JP2006227471A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て時において、レンズの向きが判別でき、レンズの誤挿入を容易に確認できる作業効率のよいレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ室1に光軸Oを中心とした円周上にレンズ面L1bとの当接部1eを設け、また、押さえ環2に光軸Oを中心とし、当接部1eの径と異なる円周上にレンズ面L1aとの当接部2bを設け、これらの当接部の間に配置されるレンズL1の曲率が異なることを利用して、押さえ環2をレンズ室1に異なる収容位置に収容した。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学機器のレンズ鏡筒に関するものである。
従来から、双眼鏡、顕微鏡、望遠鏡、カメラ等の光学機器は、その光学系を構成する複数のレンズを収容したレンズ鏡筒を有し、また、レンズの固定には、高い精度が要求されてきた。レンズのレンズ鏡筒への組み込みは、レンズの光軸の傾き、各レンズ間の間隔等を所望の範囲に納めるように行われる。
光学系を形成するレンズは、光の入射面と、出射面とを有している。そして、設計工程、製造工程等において、レンズを光学機器等のレンズ鏡筒に組み込むときに、この2つの面を裏表逆に組み込んでしまう可能性がある。その場合、所望の性能が得られないため、組み直しを必要とするが、レンズが複数あるので、どのレンズを裏表逆に組み込んだのか特定が難しいという問題があった。
また、設計工程、製造工程等において、光学系の所望の性能が得られない場合は、その原因の究明、検討をする必要がある。この場合、レンズを裏表逆に組み込んだことが原因であっても、例えば、レンズを固定する部品の加工精度等、他の要因も疑わねばならず、原因の特定に時間を要し、作業効率の悪化につながる可能性があった。
一方、特許文献1には、レンズ鏡筒のレンズ保持部にレンズを嵌合させ、樹脂から形成されるレンズ環と弾性部を用いてレンズを保持するとともに、組み込んだレンズを容易に取り外すことが可能なレンズ保持装置が開示されている。しかし、このレンズ保持装置は、レンズの取り外しが容易にできても、レンズを裏表逆に組み込んだか否か特定できず、前述した問題は、このレンズ保持装置によっては解決されない。
特開2000−19371号公報
本発明の課題は、組み立て時において、レンズの向きが判別でき、レンズの誤挿入を容易に確認できる作業効率のよいレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、第1のレンズ面(L1b)と、前記第1のレンズ面(L1b)と曲率が異なる第2のレンズ面(L1a)を有するレンズ(L1)と、前記レンズ(L1)を前記第1のレンズ面(L1b)をその内側に向け収容し、前記第1のレンズ面(L1b)と当接する第1の当接部(1e)を有するレンズ室(1)と、前記第2のレンズ面(L1a)と当接する第2の当接部(2b)により、前記レンズ室(1)に前記レンズ(L1)を固定し、前記レンズ室(1)に対して光軸(O)に沿った方向の正規収容位置に規制される押さえ部材(2)とを備え、前記レンズ(L1)を前記第2のレンズ面(L1a)を前記レンズ室(1)の内側に向け収容する誤収容状態において、前記押さえ部材(2)は、前記第1のレンズ面(L1b)又は前記レンズ室(1)に当接することにより、前記レンズ室(1)に対して前記光軸(O)に沿った方向の誤収容位置に規制されること、前記正規収容位置と前記誤収容位置とでは、前記光軸(O)に沿った方向の位置が異なること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記第1の当接部(1e)と前記光軸(O)との距離と、前記第2の当接部(2b)と前記光軸(O)との距離は、異なること、前記誤収容状態において、前記第2の当接部(2b)が前記第1のレンズ面(L1b)と当接し、前記第1の当接部(1e)が前記第2のレンズ面(L1a)と当接することにより、前記押さえ部材(2)は、前記レンズ室(1)に対して前記光軸(O)に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記第1の当接部(1e)と前記光軸(O)との距離と、前記第2の当接部(2b)と前記光軸(O)との距離が異なること、前記押さえ部材(2)は、前記誤収容状態を判定する判定当接部(2e)を有し、前記誤収容状態において、前記判定当接部が前記レンズ室(1)と当接することにより、前記押さえ部材(2)は、前記レンズ室(1)に対して前記光軸(O)に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、前記誤収容位置は、前記第1の当接部(1e)又は前記第2の当接部(2b)と、前記レンズ(L1)とが隙間を有する位置であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記レンズ室(1)は、前記誤収容状態を判定する判定当接部(102)を有し、前記誤収容状態において、前記第2の当接部(2b)が前記第1のレンズ面(L1a)と当接し、前記判定当接部(102)が前記第2のレンズ面(L1b)と当接することにより、前記押さえ部材(2)は、前記レンズ室(1)に対して前記光軸(O)に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記押さえ部材(2)は、前記誤収容状態を判定する判定当接部(101)を有し、前記誤収容状態において、前記判定当接部(101)が前記第1のレンズ面(L1b)と当接し、前記第1の当接部(1e)が前記第2のレンズ面(L1a)と当接することにより、前記押さえ部材(2)は、前記レンズ室(1)に対して前記光軸(O)に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記レンズ室(1)及び前記押さえ部材(2)は、前記押さえ部材(2)の前記レンズ室(1)に対する前記光軸(O)に沿った方向の前記正規収容位置、又は、前記誤収容位置を示す判定指示部(1f,2c)を有すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項6に記載のレンズ鏡筒において、前記判定指示部(1f,2c)は、前記光軸(O)に対して垂直な面であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記レンズ室(1)と前記押さえ部材(2)は、ネジ結合していること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明のレンズ鏡筒は、曲率が異なる第1及び第2のレンズ面を有するレンズを、レンズ室が第1のレンズ面をその内側に向け収容し、第1の当接部が第1のレンズ面と当接している。また、押さえ部材は、第2の当接部が第2のレンズ面と当接し、レンズをレンズ室に固定し、レンズ室に対して光軸に沿った方向の正規収容位置に規制されている。一方、第2のレンズ面をレンズ室の内側に向け収容する誤収容状態において、押さえ部材は、第1のレンズ面又はレンズ室に当接することにより、レンズ室に対して光軸に沿った方向の誤収容位置に規制される。そして、押さえ部材は、正規収容位置と誤収容位置とでは、光軸に沿った方向の位置が異なっている。そのため、押さえ部材の収容位置を確認することにより、レンズの裏表を確認することができる。
(2)本発明のレンズ鏡筒は、第1の当接部と光軸との距離と、第2の当接部と光軸との距離が異なっている。このため、誤収容状態において、第2の当接部が第1のレンズ面と当接し、第1の当接部が第2のレンズ面と当接することにより、押さえ部材は、レンズ室に対して光軸に沿った方向の誤収容位置に規制される。押さえ部材は、正規収容位置と誤収容位置とでは、光軸に沿った方向の位置が異なっているので、収容位置を確認することにより、レンズの裏表を確認することができる。
(3)本発明のレンズ鏡筒は、第1の当接部と光軸との距離と、第2の当接部と光軸との距離が異なり、また、押さえ部材が判定当接部を有している。誤収容状態において、押さえ部材は、この判定当接部がレンズ室と当接することにより、レンズ室に対して光軸に沿った方向の誤収容位置に規制される。この誤収容位置は、第1の当接部又は第2の当接部と、レンズとが隙間を有する位置であり、レンズは、レンズ室に固定されず、がたつきを有する。このため、レンズ収容時に、レンズの向きを容易に判断することができる。
(4)本発明のレンズ鏡筒は、レンズ室が、誤収容状態を判定する判定当接部を有している。そして、誤収容状態において、第2の当接部が第1のレンズ面と当接し、判定当接部が第2のレンズ面と当接することにより、押さえ部材は、レンズ室に対して光軸に沿った方向の誤収容位置に規制される。押さえ部材は、正規収容位置と誤収容位置とでは、光軸に沿った方向の位置が異なっているので、収容位置を確認することにより、レンズの裏表を確認することができる。
(5)本発明のレンズ鏡筒は、押さえ部材が、誤収容状態を判定する判定当接部を有している。そして、誤収容状態において、判定当接部が第1のレンズ面と当接し、第1の当接部が第2のレンズ面と当接することにより、押さえ部材は、レンズ室に対して光軸に沿った方向の誤収容位置に規制される。押さえ部材は、正規収容位置と誤収容位置とでは、光軸に沿った方向の位置が異なっているので、収容位置を確認することにより、レンズの裏表を確認することができる。
(6)本発明のレンズ鏡筒は、レンズ室及び押さえ部材が、押さえ部材のレンズ室に対する光軸に沿った方向の正規収容位置、又は、誤収容位置を示す判定指示部を有している。これにより、押さえ部材のレンズ室に対する位置を容易に確認することができ、レンズの向きを判別することができる。
(7)本発明のレンズ鏡筒は、判定指示部が光軸に対して垂直な面である。これにより、判定指示部の光軸に沿った方向における位置を、容易に確認することができる。
(8)本発明のレンズ鏡筒は、レンズ室と押さえ部がネジ結合している。これにより、押さえ部を回転させて、光軸に沿った方向に移動することができ、また、レンズの固定をより確実に行うことができる。
本発明は、組み立て時において、レンズの向きが判別でき、レンズの誤挿入を容易に確認できる作業効率のよいレンズ鏡筒を提供するという目的を、レンズ室に光軸を中心とした円周上にレンズ面との当接部を設け、また、押さえ環に光軸を中心とし、前記当接部の径と異なる円周上にレンズ面との当接部を設け、これらの当接部の間に配置されるレンズの曲率が異なることを利用して、押さえ環をレンズ室に異なる収容位置に収容することによって実現した。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるレンズ鏡筒の実施例1の光軸断面を示す図であって、レンズが正しい方向に組み込まれた正規収容状態を示す図である。
図1に示すように、実施例1のレンズ鏡筒は、レンズ室1と、光軸O上にレンズL1,L2と、押さえ環2と、押さえ環3とを備えている。なお、図1に示すように光軸左側の構造と右側の構造とは、同様な構造であるため、左側の構造についてのみ説明し、右側の構造については説明を省略する。
レンズL1は、曲率の異なるレンズ面L1a,L1bを有する凸レンズである。レンズ面L1a(第2のレンズ面)の曲率は、レンズ面L1b(第1のレンズ面)の曲率よりも大きく設定されている。レンズL1は、後述するレンズ室1に正しい方向に、つまり、レンズ面L1bをレンズ室1の内側に向けた状態で収容されている。
レンズ室1は、円筒状をしており、レンズL1,L2を収納している。
レンズ室1は、後述する押さえ環2とネジ結合するための、ネジ部1aを有している。ネジ部1aは、レンズ室1の内周の、光軸方向外側(図1に示す矢印A側)の先端の範囲全周に設けられた雌ネジ部である。
レンズ室1は、レンズL1を収容するレンズ収容部1bを有している。レンズ収容部1bは、内壁部1cと、レンズ室平面部1dと、当接部1eとが形成されている。内壁部1cは、レンズL1を収容するため、レンズL1の外径よりも大きく径を設定された、ネジ部1aよりも光軸方向内側(図1に示す矢印B側)のレンズ室1の内周部分である。レンズ室平面部1dは、内壁部1cの光軸方向内側の端部から径方向内側に、光軸Oに対して垂直に設けられた円環状をした平面部である。レンズ室平面部1dは、円環の径方向内側の端部がレンズL1と当接するための当接部1eを形成している。このため、当接部1e(第1の当接部)は、光軸Oを中心とした円周上に設けられている。レンズL1は、この当接部1eに当接することにより、光軸方向内側への移動が規制されている。
レンズ室1は、その内周の光軸方向外側の最先端部から、外周の最先端部に向けて光軸Oに対して垂直な環状のレンズ室平面部1f(判定指示部)が延設されている。
レンズ室1は、ネジ部1aとレンズ収容部1bとの間に、段部1gが設けられている。段部1gは、後述する押さえ環2のネジ部2aと干渉しないように、レンズ室1の内周に設けられた段部である。段部1gは、内壁部1hと環状平面部1iとを有している。内壁部1hは、ネジ部1aより光軸方向内側のレンズ室1の内周部分である。内壁部1hは、その径がネジ部2a外径よりも大きく設定され、また、光軸Oに沿った方向の長さが、ネジ部2aの移動範囲を満足するように設定されている。環状平面部1iは、内壁部1hの光軸方向内側の端部から、内壁部1cの端部まで延在する、光軸Oに対して垂直な環状の平面部である。
押さえ環2(押さえ部材)は、レンズL1をレンズ室1に固定する円環状の部材である。押さえ環2は、レンズ室1のネジ部1aと螺合するために、その外周の全周に雄ネジであるネジ部2aが設けられている。
押さえ環2は、その内周の光軸方向内側の先端部に、レンズL1と当接するための当接部2b(第2の当接部)が設けられている。当接部2bは、光軸Oを中心とした径(光軸との距離)が、レンズ室1の当接部1eよりも小さく設定されている。
押さえ環2は、レンズL1を、当接部2bとレンズ室1の当接部1eとの間に配置した状態で、レンズ室1にねじ込まれる。押さえ環2は、レンズ室1とネジ結合しているので、光軸Oを中心として回転されることにより、光軸方向内側に向かって移動する。そして、押さえ環2は、当接部2bがレンズ面L1aと当接し、当接部1eがレンズ面L1bに当接することによって、レンズ室1に対して光軸Oに沿った方向の正規収容位置に規制され、また、レンズL1をレンズ室1に固定する。レンズL1は、レンズ室1と押さえ環2がネジ結合しているので、レンズ室1に確実に保持される。
また、押さえ環2は、光軸方向外側の端面が、光軸Oに対して垂直な押さえ環平面部2c(判定指示部)を形成している。押さえ環平面部2cは、内径を当接部2bの径とし、外径をネジ部2aの径とした円環状をしている。
レンズL1が押さえ環2によってレンズ室1に固定された状態で、当接部1eと当接部2bとの、光軸に沿った方向の距離は、長さD1になるように設定され、このとき、押さえ環平面部2cは、レンズ室平面部1fよりも光軸方向外側に長さD2突出している。
図2は、実施例1のレンズ鏡筒の光軸断面を示す図であって、レンズL1を誤った方向に、つまり、レンズ面L1aがレンズ室1の内側を向くように収容した誤収容状態を示す図である。
誤収容状態において、押さえ環2は、その当接部2bがレンズ面L1bと当接し、レンズ室1の当接部1eがレンズ面L1aと当接することにより、レンズ室1に対して光軸Oに沿った方向の誤収容位置に規制され、レンズL1をレンズ室1に固定する。このとき、当接部1eと当接部2bとの、光軸Oに沿った方向の距離は、長さD3になるように設定され、押さえ環平面部2cは、レンズ室平面部1fよりも光軸方向内側に入り込んでいる
なお、参考のため、正規収容状態(図1の状態)におけるレンズ室平面部1fの位置を、図2に2点鎖線で示す。
以上説明したように、実施例1のレンズ鏡筒は、レンズ室1の当接部1e(第1の当接部)と光軸Oとの距離と、押さえ環2(押さえ部材)の当接部2b(第2の当接部)と光軸Oとの距離が異なっている。押さえ環2は、レンズL1のレンズ面L1b(第1のレンズ面)をレンズ室1の内側に向けた状態(図1の状態)で正規収容位置に、また、レンズ面L1a(第2のレンズ面)をレンズ室1の内側に向けた誤収容状態(図2の状態)で、誤収容位置に、それぞれレンズ室1にネジ結合される。また、レンズL1のレンズ面L1b,L2bの曲率が異なっているため、この2つの収容位置は、光軸Oに沿った方向の位置が異なり、これらの位置によりレンズL1の向きを判別することができる。
さらに、実施例1のレンズ鏡筒は、光軸Oに対して垂直なレンズ室平面部1f(判定指示部)と押さえ環平面部2c(判定指示部)をそれぞれ有し、押さえ環2の光軸Oに沿った方向の正規収容位置又は誤収容位置を示している。すなわち、正規収容状態(図1の状態)では、押さえ環平面部2cがレンズ室平面部1fよりも光軸方向外側に突出し、また、誤収容状態(図2の状態)では、押さえ環平面部2cがレンズ室平面部1fよりも光軸方向内側に入り込んでいる。このため、レンズ室平面部1fに対する押さえ環平面部2cの位置を視認することにより、迅速にレンズL1の向きを判断することができる。また、レンズ鏡筒組み込み時において、所望の光学特性が得られないときに、レンズの向きがその原因か否かを容易に特定し、歩留まり改善や品質向上を図ることができる。
次に本発明を適用したレンズ鏡筒の実施例2について説明する。
実施例2のレンズ鏡筒は、実施例1の押さえ環2に後述する環状リブ2dを追加したレンズ鏡筒である。なお、以下の説明において、前述した実施例1と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図3は、実施例2のレンズ鏡筒の光軸断面を示す図であって、正規収容状態を示す図である。
押さえ環2は、光軸方向内側の端面から、光軸方向内側に植立する環状リブ2dが設けられている。環状リブ2dは、光軸Oを中心とした円環状をしており、その円環の内径が、レンズL1と干渉しないように、レンズL1の外径より大きく設定され、また、その円環の外径がレンズ室1に干渉しないように、ネジ部1aの内径より小さく設定されている。また、環状リブ2dのリブ先端部2eは、レンズ室1の環状平面部1iとの光軸Oに沿った方向の隙間が、長さD11になるように設定されている。
レンズL1が、押さえ環2によってレンズ室1に固定された状態において、当接部2bと当接部1eとの、光軸Oに沿った方向の距離は、実施例1のレンズ鏡筒と同様に、長さD1である(図1参照)。
図4は、実施例2のレンズ鏡筒の光軸断面を示す図であって、誤収容状態を示す図である。
図4に示すように、押さえ環2をレンズ室1にねじ込むとき、レンズ室1の当接部1eと押さえ環2の当接部2bが、レンズL1に当接する前に、レンズ室1の環状平面部1iと押さえ環2のリブ先端部2e(判定当接部)が当接している。これにより、押さえ環2は、レンズ室1に対して光軸Oに沿った方向の誤収容位置に規制される。このとき、環状リブ2dの光軸Oに沿った方向の長さD12と、内壁部1cの光軸Oに沿った方向の長さD13とを足した長さD14は、環状リブ2dがないときの当接部1eと当接部2bとの長さD3(図2参照)よりも、長くなるように設定されている。また、当接部1e又は当接部2bは、レンズL1との隙間を有しており、レンズL1がレンズ室1に固定されないので、レンズL1を誤った向きに挿入したことを判別することができる。なお、図4は、レンズL1をレンズ室1の内側に寄せ、当接部1eとレンズL1との隙間がない状態を図示している。
以上説明したように、実施例2のレンズ鏡筒は、正規収容状態(図3の状態)において、リブ先端部2e(判定当接部)とレンズ室1の環状平面部1iとが、隙間D11を有し、押さえ環2がレンズL1をレンズ室1に固定できるように設定されている。一方、誤収容状態(図4の状態)で、リブ先端部2eがレンズ室1の環状平面部1iと当接し、レンズ室1に対して光軸Oに沿った方向の誤収容位置に規制され、当接部1e(第1の当接部)又は当接部2b(第2の当接部)は、レンズL1との隙間を有し、レンズL1をレンズ室1に固定することができない。これにより、レンズ鏡筒組み立て時において、レンズL1が正しい方向に配置されているか否か容易に確認することができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)実施例1において、誤収容状態で、レンズ面L1bと当接するのは当接部2bである例を示したが、これに限定されない。例えば、図5(a)に一部断面を示すレンズ鏡筒のように、押さえ環2の光軸方向内側の端面にリブ101(判定当接部)を設けてもよい。これにより、レンズL1をそのレンズ面L1aをレンズ室1の内側に向けて組み込んだときに、リブ101がレンズ面L1bと当接することにより、押さえ環2が異なった位置に規制され、レンズの向きを確認することができる。
また、図5(b)のように、レンズ室1のレンズ室平面部1dに段部102を設けてもよい。これによっても、レンズL1をそのレンズ面L1bをレンズ室1の内側に向けて挿入したときに、段部102がレンズ面L1bと当接することにより、押さえ環2が異なった位置に規制され、レンズL1の向きを確認することができる。
(2)実施例2において、押さえ環2に設けられたリブ先端部2e(判定当接部)が、レンズ室1の環状平面部1iと当接する例を示したが、これに限定されず、誤収容状態において、押さえ環2を誤収納位置に規制する構造であればよい。例えば、レンズ室の環状平面部1iから光軸外側に向けてリブを設けて、押さえ環2と当接させてもよい。
(3)実施例2において、押さえ環2の端面に環状リブ2dが設けられた例を示したが、これに限定されず、押さえ環2が、図4の位置にあるときに、レンズ室1の環状平面部1iに接触部を有する形状であればよい。例えば、押さえ環2の端面から、光軸Oを中心とした円周上に一定角度の範囲に、リブを設けてもよい。また、ボスを数箇所設けてもよい。
(4)実施例1において、押さえ環平面部2cがレンズ室平面部1fよりも突出しているか、入り込んでいるかを視認して、レンズL1の向きを判断したが、これに限定されず、押さえ環平面部2cのレンズ室平面部1fに対する位置を測定器で測定し、その測定値の違いから判断してもよい。また、レンズ室1又は押さえ環2に、押さえ環2の位置を示す目盛り等の指標を設けてもよい。これにより、押さえ環2の位置をより明確に把握することができる。
(5)各実施例において、レンズ室1の当接部1eの径は、押さえ環2の当接部2bの径よりも大きい例を示したが、これに限定されず、当接部1eの径は、当接部2bの径よりも小さくてもよい。この場合にも、押さえ環2の収容位置を確認することにより、レンズL1の向きを確認することができる。
実施例1のレンズ鏡筒においてレンズが正しい方向に組まれた状態を示す縦断面図である。 実施例1のレンズ鏡筒においてレンズが誤った方向に組まれた状態を示す縦断面図である。 実施例2のレンズ鏡筒においてレンズが正しい方向に組まれた状態を示す縦断面図である。 実施例2のレンズ鏡筒においてレンズが誤った方向に組まれた状態を示す縦断面図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の変形例の一部断面図である。
符号の説明
1 レンズ室
1a ネジ部
1b レンズ収容部
1c 内壁部
1d レンズ室平面部
1e 当接部
1f レンズ室平面部
1g 段部
1h 内壁部
1i 環状平面部
2 押さえ環
2a ネジ部
2b 当接部
2c 押さえ環平面部
2d リブ
2e リブ先端部
3 押さえ環
L1 レンズ
L1a,L1b レンズ面
L2 レンズ
O 光軸
D1,D2,D3,D4,D11,D12,D13,D14 長さ
101 リブ
102 段部

Claims (8)

  1. 第1のレンズ面と、前記第1のレンズ面と曲率が異なる第2のレンズ面を有するレンズと、
    前記レンズを前記第1のレンズ面をその内側に向け収容し、前記第1のレンズ面と当接する第1の当接部を有するレンズ室と、
    前記第2のレンズ面と当接する第2の当接部により、前記レンズ室に前記レンズを固定し、前記レンズ室に対して光軸に沿った方向の正規収容位置に規制される押さえ部材とを備え、
    前記レンズを前記第2のレンズ面を前記レンズ室の内側に向け収容する誤収容状態において、前記押さえ部材は、前記第1のレンズ面又は前記レンズ室に当接することにより、前記レンズ室に対して前記光軸に沿った方向の誤収容位置に規制されること、
    押さえ部材は、前記正規収容位置と前記誤収容位置とで、前記光軸に沿った方向の位置が異なること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1の当接部と前記光軸との距離と、前記第2の当接部と前記光軸との距離は、異なること、
    前記誤収容状態において、前記第2の当接部が前記第1のレンズ面と当接し、前記第1の当接部が前記第2のレンズ面と当接することにより、前記押さえ部材は、前記レンズ室に対して前記光軸に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記第1の当接部と前記光軸との距離と、前記第2の当接部と前記光軸との距離が異なること、
    前記押さえ部材は、前記誤収容状態を判定する判定当接部を有し、
    前記誤収容状態において、前記判定当接部が前記レンズ室と当接することにより、前記押さえ部材は、前記レンズ室に対して前記光軸に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、
    前記誤収容位置は、前記第1の当接部又は前記第2の当接部と、前記レンズとが隙間を有する位置であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記レンズ室は、前記誤収容状態を判定する判定当接部を有し、
    前記誤収容状態において、前記第2の当接部が前記第1のレンズ面と当接し、前記判定当接部が前記第2のレンズ面と当接することにより、前記押さえ部材は、前記レンズ室に対して前記光軸に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記押さえ部材は、前記誤収容状態を判定する判定当接部を有し、
    前記誤収容状態において、前記判定当接部が前記第1のレンズ面と当接し、前記第1の当接部が前記第2のレンズ面と当接することにより、前記押さえ部材は、前記レンズ室に対して前記光軸に沿った方向の前記誤収容位置に規制されること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記レンズ室及び前記押さえ部材は、前記押さえ部材の前記レンズ室に対する前記光軸に沿った方向の前記正規収容位置、又は、前記誤収容位置を示す判定指示部を有すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 請求項6に記載のレンズ鏡筒において、
    前記判定指示部は、前記光軸に対して垂直な面であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記レンズ室と前記押さえ部材は、ネジ結合していること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。

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