JP2006226934A - 半導体素子試験用ソケットおよびそのコンタクトピン構造 - Google Patents

半導体素子試験用ソケットおよびそのコンタクトピン構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られるとともに安価に作製可能な半導体素子試験用ソケットを提供すること。
【解決手段】 BGAパッケージ1の半田ボール2が複数設けられた面10bに対向する支持板5を備える。支持板5上で各半田ボール2に対応した位置に、支持板5の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピン31,32,33を備える。それぞれコンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aがその半田ボール2の外周面と接触するようになっている。
【選択図】図1

Description

この発明は半導体素子試験用ソケットおよびそのコンタクトピン構造に関する。より詳しくは、この発明は、外面にボールグリッドアレイ(Ball Grid Array)を有するパッケージ(これを「BGAパッケージ」と呼ぶ。)を備えた半導体素子を、電気的にテストするのに適した試験用ソケットおよびそのコンタクトピン構造に関する。
最近、IC(集積回路)のパッケージとしては、実装密度を上げるために、図7(a)に示すようなBGAパッケージ1が用いられることが多い。図7(b)に示すように、一般的なBGAパッケージ1では、プラスチック製の外囲器10の底面10bに、電極端子としての半球状の半田ボール2が所定の配列パターンで多数設けられている。このようなBGAパッケージ1を備えたICは、製造工程終了後、出荷前に、図8に示すような試験用ソケット11に一時的に収容されて、所定の性能を持つか否かの試験を受ける。
図8に示す試験用ソケット11は、上記BGAパッケージ1を収容すべき凹部16を有する本体3と、この凹部16の底をなす支持板5に、上記BGAパッケージ1の半田ボール2の配列パターンに対応して配列された多数のコンタクトピン17とを有している。本体3には上蓋12が蝶番15を介して開閉可能に取り付けられている。上蓋12には、閉じられた上蓋12を本体3に係止するためのラッチ部14と、上蓋12が閉じられた状態でBGAパッケージ1を上から下へ(支持板5へ向けて)押さえるための押さえ部13とが設けられている。
図10に示すように、各コンタクトピン17は、支持板5を貫通して取り付けられた筒部17Bと、この筒部17B内に設けられたコイルばね17Cと、筒部17Bに嵌合するとともに少なくとも上端が筒部17Bの外へ突出する態様で設けられた略棒状の接触部17Aとからなっている。接触部17Aは、筒部17Bに対して所定範囲で上下動可能で、コイルばね17Cによって上方へ付勢されている。筒部17Bの下部には、支持板5の外側(つまりソケット本体3の外側)へ突出する態様でリードピン4が取り付けられている。リードピン4は接触部17Aと導通している。
図8に示すソケット本体3内にBGAパッケージ1が収容されるときは、凹部16の側壁によってBGAパッケージ1の水平方向の位置ずれが規制される。また、上蓋12が閉じられると、上蓋12の裏面の押さえ部13によってBGAパッケージ1が下方へ押圧される。図9に示すように、BGAパッケージ1の各半田ボール2がそれぞれコンタクトピン17の上端(接触部)17Aとそれぞれ接触する。これにより、BGAパッケージ1の半田ボール2とコンタクトピン17の上端17Aとの間で、安定して確実な電気的接続が得られる。
しかしながら、図10に示すコンタクトピン17の構造では、ピン数分に相当するコイルばね18を備えるため、構造が複雑になるとともに、ソケット1個当たりの製造コストが高くなるという欠点がある。
そこで、図11に示すような簡単な構造を持つコンタクトピン19を備えた試験用ソケットが提案されている(特許文献1(特開平9−219267号公報))。このコンタクトピン19は、支持板5を貫通する線状の支持部19Bと、この支持部19Bの上側に連なって、偏平な板状(図11の紙面に沿って偏平)でかつ二股状に成形された接触部19Aとを有する。支持部19Bのうち支持板5の外側(図11における下側、つまりソケット本体の外側)へ突出する部分がリードピン4になっている。BGAパッケージの試験時には、BGAパッケージの半田ボール2が二股状の接触部19Aによって挟まれて、電気的接続が得られる。
しかしながら、このコンタクトピン19の構造では、半田ボールが正確な半球状の形を持たない場合、例えば図12に示すように半田ボールが矩形の断面を持ち細長い(図12の紙面に対して垂直な方向に細長い)もの21である場合、その半田ボール21が二股状の接触部19Aの隙間に入ってしまい、半田ボール21とコンタクトピン19との間で安定な電気的接続を得ることができない。また、コンタクトピン19の構造では、接触部19Aの撓む方向が実質的に左右方向に限られ、上下方向への弾性変形の範囲が狭い。このため、BGAパッケージが下方へ押圧されたとき、半田ボール2が接触部19Aによって損傷するし、半田ボール2とコンタクトピン19との間の電気的接続が安定して得られないという問題がある。
特開平9−219267号公報
そこで、この発明の課題は、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られるとともに安価に作製可能な半導体素子試験用ソケットおよびそのコンタクトピン構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体素子試験用ソケットは、
BGAパッケージの半田ボールが複数設けられた面に対向する支持板と、
上記支持板上で上記各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように上記支持板の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピンと
を備えたことを特徴とする。
この発明の半導体素子試験用ソケットでは、支持板上で各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように少なくとも3本のコンタクトピンが設けられている。これら3本のコンタクトピンの先端部は、その半田ボールの外周面に対して水平面内(上記支持板の面と平行な面内)で3方向から互いに等角度間隔で接触するように配置され得る。したがって、半田ボールが多少変形していても、また、半田ボールが水平方向に多少位置ずれしても、3方向に存在する3本のコンタクトピンの少なくとも1本が半田ボールに確実に接触する。しかも、この半導体素子試験用ソケットでは、各コンタクトピンは実質的に棒状で、上記支持板の面に対して斜めに突設されているので、BGAパッケージが支持板側(下方)へ押圧されて半田ボールが支持板側へ接近しても、各コンタクトピンは柔軟に下方向へ撓むことができる。つまり、特許文献1(特開平9−219267号公報)の場合に比して、上下方向への弾性変形の範囲が広くなる。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られる。また、この半導体素子試験用ソケットは、コイルばねを備える必要がないので、安価に作製され得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位が互いに交差して接触することにより、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量を規制するように、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの上記部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの上記部位によって支持されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位(これを「交差部位」と呼ぶ。)が互いに交差して接触している。これにより、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの交差部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの交差部位によって支持されている。この構成により、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量が規制される。この結果、BGAパッケージが支持板側(下方)へ押圧され半田ボールが支持板側へ接近したとき、上記半田ボールと各コンタクトピンの先端部との間の接触圧力が或る程度以上のレベルに確保される。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続がさらに安定して確実に得られる。また、上記各コンタクトピンが上記支持板側へ撓む量を規制するために、構成部品が増えることがない。したがって、この半導体素子試験用ソケットは、安価に作製され得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記3本のコンタクトピンの根元部は、上記支持板上で上記半田ボールに対応した位置を占める円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記3本のコンタクトピンの根元部は、上記支持板上で上記各半田ボールに対応した位置を占める円周上に等角度間隔で配置されている。したがって、上記3本のコンタクトピンの先端部は、その半田ボールの外周面に対して水平面内の3方向から互いに等角度間隔で接触することができる。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記各コンタクトピンの根元部は、それぞれ上記支持板に設けられた第1の孔に挿着されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記各コンタクトピンの根元部は、それぞれ上記支持板に設けられた第1の孔に挿着されている。したがって、上記各コンタクトピンを上記支持板に取り付けるために余分な部材を必要とせず、構造が簡単で済む。したがって、この半導体素子試験用ソケットは、安価に作製され得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記各コンタクトピンの根元部に、そのコンタクトピンの上記第1の孔に対する挿入深さを規制するように、そのコンタクトピンの長手方向に対して垂直な方向に突起した係止突起が設けられていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記各コンタクトピンの根元部に、そのコンタクトピンの長手方向に対して垂直な方向に突起した係止突起が設けられている。この係止突起により、そのコンタクトピンの上記第1の孔に対する挿入深さが規制される。したがって、この半導体素子試験用ソケットは、精度良く作製され得る。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続がさらに安定して得られる。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記支持板の上記各コンタクトピンが突設された面とは反対側の面に、上記第1の孔の少なくとも一つに通じる第2の孔が設けられ、この第2の孔にリードピンが挿着されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記支持板の上記各コンタクトピンが突設された面とは反対側の面に、上記第1の孔の少なくとも一つに通じる第2の孔が設けられ、この第2の孔にリードピンが挿着されている。したがって、上記リードピンを上記支持板に取り付けるために余分な部材を必要とせず、構造が簡単で済む。したがって、この半導体素子試験用ソケットは、安価に作製され得る。また、上記第1の孔と第2の孔とは通じているので、上記第1の孔に挿着されたコンタクトピンの根元部と上記第2の孔に挿着されたリードピンの根元部とが接触でき、上記コンタクトピンとリードピンとは導通し得る。したがって、この半導体素子試験用ソケットの外部から上記リードピン、コンタクトピンを通して上記BGAパッケージへ試験用の電気信号を供給することができる。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記リードピンの上記第2の孔に挿入される根元部に、上記コンタクトピンの根元部を挟む割溝が形成されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記リードピンの上記第2の孔に挿入される根元部に、上記コンタクトピンの根元部を挟む割溝が形成されている。したがって、上記第1の孔に挿着されたコンタクトピンの根元部と上記第2の孔に挿着されたリードピンの根元部とが良好に接触でき、上記コンタクトピンとリードピンとは良好に導通し得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、上記各コンタクトピンはそれぞれ一体の金属材料からなることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、上記各コンタクトピンはそれぞれ一体の金属材料からなる。上記各コンタクトピンを構成するために余分な構成部品が増えることがない。したがって、この半導体素子試験用ソケットは、安価に作製され得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットは、
上記BGAパッケージを取り囲むように上記支持板上に形成された凹部と、
上記BGAパッケージを上記支持板へ向けて押圧する押さえ部とを備えたことを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットでは、BGAパッケージが収容されるときは、上記凹部の側壁によってBGAパッケージの水平方向の位置ずれが規制され得る。また、上記押さえ部によってBGAパッケージが下方へ押圧される。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られる。
この発明の半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造は、BGAパッケージの半田ボールが複数設けられた面に対向する支持板上で上記各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように上記支持板の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピンを備えたことを特徴とする。
この発明の半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造では、支持板上で各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように少なくとも3本のコンタクトピンが設けられている。これら3本のコンタクトピンの先端部は、BGAパッケージの半田ボールが複数設けられた面を支持板側から見たとき、その半田ボールの外周面に対して3方向から互いに等角度間隔で接触するように配置され得る。したがって、半田ボールが多少変形していても、また、半田ボールが上記支持板の面に沿った方向(水平方向)に多少位置ずれしても、3方向に存在する3本のコンタクトピンの少なくとも1本が半田ボールに確実に接触する。しかも、この半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造では、各コンタクトピンは実質的に棒状で、上記支持板の面に対して斜めに突設されているので、BGAパッケージが支持板側(下方)へ押圧されて半田ボールが支持板側へ接近しても、各コンタクトピンは柔軟に下方向へ撓むことができる。つまり、特許文献1(特開平9−219267号公報)の場合に比して、上下方向への弾性変形の範囲が広くなる。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られる。また、この半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造によれば、コイルばねを備える必要がないので、安価に作製され得る。
一実施形態の半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造のコンタクトピン構造では、上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位が互いに交差して接触しており、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量を抑制するように、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの上記部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの上記部位によって支持されていることを特徴とする。
この一実施形態の半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造では、上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位(これを「交差部位」と呼ぶ。)が互いに交差して接触している。そして、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの交差部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの交差部位によって支持されている。これにより、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量が規制される。この結果、BGAパッケージが支持板側(下方)へ押圧され半田ボールが支持板側へ接近したとき、上記半田ボールと各コンタクトピンの先端部との間の接触圧力が或る程度以上のレベルに確保される。したがって、BGAパッケージの半田ボールとコンタクトピンとの間の電気的接続がさらに安定して確実に得られる。また、上記各コンタクトピンが上記支持板側へ撓む量を規制するために、構成部品が増えることがない。したがって、このコンタクトピン構造を備えた半導体素子試験用ソケットは、安価に作製され得る。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、この発明の半導体素子試験用ソケットの一実施形態としてのBGAパッケージ試験用ソケット90が備えるコンタクトピン構造30を示している。
BGAパッケージ試験用ソケット90の全体構成は、図8に示した従来例のものと同じである。この実施形態のBGAパッケージ試験用ソケット90では、図8中のコンタクトピン17に代えて、図1に示すコンタクトピン構造30を備える点に特徴がある。
すなわち、この実施形態では、BGAパッケージ試験用ソケット90は、BGAパッケージ1を収容すべき凹部16を有する本体3と、この凹部16の底をなす絶縁材料からなる平板状の支持板5とを有している。本体3には上蓋12が蝶番15を介して開閉可能に取り付けられている。上蓋12には、閉じられた上蓋12を本体3に係止するためのラッチ部14と、上蓋12が閉じられた状態でBGAパッケージ1を上から下へ(支持板5へ向けて)押さえるための押さえ部13とが設けられている。ソケット本体3内にBGAパッケージ1が収容されるときは、凹部16の側壁によってBGAパッケージ1の水平方向の位置ずれが規制される。また、上蓋12が閉じられると、上蓋12の裏面の押さえ部13によってBGAパッケージ1が下方へ押圧される。
図1に示すように、この実施形態では、BGAパッケージ1の半田ボール2が複数設けられた面10bに対向する支持板5上で各半田ボール2に対応した位置に、それぞれ先端部31A,32A,33Aがその半田ボール2の外周面と接触するように支持板5の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピン31,32,33を備える。3本のコンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aと根元部31C,32C,33Cとの間の、支持板5に対して実質的に同じ高さを持つ中央の部位(これを「交差部位」と呼ぶ。)31B,32B,33Bが互いに交差して接触している。
詳しくは、図2(平面図)および図3(斜視図)に示すように、3本のコンタクトピン31,32,33の根元部31C,32C,33Cは、支持板5上で半田ボール2に対応した位置を占める仮想的な円周(破線で示す)50上に等角度間隔(この例では120°間隔)で配置されている。そして、3本のコンタクトピン31,32,33の中央の部位31B,32B,33Bが交差している。この結果、3本のコンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aは、支持板5の面に沿った面内(水平面内)で、互いに等角度間隔(120°間隔)で配置されている。したがって、3本のコンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aは、その半田ボール2の外周面に対して3方向から互いに等角度間隔で接触することができる。
この構成では、3本のコンタクトピン31,32,33のうちの或るコンタクトピンの交差部位は3本のコンタクトピン31,32,33のうちの残りのコンタクトピンの交差部位によって支持されている。具体的には、コンタクトピン31の交差部位31Bはコンタクトピン32の交差部位32Bによって支持され、コンタクトピン32の交差部位32Bはコンタクトピン33の交差部位33Bによって支持され、また、コンタクトピン33の交差部位33Bはコンタクトピン31の交差部位31Bによって支持されている。つまり、複数のコンタクトピン31,32,33が順次循環するように支持し合っている。
図4(a)は1本のコンタクトピン31を長手方向に対して垂直な方向から見たところ、図4(b)は図4(a)のものを右側方から見たところをそれぞれ示している。この例では、コンタクトピン31は一体の金属材料から形成された丸棒状のものである。コンタクトピン31の先端部31Aは、半田ボール2を損傷しないようにかつ広い面積で接触を可能とするように、長手方向に対して斜めにカットされている。また、コンタクトピン31の根元部31Cには、長手方向に対して垂直な方向、つまり側方に突起した係止突起としての環状突起81が設けられている。なお、コンタクトピン32,33も全く同じ構成になっており、それらの根元部32C,33Cには同様の環状突起82,83(図5参照)が設けられている。
図5に示すように、支持板5には、各コンタクトピン31,32,33のための第1の孔としての貫通孔61,62,63が、支持板5の両面5a,5bの間を斜めに貫通して設けられている。これらの貫通孔61,62,63にそれぞれコンタクトピン31,32,33の根元部31C,32C,33Cを挿着することにより、各コンタクトピン31,32,33が支持板5に取り付けられる。つまり、上述の3本のコンタクトピン31,32,33の根元部31C,32C,33C配置は、支持板5の面5aにおける貫通孔61,62,63の配置によって定まっている。また、3本のコンタクトピン31,32,33の支持板5の面5aに対する角度は、支持板5の両面5a,5bに対する貫通孔61,62,63の角度によって、支持板5の面5aに対する各コンタクトピン31,32,33の角度が定まっている。支持板5に各コンタクトピン31,32,33を取り付けるとき、環状突起81,82,83の存在によって、各コンタクトピン31,32,33の貫通孔61,62,63に対する挿入深さが規制される。したがって、このコンタクトピン構造30は、精度良く作製される。
このように、各コンタクトピン31,32,33が一体の金属材料からなり、各コンタクトピン31,32,33を貫通孔61,62,63に挿着するだけでもって、コンタクトピン構造30が構成される。
また、支持板5の各コンタクトピン31,32,33が突設された面5aとは反対側の面5bに、貫通孔61に通じる第2の孔としてのリードピン孔9が設けられている。図6に示すように、リードピン4は、リードピン孔9に挿入される側の端部(根元部)4Cに割溝40を有している。したがって、図1に示すように、このリードピン孔9にリードピン4が挿入されると、貫通孔61に挿入されたコンタクトピン31の根元部31Cがリードピン孔9に挿入されたリードピン4の根元部4Cによって挟まれて、両者が良好に接触する。また、コンタクトピン31と残りのコンタクトピン32,33とは交差部位31B,32B,33Bで互いに接触している。この結果、コンタクトピン31,32,33とリードピン4とは良好に導通する。したがって、このBGAパッケージ試験用ソケット90の外部からリードピン4、コンタクトピン31,32,33を通してBGAパッケージ1へ試験用の電気信号を供給することができる。
このように、このBGAパッケージ試験用ソケット90を作製する場合、各コンタクトピン31,32,33およびリードピン4を支持板5に装着するだけで良く、その他の余分な部材を必要としない。したがって、このBGAパッケージ試験用ソケット90は、安価に作製され得る。
また、このBGAパッケージ試験用ソケット90では、支持板5上で各半田ボール2に対応した位置に、それぞれ先端部31A,32A,33Aがその半田ボール2の外周面と接触するように少なくとも3本のコンタクトピン31,32,33が設けられている。しかも、これら3本のコンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aは、その半田ボール2の外周面に対して水平面内で3方向から互いに等角度間隔で接触するように配置されている。したがって、半田ボール2が多少変形していても、また、半田ボール2が支持板5の面に沿った方向(水平方向)に多少位置ずれしても、3方向に存在する3本のコンタクトピン31,32,33の少なくとも1本が半田ボール2に確実に接触する。さらに、このBGAパッケージ試験用ソケット90では、各コンタクトピン31,32,33は実質的に棒状で、支持板5の面に対して斜めに突設されているので、BGAパッケージ1が支持板5側(下方)へ押圧されて半田ボール2が支持板5側へ接近しても、各コンタクトピン31,32,33は柔軟に下方向へ撓むことができる。つまり、特許文献1(特開平9−219267号公報)の場合に比して、上下方向への弾性変形の範囲が広くなる。したがって、BGAパッケージ1の半田ボール2とコンタクトピンとの間の電気的接続が安定して得られる。
さらに、このBGAパッケージ試験用ソケット90では、3本のコンタクトピン31,32,33のうちの或るコンタクトピンの交差部位は3本のコンタクトピン31,32,33のうちの残りのコンタクトピンの交差部位によって支持されている。これにより、各コンタクトピン31,32,33が半田ボール2に押されて支持板5側へ撓む量が規制される。この結果、BGAパッケージ1が支持板5側(下方)へ押圧され半田ボール2が支持板5側へ接近したとき、半田ボール2と各コンタクトピン31,32,33の先端部31A,32A,33Aとの間の接触圧力が或る程度以上のレベルに確保される。したがって、BGAパッケージ1の半田ボール2とコンタクトピンとの間の電気的接続がさらに安定して確実に得られる。
さらに、通常の状態でコンタクトピン3はすべて接触し導通しているのに加えて、半田ボール2による上方からの力により、コンタクトピン31,32,33同士による接触も強固なものとなる。したがって、電気的な導通がさらに確実なものとなる。
この実施形態では、1つの半田ボール当たりコンタクトピンを3本備えたが、これに限られるものではなく、1つの半田ボール当たりより多くのコンタクトピンを備えても良い。その場合も、この実施形態と同様に、複数のコンタクトピンが支持板5に対して実質的に同じ高さを持つ交差部位で、順次循環するように支持し合う構成とすれば良い。
また、コンタクトピンは丸棒状のものとしたが、角棒状のものであっても良い。
この発明の一実施形態としてのBGAパッケージ試験用ソケットが備えるコンタクトピン構造を示す部分断面図である。 上記コンタクトピン構造を示す平面図である。 上記コンタクトピン構造を示す斜視図である。 図4(a)は1本のコンタクトピンを示す図であり、図4(b)は、図4(a)のものを右側方から見たところを示す図である。 支持板5にコンタクトピンを挿着する様子を説明する部分断面図である。 リードピンの外観を示す斜視図である。 図7(a)は一般的なBGAパッケージの外観を示す斜視図であり、図7(b)は上記BGAパッケージの半田ボールが設けられた面を示す図である。 従来の試験用ソケットの外観を示す斜視図である。 BGAパッケージの半田ボールと上記従来の試験用ソケットのコンタクトピンとの接触状態を示す部分断面図である。 従来の試験用ソケットのコンタクトピンの構造を示す部分断面図である。 従来の別のコンタクトピンの構造を示す部分断面図である。 図11のコンタクトピンによる不具合を説明する部分断面図である。
符号の説明
1 BGAパッケージ
2 半田ボール
3 コンタクトピン構造
4 リードピン
5 支持板
9 リードピン孔
10 外囲器
31,32,33 コンタクトピン
31A,32A,33A 先端部
31B,32B,33B 交差部位
31C,32C,33C 根元部
40 割溝
61,62,63 貫通孔
81,82,83 環状突起
90 BGAパッケージ試験用ソケット

Claims (11)

  1. BGAパッケージの半田ボールが複数設けられた面に対向する支持板と、
    上記支持板上で上記各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように上記支持板の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピンと
    を備えたことを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  2. 請求項1に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位が互いに交差して接触することにより、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量を規制するように、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの上記部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの上記部位によって支持されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  3. 請求項2に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記3本のコンタクトピンの根元部は、上記支持板上で上記半田ボールに対応した位置を占める円周上に等角度間隔で配置されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  4. 請求項1に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記各コンタクトピンの根元部は、それぞれ上記支持板に設けられた第1の孔に挿着されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  5. 請求項4に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記各コンタクトピンの根元部に、そのコンタクトピンの上記第1の孔に対する挿入深さを規制するように、そのコンタクトピンの長手方向に対して垂直な方向に突起した係止突起が設けられていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  6. 請求項4に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記支持板の上記各コンタクトピンが突設された面とは反対側の面に、上記第1の孔の少なくとも一つに通じる第2の孔が設けられ、この第2の孔にリードピンが挿着されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  7. 請求項6に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記リードピンの上記第2の孔に挿入される根元部に、上記コンタクトピンの根元部を挟む割溝が形成されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  8. 請求項1に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記各コンタクトピンはそれぞれ一体の金属材料からなることを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  9. 請求項1に記載の半導体素子試験用ソケットにおいて、
    上記BGAパッケージを取り囲むように上記支持板上に形成された凹部と、
    上記BGAパッケージを上記支持板へ向けて押圧する押さえ部とを備えたことを特徴とする半導体素子試験用ソケット。
  10. BGAパッケージの半田ボールが複数設けられた面に対向する支持板上で上記各半田ボールに対応した位置に、それぞれ先端部がその半田ボールの外周面と接触するように上記支持板の面に対して斜めに突設された実質的に棒状の少なくとも3本のコンタクトピンを備えたことを特徴とする半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造。
  11. 請求項10に記載の半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造において、
    上記3本のコンタクトピンの先端部と根元部との間の、上記支持板に対して実質的に同じ高さを持つ部位が互いに交差して接触しており、上記各コンタクトピンが上記半田ボールに押されて上記支持板側へ撓む量を抑制するように、上記3本のコンタクトピンのうちの或るコンタクトピンの上記部位は上記3本のコンタクトピンのうちの残りのコンタクトピンの上記部位によって支持されていることを特徴とする半導体素子試験用ソケットのコンタクトピン構造。
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WO2009084547A1 (ja) * 2007-12-28 2009-07-09 Alps Electric Co., Ltd. プローブカード

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