JP2006231340A - 接合構造及び接合方法 - Google Patents

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保正 中西
Masahiro Yuki
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弘人 山岡
Kotaro Inose
幸太郎 猪瀬
Noboru Kiji
昇 木治
Yasushi Morikage
康 森影
Koichi Yasuda
功一 安田
Takahiro Kubo
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Abstract

【課題】 高力ボルト継手を使って桁部材どうしを良好に接合できる接合構造を提供する。
【解決手段】 第1の桁部材10及び第2の桁部材10のそれぞれの側面に当接する添接板と、第1、第2の桁部材のそれぞれと添接板3とを結合するボルト部材4とを備え、第1の桁部材の端面と第2の桁部材の端面とは所定の溶接材料を用いて溶接されており、溶接により生成される溶接金属5は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、マルテンサイト変態開始時における前記溶接金属の状態を第1状態とし、室温まで冷却された前記溶接金属の状態を第2状態としたとき、溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、該溶接金属の材料組成が設定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、桁部材どうしを接合する接合構造及び接合方法に関するものである。
海洋構造物や橋梁等の大型鋼構造物を製造するとき、桁部材どうしは継手により接合される。下記特許文献1には継手に関する技術の一例が開示されている。
特開2002−276036号公報
ところで、桁部材どうしを高力ボルト継手を使って接合したとき、桁部材の突き合わせ面どうしを溶接する構成が考えられる。桁部材どうしを溶接したとき、溶接時の加熱及び冷却により溶接変形が生じる場合がある。溶接変形が発生する原因として、溶接熱により融点以上に加熱された溶接金属が溶接後の冷却中に凝固・収縮し、発生する応力により変形が生じることが挙げられる。
高力ボルト継手は、ボルトによって複数の部材どうしを締め付けたときの締め付け力により発生するそれら部材どうしの間に発生する摩擦力、あるいはボルト(ボルトの部材に対する接触面)と部材との間に発生する摩擦力を使って接合するものである。すなわち、高力ボルト継手は、部材どうしを摩擦力によって接合するいわゆる摩擦接合の原理で接合する。そのため、溶接変形が発生すると、部材どうしの相対的な位置関係やボルトと部材との位置関係が変動する、いわゆる「すべり」が発生し、高力ボルト継手自体の品質や信頼性が劣化するおそれがある。そして、高力ボルト継手を構造物に適用した場合において、すべりが発生すると、構造物の架設精度が低下する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、高力ボルト継手を使って桁部材どうしを良好に接合できる接合構造及び接合方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の接合構造は、第1の桁部材の端面と第2の桁部材の端面とを突き合わせた状態で接合する接合構造において、前記第1の桁部材及び前記第2の桁部材のそれぞれの側面に当接する添接板と、前記第1、第2の桁部材のそれぞれと前記添接板とを結合するボルト部材とを備え、前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とは所定の溶接材料を用いて溶接されており、前記溶接により生成される溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、前記マルテンサイト変態開始時における前記溶接金属の状態を第1状態とし、室温まで冷却された前記溶接金属の状態を第2状態としたとき、前記溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、該溶接金属の組成が設定されることを特徴とする。
また本発明の接合方法は、第1の桁部材と第2の桁部材とを接合する接合方法において、前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを突き合わせた状態で、前記第1の桁部材及び前記第2の桁部材のそれぞれの側面に添接板を当接し、前記第1、第2の桁部材のそれぞれと前記添接板とをボルト部材によって結合し、前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを所定の溶接材料を用いて溶接し、前記溶接により生成される溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、前記マルテンサイト変態開始時における前記溶接金属の状態を第1状態とし、室温まで冷却された前記溶接金属の状態を第2状態としたとき、前記溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、該溶接金属の組成が設定されることを特徴とする。
本発明によれば、添接板とボルト部材とを備えた高力ボルト継手を使って第1の桁部材と第2の桁部材とを接合した場合において、第1の桁部材の端面(突き合わせ面)と第2の桁部材の端面(突き合わせ面)とを所定の溶接材料を用いて溶接によって接合するとき、溶接したときに生成される溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、溶接金属の組成が設定されることで、溶接に伴う熱変形(熱収縮)を低減し、第1、第2の桁部材等に発生する応力を緩和することができる。換言すれば、第1状態から第2状態に遷移した場合でもほぼ膨張又は収縮しないように、溶接金属の組成を設定することで、溶接後(補修後)において第1、第2の桁部材等に発生する応力を緩和することができる。したがって、第1、第2の桁部材等の変形を防止し、高力ボルト継手を補強することができ、高力ボルト継手の品質を向上することできる。高力ボルト継手は、部材どうしを摩擦力によって接合するいわゆる摩擦接合の原理で接合するが、本発明においては溶接変形の発生が抑制されているため、例えば桁部材と添接板との間のすべり、あるいはボルト部材(ボルトの添接板に対する接触面)と添接板との間のすべりの発生が抑制されるので、高力ボルト継手自体の品質や信頼性を維持できる。そして、この高力ボルト継手を構造物に適用した場合においては、構造物の架設精度を維持することができる。
本発明の接合方法において、前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを前記所定の溶接材料を用いて溶接して前記溶接金属の第1層を形成した後、前記所定の溶接材料とは別の溶接材料を用いて前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを溶接して第2層を形成する構成を採用することができる。これによれば、例えば第1層の強度(脆性)が低い場合などにおいても、強度の高い第2層を形成することで、高力ボルト継手の品質や強度を維持することができる。
本発明の接合方法において、前記第2層を形成した後、前記第1層を除去し、該第1層が除去された前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを、前記所定の溶接材料とは別の溶接材料を用いて溶接する構成を採用することができる。これによれば、第1層が例えば所望の強度(脆性)を有していない場合でも、その第1層を除去して別の層で溶接することで、高力ボルト継手の品質や強度を維持することができる。
ここで、「溶接金属」とは、所定の溶接材料を使って被溶接材(ここでは第1、第2の桁部材等)を溶接したときに生成される金属を言う。本発明では、第1状態から第2状態に遷移した場合でもその膨張量又は収縮量が許容値以下となるように(第1状態から第2状態に遷移した場合でもほぼ膨張又は収縮しないように)、被溶接材に応じて、最適な溶接材料が設定(選定)される。
本発明によれば、高力ボルト継手と溶接とを併用して桁部材どうしを良好に接合することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は補修対象である既設構造物の一例を示す図であって、橋梁の主桁を示す斜視図、図2は正面図である。
図1及び図2において、主桁10は、フランジ部1及びウェブ部2を有する形鋼であって、本実施形態においてはI形鋼により構成されている。なお、主桁10はH形鋼やみぞ形鋼であってもよい。すなわち、主桁10はフランジ部及びウェブ部を有する形鋼であればよい。
主桁10は複数の桁部材(I形鋼)により構成されており、隣接する桁部材どうしは、高力ボルト継手T及び溶接部5を含む接合構造Sにより接合されている。図1に示す例では、第1の桁部材10Aと第2の桁部材10Bとが接合構造Sで接合されている。なお実際には、主桁10は多数の桁部材で構成され、それぞれの桁部材どうしが接合構造Sで接合されるが、図1においてはその図示を省略してある。
高力ボルト継手Tは、第1の桁部材10Aのウェブ部2と第2の桁部材10Bのウェブ部2とのそれぞれに当接するように配置された添接板3と、添接板3とウェブ部2とを結合するボルト部材4とを備えている。添接板3は、ウェブ部2の表裏面(側面)のそれぞれに当接するように2つ設けられており、ウェブ部2はその表裏面を添接板3、3で挟まれた構成となっている。添接板3は、ボルト部材4を配置可能な孔を有している。また、ウェブ部2にも、添接板3の孔に対応する孔が形成されている。そして、第1の桁部材10Aの端面(突き合わせ面)と第2の桁部材10Bの端面(突き合わせ面)とを突き合わせた状態で、ボルト部材4をウェブ部2及び添接板3の孔に配置し、ボルト部材4をナット(不図示)で締め付けることにより、第1の桁部材10Aのウェブ部2と添接板3、3とが固定されるとともに、第2の桁部材10Bのウェブ部2と添接板3、3とが固定される。
また、第1の桁部材10Aのフランジ部1の端面(突き合わせ面)と、第2の桁部材10Bのフランジ部1の端面(突き合わせ面)とは、溶接材料を使って溶接されている。これにより、第1の桁部材10Aのフランジ部1の端面と、第2の桁部材10Bのフランジ部1の端面との間には溶接材料を含む溶接部5が設けられる。本実施形態においては、溶接部5は、第1の溶接材料を用いた溶接により生成された第1層5Aと、第1の溶接材料とは別の第2の溶接材料を用いた溶接により生成された第2層5Bとを含んで構成されている。溶接は、高力ボルト継手Tによって第1の桁部材10Aと第2の桁部材10Bとを結合した後に行われる。溶接する際には、フランジ部1どうしの接続部を所定の開先形状にし、この開先内に溶接材料を溶着する。
溶接材料を使って被溶接材を溶接することにより、溶接後の溶接部5においては所定の金属が形成される。以下の説明においては、第1の溶接材料を用いて被溶接材を溶接したときに生成される金属を適宜「第1の溶接金属」と称し、第2の溶接材料を用いて被溶接材を溶接したときに生成される金属を適宜「第2の溶接金属」と称する。
本実施形態において、第1の溶接材料を用いた溶接により生成される第1の溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こす。そして、マルテンサイト変態開始時における第1の溶接金属の状態を第1状態とし、室温まで冷却された第1の溶接金属の状態を第2状態としたとき、第1の溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、第1の溶接金属の材料組成が設定されている。ここで、許容値とは、第1の溶接金属が第2状態になった場合においても、第1、第2の桁部材10A、10Bや高力ボルト継手Tに所定値以上の応力が生じないように予め設定された値である。なお、この応力に関する所定値とは、必要とされる高力ボルト継手Tの品質や強度に応じて決定される。すなわち、第1の溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量を許容値以下に抑えることができれば、第1、第2の桁部材10A、10Bなどに所定値以上の応力(溶接変形に起因する応力)が作用することを防止することができる。好ましくは、第1状態から第2状態に遷移した場合でもほぼ膨張又は収縮しないように、第1の溶接金属の材料組成が設定されることが望ましい。高力ボルト継手Tは摩擦力によって第1、第2の桁部材10A、10Bを接合しているが、第1、第2の桁部材10A、10Bが溶接変形すると、高力ボルト継手Tの摩擦状態が変動し、高力ボルト継手Tの品質、ひいては接合構造S全体の品質の劣化を招く。すなわち、溶接変形が生じると、例えば桁部材10A、10Bのウェブ部2と添接板3との間、あるいはボルト部材4(ボルト部材4の添接板3に対する接触面)と添接板3との間にすべりが発生し、接合構造S自体の品質や信頼性が劣化するおそれがある。本実施形態では、第1の溶接金属に生じる膨張又は収縮が抑えられているので、第1、第2の桁部材10A、10Bの溶接変形を抑制し、高力ボルト継手Tの品質を維持することができる。
そして、第1状態から第2状態に遷移した場合でもその膨張量又は収縮量が許容値以下となるように(第1状態から第2状態に遷移した場合でもほぼ膨張又は収縮しないように)、被溶接材(フランジ部1)に応じて、最適な第1の溶接材料が設定(選定)される。
第1の溶接金属の材料組成としては、例えば特開2001−225189号公報に開示されているように、溶接により形成された溶接金属が、C:0.20質量%以下、Cr:3.0 〜11.5質量%、Ni:3.0 〜10.5質量%を含有する鉄合金組成で、かつ360 ℃以下100 ℃以上のマルテンサイト変態開始温度を有し、さらに該マルテンサイト変態開始温度から30℃(室温)までの温度範囲の線膨張量が1mmあたり−3×10-3mm/℃以上3×10-3mm/℃未満である温度−伸び曲線を示す組成とすることができる。
そして、上述の組成の第1の溶接金属を形成できるように、被溶接材に適合した溶接条件で、使用する第1の溶接材料を適宜選定することができる。また、ここでは、線膨張量の許容範囲を−3×10-3mm/℃以上3×10-3mm/℃未満としているが、上述したように、補修後において必要とされる高力ボルト継手T(接合構造S)の品質や強度に応じて、許容範囲(許容値)を厳しく設定したり、あるいは緩く設定することができる。そして、材料組成を適宜変更することで、前記膨張量又は収縮量を調整することができる。
また、第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量は、第1の溶接金属の材料組成の他に、溶接方法や溶接条件に応じても変化する可能性があるため、最適な膨張量又は収縮量を得るために、最適な溶接方法あるいは溶接条件を決定するとよい。本実施形態においては、溶接方法として、被覆アーク溶接、ガスメタルアーク溶接、サブマージアーク溶接、FCWなど各種溶接法がいずれも好適に適用できる。
ところで、図2に示すように、第1の桁部材10Aのフランジ部1と第2の桁部材10Bのフランジ部1との間には、上述の第1の溶接金属からなる第1層5Aに加えて、第1の溶接材料とは別の第2の溶接材料を用いて溶接することによって形成された第2の溶接金属からなる第2層5Bが設けられている。本実施形態においては、第1の桁部材10Aのフランジ部1の端面と第2の桁部材10Bのフランジ部1の端面とを第1の溶接材料を用いて溶接して第1の溶接金属の第1層5Aを形成した後、第1の桁部材10Aのフランジ部1の端面と第2の桁部材10Bのフランジ部1の端面とを第2の溶接材料を用いて溶接して第2層5Bが形成される。上述のように、第1層5Aを形成するときにおいては、ほぼ溶接変形(熱変形)が生じないため、はじめに第1層5Aによって第1、第2の桁部材10A、10Bどうしを溶接することで、互いの位置関係が維持される。そして、第1層5Aの強度(脆性)が比較的低い場合には、所望の強度を有する第2層5Bによって第1、第2の桁部材10A、10Bどうしを接合することで、接合構造S全体の強度(品質)を向上できる。ここで、第2層5Bを形成することによって溶接変形が生じる可能性があるが、予め設けられている第1層5Aによって、第1、第2の桁部材10A、10Bの互いの位置関係が維持されているので、第2層5Bを形成することによっても、溶接変形が生じる不都合は抑制されている。
また、図3に示すように、第2層5Bを形成した後、第1層5Aを除去し、第1層5Aが除去された第1の桁部材10Aのフランジ部1の端面と第2の桁部材10Bのフランジ部10Bの端面とを、第1の溶接材料とは別の第3の溶接材料を用いて溶接して第3層5Cを形成することができる。ここで、第3層5Cは所望の強度を有している。なお、第3層5C(第3の溶接材料)と第2層5B(第2の溶接材料)とは同じ材料であってもよいし、別の材料であってもよい。上述のように、第2層5Bを形成するときには、第1、第2の桁部材10A、10Bの互いの位置関係が維持されており、第2層5Bを形成した後においても、第1、第2の桁部材10A、10Bの互いの位置関係は維持される。したがって、第1層5Aを除去しても、第1、第2の桁部材10A、10Bの互いの位置関係は維持される。そして、比較的強度が低い第1層5Aを除去して、その代わりに所望の強度を有する第3層5Cを溶接によって設けることにより、接合構造S全体の強度(品質)を向上することができる。
なお、上述した実施形態においては、補修対象として橋梁を例にして説明するが、例えば船舶、海洋構造物、ペンストック、橋梁、貯槽、建設機械等の大型鋼構造物にも本発明を適用可能である。
本発明の継手構造を有する構造物の一例を示す斜視図である。 本発明の継手構造の一実施形態を説明するための図である。 本発明の継手構造の別の実施形態を説明するための図である。
符号の説明
3…添接板、4…ボルト部材、5…溶接部、5A…第1層、5B…第2層、10A…第1の桁部材、10B…第2の桁部材、T…高力ボルト継手、S…接合構造

Claims (4)

  1. 第1の桁部材の端面と第2の桁部材の端面とを突き合わせた状態で接合する接合構造において、
    前記第1の桁部材及び前記第2の桁部材のそれぞれの側面に当接する添接板と、
    前記第1、第2の桁部材のそれぞれと前記添接板とを結合するボルト部材とを備え、
    前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とは所定の溶接材料を用いて溶接されており、
    前記溶接により生成される溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、
    前記マルテンサイト変態開始時における前記溶接金属の状態を第1状態とし、
    室温まで冷却された前記溶接金属の状態を第2状態としたとき、
    前記溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、該溶接金属の組成が設定されることを特徴とする接合構造。
  2. 第1の桁部材と第2の桁部材とを接合する接合方法において、
    前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを突き合わせた状態で、前記第1の桁部材及び前記第2の桁部材のそれぞれの側面に添接板を当接し、
    前記第1、第2の桁部材のそれぞれと前記添接板とをボルト部材によって結合し、
    前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを所定の溶接材料を用いて溶接し、
    前記溶接により生成される溶接金属は、溶接後の冷却過程でマルテンサイト変態を起こし、
    前記マルテンサイト変態開始時における前記溶接金属の状態を第1状態とし、
    室温まで冷却された前記溶接金属の状態を第2状態としたとき、
    前記溶接金属の第1状態に対する第2状態の膨張量又は収縮量が予め定められた許容値以下となるように、該溶接金属の組成が設定されることを特徴とする接合方法。
  3. 前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを前記所定の溶接材料を用いて溶接して前記溶接金属の第1層を形成した後、前記所定の溶接材料とは別の溶接材料を用いて前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを溶接して第2層を形成することを特徴とする請求項2記載の接合方法。
  4. 前記第2層を形成した後、前記第1層を除去し、該第1層が除去された前記第1の桁部材の端面と前記第2の桁部材の端面とを、前記所定の溶接材料とは別の溶接材料を用いて溶接することを特徴とする請求項3記載の接合方法。
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