JP2006232392A - キャップ周状バンドをボトル口部より容易に取り除くことの出来るキャップ付きボトル型樹脂容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、ペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器は、開栓後において、キャップ周状バンドが材質の異なる異質物として、ボトル口部外周スクリュー部下に設置されている周状の突起下に残された。
【解決手段】 従来のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器の持つ機能を損なうことなく、開栓後においてキャップ周状バンドを軽く上に支えながら閉栓方向に回転させることにより、ごく簡単にボトル口部より除去することを可能にした。
【選択図】 図6
【解決手段】 従来のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器の持つ機能を損なうことなく、開栓後においてキャップ周状バンドを軽く上に支えながら閉栓方向に回転させることにより、ごく簡単にボトル口部より除去することを可能にした。
【選択図】 図6
Description
本発明はペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器で、特にリサイクル及びリターナブルを前提としたキャップ付ボトル型樹脂容器としての使用に適した、主にペットボトルのボトル口部外周の構造に関する。
従来、一般の使用に供されているペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器は、ボトルキャップとその下端に、複数のブリッジにより連結されたキャップ周状バンドがボトル口部に締結されており、上記各部で構成されたボトルキャップほかの開栓方向への回転並びに上昇により、ボトル口部外周スクリュー部下部に設置されているボトル周方向突起下端面とキャップ周状バンド内周面に設置された突片等との係合をもって、キャップ周状バンドが上記ブリッジの破断により完全にボトルキャップから分離し開栓するが、このキャップ周状バンドはボトル口部外周スクリュー部下部に設置されている上記周方向突起下部に残されるため、特にリサイクルにあたり材質の異なる異質物としてこのキャップ周状バンドを分離除去する必要がある。
この発明は、ペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器が、ボトルキャップ体の開栓時に、ボトルキャップ本体から分離しボトル口部周方向突起下部に残されるキャップ周状バンドを、従来のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器のもつ機能を損なうことなく、容易に除去することの可能な上記ボトル型樹脂容器の提供を主な目的としている。
この目的を解決するために、本発明によれば主にボトル口部外周スクリュー部下部の周方向には下端にフラット面を有したボトル口部周方向突起がその周上の一部を除く箇所に設けられ、このボトル口部周方向突起上端部は開栓方向側に下るスロープ状面を有すること及びボトル口部周方向突起に係る突起の全く存在しない箇所を有すること及び主に上記開栓方向側に下るスロープ状面を有するボトル口部周方向突起下端面からボトル口部周方向突起に係る突起の存在しない箇所にかけて、その下部に突部を有すること及び上記の突起の全く存在しない箇所に隣接するボトル口部周方向突起の開栓方向側には、ボトル周方向突起下端面から閉栓方向側の上端部に向けてその下端面にスロープ状面が形成されていることを主な特徴とする。
本発明によるペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器は、ボトルキャップ体の開栓にあたり、ボトル口部周方向突起下部に残されるキャップ周状バンドを、器具等を用いることなく、指先等で軽く上方にささえながら閉栓方向に回転させることにより、容易にボトル口部より取り除くことの可能なペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器であり、消費者の利便性及び主にリサイクル時の効率、品質に、またリターナブルとして使用する場合に優れた効果を期待できる。
本発明によるペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器について図面番号を付記して述べるが、従来、一般の使用に供されているボトルキャップ体4は、その開栓にあたり、ダンパーエビデント性を担うキャップ周状バンド6をボトル口部周方向突起8下部に残すわけだが、本発明によればボトル口部外周1の構造により、従来のキャップ周状バンド6が担ったダンパーエビデント性を損なうことなく、ボトルキャップ体4の開栓後においてキャップ周状バンド6を容易にボトル口部より取り除くことが可能である。
ボトル口部外周1の構造については、ボトル口部周方向突起8の一部分に、その上端部から開栓方向の下端面に向けたスロープ状の面11を形成し、そのスロープ状の面がボトル口部周方向突起の下端面に到達する箇所には、結果的にボトル口部周方向突起の欠損部分14が生じる。
また、上記欠損部分14と隣接するボトル口部周方向突起の開栓方向側には、ボトル口部周方向突起の下端面から閉栓方向のその上端部に向けたスロープ状の面12をボトル口部周方向突起の下端面側に形成し、さらに上述の上端部から開栓方向の下端面に向けたスロープ状の面11を形成するボトル口部周方向突起の下部付近から上述のボトル口部周方向突起の欠損部分14にかけたボトル口部周方向突起の下部には、主にその下端面よりボトル口部下方基礎面に向けたスロープ状の突部13を形成する。
以上のような形状をもつ本発明において、締結された未開栓のボトルキャップ体4は、開栓によりボトルキャップ本体5及びボトル本体下端部と破断可能なブリッジ16により連結されたキャップ周状バンド6が開栓方向にボトル口部外周1を回転しながら上昇していくが、この時、ブリッジ破断に至るまでの開栓によるボトルキャップ体4の回転によりキャップ周状バンド内周面に設置された突片等7はボトル周方向突起下端面9との係合を保ちつつ同様に開栓方向に回転するが、このブリッジ破断に至るまでのボトルキャップ体4の回転においてキャップ周状バンド内周面に設置された突片等7は本発明によるボトル口部構造部を通過することとなる。
その際、ボトル口部周方向突起上端部より開栓方向の下端面に向けたスロープ状の面11を形成するボトル口部周方向突起の下部付近に設置された突部13をキャップ周状バンド内周面に設置された突片等7は通過することとなるが、この突部13はボトル周方向突起下端面9とその下部のボトル口部基礎面2との段差を解消するとともに、ほぼ鉛直にボトル口部基礎面2に向けてスロープを形成し、ダンパーエビデント性を確保する役割を担うものであるが、上記突片等7が開栓方向に移行する際、上記突片等7をボトル口部周方向突起下端面9との係合から外し、ボトル口部周方向突起上端部10方向に移行させようとする。
しかし、ボトル口部周方向突起欠損箇所14を通過した上記突片等7は、ボトル口部周方向突起の下端面から閉栓方向の上端部に向けたスロープ状の面12及び通常に設置されるボトル口部周方向突起下端面9との係合により、開栓方向への回転によってボトル口部周方向突起上端部10に移行することはなく、ボトルキャップ体4の開栓によりブリッジは確実に破断し、ボトルキャップ本体5はキャップ周状バンド6をボトル口部周方向突起8下部に残して、ボトルキャップ本体5のみがボトル口部より抜き取られる。
ここで、ボトル口部周方向突起8下部に残存するキャップ周状バンド6の除去であるがキャップ周状バンド6は軽くボトル口部上方に持ち上げつつ閉栓方向に回転させることにより、ごく簡単にボトル口部周方向突起上端部10へ移行させることが可能である。
これはキャップ周状バンド6を閉栓方向に回転させることにより、ボトル口部周方向突起上端部から開栓方向下端面に向けて形成されたスロープ状の面11及びほぼその下端面から鉛直にボトル口部基礎面に向けてスロープを形成する突部13によりキャップ周状バンド内周面に設置された突片等7がボトル口部周方向突起下端面9との係合をはずれ、キャップ周状バンド6をボトル口部周方向突起上端部10にごく簡単に移行させることが出来るものであり、その後、キャップ周状バンド6はボトルスクリュー部3を通過し、ボトル口部より除去されるものである。
最後に、ボトル口部周方向突起下端面の一部からボトル口部基礎面下方に向けて設置されるスロープ状の突部13の閉栓方向側に隣接するボトル口部周方向突起下端面9には、キャップ周状バンド6引き上げ補助凹部15を設置することにより、キャップ周状バンド6の引き上げ時初期に、キャップ周状バンド6のボトル口部周方向突起上端部10への移行をさらに容易にする。
1 ボトル口部外周
2 ボトル口部基礎面
3 ボトルスクリュー部
4 ボトルキャップ体
5 ボトルキャップ本体
6 キャップ周状バンド
7 キャップ周状バンド内周面に設置された突片等
8 ボトル口部周方向突起
9 ボトル口部周方向突起下端面
10 ボトル口部周方向突起上端部
11 開栓方向側に下るボトル口部周方向突起上端スロープ状面
12 閉栓方向側上端部に向けたボトル口部周方向突起下端スロープ状面
13 ボトル口部基礎面に向けたスロープ状の突部
14 ボトル口部周方向突起欠損部
15 キャップ周状バンド引き上げ補助凹部
16 破断可能な連結ブリッジ
2 ボトル口部基礎面
3 ボトルスクリュー部
4 ボトルキャップ体
5 ボトルキャップ本体
6 キャップ周状バンド
7 キャップ周状バンド内周面に設置された突片等
8 ボトル口部周方向突起
9 ボトル口部周方向突起下端面
10 ボトル口部周方向突起上端部
11 開栓方向側に下るボトル口部周方向突起上端スロープ状面
12 閉栓方向側上端部に向けたボトル口部周方向突起下端スロープ状面
13 ボトル口部基礎面に向けたスロープ状の突部
14 ボトル口部周方向突起欠損部
15 キャップ周状バンド引き上げ補助凹部
16 破断可能な連結ブリッジ
Claims (6)
- 開栓後にボトル口部周方向突起の下部に残留したキャップ周状バンドは、それ単独でボトル口部上方向へ支えながら閉栓方向へ回転させることにより、ボトル口部周方向突起上端部へ移行するペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器。
- ボトル口部周方向突起の突起上端部には開栓方向側に下るスロープ状面を設置する請求項1に記載のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器
- 請求項2に記載した開栓方向側に下るスロープ状面がボトル口部周方向突起下端フラット面に到達する箇所付近には上記突起が欠損する箇所が存在する請求項1乃至2に記載のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器。
- 請求項2に記載のボトル口部周方向突起の欠損する箇所に隣接する開栓方向側のボトル口部周方向突起下端面から閉栓方向側の上端部に向けたスロープ状面をその下端面に形成する請求項1乃至3に記載のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器。
- 請求項2に記載した上端部にスロープ状面を形成するボトル口部周方向突起下端面から請求項3に記載したボトル口部周方向突起の欠損する箇所にかけたボトル口部周方向突起下端面に、その下端面のほぼ高さからボトル口部外周基礎面下方向及びボトル口部外周基礎面周方向に向けた突部を形成する請求項1乃至4に記載のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器。
- 請求項5に記載した突部に隣接する閉栓方向側のボトル口部周方向突起下端面には凹部設置する請求項1乃至5に記載のペットボトルに代表されるキャップ付きボトル型樹脂容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005082586A JP2006232392A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | キャップ周状バンドをボトル口部より容易に取り除くことの出来るキャップ付きボトル型樹脂容器 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4560127B1 (ja) * | 2009-06-25 | 2010-10-13 | 有己 古野 | 樹脂製ボトルキャップのエンドリング除去構造並びにこれを具えた容器 |
US20210188488A1 (en) * | 2018-04-26 | 2021-06-24 | Obrist Closures Switzerland Gmbh | Closure |
US11214410B2 (en) | 2016-02-02 | 2022-01-04 | Niagara Bottling, Llc | Tamper evidence container closure |
US11597556B2 (en) | 2018-07-30 | 2023-03-07 | Niagara Bottling, Llc | Container preform with tamper evidence finish portion |
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-
2005
- 2005-02-22 JP JP2005082586A patent/JP2006232392A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010150597A1 (ja) | 2009-06-25 | 2010-12-29 | 佐野 徹 | 樹脂製ボトルキャップのエンドリング除去構造並びにこれを具えた容器 |
JP2011006105A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Yuuko Furuno | 樹脂製ボトルキャップのエンドリング除去構造並びにこれを具えた容器 |
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