JP2006231558A - カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置 - Google Patents

カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006231558A
JP2006231558A JP2005045688A JP2005045688A JP2006231558A JP 2006231558 A JP2006231558 A JP 2006231558A JP 2005045688 A JP2005045688 A JP 2005045688A JP 2005045688 A JP2005045688 A JP 2005045688A JP 2006231558 A JP2006231558 A JP 2006231558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patch
gray
magenta
black
yellow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005045688A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4720208B2 (ja
Inventor
Masanori Muranaka
正則 村中
Masao Mogi
雅男 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2005045688A priority Critical patent/JP4720208B2/ja
Publication of JP2006231558A publication Critical patent/JP2006231558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4720208B2 publication Critical patent/JP4720208B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

【課題】インキの種類によらず色調のバランスを制御する。
【解決手段】シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機20の色調を管理するために印刷されるカラーバー10において、印刷機20のインキキー幅内の複数のパッチ領域内のいずれかに、網点面積率がそれぞれ75〜85%のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点と掛け合わせてグレイとなるマゼンタ、イエローの平網を用いた第1グレイパッチG25と、第1グレイパッチG25に明るさを等しくした第1比較用ブラックパッチK25と、網点面積率が中間部に属するシアンの網点と掛け合わせてグレイとなるマゼンタ、イエローの平網を用いた第2グレイパッチG50と、第2グレイパッチG50に明るさを等しくした第2比較用ブラックパッチK50とを印刷したカラーバー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インキの種類によらず色調のバランスを制御するためのカラーバーと、このカラーバーを用いた印刷機制御方法および印刷機制御装置に関する。
従来、印刷品質の管理手法の一例として、印刷品質管理用のカラーバーを印刷紙面に印刷し、このカラーバーを測定し判断する手法がある。
一般的に用いられるカラーバー内には、印刷の基本色であるシアン(藍色;C)、マゼンタ(紅色;M)、イエロー(黄色;Y)及びブラック(黒色;K)の各色のベタパッチ(網点面積率が100%のパッチ)が配置される。そして、このカラーバーは、ベタパッチについて測定された色調データが、予め設定された目標の色調範囲内にあるか否か判定するために用いられる。すなわち、ベタパッチから測定された色調の値が、予め設定された目標値となるように印刷機が制御されることで、印刷物の品質が維持される。
上記のベタパッチを配置した一般的なカラーバーを用いた印刷機制御方法では、ベタの反射濃度などの保証は可能であっても、印刷された絵柄を保証することは困難である。すわなち、ドットゲイン、ダブリ、スラー等による網点の太りの管理が困難であるため、印刷品質を完全に保証することが困難である。特に、網点の太りの影響が大きい部分(網点面積率が50%以下及び50%近傍)の色調管理が困難である。
そこで、これらのドットゲイン、ダブリ、スラーの影響を管理するために、カラーバー内にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのベタパッチに加えて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のドットゲインの変動量を検査するパッチや、ダブリ及びスラーを検査するパッチを配置したカラーバーも提案されている。
しかし、このカラーバーを用いた印刷機制御方法では、ドットゲイン、ダブリ、スラーの発生状態は検出可能であっても、印刷作業中においてドットゲイン、ダブリ、スラーの発生量を変化させることは非常に困難である。また、発生量は常に変化している。
そこで、このような問題を解決する方法として、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのベタパッチの代わりに、網点面積率が60%〜85%の単色のパッチの濃度を測定して色調を調整する方法が研究されている。
この方法では、ドットゲイン、ダブリ、スラーにより発生するライト部から中間部での色調の変化を、ベタパッチのカラーバーを用いた印刷機制御方法より少なくすることが可能である。
一方、カラーバーにシアン、マゼンタ、イエローの3色の網点を組み合わせたグレイパッチを構成し、このグレイパッチを測定することで印刷機の色調の制御を行う印刷機制御方法が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−127348号公報
通常プロセスインキと呼ばれる基本的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインキに限っても、印刷材料として多種多様な銘柄が使用されている。そのため、同じシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックであってもインキの銘柄によって、各々の色相、ドットゲイン及びインキトラッピングは変わってしまう。特に2色、3色を重ね合わせた際に、インキの銘柄による色相の差は大きい。
したがって、上述した網点面積率が60%〜85%の単色のパッチの色調を予め設定された目標に管理する方法のみでは、2色、3色を重ね合わせた際のインキの種類による色調の差を完全に解消することは難しい。
また、特許文献1に記載されているようなグレイパッチを用いた方法では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の濃度を測定できず、専用の印刷色調制御回路を使用する必要がある。
しかしながら、目視によるグレイの認識では、比較対象となるパッチが存在しないため、目視を行う人による色調の偏りの判断におけるばらつきを避けることは困難である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、インキの種類によらず色調のバランスを制御するために用いられるカラーバー、このカラーバーを用いた印刷機制御方法および印刷機制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に対応する発明は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーにおいて、前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点で形成されるグレイパッチと、前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチとを具備するカラーバーである。
このカラーバーを用いることにより、色のバランスの良否を容易に判定でき、インキの種類によらず色調のバランスを制御させることができる。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応するカラーバーにおいて、前記グレイパッチと前記比較用ブラックパッチとは、隣接して配置されているカラーバーである。
この請求項2に対応する発明では、グレイパッチとブラックパッチとを隣接して配置したことにより、請求項1に対応する作用に加え、グレイパッチとブラックパッチとの比較を目視でも容易に行うことができる。
請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応するカラーバーにおいて、前記グレイパッチは、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網を掛け合わせて形成される第1グレイパッチと、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの網点を掛け合わせて形成される第2グレイパッチとを含むカラーバーである。
この請求項3に対応する発明では、請求項1,2に対応する作用に加え、ライト部及び中間部において、グレイパッチが彩度を有しているか否かを目視により容易に判断でき、色のバランスの良否を目視により容易に判断することができる。
なお、網点面積率の中間域を中間部とし、この中間部より網点面積率が低い領域をライト部と定義している。具体的には、網点面積率がライト部に属するシアンの網点とは、網点面積率が25%±8%の網点を意味し、好ましくは25%±5%の網点である。また、網点面積率が中間部に属するシアンの網点とは、網点面積率が50%±8%の網点を意味し、好ましくは50%±5%の網点である。このようなライト部及び中間部でのグレイパッチを形成することにより、網点の太りの影響が大きい部分での制御が可能となる。
請求項4に対応する発明は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーにおいて、網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第1グレイパッチと、前記第1グレイパッチと同レベルの明るさとなる第1比較用ブラックパッチとによる第1の組合せと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第2グレイパッチと、前記第2グレイパッチと同レベルの明るさとなる第2比較用ブラックパッチとによる第2の組合せとのうちの少なくとも一方の組合せとを前記印刷機の一インキキー幅内に配置するカラーバーである。
このカラーバーを用いることにより、色のバランスの良否を容易に判定でき、ドットゲインやダブリ、スラーにより発生するライト部から中間部での色調の変化も容易に判定でき、インキの種類によらず色調のバランスを制御させることができる。
請求項5に対応する発明は、請求項4に対応するカラーバーを使用した印刷機制御方法において、前記カラーバーは、一インキキー幅となる第1領域内に、前記第2グレイパッチ、網点面積率がそれぞれ75〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第1グレイパッチ、前記第1比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であるとともに、前記第1領域と隣接し一インキキー幅となる第2領域内に、前記第1グレイパッチ、網点面積率が75〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第2グレイパッチ、前記第2比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であり、前記印刷機に対する前記カラーバーの印刷の指示を受け付けた場合に、前記カラーバーについて、網点面積率がそれぞれ75〜85%の前記各色の平網パッチのうち、シアンおよびブラックの平網パッチの濃度値を測定し、前記シアンおよびブラックの平網パッチについて測定された濃度値が、予め設定されているシアンおよびブラックの印刷品質管理基準濃度範囲に収まるように印刷中に前記印刷機のインキキーを調整し、前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが予め設定されている印刷品質管理基準のグレイであると判断可能となるように前記印刷機のマゼンタおよびイエローのインキキーを調整し、網点面積率がそれぞれ75〜85%の前記各色の平網パッチのうち、マゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値を測定し、前記マゼンタおよびイエローの平網パッチについて測定された濃度値を基準としてマゼンタおよびイエローの印刷品質管理基準濃度範囲を設定し、前記カラーバーの印刷後に、前記印刷機によって印刷され前記カラーバーと同構成の再現カラーバーにおけるマゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値を測定し、前記再現カラーバーにおけるマゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値が前記印刷品質管理基準濃度範囲に収まるように前記印刷機のインキキーを調整する印刷機制御方法である。
これにより、インキの種類によらず、容易に色調の偏りを判断できる。
請求項6に対応する発明は、請求項5に対応する印刷機制御方法において、前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが予め設定されている印刷品質管理基準のグレイであると判断可能となるようにするための前記印刷機のマゼンタおよびイエローのインキキーの調整は、前記第1グレイパッチと前記第1比較用ブラックパッチとについて、明るさと色度とのうち少なくとも一方を比較するとともに、前記第2グレイパッチと前記第2比較用ブラックパッチとについて、明るさと色度とのうち少なくとも一方を比較して、前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが、それぞれ隣接する前記第1比較用ブラックパッチと前記第2比較用ブラックパッチとに近似したグレイとなるように前記マゼンタおよびイエローのインキキーを調整することにより実現される印刷機制御方法である。
この請求項6に対応する発明では、請求項5に対応する作用に加え、彩度を持たないグレイを容易に形成できる。
請求項7に対応する発明は、請求項4に対応するカラーバーを印刷した印刷物であって、前記カラーバーは、一インキキー幅となる第1領域内に、前記第2グレイパッチ、網点面積率がそれぞれ75〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第1グレイパッチ、前記第1比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であるとともに、前記第1領域と隣接し一インキキー幅となる第2領域内に、前記第1グレイパッチ、網点面積率が75〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第2グレイパッチ、前記第2比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であり、前記第1領域と前記第2領域とが繰り返されている印刷物である。
この印刷物を用いて印刷制御を行うことにより、インキの種類によらず色調のバランスを制御させることができる。
請求項8に対応する発明は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、前記カラーバーは、前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点で形成されるグレイパッチと、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチとを具備しており、前記シアンパッチと前記ブラックパッチとについて測定された濃度値が予め設定された基準濃度範囲に収まるように調整する第1インキキー調整手段と、前記第1インキキー調整手段後に、前記グレイパッチの彩度がゼロを基準に定まる許容範囲に収まるように、マゼンタ、イエローのインキキーを調整する第2インキキー調整手段とを具備する印刷機制御装置である。
また、請求項9に対応する発明は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、前記カラーバーは、網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第1グレイパッチと、前記第1グレイパッチと同レベルの明るさとなる第1比較用ブラックパッチとによる第1の組合せと、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第2グレイパッチと、前記第2グレイパッチと同レベルの明るさとなる第2比較用ブラックパッチとによる第2の組合せとのうちの少なくとも一方の組合せとを前記印刷機の一インキキー幅内に具備しており、前記印刷機に前記カラーバーの印刷を指示するカラーバー印刷指示手段と、前記カラーバーの各パッチの濃度を測定する濃度測定手段と、前記濃度測定手段によって測定された前記シアンパッチと前記ブラックパッチの濃度値が予め設定された基準濃度範囲に収まるようにシアンとブラックのインキキーを調整する第1インキキー調整手段と、前記第1インキキー調整手段による調整後に、前記グレイパッチの彩度がゼロを基準に定まる許容範囲に収まるように、マゼンタ、イエローのインキキーを調整する第2インキキー調整手段とを具備する印刷機制御装置である。
上記請求項8および請求項9に対応する印刷機制御装置では、インキの種類によらず色調のバランスを制御することができる。
請求項10に対応する発明は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、前記カラーバーは、シアンパッチ、マゼンタパッチ、イエローパッチ、ブラックパッチの4色の管理用パッチと、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点からなるグレイパッチと、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチとを具備しており、前記グレイパッチと前記比較用ブラックパッチとについて、明度と色度のうち少なくとも一方を測定する明度色度測定手段と、前記明度色度測定手段により測定された前記グレイパッチの明度値と色度値とのうち少なくとも一方と、前記比較用ブラックパッチの明度値と色度値とのうち少なくとも一方との差が許容範囲に収まらない場合に、前記管理用パッチの濃度値が各色について設定されている基準濃度範囲に収まるように調整するインキキー調整手段とを備えた印刷機制御装置である。
これにより、印刷中に、インキの種類によらず色調のバランスを制御することができる。
本発明によれば、インキの種類によらず色調のバランスを制御することができ、印刷材料および雰囲気要因の影響を排除でき、印刷物の品質を安定化させることができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係るカラーバーの構成の一例を示す模式図である。
カラーバー10は、図2に示すように、通常は印刷用紙11の余白部分のカラーバー印刷領域12に印刷されるものである。
ここでは、網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の4色の管理用パッチと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの網点を掛け合わせた第1グレイパッチG25と、第1グレイパッチG25と等しい明度の第1比較用ブラックパッチK25と、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの網点を掛け合わせた第2グレイパッチG50と、第2グレイパッチG50と等しい明度の第2比較用ブラックパッチK50との少なくとも合計8種類のパッチを用いる。
具体的には、印刷機20の一のインキキー21X幅の領域を、第1から第7パッチ領域13A〜13Gに分け、インキキー21X幅内の領域に隣接する他のインキキー21Y幅内の領域を、第8から第14パッチ領域13H〜13Nに分ける。そして、14個のパッチを1組として、この組合せを印刷機のインキキー21の並び方向に複数繰り返して印刷する。
まず、第1パッチ領域13Aに、第2グレイパッチG50を配置する。
そして、第2から第5パッチ領域13B〜13Eのいずれかに、管理用パッチであるシアンパッチC80,マゼンタパッチM80,イエローパッチY80,ブラックパッチK80のいずれかを配置する。
また、第6パッチ領域13Fに、第1グレイパッチG25を配置する。
そして、第7パッチ領域13Gに、第1ブラックパッチK25を配置する。
また、第8パッチ領域13Hに、第1グレイパッチG25を配置する。
そして、第9から第12パッチ領域13I〜13Lのいずれかに、管理用パッチであるシアンパッチC80,マゼンタパッチM80,イエローパッチY80,第1ブラックパッチK80のいずれかを配置する。
また、第13パッチ領域13Mに、第2グレイパッチG50を配置する。
そして、第14パッチ領域13Nに、第2ブラックパッチK50を配置する。
なお、明るさの管理値としてはL表色系、XYZ表色系、Lch、RGB表示系などいずれを採用しても良く、代用特性としての反射濃度を用いても良いが、ここではL表色系を用いる。なお、明度はLで表す。
また、第1グレイパッチG25と第1比較用ブラックパッチK25又は第2グレイパッチG50と第2比較用グレイパッチK50とは、等しい明度としているが、印刷作業中のオペレータが目視した際に、同レベルの明るさと認定できれば厳密に等しい明度でなくても良いものとする。
なお、上述のパッチの並び方は例示であり、インキキーの並び方向に繰り返し配置する方法はこれに限らない。
なお、一つのインキキー21幅は印刷機20の機種により異なるため、必ずしも限定されておらず30〜40mm程度である。また、測定可能なパッチ領域13の幅も制限されないので、一つのインキキー21幅内のパッチ数も7個とは限らない。そのため、ダブリ・スラー管理用パッチなどを、さらにインキキー21X,21Y幅内の領域に増やすことも可能である。
次に、以上のような構成のカラーバーの作成方法を説明する。
始めに、印刷機20におけるシアンとブラックのインキキーを調整する。
続いて、網点面積率が25%のシアンの網点が印刷されるように設定する。
次に、網点面積率が25%のシアンの網点に、マゼンタとイエローの網点を掛け合わせて第1グレイパッチG25を形成する。
すなわち、彩度を有するグレイG1,G2に対して、彩度を打ち消すように、マゼンタ,イエローのインキキーを調節する。具体的には、図3に示すように、L表色系において、彩度を有するグレイG1,G2に対して、グレイ(中心点)となるような、マゼンタ,イエローの網点面積率に設定する。なお、L表色系では、色相と彩度を示す色度をa、bで表わす。彩度は{(a+(b1/2で表し、値が大きくなるに従って色が鮮やかになり、中心になるに従ってくすんだ色になる。
続いて、第1グレイパッチG25のL表色系での明度を測定する。
次に、第1グレイパッチG25の明度と等しい明度の第1比較用ブラックパッチK25の網点面積率を求める。
同様にして、網点面積率が50%のシアンの網点に、マゼンタとイエローの網点を掛け合わせて第2グレイパッチG50を形成する。
そして、第2比較用ブラックパッチK25の網点面積率を求める。
上述した手順により、第1グレイパッチG25および第2グレイパッチG50のそれぞれのマゼンタ、イエローの網点面積率および第1比較用ブラックパッチK25および第2比較用ブラックパッチK50の網点面積率を決め、この網点面積率を満たすようにカラーバーを調整し、カラーバー10を作成する。
上述したように本実施形態によれば、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点で形成されるグレイパッチG25又はG50と、グレイパッチG25又はG50と等しい明度のブラックパッチK25又はK50とを備えた構成により、色のバランスの良否を容易に判定できる。すなわち、インキの種類によらず色調のバランスを制御させることが可能なカラーバー10を提供することができる。
また、グレイパッチG25及びG50とブラックパッチK25及びK50とを隣接して配置したことにより、グレイパッチG25及びG50とブラックパッチK25及びK50との比較が目視でも容易に行うことができる。
補足すると、印刷機20の色のバランスが崩れると、オペレータは、目視による監視において、グレイパッチG25又はG50と比較用ブラックパッチK25又はK50との明るさと色度に差を感じ始める。ここで、印刷作業においては、オペレータの目視により迅速に色の良否を判定することが求められるが、グレイパッチG25又はG50と比較用ブラックパッチK25又はK50とを隣接したカラーバー10により、容易かつ迅速に色のバランスの良否を判断させることができる。
さらに、グレイパッチとして、少なくとも、網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網を掛け合わせて形成する第1グレイパッチG25と、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの網点を掛け合わせて形成する第2グレイパッチG50とを印刷しているので、ライト部及び中間部において、グレイパッチが彩度を有しているか否かを目視により容易に判断できる。
また、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチC80、M80、Y80、K80と、第1グレイパッチG25と、第1比較用ブラックパッチK25と、第2グレイパッチG50と、第2比較用ブラックパッチK50とを印刷したので、色のバランスの良否を容易に判定でき、ドットゲインやダブリ・スラーにより発生するライト部から中間部での色調の変化も容易に判定できる。
さらに、印刷紙面内に印刷機20にある複数のインキキー21の並び方向に、第2グレイパッチG50と、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチC80、M80、Y80、K80と、第1グレイパッチG25と、第1比較用ブラックパッチK25とを1インキキー幅内に配置し、かつ隣接1インキキー幅内に、第1グレイパッチG25と、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の平網パッチC80、M80、Y80、K80と、第2グレイパッチG50と、第2比較用ブラックパッチK50とを配置し、この組合せを複数繰り返し配置して印刷したので、インキの種類によらず色調のバランスを制御させることが可能なカラーバーを提供することができる。
本実施の形態では、印刷紙面内に印刷品質を測定・確認するためのカラーバー内のグレイパッチを用いて、印刷物の品質の検査および品質の管理精度を向上させることができ、目標の印刷物に対しての印刷材料の違いおよびドットゲイン、ダブリ、スラーなどによる印刷物の色調再現の差を解消できる。
<第2の実施形態>
図4は本発明の第2の実施形態に係る印刷機制御装置の構造を示す模式図である。なお、既に説明した部分と同一部分には、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
印刷機制御装置30は、印刷機20にカラーバー10を印刷させて印刷機20を制御するものであり、カラーバー印刷指示部31と、濃度測定部32と、濃度設定部33と、インキキー調整部34とを備えている。
カラーバー10は、印刷機20の複数のインキキーの並び方向に、網点面積率が中間部に属するシアンの網点にマゼンタ、イエローの網点を掛け合わせて第2グレイパッチG50と、網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の4色の管理用パッチと、網点面積率がライト部に属するシアンの網点にマゼンタ、イエローの網点を掛け合わせて第1グレイパッチG25と、第1グレイパッチG25と等しい明度の第1比較用ブラックパッチK25とを1インキキー21X幅内に配置し、かつ隣接1インキキー21Y幅内に、第1グレイパッチG25と、シアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の4色の管理用パッチと、第2グレイパッチG50と、第グレイパッチと等しい明度の第2比較用ブラックパッチK50との組合せを印刷用紙11に複数繰り返して印刷したものである。
印刷用紙11は、印刷機20によりカラー印刷される用紙であり、余白にカラーバー10が印刷される。
印刷機20は、印刷用紙11に所定のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのカラー印刷を行うものである。ここでは、印刷指示部31の指示を受け、印刷用紙11にカラーバー10を印刷する。
また、この印刷機20は、シアン印刷部22A、マゼンタ印刷部22B、イエロー印刷部22C、ブラック印刷部22Dを備えており、各色毎に印刷用紙11への印刷が行われ、カラー印刷を可能にしている。
印刷指示部31は、印刷機20にカラーバー10の印刷指示を与え、またカラーバーが印刷される旨を濃度測定部32に通知する。
濃度測定部32は、印刷指示部31からカラーバーが印刷される旨を受け取ると、印刷されたカラーバー10の各パッチの濃度を測定する。また、濃度の測定はハンディ式の分光測色タイプ測色濃度計等を使用する。ただし、濃度の測定方法はこれに限らない。
濃度設定部33は、濃度測定部32により測定される管理用パッチの濃度値を印刷品質管理基準濃度値として設定するものであり、設定した印刷品質管理基準濃度値をインキキー調整部34に通知する。なお、シアンとブラックについては予め印刷品質基準管理濃度値を設定しておく。また、管理用パッチには、網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の4色のパッチを用いる。
インキキー調整部34は、印刷機20のインキキー21を調整する。ここでは、測定された管理用パッチの濃度値が濃度設定部33により設定された印刷品質管理基準濃度値から定まる許容範囲に収まるように、インキキーが調整される。
このインキキー調整部34は、シアンインキキー調整部34A、マゼンタインキキー調整部34B、イエローインキキー調整部34C、ブラックインキキー調整部34Dを備えており、各色のインキキーを独立に調整することができる。
次に、本発明に係る印刷機制御装置30の動作を図5を用いて説明する。
ステップS1において、シアンパッチC80とブラックパッチK80との印刷品質管理基準濃度値が、濃度設定部33に設定される。
すなわち、印刷紙面上に印刷した複数のカラーバー10における印刷品質管理用パッチとして、シアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80が用いられ、シアンパッチC80およびブラックパッチK80が印刷品質を代表するデータとして設定される。
なお、シアンパッチC80およびブラックパッチK80の印刷品質管理基準濃度値は、自由に設定することができる。ここで、シアンパッチC80およびブラックパッチK80は、網点面積率が75〜85%の平網パッチであり、光学的反射濃度は一般的なオフセット印刷の場合では0.9〜1.0程度である。
ステップS2において、シアンインキキー調整部34Aとブラックインキキー調整部34Dとは、同一インキキー幅内にあるシアンパッチC80およびブラックパッチK80について測定された濃度値が、印刷品質管理基準濃度値から定まる許容範囲(以下、「印刷品質管理基準濃度範囲」という)に収まるようにインキキーの調整を行う。
つまり、ある隣接する2インキキー幅内にある第1グレイパッチG25または第2グレイパッチG50を、彩度を持たないグレイに調整する際には、同一インキキー幅内にあるシアンパッチC80およびブラックパッチK80について測定された濃度値が、インキキーの開度などによって印刷品質管理基準濃度範囲に収まるように調整されてから、マゼンタおよびイエローのインキキーが調整される。
これは、印刷においては通常ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの順で行うため、インキの上に転移するマゼンタ,イエローではインキトラッピングの影響を受け、グレイパッチでのマゼンタ,イエローの転移状態と、1色のみで構成されたマゼンタパッチM80とイエローパッチY80とは転移状態が異なるため、調整が難しくなるためである。
ステップS3において、マゼンタインキキー調整部34Bとイエローインキキー調整部34Cとは、第1グレイパッチG25および第2グレイパッチG50が彩度を持たないようにインキキーを調整する。
ここでは、彩度を持たないグレイに調整する為に、第1グレイパッチG25または第2グレイパッチG50の濃度値が測定され、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの主波長濃度を分析することにより色調が調整される。
なお、マゼンタおよびイエローのインキキーの調整方法は、インキキーの開度の調整によって行うが、制御方法はこれに限らない。
また、濃度の測定はハンディ式の分光測色タイプ測色濃度計を使用しても良い。ただし、濃度の測定方法はこれに限らない。
ステップS4において、濃度測定部33は、マゼンタパッチM80とイエローパッチY80の濃度値を測定する。
すなわち、第1グレイパッチG25または第2グレイパッチG50が彩度をもたないグレイとなった時のマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の濃度を測定する。
ステップS5において、濃度設定部34に、測定したマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の濃度を印刷品質管理基準濃度として設定する。
すわなち、測定されたマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の濃度値を、第1グレイパッチG25または第2グレイパッチG50がある隣接2インキキー内のマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の印刷品質管理基準濃度として使用する。
ここでは、印刷紙面上に印刷した複数のカラーバー10について、カラーバー10毎にマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の印刷品質管理基準濃度を設定する。そのため、シアンパッチC80とブラックパッチK80の印刷品質管理基準濃度は印刷紙面内で各々1つとなり、マゼンタパッチM80とイエローパッチY80の印刷品質管理基準濃度は印刷紙面内で複数となる。
これに対し、あるカラーバー10のマゼンタパッチM80とイエローパッチY80とを印刷紙面上の代表値として、印刷されたすべてのカラーバー10のマゼンタパッチM80とイエローパッチY80の印刷品質管理基準濃度としても良い。このとき、シアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の印刷品質管理基準濃度は印刷紙面内で各々1つとなる。
どちらの印刷品質管理基準濃度の設定方法に関わらず、この印刷品質管理基準濃度をもとに印刷機の色調の制御を行う。
上述したように本実施形態によれば、シアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の4色の管理用パッチ、第1グレイパッチG25、第1比較用ブラックパッチK25、第2グレイパッチG25、第2比較用ブラックパッチK25との少なくとも合計8種類のパッチ含むカラーバー10の印刷指示が印刷機20に通知され、カラーバー10の各パッチの濃度が測定され、測定されたシアンパッチC80とブラックパッチK80との濃度値が印刷品質管理基準濃度範囲に収まるようにシアンとブラックのインキキーが調整される。
そして、グレイパッチG25及びG50の彩度がゼロを基準に定まる許容範囲に収まるように、マゼンタとイエローのインキキーが調整される。
これにより、インキの種類によらず色調のバランスを制御できる。
<第3の実施形態>
図6は本発明の第3の実施形態に係る印刷機制御装置の構造を示す模式図である。
本実施形態は、本発明の第2の実施形態の変形例であり、印刷機制御装置30Sに濃度設定部33の変わりに、明度色度判定部35を備えたものである。
ここでは、明度色度判定部35を組み込んだことによる印刷機制御装置30Sの動作の違いを主に説明する。
明度色度判定部35は、濃度測定部32により測定された第1グレイパッチG25と第1比較用ブラックパッチK25について、明度と色度とのうち少なくとも一方との比較を行うとともに、第2グレイパッチG50と第2比較用ブラックパッチK50について、明度と色度とのうち少なくとも一方との比較を行うものである。ここで、ブラックインキにおいては、明度と濃度とは比例するので、濃度の比較により明度の比較が可能となる。
また、比較の結果、いずれかの明度が一致しない場合、明度判定部35は、グレイパッチG25又はG50のシアンとマゼンタとイエローのバランス(以下「CMYバランス」という。)が崩れている旨を、インキキー調整部34Sに通知する。
インキキー調整部34Sは、明度色度判定部35によりCMYバランスが崩れている旨の通知を受け取ると、管理用パッチの濃度が印刷品質管理基準濃度となるようにインキキーを調整する。
上述したように本実施形態においては、明度色度判定部35がグレイパッチと比較用ブラックパッチとについて、明度と色度とのうち少なくとも一方について比較を行い、比較の結果、一致しないと判定された場合、管理用パッチの濃度を各色の印刷品質管理基準濃度に調整するインキキー調整部34Sを備えた構成により、印刷中に、インキの種類によらず色調のバランスを制御することが可能なカラーバーを用いた印刷機制御装置を提供することができる。
本実施例では、本発明にかかるカラーバー10を使用して印刷機20を制御した。ここでは、本発明の効果を、従来のカラーバーを用いた印刷機20の制御方法との比較から述べる。
(1)実施手順
まず、印刷材料やドットゲインの異なる8台の印刷機20A〜20Hを使用して、カラーバー10を印刷した。
ここでは、カラーバー10を印刷用紙11の幅全域に印刷し、カラーバー10の位置を各々使用印刷機20A〜20Hのインキキー配置と一致させ、カラーバー10内のパッチ幅をインキキー幅に合うように調整した。
また、このカラーバー10では、管理用パッチであるシアンパッチC80、マゼンタパッチM80、イエローパッチY80、ブラックパッチK80の網点面積率は、80%に設定した。なお、第1グレイパッチは網点面積率が25%のシアンの網点を基準に作成し、第2グレイパッチは網点面積率が50%のシアンの網点を基準に作成した。
そして、印刷に際して、シアンパッチC80、ブラックパッチK80の印刷品質管理基準濃度として予め設定された濃度を設定した。
続いて、シアン、ブラックのインキキーを管理した状態で、マゼンタ、イエローによりグレイの彩度をゼロにする制御を行った。
次に、カラーバー10における、第1グレイパッチG25と第2グレイパッチG50とを目視にて、色調の偏りを判断して、マゼンタ及びイエローのインキキーを制御した。
このとき、ある一つのインキキー幅内の第1グレイパッチG25および第2グレイパッチG50の制御と、第1比較用ブラックパッチK25または第2比較用ブラックパッチK50の明るさを決める際に使用した第1グレイパッチまたは第2グレイパッチとを比較し、目視により色調の偏りを判断して、マゼンタ、イエローのインキキーの制御を行った。
次に、制御目標の第1グレイパッチG25または第2グレイパッチG50と一致したと判断した時点でのマゼンタパッチM80、イエローパッチY80の濃度を測定した。
続いて、測定したマゼンタパッチM80、イエローパッチY80の濃度を、印刷されたすべてのカラーバー10のマゼンタパッチM80、イエローパッチY80の印刷品質管理基準濃度として設定した。
そして、このように設定した印刷品質管理基準濃度を満たすように印刷機20A〜20Hを制御した。
(2)比較対象
比較対象として、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのベタパッチから構成したカラーバーを用いた印刷機制御を行った。ここでは、すべてのカラーバーの印刷品質管理基準濃度として各色毎に1つの濃度を設定した。
(3)実施結果
以上の実施手順により、制御した印刷機により印刷された印刷物を、分光光度計にて見本である第1比較用グラックパッチK25または第2比較用ブラックパッチK50の明るさを決める際に使用したグレイパッチを作成した際の印刷物との色差(CIELAB)を測定した結果は、図7および図8に示すようになった。
すなわち、図7に示すように、本発明に係るカラーバーを使用した制御(a)のほうが、ベタパッチによるカラーバーを使用した制御(b)に比べて、色差が3以下に抑まる割合が多くなっている。
また、図8に示すように、本発明に係るカラーバーを使用した制御(a)の方が、ベタパッチによるカラーバーを使用した制御(b)に比べて、色差の平均値についても小さい値を示し、良好な印刷が行われていると言える。
(4)補足説明
なお、上記実施例において、グレイの色調の偏りの判断を目視で行っている。これは、印刷作業においては、1時間に1万枚以上の印刷を行うことが求められるため、インキの種類によらず、容易に色調の偏りの判断が可能なカラーバーにより、オペレータの目視により迅速に色のバランスの良否を判定することが求められるからである。本発明によれば、係る要件を満たすことは言うまでもない。また、そのような目視による判定であっても、スキルの低い若年層の印刷オペレータに対し、中程度以上の印刷物を作成させることができ、印刷物の品質の安定化へ寄与するものであることはいうまでもない。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るカラーバーの構成の一例を示す模式図である。 同実施形態におけるカラーバーの印刷部分を示す図である。 同実施形態におけるL表色系空間上のグレイを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る印刷機制御装置の構造を示す模式図である。 同実施形態における印刷機制御装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る印刷機制御装置の構造を示す模式図である。 本発明の実施例における色差の割合を示した比較図である。 本発明の実施例における色差の平均値を示した比較図である。
符号の説明
C80・・・シアンパッチ、M80・・・マゼンタパッチ、Y80・・・イエローパッチ、K80・・・ブラックパッチ、G25・・・第1グレイパッチ、G50・・・第2グレイパッチ、K25・・・第1比較用ブラックパッチ、K50・・・第2比較用ブラックパッチ、10・・・カラーバー、11・・・印刷用紙、12・・・カラーバー印刷領域、13A〜13N・・・パッチ領域、20・・・印刷機、21・・・インキキー、22A・・・シアン印刷部、22B・・・マゼンタ印刷部、22C・・・イエロー印刷部、22D・・・ブラック印刷部、30・・・印刷機制御装置、31・・・印刷指示部、32・・・濃度測定部、33・・・濃度設定部、34・・・インキキー調整部、34A・・・シアンインキキー調整部、34B・・・マゼンタインキキー調整部、34C・・・イエローインキキー調整部、34D・・・ブラックインキキー調整部、35・・・明度色度判定部。

Claims (10)

  1. シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーにおいて、
    前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点で形成されるグレイパッチと、
    前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチと
    を具備することを特徴とするカラーバー。
  2. 請求項1に記載のカラーバーにおいて、
    前記グレイパッチと前記比較用ブラックパッチとは、隣接して配置されていることを特徴とするカラーバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカラーバーにおいて、
    前記グレイパッチは、
    網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網を掛け合わせて形成される第1グレイパッチと、
    網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの網点を掛け合わせて形成される第2グレイパッチと
    を含むことを特徴とするカラーバー。
  4. シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーにおいて、
    網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチと、
    網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第1グレイパッチと、前記第1グレイパッチと同レベルの明るさとなる第1比較用ブラックパッチとによる第1の組合せと、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第2グレイパッチと、前記第2グレイパッチと同レベルの明るさとなる第2比較用ブラックパッチとによる第2の組合せとのうちの少なくとも一方の組合せと
    を前記印刷機の一インキキー幅内に配置することを特徴とするカラーバー。
  5. 請求項4に記載のカラーバーを使用した印刷機制御方法において、
    前記カラーバーは、
    一インキキー幅となる第1領域内に、前記第2グレイパッチ、網点面積率がそれぞれ75%〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第1グレイパッチ、前記第1比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であるとともに、
    前記第1領域と隣接し一インキキー幅となる第2領域内に、前記第1グレイパッチ、網点面積率が75%〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第2グレイパッチ、前記第2比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であり、
    前記印刷機に対する前記カラーバーの印刷の指示を受け付けた場合に、
    前記カラーバーについて、網点面積率がそれぞれ75%〜85%の前記各色の平網パッチのうち、シアンおよびブラックの平網パッチの濃度値を測定し、
    前記シアンおよびブラックの平網パッチについて測定された濃度値が、予め設定されているシアンおよびブラックの印刷品質管理基準濃度範囲に収まるように印刷中に前記印刷機のインキキーを調整し、
    前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが予め設定されている印刷品質管理基準のグレイであると判断可能となるように前記印刷機のマゼンタおよびイエローのインキキーを調整し、
    網点面積率がそれぞれ75%〜85%の前記各色の平網パッチのうち、マゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値を測定し、
    前記マゼンタおよびイエローの平網パッチについて測定された濃度値を基準としてマゼンタおよびイエローの印刷品質管理基準濃度範囲を設定し、
    前記カラーバーの印刷後に、前記印刷機によって印刷され前記カラーバーと同構成の再現カラーバーにおけるマゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値を測定し、
    前記再現カラーバーにおけるマゼンタおよびイエローの平網パッチの濃度値が前記印刷品質管理基準濃度範囲に収まるように前記印刷機のインキキーを調整する
    ことを特徴とする印刷機制御方法。
  6. 請求項5に記載の印刷機制御方法において、
    前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが予め設定されている印刷品質管理基準のグレイであると判断可能となるようにするための前記印刷機のマゼンタおよびイエローのインキキーの調整は、
    前記第1グレイパッチと前記第1比較用ブラックパッチとについて、明るさと色度とのうち少なくとも一方を比較するとともに、
    前記第2グレイパッチと前記第2比較用ブラックパッチとについて、明るさと色度とのうち少なくとも一方を比較して、
    前記第1グレイパッチと前記第2グレイパッチとが、それぞれ隣接する前記第1比較用ブラックパッチと前記第2比較用ブラックパッチとに近似したグレイとなるように前記マゼンタおよびイエローのインキキーを調整することにより実現されることを特徴とする印刷機制御方法。
  7. 請求項4に記載のカラーバーを印刷した印刷物であって、
    前記カラーバーは、
    一インキキー幅となる第1領域内に、前記第2グレイパッチ、網点面積率がそれぞれ75%〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第1グレイパッチ、前記第1比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であるとともに、
    前記第1領域と隣接し一インキキー幅となる第2領域内に、前記第1グレイパッチ、網点面積率が75%〜85%の前記各色の平網パッチ、前記第2グレイパッチ、前記第2比較用ブラックパッチを、前記印刷機のインキキーの並び方向に並べた構成であり、
    前記第1領域と前記第2領域とが繰り返されていることを特徴とする印刷物。
  8. シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、
    前記カラーバーは、前記印刷機の各インキキー幅内に配置され、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点で形成されるグレイパッチと、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチとを具備しており、
    前記シアンパッチと前記ブラックパッチとについて測定された濃度値が予め設定された基準濃度範囲に収まるように調整する第1インキキー調整手段と、
    前記第1インキキー調整手段後に、前記グレイパッチの彩度がゼロを基準に定まる許容範囲に収まるように、マゼンタ、イエローのインキキーを調整する第2インキキー調整手段と
    を具備することを特徴とする印刷機制御装置。
  9. シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、
    前記カラーバーは、
    網点面積率がそれぞれ75%〜85%のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック各色の平網パッチと、
    網点面積率がライト部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第1グレイパッチと、前記第1グレイパッチと同レベルの明るさとなる第1比較用ブラックパッチとによる第1の組合せと、網点面積率が中間部に属するシアンの網点に、マゼンタ、イエローの平網をグレイとなるように掛け合わせて形成された第2グレイパッチと、前記第2グレイパッチと同レベルの明るさとなる第2比較用ブラックパッチとによる第2の組合せとのうちの少なくとも一方の組合せと
    を前記印刷機の一インキキー幅内に具備しており、
    前記印刷機に前記カラーバーの印刷を指示するカラーバー印刷指示手段と、
    前記カラーバーの各パッチの濃度を測定する濃度測定手段と、
    前記濃度測定手段によって測定された前記シアンパッチと前記ブラックパッチの濃度値が予め設定された基準濃度範囲に収まるようにシアンとブラックのインキキーを調整する第1インキキー調整手段と、
    前記第1インキキー調整手段による調整後に、前記グレイパッチの彩度がゼロを基準に定まる許容範囲に収まるように、マゼンタ、イエローのインキキーを調整する第2インキキー調整手段と
    を具備することを特徴とする印刷機制御装置。
  10. シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インキの印刷機の色調を管理するために前記印刷機によって印刷されるカラーバーを用いて前記印刷機を制御する印刷機制御装置において、
    前記カラーバーは、
    シアンパッチ、マゼンタパッチ、イエローパッチ、ブラックパッチの4色の管理用パッチと、シアン、マゼンタ、イエローの3色の網点からなるグレイパッチと、前記グレイパッチと同レベルの明度となる比較用ブラックパッチとを具備しており、
    前記グレイパッチと前記比較用ブラックパッチとについて、明度と色度とのうち少なくとも一方を測定する明度色度測定手段と、
    前記明度色度測定手段により測定された前記グレイパッチの明度値と色度値とのうち少なくとも一方と、前記比較用ブラックパッチの明度値と色度値とのうち少なくとも一方との差が許容範囲に収まらない場合に、前記管理用パッチの濃度値が各色について設定されている基準濃度範囲に収まるように調整するインキキー調整手段と
    を備えたことを特徴とする印刷機制御装置。
JP2005045688A 2005-02-22 2005-02-22 カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置 Expired - Fee Related JP4720208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045688A JP4720208B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045688A JP4720208B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006231558A true JP2006231558A (ja) 2006-09-07
JP4720208B2 JP4720208B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=37039750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005045688A Expired - Fee Related JP4720208B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4720208B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001017A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Heidelberger Druckmas Ag 被印刷物上で色測定するための改善された印刷コントロールストリップ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001080052A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び印刷物
JP2001121680A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機の色調制御方法及び装置
JP2003191443A (ja) * 2001-10-15 2003-07-08 Toppan Printing Co Ltd パッチを用いた印刷方法および印刷物
JP2003285421A (ja) * 2002-03-29 2003-10-07 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び印刷色制御装置
JP2004515386A (ja) * 2000-12-06 2004-05-27 デラウェア キャピタル フォーメーション インク スペクトルによる色制御方法
JP2004195698A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Fuji Photo Film Co Ltd インク調整量指示方法、インク調整量指示装置、およびインク調整量指示プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001080052A (ja) * 1999-09-20 2001-03-27 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び印刷物
JP2001121680A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 印刷機の色調制御方法及び装置
JP2004515386A (ja) * 2000-12-06 2004-05-27 デラウェア キャピタル フォーメーション インク スペクトルによる色制御方法
JP2003191443A (ja) * 2001-10-15 2003-07-08 Toppan Printing Co Ltd パッチを用いた印刷方法および印刷物
JP2003285421A (ja) * 2002-03-29 2003-10-07 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び印刷色制御装置
JP2004195698A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Fuji Photo Film Co Ltd インク調整量指示方法、インク調整量指示装置、およびインク調整量指示プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001017A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Heidelberger Druckmas Ag 被印刷物上で色測定するための改善された印刷コントロールストリップ
US8807033B2 (en) 2007-06-25 2014-08-19 Heidelberger Druckmachinen Ag Print control strip for color measurement on printing material, measuring method and method of metering ink

Also Published As

Publication number Publication date
JP4720208B2 (ja) 2011-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6331042B1 (en) System for calibrating image processing characteristics of a printer
US7791776B2 (en) Spot color adjuster
JP5858843B2 (ja) 印刷プロセスのグレーバランス補正方法
CA2784206C (en) Method for controlling multicolor print quality
CN109120815B (zh) 颜色选择用比色图表及其生成方法、以及生成装置
US8873102B2 (en) Dynamic color separation at a digital press
JP2006297932A (ja) 画像形成システムのグレイ・バランス較正
WO1994008423A1 (en) System for softproofing a color reproduction
JP2002326343A (ja) 印刷機プロファイルの作成方法、カラーマッチング方法、色管理方法、印刷物、および色管理装置
JP4720208B2 (ja) カラーバー、印刷機制御方法および印刷機制御装置
JP2006135681A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
US7262881B2 (en) Method to determine a characteristic of a printing system
JP4189674B2 (ja) 色修正データ作成装置、色修正データ作成方法、色修正データ作成プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP2008072602A (ja) 印刷装置に対する色調整
JP3586573B2 (ja) 印刷色調制御方法
US6893105B2 (en) Method for printing an image from a halftone binary bitmap using multiple exposures
EP1580981A2 (en) Color adjusting method, color image forming method, and color image forming device
JP3891749B2 (ja) パッチチャートおよび画像処理装置
EP1302328B1 (en) Method to determine a characteristic of a printing system
JP2010081556A (ja) プロファイル補正装置、プロファイル補正プログラム及びプロファイル補正方法
JP2000118011A (ja) 印刷制御方法、印刷制御装置、印刷制御プログラムを記録した媒体
KR101905470B1 (ko) 옵셋인쇄 방법
JP4407096B2 (ja) カラー画像出力装置
JP2007310278A (ja) 画像形成方法、画像形成装置、プルーフ作成方法、プルーフ作成装置及び画像形成プログラム
JP2009038581A (ja) 画像処理装置及び、画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4720208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees