JP2006229955A - 無線ネットワーク環境で伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法及びそれを用いた通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受信されるデータパケットに対するパケット到着間隔を測定する段階、測定されたパケット到着間隔が第1臨界時間を超える場合、第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットに対する応答パケットを送信する段階、及び応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが、以前に受信されていない新たなデータパケットである場合、新たなデータパケットに対する応答パケットの送信を待つ段階を含む。
【選択図】図4
Description
データパケットを送信する通信装置(以下、送信装置と称する)のTCPは、混雑ウィンドウ(Congestion Window:以下、CWNDと称する)の大きさを調節し、CWNDサイズによって1つ以上のデータパケットを同時に伝送させる。この際、CWNDサイズが大きくなるほど、同時に送信可能なデータパケットの数も増加する。CWNDの最初の大きさCWND1 140は、1TCPセグメントである。
スロースタート/混雑回避アルゴリズムでは、伝送中のデータパケットの損失如何を再伝送タイムアウトが発生する場合にのみ判断したが、速い再伝送アルゴリズムでは、再伝送タイムアウトの発生以前にも、重複応答(Duplicate ACK)パケットが一定回数以上受信される場合を、データパケットが損失された場合と判断する。
重複応答パケットは、送信装置が伝送したデータパケットの順序と受信装置に受信されるデータパケットの順序とが間違ったときに、受信装置のTCPが発生させる応答パケットである。データパケット順序は、データパケットのヘッダに設定されたシーケンスナンバーを通じて確認することができる。
クイック回復アルゴリズムは、速い再伝送アルゴリズムによって再伝送したデータパケットに対する応答パケットが到着した場合、TCPがスロースタートアルゴリズムを経ず、直ちに混雑回避アルゴリズムで動作させる。このためにSSTHRESH値及びCWNDサイズは、速い再伝送アルゴリズムが適用される直前のCWNDサイズCWND1 240の半分260に設定される。クイック回復アルゴリズムによる伝送率変化は、クイック回復区間230と図示した。
図示されたように、データパケットNを受信した受信装置がそれに対する応答パケットを伝送し、これにより、送信装置がデータパケットN+1ないしN+7を連続して送信している。ところで、送信装置から送信されたデータパケットN+1ないしN+7が一定時間伝送遅延を経る(310)。伝送が遅延されるデータパケットは、送信装置と受信装置とのパケット伝送を中継する中継装置のキューに保存されて待つことができる。
この際、再伝送されるデータパケットN+1ないしN+7は、送信装置が以前に送信したデータパケットN+1ないしN+7が伝送される間、送信装置と受信装置との間のパケット伝送を中継する中継装置のキューで待つようになる。このような理由で、再伝送されるデータパケットも図示されたようにその伝送が多少遅延されることがある。
本発明の目的は、以上で言及した目的に制限されず、言及されていない他の目的は下の記載から当業者に明確に理解されうる。
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
第1に、無線ネットワーク環境でデータパケットの伝送遅延による不要な再伝送を減少させうる。
第2に、不要な再伝送を減少させることによって、擬似再伝送を防止しうる。
第3に、擬似再伝送を防止することによって不要に伝送率が減少する現象を予防しうる。
図4は、本発明の一実施形態による通信装置を示すブロック図である。
本発明の実施形態による通信装置は、パケット受信部410、エラー検出部415、データ抽出部420及びデータ伝達部425を含む。また、本発明の実施形態による通信装置は、到着間隔測定部430、判断部435、計算部440、制御部445、応答パケット生成部450及びパケット送信部455をさらに含む。
エラー検出部415は、パケット受信部410により受信されたデータパケットのエラー有無を判断する。データパケットのエラー有無は、データパケットのTCPヘッダに含まれたチェックサム(checksum)フィールドを通じて判断されうる。
受信されたデータパケットにエラーがなければ、データ抽出部420はデータパケットに載せられたデータを抽出し、抽出されたデータはデータ伝達部425を通じてアプリケーションに伝えられる。
判断部435は、到着間隔測定部430により測定されたパケット到着間隔を第1臨界時間と比較する。第1臨界時間は、受信装置が予測されうる送信装置のパケット往復時間である。したがって、パケット到着間隔が第1臨界時間を超えるならば、判断部435は現在無線ネットワークで伝送遅延が発生していると判断しうる。第1臨界時間は、後述する第1時間範囲の上限値であることが望ましい。
例えば、到着間隔測定部430により測定されたパケット到着間隔が第2時間範囲の上限値以下ならば、判断部435はパケット到着間隔が第2時間範囲に含まれると判断しうる。しかし、パケット到着間隔が第2時間範囲の上限値を超過すれば、判断部435はパケット到着間隔が第1時間範囲に含まれると判断しうる。
従来の技術を通じて説明したように、TCPはCWNDサイズを調節してデータ伝送率を決定する。したがって、送信装置は、CWNDサイズによって一連のデータパケットを同時に伝送させる。第2時間範囲は、送信装置が同時に伝送させた一連のデータパケットがパケット受信部410により受信される場合、受信されたデータパケットに対して測定されるパケット到着間隔が分布されうる時間範囲を意味する。すなわち、受信装置の立場で、第2時間範囲に含まれるパケット到着間隔で受信されるデータパケットは、送信装置が同時に伝送させたデータパケットであると予想しうる。
データパケットを送信する場合、送信装置は、最初のCWNDサイズを1TCPセグメントに設定し、これにより、最初に伝送されるデータパケットの数は1つである。最初のデータパケットを伝送した後、受信装置から最初のデータパケットに対する応答パケットを伝送されれば、送信装置はCWNDサイズを2倍に増加させる。これにより、送信装置は2つのデータパケットを同時に伝送させ、この際、2番目のデータパケット及び3番目のデータパケットが伝送される。
本発明の一実施形態によって第1時間範囲は式(1)を通じて計算されうる。
本発明の一実施形態によって、平均値TLは式(2)を通じて計算されうる。
また、aは、TL−1に対する加重値を意味し、bは、tLに対する加重値を意味するが、a+b=1の関係を有する。この際、加重値aが加重値bに比べて大きい値を有することが望ましい。これを通じて、新たに測定されたパケット到着間隔によって平均値TLが急激に変化することを防止して安定した平均値を求めることができる。
式(2)で平均値TLの初期値は、送信装置から伝送されるデータパケットのうち、パケット受信部410が受信した2番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔に設定されうる。
また、cは以前に計算された偏差VL−1に対する加重値であり、dは、平均値TLに対する加重値であるが、c+d=1の関係を有する。この際、加重値cは、加重値dに比べて大きい値を有することが望ましい。これを通じて、1つの平均値による偏差の急激な変化を防止し、安定した偏差を求めうる。
偏差VLの初期値は、平均値TLの初期値の実数倍に設定されうる。この際、実数は、1より小さな正数値を有することが望ましい。さらに望ましくは、実数は、0.1でありうる。しかし、これは例示的なものであって、偏差VLの初期値は、無線ネットワーク状況によって異なって設定されうる。
また、eは、TS−1に対する加重値を意味し、fは、tSに対する加重値を意味するが、e+f=1の関係を有する。この際、加重値eが加重値fに比べて大きい値を有することが望ましい。これを通じて、新たに測定されたパケット到着間隔による平均値TSの急激な変化を防止して安定した平均値を求めうる。
式(5)において、平均値TSの初期値は、送信装置から伝送されるデータパケットのうち、パケット受信部410が受信した3番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔に設定しうる。
また、gは、以前に計算された偏差VS−1に対する加重値であり、hは、平均値TSに対する加重値であるが、g+h=1の関係を有する。この際、加重値gは、加重値hに比べて大きい値を有することが望ましい。これを通じて、1つの平均値による偏差の急激な変化を防止して安定した偏差を求めうる。
偏差VSの初期値は、平均値TSの初期値の実数倍に設定されうる。この際、実数は1より小さな正数値を有することが望ましい。さらに望ましくは、実数は0.1でありうる。しかし、これは例示的なものであって、偏差VSの初期値は、無線ネットワーク状況によって異なって設定されることもある。
パケット送信部455は、応答パケット生成部450により生成された応答パケットを無線媒体を使用して送信する。図示された実施形態では、パケット受信部410とパケット送信部455とが別途のモジュールからなっているが、これは例示的なものであり、本発明の他の実施形態によれば、パケット受信部410及びパケット送信部455が一体のモジュールで構成されうる。
図5は、本発明の一実施形態による通信装置の動作過程を示すフローチャートである。
パケット受信部410がデータパケットを受信すれば(S110)、到着間隔測定部430は、受信されたデータパケットに対するパケット到着間隔を測定する(S120)。
次いで、判断部435は、到着間隔測定部430により測定されたパケット到着間隔を第1臨界時間と比較する(S130)。第1臨界時間は、前述した第1時間範囲の上限値であることが望ましい。
比較の結果、パケット到着間隔が第1臨界時間以下ならば、判断部435は、パケット到着間隔を第2時間範囲の上限値と比較する(S140)。パケット到着間隔が第2時間範囲の上限値を超過すれば、判断部435は、パケット到着間隔が第1時間範囲に含まれると判断し、この際、計算部440は、段階S120で測定されたパケット到着間隔を反映して、第1時間範囲を再設定する(S150)。さらに具体的に計算部440は、新たな第1時間範囲の上限値を計算するが、このために式(1)ないし式(3)が使われうる。
段階S110ないし段階S170の過程は、段階S130の判断でパケット到着間隔が第1臨界時間を超えない以上、送信装置からデータパケットの伝送が終えるまで反復されうる。
パケット到着間隔が第1臨界時間を超えれば、現在無線ネットワークで伝送遅延が発生していると判断できる。したがって、第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットに対する応答パケットを送信(S180)した後、制御部445は送信装置の不要な再伝送を減少させるために一定条件によって応答パケットの送信を制限する。
図6は、本発明の一実施形態による無線ネットワーク環境で不要な再伝送を防止するための方法を示すフローチャートである。
第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットに対する応答パケットを送信(S180)した後、パケット受信部410がデータパケットを受信する場合(S210)、制御部445は受信されたデータパケットが以前に受信されなかったデータパケット(以下、新たなデータパケットと称する)であるかを判断する(S215)。受信されるデータパケットが新たなデータパケットである場合、制御部445は受信されるデータパケットに対する応答パケット送信を待たせる(S220)。これにより、応答パケット生成部450は、新たなデータパケットに対する応答パケットを生成しないこともある。
段階S245の判断結果、受信されたデータパケットが重複データパケットである場合、制御部445は重複データパケットに対する応答パケット(この場合の応答パケットは重複応答パケットとなる)を送信させる(S255)。以下、段階S225または段階S255での応答パケット送信以後の過程について図7を参照して説明する。
段階S225または段階S255での応答パケット送信以後、データパケットが受信されれば(S310)、制御部445は受信されたデータパケットが重複データパケットであるかを判断する(S320)。受信されたデータパケットが重複データパケットであれば、制御部445は受信されたデータパケットに対する応答パケット送信を待たせる(S330)。したがって、この場合、応答パケット生成部450は、受信されたデータパケットに対する応答パケットを生成しなくても良い。
図8は、本発明の一実施形態による通信装置間のパケット伝送過程を示す図面である。
図示されたように、受信装置がデータパケットNを受信することによってデータパケットNに対する応答パケットを送信している。
データパケットNに対する応答パケットを伝送された送信装置は、データパケットN+1ないしN+7を連続的に送信しており、送信されたデータパケットN+1ないしN+7は無線ネットワークで伝送遅延を経る(510)。伝送が遅延されるデータパケットは、送信装置と受信装置との間のパケット伝送を中継する中継装置のキューに保存されて待つ。
データパケットが受信される度に受信装置はパケット到着間隔を測定するが、データパケットN+1に対するパケット到着間隔が第1臨界時間を超えれば(540)、受信装置は現在無線ネットワークで伝送遅延が発生したと判断できる。
送信装置は、再伝送タイムアウトの発生前にデータパケットN+7に対する応答パケットを受信するので、データパケットN+7以後のデータパケットN+8,N+9,…を送信する。
本実施形態によれば、データパケットN+4ないしN+7に対する送信装置の不要な再伝送を防止可能である。
図9は、本発明の他の実施形態による通信装置間のパケット伝送過程を示す図面である。
図9を参照すれば、受信装置は、第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットN+1に対する応答パケットを送信した後、第2臨界時間620が経過する前に受信される新たなデータパケットに対する応答パケット送信を待たせる(610)。また、重複データパケットが受信されていない状態で、第2臨界時間620が経過した。この場合、受信装置は、第2臨界時間620が経過するまで受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットN+6に対する応答パケットを送信する。この時の応答パケット送信は、図6の段階S235に該当する。
ところで、データパケットN+7を受信した後、受信装置は送信装置が再伝送したデータパケットN+1を受信するが、これは重複データパケットであるために、受信装置は重複応答パケット630を送信する。この時の応答パケット送信は、図6の段階S255に該当する。
図10は、本発明のさらに他の実施形態による通信装置間のパケット伝送過程を示す図面である。
図10は、図9の実施形態において、受信装置が重複応答パケット630を送信した以後の過程についてさらに具体的に表しているが、図8の実施形態において、受信装置が重複データパケットN+1に対する応答パケット570を送信した以後の過程も、これと同一に理解されうる。
図11の実施形態では、新たなデータパケットN+8が受信される以前に第3臨界時間820が経過した。これにより、受信装置は第3臨界時間が経過するまで受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットN+7に対する応答パケット830を送信する。これは重複応答パケット830であり、この時の応答パケット送信は、図7の段階S360に該当する。
415 エラー検出部
420 データ抽出部
425 データ伝達部
430 到着間隔測定部
435 判断部
440 計算部
445 制御部
450 応答パケット生成部
455 パケット送信部
Claims (26)
- 受信されるデータパケットに対してパケット到着間隔を測定する段階と、
前記測定されたパケット到着間隔が第1臨界時間を超える場合、前記第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットに対する応答パケットを送信する段階と、
前記応答パケットを送信した後に受信されるデータパケットが以前に受信されていない新たなデータパケットである場合、前記新たなデータパケットに対する応答パケットの送信を待つ段階と、を含む無線ネットワーク環境で伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。 - 前記応答パケットの送信時から第2臨界時間が経過する場合、前記第2臨界時間が経過する前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する段階をさらに含む請求項1に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記第2臨界時間は、前記第1臨界時間と同じ値を有する請求項2に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが以前に受信されたデータパケットである重複データパケットである場合、前記重複データパケットの受信以前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する段階をさらに含む請求項2に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが他の重複データパケットである場合、前記他の重複データパケットに対する応答パケットの送信を待つ段階をさらに含む請求項4に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットの送信時から第3臨界時間が経過する場合、前記第3臨界時間が経過する前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する段階をさらに含む請求項5に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記第3臨界時間は、前記第1臨界時間と同じ値を有する請求項6に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記第1臨界時間は、前記データパケットを送信する送信装置のパケット往復時間を予測した値である請求項1に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記第1臨界時間はTL+VLであり、前記TLは前記測定されるパケット到着間隔のうち、第1時間範囲に含まれるパケット到着間隔の平均値であり、前記VLは前記平均値TLの偏差である請求項1に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させる方法。
- 前記第1時間範囲は、(TS+VS、TL+VL)であり、前記TSは前記測定されるパケット到着間隔のうち、第2時間範囲に含まれるパケット到着間隔の平均値であり、前記VSは前記平均値TSの偏差である請求項9に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記平均値TLの初期値は、前記送信装置から伝送される2番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔であり、前記偏差VLの初期値は、前記平均値TLの初期値の実数倍であり、前記実数は1より小さい正数値を有する請求項10に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記第2時間範囲は、(0、TS+VS)である請求項10に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 前記平均値TSの初期値は、前記送信装置から伝送される3番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔であり、前記偏差VSの初期値は、前記平均値TSの初期値の実数倍であり、前記実数は1より小さい正数値を有する請求項12に記載の無線ネットワーク環境における伝送遅延による不要な再伝送を減少させるための方法。
- 受信されるデータパケットに対してパケット到着間隔を測定する到着間隔測定部と、
前記到着間隔測定部により測定されるパケット到着間隔を使用して第1臨界時間を計算する計算部と、
前記到着間隔測定部により測定されたパケット到着間隔を前記計算部により計算された第1臨界時間と比較する判断部と、
前記判断部による比較の結果、前記パケット到着間隔が第1臨界時間を超える場合、前記第1臨界時間を超えるパケット到着間隔で受信されたデータパケットに対する応答パケットを送信させ、前記応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが以前に受信されていない新たなデータパケットである場合、前記新たなデータパケットに対する応答パケットの送信を待たせる制御部と、を備える通信装置。 - 前記応答パケットの送信時から第2臨界時間が経過する場合、前記第2臨界時間が経過する前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する請求項14に記載の通信装置。
- 前記第2臨界時間は、前記第1臨界時間と同じ値を有する請求項15に記載の通信装置。
- 前記応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが以前に受信されたデータパケットである重複データパケットである場合、前記重複データパケットの受信以前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する請求項14に記載の通信装置。
- 前記最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットの送信後に受信されるデータパケットが他の重複データパケットである場合、前記他の重複データパケットに対する応答パケットの送信を待つ請求項17に記載の通信装置。
- 前記最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットの送信時から第3臨界時間が経過する場合、前記第3臨界時間が経過する前に受信されたデータパケットのうち、最も高いシーケンスナンバーを有するデータパケットに対する応答パケットを送信する請求項18に記載の通信装置。
- 前記第3臨界時間は、前記第1臨界時間と同じ値を有する請求項19に記載の通信装置。
- 前記第1臨界時間は、前記データパケットを送信する送信装置のパケット往復時間を予測した値である請求項14に記載の通信装置。
- 前記第1臨界時間はTL+VLであり、前記TLは前記測定されるパケット到着間隔のうち、第1時間範囲に含まれるパケット到着間隔の平均値であり、前記VLは前記平均値TLの偏差である請求項21に記載の通信装置。
- 前記第1時間範囲は、(TS+VS、TL+VL)であり、前記TSは前記測定されるパケット到着間隔のうち、第2時間範囲に含まれるパケット到着間隔の平均値であり、前記VSは前記平均値TSの偏差である請求項22に記載の通信装置。
- 前記平均値TSの初期値は、前記送信装置から伝送される3番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔であり、前記偏差VSの初期値は、前記平均値TSの初期値の実数倍であり、前記実数は1より小さい正数値を有する請求項23に記載の通信装置。
- 前記第2時間範囲は、(0、TS+VS)である請求項23に記載の通信装置。
- 前記平均値TLの初期値は、前記送信装置から伝送される2番目のデータパケットに対して測定されたパケット到着間隔であり、前記偏差VLの初期値は、前記平均値TLの初期値の実数倍であり、前記実数は1より小さい正数値を有する請求項25に記載の通信装置。
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