JP2006232441A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006232441A
JP2006232441A JP2005047112A JP2005047112A JP2006232441A JP 2006232441 A JP2006232441 A JP 2006232441A JP 2005047112 A JP2005047112 A JP 2005047112A JP 2005047112 A JP2005047112 A JP 2005047112A JP 2006232441 A JP2006232441 A JP 2006232441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
transparent sheet
document
guide
adf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005047112A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushi Nishikata
一志 西方
Hiroaki Namiki
博昭 並木
Makoto Izumi
誠 泉
Masanobu Shikato
正信 鹿戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005047112A priority Critical patent/JP2006232441A/ja
Publication of JP2006232441A publication Critical patent/JP2006232441A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 原稿載置部から読取位置を通過して排出トレイに至るまでの原稿搬送路がUターンパスで構成され、且つ原稿表面側ガイド部材を透明シート部材で構成した自動原稿搬送装置(ADF)において、プラテンガラスと透明シート部材が接する上を通過する原稿を読み取ることによって発生する縞模様の干渉縞の発生を防止するADFを提供すること。
【解決手段】 透明シート部材の読取位置上流側および下流側の少なくとも一方に、湾曲部(エンボス)やスペーサ、曲げ起し部などの透明シート持ち上げ手段を設けることによって、読取位置におけるプラテンガラスと透明シート部材との間隔を所定量に保持し、読取画像に干渉縞が発生するのを防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル読み取り系を用いたデジタル複写機やプリンター、あるいはFAX等の画像形成装置などに使用される自動原稿搬送装置に関し、特に原稿載置部から読取位置を通過して排出トレイに至るまでの原稿搬送路がUターンパスで構成され、固定した読取手段の上で原稿を搬送させて読み取りを行なうように構成された自動原稿搬送装置に関するものである。
上記デジタル複写機やプリンター、あるいはFAX等の画像形成装置において、プラテンガラス上に配置され、原稿の画像情報を読み取るために、原稿台ガラス上の読取位置へ自動的に送るように構成した自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder、以下ADF)が知られている。近年の急速なデジタル化により、デジタル読み取り、メモリ搭載による高速デジタル複写機の発達や、低価格な普及機種へADF搭載、さらにはネットワークを介してパソコン等に画像を転送するための画像入力手段として、ADFはより高精度、かつ高速な画像の読取性能を求められている。
従来、プラテンガラスの上方にADFを設置し、ADFによる原稿の流し読みを行なうADFモードと、プラテンガラス上に原稿をセットして光学系を移動させて読み取りを行なうブックモードの2つの読取モードを備える画像読取装置に搭載されるADFにおいて、排出トレイの上方に原稿トレイを重ねて配置し、原稿トレイから読取位置を通過して排出トレイまで導く原稿搬送路をUターンパスで構成することにより、占有面積を減らし、装置の小型化を図ったものが知られている。この種のADFには、透明なフィルム部材を原稿の表面側をガイドする部材として設けたものがある。この形式の利点は、
原稿外側をガイドする部材が複数部材で構成されている場合とは異なり、読取位置上流側から読取位置を経て排出トレイに至るまで障害物がなく、スムーズに搬送することができる。特に、読取位置から排出トレイにまで導く排紙ガイド部材に原稿先端が突入するときのショックを軽減できる。
読取位置から排紙ガイド部材に原稿をすくいあげる構成を設ける必要がないため、ADF読取位置をブックモードの画像読取領域内と別に設ける必要がなく、容易な構成で更なる装置の小型化を図ることができる。
などが挙げられる。
図12は、上述のようなUターンパスで構成され、且つ原稿表面側ガイド部材として透明フィルム部材を用いたADFの一例を示す構成図である。図13は、ADFの主要部分を拡大した断面図であり、図14は、図13におけるA-A断面図である。例に挙げるADFは図示しない画像形成装置の上に搭載されているものとする。図を用いて従来例を説明する。
1は原稿トレイ、2は原稿の側部を規制する幅規制板である。3はピックアップローラであり原稿を給送するため図13における原稿上面3´の位置まで下降してピックアップを行なう。4は分離ローラで対向する分離パッド5と常に接触し摩擦分離を行ない、原稿を一枚づつ搬送する。6は第一搬送ローラ、7は搬送コロである。原稿分離された原稿は内ガイド10と外ガイド18で形成され、下方に湾曲傾斜した搬送路を進み、読取ポイントQ直前の読取前ローラ11および読取加圧コロ12を経て、読取ポイントQまで搬送される。読取ポイントQ付近の原稿裏側をガイドする部材を読取ガイド13と称す。この読取ガイド13の対向側に位置し、原稿表側をガイドする手段として透明フィルム部材であるガイドマイラ14が装着されている。ガイドマイラ14は例えばポリエステル等からなる透明なプラスチックフィルムであり、100μm程度の厚みで構成されている。ガイドマイラ14をボス部により係止している部材をマイラホルダ19と称する。ガイドマイラ14は一端がマイラホルダ19のボス部19aで係止され、もう一端がプラテンガラス62を経て排紙ガイド20に乗っている。読取ガイド13は読取ポイントQと対向する面が、プラテンガラス62と平行な平面部131と、その平面部131と上流側、下流側にそれぞれ連なって円弧状に湾曲傾斜している上流側傾斜部132と、下流側傾斜部133によって形成されている。また、読取ガイド13は回動支点134を中心に回動自在に装着され、ばね21によりプラテンガラス62方向へ付勢されている。また、図14に示すように、搬送方向に直交する方向の平面部131の両端には突き当て突起135が設けられ、ガイドマイラ14を挟んでプラテンガラス62に当接することから、読取ガイド13の装着姿勢を決定するとともに、ガイドマイラ14との微少間隔dが一定に保持される。従って、ガイドマイラ14は読取ポイントQ付近でプラテンガラス62と接し、原稿画像はこのガイドマイラ14と原稿台ガラス62を通して読み取られる。読取ポイントQを通過した原稿は上方に傾斜した排紙ガイド20の上に装着されたガイドマイラ14に沿って搬送され、排紙ローラ15および排紙加圧コロ16により排出トレイ17に排紙される。すわなち、このADFは原稿トレイ1から読取ポイントQを通過して排出トレイ17に至るまでの搬送路をUターンパスで構成されている。
ADFによる画像読み取りは、図示しない原稿読取装置の光学系が読取ポイントQの真下に固定され、ランプ光(白色光)によって読取ポイントQを通過する原稿を照射し、その反射光をCCDなどの光電変換素子により読み取られる。
又、従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開2003-33277号公報
しかしながら、上述のように原稿表面側ガイド部材を透明シート部材で構成したADFでは、ADFモードで読み取った画像に、図15に示すような単色や数色で形成された縞模様の光の干渉縞(ニュートンリング)が不規則な位置に発生してしまうという問題がある。そのメカニズムについて説明する。
光の干渉縞が発生してしまう直接的な原因は、プラテンガラス62と透明シート部材(ガイドマイラ14)との間に形成される空気の薄膜層である。空気層が十分に薄い場合に、原稿読取装置のランプ光(白色光)が入射されると、空気層の表面(プラテンガラス62と空気層との境界)の反射光と、空気層の裏面(空気層とガイドマイラ14との境界)の反射光とが干渉し、特定の波長の光が強められて見える現象である。
プラテンガラス62がフロートガラス材で構成されているとするとその屈折率が約1.50、ガイドマイラ14がポリエステルシートで構成されているとするとその屈折率は約1.60である。空気の屈折率がほぼ1.0であることから、空気層は屈折率の高い2部材に囲まれていることになる。従って、屈折率の低い部材から高い部材へ入射された光の反射光は半波長ずれることなどを考慮し、一般的な薄膜による干渉条件は次式で表される。
Figure 2006232441
このとき、n:空気の屈折率(約1.0)、d:空気層の厚さ、θ:空気層とガイドマイラの境界の入射角、λ:光の波長であり、mは正の整数である。
(1)(2)式より干渉する光の色(波長)、色の数は空気層の厚さによって異なることがわかる。我々が縞模様の干渉縞として観測できる条件は、可視光線である400nm〜800nmの波長の光が単色、もしくは数色で干渉している場合である。各種屈折率などを考慮して上記条件を満足する空気層の厚みを求めると、我々が縞模様の干渉縞を観測できる空気層の厚みは約100nm〜1μmであることがわかった。空気層の厚みを増してゆくにつれて干渉する光の色(波長)の数は多くなる。空気層が100μm〜1mm程度の厚みになると多くの光が干渉することから、我々が観測する反射光は白色光となって縞模様の干渉縞は観察されない。従って、従来の技術の項で説明したADFにおいては、読取ポイントQ上で約100nm〜1μmの空気層が形成されたために、読取画像に干渉縞が発生したと考えられる。
従来の技術の項で説明したADFにおいて、原稿の先端が読取前ローラ11を通過し、読取ポイントQ付近に差し掛かるまで、原稿Pの先端はガイドマイラ14を下に押し下げながら搬送される。その傾向は厚紙であるほど顕著である。読取ポイントQでは、ガイドマイラ14をプラテンガラス62に押し付けて搬送される。しかし、ミクロ的にみると、原稿の先端は幅方向にわたって一定の圧力でガイドマイラ14を押し下げているのではなく、斜行状況や紙種などに応じて局部的にガイドマイラ14をプラテンガラス62に当接させたり、100nm〜1μmの浮きを作ってしまうことが考えられる。また、ガイドマイラ14の表面にゴミなどが付着したりすることによって、局部的にプラテンガラスに当接したり、浮きができてしまうこともある。部品の公差的にも100nm〜1μmの隙間は寸法上管理できない寸法である。以上のことから、ガイドマイラ14がプラテンガラス62に局部的に当接した上を通過する原稿を読み取った場合には、読取画像に不規則な縞模様の干渉縞が発生する。
本発明は、このような従来技術における課題を解決するものであり、原稿搬送路がUターンパスで構成され、且つガイドマイラのような透明シート部材によって原稿表面側をガイドする自動原稿搬送装置において、安価で簡易的な手段で縞模様の干渉縞の発生を抑える自動原稿搬送装置、およびその自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置または画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る代表的な手段は、読取手段の上方に載置され、シート原稿がセットされる原稿トレイと、前記原稿トレイ上の原稿を一枚ずつピックアップし、画像読取位置にシート原稿を導く上流側搬送パスおよび上流側搬送手段と、画像読み取りを終了したシート原稿を排出トレイに導く排出パスおよび下流側搬送手段とを有する原稿送り装置において、前記読取手段に対向する平面と、該平面と前記上流側搬送手段の間に配置され、該平面の搬送方向上流側に連なる上流側傾斜部と、該平面と前記下流側搬送手段の間に配置され、該平面の搬送方向下流側に連なる下流側傾斜部を有するシートの裏面側をガイドするガイド部材と、前記ガイド部材と所定の間隔をもって対向し、シートの表面側をガイドする透明シート部材と、を有し、前記透明シート部材の読取位置近傍に設けられ、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように、前記読取手段に当接し前記透明シート部材を持ち上げる透明シート持ち上げ手段を設けたことを特徴とするもので、特に、前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材に通紙面裏側を凸面とし原稿搬送方向に沿って湾曲した湾曲部を設け、該湾曲部の最大突出部を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されている、または、前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材の通紙面裏側にスペーサ部材を設け、該スペーサ部材を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されている、あるいは、前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材の一部を曲げ起こした曲げ起し部を設け、該曲げ起し部の端部を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されていることから、前記透明シート部材と前記読取手段のプラテンガラスとの間隔を干渉縞が観察されない間隔に保持するものである。従って、ADFモードにおける読取画像に縞模様の干渉縞が発生することを抑えることができる。
以上の説明したように本発明によれば、原稿トレイから読取位置を通過して排出トレイに至るまでの原稿搬送路がUターンパスで構成され、且つ、原稿表面側ガイド部材として透明シート部材を設けた自動原稿搬送装置において、透明シート部材の読取位置近傍に透明シート部材持ち上げ手段(例えば、エンボス部、スペーサ、曲げ起し部など)を設けることにより、読取位置におけるプラテンガラスと透明シート部材と間隔を干渉縞が観察されない間隔をあけて保持することができ、透明シート部材が局所的にプラテンガラスに当接して形成される微少の空気層による不規則な干渉縞の発生を抑えることができる。
本発明の実施例に係る原稿送り装置および画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置を説明する全体構成図であり、図2は、本発明の実施例に係る画像読取装置の要部を示す断面図である。
まず原稿読取機能を備えた画像形成装置について図1により説明する。全体構成として画像形成装置101の上に画像読取装置(以下、スキャナ部)90が置かれ、さらにその上に自動原稿搬送装置(以下、ADF部)30が装着されている。
まず画像形成装置101の説明を簡単におこなう。113は画像書き込み用のレーザースキャナで、スキャナ部90によって読み取られた画像に対し画像処理された後、記録信号に応じてレーザー光が画像形成ドラム108に対し照射されて潜像が形成される。さらに図示しないトナー供給装置から供給されたトナーによってトナー像が形成される。102は紙あるいは、シートフィルム等の記録媒体を収容するカセットである。記録信号に応じてカセット102から記録シートがピックアップローラ103によりピックアップされ、搬送ローラ104分離ローラ105によって一枚づつ感光体ドラム108と対向する位置まで供給され、転写装置109によって感光体ドラム102に形成されたトナー像が記録媒体上に転写される。そして、トナー像が転写された記録シートは定着装置19に送られて定着される。記録媒体の両面に画像を形成する場合、定着装置110によって画像定着された記録シートは、定着装置110の下流側に設けられた排出ローラ111により排紙トレイ112に排出される。
次にスキャナ部90について図1および図2にて説明する。スキャナ部の上面には平置きされた原稿を読み取るための原稿台ガラス62が装着され、ADF部30は原稿台ガラスに対して開閉可能に装着され、原稿抑えとしての役割を果たす。スキャナ部90には画像読取キャリッジ50が図面横方向にガイド軸57に沿って移動可能に装着され、平置きされた原稿をスキャン可能とする。駆動伝達は不図示のモータより駆動ギヤ58、駆動プーリ59、60、駆動ベルト61を介し、画像読取キヤリッジに伝達される。この画像読取キヤリッジには原稿を照射するランプ51と反射ミラー52,53,54、レンズ55、および光電変換素子56が搭載される。ランプ光は白色光であり、ランプにより照射された原稿画像は反射ミラー52,53,54を介し、レンズ55を経て光電変換素子56に導かれる。ADFにより搬送される原稿を読み取る場合は、この画像読取キャリッジ50が所定の読み取りポイントQの位置まで移動、停止した状態で読み取りが行なわれる。
(第1の実施例)
続いて、第1の実施例にかかるADF部30について図を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)の要部を示す断面図であり、図4は、読取ポイント付近の構成を説明する拡大図である。図5は、図4におけるA-A断面図であり、読取ポイントにおける原稿幅方向の断面を説明するものである。また、図6は、第1の実施例に係るADFに装着されるガイドマイラの構成を説明するもので、ADFに装着していない状態を通紙面側からみた斜視図である。尚、同図において、図12、図13、図14と同一部材又は同一機能のものは同一符号で示し、説明を省略する。
第1の実施例にかかるADF30に装着されたガイドマイラ14には、読取ポイントQ近傍の上流側と下流側それぞれに通紙面裏側に向かって凸面を有するしぼり形状のエンボス14aが設けられている。図6に示すように、エンボス14aは、原稿幅方向に渡って延設されている。また、図6において、14bは読取前コロ12の逃げ用の穴であり、14cはマイラホルダ19のボス部19aとの嵌合用の穴である。Qは読取ポイントを示す。エンボス14aが設けられた通紙面側はくぼみができるため、原稿通紙時に先端が引っかかることのないように、エンボス14aは上流側、下流側ともに読取ポイントQから約5mm付近で最大突出高さ300μm程度、搬送方向約8mmに渡って滑らかで大きな円弧形状で形成されている。装置装着時には、上流側、下流側それぞれのエンボス14aの最大突出部がプラテンガラス62に当接することから、読取ポイントQにおけるガイドマイラ14が浮き上がり、プラテンガラス62とガイドマイラ14との隙間を200μm程度に保持する。ガイドマイラ14は、従来技術同様、任意の透明なプラスチックフィルムを使用できるもので、本実施例ではポリエステル材とし、100μm程度の厚みで構成されている。また、本実施例では通紙する原稿坪量の範囲を60g〜110gで想定している。従って、ガイドマイラ14を下方向に押し付ける最も厳しい条件である110gの場合でも、300μm程度突出したエンボス14a形状を崩しながら読取ポイントQにおいてプラテンガラス62とガイドマイラ14を圧接させることなく、読取ポイントQにおいて干渉縞の観察されない間隔(100μm以上)は十分に確保される。
図5に示すように、読取ガイド13の搬送方向に直交する方向の両端に設けられた突き当て突起135は、プラテンガラス62に当接し読取ガイド13の装着姿勢を決定するプラテンガラス突き当て部135aと、読取ガイド13の通紙面とガイドマイラ14との隙間を所定間隔に保つためのガイドマイラ突き当て部135bとで構成されている。このガイドマイラ突き当て部135bにより、ガイドマイラ14が自身の腰によって浮き上がるのを抑え、上流側と下流側のエンボス14aがプラテンガラス62に当接し、読取ポイントQにおけるプラテンガラス62との所定量の隙間を確保するガイドマイラ14の正しい姿勢が保持される。読取ガイド13の突き当て突起135の構成は第1の実施例に限らず、以下に説明する他の実施例においても同様の構成であるため、以下の実施例においては説明を省略する。
上記構成のADF30では、ガイドマイラ14の読取ポイントQの上流側および下流側に、通紙面裏側を凸面とするようなエンボス14aを設け、そのエンボス14aをプラテンガラス62に当接させることによって、読取ポイントQにおけるガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間を縞模様の干渉縞が観察されない十分な間隔(100μm以上)を確保している。従って、上記構成のADF30によって読み取られる画像に縞模様の干渉縞が発生するのを防止できる。
また、スキャナ部90とADF部30との組立誤差や、キャリッジの停止位置がばらつくことから、読取ポイントQが-Q〜+Qの範囲(約±2.0mm)でばらつくことが考えられる。キャリッジの停止位置が上流側、もしくは下流側にずれ、読取ポイントQがガイドマイラ14のエンボス14aの傾斜面にかかってしまうような場合でも、本実施例のようにエンボス部を滑らかで大きな円弧で形成してあれば、ガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間は十分確保され、読取画像に干渉縞が発生する恐れはない。
図7は自動原稿搬送装置(ADF)の応用例の概略構成を説明する拡大図である。図7(a)は上流側にエンボスを設置、図7(b)は下流側にエンボスを設置した例を示している。
読取ポイントQにおいてガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間を100μmでも確保することによって干渉縞の発生を十分に抑えることができることから、図7に示すように、第1の実施例におけるエンボス14aを読取ポイントQ近傍の上流側、下流側のいずれか一方を設けるだけでも読取ポイントQにおけるガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間は十分に確保できる。このとき、エンボス14aの最大突出部を読取ポイントQに近づけて、あえて読取ポイントQがエンボス14aの傾斜部に位置するように配置しても構わない。
本実施例を用いて説明したエンボス14aの大きさ、原稿幅方向への配置箇所などこれに制限するものではなく、径の小さなエンボス形状や、原稿幅方向へ複数配列しても構わない。また、本実施例では、エンボス形状としたが、エンボス形状と同じ断面を有する湾曲形状を原稿幅全域にわたって成形したものを用いても構わない。読取ポイントQ近傍に湾曲部を設け、湾曲部の最大突出部をプラテンガラス62に当接させることにより、読取位置Qにおけるプラテンガラス62とガイドマイラ14との隙間を確保することを目的としている。
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例にかかるADF31について説明する。図8は、第2の実施例にかかるADFの読取ポイント付近の構成を説明する拡大図であり、図9は、第2の実施例に係るADFに装着されるガイドマイラの構成を説明するもので、ADFに装着していない状態を通紙面裏側からみた斜視図である。尚、同図において、図6、図12、図13と同一部材又は同一機能のものは同一符号で示し、説明を省略する。
第2の実施例にかかるADF31に装着されたガイドマイラ14には、読取ポイントQ近傍の上流側と下流側それぞれ通紙面裏側にスペーサ14dが設けられている。スペーサ14dの高さは200μm〜300μm程度であり、読取ポイントQのばらつきを考慮して±2.0mm程度の間隔をあけて上流側、下流側それぞれに配置されている。また、図9に示すように、原稿幅方向にわたって複数個ずつ配置されている。スペーサdの材質には特に制約はなく、例えばエポキシ樹脂などで成形したものを接着材などでガイドマイラ14に固着してもよいし、接着剤などを硬化させたものでもよい。ガイドマイラ14の通紙面裏側に固着されたスペーサ14dがプラテンガラスに当接することにより、第1の実施例同様、読取ポイントQにおいてプラテンガラス62とガイドマイラ14との隙間が原稿幅方向にわたって確保される。従って、上記構成のADF31によって読み取られる画像に縞模様の干渉縞が発生するのを防止できる。
また、読取ポイントQにおいてガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間を100μmでも確保することによって干渉縞の発生を十分に抑えることができることから、第2の実施例におけるスペーサ14dを読取ポイントQ近傍の上流側、下流側のいずれか一方を設けるだけでも読取ポイントQにおけるガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間は十分に確保できる。
第2の実施例を用いて説明したスペーサ14dの大きさ、高さ、原稿幅方向の配置箇所等はこれに制限するものではない。読取ポイントQ近傍にスペーサ14dを設け、そのスペーサ14dをプラテンガラス62に当接させることにより、読取ポイントQにおける読取位置Qにおけるプラテンガラス62とガイドマイラ14との隙間を確保することを目的としている。
(第3の実施例)
本発明の第3の実施例にかかるADF32について説明する。図10は、第3の実施例に係るADFの読取ポイント付近の構成を説明する拡大図であり、図11は、第3の実施例に係るADFに装着されるガイドマイラの構成を説明するもので、ADFに装着していない状態を通紙面裏側からみた斜視図である。尚、同図において、図6、図12、図13と同一部材又は同一機能のものは同一符号で示し、説明を省略する。
第3の実施例にかかるADF32に装着されたガイドマイラ14には、読取ポイントQ近傍の上流側と下流側それぞれ通紙面裏側に向けて曲げ起こされた曲げ起し部14eが設けられている。曲げ起し部14eは、通紙面側の切欠いた部分に原稿先端が引っかかることないように、上流側が曲げの支点となり、下流側に向けて曲げ起されている。また、読取ポイントQのばらつきを考慮して、±2.0mm程度の範囲に曲げ根元や端部がかからないように配置されている。図11に示すように、曲げ起し部14eは、原稿幅方向に複数個配置されている。装置装着時には、上流側、下流側それぞれに配置された曲げ起し部14eの端部がプラテンガラス62に当接することによって、第1、第2の実施例同様、読取ポイントQにおけるプラテンガラス62とガイドマイラ14との隙間を確保する。従って、上記構成のADF32によって読み取られる画像に縞模様の干渉縞が発生するのを防止できる。
第3の実施例に装着される読取ガイド13の突き当て突起部135は、第1の実施例で説明したとおり、図5に示すように、プラテンガラス62に当接し読取ガイド13の装着姿勢を決定するプラテンガラス突き当て部135aと、読取ガイド13の通紙面とガイドマイラ14との隙間を所定間隔に保つためのガイドマイラ突き当て部135bとで構成されている。従って、ガイドマイラ14に設けられた曲げ起し部14eによって、読取ポイントQ付近のガイドマイラ14が浮き過ぎることがなく、ガイドマイラ14と読取ガイド13の隙間、ならびにプラテンガラス62とガイドマイラ14の隙間をそれぞれ所定量に保つことができる。
また、読取ポイントQにおいてガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間を100μmでも確保することによって干渉縞の発生を十分に抑えることができることから、第3の実施例における曲げ起し部14eを読取ポイントQ近傍の上流側、下流側のいずれか一方を設けるだけでも読取ポイントQにおけるガイドマイラ14とプラテンガラス62との隙間は十分に確保できる。
本発明の実施例に係る画像形成装置を説明する全体構成図である。 本発明の実施例に係る画像読取装置の要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)の要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)における読取位置付近の概略構成を示す拡大図である。 図4におけるA-A断面図である。 本発明の第1の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)に装着されるガイドマイラの概略構成を説明する斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)の応用例の概略構成を説明する拡大図である。 本発明の第2の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)における読取位置付近の概略構成を示す拡大図である。 本発明の第2の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)に装着されるガイドマイラの概略構成を説明する斜視図である。 本発明の第3の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)における読取位置付近の概略構成を示す拡大図である。 本発明の第3の実施例に係る自動原稿搬送装置(ADF)に装着されるガイドマイラの概略構成を説明する斜視図である。 従来の自動原稿搬送装置(ADF)の1例を説明する構成図である。 従来の自動原稿搬送装置(ADF)の1例における要部を示す断面図である。 図13におけるA-A断面図である。 読取画像に縞模様の干渉縞が発生した例を説明する概略図である。
符号の説明
101 画像形成装置本体
30 自動原稿搬送装置
90 画像読取装置
1 原稿給紙トレイ
3 ピックアップローラ
6,7 第1搬送ローラ対
11,12 読取前ローラ対
10 内ガイド
13 読取ガイド
131 平面部
132 上流側傾斜部
133 下流側傾斜部
134 回動支点
135 突き当て突起
135a プラテンガラス突き当て部
135b ガイドマイラ突き当て部
Q 読取ポイント
14 ガイドマイラ
14a エンボス
14b 読取前コロ逃げ用穴
14c 位置決め用穴
14d スペーサ
14e 曲げ起し部
16,17 排出ローラ対
18 排出トレイ
19 マイラホルダ
19a ガイドマイラ係止用ボス部
20 排紙ガイド
51 照明系
52,53,54 ミラー
56 光学素子
108 感光体ドラム
102 カセット
109 転写装置
110 定着装置
62 プラテンガラス
63,64 原稿突き当て基準

Claims (6)

  1. 読取手段の上方に載置され、シート原稿がセットされる原稿トレイと、前記原稿トレイ上の原稿を一枚ずつピックアップし、画像読取位置にシート原稿を導く上流側搬送パスおよび上流側搬送手段と、画像読み取りを終了したシート原稿を排出トレイに導く排出パスおよび下流側搬送手段とを有する原稿送り装置において、前記読取手段に対向する平面と、該平面と前記上流側搬送手段の間に配置され、該平面の搬送方向上流側に連なる上流側傾斜部と、該平面と前記下流側搬送手段の間に配置され、該平面の搬送方向下流側に連なる下流側傾斜部を有するシートの裏面側をガイドするガイド部材と、
    前記ガイド部材と所定の間隔をもって対向し、シートの表面側をガイドする透明シート部材と、を有し、
    前記透明シート部材の読取位置近傍に設けられ、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように、前記読取手段に当接し前記透明シート部材を持ち上げる透明シート持ち上げ手段を設けたことを特徴とする、原稿送り装置。
  2. 前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材に通紙面裏側を凸面とし原稿搬送方向に沿って湾曲した湾曲部を設け、該湾曲部の最大突出部を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1の原稿送り装置。
  3. 前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材の通紙面裏側にスペーサ部材を設け、該スペーサ部材を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1の原稿送り装置。
  4. 前記透明シート持ち上げ手段が、前記透明シート部材の一部を曲げ起こした曲げ起し部を設け、該曲げ起し部の端部を前記読取手段に当接させることにより、読取位置における前記透明シート部材と前記読取手段との間隔を所定量に保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1の原稿送り装置。
  5. 前記ガイド部材に設けられ、前記読取手段との間隔を所定量に保持するための第1突起部材を有するとともに、前記透明シート部材との間隔を所定量に保持するための第2突起部材
    を設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の原稿送り装置。
  6. 請求項1〜請求項5の原稿送り装置を備えた原稿読取装置、または画像形成装置。
JP2005047112A 2005-02-23 2005-02-23 原稿読取装置 Withdrawn JP2006232441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047112A JP2006232441A (ja) 2005-02-23 2005-02-23 原稿読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047112A JP2006232441A (ja) 2005-02-23 2005-02-23 原稿読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006232441A true JP2006232441A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37040518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005047112A Withdrawn JP2006232441A (ja) 2005-02-23 2005-02-23 原稿読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006232441A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124490A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Canon Inc 画像読取装置
KR20130121660A (ko) * 2012-04-27 2013-11-06 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 판독 장치 및 화상 형성 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009124490A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Canon Inc 画像読取装置
KR20130121660A (ko) * 2012-04-27 2013-11-06 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 판독 장치 및 화상 형성 장치
KR101665463B1 (ko) * 2012-04-27 2016-10-12 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 판독 장치 및 화상 형성 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100467191B1 (ko) 문서 공급 장치, 화상 판독 장치 및 화상 형성 장치
JP5483153B2 (ja) 光照射装置、画像読取装置、および、画像形成装置
EP1309168A2 (en) Structure for preventing extraneous light from entering image reading apparatus
KR100732594B1 (ko) 시트 반송 장치, 화상 판독 장치 및 화상 형성 장치
JP5688929B2 (ja) 画像読取り装置、及びそれを備える画像形成装置
US8837015B2 (en) Illuminator and image reading device and image forming apparatus having the same
JP2007005860A (ja) 光照射ユニット、画像読取機構、画像読取装置及び画像形成装置
US10044898B2 (en) Image reading device and image forming apparatus incorporating the image reading device
JP3818105B2 (ja) 原稿読取装置
JP6812257B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2006232441A (ja) 原稿読取装置
JP2018132705A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US7751094B2 (en) Image reading apparatus and image forming machine provided with the same
JP5188893B2 (ja) 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4549964B2 (ja) 光学ユニット、画像読取装置および画像形成装置
JP4920088B2 (ja) 照明装置、その照明装置を備える画像読取り装置、その画像読取り装置を備える画像形成装置
JP4715740B2 (ja) シート搬送装置及び画像読取装置
US8351096B2 (en) Image scanning unit
JP3903018B2 (ja) 原稿送り装置、原稿読取装置、及び画像形成装置
JP6157855B2 (ja) 画像読取り装置および画像形成装置
JP2989199B2 (ja) 読取装置
JP2006115294A (ja) 原稿読取装置
JPH1138525A (ja) 画像読取装置
JP6037247B2 (ja) 画像読取装置、および、画像形成装置
JP6008260B2 (ja) 画像読取装置、および、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513