JP2006232291A - 海洋深層水充填装置 - Google Patents

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龍雄 藤原
Shoko Shimizu
勝公 清水
Tetsuo Hori
哲郎 堀
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Abstract

【課題】海洋深層水を大気に接触させることなく容器に充填する。
【解決手段】接続部4によって容器3の外栓311を滅菌部2の滅菌室21に水密状態で接続し、噴出ノズル22aから滅菌室21の内部に蒸気を噴出して受容部1の吐出口11cおよび口栓31を滅菌し、開栓部5によって外栓311と内栓312とを離反して口栓31を開放し、開閉弁12を開放して深海から受入室11に直接受け入れた海洋深層水を吐出して容器3の充填部32に充填する。そして、開栓部5によって口栓31を閉塞して開閉弁12を閉じ、噴出ノズル22aから滅菌室21の内部に蒸気を噴出して受容部1の吐出口11cおよび口栓31を滅菌してから容器3を取り外す。この結果、海洋深層水を大気に接触させることなく容器3に充填できる。さらに、薬剤を用いない蒸気による滅菌によって海洋深層水中の溶存ガスや細菌を原水に近い状態で容器に充填できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、海洋深層水を所定の容器に充填する海洋深層水充填装置に関するものである。
近年、海洋深層水は、清浄かつミネラル分が豊富であることから飲料水などに利用されており、従来では、海洋深層水を原料とする飲料水およびその製造装置が開示されている。ここでは、海洋深層水から、逆浸透膜分離した透過水と、電気透析装置により生成した高ミネラル水とを所定の配合割合で混合したミネラル水が記載してある。このミネラル水の製造方法としては、透過水と高ミネラル水とを混合タンク内で攪拌混合してから、プレート殺菌装置を使用して殺菌する。ミネラル水は、洗浄されたペットボトルなどに充填して封栓される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、口栓付きパウチに内容物の充填処理を行うため、口栓付きパウチの滅菌方法、無菌充填システムが開示されている。ここでは、開口状態の口栓付きパウチを複数収容した耐圧容器に水蒸気を導入してパウチを滅菌し、耐圧容器内の水蒸気を排出後、耐圧容器内を真空引きしてパウチを乾燥させる。その後耐圧容器内に無菌化されたエアを導入して当該耐圧容器を無菌チャンバーに接続する。無菌チャンバーには、パウチ内に内容物を充填する充填機と、パウチへ口栓を取り付ける口栓取付装置とが収容してあり、当該無菌チャンバー内にて、滅菌されたパウチへの内容物の充填および口栓の取り付けを行う(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−335923号公報 特開2001−354213号公報
ところで、特に、海洋深層水のガス分析や細菌分析、その他精密分析などにおいては、当該海洋深層水が大気に接触する事態を防ぐ必要がある。海洋深層水が大気に接触すると溶存ガス濃度が大気雰囲気に近くなって海洋深層水の溶存ガス組成が変化したり、細菌が増殖するなど、大気接触による影響が問題となる。すなわち、海洋深層水を大気に接触させることなく分析に至り搬送する容器に充填することが必要である。
特許文献1においては、深海から取水した海洋深層水を大気に接触させることなく受け入れる記載はない。
特許文献2においては、耐圧容器によってパウチの滅菌および無菌チャンバー内への搬送を行い、無菌チャンバー内でパウチへの内容物の充填を行っている。しかし、耐圧容器や無菌チャンバーなどの大がかりな構成によってコストが嵩むため、ガス分析や細菌分析、その他精密分析などに係る海洋深層水の充填においては好ましくない。
本発明は、上記実情に鑑みて、簡素な構成で海洋深層水を大気に接触させることなく容器に充填することができる海洋深層水充填装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る海洋深層水充填装置は、深海から取水した海洋深層水を直接受け入れる受入室と当該受入室から海洋深層水を吐出する吐出口の開閉を行う開閉弁とを有した受容部と、前記受容部の吐出口に水密状態で接続した滅菌室と当該滅菌室内に蒸気を噴出する噴出ノズルとを有した滅菌部と、筒状の外栓と当該外栓の開口を閉塞する内栓とからなる口栓を有して前記外栓と内栓との間に充填部を設けた容器と、前記滅菌部の滅菌室に対して前記容器の外栓を水密状態で接続する接続部と、前記容器の内栓に係合し当該内栓を外栓に対して離着する開栓部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る海洋深層水充填装置は、上記請求項1において、前記開栓部は、先端の尖ったロッドの進退によって拡縮するクリップを有した係合機構と、当該係合機構を移動することで前記内栓を外栓に対して離着する離着機構とからなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る海洋深層水充填装置は、上記請求項1または2において、前記受容部に対して深海から取水した海洋深層水を圧送する圧送部を有し、当該圧送部によって前記受容部から前記滅菌通路を通して前記容器に海洋深層水を移送することを特徴とする。
本発明に係る海洋深層水充填装置は、接続部によって容器の口栓(外栓)を滅菌部の滅菌室に水密状態で接続し、噴出ノズルから滅菌室の内部に蒸気を噴出して受容部の吐出口および容器の口栓を滅菌し、開栓部によって容器の外栓と内栓とを離反して口栓を開放し、開閉弁を開放して深海から受入室に直接受け入れた海洋深層水を吐出して容器の充填部に充填する。そして、開栓部によって口栓を閉塞して開閉弁を閉じ、噴出ノズルから滅菌室の内部に蒸気を噴出して受容部の吐出口および容器の口栓を滅菌してから容器を取り外す。この結果、海洋深層水を大気に接触させることなく容器に充填することができる。さらに、薬剤を用いない蒸気による滅菌であるため、海洋深層水中の溶存ガスや細菌を原水に近い状態で容器に充填することができる。また、受容部に対して深海から取水した海洋深層水を圧送する圧送部によって容器に海洋深層水を移送するため、深海から取り出した海洋深層水をタンクなどに貯留することがないので、海洋深層水中の溶存ガスや細菌を原水に近い状態で容器に充填することができる。したがって本発明の海洋深層水充填装置は、海洋深層水を精密に分析・評価する際の海洋深層水の原水供給に有用である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る海洋深層水充填装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係る海洋深層水充填装置の実施例を示す平面図、図2は図1に示す海洋深層水充填装置の側断面図、図3は図1に示す海洋深層水充填装置の部分拡大側断面図、図4は図1に示す海洋深層水充填装置を作業台に取り付けた状態を示す図である。
図1〜図3に示すように海洋深層水充填装置Mは、受容部1と、滅菌部2と、容器3と、接続部4と、開栓部5とを備えている。
受容部1は、受入室11および開閉弁12を有している。受入室11は、深海から取水した海洋深層水を直接受け入れるものである。図3に示すように受入室11は、中空の円筒状に形成してあり、その側部に取水口11aと排水口11bとが対向して設けてある。取水口11aは海洋深層水を受入室11の外部から取り入れ、排水口11bは受入室11に取り入れた海洋深層水を受入室11の外部に排水する。すなわち、受入室11は、海洋深層水を受け入れて一旦貯留した後に排水する部屋をなす。また、受入室11を形成する筒体の一方の開口側には、開閉弁12によって開閉される吐出口11cが設けてある。さらに、受入室11を形成する筒体の他方の開口側には、開閉弁12を駆動する弁駆動機構13が取り付けてある。
開閉弁12は、吐出口11cを開放して受入室11に受け入れた海洋深層水を吐出口11cから吐出させる一方で、吐出口11cを閉塞して吐出口11cからの海洋深層水の吐出を止めるためのものである。図3に示すように開閉弁12は、吐出口11cを開閉する弁体12aを先端に設けた弁杆12bを有している。弁杆12bは、弁駆動機構13によって進退可能に設けてある。すなわち、弁駆動機構13によって弁杆12bを図3の矢印A方向に移動することによって弁体12aが受入室11の吐出口11cを閉塞し、弁杆12bを矢印B方向に移動することによって弁体12aが吐出口11cを開放する。また、弁杆12bの中途部分には、受入室11の他方の開口側と弁駆動機構13との間に介在して、受入室11の他方の開口を水密に塞ぐ隔壁12cが設けてある。この隔壁12cは、可撓性を有しており弁杆12bの移動に際して常に受入室11の他方の開口を水密に塞ぐ。なお、弁駆動機構13は、エアソレノイド、電磁ソレノイドなど弁杆12bを進退させる機構であればよい。
滅菌部2は、受容部1における受入室11の吐出口11c、および後述する容器3の口栓31を蒸気によって滅菌するためのものである。図3に示すように滅菌部2は、滅菌室21に蒸気入出部22が設けてある。滅菌室21は、中空の円筒状に形成してあり、その一方の開口側が吐出口11cに対して水密状態で取り付けてある。滅菌室21の他方の開口側は、容器3の口栓31が水密状態で接続される。この滅菌室21の他方の開口側には、口栓31に当接するリング形状の止水部材21aが設けてある。さらに、滅菌室21の他方の開口側周縁には、フランジ状に形成した第1接続片21bが設けてある。蒸気入出部22は、滅菌室21の管路の側部に設けてある。この蒸気入出部22は、滅菌室21の管路の側部に対向して設けた噴出ノズル22aと排出ドレン22bとを有している。蒸気入出部22は、滅菌室21の外部にて蒸気を生成し、この蒸気を滅菌室21の内部に噴出ノズル22aから噴射し、その後蒸気を滅菌室21の外部に排出ドレン22bによって排出する。
容器3は、図3に示すように口栓31と充填部32とを有している。口栓31は、外栓311および内栓312からなる。外栓311は、中空の円筒状に形成してあり、一方の開口側を開放して他方の開口側を充填部32に水密に固着してある。また、外栓311の外周には、フランジ311aが形成してある。内栓312は、円筒状の一方が閉塞してあり、他方の開口側を充填部32に水密に固着してある。この内栓312は、外栓311に内装して外栓311の内壁に水密状態で嵌合することで、外栓311の開口を閉塞する。充填部32は、防水性の軟質シートなどを袋状に形成してなる。充填部32の袋状の表裏には、一対の穴部が形成してある。穴部の一方には、口栓31の外栓311が水密に固着してある。また、穴部の他方には、口栓31の内栓312が水密に固着してある。すなわち、容器3は、外栓311を内栓312で閉塞したときには、口栓31が閉じて充填部32の袋状の内部空間と充填部32の外部とが遮断される。一方、外栓311から内栓312を外したときには、口栓31が開いて充填部32の袋状の内部空間と充填部32の外部とが通じる。
接続部4は、滅菌部2における滅菌室21の他方の開口側に対して容器3における口栓31の外栓311を水密状態で接続するためのものである。図3に示すように接続部4は、クランプ41とクランプ固定部材42とを有している。クランプ41は、円筒状に形成してあり、その一方の開口周縁にフランジ状に形成した第2接続片41aが設けてある。この第2接続片41aは、滅菌室21の第1接続片21bに対向する態様で設けてある。クランプ41の円筒状の他方の開口側には、その開口を窄める態様で形成した係合片41bが設けてある。この係合片41bは、外栓311に設けたフランジ311aに係合する。クランプ固定部材42は、互いに対向した第1接続片21bと第2接続片41aとに係合し、相互を固定するものである。なお、クランプ41とクランプ固定部材42とは、円筒状を半割にした2分割に形成してある。
開栓部5は、図1〜図3に示すように容器3における口栓31の内栓312に係合する係合機構51と、内栓312を外栓311に対して離着する離着機構52とを有している。係合機構51は、長手中空の円筒状に形成した基体50の内部に拡張ロッド511を進退可能に挿通してある。基体50の先端側には、クリップ512が設けてある。クリップ512は、複数(例えば2つ)に分割して形成してあり、その先端部512aが内栓312の他方の開口内部に挿通可能に設けてある。このクリップ512は、それぞれ圧縮バネ513によって互いに近づく態様で設けてある。クリップ512同士が互いに対向する面には、基体50の先端から基端に向けて漸次拡がるテーパ面512bが形成してある。このテーパ面512bには、拡張ロッド511の先端が当接する。拡張ロッド511の先端は、先端に向けて尖って形成してある。また、図1および図2に示すように基体50の基端側には、拡張ロッド511を基体50の長手方向に進退移動させるロッド駆動部514が設けてある。ロッド駆動部514は、例えばエアソレノイドなどからなる。すなわち、ロッド駆動部514を駆動して拡張ロッド511を基体50の先端方向(図3の矢印B方向)に移動すると、その先端がテーパ面512bに当接することによって圧縮バネ513のバネ力に抗してクリップ512同士を離反させる。このため、クリップ512の先端部512aが内栓312の内壁に当接して当該内栓312に係合することになる。一方、ロッド駆動部514を駆動して拡張ロッド511を基体50の基端方向(図3の矢印A方向)に移動すると、その先端がテーパ面512bから退くことによって圧縮バネ513のバネ力によりクリップ512同士を近接させる。このため、クリップ512の先端部512aが内栓312の内壁から離れて当該内栓312の係合から外れることになる。
離着機構52は、図1および図2に示すように基体50の基端側に設けてあり、支持ブロック521とハンドル522とを有している。支持ブロック521は、基体50の回転を防ぎつつ長手方向に移動可能に基体50を挿通してある。ハンドル522は、基体50の外周面に設けた雄ネジ50aに螺合する雌ネジ522aが形成してある。ハンドル522は、円盤状に形成してあり、基体50の中心軸線を中心として回転可能に支持ブロック521に設けてある。また、ハンドル522の一側面には、把手部522bが設けてある。すなわち、ハンドル522を回すことによって支持ブロック521に支持された基体50が長手方向に移動することになる。
上記海洋深層水充填装置Mは、受容部1、滅菌部2および接続部4が第1ユニットを構成し、開栓部5が第2ユニットを構成している。そして、図4に示すように作業台6に対して第1ユニットである受容部1の弁駆動機構13と、第2ユニットである支持ブロック521とがそれぞれ固定される。また、作業台6には、海洋深層水充填装置Mの作動を制御する制御盤61が設けてある。その他、図には明示しないが海洋深層水充填装置Mを作動するための蒸気発生器、コンプレッサおよび流量計などが用意してある。
図5は海洋深層水充填装置を用いた概略系統図である。図5に示すように深海には、海洋深層水取水口71aを深海の所定の深さに配置した海洋深層水取水管71が設けてある。海洋深層水取水管71は、開閉弁72を介して取水ポンプ(圧送部)73の吸込口に接続してある。取水ポンプ73の吐出口側には、逆止弁74および開閉弁75を有した海洋深層水移送管76が接続してある。この海洋深層水移送管76は、開閉弁77を介して海洋深層水充填装置Mにおける受容部1の受入室11に設けた取水口11aに接続してある。また、海洋深層水移送管76は開閉弁78を介して海洋深層水充填装置Mとは別の装置や施設などに接続してある。
以下、上記海洋深層水充填装置Mの作用を説明する。図6〜17は海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。
まず、海洋深層水充填装置Mに容器3を装着する。容器3の装着に際し、当該容器3は、充填部32の内部が予め滅菌されて真空引きしてあり、外栓311と内栓312とが予め滅菌された状態で嵌合してある。また、接続部4は、外してある。また、受容部1において、吐出口11cは弁体12aによって閉塞されている。さらに、受容部1において、受入室11には海洋深層水が至っているが取水口11aから排水口11bへの流動はない。この状態において、図6に示すように滅菌部2から開栓部5を離反させた間に容器3を運び、口栓31の内栓312の内部に、開栓部5における係合機構51のクリップ512の先端部512aを差し込む。滅菌部2から開栓部5を離反させる場合には、ハンドル522を回すことで基体50が滅菌部2から離れる。そして、図7に示すようにロッド駆動部514を駆動してクリップ512の先端部512aを内栓312の内壁に係合させる。そして、図8に示すようにハンドル522を回して基体50を滅菌部2に近づけることによって外栓311を滅菌部2の止水部材21aに押圧させる。そして、図9に示すように接続部4のクランプ41を外栓311のフランジ311aに係合してクランプ固定部材42で固定する。これにより、滅菌室21の他方の開口側に外栓311が水密状態で接続された形態で滅菌部2に容器3が装着されることになる。
次に、滅菌を行う。図10に示すように滅菌室21の内部に噴出ノズル22aから蒸気を噴出しつつ、排出ドレン22bで滅菌室21の内部の蒸気を排出する。これを所定時間(数分)継続した後に蒸気の噴出を止めて噴出ノズル22aおよび排出ドレン22bの弁(図示せず)を閉める。これにより、弁体12aによって閉塞されている吐出口11cの滅菌室21側、滅菌室21の内部、滅菌室21の内側に表出している外栓311および内栓312の部位が蒸気によって滅菌された状態で滅菌室21が密閉されることになる。
次に、容器3に海洋深層水を充填する。図11に示すようにハンドル522を回して滅菌部2から開栓部5を離反させる。外栓311は、接続部4によって滅菌部2側に接続してあるため、内栓312のみが開栓部5とともに離反する。すなわち、口栓31が開放することになる。このとき、外栓311が滅菌室21に接続しているので、容器3の充填部32の内部が大気と接触することなく滅菌室21に通じることになる。そして、取水ポンプ73を稼働して海洋深層水を取水口11aから排水口11bに流動させて受入室11に通して、図12に示すように弁駆動機構13によって開閉弁12を駆動して吐出口11cを開放させる。これにより、受入室11から滅菌室21を経て容器3の充填部32の内部に海洋深層水が充填される。そして、所定流量の海洋深層水が充填部32に充填されたときに、弁駆動機構13によって開閉弁12を駆動して吐出口11cを閉塞し、取水ポンプ73を止めて取水口11aから排水口11bへの海洋深層水の流動を止める。そして、図13に示すようにハンドル522を回して滅菌部2に開栓部5を近づける。すなわち、外栓311に内栓312が水密状態で嵌合して口栓31が閉塞することになる。
次に、滅菌を行う。上記滅菌と同様に図14に示すように滅菌室21の内部に噴出ノズル22aから蒸気を噴出しつつ、排出ドレン22bで滅菌室21の内部の蒸気を排出する。これを所定時間(数分)継続した後に蒸気の噴出を止めて噴出ノズル22aおよび排出ドレン22bの弁(図示せず)を閉める。これにより、弁体12aによって閉塞されている吐出口11cの滅菌室21側、滅菌室21の内部、滅菌室21の内側に表出している外栓311および内栓312の部位が蒸気によって滅菌された状態で滅菌室21が密閉されることになる。
最後に、海洋深層水充填装置Mから容器3を取り外す。図15に示すようにロッド駆動部514を駆動してクリップ512の先端部512aを内栓312の内壁から離反させる。そして、図16に示すようにハンドル522を回して滅菌部2から開栓部5を離反させる。このとき、クリップ512の先端部512aを内栓312の内壁から離反させているため、内栓312が外栓311に嵌合したままで、開栓部5が内栓312から離反することになるそして、図17に示すように接続部4のクランプ固定部材42およびクランプ41を外す。これにより、滅菌室21の他方の開口側から容器3が外れることになる。
このように、上述した海洋深層水充填装置Mは、接続部4によって容器3の口栓31(外栓311)を滅菌部2の滅菌室21に水密状態で接続し、噴出ノズル22aから滅菌室21の内部に蒸気を噴出して受容部1の吐出口11cおよび口栓31を滅菌し、開栓部5によって容器3の外栓311と内栓312とを離反して口栓31を開放し、開閉弁12を開放して深海から受入室11に直接受け入れた海洋深層水を吐出して容器3の充填部32に充填する。そして、開栓部5によって口栓31を閉塞して開閉弁12を閉じ、噴出ノズル22aから滅菌室21の内部に蒸気を噴出して受容部1の吐出口11cおよび口栓31を滅菌してから容器3を取り外す。この結果、海洋深層水を大気に接触させることなく容器3に充填することが可能になる。さらに、薬剤を用いない蒸気による滅菌であるため、海洋深層水中の溶存ガスや細菌を原水に近い状態で容器に充填することが可能になる。したがって、海洋深層水を精密に分析・評価する際の海洋深層水の原水供給に有用である。
また、受容部1に対して深海から取水した海洋深層水を圧送する取水ポンプ73によって容器3に海洋深層水を移送するため、深海から取り出した海洋深層水をタンクなどに貯留することがないので、海洋深層水中の溶存ガスや細菌を原水に近い状態で容器に充填することが可能になる。
本発明に係る海洋深層水充填装置の実施例を示す平面図である。 図1に示す海洋深層水充填装置の側断面図である。 図1に示す海洋深層水充填装置の部分拡大側断面図である。 図1に示す海洋深層水充填装置を作業台に取り付けた状態を示す図である。 海洋深層水充填装置を用いた概略系統図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。 海洋深層水充填装置の作用を示す工程図である。
符号の説明
1 受容部
11 受入室
11a 取水口
11b 排水口
11c 吐出口
12 開閉弁
12a 弁体
12b 弁杆
12c 隔壁
13 弁駆動機構
2 滅菌部
21 滅菌室
21a 止水部材
21b 第1接続片
22 蒸気入出部
22a 噴出ノズル
22b 排出ドレン
3 容器
31 口栓
311 外栓
311a フランジ
312 内栓
32 充填部
4 接続部
41 クランプ
41a 第2接続片
41b 係合片
42 クランプ固定部材
5 開栓部
50 基体
50a 雄ネジ
51 係合機構
511 拡張ロッド
512 クリップ
512a 先端部
512b テーパ面
513 圧縮バネ
514 ロッド駆動部
52 離着機構
521 支持ブロック
522 ハンドル
522a 雌ネジ
522b 把手部
6 作業台
61 制御盤
71 海洋深層水取水管
71a 海洋深層水取水口
72 開閉弁
73 取水ポンプ
74 逆止弁
75 開閉弁
76 海洋深層水移送管
77 開閉弁
78 開閉弁
M 海洋深層水充填装置

Claims (3)

  1. 深海から取水した海洋深層水を直接受け入れる受入室と当該受入室から海洋深層水を吐出する吐出口の開閉を行う開閉弁とを有した受容部と、
    前記受容部の吐出口に水密状態で接続した滅菌室と当該滅菌室内に蒸気を噴出する噴出ノズルとを有した滅菌部と、
    筒状の外栓と当該外栓の開口を閉塞する内栓とからなる口栓を有して前記外栓と内栓との間に充填部を設けた容器と、
    前記滅菌部の滅菌室に対して前記容器の外栓を水密状態で接続する接続部と、
    前記容器の内栓に係合し当該内栓を外栓に対して離着する開栓部と
    を備えたことを特徴とする海洋深層水充填装置。
  2. 前記開栓部は、先端の尖ったロッドの進退によって拡縮するクリップを有した係合機構と、当該係合機構を移動することで前記内栓を外栓に対して離着する離着機構とからなることを特徴とする請求項1に記載の海洋深層水充填装置。
  3. 前記受容部に対して深海から取水した海洋深層水を圧送する圧送部を有し、当該圧送部によって前記受容部から前記滅菌通路を通して前記容器に海洋深層水を移送することを特徴とする請求項1または2に記載の海洋深層水充填装置。

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