JP2006228369A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置10は、直線偏光を出射する半導体レーザ11と、入射された直線偏光を平行化するコリメータレンズ12と、平行化された直線偏光を透過するビームスプリッタ13と、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板14と、円偏光を反射する円偏光反射状態と円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替えることができる可変コレステリック液晶ミラー20と、可変コレステリック液晶ミラー20を駆動するミラー駆動回路15と、BDに集光する第1集光光学系16と、HDに集光する第2集光光学系17と、BD又はHDからの再生光を受光する受光光学系18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば光ディスクのような光記録媒体に対し、データを記録再生する光ヘッド装置に関する。
近年、光ディスク記録再生装置が各種開発され使用されており、この光ディスク記録再生装置は、光ディスクに対してデータを記録再生する光ヘッド装置を備えている。従来の光ヘッド装置は、通常、光源である半導体レーザから出射された光を対物レンズで光ディスクの記録面に集光し、記録面からの反射光を再び対物レンズで集め、反射光に含まれるデータを検出する検出光学系へと導く構成となっている。
光ディスクの規格には複数の種類があるので、複数の光ディスクの規格に広範に対応できる光ヘッド装置が望まれている。光ディスクの代表的な規格としては、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の規格がある。
さらに、DVDの規格には、従来のものよりも大容量化を図ったブルーレイディスク(Blu−Ray Disc、以下「BD」という。)規格及びHD DVD(High Definition DVD、以下「HD」という。)規格がある。BD及びHDは、波長が約405nmの青色レーザ光が共に用いられるものの、光ディスクの光が透過する光カバー層の厚み(ディスクの表面から記録層までの距離)はそれぞれ0.1mm及び0.6mmであり、また、使用される対物レンズの開口数もそれぞれ0.85及び0.65であり、両者の規格は大きく異なっている。
前述のように、光ディスクの規格には複数の規格があるので、従来、1つの光ディスク記録再生装置で異なる規格の光ディスクを記録再生するための互換性を有する光ヘッド装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、2及び3参照。)。
まず、特許文献1に示されたものは、対物レンズに回折格子を付加することによって、対物レンズ特性の波長依存性を大きくし、一つの対物レンズでDVD及びCDの規格の光ディスクに対応することができるようになっている。
また、特許文献2に示されたものは、2つの対物レンズに対応してそれぞれ独立に設けられた2つの半導体レーザを含む光学系を備え、各光学系でDVD及びCDの規格の光ディスクに対応することができるようになっている。
また、特許文献3に示されたものは、1つの光源と、2つの対物レンズを搭載したアクチュエータと、トラッキング及びフォーカシングの際にアクチュエータを駆動する駆動手段と、2つのうちの1つの対物レンズの光軸とレーザビームの光軸とを一致させる機械的駆動手段とを備え、光ディスクの規格に応じて対物レンズを切り替えることによって、複数の規格の光ディスクに対応することができるようになっている。
特開2004−327005号公報(第10−11頁、第1図) 特開平8−315408号公報(第9頁、第4図) 特開平8−315409号公報(第9−10頁、第4図)
しかしながら、特許文献1に示されたものでは、対物レンズの波長依存性を利用しているので、同じ波長の光で記録再生する光ディスク規格、例えばBD規格とHD規格との互換性が得られないという問題があった。
また、特許文献2に示されたものでは、2つの対物レンズに対応した光学系で構成されているので、例えば比較的高価な半導体レーザが2個必要となり、コストが増大するという問題があった。
また、特許文献3に示されたものでは、2つの対物レンズを搭載したアクチュエータと、駆動手段と、機械的駆動手段とで構成されているので、アクチュエータの大きさが大きくなり、また、アクチュエータ周辺に駆動スペースを確保する必要が生じるので、装置の小型化が図れないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができる光ヘッド装置を提供するものである。
本発明の光ヘッド装置は、光を出射する光源と、この光源から出射された出射光を第1の光記録媒体に集光する第1の集光手段と、前記出射光を第2の光記録媒体に集光する第2の集光手段と、前記第1の集光手段及び前記第2の集光手段のいずれか一方と前記光源との間の光路を切り替える光路切替手段と、前記第1又は前記第2の光記録媒体から反射する出射光を検出する光検出手段とを備え、前記光路切替手段は、前記光源から出射された前記出射光を円偏光に変換する偏光変換部と、液晶分子の長手方向が液晶層厚方向に螺旋軸を有するコレステリック液晶とを含む構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、光路切替手段が、円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えることによって、第1の集光手段及び2の集光手段のいずれか一方と光源との間の光路を切り替え、第1又は第2の光記録媒体に対して所望の波長の光で記録再生を行うことができるので、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができる。
また、本発明の光ヘッド装置は、前記コレステリック液晶に電圧を印加する電圧印加手段を備え、前記コレステリック液晶は、前記電圧に基づいて前記円偏光を反射する円偏光反射状態と前記円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替える構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、コレステリック液晶が、電圧に基づいて円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えるので、機械的な駆動部によらないで電圧によって円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えることができ、また、直線偏光を円偏光に変換する偏光変換部として安価な1/4波長板を用いることができるので、低コスト化を図ることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記コレステリック液晶が、前記螺旋軸に沿って第1の螺旋回転方向に所定の螺旋ピッチで前記液晶分子が配向した第1の液晶層と、前記螺旋軸に沿って前記第1の螺旋回転方向とは逆の第2の螺旋回転方向に前記所定の螺旋ピッチとほぼ同一の螺旋ピッチで配向した第2の液晶層とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、コレステリック液晶が、互いに螺旋回転方向が異なる第1の液晶層と第2の液晶層とを備えるので、光源から第1の集光手段又は第2の集光手段に向かう光の反射又は透過と、第1の集光手段又は第2の集光手段から受光部に向かう光の反射又は透過とを容易に切り替えることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記第1の液晶層と前記第2の液晶層との間に透光性を有する透明基板を備え、−10℃から+60℃までの環境温度における前記透明基板の厚さの変化量は、前記出射光の波長の1/5以下である構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、−10℃から+60℃までの環境温度における透明基板の厚さの変化量が、出射光の波長の1/5以下であるので、環境温度の変化による反射光量の変化を低減することができ、記録再生特性を向上させることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記第1の液晶層と前記第2の液晶層との間隔が0.7mm以下である構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、光源、第1の集光手段及び第2の集光手段のうちのいずれかからの光が、光路切替手段によって所定の角度で反射されるとき、第1の液晶層と第2の液晶層との間において発生する光軸のずれを小さくすることができるので、光軸のずれが大きいものよりもレンズ径を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記出射光が前記第1の液晶層を透過して前記第2の液晶層に入射されるとき、前記第1の液晶層による前記出射光の反射率と前記第2の液晶層による前記出射光の反射率との比が9以上である構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、第1の液晶層及び第2の液晶層の反射光の干渉を低減することができ、また、光の利用効率を向上させることができるので、記録再生特性の安定化を図ることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記偏光変換部は、前記光源から出射された前記出射光を第1の回転方向の円偏光及び前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の円偏光のいずれかに変換し、前記コレステリック液晶は、前記第1の回転方向の円偏光を反射する円偏光反射状態と前記第2の回転方向の円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替えることによって前記光路を切り替える構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、コレステリック液晶が、円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えることによって光路を切り替え、光路切替用のミラー及び光路分岐用のビームスプリッタの機能を液晶に持たせることができ、装置の低コスト化及び小型化を図ることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記偏光変換部は、印加される電圧によって配向が変化する液晶分子を含む構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、機械的な駆動部によらないで電圧によって偏光を容易に切り替えることができるので、装置の低コスト化及び小型化を図ることができる。
さらに、本発明の光ヘッド装置は、前記コレステリック液晶が、液晶モノマーを重合してなるコレステリック高分子液晶である構成を有している。
この構成により、本発明の光ヘッド装置は、コレステリック液晶が固体化されたコレステリック高分子液晶を用いることで環境温度変化により円偏光反射率の変化が小さく、広い環境温度範囲で安定した記録再生特性を実現できる。
本発明は、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができるという効果を有する光ヘッド装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の光ヘッド装置が、BD規格及びHD規格に準拠した光ディスクに対してデータを記録再生する例を挙げて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態の光ヘッド装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の光ヘッド装置10は、直線偏光を出射する半導体レーザ11と、入射された直線偏光を平行化するコリメータレンズ12と、平行化された直線偏光を透過するビームスプリッタ13と、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板14と、円偏光を反射する円偏光反射状態と円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替えることができる可変コレステリック液晶ミラー20と、可変コレステリック液晶ミラー20を駆動するミラー駆動回路15と、BDに集光する第1集光光学系16と、HDに集光する第2集光光学系17と、BD又はHDからの再生光を受光する受光光学系18とを備えている。
なお、半導体レーザ11は、本発明の光源を構成している。また、1/4波長板14、ミラー駆動回路15及び可変コレステリック液晶ミラー20は、本発明の光路切替手段を構成している。また、1/4波長板14は本発明の偏光変換部を構成している。また、第1集光光学系16及び第2集光光学系17は、それぞれ、本発明の第1の集光手段及び第2の集光手段を構成している。また、受光光学系18は、本発明の光検出手段を構成している。また、特許請求の範囲に記載の第1の光記録媒体及び第2の光記録媒体は、それぞれ、本実施の形態のBD及びHDに相当している。
半導体レーザ11は、波長が405nm帯の青色レーザの直線偏光を生成し、コリメータレンズ12に出射するようになっている。なお、405nm帯の青色レーザ光は、BD及びHDで使用されるレーザ光であり、例えば±10nmの波長公差を有している。
コリメータレンズ12は、例えば透光性を有するガラスやプラスチックで構成されている。ビームスプリッタ13は、例えば透光性を有するガラスやプラスチックで構成され、BD又はHDからの再生光を反射するハーフミラー面13aを備えている。
1/4波長板14は、例えば水晶や複屈折性を有する樹脂フィルムや高分子液晶等で構成され、入射された直線偏光を右方向に回転する円偏光(以下「右回転円偏光」という。)又は左方向に回転する円偏光(以下「左回転円偏光」という。)に変換するようになっている。なお、以下の説明においては、1/4波長板14は、半導体レーザ11側から入射された直線偏光を右回転円偏光に変換して可変コレステリック液晶ミラー20側に出力するものとして説明する。
第1集光光学系16は、開口数が0.85の対物レンズを含み、対物レンズによって、青色レーザ光がBDの記録面に集光され、BDの記録面からの反射光が捕捉されるようになっている。
第2集光光学系17は、開口数が0.65の対物レンズを含み、対物レンズによって、青色レーザ光がHDの記録面に集光され、HDの記録面からの反射光が捕捉されるようになっている。
受光光学系18は、例えばコリメータレンズやフォトダイオード等を含み、ビームスプリッタ13のハーフミラー面13aによって反射されたBD又はHDからの再生光を電気信号に変換するようになっている。
次に、可変コレステリック液晶ミラー20及びミラー駆動回路15の構成について図2を用いて説明する。
まず、可変コレステリック液晶ミラー20の構成について説明する。
図2に示すように、可変コレステリック液晶ミラー20は、透明基板21a、21b及び21cと、透明基板21aの片面に形成された透明電極22aと、透明基板21bの両面に形成された透明電極22b及び22cと、透明基板21cの片面に形成された透明電極22dと、外周部を封止するシール23と、コレステリック液晶層24及び25とを備え、半導体レーザ11(図1参照。)が出射した出射光が入射角45度で入射するよう傾斜して配置されている。なお、図2において、コレステリック液晶層24及び25の構成をわかりやすくするため、厚さ方向の寸法を拡大して表している。
透明基板21a〜21cは、例えば無アルカリガラスのようなガラス材料や、ポリカーボネートのような樹脂基板等で構成されるが、耐熱性及び耐久性に優れるガラス材料を用いるのが好ましい。特に、透明基板21bは、後述の理由によりガラス材料で構成するのが好ましい。なお、透明基板21bは、本発明の透明基板を構成している。
透明電極22a〜22dは、例えばITO(Indium Tin Oxide:錫ドープ酸化インジウム)や酸化すず等の金属酸化物で構成されている。
シール23は、エポキシ樹脂のような熱硬化型高分子や紫外線硬化型樹脂等で構成されている。なお、シール23として、コレステリック液晶層24及び25の厚さを設定するために例えばガラスファイバのスペーサを上記樹脂に混入したものを用いてもよい。
コレステリック液晶層24は、コレステリック液晶の液晶分子を含み、透明電極22aと透明電極22bとの間に後述の矩形交流電圧が印加されていないとき、液晶分子は、コレステリック液晶層24の厚さ方向に設定された螺旋軸に沿って所定の螺旋ピッチで配向しており、右回転円偏光を反射する螺旋方向(以下「右回転螺旋方向」という。)になっている。なお、コレステリック液晶層24は、本発明の第1の液晶層を構成している。
一方、コレステリック液晶層25は、コレステリック液晶の液晶分子を含み、透明電極22cと透明電極22dとの間に電圧が印加されていないとき、液晶分子は、コレステリック液晶層25の厚さ方向に設定された螺旋軸に沿って所定の螺旋ピッチで配向しており、左回転円偏光を反射する螺旋方向(以下「左回転螺旋方向」という。)になっている。なお、コレステリック液晶層25は、本発明の第2の液晶層を構成している。
前述のコレステリック液晶層24の厚さ方向とは、透明電極22aと透明電極22bとが対向する方向をいい、コレステリック液晶層25の厚さ方向とは、透明電極22cと透明電極22dとが対向する方向をいう。
また、螺旋軸の角度及び螺旋ピッチは、コレステリック液晶層24に入射された光のうち、特定波長の光を選択反射するように設定されるようになっている。本実施の形態においては、例えばコレステリック液晶層24に入射角−45度で波長405nm帯の右回転円偏光が入射した場合は、この入射光を+45度の角度で反射して第2集光光学系17(図1参照。)に入射するよう設定されている。
なお、特許請求の範囲に記載の第1の螺旋回転方向とは、本実施の形態において、コレステリック液晶層24における右回転螺旋方向をいい、第2の螺旋回転方向とは、コレステリック液晶層25における左回転螺旋方向をいう。
次に、ミラー駆動回路15の構成について説明する。
図2に示すように、ミラー駆動回路15は、所定電圧の矩形交流を発生する矩形交流発生部15aと、可変コレステリック液晶ミラー20に対する矩形交流電圧の供給をオン又はオフするスイッチ15bとを備えている。なお、ミラー駆動回路15は、本発明の電圧印加手段を構成している。
ミラー駆動回路15は、透明電極22aと透明電極22bとの間と、透明電極22cと透明電極22dとの間とに接続されている。スイッチ15bがオフのときは、コレステリック液晶層24及び25に含まれる液晶分子は前述の配向となっているが、スイッチ15bがオンにされると、液晶分子の螺旋が解けてコレステリック液晶層24及び25の厚さ方向と一致する方向に液晶分子が配向されるようになっている。
なお、ミラー駆動回路15を透明電極22a〜22dに接続する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、シール23に導電性のスペーサを混入させて透明電極22aと22bとの間、透明電極22cと22dとの間を電気的に接続し、ミラー駆動回路15が透明電極22bと透明電極22cとに矩形交流電圧を印加する構成としてもよい。
前述のように可変コレステリック液晶ミラー20及びミラー駆動回路15は構成されているので、可変コレステリック液晶ミラー20は、ミラー駆動回路15から供給される矩形交流電圧に基づいて入射光を反射したり透過したりすることができるようになっている。
具体的には、スイッチ15bがオフ状態のときは、可変コレステリック液晶ミラー20は、コレステリック液晶層24の右回転螺旋方向の液晶分子が半導体レーザ11側から入射される波長405nm帯の右回転円偏光を反射するとともに、コレステリック液晶層25の左回転螺旋方向の液晶分子が第2集光光学系17側から入射される波長405nm帯の左回転円偏光を反射する円偏光反射状態となる。
一方、スイッチ15bがオン状態のときは、可変コレステリック液晶ミラー20は、コレステリック液晶層24及び25の液晶分子の螺旋が解け、半導体レーザ11側から入射される波長405nm帯の右回転円偏光及び第1集光光学系16側から入射される波長405nm帯の左回転円偏光を透過する円偏光透過状態となる。
次に、円偏光反射状態及び円偏光透過状態における入射光の反射率及び透過率について図3を用いて説明し、本実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラー20の好ましい構成について説明する。
図3は、コレステリック液晶層24又は25に45度の入射角で入射された液晶分子の螺旋回転方向と同方向に回転する円偏光の反射特性31と、液晶分子の螺旋回転方向と逆方向に回転する円偏光の反射特性32とを示した測定データである。この測定データは、液晶分子の短軸方向の屈折率no=1.56、長軸方向の屈折率ne=1.73、コレステリック液晶層24及び25の厚み=3μm、螺旋回転数=11、レーザ光の入射角度=45度としたときのものである。なお、螺旋回転数=11とは、液晶層3μmの厚みで11回転する螺旋を持っていることを表している。
図3に示すように、反射特性31によれば、405nm帯の波長に対して97%程度の反射率が得られている。一方、反射特性32では、405nm帯の波長に対して3%以下の反射率、すなわち97%以上の透過率が得られることが示されている。したがって、本実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラー20は、入射される円偏光の回転方向に応じて円偏光反射状態と円偏光透過状態とを好適に可変することができる。
しかしながら、コレステリック液晶層24及び25において、液晶分子の螺旋回転方向と同方向に回転する円偏光の反射率を100%にすること、及び液晶分子の螺旋回転方向と逆方向に回転する円偏光の反射率を0%にすることは困難であり、新たな課題が生じる。この課題について図4を用いて説明する。
図4において、右回転螺旋方向のコレステリック液晶層24が右回転円偏光を反射する反射率をR1、右回転円偏光を透過する透過率をT1、左回転螺旋方向のコレステリック液晶層25が右回転円偏光を反射する反射率をR2、右回転円偏光を透過する透過率をT2とする。なお、コレステリック液晶層24及び25において、円偏光の吸収がなければT1=1−R1、T2=1−R2となる。
可変コレステリック液晶ミラー20に入射した右回転円偏光は、まずコレステリック液晶層24において反射率R1で反射され、この反射光(以下「第1反射光」という。)は第2集光光学系17(図1参照。)に進む。一方、反射率R1は100%ではなく、コレステリック液晶層24は透過率T1を有するので、この透過率T1で透過した透過光はコレステリック液晶層25に進む。すなわち、この透過光はコレステリック液晶層24における不要な透過光である。
コレステリック液晶層24において生じた透過光は、コレステリック液晶層25に進み、コレステリック液晶層25で反射されずに透過するのが好ましいが、コレステリック液晶層25は反射率R2を有するので反射率R2で反射され、この反射光(以下「第2反射光」という。)は、第1反射光と同様に第2集光光学系17に進む。
第1反射光及び第2反射光は、同じ右回転円偏光であるため、第2集光光学系17によってHDの記録面に集光された際に干渉する。このとき、第1反射光と第2反射光との光路長には差があるため、例えば環境温度変化により光路長差が変わると干渉状態が変化し、その結果、光強度が変調されてしまい記録再生特性に悪影響を及ぼすという課題が生じる。
前述の干渉を小さくして記録再生特性を改善するには、第1反射光の光量を大きくし、第2反射光の光量を小さくすることと、光路長差の変化量を小さくすることが好ましい。
まず、第1反射光の光量を大きくし、第2反射光の光量を小さくする対策について説明する。この対策のためには、コレステリック液晶層24の不要透過率(T1に相当。)やコレステリック液晶層25の不要反射率(R2に相当。)を小さくすることが好ましい。つまり、反射率R1を大きくし、反射率R2を小さくすることである。
検討結果によれば、記録再生特性を実使用上問題ないレベルで維持するためには前述の干渉による光量変化を20%以下に抑える必要があり、また、反射率R1と反射率R2との比(R1/R2)を9以上とすれば、光路長の異なる2つの反射光の光量比を9以上確保でき、干渉による光量変化を20%以下に抑えられることが判明している。したがって、反射率R1と反射率R2との比が9以上となるようコレステリック液晶層24及び25の反射率を設定するのが好ましい。
次に、第1反射光及び第2反射光の光路長差の変化量を小さくする対策について説明する。検討結果によれば、両者の光路長差の変化の主要因は、環境温度の変化により、コレステリック液晶層24とコレステリック液晶層25とに挟まれた透明基板21bの厚さ寸法d(図4参照。)が変化することであると判明している。つまり、厚さ寸法dが環境温度の変化により変化すると、第1反射光及び第2反射光の光路長が変化し、両者の干渉により強めあったり弱めあったりすることで光量が変化してしまうので、透明基板21bの温度変化を所定値以下にすることが好ましい。
一般に、光ヘッド装置が使用される環境温度は、−10度から+60度までの範囲である。この環境温度範囲において透明基板21bの厚みdが熱膨張する際の変化量Δdはα×(60−(−10))×dとなる。ここでαは透明基板21bの熱膨張係数である。
一方、透明基板21bは45度傾いているので、透明基板21bに入射した光の光路長Lはd×21/2×2≒3dであり、前述の環境温度範囲において光路長Lの温度変化量ΔLは3×Δdとなる。光路長の変化量が波長λ以上であるときが最も光量の変化が大きいので、Δd>λ/3のときが最も光量の変化が大きくなる。そのため、光量の変化を抑えるためには、透明基板21bの厚みdの温度変化量が使用するレーザ光の波長の1/3以下であるのが好ましい。検討結果によれば、透明基板21bの透過率、熱膨張係数α、実際の基板厚さdの各値及びバラツキ等を考慮して前述の値を1/5以下にするのが好ましく、特に1/8以下にすることが好ましい。
したがって、透明基板21bの材料としては、例えばプラスチックを用いるよりも、熱膨張率や屈折率の温度変化が小さいガラス材料を用いる方が好ましく、さらに、石英ガラスを用いるのが好ましい。
また、前述のように変化量Δdは透明基板21bの厚みdに比例するので、厚みdを小さくすることによっても第1反射光及び第2反射光の光路長差の変化量を小さくすることができる。
さらに、透明基板21bの厚みdを小さくすることによって、小型化及び低コスト化を図ることもできる。第2集光光学系17から出射される復路の光は、コレステリック液晶層24を透過してコレステリック液晶層25で反射されるものと、コレステリック液晶層24で反射される不要反射光とに分割されるので、厚みdが大きいほど受光光学系18に入射される光路のずれが大きくなる。その結果、光路のずれに対応できるよう、受光光学系18に含まれるコリメータレンズの有効半径を拡大化しなければならず小型化及び低コスト化の障害となる。
一方、装置の低コスト化及び小型化を図るためには、コリメータレンズの有効半径の拡大幅は1mm程度以下が好ましい。本実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラー20は45度に傾けられているので、光路のずれを1mm以下にするには、透明基板21bの厚さdは1/21/2≒0.7mm程度以下とするのが好ましい。他方、透明基板21bを製作する際の歩留、工数等を考慮すれば、透明基板21bの厚みdを0.3mm程度以上とするのが好ましいので、透明基板21bの厚さdは前述の0.7mm程度以下よりも0.5mm程度以下とするのがさらに好ましい。
次に、本実施の形態の光ヘッド装置10の動作について、図1、図2及び図5を用いて説明する。図5(a)は、可変コレステリック液晶ミラー20の円偏光反射状態を示し、図5(b)は、可変コレステリック液晶ミラー20の円偏光透過状態を示したものである。なお、以下の説明において、半導体レーザ11側から第1集光光学系16又は第2集光光学系17に至る方向の光路を「往路」といい、その逆方向の光路を「復路」という。
最初に、HDに対する記録再生動作について説明する。
まず、ミラー駆動回路15のスイッチ15bがオフ状態とされ、可変コレステリック液晶ミラー20が円偏光反射状態に設定される。
次いで、半導体レーザ11によって、波長405nm帯の直線偏光が生成され、コリメータレンズ12に出射される。次いで、コリメータレンズ12によって、直線偏光が平行化され、ビームスプリッタ13を透過して1/4波長板14に入射される。
さらに、1/4波長板14によって、直線偏光が右回転円偏光に変換され、可変コレステリック液晶ミラー20に入射される。
引き続き、図5(a)に示すように、可変コレステリック液晶ミラー20は円偏光反射状態となっているので、コレステリック液晶層24によって、右回転円偏光が反射され、第2集光光学系17に入射される。
そして、第2集光光学系17によって、右回転円偏光がHDの記録面に照射される。この記録面からの反射光は、波長405nm帯の左回転円偏光となるので、第2集光光学系17から出射される復路の光は、可変コレステリック液晶ミラー20のコレステリック液晶層24を透過し、コレステリック液晶層25に達する。
続いて、コレステリック液晶層25によって、波長405nm帯の左回転円偏光が反射され、1/4波長板14に入射される。
次いで、1/4波長板14によって、左回転円偏光が直線偏光に変換され、ビームスプリッタ13に入射され、ビームスプリッタ13のハーフミラー面13aによって、直線偏光が反射され、受光光学系18に入射される。そして、受光光学系18によって、入射された直線偏光が光電変換され、電気信号が取り出される。
次に、BDに対する記録再生動作について説明する。
まず、ミラー駆動回路15のスイッチ15bがオン状態とされ、可変コレステリック液晶ミラー20が円偏光透過状態に設定される。
次いで、半導体レーザ11によって、波長405nm帯の直線偏光が生成され、コリメータレンズ12に出射される。次いで、コリメータレンズ12によって、直線偏光が平行化され、ビームスプリッタ13を透過して1/4波長板14に入射される。
さらに、1/4波長板14によって、直線偏光が右回転円偏光に変換され、可変コレステリック液晶ミラー20に入射される。
引き続き、図5(b)に示すように、可変コレステリック液晶ミラー20は円偏光透過状態となっているので、右回転円偏光は、コレステリック液晶層24及び25を透過し、第1集光光学系16に入射される。
そして、第1集光光学系16によって、右回転円偏光がBDの記録面に照射される。この記録面からの反射光は、波長405nm帯の左回転円偏光となり、円偏光透過状態の可変コレステリック液晶ミラー20を透過し、1/4波長板14に入射される。
次いで、1/4波長板14によって、左回転円偏光が直線偏光に変換され、ビームスプリッタ13に入射され、ビームスプリッタ13のハーフミラー面13aによって、直線偏光が反射され、受光光学系18に入射される。そして、受光光学系18によって、入射された直線偏光が光電変換され、電気信号が取り出される。
以上のように、本実施の形態の光ヘッド装置10によれば、可変コレステリック液晶ミラー20は、円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えることによって、BD及びHDのいずれか一方と半導体レーザ11との間の光路を切り替え、BD又はHDに対して波長405nm帯のレーザ光で記録再生を行うことができるので、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができる。
また、本実施の形態の光ヘッド装置10によれば、機械的な駆動部を設けることなく円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えて複数の規格の光ディスクに対して記録再生することができるので、機械的な駆動部を有する従来のものよりも、信頼性の向上、記録再生の高速化及び低消費電力化等を図ることができる。
また、本実施の形態の光ヘッド装置10によれば、半導体レーザ11と可変コレステリック液晶ミラー20との間に1/4波長板14を設ける構成としたので、往路と復路とで偏光方向を直交させることができ、その結果、復路の光が半導体レーザ11に戻ってきてもレーザ発振ノイズを小さくすることができ、記録再生特性を向上させることができる。
さらに、ビームスプリッタ13として偏光ビームスプリッタを用いると、往路の直線偏光をほぼ透過させ、復路と往路とが直交した直線偏光をほぼ反射させて受光光学系18に光を導くことができ、光利用効率を高めることができるので好ましい。
また、本実施の形態の光ヘッド装置10によれば、可変コレステリック液晶ミラー20が円偏光の光路を切り替える構成としたので、従来のもののように、直線偏光の光路を切り替えた後に1/4波長板で円偏光に変換し、対物レンズに出射する集光光学系で構成されたものよりも集光光学系の構成の自由度が大きくなり、容易に装置の小型化を図ることができる。
なお、前述の実施の形態において、光ヘッド装置10がBD規格及びHD規格に準拠した光ディスクに対してデータを記録再生する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光カバー層の厚みや対物レンズの開口数等の規格が異なる光ディスクに対してデータを記録再生する構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、第1集光光学系16がBDに集光し、第2集光光学系17がHDに集光する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1集光光学系16がHDに集光し、第2集光光学系17がBDに集光する構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、1/4波長板14が直線偏光を右回転円偏光に変換する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1/4波長板14が直線偏光を左回転円偏光に変換する構成としても同様の効果が得られる。この場合、コレステリック液晶層24の液晶分子は左回転螺旋方向、コレステリック液晶層25の液晶分子は右回転螺旋方向とすればよい。
また、前述の実施の形態において、半導体レーザ11が波長405nm帯の青色レーザの直線偏光を出射する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体レーザ11が無偏光のレーザ光を出射した後に、その無偏光を直線偏光に変換する素子を備える構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、波長405nm帯の青色レーザ光でBD規格及びHD規格の光ディスクに対して記録再生する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の異なる波長のレーザ光で複数の規格の光ディスクに対して記録再生する構成とすることもできる。
例えば、405nm帯、650nm帯及び780nm帯の3つの異なる波長でそれぞれの波長に対応した光ディスクに対して記録再生する場合は、405nm帯のレーザ光は、前述の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラー20で反射と透過とを切り替えてBD及びHD規格の光ディスクに対して記録再生する構成に加えて、650nm帯及び780nm帯のレーザ光を反射する反射膜を例えば透明基板21aと透明電極22aとの間に設けて650nm帯及び780nm帯のレーザ光を第2集光光学系17で記録再生する構成とすることで、異なる3つの光ディスク規格に対応させることができる。なお、前述の反射膜を設けず650nm帯及び780nm帯のレーザ光を透過させる構成としてもよいが、コレステリック液晶は両波長のレーザ光を透過しにくくロスが大きいので、反射膜で反射させる構成の方が好ましい。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態の光ヘッド装置の構成について説明する。
図6に示すように、本実施の形態の光ヘッド装置40は、直線偏光を出射する半導体レーザ41と、入射された直線偏光を平行化するコリメータレンズ42と、円偏光の回転方向を切り替える可変偏光切替素子50と、可変偏光切替素子50を駆動する素子駆動回路43と、円偏光を反射又は透過するコレステリック液晶ミラー60と、BDに集光する第1集光光学系44と、HDに集光する第2集光光学系45と、BD又はHDからの再生光を受光する受光光学系46とを備えている。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る光ヘッド装置10に対し、素子駆動回路43、可変偏光切替素子50及びコレステリック液晶ミラー60とが異なるので、光ヘッド装置10と異なる構成についてのみ説明し、光ヘッド装置10と同様な構成については説明を省略する。
また、半導体レーザ41は、本発明の光源を構成している。また、素子駆動回路43、可変偏光切替素子50及びコレステリック液晶ミラー60は、本発明の光路切替手段を構成している。また、第1集光光学系16及び第2集光光学系17は、それぞれ、本発明の第1の集光手段及び第2の集光手段を構成している。
可変偏光切替素子50及びコレステリック液晶ミラー60の構成について、図7を用いて説明する。図7(a)は、第2集光光学系45に対する記録再生状態を示し、図7(b)は、第1集光光学系44に対する記録再生状態を示している。
可変偏光切替素子50は、透明基板51aと、透明基板51bと、透明基板51aと透明基板51bとに挟まれたTN(Twisted Nematic)液晶52と、直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板53とを備えている。
透明基板51a及び51bは、例えば無アルカリガラスのようなガラス材料や、ポリカーボネートのような樹脂基板等で構成されるが、耐熱性及び耐久性に優れるガラス材料を用いるのが好ましい。
TN液晶52は、図示を省略したが、2つの透明電極に挟まれており、電極に電圧が印加されていないとき、電極間で90度捻れて配列された液晶分子を含んでいる。電極に電圧が印加されたとき、この液晶分子は捻れが解けた配列にされるようになっている。
1/4波長板53は、例えば水晶や複屈折性を有する樹脂フィルムや高分子液晶等で構成され、入射される直線偏光に対し45度に傾いた光学軸を有している。したがって、1/4波長板53は、TN液晶52に電圧が印加されている場合と印加されていない場合とで回転方向が反転した円偏光を出力することができるようになっている。なお、以下の説明においては、1/4波長板53は、TN液晶52に電圧が印加されていない場合は入射された直線偏光を右回転円偏光に変換し、TN液晶52に電圧が印加されている場合は入射された直線偏光を左回転円偏光に変換するものとして説明する。ただし、可変偏光切替素子50は、TN液晶52と1/4波長板53との組み合わせに限定されるものではなく、例えば液晶層のみの構成や、他の波長板と液晶層との組み合わせ等の構成で前述の機能と同様な機能が得られるものであればよい。
コレステリック液晶ミラー60は、透明基板61aと、透明基板61bと、透明基板61aと透明基板61bとに挟まれたコレステリック液晶層62とを備えている。
透明基板61a及び61bは、例えば無アルカリガラスのようなガラス材料や、ポリカーボネートのような樹脂基板等で構成されるが、耐熱性及び耐久性に優れるガラス材料を用いるのが好ましい。
コレステリック液晶層62は、例えば、液晶モノマーを重合してなる、高分子コレステリック液晶で構成されるのが好ましい。なお、低分子コレステリック液晶で構成することもできるが、反射率や反射波長の温度特性が安定している高分子コレステリック液晶の方で構成するのが好ましい。
コレステリック液晶層62を構成する高分子コレステリック液晶は、厚さ方向に設定された螺旋軸に沿って所定の螺旋ピッチで配向した液晶モノマーが高分子化したものを含み、液晶分子の長手方向が所定の螺旋方向になっている。したがって、コレステリック液晶層62は、第1の方向に回転する円偏光を反射し、第1の方向とは逆の第2の方向に回転する円偏光を透過することができるようになっている。なお、以下の説明においては、コレステリック液晶層62は、右回転円偏光を反射し、左回転円偏光を透過するものとして説明する。
素子駆動回路43は、図示を省略したが、所定電圧の矩形交流を発生する矩形交流発生部と、可変偏光切替素子50に対する矩形交流電圧の供給をオン又はオフするスイッチとを備えている。
次に、本実施の形態の光ヘッド装置40の動作について、図6及び図7を用いて説明する。
最初に、HDに対する記録再生動作について説明する。
まず、素子駆動回路43のスイッチ(図示省略)がオフ状態とされ、TN液晶52が入射された直線偏光を右回転円偏光に変換する状態に設定される。次いで、半導体レーザ41によって、波長405nm帯の直線偏光が生成され、コリメータレンズ42に出射される。次いで、コリメータレンズ42によって、直線偏光が平行化され、可変偏光切替素子50に入射される。
さらに、図7(a)に示すように、可変偏光切替素子50によって、直線偏光が右回転円偏光に変換され、コレステリック液晶ミラー60に入射される。
引き続き、コレステリック液晶ミラー60のコレステリック液晶層62によって、右回転円偏光が反射され、第2集光光学系45に入射される。
そして、第2集光光学系45によって、右回転円偏光がHDの記録面に照射される。この記録面からの反射光は、波長405nm帯の左回転円偏光となるので、第2集光光学系45から出射される復路の光は、コレステリック液晶ミラー60のコレステリック液晶層62を透過し、受光光学系46に入射される。そして、受光光学系46によって、光電変換され、電気信号が取り出される。
次に、BDに対する記録再生動作について説明する。
まず、素子駆動回路43のスイッチ(図示省略)がオン状態とされ、TN液晶52が入射された直線偏光を左回転円偏光に変換する状態に設定される。次いで、半導体レーザ41によって、波長405nm帯の直線偏光が生成され、コリメータレンズ42に出射される。次いで、コリメータレンズ42によって、直線偏光が平行化され、可変偏光切替素子50に入射される。
さらに、図7(b)に示すように、可変偏光切替素子50によって、直線偏光が左回転円偏光に変換され、コレステリック液晶ミラー60に入射される。
引き続き、コレステリック液晶ミラー60のコレステリック液晶層62によって、左回転円偏光が透過され、第1集光光学系44に入射される。
そして、第1集光光学系44によって、左回転円偏光がBDの記録面に照射される。この記録面からの反射光は、波長405nm帯の右回転円偏光となるので、第1集光光学系44から出射される復路の光は、コレステリック液晶ミラー60のコレステリック液晶層62によって反射され、受光光学系46に入射される。そして、受光光学系46によって、光電変換され、電気信号が取り出される。
以上のように、本実施の形態の光ヘッド装置40によれば、可変偏光切替素子50は、直線偏光を右回転円偏光又は左回転円偏光に切り替え、コレステリック液晶ミラー60は、右回転円偏光を反射し、左回転円偏光を透過させることによって、往路及び復路の光路を切り替え、BD又はHDに対して波長405nm帯のレーザ光で記録再生を行うことができるので、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができる。
また、本実施の形態の光ヘッド装置40によれば、機械的な駆動部を設けることなく円偏光反射状態と円偏光透過状態とを切り替えて複数の規格の光ディスクに対して記録再生することができるので、機械的な駆動部を有する従来のものよりも、信頼性の向上、記録再生の高速化及び低消費電力化等を図ることができる。
また、本実施の形態の光ヘッド装置40によれば、コレステリック液晶ミラー60が円偏光の光路を切り替える構成としたので、直線偏光の光路を切り替えた後に1/4波長板で円偏光に変換し、対物レンズに出射する集光光学系で構成された従来のものよりも集光光学系の構成の自由度が大きくなり、容易に装置の小型化を図ることができる。
また、コレステリック液晶ミラー60は、第1集光光学系44及び第2集光光学系45への光路切替機能のみならず、復路を受光光学系46へ分岐するビームスプリッタ機能も兼ねることができ、部品点数が削減できて好ましい。
なお、前述の実施の形態において、光ヘッド装置40がBD規格及びHD規格に準拠した光ディスクに対してデータを記録再生する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光カバー層の厚みや対物レンズの開口数等の規格が異なる光ディスクに対してデータを記録再生する構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、第1集光光学系44がBDに集光し、第2集光光学系45がHDに集光する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1集光光学系44がHDに集光し、第2集光光学系45がBDに集光する構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、コレステリック液晶ミラー60が右回転円偏光を反射し、左回転円偏光を透過する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、左回転円偏光を反射し、右回転円偏光を透過する構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、半導体レーザ41が波長405nm帯の青色レーザの直線偏光を出射する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体レーザ41が無偏光のレーザ光を出射し、その無偏光を直線偏光に変換する素子を備える構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、波長405nm帯の青色レーザ光でBD規格及びHD規格の光ディスクに対して記録再生する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の異なる波長のレーザ光で複数の規格の光ディスクに対して記録再生する構成とすることもできる。
例えば、405nm帯、650nm帯及び780nm帯の3つの異なる波長でそれぞれの波長に対応した光ディスクに対して記録再生する場合は、405nm帯のレーザ光は、前述の実施の形態に係るコレステリック液晶ミラー60で反射と透過とを切り替えてBD及びHD規格の光ディスクに対して記録再生する構成とし、650nm帯及び780nm帯のレーザ光を反射する反射膜を例えば透明基板61aとコレステリック液晶層62との間に設けて650nm帯及び780nm帯のレーザ光を第2集光光学系45で記録再生する構成とすることで、異なる3つの光ディスク規格に対応させることができる。なお、前述の反射膜を設けず650nm帯及び780nm帯のレーザ光を透過させる構成としてもよいが、コレステリック液晶は両波長のレーザ光を透過しにくくロスが大きいので、反射膜で反射させる構成の方が好ましい。
以上のように、本発明に係る光ヘッド装置は、従来のものよりも広範に複数の光ディスク規格に対応でき、しかも、低コスト化及び小型化を図ることができるという効果を有し、光ディスクのような光記録媒体に対し、データを記録再生する光ヘッド装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る光ヘッド装置の構成図 本発明の第1の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラー及びミラー駆動回路の構成図 本発明の第1の実施の形態に係るコレステリック液晶の反射特性を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラーの円偏光反射状態における不要反射の説明図 (a)本発明の第1の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラーの円偏光反射状態を示す図 (b)本発明の第1の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラーの円偏光透過状態を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る光ヘッド装置の構成図 (a)本発明の第2の実施の形態に係るコレステリック液晶ミラーの円偏光反射状態を示す図 (b)本発明の第2の実施の形態に係る可変コレステリック液晶ミラーの円偏光透過状態を示す図
符号の説明
10、40 光ヘッド装置
11、41 半導体レーザ(光源)
12、42 コリメータレンズ
13 ビームスプリッタ
13a ハーフミラー面
14 1/4波長板(偏光変換部、光路切替手段)
15 ミラー駆動回路(電圧印加手段、光路切替手段)
15a 矩形交流発生部
15b スイッチ
16、44 第1集光光学系(第1の集光手段)
17、45 第2集光光学系(第2の集光手段)
18、46 受光光学系(光検出手段)
20 可変コレステリック液晶ミラー(光路切替手段)
21a〜21c、51a、51b、61a、61b 透明基板
22a〜22d 透明電極
23 シール
24、25、62 コレステリック液晶層
31、32 反射特性
43 素子駆動回路
50 可変偏光切替素子(光路切替手段)
52 TN液晶(偏光変換部、光路切替手段)
53 1/4波長板
60 コレステリック液晶ミラー(光路切替手段)

Claims (9)

  1. 光を出射する光源と、この光源から出射された出射光を第1の光記録媒体に集光する第1の集光手段と、前記出射光を第2の光記録媒体に集光する第2の集光手段と、前記第1の集光手段及び前記第2の集光手段のいずれか一方と前記光源との間の光路を切り替える光路切替手段と、前記第1又は前記第2の光記録媒体から反射する出射光を検出する光検出手段とを備え、
    前記光路切替手段は、前記光源から出射された前記出射光を円偏光に変換する偏光変換部と、液晶分子の長手方向が液晶層厚方向に螺旋軸を有するコレステリック液晶とを含むことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記コレステリック液晶に電圧を印加する電圧印加手段を備え、前記コレステリック液晶は、前記電圧に基づいて前記円偏光を反射する円偏光反射状態と前記円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替える請求項1に記載の光ヘッド装置。
  3. 前記コレステリック液晶は、前記螺旋軸に沿って第1の螺旋回転方向に所定の螺旋ピッチで前記液晶分子が配向した第1の液晶層と、前記螺旋軸に沿って前記第1の螺旋回転方向とは逆の第2の螺旋回転方向に前記所定の螺旋ピッチとほぼ同一の螺旋ピッチで配向した第2の液晶層とを備えた請求項1又は2に記載の光ヘッド装置。
  4. 前記第1の液晶層と前記第2の液晶層との間に透光性を有する透明基板を備え、−10℃から+60℃までの環境温度における前記透明基板の厚さの変化量は、前記出射光の波長の1/5以下である請求項3に記載の光ヘッド装置。
  5. 前記第1の液晶層と前記第2の液晶層との間隔が0.7mm以下である請求項3又は4に記載の光ヘッド装置。
  6. 前記出射光が前記第1の液晶層を透過して前記第2の液晶層に入射されるとき、前記第1の液晶層による前記出射光の反射率と前記第2の液晶層による前記出射光の反射率との比が9以上である請求項3から5までのいずれかに記載の光ヘッド装置。
  7. 前記偏光変換部は、前記光源から出射された前記出射光を第1の回転方向の円偏光及び前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向の円偏光のいずれかに変換し、前記コレステリック液晶は、前記第1の回転方向の円偏光を反射する円偏光反射状態と前記第2の回転方向の円偏光を透過する円偏光透過状態とを切り替えることによって前記光路を切り替える請求項1に記載の光ヘッド装置。
  8. 前記偏光変換部は、印加される電圧によって配向が変化する液晶分子を含む請求項7に記載の光ヘッド装置。
  9. 前記コレステリック液晶は、液晶モノマーを重合してなるコレステリック高分子液晶である請求項7又は8に記載の光ヘッド装置。
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