本発明は、米のような粉粒状の穀物をエア搬送するのに好適なエア搬送装置であり、特に、吸引によって発生させた気流によって搬送物供給部から搬送物回収部へと搬送物を搬送するエア搬送路を備えている。そして、同エア搬送路の終端部に前記搬送物回収部の取出口に向けて搬送物の搬送方向を変更するガイドを設け、しかも、前記ガイドは、搬送物の搬送方向を変更するガイド壁に搬送方向に沿って伸延させた一対の側壁を配設した構成となっている。
従って、ガイド壁だけでは側方に広がって飛び散ってしまう搬送物を側壁でガイドして、側方に飛び散った搬送物が搬送物回収部の内壁面等に衝突して損傷を受けるのを防止することができる。しかも、このようにガイド壁だけでなく側壁によっても搬送物をガイドすることができるので、搬送物を所定方向に導くガイドのガイド力を向上させて、搬送物を確実に所定方向に導くことができる。
また、前記ガイドの基端部の断面積を搬送方向へ向けて拡大させることができ、その場合、拡大部で一旦搬送物の搬送速度を減速させた後にガイドの先端部側に搬送物を移動させることができるので、搬送物の搬送方向を変更する際にガイドと搬送物との間で生じる摩擦を緩和することができる。しかも、前記拡大部で減速された搬送物の搬送速度を、前述したようにガイドで搬送物の搬送方向を変更することによってさらに減速することができるので、充分に減速した後の搬送物をガイドから放出することができ、搬送物の損傷をより確実に防ぐことができる。
また、前記ガイドの先端部を前記取出口の直上方に位置させれば、搬送物を取出口の直上方から順に堆積させることができるので、搬送物回収部から搬送物を取り出しやすくすることができる。
また、前記搬送物回収部において、前記ガイドよりも上方に排気口を設ければ、エア搬送路から搬送物回収部内に流入した空気と搬送物のうち、空気を上方から排気する一方、搬送物を下方へ回収して、搬送物回収部の取出口に向けて空気と搬送物の流れを逆方向にすることができるので、搬送物回収部内で空気と搬送物とを確実に分離することができる。
特に、本発明に係るエア搬送装置のガイドは、搬送物を飛散させることなく所定方向に導くことができるので、例えば吸引によって搬送物をエア搬送する場合など、前記排気口から搬送物回収部の外部へと流れる気流の速度が大きくても、前記排気口から空気と共に搬送物が流出してしまうのを防止することができる。
なお、前記排気口には、同排気口から搬送物が搬送物回収部の外部に流出するのを防止する流出防止フィルタを設けることもでき、かかる構成とすれば、より確実に空気と搬送物とを分離して、搬送物の回収率をさらに向上させることができる。
さらに、前記エア搬送路に複数の搬送物回収部を設け、各搬送物回収部に上流側及び下流側の各エア搬送路との接続口をそれぞれ形成し、上流側のエア搬送路の終端部に連通する接続口に前記ガイドを設け、しかも、前記ガイドは、搬送方向を変更するために湾曲させた第1のガイドと、直管からなる筒状の第2のガイドとを備え、これら第1のガイドと第2のガイドとの間で、前記エア搬送路の終端部との接続を選択的に切り替え自在とすることができる。
すなわち、各搬送物回収部に、前記第1のガイドと、前記エア搬送路から流入した搬送物を次のエア搬送路に導く前記第2のガイドとを切替自在に配設し、これら2種類のガイドを切り替えることによって、搬送物供給部を共有しながら、実際に搬送物を受けて回収する搬送物回収部を前記複数の搬送物回収部の中で変更して、異なる場所に搬送物を選択的にエア搬送することができる。しかも、この場合も搬送物の損傷を防止することが可能である。
また、この場合、前記第1のガイドを前記上流側のエア搬送路の終端部と接続させる切り替え動作に連動して、前記下流側のエア搬送路の接続口を閉塞可能な構成とするとよい。すなわち、一の搬送物回収部を選択したときに、その下流側に位置する他の搬送物回収部に搬送物を吸引するエアが漏れることがないので効率的なエア搬送による収容が行える。
以下に、本発明に係るエア搬送装置の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に用いる図面において、白矢印は搬送物の流れを、黒矢印は空気の流れを示している。
図1は本発明に係るエア搬送装置の一実施形態であるエア搬送装置A1の全体説明図である。図示するように、本実施形態のエア搬送装置A1は、搬送物供給部1と、同搬送物供給部1から供給された搬送物aをエア搬送するエア搬送路2と、同エア搬送路2内に気流を生じさせる吸引機構16と、前記エア搬送路2に空気を供給するエア供給部3と、前記エア搬送路2を通ってエア搬送された搬送物aを受けて回収する搬送物回収部4とを具備している。
前記搬送物供給部1は、収容した搬送物aをエア搬送路2に供給する供給ホッパー5を備えており、同供給ホッパー5の下端部は、筒状に形成されたエア搬送路2の始端部2aの天壁に連通している。この連通部が前記エア搬送路2へ搬送物aを供給する搬送物供給口6となっており、同搬送物供給口6には、搬送物供給口6を開閉するためのシャッター7をスライド自在に取り付けている。
前記シャッター7は、中央に開口部を備えた平板体であり、同シャッター7がエア搬送路2の始端部2a側にスライド移動して前記開口部が搬送物供給口6と上下に重なると、搬送物供給口6は開放される。一方、シャッター7がエア搬送路2の終端部2b側にスライド移動して前記開口部が搬送物供給口6と重ならなくなると、搬送物供給口6は閉鎖される。このように、搬送物供給口6は、前記シャッター7によってその開口幅が調整されている。
前記エア搬送路2は、両端開口の筒状に形成されており、始端部2a側の端部開口は、後述するエア供給管10の出入り口8となる一方、終端部2b側の端部開口は、エア搬送されてきた搬送物aが搬送物回収部4へ流入する流入口9となる。なお、以下においては、エア搬送路2の始端部2a側を上流、終端部2b側を下流と呼ぶことにする。
エア供給部3は、前記エア搬送路2の出入り口8を通ってエア搬送路2の内外へと進退可能なエア供給管10と、同エア供給管10を進退駆動させるシリンダー11とからなり、前記エア供給管10は、先端開口の筒状に形成されており、その開口部がエア供給口12になる。また、エア供給管10の基端部に前記シリンダー11が取り付けられており、エア供給管10の周壁には外気の取込口13を設け、前記吸引機構16の例えば吸引ポンプなどを駆動させることにより外気を取り込みエア搬送路2内に気流を生じさせることができる。そして、エア供給管10は、前記エア搬送路2の内部へ進入するときには、前記エア供給口12が設けられた先端部側から進入する一方、退出するときには、前記先端部まで完全にエア搬送路2の外部へ退出するようにしている。
また、エア供給管10には前記シャッター7から伸延させた連動片7aを取り付けており、エア供給管10がエア搬送路2の終端部2b方向に進出すると、それに連動してシャッター7もエア搬送路2の終端部2b方向にスライド移動し、前述したようにその開口部が搬送物供給口6と重なる。一方、エア供給管10がエア搬送路2の始端部2a方向に後退すると、それに連動してシャッター7もエア搬送路2の始端部2a方向にスライド移動し、その開口部が搬送物供給口6と重なる位置から外れていく。このように、本実施形態では、エア供給管10とシャッター7とを連動連結させ、シャッター7の開閉に伴って前記エア供給管10が搬送物供給口6の直下方を進退移動するようにしている。
搬送物回収部4は、前記エア搬送路2の終端部2bを連通させた受容ホッパー14を備えており、同受容ホッパー14の内部には、エア搬送路2の流入口9から受容ホッパー14の内部に流入した搬送物aを下方に導いて回収する回収ガイド15を収納している。しかも、かかる回収ガイド15より上方となる受容ホッパー14の上端をなす天井部に、エア搬送路2及び受容ホッパー14の内部の空気を吸引する吸引機構16を排気管18を介して連通連設している。一方、前記受容ホッパー14の下端部には、受容ホッパー14から外部への搬送物aの取出口を設け、この取出口にロータリーバルブ17を配設している。
上記搬送物回収部4は本発明の要旨ともなる構成であり、図2及び図3を用いてさらに詳説する。図2は上記エア搬送装置A1における搬送物回収部4の説明図であり、(a)は正面断面視による説明図、(b)は側面断面視による説明図である。また、図3はエア搬送装置A1における回収ガイド15の斜視による説明図である。
図2(a)に示すように、前記受容ホッパー14には、側壁の上部位置にエア搬送路2を連通させており、このエア搬送路2の連通個所より下方となる側壁21を、受容ホッパー14の下端部に設けた前記ロータリーバルブ17に向けて傾斜させている。また、受容ホッパー14の上端部には前記排気管18と連通する排気口19を設けており、同排気口19から搬送物aが流出するのを防ぐ流出防止フィルタ20を、受容ホッパー14の内部の前記エア搬送路2の連通個所より上方に配設している。なお、以下においては、受容ホッパー14のエア搬送路2を連通させた側の傾斜状の側壁を下流側側壁21、同下流側側壁21と対向する垂直状の側壁を上流側側壁22と呼ぶ。また、図2(b)中、31はロータリーバルブ17を駆動させるモータである。
本実施形態に係る回収ガイド15は、受容ホッパー14に連通する前記エア搬送路2の終端部に一体的に連設されており、エア搬送路2に取り付けられた基端部からロータリーバルブ17の直上方に位置する先端部へと先端部側を下方に湾曲して、搬送物aの搬送経路を略直角に変更可能としている。すなわち、回収ガイド15は、図2に示すように、取出口となるロータリーバルブ17が受容ホッパー14と連通する連通部17aの開口範囲内に先端部が配置され、回収ガイド15の下方にはロータリーバルブ17に向かって斜めに傾斜した前記受容ホッパー14の下流側側壁21が配置されることとなる。
また、回収ガイド15は、搬送物aの搬送方向を水平方向から垂直方向に変更する断面視略湾状のガイド壁15aと、同ガイド壁15aの両端から弧状に延設され、搬送方向に沿って伸延する所定高さを有する一対の側壁15b,15bとから断面視円弧状の略樋状に形成されている。
かかる回収ガイド15は、円管を湾曲させてその内側部分を切欠する、あるいは円管の内側部分を切欠し、その後湾曲させるという簡単な加工で形成することができる。従って、ガイド壁15aだけでなく、耳状に形成された側壁15b,15bも備えた回収ガイド15でありながら、手間を掛けることなく低コストで作成することができる。また、このように円管を切欠することにより回収ガイド15を作成すれば、ガイド壁15aのガイド面と側壁15b,15bのガイド面とが連続した円弧状のガイド面が形成されるので、側壁15b,15bでガイドした搬送物aを前記ガイド面に沿わせながら自然にガイド壁15a側に寄せることができ、より円滑に搬送物aをガイドすることができる。
なお、ガイド壁15aと側壁15b,15bとは、上述したように互いに連続した円弧状に形成するのみならず、それぞれ平板状に形成することも可能である。
また、本実施形態の回収ガイド15は、ガイド壁15aの幅が一定で、同ガイド壁15aの両端部に連設される側壁15b,15bも互いに略平行であるが、これに限らず、ガイド壁15aの幅を搬送方向に向かって広げていって、両側壁15b,15bが搬送方向に向かって次第に離れる構造としたり、逆に、ガイド壁15aの幅を搬送方向に向かって狭めていって、両側壁15b,15bが搬送方向に向かって次第に近づく構造としたりすることもできる。
また、回収ガイド15は、前述したように先端部を取出口となるロータリーバルブ17と受容ホッパー14との連通部17aの開口範囲内に位置させているが、本実施形態では、この回収ガイド15の先端部を、特に連通部17aを上流側と下流側(図2においては右側と左側)とに二分する中央線tより下流側に位置させている。これは、回収ガイド15の先端部から放出された搬送物aが落下しながら前記回収ガイド15よりも上流側(図2において右側)に移動するのに対応したものであり、かかる構成により、搬送物aを前記中央線tを中心として上流側及び下流側に均等に堆積させることができる。
一方、回収ガイド15の基端部は、搬送方向に向かって断面積を拡大させた拡大部23としている。
本実施形態では、この拡大部23によって搬送物aの搬送速度を一旦減速させた後に、回収ガイド15に沿って搬送物aを移動させて同搬送物aの搬送方向を変更するようにしている。
したがって、ガイド壁15aの基端部の断面積を搬送方向へ向けて拡大することにより、この拡大部で搬送物aの搬送速度を減速させて回収ガイド15から放出させるので搬送物aの損傷を防ぐことができる。さらに、本実施形態では、前記拡大部で減速した後、さらに回収ガイド15では搬送物aの搬送方向を変更するので、搬送物aの搬送速度は充分に減速されることから、搬送物aの損傷をより確実に防ぐことができるのである。
なお、本実施形態では、回収ガイド15の基端部だけでなく、同回収ガイド15を連設するエア搬送路2の終端部2bも断面積が拡大した拡大部23としており、拡大部23を拡張して、より確実に搬送物aを減速させるようにしている。
本実施形態のエア搬送装置A1は上述した構成からなり、図1、図4及び図5を参照しながら本エア搬送装置A1の動作について説明する。なお、図4及び図5は搬送物回収部4での搬送物aと空気の流れを示す説明図である。
搬送物aをエア搬送する際には以下のように作動する。
エア搬送を行っていないときには、シリンダー11によりエア供給管10がエア搬送路2の外部に引き出されており、エア供給管10に連動するシャッター7もエア搬送路2の始端部2a側に移動して搬送物供給口6が閉鎖されている。
そして、図1に示すように、シリンダー11を駆動させてエア供給管10をエア搬送路2の内部に進入させると、同時にシャッター7もエア搬送路2の終端部2b側にスライド移動して搬送物供給口6が開放される。それに伴い、エア搬送路2には、前記搬送物供給口6を通って受容ホッパー14から搬送物aが供給される。
さらに、吸引機構16を駆動させてエア供給管10からエア搬送路2の内部へと空気を供給し、エア搬送路2の終端部2b方向へと向かう気流を発生させたときには、搬送物aが随時エア搬送路2の内部に供給されて、エア搬送路2の終端部2b方向へと搬送物aがエア搬送される。
一方、エア搬送先の搬送物回収部4においては、エア搬送が開始されると、図4に示すように、エア搬送路2の流入口9から回収ガイド15を通って受容ホッパー14の内部に搬送物aが流入する。このとき、エア搬送路2の終端部2b及び同終端部2bに連続する回収ガイド15の基端部は、前述したように他の部位よりも断面積が大きい拡大部23となっているので、同拡大部23を通過する際に搬送物aの搬送速度が減速され、この減速された搬送物aが回収ガイド15に沿って移動することとなる。従って、搬送物aが回収ガイド15に沿って移動するときの回収ガイド15との摩擦を緩和することができる。
しかも、このように搬送物aが回収ガイド15に沿って移動するとき、回収ガイド15は、前述したように搬送物aの搬送方向を水平方向から垂直方向へと変更するガイド壁15aだけでなく、同ガイド壁15aの両端に側壁15b,15bを備えているので、搬送物aを散らばらせることなく安定して下方に誘導することができ、散らばった搬送物aが受容ホッパー14の内壁面や回収ガイド15自体に衝突して搬送物aが損傷を受けるのを防止することができる。
さらに、回収ガイド15は、前述したようにガイド壁15aと側壁15b,15bとから断面視円弧状に形成することにより下方を開放しているので、搬送物aがエア搬送路2から回収ガイド15に移動すると、エア搬送路2においては搬送物aと共に移動してきた空気が回収ガイド15の開放部分から外方に流出し、吸引機構16によって吸引されて受容ホッパー14の上端部の排気口19から受容ホッパー14の外部へ排気される。
このように、回収ガイド15においては、空気が搬送物aと共に流れずに外方に排気されるので、前記エア搬送路2及び回収ガイド15の拡大部23で減速された搬送物aの流速をさらに減速することができる。
しかも、本実施形態では、排気口19に搬送物aの流出を防ぐ流出防止フィルタ20を設けているので、排気口19から空気が流れ出る際に、同空気と一緒に搬送物aまでもが排気口19から流れ出るのを防止することができる。
また、回収ガイド15に沿って移動した搬送物aは、前記回収ガイド15の先端部まで到達すると、回収ガイド15から放出されて下方に落下し、受容ホッパー14の下部に堆積する。このとき、回収ガイド15から落下する搬送物aは充分減速されているので、搬送物aが受容ホッパー14の内壁面に衝突して損傷を受けることがない。
また、このようにして受容ホッパー14の下部に堆積した搬送物aは、ロータリーバルブ17を介して適宜受容ホッパー14の外部へと取り出されるが、本実施形態では、回収ガイド15の先端部が搬送物aの取出口となるロータリーバルブ17の直上方に位置しているので、搬送物aが受容ホッパー14の下部に堆積する際には、ロータリーバルブ17の直上方から順に搬送物aが堆積することとなる。
しかも、回収ガイド15の下方にはロータリーバルブ17に向かって斜めに傾斜した受容ホッパー14の下流側側壁21が配置されており、搬送物aの一部が回収ガイド15の先端部に到達する前に回収ガイド15から離れて下方に落下したとしても、かかる搬送物aを前記下流側側壁21の傾斜面に沿ってロータリーバルブ17まで滑り落とすことができる。
このように、本実施形態の搬送物回収部4では、受容ホッパー14の内部に流入した搬送物aを効率よくロータリーバルブ17の直上方に集めて受容ホッパー14から搬送物aを簡単に取り出すことができる。
また、受容ホッパー14には、図5(a)に示すように、受け止めた搬送物aを収納しておくこともできる。その場合にも、回収ガイド15がガイド壁15aと側壁15b,15bとからなり下方が開放されているので、回収ガイド15の内側にまで搬送物aを堆積させることができ、より多くの搬送物aを受容ホッパー14の内部に収納することができる。そして、このような収納状態から再びエア搬送を開始する場合にも、図5(b)に示すように、受容ホッパー14から搬送物aを取り出せば、それに伴って回収ガイド15の内側に詰まっていた搬送物aが回収ガイド15の外側に移動するので、回収ガイド15の内側に搬送物aが詰まったまま残留することがなく、速やかにエア搬送を開始することができる。なお、本実施形態では、回収ガイド15を断面視円弧状に形成しているので、略水平に伸延した部分であってもその上の搬送物aは滑り落ちてしまい残存することがない。
以上説明してきたエア搬送装置A1においては、搬送物回収部4をエア搬送路2の終端部2bに一個所だけ設けているが、搬送物回収部4は、エア搬送路2の終端部2bのみならずエア搬送路2の中途部にも設けることができる。すなわち、エア搬送路2に複数の搬送物回収部4,4’を設け、各搬送物回収部4(4’)に上流側及び下流側の各エア搬送路2との接続口をそれぞれ形成し、上流側のエア搬送路2の終端部に連通する接続口に前記ガイドを設けることができる。
このエア搬送路2の中途部にも搬送物回収部4'を設けた他の実施形態に係るエア搬送装置A2について、図6〜図8を用いて説明する。なお、エア搬送装置A2は、エア搬送路2の中途部にも搬送物回収部4'を設けた点を除いては図1〜図5に示すエア搬送装置A1と構成が同じなので、エア搬送装置A1と同様の構成については説明を省略する。
図6は他の実施形態としてのエア搬送装置A2の正面断面視による説明図、図7は他の実施形態としてのエア搬送装置A2の側面断面視による説明図、図8は他の実施形態としてのエア搬送装置A2におけるガイドの斜視による説明図である。
図6に示すように、他実施形態としてのエア搬送装置A2は、エア搬送路2の中途部に複数の搬送物回収部4'を設けており、同搬送物回収部4'によってエア搬送路2が複数に分割されている。
各搬送物回収部4'には、エア搬送路2の終端部2bに設けた搬送物回収部4と同様、受容ホッパー14が設けられており、同受容ホッパー14の下流側側壁21の上部には下流側のエア搬送路2が連通する一方、上流側側壁22の上部には上流側のエア搬送路2が連通している。この受容ホッパー14の下流側側壁21に連通したエア搬送路2の開口部が、エア搬送路2から受容ホッパー14への搬送物aの流入口9となり、受容ホッパー14の上流側側壁22に連通したエア搬送路2の開口部が、受容ホッパー14からエア搬送路2への搬送物aの流出口24となる。
また、搬送物回収部4'においては、前記回収ガイド15をエア搬送路2から切り離された単体として設けると共に、同回収ガイド15の先端部を受容ホッパー14の上流側側壁22に回転自在に挿通させた回転軸25の端部に取り付けて、同回転軸25を支点として、第1のガイドとしての前記回収ガイド15が回動するようにしている。
しかも、かかる回収ガイド15には、下流側のエア搬送路2から流入した搬送物aを続く上流側のエア搬送路2に導く直管からなる第2のガイドとしての筒状の通過ガイド26を連結杆27を介して並設しており、回収ガイド15を回動させることにより通過ガイド26も回動し、エア搬送路2に接続されるガイドが前記2種類のガイド15,26の間で切り替わるようにしている。
すなわち、受容ホッパー14に連通するエア搬送路2のうち、下流側のエア搬送路2の開口部、すなわち受容ホッパー14への流入口9に回収ガイド15の基端開口部を対向させれば、エア搬送路2に回収ガイド15が接続され、逆に、前記流入口9に通過ガイド26の基端開口部を対向させれば、同時に上流側のエア搬送路2の開口部、すなわち受容ホッパー14からの流出口24に通過ガイド26の先端開口部が対向して、エア搬送路2に通過ガイド26が接続されるようにしている。
このように、本実施形態では、回収ガイド15の湾曲した形状を利用して回収ガイド15を回転軸25を介して回動自在に受容ホッパー14に取り付け、その回収ガイド15にさらに通過ガイド26を取り付けているので、前記回転軸25以外に回収ガイド15及び通過ガイド26を支持する部材を設ける必要がなく、両ガイド15,26の支持構造を簡略化することができる。
ところで、かかる2種類のガイド15,26の切り替えを行うために、回収ガイド15を取り付けた回転軸25の受容ホッパー14の外側に突出した端部には、操作レバー28を取り付けており、同操作レバー28を回動操作することによって回転軸25を回転させ、簡単にエア搬送路2に接続されるガイド15,26を切り替えることができるようにしている。なお、前記操作レバー28は、本実施形態においては手動によるものとしたが、電動により作動するようにしてもよい。
また、本実施形態では、各搬送物回収部4,4'の排気口19から伸延する排気管18は、終端部に吸引機構16を連設した主排気管29に全て合流させており、各排気管18には、主排気管29へと空気が流れるようにするか否かを切り替える切替バルブ30をそれぞれ設けている。かかる構成とすることにより、複数ある搬送物回収部4,4'のうち、実際に搬送物aの搬送先となる搬送物回収部より下流側の搬送物回収部の排気管18に対する切替バルブ30を閉状態とし、上流側の搬送物回収部の排気管18に対する切替バルブ30を開状態とすれば、搬送先となる搬送物回収部より下流側の搬送物回収部においては、受容ホッパー14の内部の空気が吸引されないようにすることができる一方、搬送先となる搬送物回収部及び同搬送物回収部より上流側の搬送物回収部においては、受容ホッパー14の内部の空気が吸引されるようにすることができる。
本実施形態のエア搬送装置A2は上述した構成からなり、搬送物aをエア搬送する際には、まず、複数の搬送物回収部4,4'のうちどの搬送物回収部を搬送物aの搬送先とするかを決定し、それに応じて各搬送物回収部のガイド15,26を切り替えると共に排気管18の切替バルブ30の開閉操作を行う。
例えば、図6においては、図中に示す2つの搬送物回収部4',4'のうち、右側の搬送物回収部4'を搬送物aの搬送先としており、この搬送先となる搬送物回収部4'においては、2種類のガイド15,26のうち回収ガイド15をエア搬送路2に接続すると共に、排気管18の切替バルブ30を開状態としている。また、図示していないが、この搬送先となる搬送物回収部4'より上流側の搬送物回収部4',4においても排気管18の切替バルブ30は開状態にしている。
一方、搬送先となる搬送物回収部4'よりも下流側となる左側の搬送物回収部4'においては、2種類のガイドのうち通過ガイド26をエア搬送路2に接続すると共に、排気管18の切替バルブ30を閉状態としている。また、ここでは、搬送先となる搬送物回収部4'よりも下流側の搬送物回収部4'を一つしか図示していないが、搬送先となる搬送物回収部4'よりも下流側の搬送物回収部4'は、いずれも図6の左側に示す搬送物回収部4'と同様にガイド15,26及び切替バルブ30が切り替えられている。
そして、前記図1〜図5に示すエア搬送装置A1と同様、シリンダー11を駆動させてエア供給管10をエア搬送路2の内部に進入させると、同時にシャッター7もエア搬送路2の終端部2b側にスライド移動し、搬送物供給口6が開放されて供給ホッパー5からエア搬送路2へと搬送物aが供給される。そして、吸引機構16を駆動させてエア搬送路2の終端部2b方向へと向かう気流を発生させると、気流と共に搬送物aがエア搬送路2の終端部2b方向へと搬送される。
一方、エア搬送路2を搬送される搬送物aは、搬送先となる搬送物回収部4'に到達するまでは、その途中に設けられた他の搬送物回収部4'を随時通過していくことになるが、このとき、搬送先となる搬送物回収部4'より下流側に設けられた搬送物回収部4'においては、図6の左側の搬送物回収部4'のように、通過ガイド26がエア搬送路2に接続されており、しかも排気管18の切替バルブ30が閉状態となって搬送物回収部4'の内部の空気が排気管18から排気されないので、下流側のエア搬送路2から受容ホッパー14の内部に流入した空気は、通過ガイド26を通って上流側のエア搬送路2に流入し、この気流と共に搬送物aも下流側のエア搬送路2から通過ガイド26を通って上流側のエア搬送路2に流入することとなる。
また、搬送先となる搬送物回収部4'に搬送物aが到達すると、かかる搬送物回収部4'においては、図6の右側の搬送物回収部4'のように、回収ガイド15がエア搬送路2に接続されており、しかも排気管18の切替バルブ30が開状態となって搬送物回収部4'の内部の空気が排気管18から排気されるので、下流側のエア搬送路2から受容ホッパー14の内部に流入した空気は、前記排気管18から排気され、前記空気と共に受容ホッパー14の内部に流入した搬送物aは、前記回収ガイド15に沿って下降して、ロータリーバルブ17の上方へと落下して回収されることとなる。
このように、本実施形態では、エア搬送路2の終端部2bに設けた搬送物回収部4の他にエア搬送路2の中途部に複数の搬送物回収部4'を設けて、かかる複数の搬送物回収部4,4'のいずれによっても搬送物aを受けて回収することができるようにしているので、状況に応じて適宜搬送物aの搬送先を変えることができる。しかも、一つ目の搬送物回収部で搬送物aを受けてその受容ホッパー14が一杯になった場合には、搬送先aの搬送先を変更して二つ目の搬送物回収部で再び搬送物aを受けるなどして、順次複数の受容ホッパー14に搬送物aを貯留していくこともでき、エア搬送装置A2全体での搬送物aの貯留能力を高めることができる。
さらなる他の実施形態として、ガイドを図9及び図10に示すような構成とすることができる。なお、図9及び図10において、図1〜図8に示した構成要素と同一のものには同一符号を示し、ここでの説明は省略する。
本実施形態に係るガイドは、上述したように、搬送物aの搬送方向を変更するために湾曲させた第1のガイド、すなわち回収ガイド15と、直管からなる筒状の第2のガイド、すなわち通過ガイド26とを備え、これら回収ガイド15と通過ガイド26との間で、前記エア搬送路2の終端部2bとの接続を選択的に切り替え自在とし、搬送物供給部1を共有しながら、所望する搬送物回収部4(4’)に、その損傷を防止しながら搬送物aを選択的に収容することができるようにしたものにおいて、前記回収ガイド15を前記上流側のエア搬送路2の終端部2bと接続させる切り替え動作に連動して、前記下流側のエア搬送路2の接続口を閉塞可能としたものである。ここで、前記接続口は、受容ホッパー14の上流側側壁22に連通したエア搬送路2の開口部のことであり、前述したように受容ホッパー14からエア搬送路2への搬送物aの流出口24を指すものである。
より具体的な構成について説明すると、図9に示すように、通過ガイド26の終端開口26aに、前記流出口24を閉塞可能な領域を有する閉塞板40の一端を連設したもので、上流側のエア搬送路2と回収ガイド15とが連通しているときには、図9(a)に示すように、前記閉塞板40が流出口24を閉塞するようにしている。従って、例えば図6に示した搬送物回収部4’に本実施形態に係るガイドを配設した場合、前記閉塞板40が流出口24を閉塞している状態で吸引機構16を作動させると、受容ホッパー14内の空気が流出口24を介して外部に漏れることがなく、排気管18を介しての吸引効率が向上し、搬送物aを円滑に受容ホッパー14内に吸引搬送することが可能となる。
そして、この場合も搬送物aは回収ガイド15によって十分に減速されているので、搬送物aが受容ホッパー14の内壁面に衝突して損傷を受けることはない。
一方、操作レバー28を操作して、図9(b)に示すように、通過ガイド26を上流側のエア搬送路2に連通させたときには、閉塞板40が流出口24から離れ、通過ガイド26を介して上流側のエア搬送路2と下流側のエア搬送路2とが連通することになる。
本実施形態の変形例として、図10に示す構成とすることもできる。
これは、先の回収ガイド15と通過ガイド26とが連結杆27により並列状に連結されていたのに対し、基部から上部にかけて漸次広幅とした略扇形の連結板41の上半部部分に二つの開口42,43を左右に並べて形成し、一側(図では右側)の開口43に回収ガイド15を、他側(図では左側)の開口42に通過ガイド26の各基端開口を連通連結している。そして、前記通過ガイド26の終端開口26aが連通する開口を形成した扇形閉塞板44を連設している。この扇形閉塞板44は、前記連結板41と略同形であり、回収ガイド15に対峙する領域面は平板状となっており、下流側の流出口24を覆って閉塞可能としている。なお、45は前記連結板41及び扇形閉塞板44の下半部略中央に設けた回転軸であり、図示しない操作レバーに連結している。
かかる構成により、図10(a)に示すように、上流側のエア搬送路2と回収ガイド15とが連通しているときには、前記扇形閉塞板44が流出口24を閉塞するので、前述した実施形態同様に、扇形閉塞板44が流出口24を閉塞しているので吸引機構16を作動させると、受容ホッパー14内の空気は流出口24から外部に漏れることはなく、排気管18を介しての吸引効率が向上し、搬送物aを円滑に受容ホッパー14内に吸引搬送することが可能となる。
そして、この場合においても搬送物aは回収ガイド15によって十分に減速されているので、搬送物aが受容ホッパー14の内壁面に衝突して損傷を受けることはない。
一方、操作レバーを操作して、図10(b)に示すように、通過ガイド26を上流側のエア搬送路2に連通させたときには、扇形閉塞板44が流出口24から離れ、通過ガイド26を介して上流側のエア搬送路2と下流側のエア搬送路2とが連通し、搬送物aはこのガイドを有する受容ホッパー14をスルーして下流側の搬送物回収部4の受容ホッパー14に搬送されることになる。
図9又は図10に示したガイド構造を採用した場合、図11に示すようなエア搬送装置A3となすことができる。
すなわち、先の実施形態においては、図6に示すように、各搬送物回収部4'の排気口19から排気管18を伸延させて終端部に吸引機構16を連設した主排気管29に全て合流させ、各排気管18に切替バルブ30をそれぞれ設けた構成としていたが、ここでは、図11に示すように、主排気管29を廃止して、各搬送物回収部4'の排気口19から伸延させた排気管18’の先端を、当該搬送物回収部4’の下流側のエア搬送路2’にそれぞれ連通連結して、最終端部の搬送物回収部4’に設けた下流側のエア搬送路2’に、チャンバ100を介して吸引機構16を連通連結した構成としている。101はチャンバ100と吸引機構16とを連通する連結管、200は受容ホッパー14の外部にロータリーバルブ17を介して取付けた搬送物貯留タンクである。
例えば、図11において、左側の搬送物回収部4’を第1の搬送物回収部4’−1、これに連接した下流側のエア搬送路2’を第1の下流側エア搬送路2’−1とし、中央の搬送物回収部4’を第2の搬送物回収部4’−2、これに連接した下流側のエア搬送路2’を第2の下流側エア搬送路2’−2とし、右側の最終端の搬送物回収部4’を第3の搬送物回収部4’−3、これに連接した下流側のエア搬送路2’を第3の下流側エア搬送路2’−2とする。また、各搬送物回収部4’の排気管18’を第1の排気管18’−1、第2の排気管18’−2、第3の排気管18’−3とする。
そして、搬送物aを収容しようとする搬送物回収部4’内のガイドの閉塞板40(あるいは扇形閉塞板44)により流出口24を閉塞するとともに、回収ガイド15を上流側のエア搬送路2と接続する一方、他の搬送物回収部4’では、通過ガイド26をそれぞれ上流側のエア搬送路2と接続しておく。
例えば、第1の搬送物回収部4’に搬送物aを収容する場合は、第1の搬送物回収部4’−1内に設けた前記ガイドの閉塞板40(あるいは扇形閉塞板44)により流出口24を閉塞し、第2の搬送物回収部4’−2及び第3の搬送物回収部4’−3内のガイドは通過ガイド26をそれぞれ上流側のエア搬送路2と接続するのである。そして、かかる状態で吸引機構16を作動させると、エアは、上流側のエア搬送路2→第1の搬送物回収部4’−1内の回収ガイド15(図6参照)→排気口19→第1の排気管18’−1→第1の下流側エア搬送路2’−1→第2の搬送物回収部4’−2内の通過ガイド26(図6参照)→第2の下流側エア搬送路2’−2→第3の搬送物回収部4’−3内の通過ガイド26(図6参照)→第3の下流側エア搬送路2’−3→チャンバ100→連通管101と引かれていき、このエアの吸引によって、搬送物aは第1の搬送物回収部4’−1内の回収ガイド15から第1の搬送物回収部4’−1内に収容されることになる。
また、第2の搬送物回収部4’−2内に搬送物aを収容する場合は、第2の搬送物回収部4’−2内に設けた前記ガイドの閉塞板40(あるいは扇形閉塞板44)により流出口24を閉塞し、第1の搬送物回収部4’−1及び第3の搬送物回収部4’−3内のガイドは通過ガイド26をそれぞれ上流側のエア搬送路2’と接続しておく。そして、かかる状態で吸引機構16を作動させると、エアは、上流側のエア搬送路2→第1の搬送物回収部4’−1内の通過ガイド26(図6参照)→第1の下流側エア搬送路2’−1→第2の搬送物回収部4’−2内の回収ガイド15(図6参照)→排気口19→第2の排気管18'−2→第2の下流側エア搬送路2’−2→第3の搬送物回収部4’−3内の通過ガイド26(図6参照)→第3の下流側エア搬送路2’−3→チャンバ100→連通管101と引かれていき、このエアの吸引によって、搬送物aは第2の搬送物回収部4’−2内の回収ガイド15から第2の搬送物回収部4’−2内に収容されることになる。第3の搬送物回収部4’−3内に搬送物aを収容する場合も同じ要領でよい。
このように、回収ガイド15と通過ガイド26との間で、前記エア搬送路2の終端部2bとの接続を選択的に切り替え自在としたガイド構造を採用した場合、エア搬送路2’と吸引機構16とを直接接続することによって、排気管29が不要となり、かつ切替バルブ30も不要となるので、エア搬送装置A3の構成をより簡単にすることができる。なお、上述した例によれば、上流側の搬送物回収部4’に接続した下流側の各エア搬送路2’は、下流側の搬送物回収部4’からすれば上流側エア搬送路2となる。
また、搬送物回収部4’を、図12に示すようなユニットとして構成すれば、これを所望する数だけ自由に連結していくことができる。また、エア搬送装置A3として構築した後に、搬送物回収部4’の増設も容易となる。
このように、本実施形態によれば、搬送物回収部4’に、それぞれ接続口を介して上流側のエア搬送路2と下流側のエア搬送路2’とを接続するとともに、当該搬送物回収部4’に形成した排気口19から伸延させた排気管18’の先端を、前記下流側のエア搬送路2’に連通連結し、しかも、前記上流側のエア搬送路2の終端部に連通する接続口に、搬送方向を変更するために湾曲させた第1のガイド(例えば、回収ガイド15)と、直管からなる筒状の第2のガイド(例えば通過ガイド26)とを備えるガイドを設けて搬送物回収ユニット(例えば搬送物回収部4’)を構成し、このユニットを互いに連結するとともに、最終端部のユニットに設けた下流側のエア搬送路2’に吸引機構16を連通連結し、前記第1のガイドと第2のガイドとの間で、前記上流側のエア搬送路2の終端部との接続を選択的に切り替え自在とし、切り替え動作に連動して、前記下流側のエア搬送路2’の接続口を閉塞可能としたエア搬送装置A3が実現できる。
以上、本発明を各実施の形態を通して説明してきたが、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で適宜改変することができる。