペイント、あるいは導電性や消費性の別の任意の材料など、様々な物質を含むことがある。したがって、本出願で使用する場合の「消費性(dissipative)」という用語は例えば、消費性材料(表面抵抗率が10Ω/sqと1012Ω/sqの間の材料)、並びに導電性材料(表面抵抗率が10Ω/sq未満の材料)を含む。消費層110は、非消費層109の内部表面と別の構成部分とすることや該内部表面に付着させることがあり、あるいは吸収層120に付着させることや該吸収層の一部分とすることがある。消費層は、自動式噴霧器、スクイジー、ペイント・ブラシャー、シルク・スクリーン、あるいはスパッターによるなど様々なコーティング法によって、非消費層109または吸収層120に付着させることがある。静電的消費は当技術分野でよく知られており、またディジタル式X線検出器100から静電荷を放電させるためには多くの導電性または消費性の材料が適当となり得る。さらに、導電性または消費性材料はよく知られる様々な方法によって提供または付着させることができる。
一実施形態では、その消費層110は不透明材料または実質的に不透明な材料を備えることがある。実質的に不透明な消費層110はX線撮像中に発生した熱及び光を吸収することを可能とさせることがある。この実施形態では、消費層110が熱及び光を適正に吸収していれば、吸収層120を含む必要がない。一例として、消費層110は暗色の静電気消費性ペイントを備えることや、暗色の酸化インジウム・スズ材料を備えることがある。
図2は、本発明の一実施形態に従って使用されるX線の検出方法を表した流れ図を示している。工程210では、フォトダイオードが充電ポテンシャルまで充電される。工程220では、撮像対象をX線検出器100上に配置させる。一実施形態では、工程220を工程210の前に実施することや、工程220が省略されることがある。
工程230では、フォトダイオード電圧の安定化のために静電荷が放電される。一実施形態では、工程230は任意の時点で実施される。例えば、工程230は周期的に実施される。一実施形態では、工程230はディジタル式X線イメージング・システムの動作の全体にわたって実施される。
工程240では、検出器及び撮像対象にX線が照射される。一実施形態では、工程240を省略することがある。別の実施形態では、工程240中にX線照射が実施されないが、待機時間Tは依然として実施することがある。工程240は期間Tにわたって継続する。Tは任意の時間長とすることができる。一実施形態では、Tは例えば500msであるが、Tは可変とすることができる。
次いで工程250で、フォトダイオードが充電ポテンシャルまで再充電される。フォトダイオードを再充電している間に、工程260において各フォトダイオード内に流入する電荷/電流の量が計測される。工程260で得られた計測値の和はノイズ性信号を示す。工程270では、遅延を生じさせる。この遅延は任意の時間長とすることができる。一実施形態では、工程270の遅延は、工程240の期間Tと同じである。別の実施形態では、工程270の遅延は、工程240の期間Tの一部分である。一実施形態では、この遅延時間は例えば500msであるが、この遅延時間は可変とすることができる。工程240、250、260及び270のうちの幾つかまたはすべての工程は任意の回数だけ反復されることがある。さらに、工程240、250、260及び270のうちの幾つかの工程は、反復のうちの幾つかまたはすべてについて省略されることがある。一実施形態では、工程240、250、260及び270は少なくとも2回反復される。
工程280では、フォトダイオードが充電ポテンシャルまで再充電される。工程280中に各フォトダイオードに流入する電荷/電流の量が工程290において計測される。工程290で得られた計測値の和は暗画像を示す。工程280及び290は任意の回数だけ反復されることがあり、また任意選択では、追加的な遅延期間(工程270)を導入することがある。さらに、工程290は工程280と同時に実施されることがある。一実施形態では、工程270、280及び290は少なくとも2回反復される。
図3aは、消費層110をもたないX線検出器から取得した画像を表している。図3aの画像は、検出器から4kg(8.8lb)の重量だけ荷重軽減したあと16秒後に収集したものである。図3aの画像は、少なくとも2つの別々の計測値を組み合わせたもの(第1の計測値から第2の計測値を差し引いたもの)である。図3aの作成の際にはX線源を使用していない。第1と第2の両方の計測値が「暗画像」となる。理想的には、これら第1と第2の暗画像は等価とし、ヌル画像が得られるようにすべきである。しかし、図3aはかなりの歪みを示している。これらの歪みは第1の計測値が第2の計測値と等しくないために生じている。
図3bは、消費層110を備えたX線検出器から取得した画像を表している。図3bの画像は検出器から22.7kg(50lb)の重量だけ荷重軽減したあと0.5秒後に収集したものである。図3bの画像を取得するために使用される方法は図3aで使用した方法と同じ(すなわち、2つの暗画像の減算)である。
22.7kgを荷重軽減して500ms後に作成した図3bの画像を、4kgの重量を荷重軽減して16秒後に作成した図3aの画像と比較してみる。図3bでは、目に見える歪みはほとんどない。第1と第2の計測値は実質的に等しく、得られる画像は実質的にヌル画像である。22.7kgの重量を荷重軽減してわずか500ms後には、検出器は実質的に安定化状態となる。これに対して図3aは、4kgの重量を荷重軽減して16秒後においてかなりの歪みを示している。荷重の動的シフトに関しては、消費層110を備えないX線検出器と比べて消費層110を備えたX線検出器はより効率よく安定化する。
したがって、ある種の実施形態は、動的な機械荷重または力を受ける可能性がある半導体X線検出器の安定化を改良を提供することができる。ある種の実施形態は、蓄積した静電荷の半導体X線検出器からの放電を容易にする。ある種の実施形態は、取得したX線画像内の半導体X線検出器に関する歪みの低下を容易にする。したがって、ある種の実施形態は、撮像対象をX線検出器上に配置したときの半導体X線検出器内でのX線撮像の改良を容易にする。
本発明についてある種の実施形態を参照しながら記載してきたが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく様々な変更が実施される得ること並びに等価物による代替がなされ得ることを理解されよう。さらに、本発明の範囲を逸脱することなく、具体的な状況や材料を本発明の教示に適応させるように多くの修正を実施することができる。したがって、開示したこれら具体的な実施形態に本発明を限定しようと意図しておらず、むしろ本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨域内に属するすべての実施形態を含むように意図している。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本発明の一実施形態によるX線を検出する装置を表した図である。 本発明の一実施形態によるX線の検出方法の流れ図である。 消費層をもたないX線検出器から取得した画像である。 消費層を備えたX線検出器から取得した画像である。
符号の説明
100 ディジタル式X線検出器
102 非消費層
104 検出器素子アレイ
106 検出器素子
108 外部表面
109 内部表面
110 消費層
120 吸収層
130 ベース
140 走査線、読み取り線
150 X線イメージング・システム

Claims (10)

  1. X線を検出するための方法(200)であって、
    外部表面(108)及び内部表面(109)を含む最上層(102)を有する半導体X線検出器(100)を提供する工程であって、該最上層(102)の該内部表面(109)は実質的に電気非消費性である提供工程と、
    前記最上層(102)の前記内部表面(109)に隣接して消費層(110)を提供する工程と、
    前記最上層(102)の前記内部表面(109)上に蓄えられた電荷の少なくとも一部分を前記消費層(110)を介して放電させる工程と、
    を含む方法。
  2. 吸収層(120)を提供する工程をさらに含む請求項1に記載の方法(200)。
  3. 前記吸収層(102)はビニールを含む、請求項2に記載の方法(200)。
  4. 被検体を少なくとも部分的に前記最上層(102)の前記外部表面(108)上に位置決めし、該被検体を通過して該外部表面(108)に向かうようにX線を導く工程をさらに含む請求項1に記載の方法(200)。
  5. 前記消費層(110)は実質的に不透明な材料を含む、請求項1に記載の方法(200)。
  6. 前記消費層(110)は酸化インジウム・スズを含む、請求項1に記載の方法(200)。
  7. X線を検出するためのシステム(100)であって、
    外部表面(108)及び内部表面(109)を有する最上層(102)であって、該最上層(102)の該内部表面(109)は実質的に電気非消費性である最上層(102)と、
    電気接地経路と、
    前記最上層(102)の前記内部表面(109)に隣接させた、前記最上層(102)の前記内部表面(109)から前記電気接地経路までの静電荷の放電を容易にすることが可能な電気消費層(110)と、
    を備えるシステム(100)。
  8. 前記最上層(102)の前記外部表面(108)上に位置決めされたその各々が少なくとも1つの電圧を含んだ複数のX線検出器素子(104、106)をさらに備える請求項7に記載のシステム(100)。
  9. 前記電気消費層(110)はさらに前記複数のX線検出器素子(104、106)の少なくとも一部分の前記少なくとも1つの電圧を実質的に安定化することが可能である、請求項7に記載のシステム(100)。
  10. 前記電気消費層(110)と前記電気接地経路の間に配置された吸収層(120)をさらに備える請求項7に記載のシステム(100)。
JP2006042172A 2005-02-22 2006-02-20 半導体x線検出器の安定化を改良するためのシステム、方法及び装置 Active JP5041708B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/063,909 2005-02-22
US11/063,909 US7315026B2 (en) 2005-02-22 2005-02-22 System, method and apparatus for improving stabilization in solid state x-ray detectors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006234812A true JP2006234812A (ja) 2006-09-07
JP5041708B2 JP5041708B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=36911703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006042172A Active JP5041708B2 (ja) 2005-02-22 2006-02-20 半導体x線検出器の安定化を改良するためのシステム、方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7315026B2 (ja)
JP (1) JP5041708B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080078938A1 (en) * 2006-10-02 2008-04-03 General Electric Company X-ray detector
KR102659426B1 (ko) * 2018-12-27 2024-04-19 엘지디스플레이 주식회사 디지털 엑스레이 검출기
EP4111237A4 (en) 2020-02-26 2023-11-01 Shenzhen Xpectvision Technology Co., Ltd. SEMICONDUCTOR RADIATION DETECTOR

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003209232A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 固体検出器
JP2003303945A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Canon Inc 光電変換装置及びそれを用いた放射線検出システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4127444B2 (ja) * 1999-03-30 2008-07-30 富士フイルム株式会社 放射線固体検出器
US7581885B2 (en) * 2004-11-24 2009-09-01 General Electric Company Method and system of aligning x-ray detector for data acquisition

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003209232A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Fuji Photo Film Co Ltd 固体検出器
JP2003303945A (ja) * 2002-04-09 2003-10-24 Canon Inc 光電変換装置及びそれを用いた放射線検出システム

Also Published As

Publication number Publication date
US7315026B2 (en) 2008-01-01
JP5041708B2 (ja) 2012-10-03
US20060186343A1 (en) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3298772B1 (en) Radiation imaging apparatus and radiation imaging system
Zhao et al. Digital radiology using active matrix readout of amorphous selenium: Construction and evaluation of a prototype real‐time detector
CN101584203B (zh) 用于多帧获取的成像阵列
EP2538244B1 (en) Data acquisition
US4961209A (en) System for measuring the charge distribution on a photoreceptor surface
JP5566569B2 (ja) トモシンセシス及びスタチックイメージング用の非晶質セレンフラットパネルx線イメージャ
Maolinbay et al. Additive noise properties of active matrix flat‐panel imagers
JP6924755B2 (ja) 光子計数放射線検出器、撮像システム、およびスペクトル放射線検出方法
US20160170039A1 (en) Adaptive persistent current compensation for photon counting detectors
JP5811653B2 (ja) 放射線画像撮影装置
JP2007199065A (ja) トモシンセシス及びスタチックイメージング用の非晶質セレンフラットパネルx線イメージャ
JP2002528889A (ja) 遮蔽電極付き直接放射線線撮影イメージングパネル
JP5041708B2 (ja) 半導体x線検出器の安定化を改良するためのシステム、方法及び装置
Kim et al. Noise power spectrum of the fixed pattern noise in digital radiography detectors
KR20160047314A (ko) 방사선 검출기 및 방사선 검출기 구동 방법
US20080078938A1 (en) X-ray detector
JP4246090B2 (ja) 信号検出方法および装置並びに放射線画像信号検出方法およびシステム
Wronski et al. Direct‐conversion flat‐panel imager with avalanche gain: Feasibility investigation for HARP‐AMFPI
KR101146306B1 (ko) 방사선 검출 장치 및 방사선 검출 방법
US11307312B2 (en) Image acquisition
JP3723002B2 (ja) 放射線画像読取方法および装置、並びにそれに使用する放射線固体検出器
JP7135941B2 (ja) 放射線撮影装置
Kim et al. Industrial X-ray imaging based on scintillators and CMOS APS array: direct X-ray irradiation effects
Camlica Device architectures for improved temporal response with amorphous selenium radiation detectors
KR20160147147A (ko) 엑스선 영상 촬영 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101228

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5041708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250