JP2006226154A - カムシャフト及びその成形方法 - Google Patents

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博之 吉田
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Abstract

【課題】 組み立て式のカムシャフトにおいて、カムピースとシャフトの油穴を一致させた状態で容易に成形することができるカムシャフトを提供する。
【解決手段】 円周状のベース部とベース部から突出するノーズ部とを有するカムピースと、カムピースが組み付けられるシャフトとを有し、カムピースのノーズ部に高周波焼き入れが施された焼き入れ部が形成され、ベース部に焼き入れされない焼き入れ未処理部が形成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の内燃機関に使用されるカムシャフト及びその成形方法に係り、特に組み立て式のカムシャフト及びその成形方法に関する。
一般に使用されている組み立て式のカムシャフトとしては、図9に示される如きものがある。このカムシャフト101は、図10に示される如く円周状のベース部104とベース部104から突出するノーズ部103とを有し、ベース部104と同心で軸方向に貫通する軸孔105を有するカムピース102と、カムピース102の軸孔105に圧入される中空のシャフト111とを有している。
ここでエンジンは、クランクシャフトの回転が伝達されたカムシャフト101が回転することにより、カムピース102がバルブリフターもしくはロッカーアームに当接し吸入バルブ又は排気バルブを押圧して適切な時期に開閉を行い、吸気と排気を行っている。これらバルブの開閉が円滑に行われるように、カムピース102の摺動面には潤滑油が供給されることが一般的であり、潤滑油はシャフトの中空部内から、シャフトに設けられた油穴及びカムピースのベース部に設けられた油穴を介してカムピースの摺動面に供給される。
上記カムシャフト101に油穴を形成する場合、図11の(ア)に示す如く、カムピース102とシャフト111にそれぞれ組み立て前に油穴O101,O102を形成する。カムピース102においては、鍛造成形後軸孔105を加工したカムピース102のベース部104に油穴O102を穿設し、その後高周波焼き入れを施してカムピース102を製造する。また、シャフト111においては、カムピース102を組み付けたときにカムピース102のベース部104に成形された油穴O102と一致する位置に油穴O101を穿設し、シャフト111を製造する。
そして上記カムシャフト101を成形する場合、位相を合わせたカムピース102を順次シャフト111の所定位置に圧入して組み立てる。しかしこのとき、図11の(イ)に示す如く、カムピース102のベース部104に形成された油穴O102とシャフト111の油穴O101を一致させて貫通孔とするのが困難だった。
そこで、カムピース102をシャフト111の所定の位置に組み付けた後に油穴O101,102を形成することが考えられる。しかし、カムピース102は高周波焼き入れが施されており、図12に示す如く全周に亘って表面に焼き入れ部Q101が形成されている。この焼き入れ部Q101は硬化層であるため、油穴O102を穿設しようとすると、穿設工具の消耗が早く、更に加工に必要な時間が増加するということがあった。
また、カムピース102をシャフト111に圧入してカムシャフト101を組み立て、油穴O101,O102を加工した後に高周波焼き入れを行うことも考えられる。しかし、カムピース102をシャフト111に組み付けてから高周波焼き入れを行うと、加熱によりカムピース102が膨張して軸孔105が拡大する。すると、カムピース102が若干動くことによって起こる位相ずれや、荷重の変化により所望のスリップトルクが得られなくなるということが考えられる。
特開昭62−271911号
解決しようとする問題点は、組み立て式のカムシャフトにおいて、カムピースとシャフトの油穴を一致させた状態で形成するのが困難な点である。
本発明の組み立て式のカムシャフトは、円周状のベース部とベース部から突出するノーズ部とを有するカムピースと、カムピースが組み付けられるシャフトとを有し、カムピースのノーズ部に高周波焼き入れが施された焼き入れ部が形成され、ベース部に焼き入れされない焼き入れ未処理部が形成されることを第一の特徴とする。
本発明のカムシャフトの成形方法は、円周状のベース部とベース部から突出するノーズ部とを有するカムピースのノーズ部のみに高周波焼き入れを施した後、カムピースをシャフトに組み付けることを特徴とする。
本発明のカムシャフトの成形方法は、カムピースをシャフトに組み付けた後、カムピースのベース部及びシャフトに連通する油穴が穿設されることを第二の特徴とする。
本発明の特徴によるカムシャフトによれば、円周状のベース部とベース部から突出するノーズ部とを有するカムピースと、カムピースが組み付けられるシャフトとを有し、カムピースのノーズ部に高周波焼き入れが施された焼き入れ部が形成され、ベース部に焼き入れされない焼き入れ未処理部が形成されるので、耐摩耗性の要求されるノーズ部のみを硬化することができ、ベース部に後加工を施すことができる。
本発明の特徴によるカムシャフトの成形方法によれば、円周状のベース部とベース部から突出するノーズ部とを有するカムピースのノーズ部のみに高周波焼き入れを施した後、カムピースをシャフトに組み付けるので、上記カムシャフトを実現できる。
本発明の第二の特徴によるカムシャフトの成形方法によれば、カムピースをシャフトに組み付けた後、カムピースのベース部及びシャフトに連通する油穴が穿設されるので、カムピースとシャフトとに同時に穿設できるため、カムピースとシャフトとの油穴が一致する状態に容易に成形できる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図は本発明の実施例によるカムシャフトの実施例を表すもので、図1はカムシャフトを表し、(ア)は側面図、(イ)は断面図、図2はカムピースを表す平面図、図3は図1の(ア)のA−A断面図、図4は高周波焼き入れ方法を示す平面図、図5は焼き入れの工程を表し、(ア)は焼き入れ前、(イ)は焼き入れ中の状態を示す部分断面側面図、図6は焼き入れ後のカムピースを表す平面図、図7はカムシャフトの組み立て工程を表し、(ア)は組み付け前、(イ)は組み付け後、(ウ)は油穴穿設後の状態を表す断面図、図8は他の実施例による高周波加熱装置を表す平面図である。
本発明の実施例によるカムシャフト1について、図1乃至図8に基づいて説明する。
図1に示されるのは本発明の実施例によるカムシャフト1である。このカムシャフト1は中空で円筒状のシャフト11と、シャフト11に組み付けられる複数のカムピース2及びジャーナル6と、シャフト11の両端に取り付けられる両端部材13とを有している。カムピース2は図2に示される如く、円周状のベース部4とベース部4から突出するノーズ部3とを有し、ベース部4と同心で軸方向に貫通する軸孔5を有する。
上記カムシャフト1におけるカムピース2のベース部4とシャフト11には図3に示す如く、シャフト11の軸直方向に貫通する油穴Oが形成され、シャフト11の中空部12に供給される潤滑油が油穴Oを介してカムピース2の摺動面に供給される。
また、上記カムピース2のノーズ部3はバルブを押圧するため消耗が大きくなるので、耐摩耗性及び耐久性を高めるため、図6に示される如く高周波焼き入れが施された焼き入れ部Q1が形成されている。
上記カムピース2の製造工程を説明する。まず鍛造成形で完成形状と略同形の予備体を製造し、ついでこの予備体に軸孔5を打ち抜き成形する。ついでこのカムピース2のノーズ部3に高周波焼き入れを施し、ノーズ部3に焼き入れ部Q1を形成する。
上記カムピース2の高周波焼き入れ工程について、図4及び図5を基に説明する。図に示されるのは高周波焼入装置51で、52は高周波加熱コイルである。この高周波加熱コイル52は図4に示す如く略Y字形状で、図5に示す如く加熱コイル52の一報端部が後記する支治具53の軸方向に折曲した状態に形成されている。53は軸線方向に進退可能である支持具で、カムピース2の軸孔5と略同径の突部54と、突部54から連続し突部54より大径の円柱部55とよりなり、円柱部55は図示せぬ制御装置に連続している。
この高周波焼入装置51を使用してカムピース2のノーズ部3に高周波焼き入れを施す工程を説明する。まず図5の(ア)に示す如くカムピース2の軸孔5を支治具53の突部54に嵌合する。ついで支持具53が軸方向に移動することによりカムピース2が高周波加熱装置51方向へと移動し、図5の(イ)に示す如く高周波加熱コイル52内周にカムピース2のノーズ部3が配置される所定の位置まで移動して停止する。カムピース2が高周波加熱コイル52に対して所定の位置に配置されると、同時に高周波加熱コイル52に高周波電流が供給され、カムピース2のノーズ部3が加熱され、直後にカムピース2の加熱部に焼入液を噴射する。加熱が完了後、冷却液を加熱部に噴射して冷却し、ノーズ部3に硬化層である焼き入れ部Q1が成形される。
上記の如く高周波焼き入れが施されたカムピース2は、図6に示す如く、ノーズ部3には硬化層である焼き入れ部Q1が形成され、ベース部4には高周波焼き入れが施されていないため硬化層を有さない焼き入れ未処理部Q2が形成される。
続いて、上記カムピース2を使用してカムシャフト1を組み立てる方法を説明する。まず上記の如くノーズ部3に焼き入れ部Q1が形成された複数のカムピース2を、図8の(ア)に示す如く中空のシャフト部11に位相を合わせて順次圧入して、図8の(イ)に示す如く所定の位置に配置する。ついで順次全てのカムピース2が所定の位置に配置された後、ドリル等の穿設具を使用して、図8の(ウ)に示す如くカムピース2のベース部4からシャフト11まで連通する穴を穿設し、油穴Oを成形する。
よって上記の如き組み立て式のカムシャフト1によれば、円周状のベース部4とベース部4から突出するノーズ部3とを有するカムピース2と、カムピース2が組み付けられるシャフト11とを有し、カムピース2のノーズ部3に高周波焼き入れが施された焼き入れ部Q1が形成され、ベース部4に焼き入れされない焼き入れ未処理部Q2が形成されるので、耐摩耗性の要求されるノーズ部のみを硬化することができる。
また、上記の如き組み立て式のカムシャフト1の成形方法によれば、円周状のベース部4とベース部4から突出するノーズ部3とを有するカムピース2のノーズ部3のみに高周波焼き入れを施した後、カムピース2をシャフト11に組み付けるので、上記カムシャフトを実現できる。
上記組み立て式のカムシャフト1の成形方法において、カムピース2をシャフト11に組み付けた後、カムピース2のベース部4及びシャフト11に連通する油穴Oが穿設されるので、カムピース2とシャフト11とに同時に穿設できる。
なお、高周波加熱コイルの形状は上記実施例に限定されるものではなく、図8に示す如く、高周波加熱コイル64を一方端部がY字形状になるように巻回し、水平方向に二重の状態に形成したものでもよく、カムピース2のノーズ部3のみに高周波焼き入れを施すことができる形状であればよい。
また、本実施例では支治具53にカムピース2を配置してカムピース2に一個ずつ高周波焼き入れを施したが、カムピースを棒状の支治具に離間した状態で複数個嵌装させ、高周波加熱コイルも複数個配置し、同時に複数のカムピースのノーズ部に高周波焼き入れを施してもよい。あるいは、高周波加熱コイルが定位置に配置され、カムピースが順次加熱コイルの内周側に移動して高周波焼き入れを施されるという形式でもよい。
本発明の実施例によるカムシャフトを表し、(ア)は側面図、(イ)は断面図である。 本発明の実施例によるカムピースを表す平面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施例による高周波焼き入れ方法を示す正面図である。 本発明の実施例による焼き入れの工程を表し、(ア)は焼き入れ前、(イ)は焼き入れ中の状態を示す部分断面側面図である。 本発明の実施例による焼き入れ後のカムピースを表す平面図である。 本発明の実施例によるカムシャフトの組み立て工程を表し、(ア)は組み付け前、(イ)は組み付け後、(ウ)は油穴穿設後の状態を表す断面図である。 他の実施例による高周波加熱装置を表す正面図である。 従来のカムシャフトを表す側面図である。 従来のカムピースを表す平面図である。 従来のカムシャフトの組み立て工程を表し、(ア)は組み付け前、(イ)は組み付け後を表す断面図である。 従来の焼き入れ後のカムピースを表す平面図である。
符号の説明
2 カムピース
3 ノーズ部
4 ベース部
11 シャフト
Q1 焼き入れ部
Q2 焼き入れ未処理部
O 油穴

Claims (3)

  1. 円周状のベース部(4)と該ベース部(4)から突出するノーズ部(3)とを有するカムピース(2)と、該カムピース(2)が組み付けられるシャフト(11)とを有する組み立て式のカムシャフトにおいて、前記カムピース(2)のノーズ部(3)に高周波焼き入れが施された焼き入れ部(Q1)が形成され、前記ベース部(4)に焼き入れされない焼き入れ未処理部(Q2)が形成されることを特徴とする組み立て式のカムシャフト。
  2. 円周状のベース部(4)と該ベース部(4)から突出するノーズ部(3)とを有するカムピース(2)のノーズ部(3)のみに高周波焼き入れを施した後、前記カムピース(2)をシャフト(11)に組み付けることを特徴とするカムシャフトの成形方法。
  3. 上記カムシャフトの成形方法において、前記カムピース(2)を前記シャフト(11)に組み付けた後、前記カムピース(2)のベース部(4)及びシャフト(11)に連通する油穴(O)が穿設されることを特徴とする請求項2記載のカムシャフトの成形方法。
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