JP2006231946A - 車両用ウォッシャ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外部から浸入し配管を伝うことによってポンプ装置側へ導かれた液滴によって、液体を貯留するタンクやポンプ装置に配設された電気部品が被水してしまうことを防止することができる車両用ウォッシャ装置を提供する。
【解決手段】 車両1のエンジンルーム3内に固定されたウォッシャタンク10の外壁面にポンプ装置20が取り付けられ、ポンプ装置20とウォッシャノズル40とを連通する配管30を介してウォッシャタンク10内に貯留された液体をポンプ装置20によりウォッシャノズル40に圧送する車両用ウォッシャ装置Sにおいて、配管30にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁32aを配置し、配管30の表面を伝って流下する液滴5を遮水する。
【選択図】 図3
【解決手段】 車両1のエンジンルーム3内に固定されたウォッシャタンク10の外壁面にポンプ装置20が取り付けられ、ポンプ装置20とウォッシャノズル40とを連通する配管30を介してウォッシャタンク10内に貯留された液体をポンプ装置20によりウォッシャノズル40に圧送する車両用ウォッシャ装置Sにおいて、配管30にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁32aを配置し、配管30の表面を伝って流下する液滴5を遮水する。
【選択図】 図3
Description
本発明は車両用ウォッシャ装置に係り、特にウォッシャタンクやこれに併設されたポンプ装置の電気部品への被水を防止する機構を有する車両用ウォッシャ装置に関する。
一般に車両用のウォッシャタンクは、エンジンルーム内のフェンダー近傍に配置されており、ウォッシャタンク下部の側面にはポンプ装置が取り付けられている。このため、車体のフードとフェンダーとの見切り等の隙間から浸入した雨水や洗車水によってポンプ装置が被水し、ポンプ装置の電気部分や電気系統に悪影響を及ぼすおそれがあった。
これを防止するため、ウォッシャタンクの側壁にポンプ装置の上方を遮蔽する被水防止部材を一体形成にて突設する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、フードとフェンダーとの見切り等から浸入する雨水や洗車水が被水防止部材によって遮断され、ポンプ装置が被水することを防止することができる。
これを防止するため、ウォッシャタンクの側壁にポンプ装置の上方を遮蔽する被水防止部材を一体形成にて突設する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、フードとフェンダーとの見切り等から浸入する雨水や洗車水が被水防止部材によって遮断され、ポンプ装置が被水することを防止することができる。
しかしながら、ポンプ装置からウインドウガラス側のノズルまではホースが取り回されており、上記車体の見切り等の隙間から浸入した雨水や洗車水によってこのホースが被水すると、ノズルの配設位置と比較して下方に配置されているポンプ装置側にホースを伝って雨水や洗車水等の液滴が導かれる。
したがって、特許文献1のウォッシャタンクでは、上記車体の見切り等の隙間から浸入して直接的にウォッシャタンクやポンプ装置側に向かう雨水や洗車水は、被水防止部材によって遮断され外部へ排出されるが、ホースに被水した雨水や洗車水は、ホースを伝っていき上記被水防止部材を回り込んでポンプ装置付近まで導かれ、ポンプ装置近くでホースから滴下し、ポンプ装置の電気的部分が被水してしまうおそれがあった。
したがって、特許文献1のウォッシャタンクでは、上記車体の見切り等の隙間から浸入して直接的にウォッシャタンクやポンプ装置側に向かう雨水や洗車水は、被水防止部材によって遮断され外部へ排出されるが、ホースに被水した雨水や洗車水は、ホースを伝っていき上記被水防止部材を回り込んでポンプ装置付近まで導かれ、ポンプ装置近くでホースから滴下し、ポンプ装置の電気的部分が被水してしまうおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、外部から浸入し配管を伝うことによってポンプ装置側へ導かれた液滴によって、液体を貯留するタンクやポンプ装置に配設された電気部品が被水してしまうことを防止することができる車両用ウォッシャ装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、車体に固定されたタンクの外壁面にポンプ装置が取り付けられ、該ポンプ装置とノズルとを連通する配管を介して前記タンク内に貯留された液体を前記ポンプ装置により前記ノズルに圧送する車両用ウォッシャ装置において、前記配管にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁を配置し、前記配管の表面を伝って流下する液滴を遮水することにより解決される。
車体の見切りや隙間から浸入した雨水や洗車水によって、ポンプ装置からノズルまで取り回されたホース等の配管が被水した場合、ポンプ装置はエンジンフードやノズルよりも下方に配置されているため、その配管を伝ってポンプ装置に向かって液滴が導かれてくる。しかしながら、本発明では、配管にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁を配置したので、配管の表面を伝った液滴はポンプ装置から離れた位置で遮水壁によって遮断され遮水壁から滴下される。これにより、遮水壁からポンプ装置側へ配管の表面を伝って液滴が導かれることが防止されるので、ポンプ装置やタンク近くで配管から液滴が落下することによるポンプ装置やタンクの電気的部分への被水を防止できる。
また、前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続されたホースであり、前記遮水壁は、前記ホースの外表面に密着して挿通される挿通口を有するように構成すると好適である。このように構成すると、ホースを特別なものとする必要がなく、しかも遮水壁の設定のないホースに対しても後付けにて対応することができる。また、種々のタンクの配置等に対応させて遮水壁の配置を調整して、ポンプ装置に対する遮水位置を変更することができるので、多くの車種に対応可能となる。
また、前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続されたホースであり、前記遮水壁は、前記ホースと一体に形成されていると好適である。このように遮水壁が、一端がポンプ装置に接続されたホースと一体に形成されていると、別途遮水壁をホースに取り付ける必要がなく、ポンプ装置に対する遮水壁による遮水位置を予め設定することにより遮水壁を適切な位置に配置することができると共に遮水壁の配置位置調整が不要となり、作業性が良好となる。
また、前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続された第1ホースと、一端が該第1ホースの他端に接続されたホースジョイントと、一端が該ホースジョイントの他端に接続された第2ホースとを有し、前記遮水壁は、前記ホースジョイントの表面から径方向にツバ状に張り出して形成され、前記第2ホース側から前記第1ホース側への液滴の流下を遮水するように構成すると好適である。このように構成すると、ホースを特別なものとする必要がなく、しかもホースの長さを予め設定しておくことにより遮水壁の配置位置調整が不要となる。したがって、ホース長さが長い場合にホースを端からエンジンルームの配置スペースに挿通させていくといった煩わしい作業をなくすことができるので作業性が良好となる。
また、前記遮水壁は、前記配管の表面全周にわたってツバ状に張り出していると好適である。このように構成すると、遮水壁の天地方向の方向性をなくすことができ、配管を取り回し固定する際に、配管の天地方向を気にすることなく確実に重力方向下側に遮水壁を配置することができるので作業性が良好となる。
本発明によれば、車体の比較的低い位置に取り付けられたタンク及びこれに併設されたポンプ装置を備え、タンク内に貯留された液体をポンプ装置によってノズルまで配管を介して圧送するウォッシャ装置において、配管にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁を配置し、配管の表面を伝って流下する液滴を遮水するように構成したので、外部から浸入し配管を伝うことによってポンプ装置側へ導かれた液滴は、配管の途中でその表面から遮水壁に伝って、遮水壁の下端から滴下される。これによって、液体を貯留するタンクやポンプ装置に配設された電気部品が被水してしまうことを安価でかつ簡単な構成によって防止することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図3は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はウォッシャ装置の説明図、図2はウォッシャタンクの正面図、図3は遮水部材の説明図である。図4〜図6は本発明の他の実施形態に係るものであり、図4は遮水部材の説明図、図5は配管の説明図、図6は遮水部材の説明図である。
図1〜図3は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はウォッシャ装置の説明図、図2はウォッシャタンクの正面図、図3は遮水部材の説明図である。図4〜図6は本発明の他の実施形態に係るものであり、図4は遮水部材の説明図、図5は配管の説明図、図6は遮水部材の説明図である。
以下に示す実施形態は、本発明を車両1のウインドウガラスへ洗浄液を噴射するためのウォッシャ装置に適用した例である。図1に本例のウォッシャ装置Sの概略構成図を示す。本例のウォッシャ装置Sは、洗浄液を貯留するウォッシャタンク10と、ウォッシャタンク10に併設されたポンプ装置20と、ポンプ装置20に一端が接続された配管30と、配管30の他端に接続されたウォッシャノズル40とを主要構成要素としている。なお、本発明において配管とは、単にポンプ装置とウォッシャノズルとを連通させるためのホースだけでなく、ホースに接続され流路を形成するホースジョイントやバルブ装置等を含むものであってもよい。
本例のウォッシャ装置Sは、ウインドシールドガラス2とリヤガラス(不図示)へ洗浄液を噴射するためのものである。図1に示すように、エンジンルーム3の前方下部の比較的低い位置に配設されたウォッシャタンク10には、フロント用のウォッシャポンプ21とリヤ用のウォッシャポンプ22が配設されている。そして、本例では、配管30は、フロント用のホース31とリヤ用のホース35からなり、フロント用のホース31によって、ウォッシャポンプ21と、フード4に配設されたウォッシャノズル40とが連結され、リヤ用のホース35によって、ウォッシャポンプ22と、リヤガラス近傍に配設されたウォッシャノズルとが連結されている。
本例のウォッシャ装置Sは、不図示のウォッシャスイッチがONされると、ウォッシャポンプ21,22内のモータが作動する。このモータの作動によって、ウォッシャタンク10のタンク本体11の内部に貯留されている洗浄液がフロント用のホース31又はリヤ用のホース35を介してフロント用のウォッシャノズル40又はリヤ用のウォッシャノズルに向けて圧送される。これにより、各ウォッシャノズルから洗浄液が噴射され、ウインドシールドガラス2又はリヤガラスに吹き付けられる。
図2に示すように、本例のウォッシャタンク10は、略直方体形状であり、内部に洗浄液を貯留する樹脂製のタンク本体11を備えている。このタンク本体11の頂部には、筒状の洗浄液注入部12が設けられている。さらに、タンク本体11の側部の適宜箇所には複数のブラケット部13が形成されており、タンク本体11はこのブラケット部13を介して車体に固定されている。
タンク本体11の一側面下部には、一対のポンプ収容溝14,15が並設されている。一方のポンプ収容溝14にはフロント用のウォッシャポンプ21が配設されており、他方のポンプ収容溝15にはリヤ用のウォッシャポンプ22が配設されている。このように本例のウォッシャポンプ21,22は、ウォッシャタンク10の下部に取り付けられている。各ウォッシャポンプ21,22の内部には、ポンプ駆動用の不図示のモータが配設されている。なお、必ずしもフロント用のウォッシャポンプ21とリヤ用のウォッシャポンプ22とを分けて設ける必要はなく、フロント及びリヤ兼用のウォッシャポンプを設けてもよい。
ウォッシャポンプ21,22は、各々の上端部に一対の給電用ターミナル及びコネクタ嵌合部等の電気部品が配設された電気接続部21a,22aが形成されている。また、各々の側部下側にアウトレット21b,22bが形成されている。フロント用のウォッシャポンプ21のアウトレット21bにはフロント用のホース31の一端が取り付けられており、リヤ用のアウトレット22bにはリヤ用のホース35の一端が取り付けられている。フロント用のホース31の他端は、不図示のT字状のホースジョイント等を介してウインドシールドガラス2の下部近傍に配設された一対のウォッシャノズル40に接続されており、リヤ用のホース35の他端はリヤガラスの下部近傍等に配設されたウォッシャノズルに接続されている。
また、ウォッシャポンプ21,22には、不図示のインレットがそれぞれ形成されており、インレットはグロメットを介してタンク本体11の内部と連通されている。
また、ウォッシャポンプ21,22には、不図示のインレットがそれぞれ形成されており、インレットはグロメットを介してタンク本体11の内部と連通されている。
これらウォッシャポンプ21,22の下方は、ウォッシャタンク10に形成されたカバー16によって覆われている。これにより、路面に溜まった雨水等が走行中の車輪によって下方から跳ね上げられても、直接的にウォッシャタンク10やポンプ装置20に掛かって、電気接続部21a,22a等の電気部品が被水してしまうことが防止されている。
本例のホース31,35は、上述のようにエンジンルーム3内の比較的低い位置に配設されたポンプ装置20に一端が接続され、ウォッシャタンク10の側部に沿ってウォッシャタンク10の上部側まで配索されている。そして、ホース31,35は、ウォッシャタンク10の洗浄液注入部12の基部付近からウォッシャタンク10を離れてエンジンルーム3の後方上部側へ引き回され、一方のホース31はフード4に取り付けられたウォッシャノズル40へ向けて斜め上方へ導かれ、他方のホース35はホース31と分岐してさらに後方のリヤガラスへ向けて導かれている。
図2に示すように、本例のホース31,35には、それぞれウォッシャタンク10とウォッシャノズルとの間の途中に遮水部材32,36が配設されている。図3(A)はホース31に配設された遮水部材32の斜視図、同図(B)はその断面図である。
本例の遮水部材32は、樹脂製であり、円盤状の遮水壁32aの中央部にホース31の外表面に密着して挿通させるための挿通口32bが形成されている。挿通口32bの内径はホース31の外径と略同程度に設定されている。したがって、本例の遮水部材32は、挿通口32bにホース31を挿通させることによって、ホース31の長手方向に動かない密着した状態で取り付けることができ、このとき遮水壁32aはホース31の外周面から径方向外側にツバ状に張り出した状態となる。なお、本例では、遮水部材32を合成樹脂により形成したが、これに限らず、金属,ゴム等の他の素材で形成してもよい。
本例の遮水部材32は、樹脂製であり、円盤状の遮水壁32aの中央部にホース31の外表面に密着して挿通させるための挿通口32bが形成されている。挿通口32bの内径はホース31の外径と略同程度に設定されている。したがって、本例の遮水部材32は、挿通口32bにホース31を挿通させることによって、ホース31の長手方向に動かない密着した状態で取り付けることができ、このとき遮水壁32aはホース31の外周面から径方向外側にツバ状に張り出した状態となる。なお、本例では、遮水部材32を合成樹脂により形成したが、これに限らず、金属,ゴム等の他の素材で形成してもよい。
また、遮水壁32aには、ホース31に安定的に取り付けるために、挿通口32bの周縁から軸方向(厚さ方向)に突出する管状の取付部32cが形成されている。この取付部32cは、遮水壁32aから離れるに従って縮径するように形成されている。また、ホース35にも遮水部材32と同様の構成の遮水部材36が配設されている。
一般に、ウォッシャタンクは車両の下方に配置されているため、ホースは、ウォッシャノズル側から見ると、ポンプ装置側へ向けて全体として下方へ導かれている。このため、エンジンルーム内へ浸入した液滴がホースに付着すると、液滴はこれらを伝っていきウォッシャタンクやポンプ装置付近で滴下して電気部品に悪影響を与えるおそれがあった。
このため、本例のウォッシャ装置Sでは、上述の遮水部材32,36をポンプ装置20から離れた位置でホース31,35に固着し、ホース31,35を伝ってきた液滴5を遮水壁32aによって遮断している。すなわち、図3(B)に示すように、ホース31の表面を伝って流下してきた液滴5は、ホース31の表面から遮水部材32の取付部32cを介して遮水壁32aへ伝わり、遮水壁32aの下端部からエンジンルーム3内へ滴下して外部へ排出される。このように本例の遮水部材32,36は、液滴5が遮水部材32,36から上流側へ伝わってしまうことを防止することができる。なお、遮水部材32は、取付部32cが傾斜して配索されたホース31の上側に位置するように配設されているので、ホース31の表面の液滴5は、取付部32cの傾斜面を介してスムーズに遮水壁32aに伝っていき、遮水壁32aの下端から滴下されるようになっている。
本例の遮水部材32,36は、ホース31,35の端部から挿入していくことによって任意の位置に固定的に配置させることができるので、取り付けが容易であり作業性が良好である。また、本例のウォッシャ装置Sでは、ホース自体は特別なものを使用する必要がなく、必要に応じて遮水部材32,36をホース31,35に後付けすることができるので好適である。そして、遮水部材32,36を取り付ける位置は、ウォッシャタンク10及びポンプ装置20のエンジンルーム3内での配置等によって適宜に設定することができるので、異なる車種に幅広く対応することが可能である。
また、本例の遮水部材32,36では、ホース31,35の外表面の全周から径方向にツバ状に遮水壁が張り出しているので、周方向に遮水壁の方向性がない。したがって、ホース31,35を取り回して車両1に固定する際に、ホース31,35の天地方向を気にすることなく取り付け作業をすることができると共に、遮水壁をホース31,35の重力方向下向きに必ず延出させることができるので作業性が良好である。
なお、上記実施形態では、遮水部材32,36は、ポンプ装置20から車両後側へ離れた位置でホース31,35に取り付けられているが、ウォッシャタンク10には、ポンプ装置20を制御するためのリレー等を収容した電気装置が取り付けられることがあるので、この場合は、ウォッシャタンク10から水平方向に離れた位置に遮水部材32,36が配設される。
また、ポンプ装置20やウォッシャタンク10から離れた位置に遮水部材32,36を配設することが望ましいが、これに限らず、電気部品等が被水しない位置で遮水部材32,35から液滴5を滴下させることができれば、ウォッシャタンク10の上部や側部でホース31,35に取り付けてもよい。
また、ポンプ装置20やウォッシャタンク10から離れた位置に遮水部材32,36を配設することが望ましいが、これに限らず、電気部品等が被水しない位置で遮水部材32,35から液滴5を滴下させることができれば、ウォッシャタンク10の上部や側部でホース31,35に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、ホース31,35にそれぞれ遮水部材32,36が配設されているが、これに限らず、ホース31,35を一体に固定するように遮水部材を形成してもよい。
また、上記実施形態では、遮水壁32aはホース31の表面全周から径方向に張り出すように形成されていたが、これに限らず、図4に示すようなものであってもよい。図4(A)はホース31に取り付けられた遮水部材32の側面図、同図(B)は遮水部材32の正面図である。すなわち、図4の遮水部材32では、遮水壁32aは一方向へ延出するように形成されている。また、図4の遮水壁32aに形成された挿通口32bは一部が開放されている。このように形成された遮水部材32は、重力方向下向きに遮水壁32aが垂下するようにホース31に取り付けられる。これにより、ホース31の表面を流下してきた液滴を、確実に遮水壁32aに伝わらせて下端部から滴下させることができる。
また、本例の遮水部材32は、挿通口32bの一部が開放されているので、ホース31の端部から挿入していく必要がなく、挿通口32bの開放部分を広げて任意の位置でホース31の側方から取り付けることができるので、取り付け作業がさらに容易である。
また、図4を一例としたが、下向きに延出する部位によって液滴5を滴下させることができれば、遮水壁32aは、ホース31の外表面の全周からツバ状に張り出している必要はなく、少なくともホース31の表面を伝って流下する液滴5が上流側(ポンプ装置側)へ伝わるのを阻止できれば、形状は円形以外の任意の形状としてよい。
さらに、図4の例のようにホース31の任意の位置で側方から嵌め込むことが容易となるように、ゴム等の十分な可撓性を有する素材で遮水壁32aを形成し、挿通口32bから遮水壁32aの外側へ向けて切れ込みを入れた構成としてもよい。このように構成すれば、切れ込み部位を拡げることによって容易に遮水部材32をホース31に取り付けることができる。
さらに、図4の例のようにホース31の任意の位置で側方から嵌め込むことが容易となるように、ゴム等の十分な可撓性を有する素材で遮水壁32aを形成し、挿通口32bから遮水壁32aの外側へ向けて切れ込みを入れた構成としてもよい。このように構成すれば、切れ込み部位を拡げることによって容易に遮水部材32をホース31に取り付けることができる。
また、上記実施形態では、ホース31等に別体の遮水部材32が取り付けられていたが、これに限らず、図5に示すようにホース31等に遮水壁を一体に形成した構成としてもよい。図5にホース31の断面図を示す。図5の例では、ホース31の外周面から径方向にツバ状に張り出すように遮水壁33が一体に形成されている。
図5(A)の例では、ホース31の外周面の一部が径方向に突出するように一体成形によって遮水壁33が形成されている。また、ツバ状の部材を形成し、熱溶着等によってホース31の外周面に一体に固定してもよい。
また、図5(B)の例では、ホース31の一部を径方向外側に折り曲げて遮水壁33を形成している。
図5(A)の例では、ホース31の外周面の一部が径方向に突出するように一体成形によって遮水壁33が形成されている。また、ツバ状の部材を形成し、熱溶着等によってホース31の外周面に一体に固定してもよい。
また、図5(B)の例では、ホース31の一部を径方向外側に折り曲げて遮水壁33を形成している。
このように遮水壁33をホース31と一体に形成する構成とすれば、予め適切な位置に遮水壁33を設定してホース31を形成することができる。そして、適切な位置に遮水壁33が形成されたホース31をウォッシャ装置Sに組み込むことによって、ウォッシャ装置Sを車両1に組み付ける際に、遮水壁の配置位置を調整する作業を不要とすることができる。
また、上記実施形態では、それぞれ一本のホース31,35に遮水部材32,36を外側から取り付ける構成であったが、これに限らず、図6に示すように構成してもよい。すなわち、図6の例では、ホース31について図示しているが、ホース31は、第1ホースとしてのホース31aと、第2ホースとしてのホース31bと、これらを連結するホースジョイントである遮水部材34を有して構成されている。本例では、ホース31aは一端がウォッシャポンプ21に接続され、他端が遮水部材34の一端側に接続されている。また、ホース31bは一端が遮水部材34の他端側に接続され、他端がウォッシャノズル40に接続されている。なお、さらに他のホースが連結される構成であってもよいことは勿論である。
本例の遮水部材34は、ホースジョイントとして機能するジョイント部34bと、ジョイント部34bの外周面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁34aを有する。本例では、ホース31a側へ向けてホース31bの表面を伝ってきた液滴5を遮水壁34aによって滴下できるように構成されている。
このように構成されているので、本例ではホース自体は特別なものを使用する必要がない。また、ホース31a,31bの長さを予め適切な長さに設定しておくことにより、ウォッシャ装置Sを車両1に組み付ける際に、遮水壁34aの位置調整を行う必要がなくなるので組み付け作業が容易となる。また、上記実施形態では、ホース端部から遮水部材を挿入していかなければならないので、ホース長が長い場合には取り付け作業に手間が掛かってしまうが、このようにホースジョイントに遮水壁34aが形成されていると、ホース31a,31bを遮水部材34の両端部に連結するだけでよく、上記実施形態のように端部から挿入していく必要がないので取り付け作業が容易となる。
また、上記実施形態では、ウインドシールドガラス2やリヤガラスへ向けて洗浄液を圧送するためのウォッシャポンプを例にとって説明したが、ポンプ装置20をヘッドランプに向けて洗浄液を圧送するためのものとしてもよいし、その他タンク外面に取り付けられるポンプ装置であればこれらに限られるものではない。
1‥車両、2‥ウインドシールドガラス、3‥エンジンルーム、4‥フード、
5‥液滴、10‥ウォッシャタンク、11‥タンク本体、12‥洗浄液注入部、
13‥ブラケット部、14,15‥ポンプ収容溝、16‥カバー、20‥ポンプ装置、
21,22‥ウォッシャポンプ、21a,22a‥電気接続部、
21b,22b‥アウトレット、30‥配管、31,35‥ホース、
31a,31b‥ホース、32,36‥遮水部材、32a‥遮水壁、32b‥挿通口、
32c‥取付部、33‥遮水壁、34‥遮水部材、34a‥遮水壁、
34b‥ジョイント部、40‥ウォッシャノズル、S‥ウォッシャ装置
5‥液滴、10‥ウォッシャタンク、11‥タンク本体、12‥洗浄液注入部、
13‥ブラケット部、14,15‥ポンプ収容溝、16‥カバー、20‥ポンプ装置、
21,22‥ウォッシャポンプ、21a,22a‥電気接続部、
21b,22b‥アウトレット、30‥配管、31,35‥ホース、
31a,31b‥ホース、32,36‥遮水部材、32a‥遮水壁、32b‥挿通口、
32c‥取付部、33‥遮水壁、34‥遮水部材、34a‥遮水壁、
34b‥ジョイント部、40‥ウォッシャノズル、S‥ウォッシャ装置
Claims (5)
- 車体に固定されたタンクの外壁面にポンプ装置が取り付けられ、該ポンプ装置とノズルとを連通する配管を介して前記タンク内に貯留された液体を前記ポンプ装置により前記ノズルに圧送する車両用ウォッシャ装置において、
前記配管にその表面から径方向にツバ状に張り出す遮水壁を配置し、前記配管の表面を伝って流下する液滴を遮水することを特徴とする車両用ウォッシャ装置。 - 前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続されたホースであり、
前記遮水壁は、前記ホースの外表面に密着して挿通される挿通口を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ウォッシャ装置。 - 前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続されたホースであり、
前記遮水壁は、前記ホースと一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ウォッシャ装置。 - 前記配管は、前記ポンプ装置に一端が接続された第1ホースと、一端が該第1ホースの他端に接続されたホースジョイントと、一端が該ホースジョイントの他端に接続された第2ホースとを有し、
前記遮水壁は、前記ホースジョイントの表面から径方向にツバ状に張り出して形成され、前記第2ホース側から前記第1ホース側への液滴の流下を遮水することを特徴とする請求項1に記載の車両用ウォッシャ装置。 - 前記遮水壁は、前記配管の表面全周にわたってツバ状に張り出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用ウォッシャ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005045260A JP2006231946A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 車両用ウォッシャ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005045260A JP2006231946A (ja) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | 車両用ウォッシャ装置 |
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JP2006231946A true JP2006231946A (ja) | 2006-09-07 |
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JP (1) | JP2006231946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8234746B2 (en) | 2008-09-22 | 2012-08-07 | Robert Bosch Gmbh | Water blocker for wiper system |
-
2005
- 2005-02-22 JP JP2005045260A patent/JP2006231946A/ja active Pending
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US8234746B2 (en) | 2008-09-22 | 2012-08-07 | Robert Bosch Gmbh | Water blocker for wiper system |
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