JP2005049940A - 商品発注装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定できるようにする。
【解決手段】各商品毎に過去の商品販売に関わる実績データを記憶するデータベースを設ける。また、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の中からいずれか1項目の選択を促す手段31,32を商品発注画面30に設ける。しかして、選択された項目に従って各商品の過去の実績から発注数を算出し、商品発注画面30の発注数入力エリアに自動的に入力することにより、発注作業の簡易化を図る。
【選択図】 図10
【解決手段】各商品毎に過去の商品販売に関わる実績データを記憶するデータベースを設ける。また、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の中からいずれか1項目の選択を促す手段31,32を商品発注画面30に設ける。しかして、選択された項目に従って各商品の過去の実績から発注数を算出し、商品発注画面30の発注数入力エリアに自動的に入力することにより、発注作業の簡易化を図る。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンビニエンスストア,スーパーマーケット等の小売店における商品発注業務を支援する商品発注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各商品の商品名を発注数入力エリアと対応付けて一覧表示する商品発注画面を表示装置に表示させ、入力装置を介して発注数入力エリアにそれぞれ入力された数値を対応する商品名の商品発注数として処理する商品発注装置は、既に実用化されている。
【0003】
このような商品発注装置において、商品発注画面に各商品の在庫数や販売実績数等の発注数の決定に参考となる情報を表示させて、発注作業担当者が発注数を決定するのを支援する技術も既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−076919公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の発注支援技術を用いた従来の商品発注装置においても、実際に発注を行なう場合には担当者が商品毎に発注数を決定してそれぞれ入力していた。このため、発注作業に時間がかかる上、担当者の勘や経験に頼る発注作業となっていた。
【0006】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができ、発注作業時間の短縮を図ることができる商品発注装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、各商品の商品名を発注数入力エリアと対応付けて一覧表示する商品発注画面を表示装置に表示させ、入力装置を介して発注数入力エリアにそれぞれ入力された数値を対応する商品名の商品発注数として処理する商品発注装置において、各商品毎に過去の商品販売に関わる実績データを記憶する記憶手段を設ける。また、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の中からいずれか1項目の選択を促す項目選択手段を設ける。しかして、項目選択手段により選択された項目に従って各商品の過去の実績から発注数を算出し、商品発注画面の発注数入力エリアに自動的に入力するようにして、発注作業を簡易化したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
なお、この実施の形態は、1日3便の配送便毎に商品発注業務を行なうコンビニエンスストア向けの商品発注装置である。
【0010】
図1は、本実施の形態における商品発注装置1の構成を機能的に示すブロック図である。図示するように、商品発注装置1は、コンビニエンスストア等の店舗に構築され、各商品の発注,納品,販売,廃棄等のデータを一元的に管理するPOS(Point Of Sales)システムのサーバ2に、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して相互通信自在に接続して使用される。
【0011】
POSサーバ2には、商品コード,商品名,単価等の商品固有の情報を商品別に記憶した商品マスタファイル3が設けられている。そして本実施の形態では、図2の商品マスタファイル3のレコードフォーマットに示すように、発注に必要な情報として各商品毎に発注分類コード,発注限度数及び推奨在庫数を商品マスタファイル3に予め設定している。すなわち商品発注装置1は、お弁当,おにぎり,缶飲料,ペットボトル飲料,パン,スナック菓子,雑誌等の商品小分類単位に各商品の発注数を決定する運用であり、この商品小分類を識別するデータとして発注分類コードが商品別に設定されている。また、1配送便で発注できる最大数を商品毎に定めており、発注限度数として商品別に設定されている。また、店内に在庫として置いておく推奨値を商品毎に定めており、推奨在庫数として商品別に設定している。
【0012】
商品発注装置1は、HDD(Hard Disk Drive)装置等の不揮発性の補助記憶装置11を内蔵しており、この補助記憶装置11に発注数データベース4,時間帯別販売・在庫数データベース5及び納品数データベース6を形成している。発注数データベース4には、図3のレコードフォーマットに示すように、当該商品発注装置1から発注した各商品の商品別発注数を、その日付,配送便番号,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した商品発注データが蓄積される。時間帯別販売・在庫数データベース5には、図4のレコードフォーマットに示すように、例えば1時間間隔の時間帯毎にPOSサーバ2で集計された各商品別の販売数及び在庫数を、その日付,時間帯,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した時間帯別集計データが蓄積される。納品数データベース6には、図5のレコードフォーマットに示すように、配送便によって実際に納品された各商品の商品別納品数を、その日付,配送便番号,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した商品納品データが蓄積される。
【0013】
また、商品発注装置1は、POSサーバとの間のデータ通信を制御する通信制御部12、各種データベース4,5,6を更新するデータベース更新部13、各種データベース4,5,6を検索するデータベース検索部14、キーボード,マウス等の入力装置7を接続し制御する入力制御部15、CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等の表示装置8を接続し制御する表示制御部16、発注数の計算等を行なう演算処理部17、ROM,RAM等の記憶部18、現在の日付及び時刻を計時する時計部19、発注データを作成し処理する発注データ処理部20等を内蔵している。そして、記憶部18に、図6に示すように、第1便から第3便までの各配送便毎にその管理時間帯の開始時刻及び終了時刻を設定した配送便テーブル21と、各商品毎に過去の販売数,納品数,発注数等の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の番号及び項目名と、その項目で発注数を決定することが有効な1乃至複数の発注分類コードとを設定した発注項目テーブル22とを形成している。
【0014】
因みに、本実施の形態では、配送便第1便の管理時間帯を[2時00分00秒〜9時59分59秒とし、第2便の管理時間帯を[10時00分00秒〜16時59分59秒とし、第3便の管理時間帯を[17時00分00秒〜翌日1時59分59秒とする。
【0015】
また、本実施の形態では、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目として、「予測発注数」,「不足在庫数」,「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」,「前年販売数」,「週間平均発注数」,「週間平均販売数」の8項目とする。
【0016】
ここで、「前日発注数」は、前日の同一配送便に対する発注数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前日販売数」は、前日の同一便管理時間帯(例えば第1便であれば2時00分00秒〜9時59分59秒)における販売数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前年発注数」は、前年・同月・同一週の同一配送便に対する発注数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前年販売数」は、前年・同月・同一週の同一配送便管理時間帯における販売数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものである。なお、係数kはデフォルト値を1.0とし、商品発注業務の都度、必要に応じて(前日または前年の値より一律に増減する場合)任意の値を入力可能とする。
【0017】
前日の同一配送便に対する発注数及び前年・同月・同一週の同一配送便に対する発注数は、発注数データベース4から呼出される。前日の同一便管理時間帯における販売数及び前年・同月・同一週の同一配送便管理時間帯における販売数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データから算出される。
【0018】
また、「週間平均発注数」は、1週間前から前日までの毎日の同一配送便に対する発注数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「週間平均販売数」は、1週間前から前日までの毎日の同一配送便管理時間帯における販売数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とするものである。日々の同一配送便に対する発注数は、発注数データベース4から呼出される。日々の同一配送便管理時間帯における販売数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データから算出される。
【0019】
また、「予測発注数」は、各商品毎に図7の流れ図に示す手順で算出される。先ず、1週間前から前日までの毎日の同一配送便管理時間帯における販売数及び納品数を求め、それぞれの平均値を算出する(ST1:演算手段)。次に、この過去1週間分の平均販売数と平均納品数とを比較する(ST2:比較手段)。そして、平均販売数が平均納品数より少ない場合には、この平均販売数を当該商品の仮発注数とする(ST3)。
【0020】
平均販売数が平均納品数以上の場合には、各1週間の同一配送便管理時間帯において売切れが発生した日があったか否かを判断する(ST4)。これは、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データのうち、当該商品のデータで日付及び時間帯が過去1週間及び同一配送便管理時間帯に該当するデータの中に在庫数が“0”のデータが存在するか否かを調べ、存在する場合には売切れ有りと判断し、存在しない場合には売切れ無しと判断する。そして、売切れ無しと判断した場合には、この平均納品数を当該商品の仮発注数とする(ST5)。
【0021】
これに対し、売切れ有りの場合には、その売切れ時間帯の中で最も早い時間帯を調べ、その時間帯の開始時刻を売切れ時刻とする。そして、この売切れ時刻以後の当該商品の過去1週間における平均販売数Aを算出する(ST6)。そして、平均納品数にこの売切れ時間帯以後の平均販売数Aを加算した値を当該商品の仮発注数とする(ST7)。
【0022】
次に、こうして算出された仮発注数が、商品マスタファイル3に設定されている当該商品の発注限度数を超えているか否かを調べる(ST8)。そして、超えている場合には発注限度数を当該商品の発注数と決定し(ST9)、超えていない場合には、ST3,5,または7の処理で算出された仮発注数を当該商品の発注数と決定する(ST10:発注数決定手段)。
【0023】
また、「不足在庫数」は、各商品毎に図8の流れ図に示す手順で算出される。先ず、商品毎に現在の在庫数と推奨在庫数とを取得する(ST11)。現在在庫数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データのうち最も新しい当該商品のデータからその在庫数を取得する。推奨在庫数は、商品マスタファイル3から取得する。次に、この現在在庫数と推奨在庫数とを比較する(ST12)。そして、現在在庫数が推奨在庫数以上の場合には、発注数を“0”と決定する(ST13)。
【0024】
現在在庫数が推奨在庫数より少ない場合には、この推奨在庫数から現在在庫数を減算して仮発注数を算出する(ST14)。そして、算出された仮発注数が、商品マスタファイル3に設定されている当該商品の発注限度数を超えているか否かを調べる(ST15)。そして、超えている場合には発注限度数を当該商品の発注数と決定し(ST16)、超えていない場合には、ST14の処理で算出された仮発注数を当該商品の発注数と決定する(ST17)。
【0025】
次に、本実施の形態における商品発注装置1を用いて発注業務を実際に行なう場合について説明する。なお、発注業務を開始するのに先立ち、発注数データベース4には、当該商品発注装置1から発注した少なくとも過去1年分の商品発注データが蓄積されている。時間帯別販売・在庫数データベース5には、当該商品発注装置1に接続されているPOSサーバ2にて時間帯別に集計された少なくとも過去1年分の時間帯別集計データが蓄積されている。納品数データベース6には、同POSサーバ2を介して入力された少なくとも過去1週間分の商品納品データが蓄積されている。
【0026】
さて、発注業務作業者は、入力装置7を操作して商品発注業務の開始を宣言する。そして次に、発注日,配送便及び発注分類コードの発注対象データを入力操作する。例えば、キーボードを操作して発注日,配送便,発注分類コードの順番に置数入力する。
【0027】
商品発注装置1の演算処理部17は、入力制御部15を介して商品発注業務の開始が宣言されたことを検知すると、図9の流れ図に示す処理を開始する。すなわち、ST(ステップ)21として発注対象データが入力されるのを待機する。そして、入力制御部15を介して発注日,配送便及び発注分類コードの発注対象データが入力されたことを検知すると、演算処理部17は、ST22としてデータベース検索部14を介してPOSサーバ2の商品マスタファイル3にアクセスして、当該発注分類コードに属する商品の商品コード,商品名,発注限度数,推奨在庫数等の情報を抽出する。
【0028】
次に、演算処理部17は、ST23としてデータベース検索部14を介して発注数データベース4,時間帯別販売・在庫数データベース5及び納品数データベース6をそれぞれ検索して、当該発注分類コードに属する各商品毎に、当該発注日から1週前の同一曜日までの日々の配送便別納品数,販売数及び発注数を取得する。なお、配送便別販売数は、同一商品の時間帯別集計データを日毎に配送便管理時間帯で集計したデータである。すなわち第1便の販売数は、同日の2時00分00秒から9時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。第2便の販売数は、同日の10時00分00秒から16時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。第3便の販売数は、17時00分00秒から翌日の1時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。
【0029】
次に、演算処理部17は、ST24として記憶部18に形成された発注項目テーブル22を参照して、当該発注分類コードが有効分類コードとして設定された自動発注項目を抽出する。しかして、演算処理部17は、ST25として表示制御部16を介して画面表示装置8に図10に示すレイアウトの商品発注画面30を表示させ、この画面30に各商品の過去1週間分の配送便別納品数,販売数及び発注数等を表示させる。
【0030】
ここで、商品発注画面30について説明する。なお、この画面30は一実施形態であって、本発明がこのレイアウトの商品発注画面30に限定されないのは言うまでもないことである。
【0031】
この商品発注画面30は、2003年7月7日の第2便管理時間帯において、発注日として2003年7月8日が入力され、配送便として第1便が入力され、発注分類コードとして「お弁当」のコードが入力されたときの画面であり、発注日(7月8日)から1週前の同一曜日(7月1日)までの日別に、発注分類「お弁当」に属する各商品(20アイテム)の便別納品数,販売数及び売切れ有無の結果情報が一覧表示されている。ただし、発注日については、発注便の納品数エリアのみデータ入力可能となっており、このエリア(発注数入力エリア)に各商品の発注数が入力されるようになっている。
【0032】
この商品発注画面30には、自動発注項目をプルダウン表示する発注項目選択欄31と、この選択欄31に表示された発注項目の中の1項目の選択を指令する自動発注ボタン32と、発注数入力エリアに入力された各商品の発注数の確定を指令する発注確定ボタン33及びその取消を指令する発注取消ボタン34とが設けられている。発注項目選択欄31には、発注項目テーブル22に設定されている全項目のうち、ST24の処理で抽出された自動発注項目がプルダウン表示される。ここに、発注項目選択欄31及び自動発注ボタン32は、項目選択手段を構成する。
【0033】
演算処理部17は、表示装置8に商品発注画面30を表示させた後、ST26として自動発注項目の1つが選択されるのを待機する。そして、入力装置(例えばマウス)7を介して商品発注画面30上の自動発注ボタン32が押下されたことを検知すると、発注項目選択欄31に表示されている自動発注項目が選択されたと判断し、ST27としてその選択項目に応じた発注数自動決定処理を実行する(発注数決定手段)。
【0034】
例えば、項目「予測発注数」が選択された場合には、当該発注分類に属する各商品について、それぞれ図7に示す手順で発注数を決定する。また、項目「不足在庫数」が選択された場合には、当該発注分類に属する各商品について、それぞれ図8に示す手順で発注数を決定する。項目「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」,「前年販売数」,「週間平均発注数」,「週間平均販売数」が選択された場合も、それぞれ前述した手順によって商品毎に発注数を決定する。なお、項目「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」または「前年販売数」が選択された場合には、係数kの入力画面がポップアップ表示され、任意の係数kを入力することができる。係数kはデフォルトが1.0なので、前回と同じ発注数を設定する場合には、係数kを入力する必要はない。
【0035】
こうして、各商品の発注数が決定されたならば、演算処理部17は、ST28として商品発注画面30の発注数入力エリアに商品別に自動決定された発注数をそれぞれ表示させる。そして、ST29として入力装置7を介して商品発注画面30上の発注確定ボタン33が押下されたことを検知すると、ST30として発注データ処理部20を動作させて発注データを作成し、この発注データを通信制御部12を介してPOSサーバ2に送信して発注を行なう。なお、この発注データは、データベース更新部13にも送られ、発注数データベース4が更新される。
【0036】
このように、本実施の形態の商品発注装置1によれば、商品発注画面30の発注項目選択欄31にプルダウン表示される自動発注項目の中からいずれか1項目を選択操作することにより、その項目に従って各商品の過去の実績から発注数が自動的に算出され、商品発注画面30の発注数入力エリアに入力される。したがって、発注業務担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができる。
【0037】
また、商品発注画面30上にて自動発注項目を選択操作できるので、操作性がよい。しかも、選択可能な項目は、発注分類に属する商品の発注数を決定するのに有効な項目に制限されるので、誰でも容易に的確な発注数を決定することができる。
【0038】
また、本実施の形態では、自動発注項目として、過去所定期間の時間帯別販売数と配送便別の納品数とから発注数を予測する「予測発注数」を設定している。
【0039】
例えば今、或る商品の7月1日〜7日までの第1便管理時間帯(2:00:00〜9:59:59)における納品数,販売数及び1時間毎の販売数が図11(a)に示すとおりであったとする。この場合には、平均納品数が「11」で平均販売数が「9(小数点以下四捨五入)」なので、仮発注数として平均販売数「9」となり、この仮発注数「9」が発注限度数以下であるとすると、当該商品の7月8日第1便に対する発注数は「9」と決定される。
【0040】
これに対し、同一商品の納品数,販売数及び1時間毎の販売数が図11(b)に示すとおりであった場合には、平均納品数が「7」なので、売切れ時間帯の中で最も早い時間帯を調べ、その時間帯の開始時刻を売切れ時刻とする。この場合、8:00が売切れ時刻となる。そして、この売切れ時刻以後の当該商品の過去1週間における平均販売数Aを算出する。すなわち、8:00以後の販売数の合計は「27」となるので、売切れ後平均販売数Aは「4(小数点以下四捨五入)」となる。これにより、平均納品数「7」に売切れ後平均販売数A「4」を加算した値「11」が仮発注数として算出され、この仮発注数「11」が発注限度数以下であるとすると、当該商品の7月8日第1便に対する発注数は「11」と決定される。また、発注限度数が「10」であった場合には、発注数は「10」と決定される。
【0041】
このように本実施の形態によれば、過去所定期間の時間帯別販売数と配送便別の納品数とから的確な発注数を自動的に決定することができる。
【0042】
なお、前記実施の形態では、発注日及び発注便を入力したが、商品発注業務の開始が宣言されると、最も新しい発注データを検索し、発注便が第1便または第2便であれば、同日の次の発注便の発注業務と自動認識し、発注便が第3便の場合には、その翌日の第1便の発注業務と自動認識するようにしてもよい。こうすることにより、発注日及び発注便の入力を省略することができる。
【0043】
また、前記実施の形態では、自動発注項目として8項目を例示したが、自動発注項目はこの8項目に限定されるものではない。例えば、1ヶ月前から前日までの毎日の同一配送便に対する発注数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とする「月間平均発注数」や、同様の販売数を平均し当日の発注数とする「月間平均販売数」なども考えられる。また、本部が推奨する発注数や他のチェーン店舗が推奨する発注数を自動的に自店舗の発注数として決定する項目「本部推奨数」,「他店舗推奨数」等も考えられる。
【0044】
また、前記実施の形態では、発注項目テーブル22にその項目で発注数を決定することが有効な商品分類単位を示す発注分類コードを設定したが、商品コード(単品コード)を設定して、商品単位(単品単位)に発注数を設定するのに有効な項目を設定してもよい。
【0045】
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができ、発注作業時間の短縮を図ることができる商品発注装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である商品発注装置の構成を機能的に示すブロック図。
【図2】図1に示す商品マスタファイルに記憶される商品データのフォーマットを示す模式図。
【図3】図1に示す発注数データベースに記憶される発注データのフォーマットを示す模式図。
【図4】図1に示す時間帯別販売数・在庫数データベースに記憶される時間帯別集計データのフォーマットを示す模式図。
【図5】図1に示す納品数データベースに記憶される納品データのフォーマットを示す模式図。
【図6】本実施の形態における商品発注装置の記憶部に記憶される主要なデータ構造を示す模式図。
【図7】本実施の形態において処理される予測発注数算出処理の手順を示す流れ図。
【図8】本実施の形態において処理される不足在庫数算出処理の手順を示す流れ図。
【図9】本実施の形態における商品発注装置の演算処理部が実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図10】本実施の形態において表示装置に表示される商品発注画面の一例を示す模式図。
【図11】予測発注数算出処理の説明に用いるデータ例を示す図。
【符号の説明】
1…商品発注装置、2…POSサーバ、3…商品マスタファイル、4…発注数データベース、5…時間帯別販売・在庫数データベース、6…納品数データベース、7…入力装置、8…表示装置、21…配送便テーブル、22…発注項目テーブル、30…商品発注画面。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンビニエンスストア,スーパーマーケット等の小売店における商品発注業務を支援する商品発注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各商品の商品名を発注数入力エリアと対応付けて一覧表示する商品発注画面を表示装置に表示させ、入力装置を介して発注数入力エリアにそれぞれ入力された数値を対応する商品名の商品発注数として処理する商品発注装置は、既に実用化されている。
【0003】
このような商品発注装置において、商品発注画面に各商品の在庫数や販売実績数等の発注数の決定に参考となる情報を表示させて、発注作業担当者が発注数を決定するのを支援する技術も既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−076919公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の発注支援技術を用いた従来の商品発注装置においても、実際に発注を行なう場合には担当者が商品毎に発注数を決定してそれぞれ入力していた。このため、発注作業に時間がかかる上、担当者の勘や経験に頼る発注作業となっていた。
【0006】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができ、発注作業時間の短縮を図ることができる商品発注装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、各商品の商品名を発注数入力エリアと対応付けて一覧表示する商品発注画面を表示装置に表示させ、入力装置を介して発注数入力エリアにそれぞれ入力された数値を対応する商品名の商品発注数として処理する商品発注装置において、各商品毎に過去の商品販売に関わる実績データを記憶する記憶手段を設ける。また、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の中からいずれか1項目の選択を促す項目選択手段を設ける。しかして、項目選択手段により選択された項目に従って各商品の過去の実績から発注数を算出し、商品発注画面の発注数入力エリアに自動的に入力するようにして、発注作業を簡易化したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
なお、この実施の形態は、1日3便の配送便毎に商品発注業務を行なうコンビニエンスストア向けの商品発注装置である。
【0010】
図1は、本実施の形態における商品発注装置1の構成を機能的に示すブロック図である。図示するように、商品発注装置1は、コンビニエンスストア等の店舗に構築され、各商品の発注,納品,販売,廃棄等のデータを一元的に管理するPOS(Point Of Sales)システムのサーバ2に、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して相互通信自在に接続して使用される。
【0011】
POSサーバ2には、商品コード,商品名,単価等の商品固有の情報を商品別に記憶した商品マスタファイル3が設けられている。そして本実施の形態では、図2の商品マスタファイル3のレコードフォーマットに示すように、発注に必要な情報として各商品毎に発注分類コード,発注限度数及び推奨在庫数を商品マスタファイル3に予め設定している。すなわち商品発注装置1は、お弁当,おにぎり,缶飲料,ペットボトル飲料,パン,スナック菓子,雑誌等の商品小分類単位に各商品の発注数を決定する運用であり、この商品小分類を識別するデータとして発注分類コードが商品別に設定されている。また、1配送便で発注できる最大数を商品毎に定めており、発注限度数として商品別に設定されている。また、店内に在庫として置いておく推奨値を商品毎に定めており、推奨在庫数として商品別に設定している。
【0012】
商品発注装置1は、HDD(Hard Disk Drive)装置等の不揮発性の補助記憶装置11を内蔵しており、この補助記憶装置11に発注数データベース4,時間帯別販売・在庫数データベース5及び納品数データベース6を形成している。発注数データベース4には、図3のレコードフォーマットに示すように、当該商品発注装置1から発注した各商品の商品別発注数を、その日付,配送便番号,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した商品発注データが蓄積される。時間帯別販売・在庫数データベース5には、図4のレコードフォーマットに示すように、例えば1時間間隔の時間帯毎にPOSサーバ2で集計された各商品別の販売数及び在庫数を、その日付,時間帯,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した時間帯別集計データが蓄積される。納品数データベース6には、図5のレコードフォーマットに示すように、配送便によって実際に納品された各商品の商品別納品数を、その日付,配送便番号,商品コード,商品名等の項目とともに記憶した商品納品データが蓄積される。
【0013】
また、商品発注装置1は、POSサーバとの間のデータ通信を制御する通信制御部12、各種データベース4,5,6を更新するデータベース更新部13、各種データベース4,5,6を検索するデータベース検索部14、キーボード,マウス等の入力装置7を接続し制御する入力制御部15、CRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等の表示装置8を接続し制御する表示制御部16、発注数の計算等を行なう演算処理部17、ROM,RAM等の記憶部18、現在の日付及び時刻を計時する時計部19、発注データを作成し処理する発注データ処理部20等を内蔵している。そして、記憶部18に、図6に示すように、第1便から第3便までの各配送便毎にその管理時間帯の開始時刻及び終了時刻を設定した配送便テーブル21と、各商品毎に過去の販売数,納品数,発注数等の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の番号及び項目名と、その項目で発注数を決定することが有効な1乃至複数の発注分類コードとを設定した発注項目テーブル22とを形成している。
【0014】
因みに、本実施の形態では、配送便第1便の管理時間帯を[2時00分00秒〜9時59分59秒とし、第2便の管理時間帯を[10時00分00秒〜16時59分59秒とし、第3便の管理時間帯を[17時00分00秒〜翌日1時59分59秒とする。
【0015】
また、本実施の形態では、過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目として、「予測発注数」,「不足在庫数」,「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」,「前年販売数」,「週間平均発注数」,「週間平均販売数」の8項目とする。
【0016】
ここで、「前日発注数」は、前日の同一配送便に対する発注数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前日販売数」は、前日の同一便管理時間帯(例えば第1便であれば2時00分00秒〜9時59分59秒)における販売数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前年発注数」は、前年・同月・同一週の同一配送便に対する発注数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「前年販売数」は、前年・同月・同一週の同一配送便管理時間帯における販売数に係数kを乗算した値(小数点以下は四捨五入)を当日の同一配送便に対する発注数とするものである。なお、係数kはデフォルト値を1.0とし、商品発注業務の都度、必要に応じて(前日または前年の値より一律に増減する場合)任意の値を入力可能とする。
【0017】
前日の同一配送便に対する発注数及び前年・同月・同一週の同一配送便に対する発注数は、発注数データベース4から呼出される。前日の同一便管理時間帯における販売数及び前年・同月・同一週の同一配送便管理時間帯における販売数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データから算出される。
【0018】
また、「週間平均発注数」は、1週間前から前日までの毎日の同一配送便に対する発注数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とするものであり、「週間平均販売数」は、1週間前から前日までの毎日の同一配送便管理時間帯における販売数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とするものである。日々の同一配送便に対する発注数は、発注数データベース4から呼出される。日々の同一配送便管理時間帯における販売数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データから算出される。
【0019】
また、「予測発注数」は、各商品毎に図7の流れ図に示す手順で算出される。先ず、1週間前から前日までの毎日の同一配送便管理時間帯における販売数及び納品数を求め、それぞれの平均値を算出する(ST1:演算手段)。次に、この過去1週間分の平均販売数と平均納品数とを比較する(ST2:比較手段)。そして、平均販売数が平均納品数より少ない場合には、この平均販売数を当該商品の仮発注数とする(ST3)。
【0020】
平均販売数が平均納品数以上の場合には、各1週間の同一配送便管理時間帯において売切れが発生した日があったか否かを判断する(ST4)。これは、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データのうち、当該商品のデータで日付及び時間帯が過去1週間及び同一配送便管理時間帯に該当するデータの中に在庫数が“0”のデータが存在するか否かを調べ、存在する場合には売切れ有りと判断し、存在しない場合には売切れ無しと判断する。そして、売切れ無しと判断した場合には、この平均納品数を当該商品の仮発注数とする(ST5)。
【0021】
これに対し、売切れ有りの場合には、その売切れ時間帯の中で最も早い時間帯を調べ、その時間帯の開始時刻を売切れ時刻とする。そして、この売切れ時刻以後の当該商品の過去1週間における平均販売数Aを算出する(ST6)。そして、平均納品数にこの売切れ時間帯以後の平均販売数Aを加算した値を当該商品の仮発注数とする(ST7)。
【0022】
次に、こうして算出された仮発注数が、商品マスタファイル3に設定されている当該商品の発注限度数を超えているか否かを調べる(ST8)。そして、超えている場合には発注限度数を当該商品の発注数と決定し(ST9)、超えていない場合には、ST3,5,または7の処理で算出された仮発注数を当該商品の発注数と決定する(ST10:発注数決定手段)。
【0023】
また、「不足在庫数」は、各商品毎に図8の流れ図に示す手順で算出される。先ず、商品毎に現在の在庫数と推奨在庫数とを取得する(ST11)。現在在庫数は、時間帯別販売・在庫数データベース5に記憶されている時間帯別集計データのうち最も新しい当該商品のデータからその在庫数を取得する。推奨在庫数は、商品マスタファイル3から取得する。次に、この現在在庫数と推奨在庫数とを比較する(ST12)。そして、現在在庫数が推奨在庫数以上の場合には、発注数を“0”と決定する(ST13)。
【0024】
現在在庫数が推奨在庫数より少ない場合には、この推奨在庫数から現在在庫数を減算して仮発注数を算出する(ST14)。そして、算出された仮発注数が、商品マスタファイル3に設定されている当該商品の発注限度数を超えているか否かを調べる(ST15)。そして、超えている場合には発注限度数を当該商品の発注数と決定し(ST16)、超えていない場合には、ST14の処理で算出された仮発注数を当該商品の発注数と決定する(ST17)。
【0025】
次に、本実施の形態における商品発注装置1を用いて発注業務を実際に行なう場合について説明する。なお、発注業務を開始するのに先立ち、発注数データベース4には、当該商品発注装置1から発注した少なくとも過去1年分の商品発注データが蓄積されている。時間帯別販売・在庫数データベース5には、当該商品発注装置1に接続されているPOSサーバ2にて時間帯別に集計された少なくとも過去1年分の時間帯別集計データが蓄積されている。納品数データベース6には、同POSサーバ2を介して入力された少なくとも過去1週間分の商品納品データが蓄積されている。
【0026】
さて、発注業務作業者は、入力装置7を操作して商品発注業務の開始を宣言する。そして次に、発注日,配送便及び発注分類コードの発注対象データを入力操作する。例えば、キーボードを操作して発注日,配送便,発注分類コードの順番に置数入力する。
【0027】
商品発注装置1の演算処理部17は、入力制御部15を介して商品発注業務の開始が宣言されたことを検知すると、図9の流れ図に示す処理を開始する。すなわち、ST(ステップ)21として発注対象データが入力されるのを待機する。そして、入力制御部15を介して発注日,配送便及び発注分類コードの発注対象データが入力されたことを検知すると、演算処理部17は、ST22としてデータベース検索部14を介してPOSサーバ2の商品マスタファイル3にアクセスして、当該発注分類コードに属する商品の商品コード,商品名,発注限度数,推奨在庫数等の情報を抽出する。
【0028】
次に、演算処理部17は、ST23としてデータベース検索部14を介して発注数データベース4,時間帯別販売・在庫数データベース5及び納品数データベース6をそれぞれ検索して、当該発注分類コードに属する各商品毎に、当該発注日から1週前の同一曜日までの日々の配送便別納品数,販売数及び発注数を取得する。なお、配送便別販売数は、同一商品の時間帯別集計データを日毎に配送便管理時間帯で集計したデータである。すなわち第1便の販売数は、同日の2時00分00秒から9時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。第2便の販売数は、同日の10時00分00秒から16時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。第3便の販売数は、17時00分00秒から翌日の1時59分59秒の間を時間帯とするデータの販売数を合計した値である。
【0029】
次に、演算処理部17は、ST24として記憶部18に形成された発注項目テーブル22を参照して、当該発注分類コードが有効分類コードとして設定された自動発注項目を抽出する。しかして、演算処理部17は、ST25として表示制御部16を介して画面表示装置8に図10に示すレイアウトの商品発注画面30を表示させ、この画面30に各商品の過去1週間分の配送便別納品数,販売数及び発注数等を表示させる。
【0030】
ここで、商品発注画面30について説明する。なお、この画面30は一実施形態であって、本発明がこのレイアウトの商品発注画面30に限定されないのは言うまでもないことである。
【0031】
この商品発注画面30は、2003年7月7日の第2便管理時間帯において、発注日として2003年7月8日が入力され、配送便として第1便が入力され、発注分類コードとして「お弁当」のコードが入力されたときの画面であり、発注日(7月8日)から1週前の同一曜日(7月1日)までの日別に、発注分類「お弁当」に属する各商品(20アイテム)の便別納品数,販売数及び売切れ有無の結果情報が一覧表示されている。ただし、発注日については、発注便の納品数エリアのみデータ入力可能となっており、このエリア(発注数入力エリア)に各商品の発注数が入力されるようになっている。
【0032】
この商品発注画面30には、自動発注項目をプルダウン表示する発注項目選択欄31と、この選択欄31に表示された発注項目の中の1項目の選択を指令する自動発注ボタン32と、発注数入力エリアに入力された各商品の発注数の確定を指令する発注確定ボタン33及びその取消を指令する発注取消ボタン34とが設けられている。発注項目選択欄31には、発注項目テーブル22に設定されている全項目のうち、ST24の処理で抽出された自動発注項目がプルダウン表示される。ここに、発注項目選択欄31及び自動発注ボタン32は、項目選択手段を構成する。
【0033】
演算処理部17は、表示装置8に商品発注画面30を表示させた後、ST26として自動発注項目の1つが選択されるのを待機する。そして、入力装置(例えばマウス)7を介して商品発注画面30上の自動発注ボタン32が押下されたことを検知すると、発注項目選択欄31に表示されている自動発注項目が選択されたと判断し、ST27としてその選択項目に応じた発注数自動決定処理を実行する(発注数決定手段)。
【0034】
例えば、項目「予測発注数」が選択された場合には、当該発注分類に属する各商品について、それぞれ図7に示す手順で発注数を決定する。また、項目「不足在庫数」が選択された場合には、当該発注分類に属する各商品について、それぞれ図8に示す手順で発注数を決定する。項目「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」,「前年販売数」,「週間平均発注数」,「週間平均販売数」が選択された場合も、それぞれ前述した手順によって商品毎に発注数を決定する。なお、項目「前日発注数」,「前日販売数」,「前年発注数」または「前年販売数」が選択された場合には、係数kの入力画面がポップアップ表示され、任意の係数kを入力することができる。係数kはデフォルトが1.0なので、前回と同じ発注数を設定する場合には、係数kを入力する必要はない。
【0035】
こうして、各商品の発注数が決定されたならば、演算処理部17は、ST28として商品発注画面30の発注数入力エリアに商品別に自動決定された発注数をそれぞれ表示させる。そして、ST29として入力装置7を介して商品発注画面30上の発注確定ボタン33が押下されたことを検知すると、ST30として発注データ処理部20を動作させて発注データを作成し、この発注データを通信制御部12を介してPOSサーバ2に送信して発注を行なう。なお、この発注データは、データベース更新部13にも送られ、発注数データベース4が更新される。
【0036】
このように、本実施の形態の商品発注装置1によれば、商品発注画面30の発注項目選択欄31にプルダウン表示される自動発注項目の中からいずれか1項目を選択操作することにより、その項目に従って各商品の過去の実績から発注数が自動的に算出され、商品発注画面30の発注数入力エリアに入力される。したがって、発注業務担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができる。
【0037】
また、商品発注画面30上にて自動発注項目を選択操作できるので、操作性がよい。しかも、選択可能な項目は、発注分類に属する商品の発注数を決定するのに有効な項目に制限されるので、誰でも容易に的確な発注数を決定することができる。
【0038】
また、本実施の形態では、自動発注項目として、過去所定期間の時間帯別販売数と配送便別の納品数とから発注数を予測する「予測発注数」を設定している。
【0039】
例えば今、或る商品の7月1日〜7日までの第1便管理時間帯(2:00:00〜9:59:59)における納品数,販売数及び1時間毎の販売数が図11(a)に示すとおりであったとする。この場合には、平均納品数が「11」で平均販売数が「9(小数点以下四捨五入)」なので、仮発注数として平均販売数「9」となり、この仮発注数「9」が発注限度数以下であるとすると、当該商品の7月8日第1便に対する発注数は「9」と決定される。
【0040】
これに対し、同一商品の納品数,販売数及び1時間毎の販売数が図11(b)に示すとおりであった場合には、平均納品数が「7」なので、売切れ時間帯の中で最も早い時間帯を調べ、その時間帯の開始時刻を売切れ時刻とする。この場合、8:00が売切れ時刻となる。そして、この売切れ時刻以後の当該商品の過去1週間における平均販売数Aを算出する。すなわち、8:00以後の販売数の合計は「27」となるので、売切れ後平均販売数Aは「4(小数点以下四捨五入)」となる。これにより、平均納品数「7」に売切れ後平均販売数A「4」を加算した値「11」が仮発注数として算出され、この仮発注数「11」が発注限度数以下であるとすると、当該商品の7月8日第1便に対する発注数は「11」と決定される。また、発注限度数が「10」であった場合には、発注数は「10」と決定される。
【0041】
このように本実施の形態によれば、過去所定期間の時間帯別販売数と配送便別の納品数とから的確な発注数を自動的に決定することができる。
【0042】
なお、前記実施の形態では、発注日及び発注便を入力したが、商品発注業務の開始が宣言されると、最も新しい発注データを検索し、発注便が第1便または第2便であれば、同日の次の発注便の発注業務と自動認識し、発注便が第3便の場合には、その翌日の第1便の発注業務と自動認識するようにしてもよい。こうすることにより、発注日及び発注便の入力を省略することができる。
【0043】
また、前記実施の形態では、自動発注項目として8項目を例示したが、自動発注項目はこの8項目に限定されるものではない。例えば、1ヶ月前から前日までの毎日の同一配送便に対する発注数の平均を算出し、当日の同一配送便に対する発注数とする「月間平均発注数」や、同様の販売数を平均し当日の発注数とする「月間平均販売数」なども考えられる。また、本部が推奨する発注数や他のチェーン店舗が推奨する発注数を自動的に自店舗の発注数として決定する項目「本部推奨数」,「他店舗推奨数」等も考えられる。
【0044】
また、前記実施の形態では、発注項目テーブル22にその項目で発注数を決定することが有効な商品分類単位を示す発注分類コードを設定したが、商品コード(単品コード)を設定して、商品単位(単品単位)に発注数を設定するのに有効な項目を設定してもよい。
【0045】
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、担当者の勘や経験に頼ることなく各商品毎の的確な発注数を簡単に決定することができ、発注作業時間の短縮を図ることができる商品発注装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である商品発注装置の構成を機能的に示すブロック図。
【図2】図1に示す商品マスタファイルに記憶される商品データのフォーマットを示す模式図。
【図3】図1に示す発注数データベースに記憶される発注データのフォーマットを示す模式図。
【図4】図1に示す時間帯別販売数・在庫数データベースに記憶される時間帯別集計データのフォーマットを示す模式図。
【図5】図1に示す納品数データベースに記憶される納品データのフォーマットを示す模式図。
【図6】本実施の形態における商品発注装置の記憶部に記憶される主要なデータ構造を示す模式図。
【図7】本実施の形態において処理される予測発注数算出処理の手順を示す流れ図。
【図8】本実施の形態において処理される不足在庫数算出処理の手順を示す流れ図。
【図9】本実施の形態における商品発注装置の演算処理部が実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図10】本実施の形態において表示装置に表示される商品発注画面の一例を示す模式図。
【図11】予測発注数算出処理の説明に用いるデータ例を示す図。
【符号の説明】
1…商品発注装置、2…POSサーバ、3…商品マスタファイル、4…発注数データベース、5…時間帯別販売・在庫数データベース、6…納品数データベース、7…入力装置、8…表示装置、21…配送便テーブル、22…発注項目テーブル、30…商品発注画面。
Claims (5)
- 各商品の商品名を発注数入力エリアと対応付けて一覧表示する商品発注画面を表示装置に表示させ、入力装置を介して前記発注数入力エリアにそれぞれ入力された数値を対応する商品名の商品発注数として処理する商品発注装置において、
各商品毎に過去の商品販売に関わる実績データを記憶する記憶手段と、
前記過去の商品販売に関わる実績により発注数を算出可能な複数項目の中からいずれか1項目の選択を促す項目選択手段と、
この項目選択手段により選択された項目に従って各商品の過去の実績から発注数を算出して前記商品発注画面の発注数入力エリアに入力する発注数決定手段と、
を具備したことを特徴とする商品発注装置。 - 前記項目選択手段は、前記前記商品発注画面上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の商品発注装置。
- 前記項目選択手段によって選択可能な項目を商品単位または商品分類単位に設定したことを特徴とする請求項1または2記載の商品発注装置。
- 各商品の過去所定期間の時間帯別販売数と配送便別の納品数とを記憶する記憶手段と、
この記憶手段により記憶した情報に基づいて商品毎に配送便別の平均販売数及び平均納品数を算出する演算手段と、
この演算手段により算出された平均販売数と平均納品数とを商品毎に比較する比較手段と、
この比較手段による比較の結果、平均販売数が平均納品数より少ないときには平均販売数を当該商品の発注数とし、平均販売数が平均納品数以上のときには過去所定期間の中で最も早い売切れ時間帯以後の平均販売数を求め、前記平均納品数に前記売切れ時間帯以後の平均販売数を加算した数を当該商品の発注数として処理する発注数決定手段と、
を具備したことを特徴とする商品発注装置。 - 記憶手段は、各商品毎に設定された発注限度数を記憶する手段を含み、
前記発注数決定手段により決定された発注数が発注限度数を上回る商品については発注数を発注限度数とする補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項4記載の商品発注装置。
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