JP2006231455A - 浮き上がり防止機構付き口金 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口金は二分割からなる口金とし、その二分割面は、二分割からなる挟持物に接触する面を正面とし、側面視で、加工物に接触する側の口金の上端が、下端より小さくなる傾きの面で、口金を斜めに二分割する。
二分割された口金の傾斜面側に、斜めに二分割された口金が傾斜面を摺動する最大ストロークの位置に復帰する為のバネや、斜めに二分割された口金が傾斜面を、傾斜面の傾き方向に摺動する為の、キー、アリ形、T(ティー)形等の案内を設ける。
又、各メーカーの規格に合わせて、口金の取り付け用穴を加工する。
【選択図】 図1
Description
前記クサビ形駒の底面と、バイス本体のスライド摺動面との間に、隙間があり、切粉や、鉄紛等が入り、バイス本体の摺動面を傷つけ、その隙間は狭く、加工物の交換ごとの掃除が大変であった。
バイスのスライドの加工物側を傾斜面に加工して、上記クサビ形駒を、直接取り付けた物や、クサビ形駒とクサビ形駒を取り付けるための駒をセットにし、スライドの加工物側を、前記セットの専用取り付け面に加工して取り付けていた物があるが、その取り付け方はそのバイス専用で、他のバイスには、簡単に付け替えが出来ない。(特開2003−181732参照)
加工物の取替え時、掃除に手間がかかり、操作も面倒でした。
又、口金の左右の動きを制御する機構や、加工物を挟んでない時、傾斜面を密着させる機構に対する研究があまりされていない。
また、加工物を本発明の口金が付いたバイスに挟持する操作も、従来、一般に使われていた一枚の直方体の口金が付いているバイスの操作と同じで、簡単である。
口金1、口金2の摺動面に最も近い所にバネを設置したので、バネによる口金1の摺動が滑らかである。
キー14、キー15は、各々キー取り付けボルト用穴を設け、片方の端面にバネ9を納める穴を設け、長さは、キー14とキー15の長さに口金1の摺動ストローク量aを加えた長さを、キー溝の長さ以下にする。
バイスのスライド側に付いていた従来の口金を外し、加工物側の口金1の上面が下面より狭くなる状態で、実施形態1の口金をスライドに取り付ける。正直台24,25を、固定側口金とスライド側の口金に各々接触させて、バイスの加工物取り付け基準面に置き、加工物23を正直台の上に置く。
図3、図5、図6、図7、図8に基づいて説明する。
口金11,口金12の中央部(E−E断面)の傾斜面側に傾斜面と平行な深さで、口金11の摺動方向のアリ溝32を設け、口金11は浅く、口金12は深くする。口金11のアリ溝の側面は、口金11、口金12を合わせた時、口金12のアリ溝の側面の延長と一致する位置、及び、幅寸法にする。
図7に示す角型キー状のバネ止め駒27を、口金12のバネ用溝33に合うように、口金11に固定する。
口金12のバネ用溝にバネ9を入れ、アリ形状キー32の下端に、口金12の上面のアリ溝を合わせ、口金12をピン6用穴が一致するまで押し上げ、口金12にストローク制御ピン6を打ち込む。
また、アリ形状のキーの、幅の狭い方を図8の示すように角形にして、口金11のアリ形状のキー取り付け溝をキーの角形部の幅の角溝にしても良い。
口金を斜めに二分割した作用は、実施の形態1と同様である。
アリ溝とアリ形状のキーに依り、口金11と口金12は常に密着しており、又、傾斜面の傾き方向(上下方向)には、傾斜面に沿って摺動するが、他方向には動かない。
実施の形態2の口金をバイスのスライドに取り付ける穴は実施の形態1と同じである。
アリ溝とアリ形キーの構成を、T溝とT形キーの構成にしても作用効果は同じである。
図9に於いて、口金を斜めに二分割し、加工物に接触する側を口金11、スライドに取り付けられる面側を口金12とする。分割面の傾きは、実施の形態1と同様とする。
実施の形態2のアリ溝がT溝に成っているだけで、口金の効果は実施の形態2と同じである。
図9のT溝を、細線で示したアリ溝とアリ形キーにしても良い。
図11に於いて、口金の側面を斜めに上から下に分割する。分割面の傾きは、実施の形態1と同様とする。加工物側の口金を口金11、スライドに取り付けられる面側を口金12とする。
T形キー34のバネ用溝にバネ9を入れ、T形キー34の下部に口金12の上面のT溝を合わせ、ピン6の穴が合うまで、口金12を押し上げ、口金12のピン6用穴に(図12)にピン6を打ち込む。
図11のT溝の場所に細線で示した様に、アリ溝にしても同じ効果がある。
変形T形駒38は、変形T形駒37の対称形状である。
口金36の左右の長さは、変形T形駒37の底面の鍔の幅分、小さくする。
図17のバネ止駒27を口金35のバネ用溝に合うように、口金36にボルト5で固定する。バネ9用溝にバネ9を入れ、口金35の変形T溝の下面に、口金36の変形T形駒37、38の上面を合わせ、ストローク制御ピン6の穴が一致するまで押し上げ、口金36のピン6用穴にピン6を打ち込む。
変形T形駒の形を口金36から削りだして、口金36と一体形状でも機能は同じである。
尚、図14のT溝形状に細線で表示したアリ形状にしても同じ機能である。
実施の形態2から実施の形態5までの、バネ9用のバネ止駒27は角形以外の形状でも良く、駒の代わりにボルト、または、ピンのみでも機能は同じである。ストローク制御用ピン6は、棒状の剛性体でも良い。
2 同スライド側の口金
4 段付きボルト
5 キー及び駒の取り付けボルト
6 ストローク制御ピン
7 口金1,口金2の傾斜面密着用バネ
8 本発明口金をスライドに取り付ける為の穴
9 分割された口金の、加工物側口金復帰用バネ
10 口金の傾斜面
11 口金摺動面の案内に、アリ形又は、T形を使用した、加工物側の口金
12 同スライド側の口金
14 口金2に固定されているキー
15 口金1に固定されているキー
18 バイスの固定側
19 バイスのスライド
22 バイスの固定側口金
23 加工物
24 正直台1
25 正直台2
26 バイスのスライド側に付いている従来の口金
27 自動復帰用バネ止駒
28 ネジ31のハンドル
29 スライドのあご板
30 バイス摺動面のあご
31 バイスの締付け用ネジ
32 アリ形キー
33 加工物側口金の復帰用バネの溝
34 T形キー
35 傾斜面の案内に変形T形キーを使用した口金の加工物側口金
36 同スライド側口金
37 変形T形キー
a 加工物側口金の摺動ストローク量
c 加工物の底面と正直台の隙間距離
s スライドあご板とバイスの摺動面のあごの隙間距離
Claims (11)
- 工作機械で使用される、加工物を固定する挟持装置の直方体の口金に於いて、その口金は二分割からなる口金とし、その二分割面は、二分割からなる口金の挟持物に接触する面を正面とし、側面視で、加工物に接触する側の口金の上端面を狭く、下端面を広くするように斜めに分割した面であり、斜めに二分割された口金の傾斜面側に一個以上の溝を、口金が傾斜面を摺動する方向に設け、その溝の中に弾性体を装着した事を特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1記載の斜めに二分割された口金の片方の口金には、傾斜面側から段付きボルト取り付け用ネジ穴と段付きボルト取り付け用座ぐりを一個以上加工し、斜めに二分割された口金の他方の口金には、傾斜面に対して反対側から、斜めに二分割された口金の摺動ストローク量を、段付きボルト径に加えた値の大きさの穴、及び、斜めに二分割された口金の摺動ストローク量を、段付きボルト頭径に加えた値の大きさの座ぐり加工を一個以上したことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金、
- 請求項1記載の斜めに二分割された口金の片方の口金の傾斜面側に、斜めに二分割された口金の摺動ストローク量に剛性体の太さを加えた値の大きさの穴を一個以上設け、斜めに二分割した口金の他方の口金には、剛性体の打ち込み用穴を一個以上設けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1記載の斜めに二分割された口金の片方の口金に取り付けられたキーに、斜めに二分割された口金の摺動ストローク量に剛性体の太さを加えた値の大きさの穴を一個以上設け、斜めに二分割した口金の他方の口金には、剛性体の打ち込み用穴を一個以上設けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項2記載の斜めに二分割された口金の傾斜面側に、角形キー溝を、斜めに二分割された口金の摺動方向に対して平行に一個以上設けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金
- 請求項1及び請求項3記載の斜めに二分割された口金の傾斜面側に、T(ティー)溝を、斜めに二分割された口金の摺動方向に対して平行に一個以上設けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項3記載の斜めに二分割された口金の傾斜面側に、アリ溝を、斜めに二分割された口金の摺動方向に対して平行に一個以上設けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項3及び請求項6記載の斜めに二分割され口金の傾斜面側に、T形の凸部の形状のキーを一個以上、斜めに二分割された口金の摺動方向に対して平行に取り付けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項4及び請求項6記載の斜めに二分割され口金の傾斜面側に、T形の凸部の形状のキーを一個以上、斜めに二分割された口金の摺動方向に対して平行に取り付けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項3及び請求項7記載の斜めに二分割された口金の傾斜面側に、アリ形の凸部の形状のキーを一個以上、斜めに二分割した口金の摺動方向に対して平行に取り付けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
- 請求項1及び請求項4及び請求項9記載の斜めに二分割された口金の傾斜面側に、アリ形の凸部の形状のキーを一個以上、斜めに二分割した口金の摺動方向に対して平行に取り付けたことを特徴とする、工作機械用加工物挟持装置の口金。
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