JP2006227726A - 発注数立案支援装置及び発注数立案支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に各商品の発注数を調整して立案することを可能にする。
【解決手段】発注商品及びその発注日が入力されると、当該発注商品の納品実績がある過去日を選択し、当該過去日における発注商品の納品数を取得して、当該納品数と廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する。また、過去日が選択されると、当該過去日において発注商品が廃棄されたか否かを判定し、廃棄有りと判定されると、廃棄可能数と当該過去日における発注商品の実際の廃棄数とを比較して、実際の廃棄数が廃棄可能数を上回るとき、当該過去日における納品数から実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数として報知する。
【選択図】 図7
【解決手段】発注商品及びその発注日が入力されると、当該発注商品の納品実績がある過去日を選択し、当該過去日における発注商品の納品数を取得して、当該納品数と廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する。また、過去日が選択されると、当該過去日において発注商品が廃棄されたか否かを判定し、廃棄有りと判定されると、廃棄可能数と当該過去日における発注商品の実際の廃棄数とを比較して、実際の廃棄数が廃棄可能数を上回るとき、当該過去日における納品数から実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数として報知する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、小売店等で行われる単品単位あるいは商品分類単位の発注数立案作業を、コンピュータを用いて支援する技術に関する。
例えばお弁当,おにぎり等のように賞味期限がある食料品は、賞味期限が切れてしまうと廃棄せざるを得ない。しかし、廃棄ロスを減らすために納品量を少な目にしてしまうと、品切による販売チャンスロスが発生するおそれがある。このため、この種の商品を取り扱うコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店では、廃棄や品切による損失を極力低減できるように、単品単位にあるいは部門等の商品分類単位に適正な発注数を立案することが経営上重要であった。
そこで従来、発注を要する商品の前回の発注数と発注商品納品時の気象予報情報とから今回の発注数を求めてオペレータに報知する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−149833号公報
しかしながら、上述したような従来技術においては、納品時の気象予報情報に対して予め設定された変化率を前回発注数に乗算することにより今回の発注数を算出していたので、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に各商品の発注数を調整することはできなかった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に各商品の発注数を調整して立案することができる発注数立案支援装置及び発注数立案支援プログラムを提供しようとするものである。
本発明の発注数立案支援装置は、発注商品に関するデータを入力するための入力部と、納品された商品毎にその納品日,納品数及び時間帯別販売数を記憶する納品実績記憶部と、商品または商品分類毎に納品数に対して廃棄が許容される廃棄数比率を記憶する廃棄数比率記憶部とを設ける。そして、入力部を介して発注商品に関するデータが入力されると、過去日選択手段により、当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する。過去日が選択されると、納品数取得手段により、納品実績記憶部のデータを参照して当該過去日における発注商品の納品数を取得する。過去日における納品数が取得されると、廃棄可能数演算手段により、当該納品数と廃棄数比率記憶部に記憶されている当該発注商品の廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する。また、過去日が選択されると、廃棄有無判定手段により、納品実績記憶部のデータを参照して当該過去日において発注商品が廃棄されたか否かを判定する。そして廃棄有りと判定されると、比較手段により、廃棄可能数と当該過去日における発注商品の実際の廃棄数とを比較する。その結果、実際の廃棄数が廃棄可能数を上回ると、発注数取得手段により、当該過去日における納品数から実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数とする。そして、発注数報知手段により、当該発注数を入力部を介してデータ入力された発注商品の発注数として報知するものである。
また望ましくは、商品または商品分類毎に時間帯別の販売予測率を記憶する販売予測率記憶部を設ける。そして過去日が選択されると、販売・欠品時間帯取得手段により、納品実績記憶部のデータを参照して発注商品の過去日における販売時間帯及び欠品時間帯を取得する。そして平均販売数算出手段により、当該販売時間帯と納品数取得手段により得られた納品数とから1時間帯あたりの平均販売数を算出する。ここで、廃棄有無判定手段により廃棄無しと判定されると、平均販売数算出手段により算出された1時間帯あたりの平均販売数と販売・欠品時間帯取得手段により得られた欠品時間帯の販売予測率とから納品不足数を算出し、納品数取得手段により得られた納品数に前記納品不足数を加算した数を発注数とするものである。
本発明の発注数立案支援プログラムは、コンピュータに、発注商品に関するデータが入力されたことに応じて当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する機能と、選択された過去日における発注商品の納品数を取得する機能と、発注商品の納品数と当該発注商品に対して予め設定された廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する機能と、選択された過去日において発注商品が廃棄されたか否かを判定する機能と、選択された過去日において発注商品が廃棄されているとき、廃棄可能数と過去日における発注商品の実際の廃棄数とを比較する機能と、実際の廃棄数が廃棄可能数を上回るとき、発注商品の過去日における納品数からその日の実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数として報知する機能とを実現させるものである。
また望ましくは、コンピュータに、発注商品の過去日における販売時間帯及び欠品時間帯を取得する機能と、販売時間帯と発注商品の納品数とから1時間帯あたりの平均販売数を算出する機能と、選択された過去日において前記発注商品が廃棄されていないとき、1時間帯あたりの平均販売数と欠品時間帯に対して予め設定された販売予測率とから納品不足数を算出し、発注商品の納品数に納品不足数を加算した数を発注数として報知する機能とを実現させるものである。
かかる手段を講じた本発明の発注数立案支援装置によれば、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に各商品の発注数を調整して立案することができる効果を奏することができる。
また、本発明の発注数立案支援プログラムをコンピュータに実装させることによって、当該コンピュータを用いて、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に各商品の発注数を調整して立案することができる効果を奏することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、コンビニエンスストア等で構築されるPOS(Point Of Sales)システムに組み込まれた発注端末装置に本発明を適用した場合である。
なお、この実施の形態は、コンビニエンスストア等で構築されるPOS(Point Of Sales)システムに組み込まれた発注端末装置に本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態におけるPOSシステムの概略図であり、複数台のPOS端末1と、本発明に係わる発注端末2とが、LAN(Local Area Network)等の通信回線4を介してストアサーバ3に接続されて、POSシステムが構築されている。
各POS端末1は、買物客が購入した各商品の販売点数,販売金額等の商品販売データを登録処理する。ストアサーバ3は、各POS端末1でそれぞれ登録処理された各商品の販売データをリアルタイムに通信回線4を通じて収集し、単品別や各商品を分類する部門別等に集計して、店舗全体の売上実績を管理する。
発注端末2は、各商品の発注数,納品日,配送便等の商品発注データを登録処理する。ストアサーバ3は、発注端末2で登録処理された各商品の発注データをリアルタイムに通信回線4を通じて収集し、その商品発注データに基づいて本部や卸業者に商品の発注を行うとともに、発注された商品毎に発注実績ファイル5を作成して管理する。
上記発注実績ファイル5の主要なデータ構造を図2に示す。図示するように発注実績ファイル5は、商品コード,納品日,配送便識別番号,納品数,販売開始予定時間帯T0,販売終了予定時間帯Tn及び販売時間帯T0〜Tn別の販売数で構成されている。商品コードは、商品毎に予め設定される単品単位のコードである。納品日は、対応する商品コードで特定される商品が納品される日付である。配送便識別番号は、対応する商品コードで特定される商品を納品する配送便を識別するための番号である。因みに、本実施の形態では配送便を朝,昼,夜の1日3便とし、各々に固有の識別番号が設定されているものとする。これらの商品コード,納品日及び配送便識別番号は、発注端末2から収集した商品発注データに含まれている。
発注実績ファイル5において、納品数は、対応する納品日の対応する便番号の配送便によって実際に納品された対応する商品の点数である。この点数データNは初期値が“0”であり、図示しない検品端末で納品された商品の商品コードと納品数が登録処理されると、この検品登録データに基づいて更新される。
発注実績ファイル5において、販売開始予定時間帯T0及び販売終了予定時間帯Tnは、対応する商品コードで特定される商品に対して予め設定された販売時間と、対応する便番号によって特定される配送便に対して予め設定された販売開始時刻とから自動的に導出されるデータである。例えば、販売時間が8時間であり、配送便の販売開始時刻が午前10時であると設定されているとすると、販売開始予定時間帯T0は10:00〜11:00と導出され、販売終了予定時間帯Tnは17:00〜18:00と導出される。時間帯別販売数は、対応する時間帯に対応する商品が実際に販売された点数である。この販売数データS0〜Snは初期値が“0”であり、販売開始予定時刻から販売終了予定時刻までの間に各POS端末1で登録処理された商品販売データに基づいて随時更新される。ここに発注実績ファイル5は、納品実績記憶部を構成する。
発注端末2は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを主体に構成されており、その要部構成を図3のブロック図にて示す。図示するように発注端末2は、主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11と、主記憶部としてのROM(Read Only Memory)12及びRAM(Random Access Memory)13と、現日付及び時刻を計時するための時計部14と、通信回線4を介して行うデータ通信を司る通信インターフェイス15と、補助記憶装置として搭載されたHDD(Hard Disk Drive)装置16に対するデータの書込み及び読出しを制御するHDDコントローラ17と、キーボードインターフェイス18,マウスインターフェイス19,ディスプレイインターフェイス20,プリンタインターフェイス21等の各種入出力機器インターフェイスとを備えている。そしてCPU11と、ROM12,RAM13,時計部14,通信インターフェイス15,HDDコントローラ17及び各種入出力機器インターフェイスとを、アドレスバス,データバスなどのバスライン22で接続している。
キーボードインターフェイス18には、文字・数字キー,カーソルキー,エンターキー,各種ファンクションキー等が配設されたキーボード23が接続されている。マウスインターフェイス19には、ポインティングデバイスとしてのマウス24が接続されている。ディスプレイインターフェイス20には、各商品の品名別に推奨発注数と実発注数とを対応させた商品発注画面を表示可能なディスプレイ25が接続されている。プリンタインターフェイス21には、帳票等の印刷が可能なプリンタ26が接続されている。
かかる構成の発注端末2は、各商品の推奨発注数を自動的に導出するための発注数立案支援プログラムが、HDD装置16またはROM12に実装されている。また、この発注数立案支援プログラムで使用される設定テーブルとして、図4に示すデータ構造の商品別設定テーブル31と、図5に示すデータ構造の日付別設定テーブル32とが、RAM13に形成されている。
商品別設定テーブル31は、各商品を識別する商品コード及びその商品が納品される配送便の便番号Pに対応して、発注から納品までに要する日数dと、廃棄数比率rと、1日を1時間単位で区分した時間帯別の販売予測率u1〜u24とが設定されている。
廃棄数比率rは、対応する商品の納品数に対して許容される廃棄数の比率である。商品の廃棄がゼロということは、その商品について販売チャンスロスが発生している可能性もあるので、廃棄のないことが必ずしも好ましいとはいえない。そこで本実施の形態では、商品毎に廃棄数比率rを任意に設定することで、許容される範囲内において廃棄が発生する程度の納品数を推奨発注数として導出するものである。ここに商品別設定テーブル31は、廃棄数比率記憶部を構成する。
時間帯別販売予測率u1〜u24は、対応する商品の1時間あたりの平均販売数を1(100%)としたとき、該当する時間帯で販売されると予測される数の割合である。例えば商品「おにぎり」について、朝食時の時間帯や昼食時の時間帯は平均以上売れるが、その他の時間帯は平均未満であったとする。このような場合、商品「おにぎり」に対しては、朝食時の時間帯や昼食時の時間帯の販売予測率を1以上の値と設定し、その他の時間帯の販売予測率を1未満の値を設定する。ここに、商品別設定テーブル31は、販売予測率記憶部を構成する。
日付別設定テーブル32は、各日付に対応して売上げに影響する種々の要因である曜日,天気,最高気温,最低気温及び平均湿度の各情報を記憶するものである。ここで、天気,最高気温,最低気温及び平均湿度は、現日付より先の未来日の場合は天気予報等から推定される予想値であり、現日付よりも前の過去日の場合は実測値である。ここに日付別設定テーブル32は、日付要因記憶部を構成する。
しかして、例えばディスプレイ25に表示される業務メニュー画面から発注数立案業務が選択されると、当該発注端末2においては、発注数立案支援プログラムが起動する。これにより、CPU11が図6の流れ図に示す手順の発注数立案支援処理を開始するものとなっている。
先ずCPU11は、ST(ステップ)1として発注を行う商品に関するデータとして商品コード,配送便の便番号及び発注日が入力されるのを待機する。ここで、入力部を構成するキーボード23またはマウス24の操作入力により、商品コード,便番号及び発注日が入力されると、CPU11は、ST2として入力された商品コード及び便番号で商品別設定テーブル31を検索して、当該商品コード及び便番号に対応して設定されている納品所要日数dを読み出す。そして、入力された発注日から納品所要日数dが経過した日付を当該商品の納品が予定される納品日として算出する。なお、時計部14で計時されている現日付を自動的に発注日とすることにより、発注日の入力を省略してもよい。
次に、CPU11は、ST3として算出された納品日で日付別設定テーブル32を検索して、当該納品日の曜日,天気,最高気温,最低気温及び平均湿度の5項目の要因データを取得する。そしてCPU11は、ST4として時計部14にて計時されている現日付より1日ずつ過去に遡って日付別設定テーブル32に設定されている該当日の各要因データと照合し、納品日と要因が類似した過去日を抽出する。例えば、各要因5項目のうち3項目において一致もしくは予め設定された許容範囲内であるとき、当該過去日を納品日と要因が類似した日として抽出する。そして該当する過去日を抽出したならば、CPU11は、ST5としてストアサーバ3に当該商品コードの発注実績ファイル5で、当該過去日を納品日とし、かつ便番号が入力された便番号と一致する発注実績ファイル5が存在するか問い合わせる。その結果、存在しない旨の応答があった場合には、CPU11は、ST4の処理に戻り、納品日と要因が類似した次なる過去日を抽出する。なお、納品日と要因が類似した次なる過去日を抽出できなかった場合には、エラーを報知して、この処理を終了する。
ST5にてストアサーバ3から存在する旨の応答とともに、その該当する発注実績ファイル5のデータを受信した場合には、CPU11は、ST6として当該過去日を当該商品の納品日と要因が近似した直近の過去日として選択する(過去日選択手段)。
次に、CPU11は、ST7として受信した発注実績ファイル5のデータから、当該過去日における当該商品の同一便納品数Nを取得する(納品数取得手段)。
また、ST8として受信した発注実績ファイル5のデータから、当該過去日において当該商品の同一便納品分の中から廃棄が発生したか否かを判定する(廃棄有無判定手段)。例えば、時間帯別販売数S0〜S24の総和と納品数Nとを比較し、時間帯別販売数S0〜S24の総和が納品数Nより少ない場合には廃棄有りと判定し、納品数Nと一致する場合には廃棄無しと判定する。
ここで、ST9として廃棄有りと判定された場合には、CPU11は、ST10として廃棄時推奨発注数導出処理を行う。これに対し、廃棄無しと判定された場合には、CPU11は、ST11として欠品時推奨発注数導出処理を行う。
しかる後、CPU11は、ST12として導出された当該商品の推奨発注数をディスプレイ25に表示させて、オペレータに報知する(発注数報知手段)。
図7は前記廃棄時推奨発注数導出処理の手順を具体的に示す流れ図である。すなわちCPU11は、廃棄時推奨発注数導出処理に入ると、先ず、入力された商品コード及び便番号で商品別設定テーブル31を検索して、当該商品コード及び便番号に対応して設定されている廃棄数比率rを取得する。そして、当該過去日における当該商品の同一便納品数Nに上記廃棄数比率rを乗算することで、当該商品の納品数Nに対する廃棄可能数Aを算出する(廃棄可能数演算手段)。
次に、CPU11は、受信した発注実績ファイル5のデータにおいて、納品数Nから時間帯別販売数S1〜S24の総和を減算することにより、当該過去日における当該商品の同一便納品分の実廃棄数Bを算出する。そして、この実廃棄数Bと前記廃棄可能数Aとを比較する(比較手段)。
その結果、実廃棄数Bが廃棄可能数Aを上回る場合には、過去日の同一便で納品された当該商品は、実廃棄数Bが廃棄可能数Aを減算した数(C=B−A)だけ納品数Nが多かったので、納品数Nから値Cを減算した値を推奨発注数として導出する(発注数取得手段)。これに対し、実廃棄数Bが廃棄可能数A以下であった場合には、納品数Nを推奨発注数として導出する。
図8は前記欠品時推奨発注数導出処理の手順を具体的に示す流れ図である。すなわちCPU11は、欠品時推奨発注数導出処理に入ると、先ず、受信した発注実績ファイル5のデータに基づいて、当該過去日において当該商品の同一便収納分の販売時間帯と欠品時間帯とを取得する(販売・欠品時間帯取得手段)。例えば、発注実績ファイル5の時間帯販売数を時間帯が早い順に加算し、納品数Nに一致した時間帯Ti(0≦i≦n)を検出する。そして、販売開始予定時間帯T0から当該時間帯Tiまでを販売時間帯とし、次の時間帯T(i+1)から販売終了予定時間帯Tnまでを欠品時間帯とする。
次に、CPU11は、発注実績ファイル5の納品数Nを販売時間帯の時間帯数Dで除算することにより、1時間帯あたりの平均販売数Eを算出する(平均販売数算出手段)。
次に、CPU11は、入力された商品コード及び便番号で商品別設定テーブル31を検索して、当該商品コード及び便番号に対応して設定されている時間帯別販売予測率u1〜u24のうち、欠品時間帯T(i+1)〜Tnに対応した時間帯別販売予測率u(i+1)〜unを取得する。そして、欠品時間帯T(i+1)〜Tn毎に、1時間帯あたりの平均販売数Eにその時間帯の販売予測率u(i+1)〜unをそれぞれ乗算して、欠品時間帯別の納品不足数F(i+1)〜Fnを算出する。しかる後、上記納品数Nにこの欠品時間帯別の納品不足数F(i+1)〜Fnの総和を加算した値を推奨発注数として導出する(発注数取得手段)。
このように、本実施の形態のPOSシステムが導入された店舗においては、発注作業を行う場合、担当者は、発注端末2の業務メニューから発注数立案業務を選択することが望ましい。こうすることにより、商品コード,便番号及び発注日の入力画面がディスプレイ25に表示されるので、担当者は、発注を行う商品の商品コードとその商品が納品される納品便の便番号と発注日を入力する。
そうすると、発注端末2では、先ず、発注日と当該商品の納品所要日数とから発注商品の納品予定日が算出される。次に、この納品予定日と曜日,天気,気温,湿度等の要因が類似した直近の過去日のうち、発注商品が同一便で納品された過去日が選択される。次に、この選択された過去日において、発注商品が廃棄されているか否かが判定される。ここで、廃棄されている場合には廃棄時推奨発注数導出処理が実行され、廃棄されていない場合には欠品時推奨発注数導出処理が実行されて、発注商品の推奨発注数が導出される。そしてこの推奨発注数がディスプレイ25に表示されて、担当者に報知されるので、担当者は推奨発注数を参考に発注商品の発注数を立案すればよい。
例えば今、発注商品がその納品予定日と要因が類似した直近過去日において廃棄されていたとする。ここで、発注商品の直近過去日における納品数Nが100、廃棄数比率rが10%、実廃棄数Bが15であったとすると、廃棄可能数Aは10(=N×r)であるので、直近過去日では実廃棄数Bが廃棄可能数Aより多かったこととなる。これは、納品数Nが多かったことを意味している。本実施の形態では、このような場合には、推奨発注数が95(=N−(B−A))と導出される。この推奨発注数は、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に調整された値であり、この推奨発注数を参考に商品の発注数を立案することによって、発注商品が納品日に廃棄可能数Aよりも多く廃棄される可能性を低くすることができる。
なお、上記例において、実廃棄数Bが廃棄可能数A以下であった場合には、納品数Nが適正であるので、そのまま推奨発注数として導出される。この場合も、この推奨発注数を参考に商品の発注数を立案することによって、発注商品が納品日に廃棄可能数Aよりも多く廃棄される可能性は低くなる。
一方、発注商品がその納品予定日と要因が類似した直近過去日において廃棄されていなかった場合には、納品数Nが少なかったために欠品が生じたおそれがあると考えられる。例えば今、納品数Nが100、販売時間帯数Dが5、欠品時間帯数が3、欠品時間帯における各販売予測率がそれぞれ0.5,0.5及び0.1であったとする。この場合、1時間当りの平均販売数Eは20(=N÷D)となる。また、各欠品時間帯毎の納品不足数F(n-2),F(n-1),Fnは10(=E×0.5),10(=E×0.5)及び2(=E×0.1)となる。その結果、発注数Nに各欠品時間帯毎の納品不足数F(n-2),F(n-1),Fnをそれぞれ加算した値122が推奨発注数として導出される。この推奨発注数も、実際の気象状況等に起因する販売実績の変化に対して動的に調整された値であり、この推奨発注数を参考に商品の発注数を立案することによって、発注商品が納品日に欠品となる可能性を低くすることができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば前記実施の形態では、単品単位に発注数を立案する場合を支援するものとして本発明を説明したが、各商品を分類する例えば部門単位に発注数を立案する場合を支援するものにも本発明を同様に適用できるものである。
また、前記実施の形態では、廃棄数比率及び販売予測率を商品毎に設定したが、これらの率は同一分類に属する商品であれば大抵は共通しているので、部門等の商品分類毎に設定してもよい。
また、前記実施の形態では、売上げに影響する種々の要因を曜日,天気,最高気温,最低気温及び平均湿度の5項目としたが、これに限定されないのは言うまでもなく、例えば平均湿度の項目を除外してもよい。また、温度差や体感気温などの項目を追加したり、最高気温,最低気温に代えて上記項目を追加したりしてもよい。
また、前記実施の形態では、商品別発注実績ファイル5をストアサーバ3が記憶管理するようにしたが、発注端末2の内蔵メモリあるいは外付けのメモリで商品別発注実績ファイル5を記憶管理するように構成してもよい。こうすることにより、発注数立案支援処理において、発注端末2がストアサーバ3に問い合わせる無駄を省くことができる。
また、ストアサーバ3で記憶管理される商品別発注実績ファイル5を例えば可搬式の記憶媒体を介して発注端末3がオフラインで取得するように構成することによって、POSシステムから分離された単独のコンピュータシステムにも本発明を適用することができる。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
2…発注端末、3…ストアサーバ、5…商品別発注実績ファイル、11…CPU、14…時計部、23…キーボード、24…マウス、25…ディスプレイ、31…商品別設定テーブル、32…日付別設定テーブル。
Claims (7)
- 商品発注数の立案を支援する発注数立案支援装置において、
発注商品に関するデータを入力するための入力部と、
納品された商品毎にその納品日,納品数及び時間帯別販売数を記憶する納品実績記憶部と、
商品または商品分類毎に納品数に対して廃棄が許容される廃棄数比率を記憶する廃棄数比率記憶部と、
前記入力部を介して前記発注商品に関するデータが入力されると当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する過去日選択手段と、
前記納品実績記憶部のデータを参照して前記過去日選択手段により選択された過去日における前記発注商品の納品数を取得する納品数取得手段と、
前記納品数取得手段により得られた納品数と前記廃棄数比率記憶部に記憶されている当該発注商品の廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する廃棄可能数演算手段と、
前記納品実績記憶部のデータを参照して前記過去日選択手段により選択された過去日において前記発注商品が廃棄されたか否かを判定する廃棄有無判定手段と、
この廃棄有無判定手段により廃棄有りと判定されると、前記廃棄可能数演算手段により算出された廃棄可能数と前記過去日選択手段により選択された過去日における前記発注商品の実際の廃棄数とを比較する比較手段と、
この比較手段により前記実際の廃棄数が前記廃棄可能数を上回るとき、前記納品数取得手段により得られた納品数から前記実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数とする発注数取得手段と、
この発注数取得手段により得られた発注数を前記発注商品の発注数として報知する発注数報知手段と、
を具備したことを特徴とする発注数立案支援装置。 - 発注数取得手段は、比較手段により実際の廃棄数が廃棄可能数を上回るときには納品数取得手段により得られた納品数から前記実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数とし、前記実際の廃棄数が前記廃棄可能数以下のときには前記発注商品の前記過去日における納品数を発注数とすることを特徴とする請求項1記載の発注数立案支援装置。
- 商品発注数の立案を支援する発注数立案支援装置において、
発注商品に関するデータを入力するための入力部と、
納品された商品毎にその納品日,納品数及び時間帯別販売数を記憶する納品実績記憶部と、
商品または商品分類毎に時間帯別の販売予測率を記憶する販売予測率記憶部と、
前記入力部を介して前記発注商品に関するデータが入力されると当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する過去日選択手段と、
前記納品実績記憶部のデータを参照して前記過去日選択手段により選択された過去日における前記発注商品の納品数を取得する納品数取得手段と、
前記納品実績記憶部のデータを参照して前記発注商品の前記過去日における販売時間帯及び欠品時間帯を取得する販売・欠品時間帯取得手段と、
この販売・欠品時間帯取得手段により得られた販売時間帯と前記納品数取得手段により得られた納品数とから1時間帯あたりの平均販売数を算出する平均販売数算出手段と、
前記納品実績記憶部のデータを参照して前記過去日選択手段により選択された過去日において前記発注商品が廃棄されたか否かを判定する廃棄有無判定手段と、
この廃棄有無判定手段により廃棄無しと判定されると、前記平均販売数算出手段により算出された1時間帯あたりの平均販売数と前記販売・欠品時間帯取得手段により得られた欠品時間帯の販売予測率とから納品不足数を算出し、前記納品数取得手段により得られた納品数に前記納品不足数を加算した数を発注数とする発注数取得手段と、
この発注数取得手段により得られた発注数を前記発注商品の発注数として報知する発注数報知手段と、
を具備したことを特徴とする発注数立案支援装置。 - 日付毎に売上げに影響する種々の要因情報を記憶する日付要因記憶部をさらに具備し、
前記過去日選択手段は、前記発注商品の納品予定日と要因が近似した過去日のうち前記発注商品の納品実績がある直近の日を過去日として選択することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の発注数立案支援装置。 - 商品発注数の立案を支援する発注数立案支援プログラムであって、
コンピュータに、
発注商品に関するデータが入力されたことに応じて当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する機能と、
選択された過去日における前記発注商品の納品数を取得する機能と、
前記発注商品の納品数と当該発注商品に対して予め設定された廃棄数比率とから廃棄可能数を算出する機能と、
前記選択された過去日において前記発注商品が廃棄されたか否かを判定する機能と、
前記選択された過去日において前記発注商品が廃棄されているとき、前記廃棄可能数と前記過去日における前記発注商品の実際の廃棄数とを比較する機能と、
前記実際の廃棄数が前記廃棄可能数を上回るとき、前記発注商品の前記過去日における納品数からその日の実際の廃棄数と廃棄可能数との差を減じた数を発注数として報知する機能と、
を実現させるための発注数立案支援プログラム。 - コンピュータに、
発注商品の廃棄可能数と選択された過去日における前記発注商品の実際の廃棄数とを比較した結果、実際の廃棄数が廃棄可能数以下のとき、前記発注商品の前記過去日における納品数を発注数とする機能、
をさらに実現させるための請求項5記載の発注数立案支援プログラム。 - 商品発注数の立案を支援する発注数立案支援プログラムであって、
コンピュータに、
発注商品に関するデータが入力されたことに応じて当該発注商品の納品実績がある過去日を選択する機能と、
選択された過去日における前記発注商品の納品数を取得する機能と、
前記発注商品の前記過去日における販売時間帯及び欠品時間帯を取得する機能と、
前記販売時間帯と前記発注商品の納品数とから1時間帯あたりの平均販売数を算出する機能と、
前記過去日において前記発注商品が廃棄されたか否かを判定する機能と、
前記選択された過去日において前記発注商品が廃棄されていないとき、前記1時間帯あたりの平均販売数と前記欠品時間帯に対して予め設定された販売予測率とから納品不足数を算出し、前記発注商品の納品数に前記納品不足数を加算した数を発注数として報知する機能と、
を実現させるための発注数立案支援プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005037965A JP2006227726A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 発注数立案支援装置及び発注数立案支援プログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005037965A JP2006227726A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 発注数立案支援装置及び発注数立案支援プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=36989084
Family Applications (1)
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JP2005037965A Pending JP2006227726A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 発注数立案支援装置及び発注数立案支援プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006227726A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009259099A (ja) * | 2008-04-18 | 2009-11-05 | Nec Corp | 店舗支援装置、店舗支援システム、店舗支援方法、及びプログラム |
JP2018205985A (ja) * | 2017-06-01 | 2018-12-27 | 富士通株式会社 | 管理方法、管理プログラム、管理システムおよび管理装置 |
-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005037965A patent/JP2006227726A/ja active Pending
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