JP2006233552A - 防水扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】 防水扉本体の重量に拘わらず水平姿勢と起立姿勢とにわたり容易に姿勢変化させ得る防水扉を提供することを目的とする。
【解決手段】 下部21が通路5側にヒンジ22にて結合されて、防水するときの起立姿勢と非防水時に通路5を覆う水平姿勢とにわたり揺動可変な防水扉本体20と、この防水扉本体20を揺動させるに要する開閉力を軽減する補助力を防水扉本体20に付与するアシスト手段としてのねじりコイルばね23とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば出入口等の開口を有する建造物の内側に、開口から水が侵入することを防ぐための防水扉に関し、建造物の外側だけでなく内側にも設置することが可能な防水扉に関するものである。
上述した防水扉として、従来、2枚重ねの板材の片側にヒンジを設けてL字状に広げ、それを防水箇所に設置する構成のものが知られている(特許文献1参照)。
特開2001−140235号
ところで、上記防水扉は、軽量で運搬・保管が容易に行い得るように構成されているため、後側に支えがあるような車庫等のシャッター前に設置することを要し、設置箇所に制限があり、開口部の下部を防水する用途には用いることが困難である。
そこで、防水扉を鋼材等の強度が高いもので構成し、それを防水すべき開口近傍に水平姿勢と起立姿勢とにわたり揺動可能に設けることが考えられるが、その重い防水扉を水平姿勢から起立姿勢へと容易に持ち上げることが難しいという難点がある。
本発明は、防水扉本体の重量に拘わらず水平姿勢と起立姿勢とにわたり容易に姿勢変化させ得る防水扉を提供することを目的とする。
本発明の請求項1の防水扉は、下部が通路側にヒンジ結合されて、防水するときの起立姿勢と非防水時に該通路を覆う水平姿勢とにわたり揺動可変な防水扉本体と、この防水扉本体を揺動させるに要する開閉力を軽減する補助力を防水扉本体に付与するアシスト手段としてのばね部材とを具備することを特徴とする。
本発明の請求項2の防水扉は、請求項1に記載の防水扉において、前記ばね部材に、ねじりコイルばねが用いられていることを特徴とする。
本発明の請求項3の防水扉は、請求項1又は2に記載の防水扉において、更に、前記防水扉本体を前記水平姿勢に閉めるときにその閉める方向とは逆方向の緩衝力を防水扉本体に付与するダンパを備えることを特徴とする。
本発明の請求項4の防水扉は、請求項1乃至3のいずれかに記載の防水扉において、水平姿勢の前記防水扉本体における下面側の上部に、外側に引き出し可能に設けられた取手を有することを特徴とする。
本発明の請求項5の防水扉は、請求項1乃至4のいずれかに記載の防水扉において、水平姿勢の前記防水扉本体の下面側に、防水扉本体を起立姿勢に保持する支持手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項6の防水扉は、請求項1乃至5のいずれかに記載の防水扉において、前記防水扉本体が、出入口等の開口を有する建造物の開口下部を塞ぐために用いられ、該防水扉本体の水平方向の幅寸法が、上記開口の幅寸法に応じて規定されているとともに、該開口の床面とこれに繋がる2側面にコの字状の当接部材が設けられ、この当接部材が起立姿勢の防水扉本体の底部及び両側部に当接する構成となっていることを特徴とする。
本発明の請求項7の防水扉は、請求項6に記載の防水扉において、前記当接部材の両上端部に、起立姿勢の前記防水扉本体の上部に係止されて防水扉本体を当接部材との間で防水状態に保持する第1ロック手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項8の防水扉は、請求項1乃至7のいずれかに記載の防水扉において、前記当接部材は、前記防水扉本体が当接することにより撓み変形して該防水扉本体との間での水密状態を確保する弾性シール部材を有することを特徴とする。
本発明の請求項9の防水扉は、請求項1乃至8のいずれかに記載の防水扉において、水平姿勢の前記防水扉本体の下方には、該防水扉本体により覆われる空洞部が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項10の防水扉は、請求項9に記載の防水扉において、前記空洞部に隣接して第2空洞部が設けられ、その第2空洞部に前記防水扉本体を水平姿勢にロックする第2ロック手段が配置され、かつ第2空洞部が蓋で覆われているとともに上記第2ロック手段の操作部の上方の蓋部分が開閉可能になっていることを特徴とする。
本発明による場合には、アシスト手段としてのばね部材が、防水扉本体に、水平姿勢と起立姿勢とにわたる揺動変化に要する開閉力を軽減する補助力を付与するので、防水扉本体を鋼材等の重量体で形成していても、防水扉本体を容易に揺動させ得る。このとき、上記補助力は防水扉本体の重量に対応して決定すればよい。また、ばね部材を用いるので、電動モータをアシスト手段とした場合のように防水扉を使用するという非常時に対応不可となることがなく、また電力系の防水を考慮する必要もなく便利である。
上記ばね部材としては、請求項2のようにねじりコイルばねを用いるのが好ましい。その理由は、ねじりコイルばねを用いる場合は、防水扉本体の下部の下側部分にねじりコイルばねを配置させ得、水平姿勢の防水扉本体の下側において他の部材を収納させることが可能なスペースを確保することができる。
請求項3の発明による場合には、防水扉本体を水平姿勢に閉めるとき、ダンパが、その閉める方向とは逆方向の緩衝力を防水扉本体に付与するので、緩やかに閉めることが可能となる。
請求項4の発明による場合には、取手を外側に引き出して持ち上げに用いることで、ヒンジから取手までの距離を長くさせ得、これにより開閉力を小さくすることが可能となる。
請求項5の発明による場合には、起立姿勢にした防水扉本体を支持手段が倒れないように起立姿勢に保持することができる。
請求項6の発明による場合には、防水扉本体を水平姿勢から起立姿勢に揺動させていくと、建造物の開口下部に設けたコの字状の当接部材に防水扉本体の所定部分(下部及び両側部)が当接し、防水状態を作り出すことが可能になる。
請求項7の発明による場合には、上記起立状態となった防水扉本体の上部に、当接部材の両上端部に設けた第1ロック手段を係止することで、支持手段に加えて第1ロック手段によっても防水扉本体の起立姿勢維持が行われる。その結果、防水扉本体の下面側でも上面側でも防水することが可能となる。詳述すると、防水扉本体の下面側を、水を受ける防水面として使用する場合は、防水扉本体が水圧で当接部材へ押し付けられるので、支持手段だけでも倒れない状態とされる。一方、防水扉本体の上面側を防水面として使用する場合は、防水扉本体が水圧で当接部材から離れて水平姿勢に戻されるように押されるため、支持手段だけでは倒れる虞があるが、第1ロック手段が防水扉本体を起立姿勢に確実に維持する。このように防水扉本体の下面側でも上面側でも防水することができるので、建造物の開口の前側が狭く、本発明の防水扉の設置が困難な場合には、開口よりも建造物内側に設置して防水することが可能となる。また、第1ロック手段を併用するときは、支持手段として簡単な機構のものの使用が可能となる。
請求項8の発明による場合には、弾性シール部材が撓み変形して防水扉本体との間での水密状態が確保される。
請求項9の発明による場合には、水平姿勢の防水扉本体の下方に空洞部が設けられているので、防水扉本体の下面側に設けられた部材、例えばばね手段やダンパ、取手、支持手段などが邪魔にならないように空洞部内に入れ込むことができる。
請求項10の発明による場合には、第2ロック手段が、防水扉本体を水平姿勢にロックするので、防水扉本体の閉状態を確実に維持させ得、また、第2ロック手段の操作部は開閉可能な蓋部分を開けることで操作することができ、更にその第2ロック手段が蓋の下側に隠れるので、邪魔にならずしかも美観に優れる。
以下に、本発明を具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る防水扉を示す平面図であり、図2はその防水扉の内部構造を示す平面図、図3は図2におけるA−A線による断面図、図4は図3のB−B線による断面図、図5は図3のC−C線による断面図である。なお、図1には防水扉本体を水平姿勢として表し、図2では防水扉本体を起立姿勢として表している。
この防水扉1は、図示例では建造物2の出入口である開口3の下部を防水するようになっていて、建造物2の前側の道路4であって開口3から人等が出入りする通路5上に配置されている。また、この防水扉1は、開口3側から外側に向かって、取り外し可能な細長い外形のグレーティング10、防水用の矩形状の防水扉本体20が順に設けられ、防水扉本体20の外側には中央部に開閉可能な矩形状の蓋12が設けられ、その蓋12の建造物2に沿った両側には固定された矩形状の蓋13が設けられている。これらグレーティング10、防水扉本体20及び蓋12、13は、本実施形態では全て鋼材により作製されているが、これらで支える必要のある重量によっては、他の材料、例えば硬質樹脂等を用いることができる。なお、図1中の6は、開口3に設けられた左右両開きの開閉扉である。
グレーティング10と防水扉本体20の下には、これらで丁度覆われる平面視矩形状の空洞部14が設けられ、蓋12と2つの蓋13の下には、これらで丁度覆われる平面視で細長い形状の第2空洞部15が設けられている。これら空洞部14、15は同じ深さに形成され、これら空洞部14、15の間には、仕切部材16が設けられている。
防水扉本体20は、図4に示すように水平姿勢(二点鎖線で示す)と起立姿勢(実線で示す)とにわたり揺動可能なもので、起立姿勢のときに下側となる下部21が通路5に複数、例えば図示例では8個のヒンジ22を介して結合されている。各ヒンジ22は、防水扉本体20の下面に取付けられた取付部22aと、空洞部14の底面に取付けられた取付部22bとを有し、隣合う2つのヒンジ22は、両取付部22a及び22bにそれぞれ設けた貫通孔に連結棒22cを挿通させることで、連結されている。つまり、連結棒22cは、この図示例では4本設けられている。
そして、この防水扉本体20を、空洞部14を塞ぐ水平姿勢から起立姿勢へ揺動させて開けると、空洞部14が露出するとともに防水状態となる。一方、防水扉本体20を防水状態の起立姿勢から水平姿勢へ揺動させて閉めると、防水扉本体20はその上面が通路5と面一となった状態で空洞部14を塞ぎ、通路5を覆う非防水状態となる。なお、本実施形態の防水扉本体20は、開口3から人が出入りする箇所に設けられるため、上面にタイル20bが貼られているが、車等の車両が走行する箇所の場合には、より厚い鋼板が用いられる。なお、蓋12、13の上にもタイル20bが貼着されている。
この防水扉本体20の下面(水平姿勢における空洞部3の面)には、アシスト手段としてのばね部材、図示例では8つのねじりコイルばね23と、2つの支持手段24と、1つのダンパ25と、2つの取手31とが設けられている。なお、これらねじりコイルばね23、支持手段24、ダンパ25及び取手31の個数及び配置位置は適宜変更可能である。
ねじりコイルばね23は、上記防水扉本体20を揺動させるに要する開閉力を軽減する補助力を防水扉本体20に付与するもので、一方の端23aを防水扉本体20側に、他方の端23bを空洞部14の底面側に固定されている。詳細には、図6に示すように、防水扉本体20の下面に固定したばね止め部材26に形成したばね止め孔26aに一方の端23aを挿入することで固定され、取付部22bに形成したばね止め孔22dに他方の端23bを挿入することで固定されている。上記ばね止め孔26aには、隣のねじりコイルばね23の一方の端23aが反対側に挿入される。
このねじりコイルばね23による前記補助力は、防水扉本体20に水平姿勢から起立姿勢へ向けて起き上がるように設定され、例えば、防水扉本体20の下端を通路5から3〜5cm程度浮き上がらせ、この状態で人が防水扉本体20の上に載ると、その重量により防水扉本体20が水平姿勢に閉まるように設定されている。また、上記補助力は、防水扉本体20を起立姿勢にするまで作用するようにすることが開閉力を軽減させる点で好ましいが、防水扉本体20の重量によっては開閉途中まで作用するようにし、後は人力のみで起立姿勢に起こすように設定してもよい。なお、ねじりコイルばね23による補助力(ねじり弾性力)を受けた状態で、防水扉本体20を開閉させる力としては、例えば20〜30kgとなるようにされる。
上記取手31は、防水扉本体20に水平姿勢から起立姿勢へ向けて起き上げる際に把持するもので、図3に示すように中央から少し左右方向に寄った位置に2つ設けられていて、2つの平行部31aの端が掴み部31bで連結されたコの字状に形成されている。そして、平行部31aは、防水扉本体20の下面に取付けられた支持片32の2箇所に設けた貫通孔(図示せず)に挿通されていて、掴み部31bを防水扉本体20の上部縁の内側から外側へと引き出し可能になっている。外側へ引き出すと、掴み部31bからヒンジ22までの長さを長くすることができ、これにより防水扉本体20を開閉させる際の開閉力を小さくすることが可能となる。防水扉本体20を水平姿勢にするときは、掴み部31bを内側へ入れ込む。
支持手段24は、図4に示すように、2本の支持片24a、24bと1つの連結部材24cとを有し、一方の支持片24aの一端が空洞部14の底面に取付けた取付部27に回動可能に支持され、一方の支持片24aの他端に前記連結部材24cが固設されている。この連結部材24cに他方の支持片24bの一端が揺動可能に支持され、かつ他方の支持片24bの他端が防水扉本体20の下面に固定した取付部28に回動可能に支持されている。よって、防水扉本体20を水平姿勢にすると2本の支持片24a、24bが重なるように折れ曲がり、防水扉本体20を起立姿勢にすると2本の支持片24a、24bが連結部材24cを挟んで180゜に開いて直線状態になる。そして、直線状態になったときに、連結部材24cに設けたピン取付孔24dに対し、支持片24bに設けたピン取付孔(図示せず)の位置が、一致するようになっていて、その位置が一致した連結部材24cのピン取付孔24dと支持片24bのピン取付孔(図示せず)とを通るようにピン(図示せず)を水平方向に挿入することで前記直線状態が保持され、防水扉本体20を起立姿勢に保持する。防水扉本体20を水平姿勢に戻す際は、前記ピンを抜き、防水扉本体20を倒せばよい。
ダンパ25は、例えば油圧ダンパからなり、図7の等価回路で示すように、シリンダ25aの内部に設けたピストン25bに連結したロッド25cが伸長するときに、逆止弁25dを介して圧油が流れ、ロッド25cが縮小するときに、圧油が流量調整弁25eにより流量調整された状態で流れるように構成されている。そして、ダンパ25は、図5に示すようにシリンダ25aが空洞部14の底面に取付けた取付部29に揺動可能に取付けられ、ロッド25cの先端が防水扉本体20の下面に取付けた取付部30に揺動可能に取付けられているので、防水扉本体20を水平姿勢に閉めるときにその閉める方向とは逆方向の緩衝力を防水扉本体20に付与する。
一方、建造物2の開口3の下部には、全体として正面視でコの字状をした当接部材40が設けられている。この当接部材40は、開口3の両側面3bに沿って立設された一対の支柱40aと(図1参照)、各支柱40aの前側に、平面断面がL字状をした部材をビス止めして形成された側部当接部40bと(図1参照)、両支柱40aの下側であって、空洞部14の開口3側の側面14aに設けられた底部当接部40c(図9参照)とを有する。また、側部当接部40bの内側には弾性シール部材41が設けられ、側部当接部40bの前側に形成された縦長スリット40dから弾性シール部材41の一部が前方に向けて突出している(図8参照:なお図8は左側のものを示す)。一方、底部当接部40cの前側にも、図9に示すように弾性シール部材42が設けられ、その弾性シール部材42は上部を切り欠いた状態の段付き状に形成されており、その段付き部42aに防水扉本体20の下部21の角部21aが当接するようになっている。更に、各側部当接部40bの上には、鈎形をした第1ロック手段43が設けられ、不使用時には着脱自在のカバー44で覆われている。上記第1ロック手段43は、水平軸45の回りを回動でき、カバー44を外して前側へ倒すと、起立姿勢の防水扉本体20の上部20cに上方から引っ掛けることができ、後側に回動させてカバー44を被せると外から見えない状態にすることができる。なお、上部20cは、起立姿勢の防水扉本体20の上側となる部分である。
よって、水平姿勢の防水扉本体20を起立姿勢に持ち上げていき、当接部材40に当接させ、更に防水扉本体20を前から後側へ押して弾性シール部材41、42を撓み変形させ、第1ロック手段43を防水扉本体20の上部に引っ掛けると、弾性シール部材41、42と防水扉本体20との間が水密状態になる。これにより、開口3の下部が防水状態になる。
また、前記蓋12、13で覆われた第2空洞部15の内部には、防水扉本体20を水平姿勢にロックする第2ロック手段46が配置されている。この第2ロック手段46は、図2に示すように、左右方向の中央部に設けたロック部材46aと、その左側と右側にそれぞれ設けた2つのロック部材46bと、これら3つのロック部材46a、46bに接続した棒部材46cとを有する。また、上記ロック部材46aには操作部46dが一体的に設けられており、操作部46dを左右に揺動させると、棒部材46cに接続された3つのロック部材46a、46bの全ての先端側が、操作部46dとは左右を逆にして揺動するようになっている。一方、防水扉本体20の上部の下面側には、各ロック部材46a、46bを前後方向にまっすぐなるようにしたときに、これらの先端の下側に係止される係止部、図4、5に示す例ではL字状部材20aが設けられている。また、当然のことながら、空洞部14、15の間の仕切部材16には、各ロック部材46a、46bの先端部の動きに支障がないように左右方向に長い長孔が形成されている。なお、上記係止部としては、L字状部材20aに代えて、各ロック部材46a、46bの先端が出入りする左右方向に長い長孔などでもよい。また、仕切部材16には、長孔に代えて、上側を切り欠いた凹部を形成してもよい。
このように構成された本実施形態の防水扉1の使用方法につき説明する。
先ず、防水状態にする場合を述べる。操作者は、防水扉本体20の上に載り、グレーティング10を外し、これと相前後して、開閉可能な蓋12を開けてロック部材46aの操作部46dを左右に揺動させ、非ロック状態にする。その後、操作者は、防水扉本体20の上から降りる。すると、防水扉本体20がねじりコイルばね23の弾性力により上部20cが通路5から3〜5cm程度浮き上がる。
その後、防水扉本体20の下側に収納されている取手31を引き出し、その取手31を持って防水扉本体20を引き上げる。このとき、取手31が引き出されてヒンジ22までの長さが長くなっているので、仮に防水扉本体の上部を持って引き上げる場合よりも、引き上げ力を小さくすることができ、加えて、ねじりコイルばね23の弾性力による補助力を受けるので、防水扉本体20を起立姿勢に容易に揺動させ得る。そして、防水扉本体20が起立姿勢になると、取手31から手を離すことで取手31が自重により内側に引き込む。
その後、位置が一致した連結部材24cのピン取付孔24dと支持片24bのピン取付孔(図示せず)とにピン(図示せず)を挿入し、かつカバー44を外して第1ロック手段43を起立姿勢の防水扉本体20の上部に引っ掛けると、防水扉1が防水状態になる。
次に、防水扉本体20を非使用状態にする場合は、上記ピンを外すとともに第1ロック手段43を解除し、その後、取手31を引き出し、その取手31を持って防水扉本体20を支えながら降ろしていく。このとき、ねじりコイルばね23の弾性力による補助力を受け、かつダンパ25が閉める方向とは逆方向の緩衝力を防水扉本体20に付与するので、防水扉本体20を支えながら降ろす力を軽減させ得、緩やかに閉めることが可能となる。そして、防水扉本体20が通路5の上方3〜5cmになると、ねじりコイルばね23の弾性力により通路5から浮いた状態になって停止する。その後、防水扉本体20の上に操作者が載り、操作者の体重により防水扉本体20が閉まって水平姿勢とする。続いて、ロック部材46aの操作部46dを左右に揺動させてロック状態にし、蓋12を閉める。すると、操作部46dが蓋12の下側に隠れ、これにより第2ロック手段46の全体が蓋12、13にて隠されるので、邪魔にならずしかも美観に優れる。
なお、上述した実施形態ではアシスト手段としてねじりコイルばねを用いているが、本発明はこれに限らず、他のばね部材を用いてもよい。その理由は以下の通りである。アシスト手段として、電動モータを用いる場合には防水扉を使用するという非常時に対応不可となる虞が高く、また電力系の防水を考慮する必要もある。これに対して、本発明ではアシスト手段としてばね部材を用いるので、非常時に対応不可となる虞がなく、またばね部材周りの防水を考慮する必要もなく便利である。特に、ねじりコイルばねを用いる場合は、防水扉本体の下部の下側部分にねじりコイルばねを配置させ得、水平姿勢の防水扉本体の下側において他の部材、本実施形態では支持手段24、ダンパ25及び取手31などを収納させることが可能なスペースを確保することができるからである。
また、上述した実施形態では防水扉本体20の下面側を、水を受ける防水面として用いる場合を例に挙げて説明しているが、本実施形態のように起立状態となった防水扉本体20の上部に第1ロック手段43を係止する構成を採ると、防水扉本体20の上面側を防水面として用いることができる。詳述すると、防水扉本体20の下面側を、水を受ける防水面として使用する場合は、防水扉本体20が水圧で当接部材40へ押し付けられるので、支持手段24だけでも倒れない状態とされる。一方、防水扉本体20の上面側を防水面として使用する場合は、防水扉本体20が水圧で当接部材40から離れて水平姿勢に戻されるように押されるため、支持手段24だけでは倒れる虞があるが、第1ロック手段43が防水扉本体20を起立姿勢に確実に維持する。このように防水扉本体20の下面側でも上面側でも防水することができるので、建造物2の開口3の前側が狭く、本発明の防水扉1の設置が困難な場合には、開口3よりも建造物内側に設置して防水することが可能となる。また、第1ロック手段43を併用するときは、上述した実施形態のように簡単な機構の支持手段24の使用が可能となる。
本発明の一実施形態に係る防水扉を示す平面図である。 図1の防水扉の内部構造を示す平面図である。 図2におけるA−A線による断面図である。 図3のB−B線による断面図である。 図3のC−C線による断面図である。 図1の防水扉に備わったねじりコイルばねの設置箇所近傍を示す正面図である。 図1の防水扉に備わったダンパの等価回路図である。 図1の防水扉に備わった弾性シール部材を示す平面断面図である。 図1の防水扉の右側面図である。
符号の説明
1 防水扉
2 建造物
3 開口
5 通路
12 蓋
14 空洞部
15 第2空洞部
20 防水扉本体
20c 上部
21 下部
22 ヒンジ
23 ねじりコイルばね(アシスト手段)
24 支持手段
25 ダンパ
31 取手
40 当接部材
41、42 弾性シール部材
43 第1ロック手段
46 第2ロック手段

Claims (10)

  1. 下部が通路側にヒンジ結合されて、防水するときの起立姿勢と非防水時に該通路を覆う水平姿勢とにわたり揺動可変な防水扉本体と、
    この防水扉本体を揺動させるに要する開閉力を軽減する補助力を防水扉本体に付与するアシスト手段としてのばね部材とを具備することを特徴とする防水扉。
  2. 請求項1に記載の防水扉において、
    前記ばね部材に、ねじりコイルばねが用いられていることを特徴とする防水扉。
  3. 請求項1又は2に記載の防水扉において、
    更に、前記防水扉本体を前記水平姿勢に閉めるときにその閉める方向とは逆方向の緩衝力を防水扉本体に付与するダンパを備えることを特徴とする防水扉。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の防水扉において、
    水平姿勢の前記防水扉本体における下面側の上部に、外側に引き出し可能に設けられた取手を有することを特徴とする防水扉。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の防水扉において、
    水平姿勢の前記防水扉本体の下面側に、防水扉本体を起立姿勢に保持する支持手段が設けられていることを特徴とする防水扉。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の防水扉において、
    前記防水扉本体が、出入口等の開口を有する建造物の開口下部を塞ぐために用いられ、該防水扉本体の水平方向の幅寸法が、上記開口の幅寸法に応じて規定されているとともに、該開口の床面とこれに繋がる2側面にコの字状の当接部材が設けられ、この当接部材が起立姿勢の防水扉本体の底部及び両側部に当接する構成となっていることを特徴とする防水扉。
  7. 請求項6に記載の防水扉において、
    前記当接部材の両上端部に、起立姿勢の前記防水扉本体の上部に係止されて防水扉本体を当接部材との間で防水状態に保持する第1ロック手段が設けられていることを特徴とする防水扉。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の防水扉において、
    前記当接部材は、前記防水扉本体が当接することにより撓み変形して該防水扉本体との間での水密状態を確保する弾性シール部材を有することを特徴とする防水扉。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の防水扉において、
    水平姿勢の前記防水扉本体の下方には、該防水扉本体により覆われる空洞部が設けられていることを特徴とする防水扉。
  10. 請求項9に記載の防水扉において、
    前記空洞部に隣接して第2空洞部が設けられ、その第2空洞部に前記防水扉本体を水平姿勢にロックする第2ロック手段が配置され、かつ第2空洞部が蓋で覆われているとともに上記第2ロック手段の操作部の上方の蓋部分が開閉可能になっていることを特徴とする防水扉。
JP2005048789A 2005-02-24 2005-02-24 防水扉 Pending JP2006233552A (ja)

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