JP2006231121A - ブレード塗布装置及びブレード塗布方法 - Google Patents

ブレード塗布装置及びブレード塗布方法 Download PDF

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Shinsuke Takahashi
伸輔 高橋
Takayoshi Ose
隆義 大瀬
Hiroshi Ozaki
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Abstract

【課題】 塗布液に空気が混入することを防止でき、塗布に供される塗布液の無駄を抑えて、効率良く塗布を行うことができるブレード塗布装置及びブレード塗布方法を提供する。
【解決手段】 塗布液を供給する塗布液供給部と、平面基板に配置させた状態で、該平面基板の上面を露呈させる開口が形成されたマスク部材と、マスク部材の上面側に配置され、上面に対して平行に駆動されることで、供給された塗布液を、開口から露呈した平面基板に塗布する長尺状の塗布部材とを備え、マスク部材に余剰の塗布液を貯留する溝部と、溝部に沿って立設された壁部とが形成され、壁部の側面には、塗布部材によって塗布液が溝部に掻き込まれた際に、塗布液が壁部を越えることを規制する突出部が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平面基板上に塗布液を塗布するブレード塗布装置及びブレード塗布方法に関する。
従来、平面基板上に塗布液を塗布する塗布方式としては、ロールコート,グラビアコート,エクストルージョンコートが知られている。
また、平面基板上に塗布液を塗布する塗布方式としては、下記特許文献1に示すようなブレード塗布方式が知られている。
図6に示す従来のブレード塗布装置では、平面基板4を、マスク2の下面に重ね合わせて配置し、該マスク2に形成された開口7から平面基板4を上面側に露呈させて支持する。そして、マスク2上に塗布液を供給し、長尺形状のブレード5をマスク2の上面で矢印方向に移動させることで塗布液を掻き延ばし、開口4から露出した平面基板の被塗布面に塗布液を堆積させることで平面基板4上に塗布液からなる塗布層を形成する。平面基板4が、例えば光ディスク等の円盤状のディスク基板の場合には、基板の中央に中心開口が形成されており、塗布工程時には中心開口及びその周縁部に塗布液が付着しないように、予めセンタキャップ3が取り付けられる。塗布後には、平面基板4をマスク2から離し、塗布層を有する平面基板4を得る。
例えば、このような塗布方式は、ディスク状の基板を有する磁気記録媒体の製造工程で、基板上に印刷面をブレード塗布によって形成する手段として適用されていた。
特開平5−220966号公報
図7は、従来の塗布方式における塗布工程を示す断面図である。図7(a)に示すように、ブレード102で塗布液103を掻き延ばしつつ、マスク101の開口101a上を移動させると、塗布液103がディスクD上における開口101aから露呈する領域に塗布されるとともに、開口101aに充填されず、溢れた塗布液103がブレード102によってマスク101の端へ押し流される。その後、図7(b)に示すように、ブレード102をマスク101上で往復させるために折り返す際に、該ブレード102を持ち上げつつ、溢れた塗布液103上を跨いで反対側に移動させる。このとき、ブレード102の下端部に塗布液103が付着するため、ブレード102が塗布液103上を移動すると、付着した塗布液103がブレード102に引き延ばされて、薄膜状となりつつ塗布液103上に覆い被されるように付着される(図7(c)参照)。このとき、図7(d)に示すように、ブレード102に付着した薄膜状の塗布液とマスク101上に堆積した塗布液103との間に空気が混入し、塗布液103に気泡103aが生じることがある。気泡103aが、ディスクDの塗布層に混入されると、塗布表面に凹凸が生じる等、良好に塗布を行うことができなくなる原因となる点で改善の余地があった。
また、上記の塗布方式では、余剰の塗布液103が、ブレード102の駆動領域の外側へ一部掻き出されてしまうことが避けられず、その後の塗布に供されなくなる塗布液が生じてしまい、塗布液の使用する量の効率を向上させることが制限されてしまう原因となっている点で改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、塗布液に空気が混入することを防止でき、塗布に供される塗布液の無駄を抑えて、効率良く塗布を行うことができるブレード塗布装置及びブレード塗布方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、平面基板に塗布液を塗布して塗布層を形成するブレード塗布装置であって、前記塗布液を供給する塗布液供給部と、前記平面基板に配置させた状態で、該平面基板の上面を露呈させる開口が形成されたマスク部材と、前記マスク部材の上面側に配置され、前記上面に対して平行に駆動されることで、供給された前記塗布液を、前記開口から露呈した前記平面基板に塗布する長尺状の塗布部材とを備え、前記マスク部材に余剰の塗布液を貯留する溝部と、前記溝部に沿って立設された壁部とが形成され、前記壁部の側面には、前記塗布部材によって塗布液が前記溝部に掻き込まれた際に、前記塗布液が前記壁部を越えることを規制する突出部が設けられていることを特徴とするブレード塗布装置によって達成される。
また、本発明の上記目的は、平面基板にマスク部材を配置し、前記マスク部材の開口から前記平面基板を露呈させた状態で、前記マスク部材の上面側に設けられた塗布部材を、前記上面に対して平行に駆動させ、塗布液供給部から供給された塗布液を、前記開口から露呈した前記平面基板に塗布して塗布層を形成するブレード塗布方法であって、前記開口に充填されなかった余剰の塗布液を溝部に貯留させる際に、前記溝部に沿って立設された壁部に設けられた突出部によって、前記塗布液が前記壁部を越えることを規制することを特徴とするブレード塗布方法によって達成される。
本発明によれば、塗布を行う際に、開口に充填されずにマスク部材上に残存する余剰の塗布液を溝部に落とし込んで貯留させることができ、また、塗布部材で塗布液を溝部に掻き込む際に、塗布液の一部が溝部からはみだしても壁部によって塗布部材の駆動領域の外に拡がってしまうことが規制される。さらに、壁部に設けられた突出部によって、塗布液が壁部の側面を伝って壁部を乗り越え溢れ出てしまうことを規制できる。こうすれば、塗布部材をマスク部材上で駆動させるときに、余剰の塗布液が溝部に収容されるようになるため、塗布部材に付着して塗布部材の移動に伴い引き延ばされることによって空気が混入して平面基板に形成される塗布層の表面に凹凸が生じるなどの欠陥が生じることを防止でき、良好な塗布を行うことができる。また、余剰の塗布液を溝部に落とし込むことで、塗布液が塗布部材の駆動領域の外に掻き出されることによって、塗布液が有効に利用できなくなることを防止できる。さらに、溝部に塗布液を掻き込む際に、塗布液を壁部によって溝部に落とし込むように導くことができ、また、壁部に設けられた突出部によって塗布液が該壁部の外側へ溢れ出ることを防止できるため、より確実に溝部に塗布液を貯留させることを促進できる。
本発明において、上記突出部が、塗布部材の駆動方向に伸縮自在な蛇腹形状を有することが好ましい。または、突出部が、塗布部材の駆動方向に弾性変形自在な板状の部材であることが好ましい。こうすれば、塗布部材を溝部近傍に駆動させることでマスク部材の壁部に近づけた際に、塗布部材と突出部とが当接することで、突出部が壁部側に縮み(又は変形し)、塗布部材と壁部との間に入り込んだ塗布液が、壁部の突出部によって溢れ出ることが防止されるとともに、塗布部材と壁部との間で挟まれて、下方の溝部へ押し出されるようになる。このため、塗布液を溝部においてより確実に貯留させることができる。
さらに、上記本発明を適用してディスク状記録媒体に前記塗布液を塗布して印刷面のうち少なくとも一層を形成すれば、印刷面を凹凸などの欠陥がない良好な面にすることができるとともに、印刷面を構成するために使用される塗布液の無駄を省くことができ、効率良く印刷面を形成することができる。
本発明によれば、塗布液に空気が混入することを防止でき、塗布に供される塗布液の無駄を抑えて、効率良く塗布を行うことができるブレード塗布装置及びブレード塗布方法を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
以下、本発明にかかるブレード塗布装置及びブレード塗布方法の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態のブレード塗布装置の構成を説明する図である。図2(a)から(c)は、塗布工程を説明する断面図である。図3(a)から(c)は、塗布工程において、本発明に係る手順を説明する断面図である。図4(a)から(c)は、塗布工程において、本発明に係る別の手順を説明する断面図である。
ブレード塗布装置10は、被塗布部材である平面基板の表面に塗布液を塗布して塗布層を形成するものであって、本実施形態では平面基板の一例としてディスク状記録媒体(以下、ディスクともいう。)Dを被塗布部材とする。
ブレード塗布装置10は、薄い板状の部材であるマスク部材11を備えており、マスク部材11には、上面視において円形の開口11aが形成されている。
また、ブレード塗布装置10には、ディスクDを上部の支持台に載せて支持させ、マスク部材11に対して相対移動可能な基板支持部14が備えられている。基板支持部14は、上方に位置するときに、支持したディスクDをマスク部材11の開口11aの下方に押し付け、かつ、その状態でディスクDを保持する。こうして、ディスクDにマスク部材11が配置される。
本実施形態において、開口11aは直径が120mm程度の円形状に形成される。なお、開口11aの形状は、ディスクD上に形成される塗布層の形状に合わせた形状とすることができ、マスク部材11の開口形状を適宜変更することによって、塗布層の形状は自由に設定できる。
また、基板支持部14が下方位置に移動することで、図示しないロボットアーム等によって、基板支持部14のディスクDを取り出して搬送系の下流側へ搬出すること、及び、基板支持部14に塗布液を塗布していない別のディスクDを載せることができる。本実施形態では、基板支持部14をマスク部材11に対して相対移動させる構成としたが、マスク部材11を基板支持部14に対して相対移動させる構成としてもよい。
マスク部材11の上面(図1において上方の面)側であって、該上面に対して僅かに離間した位置に、長尺状の塗布部材(ブレード)12が設けられている。塗布部材12は、図1中矢印で示すように、上面の面方向に対して平行に駆動する構成である。具体的に、塗布部材12は、図1で示すx−y平面に対して平行に駆動する構成である。また、塗布部材12は、後述するように、z軸方向(図1において上下方向)に対しても適宜駆動可能に構成されている。
塗布部材51の材質としては、SUS316のクロムの含有量以上のクロムの含有量とすることが好ましく、こうすることで、耐磨耗性、耐腐食性、耐熱性、離型性をより一層向上させることができる。
次に、ディスクに塗布層を形成する手順を説明する。図2(a)に示すように、マスク部材11に対して離間させた状態の基板支持部14上にディスクDを平置きに載せる。このとき、ディスクDにおける被塗布側面を上面に向けた状態で基板支持部14に配置する。
基板支持部14とマスク部材11とを相対移動させることで、図2(b)に示すように、マスク部材11の開口11aの下方にディスクDを押し付けた状態で保持する。このとき、ディスクDの外周端が開口11aの下部に当接し、開口11aから、ディスクDの上面が上方に露呈した状態となる。開口11aから露呈されたディスクDにおける領域が被塗布領域となる。
図2(b)に示すように、ディスクDにマスク部材11を配置させた状態で、ディスクDの中心開口に、塗布液の付着を防止するセンタキャップ13が装着される。センタキャップ13は、図示しないセンタキャップ着脱アームの吸引部によって吸引保持され、開口11aの上方からディスクDの中心開口に装着される。
図2(c)に示すように、マスク部材11の上方に僅かな隙間で、かつ、面方向に対して平行(図中矢印で示す方向)に塗布部材12を駆動し、予め供給された塗布液16を、該塗布部材12の側面で掻き延ばす。こうすると、塗布液16がマスク部材11上に薄く延ばされるとともに開口11aに充填され、該開口11aから露呈するディスクDの上面の被塗布領域に塗布される。塗布工程後に乾燥させることで、ディスクDに塗布された塗布液16が硬化し、塗布層が形成される。
本実施形態において、塗布部材12の駆動は、マスク部材11の開口11aの上方を直線方向に往復する駆動としたが、これに限定されない。
図1に示すように、マスク部材11には、塗布部材12の駆動方法に対して開口11aを挟んで両側に溝部15がそれぞれ形成されている。溝部15は、マスク部材11における余剰の塗布液を貯留できるようにマスク部材11の上面から下方に窪んだ形状である。また、溝部15は、塗布部材12の長手方向に対して平行に形成され、塗布部材12の下端部の少なくとも一部を、その内側に挿入可能に構成されている。本実施形態では、各溝部15が、往復駆動する塗布部材12の駆動領域の両端側の折り返し位置に設けられている。ブレード塗布装置10は、塗布時において、開口11aに充填されなかった余剰の塗布液16を塗布部材12でマスク部材11上に掻き延ばすことによって、溝部15に貯留させることができる。
溝部15は、塗布部材12の駆動領域の両端側における折り返し位置の一方に形成されていればよい。また、溝部15は、塗布部材12の駆動領域のいずれかに形成されていればよく、本発明の効果を奏することができる範囲で、その数や形状は適宜変更可能である。
溝部15それぞれの外側縁部(開口11a側とは反対側の縁部)に沿って、マスク部材11の上面に対して垂直な壁部24が立設されている。また、壁部24における、開口11a側の側面に突出部25が設けられている。
本実施形態において、塗布液13は、塗布液供給部22から各溝部15内に供給される構成とすることができる。図示しないが、溝部15の内側に連通する供給管を配設し、供給管を塗布液供給部22に接続させ、塗布時に塗布液を供給管によって溝部15へ送出する構成とすることができる。また、ブレード塗布装置10は、塗布液13が図示しない供給ノズルから射出されて、マスク部材11の上面に供給される構成としてもよい。
ブレード塗布装置10は、塗布部材12の駆動を制御するブレード駆動部23と、ブレード駆動部23を制御可能な制御部21とを備えていてもよい。また、塗布液供給部22を制御部21とを接続し、該制御部21によって塗布部材12の駆動と塗布液16の供給を連動させてもよい。
次に、図3を参照して、溝部に塗布液を貯留させる手順を説明する。
図3(a)に示すように、塗布液16は、その一部が塗布部材12によってマスク部材11の開口11aに充填されるとともに、残りが開口11aに充填されず、余剰の塗布液16aとなる。
図3(b)に示すように、塗布部材12によって塗布部材11の上面側へ更に掻き延ばし、塗布部材12を溝部15の上方近傍まで駆動させることで、余剰の塗布液16aが溝部15に落とし込まれる。図3(c)に示すように、塗布部材12が溝部15上に位置にする状態となると、塗布部材12に付着した塗布液16が自重によって溝部15に垂れ落ちる。このとき、塗布部材12が溝部15上に近接する位置にくると、塗布部材12の駆動方向前側の側面が、壁部24の側面に設けられた突出部25の先端部に当接する。
本実施形態においては、突出部25が、蛇腹形状を有し、塗布部材12の駆動方向に伸縮自在に構成されている。突出部25は、塗布部材12に接触し、駆動方向に押圧されることで、壁部24の側面側に縮む。このとき、塗布部材12と壁部24との間に入り込んだ塗布液16aが、壁部24の内側側面をつたって上昇するが、突出部25によって溢れ出ることが防止される。そして、塗布部材12と壁部24との間で挟まれて、下方の溝部15へ押し出される。このため、余剰の塗布液16aを溝部15においてより確実に貯留させることができる。
なお、溝部15の寸法としては、溝の幅Wを10mmから50mmの範囲とすることができ、溝の深さdを5mmから25mmの範囲とすることができる。
本実施形態のブレード塗布装置10は、溝部15の内部に貯留した余剰の塗布液16aが、その後の塗布工程で使用する塗布液として供される構成である。溝部15の内部に貯留した余剰の塗布液16aが、図示しない回収管などでマスク部材11から排出されてもよく、また、環流管を介して塗布液供給部22に送られてもよい。
次に、図4を参照して、溝部に貯留した塗布液を掻き出して、塗布に供する手順を説明する。
図4(a)に示すように、塗布部材12の下端部を溝部15の内側に挿し込ませ、貯留した塗布液16bに当接させる(図4(b))。このとき、塗布部材12と突出部25とを接触させた状態を維持することで、上昇する塗布液16bが壁部24の側面をつたって溢れ出ることを防止できる。
その後、塗布部材12を上方に駆動させるとともに、マスク部材11の上面に対して平行に駆動させることで、溝部15の内側に貯留した塗布液16bがマスク部材11の上面に掻き出される。このとき、塗布部材12が、図1で示すx−y平面に対して平行に駆動されるとともに、溝部15の形状に基づいてz軸方向に駆動される。塗布部材12の駆動の軌跡は、xyzの座標で表される3次元位置情報を含むプログラムで規定され、予め制御部21に記憶させておくことができる。
図4(c)に示すように、塗布部材12をマスク部材11の上面に対して平行に駆動させることで、掻き出された塗布液16bが、該塗布部材12の側面に押されて開口11a側に掻き延ばされる。塗布部材12を更に駆動させることで、塗布液16bが開口11aに充填され、ディスクDの被塗布領域に塗布される。
本実施形態のブレード塗布装置10は、塗布を行う際に、開口11aに充填されずにマスク部材11上に残存する余剰の塗布液16aを溝部に落とし込んで貯留させることができ(図3参照)、また、塗布部材12で塗布液16aを溝部15に掻き込む際に、塗布液16aの一部が溝部15からはみだしても壁部24によって塗布部材12の駆動領域の外に拡がってしまうことが規制される。さらに、壁部24に設けられた突出部25によって、塗布液16aが壁部24の側面を伝って壁部を乗り越え溢れ出てしまうことを規制できる。こうすれば、塗布部材12をマスク部材11上で駆動させるときに、余剰の塗布液16aが溝部15に収容されやすくなるため、塗布部材12に付着して該塗布部材12の移動に伴い引き延ばされることによって空気が混入してディスクDに形成される塗布層の表面に凹凸等の欠陥が生じることを防止でき、良好な塗布を行うことができる。
また、余剰の塗布液16aを溝部15に落とし込むことで、塗布液16aが塗布部材12の駆動領域の外に掻き出されることによって塗布液16aが有効に利用できなくなることを防止できる。さらに、溝部15に塗布液16aを掻き込む際に、塗布液16を壁部24によって溝部15に落とし込むように導くことができ、また、壁部24に設けられた突出部25によって塗布液16aが該壁部24の外側へ溢れ出ることを防止できるため、より確実に塗布液16aを溝部15に貯留させることができる。
本実施形態のように、溝部15が、塗布部材12を往復駆動させた状態における、該塗布部材12の折り返し位置に設けられている構成とすれば、マスク部材11の開口11aに対して塗布部材12を往復駆動させて塗布を行う際に、塗布部材12の折返し位置において、溝部15に塗布液16を落とし込むことで貯留させることができる。このため、溝部15に貯留される塗布液16が往復駆動する塗布部材12に干渉することを抑制するとともに、塗布時に塗布液をマスク部材11の上面に効率良く供給することができる。
上記本発明を適用してディスク状記録媒体に前記塗布液を塗布して印刷面のうち少なくとも一層を形成すれば、凹凸などの欠陥がない良好な面状態となるように塗布を行うことができ、印刷面を構成するために使用される塗布液の無駄を省くことができる。
壁部24に設けられる突出部25の構成は上記実施形態のものに限定されず、塗布液16aが壁部25をつたって上方に溢れ出ることを防止でき、塗布部材12との間に入り込む塗布液16aを溝部15へ押し出すことができれば、他の構成としてもよい。
図5(a)から(c)は、壁に設けられる突出部の他の実施形態を示す図である。マスク部材11の壁部24の内側側面には弾性変形可能な板状部材である突出部35が固定されている。塗付時には、塗布部材12によって塗布液16が開口11aに充填されるとともに余剰の塗布液16aが溝部15に落とし込まれる。図5(b)に示すように、塗布部材12が溝部15上に移動して、塗布部材12に付着した塗布液16が自重によって溝部15に掻き込まれるとともに、塗布部材12の駆動方向前側の側面が、壁部24の突出部35の先端部に当接する。すると、突出部35が、塗布部材12によって駆動方向に押圧されることで、壁部24の側面側に弾性変形し、塗布部材12と壁部24との間に入り込んだ塗布液16aが、突出部35によって溢れ出ることが防止される。そして、塗布部材12と壁部24との間で挟まれて、下方の溝部15へ押し出される。このため、余剰の塗布液16aを溝部15においてより確実に貯留させることができる。
ブレード塗布装置の構成を説明する図である。 塗布工程を説明する断面図である。 塗布工程において、本発明に係る手順を説明する断面図である。 塗布工程において、本発明に係る別の手順を説明する断面図である。 塗布工程において、他の実施形態によって本発明に係る手順を行う状態を説明する断面図である。 従来のブレード塗布装置を示す図である。 従来の塗布方式における塗布工程を示す断面図である。
符号の説明
10 塗布装置
11 マスク部材
12 塗布部材
15 溝部
16 塗布液
24 壁部
25,35 突出部
D ディスク(平面基板)

Claims (8)

  1. 平面基板に塗布液を塗布して塗布層を形成するブレード塗布装置であって、
    前記塗布液を供給する塗布液供給部と、
    前記平面基板に配置させた状態で、該平面基板の上面を露呈させる開口が形成されたマスク部材と、
    前記マスク部材の上面側に配置され、前記上面に対して平行に駆動されることで、供給された前記塗布液を、前記開口から露呈した前記平面基板に塗布する長尺状の塗布部材とを備え、
    前記マスク部材に余剰の塗布液を貯留する溝部と、前記溝部に沿って立設された壁部とが形成され、前記壁部の側面には、前記塗布部材によって塗布液が前記溝部に掻き込まれた際に、前記塗布液が前記壁部を越えることを規制する突出部が設けられていることを特徴とするブレード塗布装置。
  2. 前記突出部が、前記塗布部材の駆動方向に伸縮自在な蛇腹形状を有することを特徴とする請求項1に記載のブレード塗布装置。
  3. 前記突出部が、前記塗布部材の駆動方向に弾性変形自在な板状の部材であることを特徴とする請求項1に記載のブレード塗布装置。
  4. ディスク状記録媒体に前記塗布液を塗布して印刷面のうち少なくとも一層を形成する請求項1から3のいずれか1つに記載のブレード塗布装置。
  5. 平面基板にマスク部材を配置し、前記マスク部材の開口から前記平面基板を露呈させた状態で、前記マスク部材の上面側に設けられた塗布部材を、前記上面に対して平行に駆動させ、塗布液供給部から供給された塗布液を、前記開口から露呈した前記平面基板に塗布して塗布層を形成するブレード塗布方法であって、
    前記開口に充填されなかった余剰の塗布液を溝部に貯留させる際に、前記溝部に沿って立設された壁部に設けられた突出部によって、前記塗布液が前記壁部を越えることを規制することを特徴とするブレード塗布方法。
  6. 前記突出部が、前記塗布部材の駆動方向に伸縮自在な蛇腹形状を有することを特徴とする請求項5に記載のブレード塗布方法。
  7. 前記突出部が、前記塗布部材の駆動方向に弾性変形自在な板状の部材であることを特徴とする請求項5に記載のブレード塗布方法。
  8. ディスク状記録媒体に前記塗布液を塗布して印刷面のうち少なくとも一層を形成する請求項5から7のいずれか1つに記載のブレード塗布方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112974007A (zh) * 2021-02-02 2021-06-18 重庆大学 一种带有微槽道的平板电喷雾发射装置

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