JP2006231611A - インクジェットヘッドの駆動電圧設定方法、インクジェット記録装置及び記録パターン - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動電圧設定方法、インクジェット記録装置及び記録パターン Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェットヘッドで所定の噴射速度を得るための駆動電圧の適否を判別することができるインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法を実現する。
【解決手段】 インクジェットヘッド30の電圧ランクを仮決めした後、その電圧ランクを基に基準パターン51を記録するための基準電圧V1を設定する。次に、基準パターン51と記録位置の一致あるいは位置ずれを生じさせて記録する変化パターン52の駆動電圧V2の範囲及び間隔を設定する。続いて、基準電圧V1で基準パターン51を複数個並べて記録する。基準パターン51には、それぞれ駆動電圧を変化させた変化パターン52が重ねて記録され、判別パターン53が形成される。模様が最も明確に描かれた判別パターン53の位置により基準電圧V1の適否を判別し、駆動電圧を設定する。
【選択図】 図10

Description

この発明は、アクチュエータの駆動によりインク液滴を被記録媒体へ噴射して記録を行うインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法、インクジェット記録装置及び記録パターンに関する。
従来、この種のインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置として、圧電素子などのアクチュエータを駆動し、ノズルに連通した圧力室内の圧力を変化させることにより、圧力室内のインクをノズルからインク液滴として被記録媒体へ噴射して記録を行うものが知られている。
ここで、インクジェットヘッドが規定の駆動電圧で駆動された場合においても、インク室からノズルまでのインクの流路抵抗、アクチュエータの電気的特性などのばらつきにより、インク液滴の噴射速度が異なる場合がある。インクの噴射速度が異なると、インク液滴が着弾する位置がずれてしまうため、記録品質が低下するおそれがある。
そこで、特許文献1に記載された装置では、インク液滴の噴射速度が所定の値となるように、インクジェットヘッドの駆動電圧を設定するために、インクジェットヘッドからのインク液滴の噴射速度を光学的に測定して、アクチュエータの駆動回路の抵抗値をレーザートリミングにより調節する方法が提案されている。
特開平5−185589号公報
しかし、上記方法は、インクジェットヘッドをプリンタに取り付ける前に1つずつ行う必要があり、アクチュエータの駆動回路の抵抗値を調節する作業にも時間がかかるため、インクジェットヘッドの駆動電圧を設定するために長時間を要し、コスト的にも不利であるという問題があった。
そこで、この発明は、インクジェットヘッドの噴射速度を簡便に評価し、駆動電圧の適否を判別することができるインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法、インクジェット記録装置及び記録パターンを実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、被記録媒体に対して相対移動し、アクチュエータの駆動によりインク液滴を前記被記録媒体へ噴射して記録を行うインクジェットヘッドであって、前記アクチュエータの駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンを記録するとともに、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンと記録位置の一致あるいは位置ずれを生じさせて第2の記録パターンを記録し、両パターンが描く模様に基づいて、前記仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別する、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、複数個の前記第1の記録パターンに対して、それぞれ異なる駆動電圧で前記第2の記録パターンが記録されるという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の記録装置において、前記異なる駆動電圧は、所定の電圧の間隔で設定されるという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、前記異なる駆動電圧は、前記仮決めされた第1の駆動電圧よりも低い駆動電圧であるという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、前記インクジェットヘッド内におけるインクの流路抵抗及び前記アクチュエータの電気的特性に基づいて、インク液滴の噴射速度が所定の速度になるように、前記第1の記録パターンを記録するための第1の駆動電圧を仮決めするという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法請求項1において、前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の部分と第2の部分とで描く模様がそれぞれ異なるという技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、前記第1の部分と第2の部分からなる組は、市松模様を構成するように複数組隣接して記録されるという技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、それぞれ前記被記録媒体に対する相対移動方向に、所定の間隔で記録される複数のドットで構成され、前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の記録パターンの複数のドットに、前記第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは前記第1の記録パターンの複数のドット間に、前記第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録されるという技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、前記第1の記録パターンと前記第2の記録パターンが、前記被記録媒体に対して相対移動する方向に対して直角な方向にそれぞれ所定量移動して複数回記録を行うという技術的手段を用いる。
請求項10に記載の発明では、被記録媒体に対して相対移動し、アクチュエータの駆動によりインク液滴を前記被記録媒体へ噴射して記録を行うインクジェットヘッドであって、前記アクチュエータの駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置において、仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとで所定の模様を描く設定手段を備えるという技術的手段を用いる。
請求項11に記載の発明では、アクチュエータへ印加する駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドを、被記録媒体に対して相対移動して記録される記録パターンであって、仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して前記第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとからなり、両記録パターンが描く模様に基づいて、前記仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別することを可能にしたという技術的手段を用いる。
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の記録パターンにおいて、前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の部分と第2の部分とで描く模様がそれぞれ異なるという技術的手段を用いる。
請求項13に記載の発明では、請求項12に記載の記録パターンにおいて、前記第1の部分と第2の部分からなる組は、市松模様を構成するように複数組隣接して記録されたという技術的手段を用いる。
請求項14に記載の発明では、請求項11ないし請求項13のいずれか1つに記載の記録パターンにおいて、前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、それぞれ前記被記録媒体に対する相対移動方向に、所定の間隔で記録される複数のドットで構成され、前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の記録パターンの複数のドットに、前記第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは前記第1の記録パターンの複数のドット間に、前記第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録されたという技術的手段を用いる。
請求項15に記載の発明では、請求項11ないし請求項14のいずれか1つに記載の記録パターンにおいて、前記第1の記録パターンと第2の記録パターンとからなる組は、それぞれ前記第2の記録パターンが異なる駆動電圧で記録されて、複数組形成されているという技術的手段を用いる。
(請求項1に記載の発明の効果)
仮決めされた第1の駆動電圧でアクチュエータを駆動して第1の記録パターンを記録するとともに、複数の異なる駆動電圧でアクチュエータを駆動して第1の記録パターンと記録位置の一致あるいは位置ずれを生じさせて第2の記録パターンを記録することで、両パターンが模様を描くため、その模様に基づいて、視覚により、短時間かつ容易に、仮決めされた第1の駆動電圧をそのまま駆動電圧として設定するか否かの適否を判別することができる。
したがって、インクジェットヘッドの噴射速度を簡便に評価し、駆動電圧の適否を判別することができるインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法を実現することができる。
(請求項2に記載の発明の効果)
複数個の第1の記録パターンに対して、それぞれ異なる駆動電圧で第2の記録パターンが記録されるため、各パターンが描く模様同士の比較が容易であり、模様の変化を視認しやすくなるので、より一層駆動電圧の適否を判別しやすくなる。
(請求項3に記載の発明の効果)
第2の記録パターンを記録するための駆動電圧が、所定の電圧の間隔で設定されるため、駆動電圧の変化に対する第1の記録パターンと第2の記録パターンとが描く模様の対応関係が把握しやすい。
(請求項4に記載の発明の効果)
第2の記録パターンを記録するための異なる駆動電圧は、いずれも仮決めされた第1の駆動電圧よりも低い駆動電圧であるため、インクの噴射速度は仮決めされた第1の駆動電圧による噴射速度を越えることがないので、噴射速度が速くなりすぎて、ノズルの先端にインクの表面張力により形成されるメニスカスが破壊されてしまい、インクが噴射しなくなるおそれがない。
(請求項5に記載の発明の効果)
インクジェットヘッド内におけるインクの流路抵抗及びアクチュエータの電気的特性というインク液滴の噴射速度に影響を及ぼす因子を複合的に考慮して第1の記録パターンを記録するための第1の駆動電圧を仮決めするため、大きな誤差を生じることなく第1の駆動電圧を仮決めすることができ、第1の駆動電圧の適否を判別する時間を短縮することができる。
(請求項6に記載の発明の効果)
第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧でアクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、第1の部分が描く模様と第2の部分が描く模様とがそれぞれ異なっているため、両模様間に境界ができるので、模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項7に記載の発明の効果)
第1の部分と第2の部分からなる組により市松模様が描かれるので、単純な濃淡や線画などが描かれる場合に比べて、より一層模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項8に記載の発明の効果)
複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、第1の記録パターンの複数のドットに、第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは第1の記録パターンの複数のドット間に、第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録されるため、描かれた模様に濃淡の差が生じ、模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項9に記載の発明の効果)
第1の記録パターンと第2の記録パターンが、前記被記録媒体に対して相対移動する方向に対して直角な方向に所定量移動して複数回記録を行うことにより、インクジェットヘッドが持つ解像度よりも高い解像度で印字を行うことができ、模様の変化を視認しやすくなるので、より一層駆動電圧の適否を判別しやすくなる。
(請求項10に記載の発明の効果)
仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとで所定の模様を描く設定手段を備えるため、視覚により所定の模様を判断できるので、短時間かつ容易に、仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別することができる。
(請求項11に記載の発明の効果)
仮決めされた第1の駆動電圧でアクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧でアクチュエータを駆動して第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとからなる記録パターンが模様を描くので、その模様に基づいて、視覚により、短時間かつ容易に、仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別することができる。
(請求項12に記載の発明の効果)
第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧でアクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのインク液滴のずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、第1の部分が描く模様と第2の部分が描く模様とがそれぞれ異なっているため、両模様間に境界ができるので、模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項13に記載の発明の効果)
第1の部分と第2の部分からなる組により市松模様が描かれるので、単純な濃淡や線画などが描かれる場合に比べて、より一層模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項14に記載の発明の効果)
複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、第1の記録パターンの複数のドットに、第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは第1の記録パターンの複数のドット間に、第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録されるため、描かれた模様に濃淡の差が生じ、模様の変化を視認しやすくなる。
(請求項15に記載の発明の効果)
第1の記録パターンと第2の記録パターンとからなる組は、それぞれ第2の記録パターンを異なる駆動電圧で複数組形成されているため、両パターンが描く模様の比較が容易であり、模様の変化を視認しやすくなるので、より一層駆動電圧の適否を判別しやすくなる。
[インクジェット記録装置の主要構成]
この発明に係るインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法を実施する際に用いるインクジェット記録装置の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、インクジェット記録装置の主要構成を示す平面説明図である。インクジェット記録装置1の内部には、2本のガイド軸6,7が設けられており、そのガイド軸6,7には、キャリッジを兼用するヘッドホルダ9が取付けられている。ヘッドホルダ9には、記録用紙Pへインクを噴射して記録を行うインクジェットヘッド30が保持されている。ヘッドホルダ9は、キャリッジモータ10により回転する無端ベルト11に連結されており、キャリッジモータ10の駆動により、ガイド軸6,7に沿って移動する。なお、ガイド軸7に沿って帯状に延びる公知のタイミング指標部材(図示せず)が設けられており、そのタイミング指標部材には、ヘッドホルダ9の位置を検出するためのマークが記されている。
また、インクジェット記録装置1の本体内の静止位置には、イエローインクが収容されたインクタンク5aと、マゼンタインクが収容されたインクタンク5bと、シアンインクが収容されたインクタンク5cと、ブラックインクが収容されたインクタンク5dとが備えられている。各インクタンク5a〜5dは、それぞれ可撓性のチューブ14a、14b、14c、14dによってチューブジョイント20(図2)と接続されている。
ヘッドホルダ9の移動方向(すなわち主走査方向)の一端には、フラッシング部12が設けられており、他端にはメンテナンス部4が設けられている。インクジェットヘッド30は、気泡などを含んだ不良インクをフラッシング部12へ噴射してインクの噴射性能を良好な状態に維持する。また、メンテナンス部4では、気泡を含んだインクの吸引、ノズル面の払拭などを行い、インクの噴射性能を良好な状態に維持する。
[インクジェットヘッドの主要構造]
次に、インクジェットヘッド30の主要構造について図2および図3を参照して説明する。図2は、インクジェットヘッド30およびヘッドホルダ9の縦断面説明図である。図3は、図2をノズル面側から見た説明図である。
なお、以下の説明では、インクを噴射する側を下面および下方向とし、その反対側を上面および上方向とする。また、図1においてインクジェット記録装置1を図面下辺側すなわち正面から見た場合の図面下辺側を前方、図面上辺側を後方とする。
図2に示すように、ヘッドホルダ9は箱状に形成され、その底壁9eの下面に、インクジェットヘッド30が保持されている。
インクジェットヘッド30は、多数のインク流路を有するキャビティ部31(図3)と、そのインク流路内のインクに選択的に噴射圧力を付与する圧電素子からなるアクチュエータ32とを積層して構成され、キャビティ部31の下面のノズル面31aにインク色毎に列をなしたノズル35〜38を有し、上面に、インク色毎に独立したインク流入口31bを有する。このインクジェットヘッド30のアクチュエータ32としては、好適には例えば特許第3128857号公報に記載されているように、多数のインク流路にわたる大きさの複数の圧電シートを、その間に各インク流路ごとに対応する個別電極と各インク流路にわたる大きさの共通電極とを交互に挟んで積層した構造が用いられ、個別電極と共通電極との間に選択的に駆動電圧を印加することにより、積層方向に変形してインク流路内のインクに噴射圧力を付与するものである。
インクジェットヘッド30の上面には、枠状の補強フレーム33が接着固定されている。補強フレーム33には、各インク流入口31bに対応したインク通路口33aが形成されている。インクジェットヘッド30と補強フレーム33とからなるユニットは、底壁9eの下面に沿って配置され、底壁9eに、接着剤を用いて接着固定されている。
ヘッドホルダ9の底壁9e上の空間内には、インクジェットヘッド30の上方(インクジェットヘッドを挟んで記録用紙とは反対側)にバッファタンク40が収容されている。バッファタンク40には、インク色毎に独立したインク貯留部40aが隔壁により区画して形成されている。各インク貯留部40aは、バッファタンク40の下面に各インク貯留部40aに対応して形成されたインク供給口40e、インク通路口33aを介して、各インク流入口31bにそれぞれ連通している。
各インク貯留部40aの上面開口部は、可撓性の膜状部材41に覆われている。具体的には、膜状部材41は、樹脂製のフィルムで構成され、各インク貯留部40aを画定する隔壁及びバッファタンク40の外周壁の上端に接着または超音波溶着などにより固定されている。各インク貯留部40aの上部には、公知のように所定量の空気が溜められ、その空気と可撓性の膜状部材41との協働で、インクジェットヘッド30の走査にともなうインクの圧力変動が吸収される。上記の所定量を超える空気は、バッファタンク40の側面に設けられた排気装置45(図3)によって外部へ排気される。
ヘッドホルダ9の前端には、前方に水平に延出した取付腕部分9aが一体に形成され、バッファタンク40の前端にも、その取付腕部分9a上に重ねて平行に延出した部分が形成され、そのバッファタンク40の延出部分には、チューブジョイント20が接続されている。
チューブジョイント20には、各インクタンク5a〜5dから延びる可撓性の各チューブ14a〜14d(図1)が接続されている。チューブジョイント20は、バッファタンク40の延出部分に着脱可能に重ねられ、各チューブ14a〜14dに連通した各連通路(図示しない)を有し、バッファタンク40は、各インク貯留部40aに連通した接続口(図示しない)を延出部分の上面に開口して有している。チューブジョイント20の各連通路は、バッファタンク40の各接続口に一対一で対応して連通され、各インクタンク5a〜5dのインクを対応するインク貯留部40aに供給することができる。
チューブジョイント20の前端には、さらに保持部材29が突出形成され、後述する電気回路基板42を、本体側の静止位置に設けられた図示しない制御装置と電気的に接続する図示しないフレキシブルフラットケーブルが保持部材29のスリット29aに挿通支持されている。
ヘッドホルダ9の上面開口部(バッファタンク40を挟んでインクジェットヘッド30とは反対側)には、剛体製の電気回路基板42が設けられている。具体的には、電気回路基板42はヘッドホルダ9を構成する壁の上端に支持され、着脱可能に固定されている。
さらに、その電気回路基板42の上方を覆って、カバー9dが固定されている。カバー9dはヘッドホルダ9の開口部を外から覆うことができるように、下方に開口部を有する箱状に形成されている。
[制御系の主要構成]
次に、インクジェット記録装置1の制御系の主要構成について、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
図4に示すように、インクジェット記録装置1は、インクジェットヘッド30への記録指令を制御するCPU70と、ホストコンピュータ(ホストPC)71から送信された記録データをインターフェース72を介して受信し、それらデータの展開の制御を行うゲートアレイ73とを備えている。CPU70とゲートアレイ73とを接続するアドレスバスおよびデータバスには、CPU70により実行される作業プログラムなどが記憶されているROM74と、ゲートアレイ73が受信した上記各データを一時的に記憶するためのRAM75とが接続されており、CPU70は、ROM74およびRAM75との間で必要なデータの入出力を行う。後述する基準パターン51および変化パターン52はROM74に記憶されている。
また、CPU70には記録用紙Pの有無を検出するペーパセンサ76と、ヘッドホルダ9がホームポジションにあることを検出するキャリッジ原点センサ77と、環境温度を検出する温度センサ88と、キャリッジモータ10を駆動するためのモータドライバ78と、記録用紙Pを前記主走査方向と直交する方向に搬送するラインフィード(LF)モータ79を駆動するためのモータドライバ80と、各種の信号をCPU70に与える操作パネル81とが接続されている。
ヘッドドライバIC83は、ゲートアレイ73から出力された記録データ84、転送クロック85および記録クロック86に基づいて動作し、インクジェットヘッド30を駆動する。ゲートアレイ73には、ヘッドホルダ9の移動に伴い、前記タイミング指標部材のマークを検出し、記録タイミングを決定するエンコーダセンサ87も接続されている。
[インクジェットヘッドの駆動電圧設定方法]
インクジェットヘッド30の駆動電圧設定方法について、図5ないし図10を参照して説明する。図5は、インクジェットヘッド30の駆動電圧設定方法のフローチャートである。図6は、インクジェットヘッド30の各電圧ランクにおける駆動電圧と噴射速度の中心値関係を示す図表である。図7は、インクジェットヘッド30の各電圧ランクにおける基準駆動電圧で印字したドットに対する各駆動電圧で印字した際のドットのずれ量の関係を示す図表である。図8は、判別パターンを描く方法を模式的に示した説明図である。図9は、判別パターンを描くための基準パターン51及び変化パターンの拡大説明図である。図10は、図8の一部を拡大して判別パターンが描く模様の変化を模式的に示した説明図である。
図6の「電圧ランク」とは、インクジェットヘッド30において、インク液滴の噴射速度の設計値を得るために、アクチュエータに印加すべき駆動電圧の大きさを示すランクである。例えば本実施の形態ではインク液滴の噴射速度9m/sを得るために、「電圧ランク7」のインクジェットヘッド30では駆動電圧23V、「電圧ランクa」のインクジェットヘッド30では駆動電圧21Vを印加することになる。これは、周知のように、各インクジェットヘッド30の製造上のばらつきから、キャビティ部31でのインクの流路抵抗、アクチュエータ32の電気的特性などの違いによって生じるもので、それらの流路抵抗、電気的特性などを予め測定することによって、各電圧ランクをほぼ決めることができる。
発明者は、図6に示すように、各電圧ランクのインクジェットヘッド30において、駆動電圧を種々変えてインク液滴の噴射速度を測定したところ、駆動電圧の上昇にほぼ直線的に比例して噴射速度が上昇することを発見した。
図7には、駆動電圧23Vを基準とし、駆動電圧を下げて変化パターン52を記録したときに、ドットがずれて記録されるずれ量を各電圧ランク毎に示す。なお、ヘッドホルダ9の移動方向と反対方向を正方向とし、ヘッドホルダ9の移動方向にずれた場合には、数値は負の値で表している。このときのノズル35〜38の開口端から記録用紙Pとの間隔は1.5mmである。また、インクジェットヘッド30を載せて移動するヘッドホルダ9の主走査方向への移動速度は、40IPS(インチ・パー・秒)である。
ドットが記録される位置は、ノズルの開口端と記録用紙との間隔を一定とすると、インクの噴射の速度ベクトルと前記主走査速度ベクトルとのベクトル和により定まる。駆動電圧を、基準とした23Vより低い駆動電圧に下げていくと、インクの噴射速度が遅くなっていくため、主走査速度ベクトルの寄与が大きくなるので、ドットの位置がヘッドホルダ9の移動方向にずれていく。
発明者は、前述のように駆動電圧と噴射速度とがほぼ直線的な比例関係にあることから、駆動電圧の大きさと記録用紙上に記録されるドット位置とは、ほぼ正確な相関関係にあることに着目し、インクジェットヘッド30の駆動電圧の適否を判別することを考えた。つまり、所定の記録パターンを適宜駆動電圧を変えて記録用紙上に記録して、記録パターンのずれを視覚的に表示することで、仮決めした電圧ランクの駆動電圧で所定の噴射速度が得られているかどうかを判別するのである。
図9(A)に、記録密度が600dpiの場合の第1の記録パターン、すなわち、基準パターン51の一部を拡大して模式的に示す。ここでは、ブラックインクのノズル35の内、1直線上に配置された18個のノズルで記録された部分を拡大して示す。主走査方向の記録密度が600dpiの場合、ドットピッチは42μmとなる。
基準パターン51は、上半分の格子51hと下半分の格子51iとが、主走査方向と直交する方向に複数組隣接して構成されている。
上半分の格子51hでは、1列に9つのドットで記録されたドット列が、主走査方向に3ドットピッチ分の126μm間隔で複数列平行に配置される。下半分の格子51iでは、上半分の格子51hと同様のドット列が、上半分の格子51hから主走査方向に1ドットピッチ分の42μmずれて配置される。
図9(B)に、第2の記録パターン、すなわち、変化パターン52の一部を拡大して模式的に示す。この変化パターン52も上記基準パターンと同様に、ドット列が平行に配置された上半分の格子52hと下半分の格子52iとからなり、下半分の格子52iは、上半分の格子52hに対して主走査方向において上記基準パターンの場合とは逆、すなわち左に1ドットピッチ分の42μmずれて配置される。変化パターン52の下半分の格子52iと、基準パターン51の下半分の格子51iとは、同じ駆動電圧で記録したときに主走査方向において一致する位置関係にある。
そして、図8に一部分を抽出した拡大図で示すように、基準パターン51は、それぞれ上下の両格子を一組として、上半分の格子51hに下半分の格子51iが隣接するように横、縦(主走査方向とそれ直交する方向)に複数組配置される。また、変化パターン52も同様にして複数組配置される。これら複数組からなる基準パターン51と変化パターン52は、以下のように記録用紙上に重ねて記録される。
次に、インクジェットヘッド30の駆動電圧設定方法について、図5を参照して説明する。
まず、インクジェットヘッド30内のインクの流路抵抗及びアクチュエータ32の電気特性よりインクジェットヘッド30の電圧ランクを仮決めする(図5のステップ(以下、Sと略す)1)。流路抵抗は、例えば特開2002−225287号公報に記載されているように、キャビティ部31のインク流路にポンプ(図示せず)で流体を所定時間供給し、その所定時間に流れた流量を測定することで推定することができる。この流路抵抗にはノズル35〜38の径も加味されるが、ノズル径のみ別に測定し、抵抗値に換算して、全体の流路抵抗に加算しても良い。また、アクチュエータ32の電気的特性は、圧電材料での静電容量、電気抵抗値などで、周知の方法で測定することができる。以下では、仮決めされた電圧ランクが「7」のインクジェットヘッド30について説明する。
後でさらに詳述するが図8に示すように、本実施の形態では基準パターン51が主走査方向に7つのブロック51a〜51g形成され、これに重ねて変化パターン52の7つのブロック52a〜52gが形成される。基準パターン51の7つのブロック51a〜51gは、すべて同じ駆動電圧V1で記録されるが、変化パターン52の7つのブロック52a〜52gは互いに異なる駆動電圧V2で記録される。この駆動電圧V1、V2を設定するのが、ステップS2、S3である。
ステップS2では、仮決めされた電圧ランクを基に、図6に示す関係より所定の噴射速度となる電圧を基準電圧V1として設定する(S2)。電圧ランク7のインクジェットヘッド30では、インク液滴の噴射速度9m/sに対応する駆動電圧は23Vであり、この23Vを基準電圧V1とする。
続いて、変化パターン52のブロックのうち、中央のブロック52dが、基準電圧V1で記録された場合の変化パターン52の位置から42μmずれて記録される電圧であって、基準電圧V1より低い電圧を中央ブロック52dのための駆動電圧V2として設定する(S3)。ここで、駆動電圧V2は、「電圧ランク7」においては図7から20.1Vが最も近いので、これを使用することとする。さらに、変化パターン52の他のブロックのための駆動電圧V2を、中央ブロック52dの駆動電圧20.1Vに対して0.3V間隔で設定し、左からブロック52aは21.0V、ブロック52bは20.7V、ブロック52cは20.4V、ブロック52eは19.8V、ブロック52fは19.5V、ブロック52gは19.2Vとする。
そして、基準電圧23Vでインクジェットヘッド30を駆動し、基準パターン51の各ブロックを複数組並べて記録する(S4)。ここでは、図8に示すように、ヘッドホルダ9が図の右方に向かって移動し、1回の走査で基準パターンのブロック51a〜51gが7個横に並んで記録される。
続いて、基準パターン51には、駆動電圧V2を変化させた変化パターン52の7つのブロックが、7回の走査で左から順に重ねて記録される(S5)。
まず、ヘッドホルダ9の1回目の走査では、一番左の基準パターン51aに、駆動電圧21.0Vで変化パターン52aが重ねて記録される。次に、2回目の走査では、左から2番目の基準パターン51bに、駆動電圧を0.3V減じた20.7Vで変化パターン52bが重ねて記録される。以下同様に、駆動電圧を0.3Vずつ減じながら、ヘッドホルダ9の1回目の走査につき、1つの変化パターン52が基準パターン51に重ねて記録される。そして、7回目の走査により、一番右の基準パターン51gに駆動電圧19.2Vで変化パターン52gが重ねて記録され、変化パターン52の記録が終了する。
上記のように、駆動電圧を7水準に変化させた変化パターン52a〜52gが、駆動電圧が高い方から順に左から基準パターン51a〜51gに重ねて記録され、7種類の判別パターン53a〜53gが形成される(S6)。
なお、基準パターン51と、変化パターン52a〜52gは、それぞれ前記主走査方向と直角な副走査方向に記録用紙を所定量移動して、図9の各パターンにおいて副走査方向のドット間を埋めるように重ね書きをすることによりインクジェットヘッド30が持つ解像度よりも高い解像度で記録される。これによって濃度をあげることができ、より一層視認しやすくなる。
続いて、判別パターン53に描かれた模様から、仮決めされた基準電圧V1の適否を判別する。
仮決めした電圧ランクが正しければ、図10(D)に示すように判別パターン53dにおいて、変化パターン52の下半分の格子52iのドット列が基準パターン51の下半分の格子51iのドット列に対して43μmずれ、両パターンの上半分の格子52h、51hのドット列がほぼ完全に重なる(厳密には1μmずれるが無視できる程度である)。この結果、両パターンの上半分は、濃度が薄く(上半分の全面積に対してドットの占める面積が小さい)見え、下半分は、濃度が濃く(下半分の全面積に対してドットの占める面積が大きい)見えることになり、これが複数組並んだ判定パターンのブロック53dは、図8に一部分を抽出した拡大図で示すように、コントラストのはっきりした市松模様として描かれる(S7:YES)。
また、上記中央ブロック53dよりも左のブロックでは、変化パターン52を記録する駆動電圧が左へいくほど順次高くなっているから、図10(C)〜(A)に示すように下半分の格子51iと52iのドット列が順次近づいて濃度が薄くなり、上半分の格子51hと52hのドット列が順次離れ濃度が濃くなる。つまり、ブロック53c〜53aの順に市松模様のコントラストが低くなる。
一方、上記中央ブロック53dよりも右のブロックでは、変化パターン52を記録する駆動電圧が右へいくほど順次低くなっているから、図10(E)〜(G)に示すように下半分の格子51iと52iのドット列が順次離れ、上半分の格子51hと52hのドット列が順次近づき濃度が濃くなる。つまり、ブロック53e〜53gの順に市松模様のコントラストが低くなる。
したがって、仮決めした電圧ランクが正しければ、記録した判別パターンの中央ブロックで市松模様のコントラストが最も高くなる。その結果、仮決めした基準電圧23Vをそのまま駆動電圧として設定することができる(S9)。
市松模様が判別パターン53dからずれた場合(S7:NO)は、仮決めした電圧ランクが適当でないことになる。この場合、市松模様のコントラストが最も高い判別パターン53の位置および駆動電圧より正しい電圧ランクを推定することができる。
例えば、判別パターン53aで市松模様が最も高いコントラストで記録されていれば、対応する駆動電圧は21.0Vとなる。図7に示すように、このインクジェットヘッドは21.0Vでのずれ量が42μmに最も近い「電圧ランク4」ということになる。
この場合、このインクジェットヘッドの電圧ランクを「4」に変更し(S8)、基準電圧を上げる設定が行われる(S9)。図6に示すように、電圧ランク4のインクジェットヘッドでは、噴射速度9m/sに対応する駆動電圧は25.2Vなので、基準電圧が25.2Vと設定され、好ましくは、以下、前述と同様にして変化パターンのための駆動電圧が設定されて判別処理が行われる。
[最良の実施形態による効果]
(1)以上のように、上記実施形態のインクジェットヘッド30の駆動電圧設定方法を使用すれば、仮決めされた基準電圧V1でアクチュエータ32を駆動して基準パターン51を記録するとともに、複数の異なる駆動電圧でアクチュエータ32を駆動して基準パターン51と記録位置の一致あるいは位置ずれを生じさせて変化パターン52を記録し、両パターンが模様を描くため、視覚により、短時間かつ容易に、仮決めされた基準電圧V1の適否を判別することができる。
したがって、インクジェットヘッド30の噴射速度を簡便に評価し、駆動電圧の適否を判別することができるインクジェットヘッド30の駆動電圧設定方法を実現することができる。
(2)判別パターン53が並べて記録されるため、各パターンが描く模様同士の比較が容易であり、模様の変化を視認しやすくなるので、より一層駆動電圧の適否を判別しやすくなる。
(3)変化パターン52を記録するための駆動電圧V2が、所定の電圧の間隔で設定されるため、駆動電圧の変化に対する判別パターン53の模様の対応関係が把握しやすい。
(4)変化パターン52を記録するための異なる駆動電圧V2は、いずれも仮決めされた基準電圧V1よりも低い駆動電圧であるため、インクの噴射速度は仮決めされた基準電圧V1による噴射速度を越えることがないので、噴射速度が速くなりすぎて、ノズルのメニスカスが破壊されてしまい、インクが噴射しなくなるおそれがない。
(5)インクジェットヘッド30内におけるインクの流路抵抗及びアクチュエータ32の電気的特性というインク液滴の噴射速度に影響を及ぼす因子を複合的に考慮して基準パターン51を記録するための基準電圧V1を仮決めするため、大きな誤差を生じることなく基準電圧V1を仮決めすることができ、基準電圧V1の適否を判別する時間を短縮することができる。
(6)基準パターン51と変化パターン52は、駆動電圧V2でアクチュエータを駆動して変化パターン52を記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる上半分の格子51h、52hおよび下半分の格子51i、52iを有し、上半分の格子51hと上半分の格子52hとが描く上半分の格子53hと、下半分の格子51iと下半分の格子52iとが描く下半分の格子53iとからなる組により市松模様が描かれるので、単純な濃淡や線画などが描かれる場合に比べて、より一層視認しやすい。
[他の実施形態]
(1)判別パターン53が描く模様は、判別しやすい模様であれば市松模様以外の模様を設定してもよい。例えば、波状の濃淡模様や円形の線画、その他の図形が描かれるように設定してもよい。この構成を使用した場合にも、最良の実施形態の(1)〜(5)の効果を奏することができる。また、上半分の格子51h、51hまたは下半分の格子51i、52iの一方のみを用いて、判定パターンの各ブロックで濃淡変化のみを記録するようにしても良い。
(2)インクジェットヘッド30の電圧ランクは、一定のロットからインクジェットヘッド30を抜き取り、そのインクジェットヘッド30について設定した電圧ランクを、そのロットに属するインクジェットヘッド30の電圧ランクの代表値として仮決めしてもよい。この構成を使用した場合には、特性が近似していると推定される一定のロットからの抜き取りデータを基に電圧ランクを設定するので、大きな誤差が生じるおそれが少なく、個々のインクジェットヘッド30の電圧ランクを仮決めする時間および手間を節約することができるとともに、最良の実施形態の効果を奏することができる。
(3)本駆動電圧設定方法は、インクジェットヘッド30を載せたヘッドホルダ9を、インクジェット記録装置に組み込む前に、インクジェットヘッド30を載せたヘッドホルダ9をインクジェット記録装置と同条件の試験装置にセットして、上記の判定処理を行うようにしてもよい。
[各請求項と実施形態との対応関係]
基準パターン51が請求項1に記載の第1の記録パターンに、変化パターン52が第2の記録パターンに、基準電圧V1が第1の駆動電圧にそれぞれ対応する。
上半分の格子51h、52hが請求項6に記載の第1の部分に、下半分の格子51i、52iが第2の部分にそれぞれ対応する。
CPU70、ROM74を含む制御系が請求項9に記載の所定の模様を描く設定手段に対応する。
インクジェット記録装置の主要構成を示す平面説明図である。 インクジェットヘッド30およびヘッドホルダ9の縦断面説明図である。 図2をノズル面側から見た説明図である。 インクジェット記録装置1の制御系の主要構成を示すブロック図である。 インクジェットヘッドの駆動電圧設定方法のフローチャートである。 各電圧ランクにおける駆動電圧と噴射速度の関係を示す図表である。 インクジェットヘッド30の各電圧ランクにおける基準駆動電圧で印字したドットに対する各駆動電圧で印字した際のドットのずれ量の関係を示す図表である。 判別パターンを描く方法を模式的に示した説明図である。 判別パターンを描くための基準パターン51及び変化パターンの拡大説明図である。 図8の一部を拡大して判別パターンが描く模様の変化を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
30 インクジェットヘッド
32 アクチュエータ
51 基準パターン(第1の記録パターン)
52 変化パターン(第2の記録パターン)
51h、52h 上半分の格子(第1の部分)
51i、52i 下半分の格子(第2の部分)
70 CPU(設定手段)
V1 基準電圧(第1の駆動電圧)
V2 異なる駆動電圧
P 記録用紙(被記録媒体)

Claims (15)

  1. 被記録媒体に対して相対移動し、アクチュエータの駆動によりインク液滴を前記被記録媒体へ噴射して記録を行うインクジェットヘッドであって、前記アクチュエータの駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法において、
    仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンを記録するとともに、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンと記録位置の一致あるいは位置ずれを生じさせて第2の記録パターンを記録し、両パターンが描く模様に基づいて、前記仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  2. 複数個の前記第1の記録パターンに対して、それぞれ異なる駆動電圧で前記第2の記録パターンが記録されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  3. 前記異なる駆動電圧は、所定の電圧の間隔で設定されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  4. 前記異なる駆動電圧は、前記仮決めされた第1の駆動電圧よりも低い駆動電圧であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  5. 前記インクジェットヘッド内におけるインクの流路抵抗および前記アクチュエータの電気的特性に基づいて、インク液滴の噴射速度が所定の速度になるように、前記第1の記録パターンを記録するための第1の駆動電圧を仮決めすることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  6. 前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、
    前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の部分と第2の部分とで描く模様がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  7. 前記第1の部分と第2の部分からなる組は、市松模様を構成するように複数組隣接して記録されることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  8. 前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、それぞれ前記被記録媒体に対する相対移動方向に、所定の間隔で記録される複数のドットで構成され、
    前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の記録パターンの複数のドットに、前記第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは前記第1の記録パターンの複数のドット間に、前記第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  9. 前記第1の記録パターンと前記第2の記録パターンが、前記被記録媒体に対して相対移動する方向に対して直角な方向にそれぞれ所定量移動して複数回記録を行うことを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドの駆動電圧設定方法。
  10. 被記録媒体に対して相対移動し、アクチュエータの駆動によりインク液滴を前記被記録媒体へ噴射して記録を行うインクジェットヘッドであって、前記アクチュエータの駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記録装置において、
    仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとで所定の模様を描く設定手段を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. アクチュエータへ印加する駆動電圧に応じてインク液滴の噴射速度が変化するインクジェットヘッドを、被記録媒体に対して相対移動して記録される記録パターンであって、
    仮決めされた第1の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して記録される第1の記録パターンと、複数の異なる駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して前記第1の記録パターンと一致あるいは位置ずれを生じさせて記録される第2の記録パターンとからなり、両記録パターンが描く模様に基づいて、前記仮決めされた第1の駆動電圧の適否を判別することを可能にした記録パターン。
  12. 前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、所定の駆動電圧で前記アクチュエータを駆動して第2の記録パターンを記録したとき、それぞれのドットのずれ量が異なる第1の部分および第2の部分とを有し、
    前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の部分と第2の部分とで描く模様がそれぞれ異なる請求項11に記載の記録パターン。
  13. 前記第1の部分と第2の部分からなる組は、市松模様を構成するように複数組隣接して記録された請求項12に記載の記録パターン。
  14. 前記第1の記録パターンと第2の記録パターンは、それぞれ前記被記録媒体に対する相対移動方向に、所定の間隔で記録される複数のドットで構成され、
    前記複数の異なる駆動電圧で第2の記録パターンを記録したとき、前記第1の記録パターンの複数のドットに、前記第2の記録パターンの複数のドットが重ねられて、あるいは前記第1の記録パターンの複数のドット間に、前記第2の記録パターンの複数のドットがずれ量をそれぞれ異にして記録された請求項11ないし請求項13のいずれか1つに記載の記録パターン。
  15. 前記第1の記録パターンと第2の記録パターンとからなる組は、それぞれ前記第2の記録パターンが異なる駆動電圧で記録されて、複数組形成されている請求項11ないし請求項14のいずれか1つに記載の記録パターン。
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